I  プロローグ

ラウドスピーカー
ハロー、ハロー!
今、お聞きになっているのは、
「アトランティスの皇帝」、
1幕物のお芝居です。

登場人物は、オーバーオール皇帝、
もう何年も誰もその姿を
見たことはありません、
より良い政治をするために、
巨大な宮殿にひとりきり
閉じこもっているからです。
鼓手、声はすれども
実際に姿を現わすことはありません。
ラウドスピーカー、姿は見えません。
兵士がひとりと娘がひとり。
退役軍人の格好をした死神、
生の象徴としてのハルレキン。

第1場の場所は
特に決まっていません。
死神もハルレキンも隠居の身です、
人生を楽しむことも
ちゃんと死ぬことをも
忘れてしまった世界の中で、
生は、もはや笑うことなく、
死は、もはや泣くこともありません。
現代の生活の多忙な営み、
慌ただしさ、そして機械的な発展に
死神は傷つけられ、侮辱されて、
人間に教訓を与えるために
自らの剣を折って、決心しました、
今からはもう誰も
死なせないと。
ハローハロー!
始まります!


第1場

(死神とハルレキン)

コモード・グラチオーゾ

(ベンチに死神とハルレキンが座っている。髭をはやした老人のハルレキンが歌を歌う。オーストリア・ハンガリー二重帝国のすり切れた軍服を着た死神は、サーベルで砂に何か描いている。)

アレグレット・グラチオーゾ

アリア

ハルレキン
月が山の稜線の上に昇る
竹馬に乗って。
少年たちは餓(かつ)えている、
愛に、ワインに。
月が少年たちを連れて行った、
少年たちは二度と戻って来ないだろう、
二度と戻って来ないだろう。
俺たちは何を飲もうか?
俺たちは血でも飲むか。
俺たちは何にキスしよう?
悪魔の尻か。
すると世界はごちゃごちゃになり
回転木馬のように回り出す。
俺たちは木馬に乗って駆ける。
月は白い、
血は熱い、
ワインは甘い、
愛は天国にある。
惨めな世界の俺たちに何が残っているのか?
歳の市で自分を売りにでも出すか。
誰も俺たちを買ってくれなかったら?
誰も俺たちを買ってくれなかったら、
何故って誰もが自分に見切りをつけたいのさ。
俺たちはそこらじゅう走り回るしかないってことさ。
ああ!

セッコ風のレチタティーヴォ

死神
やめろ。何を歌ってるんだ?

ハルレキン
ただ歌ってるだけだ…

死神
今日は何曜日だ?

ハルレキン
俺はもう毎日日にちを数えていない、
シャツを交換できなくなってからは。
下着を変えた時だけ、
新しい日になるんだ。

死神
それならお前はずっと
まだ去年のままだってことだ!

ハルレキン
もしかして火曜?水曜?金曜?
どれも変わりない。

III 二重唱

アレグレット・ミズラート

死神
日にち、日にち、誰が買う奴はいないか?

ハルレキン
日にち、日にち、誰が買う奴はいないか?
美しい、新しい、まだ誰も知らない日。
どれも変わりない。
どれも変わりない。
誰か買う奴はいないか?誰か買う奴はいないか?
もしかしてその中の1日に
幸運が、幸運が潜んでいて、
そしたらお前は王様だ。
そしたらお前は王様だ。
古い、安い日もあるよ。

死神
日にち、日にち、誰が買う奴はいないか?
日にち、日にち、誰が買う奴はいないか?
美しい、新しい、まだ誰も知らない日。
日にち、日にち、誰が買う奴はいないか?
どれも変わりない。
誰か買う奴はいないか?
誰か買う奴はいないか?
もしかしてその中の1日に
幸運が、幸運が潜んでいて、
そしたらお前は王様だ。
そしたらお前は王様だ。
誰か買う奴はいないか?
日にち、日にち、日にち。

レチタティーヴォ

ハルレキン
俺は自分にうんざりしてからというもの、
この境遇に殆ど満足していない。
殺してくれよ、
だって結局それがお前の
仕事だろ!退屈なんだ、
もう我慢できない!

死神
ほっといてくれ、お前は殺せない。
自分を嘲る、笑いというやつは
不滅なんだ。
お前は自分自身から逃げ出せない、
やっぱり道化のハルレキンだ!

IV

(ハルレキンと死神)

トランクィロ・モルト

ハルレキン
それは何だ?
思い出か、
もう笑うことのできない、この人間たちの
黄ばんだ写真よりも、色褪せた思い出。
誰も俺のことを笑ってくれない…
新しいワインがどんな味がしたか、
忘れることができたら、また女との新たな
触れ合いを前に、身震いすることができたら…

レチタティーヴォ

死神
お前の話を聞いてると、笑っちゃうね。
お前はまだ300歳にもならない、俺は
この世界ができてからというもの、
ずっと演じ続けてきた!
今では年をとって、これ以上
もうできない…
お前だって死神を見る日が来るはずだった!

V 死神のアリア

(ブルースーアレグロ・マエストーゾ)

死神
いくつのもの戦争があった、
その時人間は豪華な衣装を身に着けた、
俺に敬意を表するために、
俺に敬意を表するためにだ!黄金に緋衣、
輝くばかりの甲冑で、俺のために着飾った、
花嫁が夫のためにするようにだ。
軍馬の上で色とりどりの軍旗が
翻る…
歩兵傭兵が軍鼓の上で
さいころ遊びをした。ダンスの時は
女と骨をぶつけ合い、
相手の汗でべとべとになった…
俺はよくアッティラの小馬と
駆け比べしたものだ、
ハンニバルの象や
ジンギスカンの虎ともした。
それで脚が弱ってしまって、
機械化された部隊には追いつけなくなった。
あの新しい死の天使の後ろを脚を引きずって
ついて行く以外、俺に何ができる、
しがない死の職人の俺は?

VI 鼓手のアリア

アレグロ・コン・ブリオ

(鼓手、死神、ハルレキン)

鼓手
ハロー、ハロー、謹聴!謹聴!
皆のものに伝える!!!
オーバーオール皇帝の御名に於いて!

(いくらか厳かに)

朕は、神の恩寵を受けた唯一の皇帝オーバーオール、
祖国の誉れ、
人類の祝福、
二つのインドの皇帝、
アトランティスの王、
オフィールを統治する大公
アスタルテの実質的司厨長、
ハンガリーの太守、
ラヴェンナの領主枢機卿、
エルサレムの王である朕。

レチタティーヴォ

我が大地は 
不遜な盗賊団によって荒らされ、
朕はあらゆる手を尽して
奴らを根絶することを決めた。
朕は、神の恩寵を受けた
唯一の皇帝オーバーオール、祖国の誉れ、
人類の祝福、
二つのインドの皇帝、
アトランティスの王、
オフィルを統治する大公
アスタルテの実質的司厨長、
ハンガリーの太守、
ラヴェンナの領主枢機卿、
エルサレムの王である朕は、
我らが神聖なるもの、すなわち
大教皇を賛美すべく、
我らの誤謬なき、
あらゆる英知を結集して、
万人の万人に対する
大いなる、祝福に満ちた戦争を
我らが全土に布告する
決定を下した。

アンダンテ・ミズラート

パッサカリア

すべての子供、少年も少女も、
すべての娘、妻、母、すべての男、
腰が曲がっていようと真っ直ぐだろうと、
この聖なる戦いで武器を取るのだ。
この戦いは我らが大地で、
我らが教皇の威光の勝利と
悪の根絶をもって終わるだろう。
今ここに朕は
圧勝への遠征開始を宣言する。

レチタティーヴォ

古くからの盟友、死神が
先頭に立って栄光ある軍旗を担いでくれる、
我らが多いなる未来と
彼の大いなる過去の名に於いて。
勇敢に戦え!
我が栄えある御代の
15年に発布。
オーバーオール、ここに署名。

アレグレット・モルト・アテンポ

死神
聞いたか、俺が如何にばかにされているか?
お前らの死を全部隠すのは
不名誉なことだ、
この地上から魂を取れるのは
俺だけだからだ!
軍旗を先頭で担ぐだと!
俺の大いなる過去だと!
お前らの大いなる未来だと!

ハルレキン
ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ、ハ!

死神
(サーベルを抜いて)
ヒ ヒ!お前らの大いなる未来の名に於いて!

鼓手
(この場を去りながら)
朕は、神の恩寵を受けた
唯一の皇帝オーバーオール…

ハルレキン
そこで何をしているのだ?

死神
(サーベル折って)
俺は人類の未来を偉大なものにしてやる…
長く続くものに…長く続くものに!

(幕)

第2場

ダンスー間奏曲

VII 死の舞踏

メヌエットのテンポ

(がらんとした皇帝の宮殿。書き物机、鏡のような大きな枠に黒い布が掛けられている。奇抜なラウドスピーカー。オーバーオール皇帝は硬直した姿勢で座って何か書いている)


VIII レチタティーヴォとアリア

皇帝
(突然、身を屈めて、びくっとして、不意に後ろを見る。電話に呼びかける)
今、何時だ?

ラウドスピーカー
5時32分です。

(オーバーオール皇帝は自分の時計の時刻を合わせる)

ハロー、ハロー!
皇帝近衛師団です、
警備隊長です。
宮殿を取り囲む非常線の警備は
ご命令通り三倍に増強しました。

皇帝
警戒は油断ないか?

ラウドスピーカー
警戒は油断ありません。

皇帝
よろしい。

ラウドスピーカー
ハロー、ハロー!
武装集団、航空機、
地下魚雷が
第三都市の
要塞帯を破壊しました。
住民は死滅。死体は
再利用施設に引き渡されました。

皇帝
数量は?

ラウドスピーカー
燐一万キロ分。

皇帝
よし!

(ダイヤルを回す)

地方裁判所。

ラウドスピーカー
ハロー、ハロー。地方裁判所です。

皇帝
暗殺者は?

ラウドスピーカー
ご命令により
4時13分に絞首刑にしました。

皇帝
それで死んだか?

ラウドスピーカー
今に死亡するはずです。

皇帝
(時計を見て、言う)
何だと?はずだと?
その判決が執行されたのはいつだ?

ラウドスピーカー
4時13分です。

皇帝
今、5時35分だ!

ラウドスピーカー
今に死亡するはずです。

皇帝
お前らは狂ったのか?
絞首刑吏は82分たって
まだ死なせられないのか?

ラウドスピーカー
今に死亡するはずです。

皇帝
(かっとなって)
私は頭がおかしくなったのか?
死まで私の手から奪い取られたのか?
この先誰が私のことを恐れるのか?
死神は仕えるのを拒むのか?
奴の古い剣は壊れたのか?
誰がアトランティスの皇帝の
いうことをきくのか?
ハロー、では銃殺にしろ!

ラウドスピーカー
命令を遂行します。

皇帝
どうだ?!

ラウドスピーカー
今に死亡するはずです。

皇帝
(悲観的に)
何だと?
医者を呼べ。

ラウドスピーカー
(話す)
ハロー、医者です!

皇帝
どうだ?

ラウドスピーカー
まだ生きています。
奇妙な病気が発生しました。
兵士たちは死ぬことができません。

皇帝
この病気の病原体を探せ。
この疫病が始まってから、何人死んだ?

ラウドスピーカー
ひとりも。何千人もが死ぬために、
生と格闘しています。

皇帝
ご苦労。
追って命令を出す。
ハロー、外務省!
町角じゅうにポスターを貼れ。
ラジオで呼びかけろ。
村々には鼓手を派遣。

IX 皇帝のアリア

アレグロ・ソステヌート

皇帝
朕、唯一の皇帝オーバーオールは、
我が功労ある兵士たちに
永遠の生を得る秘薬を与える。
それを持つ者は、死を免れる。
いかなる怪我もいかなる病気も、今後
その者が主君と祖国のために剣を振るうのを
阻止することはできない。
死神よ、お前の棘はかたなしだ?
地獄よ、お前の勝利はもうない?!

(幕)

第3場

(男の子のような髪をした少女と兵士、戦場にギャルソン風に髪を切った少女が立っている)


X レチタティーヴォと三重唱

男の子のような髪をした少女
止まれ!

兵士
誰だ?

少女
人間か?

兵士
人間だ。

少女
だが敵だ。

(彼女がピストルを撃つと、兵士は地面に伏す。命中したと思って、彼女は兵士に飛びかかる。兵士はさっと立上がり、二人は戦い、兵士が少女を制する)

鼓手
(姿は見えない)
我が功労ある兵士たちに
永遠の生を得る秘薬を与える…

兵士
なんと白い肌!

少女
さっさと殺せ!

鼓手
…死を免れる…

兵士
若かった頃、
俺は一度若い娘と
川沿いに歩いたことがある、
お前みたいな、明るい目をしていた…

少女
僕はまだ思い出が
あるほどの年じゃない。
さっさと殺せ!
皇帝が殺せと命じたんだろう、そうしたらいい!

鼓手
(舞台裏で)
死神よ、お前の棘はかたなしだ!
地獄よ、お前の勝利はもうない!

少女
お前は年寄りに違いない…
僕にはお前が分からない。

兵士
武器が、鉄の装身具が
お前の肩に傷をつける。
娘よ、いけない、苦しむことなんかない!
愛がこの娘に伝わるように!
見てごらん、俺がいくつか。

(彼は少女にキスする。彼女は武器を取り上げるが、放り出して彼の腕にとび込む)

XIa アリア、同じテンポ

少女
本当なの、爆弾の痕で
荒れていない土地があるって?
本当なの、無愛想でも
つっけんどんでもない言葉があるって?
本当なの、花が咲き乱れて
芳しい草原があるって?
本当なの、澄み切った大気で
青々とした山々があるって?

(鼓手、少女、兵士)

XI 二重唱、アレグロ

鼓手
(登場)
ここから行くんだ、さあ、
一緒に行こう!一緒に行こう!

少女
ここから行くんだ、さあ、
一緒に行こう!ここから!

鼓手
皇帝がお前を呼んでいる、そして義務が!

少女
遠く太陽の光が私たちを誘っているのに…

XI b

鼓手
戦いがお前を呼んでいる、死神がお前を呼んでいる。

少女
死神は死んだ、
戦争の苦しみは終わった!

アリアと三重唱

コーモド

鼓手
太鼓が、太鼓がとどろき、響き渡る、
男が夢中になるのは太鼓だけだ。
ああ!女のように滑らかな皮膚を持ち、
体全体が丸くて、
音は力強くてでかい。
男は太鼓だけを追いかける!
男は太鼓だけを追いかける!
男は太鼓だけを追いかける!

少女
今や満開だ、死をも
美しくする、愛の花が。
それはすべてを、すべてを和解させる。

(幕が下りる。その間、少女と兵士は抱き合い、鼓手は遠ざかっていく。)


XII フィナーレー二重唱

(兵士と少女)

少女、兵士
死神と愛よ、戻って来て、
すべては半ば終ったみたいなもの。
そこには優しい歌がある、
神に支配されているのは嬉しいことだ。
ご覧、長らく我々の目を
遮っていた雲が消えた。
灰色の雲に覆われていた景色が
突然明るくなった。
太陽が金色に輝くと、
深い影も明るくなる。
そして死神が愛とひとつになると、
死神も詩人になる。
私たちはもはや血を流すことなく、
愛に身を捧げよう、
私たちを不愉快にする歌なんてない。
私たちは二人で道を進もう!

(幕が下りる)

XIII ダンスー間奏曲

生きている死者たち

レチタティーヴォ

第4場

(皇帝の宮殿。オーバーオール皇帝は机に向っている)

ラウドスピーカー
ハロー、ハロー、総司令官です。
生きている死者のための第34病院が
3時に反乱者たちに
襲撃されました。医者や
職員たちは集団で逃走中です。
謀叛人たちは黒旗を
掲げ、血まみれの
鋤を旗印にしています。
彼らは雄たけびもあげず、
黙々と怒り狂って戦っています。
第12軍団の将軍は
まだ報告を送ってきません…

皇帝
ほかに何か?

ラウドスピーカー
これで全部です。

皇帝
よろしい。

(皇帝は書き続ける)

XIV アレグロ・グラチオーゾ

(ハルレキンと鼓手)

ハルレキン
(時々振り向きながら、下から上がってきて)

俺らは菓子を買いに
食品店に急いだ、
サーカスの後を追うつもりだった。
夏には遊びに精を出した。
新しい学校かばんを
橇にして滑った。
小さな少女の
眼差しに震えた、
俺らは世界の不正を
純粋な考えから木端微塵にした。

(鼓手が現われ、硬直して、権威主義的口調で)


鼓手
朕皇帝オーバーオール、朕皇帝オーバーオール、
世界は我が業績に、世界は我が業績に
満ちている。
朕は地上で、朕は地上で、
決して世界を、決して世界を
不安から裏切ることはない。
利口でありまた馬鹿、
賢者でありまた狂人。
朕皇帝オーバーオール。

ハルレキン
眠れ、良い子よ、眠れ、
俺は墓碑銘だ。
お前の父さんは戦争で死んだ、
お前の母さんは口を真っ赤にして貪り尽くした。
眠れ、良い子よ、眠れ、
もう遅い、良い子よ、もう遅い、
月の男が刈り取っている。
男が幸運に近づいて、どんどん幸運を刈り取っている。
そこへ太陽が出てきたら、
幸運は干からびてしまう。
そしたらお前は赤い服を着て、
また最初からその歌を歌うんだ。

(ダ・カーポ アド・リビトゥム)

レチタティーヴォ

皇帝
(繰り返した後、電話に叫ぶ)
ハロー、外務省。

ラウドスピーカー
ハロー、外務省。

皇帝
謀叛人が占拠したのは
どの部署だ?

ラウドスピーカー
57-3 ローマ数字の8、26-1
ローマ数字の5、52-2 ローマ数字の2…

皇帝
布告は印刷したか。

ラウドスピーカー
印刷して発送しました。

皇帝
よし。

(ある数字を間違って回すと、いろんな声が一斉に聞こえる。皇帝の布告を読む声と、よくある大混乱の状態の声)


ラウドスピーカー
ある恐ろしい医者が我々のそこひを
手術して盲目を治療した。
その罰は大きい、
我々の罪の狂気のように。
我々が被らなければならない痛みは
恐るべきものだ。我々はそれを
謙虚に耐えよう、
憎悪と不寛恕という最後の雑草を
我々の心から根絶するまでは、
その前に安らぎはない。素手で
我々は悪魔の鋼鉄の
城砦を取り壊すのだ…

(オーバーオールはラジオを途中で切る。彼は半ば精神錯乱状態、夢うつつの状態で書いたり、計算を続けている。精神錯乱状態は強くなり、舞台に広がる)


XV 三重唱、シミー、ヴィヴァーチェ マ ノン トロッポ プレスト

ハルレキン
そんなことは考えない。
ハハハハ、考えない。
ハロー、ハロー、そう、皇帝は
周囲に壁を築いた。
ハロー、ハロー、人間はどう見える?
そう、人間はどう見える?
それで俺はまだ人間かな?
神の計算機。
俺は人間か?

鼓手
そんなことは考えない、考えない。
ハロー。そう、皇帝は窓のない壁を、
周囲に壁を築いた
ハロー、ハロー、人間はどう見える?
何年も前から鏡には布が掛けてある!
神の計算機?
私は人間か、私は人間か?

皇帝
5、6、7、8、9、10、100。
5、6、7、8、9、
十、百、千個の爆弾、百万の
大砲。私は窓のない壁で周囲を
囲ませた。この場所も計算ずくだ。
人間はどう見える?
それで私はまだ人間か、それとも
神の計算機か。
それで私はまだ人間か?
それとも神の計算機か?

(オーバーオールは鏡の布を引っぱる。鏡の枠の向こう、皇帝の鏡像の所に死神が立っている。オーバーオールは鏡の前に立ち、もう一度、布をかけようとする)

鼓手、ハルレキン
生きている死神だ!

オーバーオール
お前は誰だ?

XVI アリア - 死神

アンダンテ

死神
俺は死神だ、死神という庭師で
苦痛を掘り返した傷跡に眠りの種をまく。
俺は死神だ、死神という庭師で
疲れた人間という枯れた雑草を取り除く。
俺は死神だ、死神という庭師で
苦悩という穀物の熟した実りを田畑で刈り取る。
俺は、ペストに不死身だが、
ペストではない。
俺は、苦しみから解放させてやるものであって、
苦しませる者ではない。
俺は、柔らかくて温かい棲み処だ、
それは不安につきまとわれた
生が避難する場所だ。
俺は、気持ちよく温かい棲み処だ、
それは不安に駆られた生が逃げて来る場所だ。
俺は、最大の自由の饗宴だ。
俺は、最後のまどろみの歌だ。
俺の客室は静かで安らぎに満ちている…
おいで、そしてお休み。
戦争は終った!

XVII 対話

(皇帝、鼓手、死神)

皇帝
そうやってお前は戻って来る。
我々人間はお前なしでは生きられない。

死神
お前が、新たな死を受け入れる
最初の犠牲者となるなら、
仲直りするつもりだ。

皇帝
私に犠牲者となるだけの力があればだが、
しかし人間はそれには値しない…

死神
それでは俺はあんた達の所へ戻れない。

皇帝
すべての苦しむ者がお前に求めていることを、
私が受け入れるのを拒んでいいものか?
私は受け入れよう!

死神
約束だ、手を出せ。
戦争は終った。

XVIII 皇帝の告別

アンダンテ・モデラート

皇帝

戦争は終ったと、お前は誇らしげに言う。
この戦争が、この戦争が終っただけだ。これが最後の戦争か?
白い旗が翻り
あちこちの教会の鐘が
盛大に鳴り響くだろう、
愚か者たちは踊り、歌い、
跳ね回るだろう。
ああ、どれほどの間、火は
落されていたか、だが消えてはいない!
また火勢が強くなると、
また火勢が強くなると、
新たに殺戮が暴れ回る、
私は墓場での安らぎを待っていた。
おお、私の仕事がうまくいっていたら、
この人間という束縛から
解放されれば、刈り取られていない
野原のある土地が広がっていく。
ああ、我々が干からびてしまえばいいのに!
そうなれば我々が力を奪っている
森は自由に育ち、
誰も水が
ほとばしるのを
堰き止めることもない。
死神が戻って来るのだ、
飢えも、愛も、生も!
時に曇り、時には稲光もあるが、
だが殺戮は二度とない。
我が生命はお前の手にある、さあ持って行け。


あらゆる出来事の中で、ただひとつ、
神の微笑みがないのは、
告別だ。

(鼓手に)

我々の周りにはまだ、永遠に続くかのような時間がある、
お前の手はまだ私の手中にあり、
私の暗い生はお前の手を通して
お前の生を感じる。
私を悼んで泣くでない!
私はわくわくした気持ちについて行く。
何処へ行くかは言わない、何処へ行くかは言わない、
だが私にはまだ
いつか戻って来るというかすかな希望がある。
いくつもの川が流れ、私の周りに
山ができるだろう。高い草原では
太陽と厳しい風の中で
花々が咲くだろう。
お前のいない所で、雪が降る。
お前のいない所で、
夏の雨が流れ出る。
お前のいない所で、沢山のことが起こる。
そしてお前の考える通り、今、
ひとりの子供が泉に近づき、
鍛冶屋の前に馬が一頭立って
蹄鉄を打ってもらっている。
だから私のことを思い出しても嘆かないくれ。
なぜなら遠方にあっては悲しむべきほどでない、
悲しみはむしろ近くで、
永遠の陰に隠れて眠っている。

(死神は優しく皇帝の手をとり、鏡を抜けて向こうに連れ去る。その間、舞台裏からコラールが聞こえる)


XVIII フィナーレ

ラルゴ センプリーチェ、ドルチェ グラチオーゾ

少女、鼓手、ラウドスピーカー、ハルレキン

死神よ来れ、我々の心の中へ、
お前は我々の尊い客人、
苦痛と悲嘆の後に、我々を安らぎに
導いてくれ。
同胞の人生の悩みや苦しみを敬うことを
我々に教えてくれ。
我々に聖なる戒めを教えてくれ。
お前は、死神という
その偉大な名を
徒らに口に出してはいけない。

(幕が下りる)
I PROLOG

LAUTSPRECHER
Hallo, hallo!
Sie hören jetzt:
Der Kaiser von Atlantis,
ein Spiel in einem Akt.

Es treten auf: Kaiser Overall,
den man schon seit
Jahren nicht gesehen
hat, denn er ist in seinem Riesenpalast
eingeschlossen, ganz allein, um
besser regieren zu können;
der Trommler, eine nicht ganz wirkliche
Erscheinung; der Lautsprecher,
den man nicht sieht, nur hört;
ein Soldat und ein Mädchen.
Der Tod als ein abgedankter Soldat;
und Harlekin als das Leben.

Die erste Szene findet an einem
unbestimmten Ort statt.
Tod und Harlekin sitzen im Ausgedinge,
das Leben, das nicht mehr lachen,
und das Sterben, das nicht mehr weinen
kann in einer Welt, die verlernt hat,
am Leben sich zu freuen
und des Todes zu sterben.
Der Tod, den das geschäftige Getriebe,
die Hast urd die maschinelle
Entwicklung des modernen Lebens
gekränkt und beleidigt hat, zerbricht sein
Schwert um der Menschheit eine Lehre
zu erteilen und beschliesst, von nun an
niemand mehr sterben zu lassen.
Hallo, hallo!
Wir beginnen!


Erste Szene

(Tod und Harlekin)

Comodo Grazioso

(Auf einer Bank sitzen Tod und Harlekin. Harlekin, ein bärtiger Greis, singt. Der Tod, in abgetragener k.u.k. Uniform, zeichnet mit dem Säbel in dem Sand.)


Allegretto grazioso

Aria

HARLEKIN
Der Mond geht auf den Firsten
mit seinem Stelzenbein;
die Knaben dürsten
nach Liebe, nach Wein.
Die hat er mitgenommen,
sie werden nicht mehr wiederkcomen
nicht mehr wiederkommen.
Was wollen wir nun trinken?
Blut wollen wir nun trinken.
Was wollen wir nun küssen?
Des Teufels Hintern.
Da wird die Welt so kunterbunt
und dreht sich wie ein Ringelspiel.
Wir fahren auf dem Bock.
Der Mond ist weiss,
das Blut ist heiss,
der Wein ist süss,
die Liebe ist im Paradies.
Was bleibt uns armer Welt zuteil?
Wir bieten uns auf dem Jahrmarkt feil.
Will uns niemand kaufen?
Will uns niemand kaufen,
weil jeder sich selbst los sein will?
Wir müssen in alle vier Wirde laufen.
Ah!

Recitativo alla secco

TOD
Lass sein. Was singst du da?

HARLEKIN
Ich singe so...

TOD
Was haben wir heut für einen Tag?

HARLEKIN
Ich wechsle die Tage nicht mehr täglich,
seit ich's mit dem Hemd nicht tun
kann, und nehme nur einen neuen,
wenn ich frische Wäsche anziehe.

TOD
Darm musst du ja tief im vorigen
Jahr stecken!

HARLEKIN
Vielleicht Dienstag? Mittwoch? Freitag?
Einer wie der andre.

III Dúo

Allegretto misurato

TOD
Tage, Tage, wer kauft Tage?

HARLEKIN
Tage, Tage, wer kauft Tage?
Schöne, neue, unbekannte
Einer wie der andre.
Einer wie der andre.
Wer kauft Tage? Wer kauft Tage?
Vielleicht steckt in
einem das Glück, das Glück
dann wirst du König.
dann wirst du König.
Alte, billige Tage.

TOD
Tage, Tage, wer kauft Tage?
Tage, Tage, wer kauft Tage?
Schöne, neue, unbekannte
Tage, Tage, wer kauft Tage?
Einer wie der andre.
Wer kauft Tage?
Wer kauft Tage?
Vielleicht steckt in
einem das Glück, das Glück
dann wirst du König.
dann wirst du König.
Wer kauft Tage,
Tage, Tage, Tage.

Récitatif

HARLEKIN
Ich fühle mich wenig wohl in meiner Haut,
seit ich mir selbst zum Halse
raushänge! Du solltest mich umbringen,
es ist doch schliesslich dein
Beruf! Und ich langweil mich,
das ist nicht zum Aushalten!

TOD
Lass mich in Frieden, du bist nicht umzubringen.
Das Lachen, das sich selbst
verhöhnt, ist unsterblich.
Dir selber kannst du nicht entlaufen, bleibst
trotz allem Harlekin!

IV

(Harlekin und Tod)

Tranquillo molto

HARLEKIN
Und was ist das?
Eine Erinnerung, blasser
als die vergilbten Photographien
dieser Menschen, die nicht mehr
lächeln konnen. Über mich lacht keiner...
Wenn ich vergessen könnt', wie junger
Wein schmeckt, wenn ich wieder vor der
fremden Berührung der Frau erschauern könnte...

Recitativo

TOD
Es lächert mich, wenn ich dir zuhöre.
Du bist kaum 300 Jahre alt, und ich
mache dieses Theater mit,
seit die Welt steht!
Jetzt bin ich alt und kann
nicht mehr mit...
Du hättest mich sehen sollen!

V Aria de la Muerte

(Blues – Allegro maestoso)

TOD
Das waren Kriege,
wo man die prächtigsten Kleider trug,
um mich zu ehren, um
mich zu ehren! Gold und Purpur,
blitzende Harnische, man schmückte sich für
mich, wie eine Braut für ihren Gatten.
Bunte Standarten flatterten über den
Streitrossen...
Landsknechte würfelten
auf der Kriegstrommel, und wenn sie tanzten,
krachten den Weibern die Knochen,
und sie klebten vom Schweiss ihrer Tänzer...
So oft bin ich mit den kleinen
Pferden Attilas um die Wette gelaufen,
mit den Elefanten Hannibals
und dem Tigern Dschehangirs,
dass meine Beine zu schwach sind,
um den motorisierten Kohorten folgen zu können.
Was bleibt mir übrig, als hinter den neuen
Todesengeln zu hinken, ein
kleiner Handwerker des Sterbens?

VI Aria de la tamborilera

Allegro con brío

(Trommler, Tod und Harlekin)

TROMMLER
Hallo, hallo! Achtung! Achtung!
Eine Nachricht an die Bevölkerung !!!
Im Namen des Kaisers Overall!

(etwas feierliches)

Wir, zu Gottes Gnaden Overall der Einzige,
Ruhm des Vaterlandes,
Segen der Menschheit,
Kaiser beider Indien,
König von Atlantis,
regierender Herzog von Ophir
und wirklicher Truchisess der Astarte,
Ban von Hungarn,
Kardinalfürst von Ravenna,
König von Jerusalem.

Récitatif

Unsere Landen werden
von einer frechen Räuberbande verwüstet,
die wir mit allen Mitteln
beschlossen haben auszurotten.
Wir, zu Gottes Gnaden Overall
der Einzige, Ruhm des Vaterlandes,
Segen der Menschheit,
Kaiser beider Indien,
König von Atlantis, regierender
Herzog von Ophir
und wirklicher Truchsess der Astarte,
Ban von Hungarn,
Kardinalfürst von Ravenna,
König von Jerusalem,
zur Verherrlichung unsrer
göttlichen Natur Erzpapst,
haben in unsrer unfehlbaren,
alles durchdringenden
Weisheit beschlossen,
über all unser Gebiet den grossen,
segensreichen Krieg
Aller gegen Alle zu verhängen.

Andante misurato

Passacaglia

Jedes Kind, ob Knäblein ob Mägdlein,
jede Jungfrau, Gattin, Mutter, jeder
Mann, ob krumm oder grade,
wird die Waffe führen in diesem heiligen Kampf,
der mit dem Sieg unserer apostolischen
Majestät und der Vernichtung des
Bösen in unseren Landen enden wird.
Mit diesem Augenblicke erklären wir den
Feldzug für siegreich eröffnet.

Récitatif

Unser alter Verbündeter, der Tod,
wird Uns sein glorreiches Banner vorantragen,
im Namen unserer grossen Zukunft
und seiner grossen Vergangenheit.
Streitet tapfer!
Gegeben im Jahre fünfzehn unserer
segensreichen Regierung.
Gezeichnet: Overall.

Allegretto molto a tempo

TOD
Hörst du, wie sie mich höhnen?
Alle eure Kascbinen des Sterbens
sollen z u schande werden,
denn di e Seelen von der Erde
nehmen kann nur ick!
Die Fahne vorantragen!
Meine grosse Vergangenheit!
Eure grosse Zukunft!

HARLEKIN
Ha, ha, ha, ha, ha, ha, ha!

TOD
(Er zieht den Säbel)
Hi hi! Im Namen eurer grossen Zukunft!

TROMMLER
(Verlassen der Szene)
Wir, zu Gottes Gnaden,
Overall der Einzige...

HARLEKIN
Was machst du da?

TOD
(Er zerbricht den Säbel)
Ich mache die Zukunft der Menschen gross...
und lang... lang!

(Vorhang)

Zweite Szene

Tanz-Intermezzo

VII Totentanz

Tempo di Minuetto

(Der leere Kaiserpalast. Ein Schreibtisch, ein grosser Rahmen wie ein Spiegel schwarz verhängt; ein phantastischer Lautsprecher. Kaiser Overall sitzt starr und schreibt)

VIII Rezitativ und Arie

KAISER
(Plötzlich duckt er sich, fährt zusammen und blickt jäh hinter sich. Er ruft ins Telefon)
Wie spät ist es?

LAUTSPRECHER
Fünf Uhr zweiunddreissig;

(Overall richtet seine Uhr)

Hallo, hallo!
Kaiserliche Garde,
Hauptmann der Scharwache.
Der Kordon um den Palast
auftragsgemäss verdreifacht.

KAISER
Scharf geladen?

LAUTSPRECHER
Scharf geladen.

KAISER
Gut.

LAUTSPRECHER
Hallo, hallo!
Bewaffnete Horden, Flugzeuge,
Untererd-Torpedos haben
die Festungsgürtel
der dritten Stadt geschleift.
Die Einwohner sind tot. Leichen wurden
der Verwertungsanstalt übergeben.

KAISER
Wieviel?

LAUTSPRECHER
Zehntausend Kilo Phosphor.

KAISER
Ja!

(dreht eine Nunmer)

Das Landgericht.

LAUTSPRECHER
Hallo, hallo. Landgericht.

KAISER
Der Attentäter?

LAUTSPRECHER
Laut Auftrag gehängt
um vier Uhr dreizehn.

KAISER
Also ist er tot?

LAUTSPRECHER
Der Tod muss jeden Augenblick eintreten.

KAISER
(sieht auf die Uhr; gesprochen)
Was? Muss?
Wann wurde das Urteil vollstreckt?

LAUTSPRECHER
Vier Uhr dreizehn.

KAISER
Jetzt ist 's fünf Uhr fünfunddreissig!

LAUTSPRECHER
Der Tod muss jeden Augenblick eintreten.

KAISER
Seid ihr toll geworden?
Henkt der Henker in zweiundachtzig
Minuten nicht zu Tode?!

LAUTSPRECHER
Der Tod muss jeden Augenblick eintreten.

KAISER
(springt in die Höhe)
Bin ich wahnsinnig geworden?
Rirngt den Tod man aus der Hand mir?
Wer wird in Zukunft mich noch fürchten?
Weigert sich der Tod zu dienen?
Hat sein altes Schwert zerbrochen?
Wer wird dem Imperator von Atlantis
noch gehorchen?!
Hallo, Tod durch Erschiessen!

LAUTSPRECHER
Befehl vollzogen.

KAISER
Nun?!

LAUTSPRECHER
Der Tod muss jeden Augenblick eintreten.

KAISER
(pessimistisch gesprochen)
Was ist das?
Den Arzt.

LAUTSPRECHER
(gesprochen)
Hallo, Arzt!

KAISER
Nun?

LAUTSPRECHER
Er lebt noch.
Eine seltsame Krankheit ist ausgebrochen:
die Soldaten können nicht sterben.

KAISER
Sucht den Erreger dieser Krankheit.
Wieviele starben, seit die Seuche auftrat?

LAUTSPRECHER
Keiner. Tausende ringen mit dem Lehen,
um sterben zu können.

KAISER
Danke.
Werde Verfügungen erlassen.
Hallo, Aussenamt!
Plakate an allen Ecken;
Aufrufe im Rundfunk;
Trommler in den Dörfern.

IX Air Kaiser

Allegro sostenuto

KAISER
Wir, Overall der Einzige,
schenken unsern verdienten Soldaten ein
Geheinnittel zum ewigen Leben.
Wer es besitzt, ist gefeit gegen den Tod,
und keine Wunde und keine Krankheit kann
ihn fortan hemmen, das Schwert für seinen
Herrn und das Vaterland zu führen.
Tod, wo ist dein Stachel?
Hölle, wo ist dein Sieg?!

(Vorhang)

Dritte Szene

(Bubikopf Mädchen, Soldat und Auf dem Schlachtfeld steht ein Mädchen mit auf dem Garon geschnittenen Haaren)

X Récitatif und trio

BUBIKOPF MÄDCHEN
Halt, steh!

SOLDAT
Wer da?

BUBIKOPF MÄDCHEN
Ein Mensch?

SOLDAT
Ein Mensch.

BUBIKOPF MÄDCHEN
Aber ein Feind.

(Sie drückt ihre Pistole ab, er wirft sich zu Boden, sie springt zu ihm; im Glauben, ihn getroffen zu haben. Er schnellt in die Höhe, sie kämpfen, er überwältigt sie)

TROMMLER
(unsichtbar)
Schenken unsern verdienten Soldaten
ein Geheiranittel zum ewigen Leben...

SOLDAT
Welch weisse Haut!

BUBIKOPF MÄDCHEN
Mach ein Ende!

TROMMLER
... ist gefeit gegen den Tod...

SOLDAT
Als ich jung war,
bin ich mal mit einem
Mädel den Fluss entlang gegangen
die hatte Augen, so hell wie du...

BUBIKOPF MÄDCHEN
Ich bin nicht alt genug,
um mich erinnern zu können...
Mach ein Ende!
Der Kaiser hat befohlen zu töten, so tu 's schon!

TROMMLER
(hinter der Szene)
Tod, wo ist dein Stachel!
Hölle, wo ist dein Sieg!

BUBIKOPF
Du musst uralt sein...
Ich verstehe dich nicht.

SOLDAT
Waffen, eisernes Geschmeide,
drücken deine Schultern wund.
Mädel, nein, du sollst nicht leiden!
Liebe tut am Kind sich kund!
So sieh zu, wie alt ich bin.

(Er küsst sie. Sie hebt die Waffen, dann wirft sie sie weg und fliegt in seine Arme)

XIa Aria, L’istesso tempo

BUBIKOPF MÄDCHEN
Ist's wahr, dass es Landschaften gibt,
die nicht von Granattrichtern öd sind?
Ist's wahr, dass es Worte gibt,
die nicht schroff und spröd sind?
Ist's wahr, dass es Wiesen gibt,
die voll Buntheit und Duft sind?
Ist es wahr,dass es Berge gibt,
die blau von strahlender Luft sind?

(Trommler, Bubikopf Mädchen und Soldat)

XI Dúo, Allegro

TROMMLER
(tritt auf)
Komm fort von hier, komm,
geh mit mir! geh mit mir!

BUBIKOPF MÄDCHEN
Komm fort von hier,komm,
geh mit mir! fort von hier!

TROMMLER
Der Kaiser ruft dich, und die Pflicht!

BUBIKOPF MÄDCHEN
Uns doch lockt das ferne Sonnenlicht...

XI b

TROMMLER
Dich ruft der kampf; dich ruft der Tod.

BUBIKOPF MÄDCHEN
Der Tod ist tod,
zu Ende ist die Kriegsgenot!

Aria und trío

Comodo

TROMMLER
Die Trommel, Trommel dröhnt und quarrt,
ein Mann ist nur in die Trommel vernarrt;
Ah! Hat ein glattes Fell wie nur ein Weib,
ist rund um ihren ganzen Leib,
und voll und laut ist ihre Sprach.
Ein Mann läuft nur der Trommel nach!
Ein Mann läuft nur der Trommel nach!
Ein Mann läuft nur der Trommel nach!

BUBIKOPF MÄDCHEN
Nun ist sie erblüht die den Tod
verschönt, die Blume der Liebe,
die alles, die alles versöhnt.

(Der Vorhang fällt, wahrend Bubikopf Mädchen und Soldat einander umschlungend halten, und der Trommler sich entfernt.)

XII Final – Duettino

(Soldat und Bubikopf Mädchen)

BUBIKOPF MÄDCHEN, SOLDAT
Tod und Liebe, kehret wieder,
so ist alles halb getan
und es sind die sanften Lieder,
froh der Gottheit untertan
Schau die Wolken sind vergangen,
die uns lang den Blick vergällt,
und die Landschaft grau verhangen
ist mit einem Mal erhellt
Tiefe Schatten werden lichter,
wenn die sonne golden scheint,
und es wird der Tod zum Dichter,
wenn er sich mit Liebe eint.
Wir, die nie mehr Blut vergiessen,
wollen uns der Liebe weihn
und kein Leid soll uns verdriessen.
Wandern wir den Weg zu zwein!

(Der Vorhang fällt)

XIII Tanz-Intermezzo

Die lebenden Toten

Recitativo

Vierte Szene

(Der Kaiserpalast. Overall am Schreibtisch)

LAUTSPRECHER
Hallo, hallo, der oberste General.
Spital 34 für lebende Tote
von den Empörern um
3 Uhr gestürmt. Ärzte und
Instruktoren liefen in Massen über.
Die Aufrührer haben schwarze
Fahnen und
ein blutigen Pflug im Wappen.
Sie kämpfen ohne Schlachtruf,
stumm und zerbittert.
Die Generalität der 12. Armee
hat ihren Bericht noch nicht übersandt...

KAISER
Was noch?

LAUTSPRECHER
Das ist alles.

KAISER
Gut.

(er schreibt weiter)

XIV Allegretto grazioso

(Harlekin und Trommler)

HARLEKIN
(von Zeit zu Zeit sich umwendend, aus der Versenkung auftauchend)
Wir sind um einen Kreuzer Süsses
zum Kaufmann getrabt,
dem Zirkus nachzulaufen haben wir vorgehabt.
Wir sind im Sommer Steckenpferd geritten!
Wir fuhren auf unsrer
neuen Schultasche Schlitten.
Wir haben unter den Blicken
kleiner Mädchen gezittert,
Wir haben das Unrecht der Welt
mit reinen Gedanken zersplittert.

(Die Tamborilera erscheint, starr und mit einem autoritativen Tonfall)

TROMMLER
Wir Overall, wir Overall,
die Welt ist voll, die Welt ist voll
von unsern Taten.
Wir werden sie, wir werden sie
auf Erden nie, auf Erden sie
aus Angst verraten.
Klug ist gleich närrisch
weise ist gleich toll.
Wir Overall.

HARLEKIN
Schlaf, Kindlein, schlaf,
ich bin ein Epitaph.
Dein Vater ging im Krieg zur Grund,
dein' Mutter frass ihr roter Mund,
schlaf, Kindlein, schlaf.
Spät, Kindlein, spät,
der Mann im Monde mäht.
Er naht das Glück, er mäht es fort
und kömmt die Sonne,
ist's verdorrt;
Dann ziehst du's rote Kleidchen an
und fängst das Lied von vorne an.

(da capo ad libitum)

Recitativo

KAISER
(nach der Wiederholung, ins Telefon, schreiend)
Hallo, Aussenamt.

LAUTSPRECHER
Hallo, Aussenamt.

KAISER
Welche Stationen sind
im Besitz der Aufrührer?

LAUTSPRECHER
57-3 Römisch 8, 26-1
Römisch 5, 52-2 Römisch 2...

KAISER
Ist die Proklamation gedruckt

LAUTSPRECHER
Gedruckt und versandt.

KAISER
Ja.

(Verwirft eine Zahl, es gibt einen Stimmenansturm, die Rede der kaiserlichen Proklamation und einen großen allgemeinen Aufruhr)

LAUTSPRECHER
Ein furchtbarer Arzt hat uns den Star
geschnitten und uns von unserer
Blindheit geheilt. Gross wie der Wahnsinn
unserer Sünden ist die Strafe,
furchtbar die Schmerzen, die wir zu
erleiden haben. Wir wollen sie in Demut
tragen und nicht eher ruhen,
bis wir das letzte Unkraut des Hasses und der
Unversöhnlichkeit ausgerottet
haben werden unseren Herzen. Mit blossen
Händen werden wir die stählernen
Schanzen des Teufels niederreissen...

(Overall schalten Sie das Radio abrupt. Er fährt fort zu schreiben und ihre Berechnungen wie in einem Traum Semi-Delirio. Es steigt stark an und läuft in das Proscenium)

XV Trio, Shimmy, Vivace ma non troppo presto


HARLEKIN
Nicht dran denken.
Ha ha ha ha, nicht dran denken.
Hallo, hallo. Ja, er hat sich
mit Mauern umgeben.
Hallo, hallo. Wie sieht ein Mensch aus?
Ja, wie sieht ein Mensch aus?
Bin ich denn noch ein Mensch?
Die Rechenmaschine Gottes.
Bin ich ein Mensch? Ein Maisch?

TROMMLER
Nicht dran denken, nicht dran denken
Hallo. Ja, er hat sich mit fensterlosen Mauern,
mit Mauern umgeben
Hallo, hallo! Wie sieht ein Mensch aus?
Seit Jahren ist der Spiegel verhangen!
Die Rechaimaschine Gottes?
Bin ich ein Mensch, bin ich ein Mensch?

KAISER
5, 6, 7, 8, 9, 10, 100.
Fünf, sechs, sieben acht, neun,
zehn, hundert, tausend Bomben, eine Million
Kanonen. Ich habe mich mit fensterlosen
Mauern umgeben. Auch dieser Posten
im Kalkül! Wie sieht ein Mensch aus?
Bin ich denn noch ein Mensch oder die
Rechenmaschine Gottes.
Bin ich denn noch ein Mensch?
Oder die Rechenmaschine Gottes?

(Overall reisst das Tuch vcm Spiegel. Hinter dem Rahmen steht das Spiegelbild, der Tod. Overall steht vor dem Spiegel, will ihn wieder verhängen)

TROMMLER, HARLEKIN
Ein lebendiger Tod!

OVERALL
Wer bist du?

XVI Air - Tod

Andante

TOD
Ich bin der Tod, der Gärtner Tod
und säe Schlaf in schmerzgepflügte Spuren.
Ich bin der Tod, der Gärtner Tod,
und jäte welkes Unkraut müder Kreaturen.
Ich bin der Tod, der Gärtner Tod,
und mähe reifes Korn des Leidens auf den Fluren.
Bin der, der von der Pest befreit
und nicht die Pest.
Ich bin derjenige, der vom Leiden befreit,
aber nicht derjenige, der leiden macht.
Ich bin das weiche und warme Nest,
in dem das von Angst verfolgte
Leben Zuflucht nimmt
Ich bin das wohlig warme Nest,
wohin das angstgehetzte Leben flieht.
Ich bin das grösste Freiheitsfest.
Ich bin letzte Schlummerlied.
Still ist und friedvoll mein gastlich Haus...
Kömmet, ruhet aus.
Der Krieg ist vorbei!

XVII Dialogue

(Kaiser, Trommler und Tod)

KAISER
So kehrst du uns wieder.
Wir Menschen können nicht ohne dich leben

TOD
Ich will versöhnt sein, wenn du das
Opfer bringen kann, als erster den neuen
Tod zu leiden.

KAISER
Ich hätte die Kraft zu diesen Opfer,
aber der Menschen verdienen es nicht...

TOD
So kann ich nicht zu euch zurückkehren.

KAISER
Soll ich mich weigern zu erleben,
worum dich alle Leidenden bitten?
Ich will es tun!

TOD
Gib mir deine Hand darauf.
Der Krieg ist aus.

XVIII Der Abschied des Kaisers

Andante moderato

KAISER
I
Der Krieg ist aus, das sagst du so mit Stolz.
Nur dieser Krieg, dieser Krieg ist aus. Der letzte?
Weisse Fahnen werden flattern
und die Kirchenglocken
werden festlich läuten,
und die Toren werden tanzen,
singen, springen.
Ach, wie lange nur, gedämpft
ist nur Feuer, nicht gelöscht!
Bald flammt es wieder hoch,
bald flammt es wieder hoch.
Von neuem rast der Mord
und ich ersehnte Grabesruh.
Oh, war mein Werte geglücket,
von dieser Fessel
Mensch befreit, dehnt sich
das Land mit ungemähten Feldern.
Ach waren wir verdorrt!
Die Wälder wachsen frei,
die wir nur lähmen,
keiner wehrt dem
Wasser seinen
Weg zu strömen;
Tod kommt wie Hunger,
Liebe, Leben!
Manchmal Wolken, manchmal
Blitz, doch nie mehr Mord.
In deiner Hand liegt unser Leben, nimm 's fort,

II
Von Allem, was geschieht, ist eines nur,
wovor der Götter Lächeln
nicht besteht: der Abschied.

(zum Trommler)

Noch ist wie von ewig her um uns die Stunde,
noch ruht deine Hand in meiner
und mein dunkles Leben
fühlt durch sie das seine,
Weine nicht um mich!
Ich folge den frohen Erregung nach,
wohin nicht, sag' ich dir, wohin nicht, sag' ich dir.
Doch leise ist in mir noch
Hoffnung später Wiederkehr.
Es werden Flüsse kommen und Gebirg
wird um mich sein. Auf hohen Wiesen wird
in Sonn' und hartem Wind
die Blume blühen.
Es fällt, wo du nicht bist, der Schnee.
Es strömt, wo du nicht bist,
der Sommerregen aus.
Wo du nicht bist, ist viel.
Und wie du denkst: jetzt tritt
ein Kind zum Brunnen,
steht vor einem Schmied
ein Pferd und wird beschlagen
so gedenkt auch meiner ohne Klagen.
Denn ist das Ferne nicht beklagenswert,
vielmehr das Nahe,
das in ewigen Schatten ruht.

(Der Tod nimmt den Kaiser sanft bei der Hand und führt ihn durch den Spiegel ab, während man hinter die Szene den Choral hört)

XVIII Finale

Largo semplice, dolce graziozo

BUBIKOPF MÄDCHEN, TROMMLER, LAUTSPRECHER, HARLEKIN
Komm Tod, du unser werter Gast,
in unsres Herzens Kammer,
führ uns zur Rast nach Schmerz
und Jammer
Lehr uns Lebens Leid und Not
in unsern Brüdern ehren.
Lehr uns das heiligste Gebot:
Du sollst den grossen
Namen Tod
nicht eitel beschwören.

(Der Vorhang fällt)


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@ Aiko Oshio
最終更新:2021年02月27日 09:33