国名:鋼鉄郷ドラドルエ
ドラドルエには「人間」の他に「機械種族」が存在する。
「機械種族」は巨大な身体に頑丈な装甲を持っているが、彼らは痛みも快感も得ることなく、食事や睡眠など肉体に付随する喜びを知らない。それゆえに欲望や恐怖を抱くことなく、それらが満たされ退けられた時の幸福をも知らない。文字どおり機械として、心を揺らされることなく永劫の時をただ費やすのみである。
それゆえに彼らはいつしか、喜怒哀楽に満ちそれらを表現できる人間を深く羨むようになり、「人間のような肉体を手に入れたい」という渇望を抱くことになる。
人間を襲い、肉を己の歯車に巻き込み、血を己のオイルに混ぜ込み、神経電流を己の電子回路に流し込めば人間のような肉体が手に入る。いつしかそんな幻想を抱き始めた機械種族は、人類に対し突然の侵略行動を開始する。
人類に機械種族に対抗するすべは、たった一つだけ残されていた。それが、二つの種族の「魂」を入れ替える契約の存在である。
酷く希少な相性の問題をクリアし、ファンタジーらしい秘儀を満たした人間と機械は、ごく短時間だけ互いの体を交換することが可能なのだった。
人間の能力者は、己の体を貸す代償として、機械の体を借りて機械種族と戦うことができるのだ。
しかし、人間の肉体を得た機械種族は好き放題に快楽の追求に動くため、能力者たちは大きな負担を抱えて行くのだった……
登場人物?
少年(10代後半を想定)&格闘タイプ
いつも半分夢の中にいるかのような少年。しかし、決して眠ることはない。
彼の肉体を得た機械種族の行動が「睡眠」であり、恐ろしく質の良い睡眠で向こう数年分の睡眠を先取りされてしまっているからである。
何年も眠っていない精神は切れかけの電球のように明滅しているが、彼が次に眠りを得るのは死ぬ時だろうと噂されている。
戦闘では瞑想に近い状態で動くものに片端から襲いかかるという危ない奴である。
少女(少年と同じくらいを想定)&スピードタイプ(翼とか羽とか?)
非常にスレンダーな体型だが、それを維持するために毎日血を吐くようなダイエットに励んでいる少女。
というのも、契約している機械種族が彼女の肉体を得て行う行動が「スイーツのドカ食い」であるため、戦っている間に10000キロカロリーくらい摂取されてしまうからである。彼女本人はもう何年も甘いものを口にしていない。
戦闘ではスピードを活かして偵察や奇襲を行う。また、1体1でもそれなりに強い。
傭兵(30代前半)&砲撃タイプ
傭兵団を組織する団長。契約している機械種族が彼の肉体を得て行う行動は「子作り」であるため、30人も子供を抱えている。そのため傭兵団というより保育園であり、いくら戦って報酬を得ても養育費に消えて行く運命である。
現在は、機械種族の楽しみは我が子と遊ぶことに移っているので、新たな子供ができる心配はとりあえずないようだ。
戦闘では多数の火器を駆使して、敵の殲滅から味方のサポートまで幅広い仕事をこなす。彼がいるだけで、粗末な武器や他の国からもらってきた旧式の兵器しか持たない通常の人間でも格段に安心して戦うことができる。
敵のボスについて
元人間、機械種族と契約していた能力者。
契約で機械種族と肉体を交換しているときに、事故により自分の肉体と機械種族の魂が同時に死亡(機械の体を完全に味方にしようと思った人間側の暗殺という噂もある)。
しばらくは機械の体を持った人間として人間のために戦っていたものの、あらゆる感覚が無い機械の体で永遠を過ごすこと、二度と人間の感覚が得られないことに絶望し、次第に狂っていく。
彼はついに身も心も機械になって人類に牙をむき、どの機械種族よりも人間の体を求める最悪の機械種族になってしまう。
なおこの事例は、機械種族が人間の体で行動しているときは決して死なせてはならないという教訓となって人類に刻まれている。
追加設定(原案者カントさんとの会話内容より抜粋)
「至高の生物」というコンセプトの竜種
強靭な生命力を兼ね備えた、非常に屈強で勇猛な生物
竜種の最大の特徴として、強力な炎の力を持つことが上げられます。マナとでも言うべき、自然のエネルギーを直接抽出して炎に変換し、自分に有利な戦闘場所を作るために相手に負担を与える陽炎の結界を張ったり、爪や牙、表皮などに炎を纏わせて攻撃・防御にも使用できます。これらを制御するのは竜の顎の下にあり竜の肉体の状態をコントロールする「逆鱗」と呼ばれる部位で、ここを破壊されると竜はその力を制御できなくなり、その生命力も大きくそがれてしまいます。また、そのような理由で逆鱗には強力な炎の力が蓄積されており、名のある強力な武器などでそこを破壊するとあわよくばその力をそのまま宿すことも可能です
逆鱗は竜種の血管を通して炎の力を生み出すための純粋なマナを行き渡らせているので、竜種の血を体内に取り込んだ生物は一時的にそのあらゆる能力を爆発的に上昇させることが出来ます。ただ、マナの純度とその力が強すぎるので適応できなければ(=生命体として弱ければ)体が拒否反応を起こし、かえってマイナスになります。無論本来とはけた外れの力を振るうことになるので反動も強いです。端的に言えばドーピングでしょうか
竜種は基本的に性質は穏やかで、決まった縄張りで生き続けます。昔はもっと多くの竜種が存在したんですが、人間をはじめとする生物らはその力を危惧し、竜たちを根絶しようとしました。そのせいで竜種の数は激減しました。敢えてここは自然の摂理に従って、竜種は繁殖能力が非常に低い動物です。そのため数が増えず、いつしか幻の生物として扱われます。しかし、今の竜種はどちらかというと他の生物に好戦的です。いちおう自分の中ではこのような過去の事例が基づいていると考えていますが
オーダートラック
「ファンタジー国の敵側って、何て名前? ハムやす」
「ファンタジー国の味方側の格納庫まわりって、どうなっているの? ハムやす」
「原生生物は? ナットさん」
「この追加設定とやらをもう少しまとめて欲しい ハムやす」
「ビジュアルとしての地理状況って? ナットさん」
鋼鉄郷ドラドルエには4つの地方があり、それぞれに中核となる「発電所」が存在する。
「発電所」は機械種族のエネルギー補充に欠かせない場所であるため、人間と機械種族双方の戦力が集中する激戦地となっている。
どの地方も一国の中に複数おさまっていられるとは到底思えない異常なまでに偏った気象を持つため、何らかの巨大な力の存在が推測されている。
海が近く、頻繁に豪雨が降り注ぐ地帯。水力発電所は豪雨地帯から流れ込む大量の濁流に包まれる盆地に存在している。
わずかな陸路すら水でずぶずぶの底なし沼状態となっているため、歩行系の機体では発電所に近づくどころか歩くことすら困難である。
また、雨や水蒸気のために火薬系武器は湿気でだめになり、光学兵器も空中で激しく減衰してしまう。
相性最高:飛行系格闘機
相性最悪:歩行系射撃機
常に嵐が吹き荒れている地帯。中でも風力発電所の周辺は激しい乱気流に包まれている。
飛行系機体は、滞空能力に極めて優れた機体を除いて、ことごとく嵐に飲まれて地面に叩きつけられることとなるだろう。
当然、射撃の照準などつけられるわけもなく、最も有効な攻撃手段は嵐に流されない超重機体での体当たりである。
相性最高:車両系格闘機
相性最悪:飛行系射撃機
火炎が大地から間欠泉のごとく噴きだす砂漠地帯。さらに火力発電所の周辺には可燃性ガスが漂っており、いつ発火してもおかしくない。
火薬系の装備をしているならば、瞬く間に自然発火を起こし自爆して果てることになるだろう。
熱で陽炎が発生するため光学兵器の精度は下がるが、もともと遮蔽物のない砂漠なので精度低下を補ってあまりある威力を発揮してくれるだろう。
相性最高:飛行系射撃機
相性最悪:車両系格闘機
活発な造山活動が今も続く山岳地帯。地熱発電所はとびきり険しい山脈の谷間にある。
山間部には身を隠すための遮蔽物が豊富にあるため、身を隠せない飛行系機体は敵を発見できぬまま撃墜されることになるだろう。
ゲリラ戦術が極めて有効な防御優位の地形であり、人類側の防衛の要でもある。
相性最高:歩行系射撃機
相性最悪:飛行系格闘機
要項用原文
所属/ファンタジー国
人類側
地熱発電所のある山岳地帯を拠点とする勢力。携行火器や他の国家から買い入れた兵器を運用し、天然の要害を利用したゲリラ戦術に長ける。
地熱発電所から安定して電力を供給されているため、小さな街を作って広く難民を受け入れることが可能となっている。その規模は部隊と言うより軍に等しい。
傭兵団とも深いかかわりがあり、腕に覚えのある人間ならすぐに受け入れてもらえるだろう。
ファンタジー国北方に位置する、海に面した数々の都市の連合体。通商によって得た財力を基に、機械種族と契約した人間を多く雇っている。
都市と都市の間に網の目のように水路を貼りめぐらせ、豪雨地帯から流れ込む濁流を水路に流して利用することで、猛烈な勢いの物資・兵員の輸送を可能としている。
もともと水に弱い機械種族が豪雨地帯を苦手としていることもあり、比較的平和な場所であるといえる。
水力発電所がどこにあるかの情報が失われてしまったため、多くの傭兵を雇い入れて豪雨地帯の探索を盛んに行っている。
激戦地の支援から物資輸送の護衛まで、幅広い任務を金で請け負う傭兵団。機械種族と契約した人間を中核に据えていることが多い。
機械種族<クリートレス>
「操り糸の無い」と自ら名乗る機械種族集団。火力発電所・風力発電所を制圧しており、ファンタジー国各地に電力補給のための中継点を持つ。
基本的に指揮系統は存在しないが、機械らしい合理性の元に情報を共有し、共同で作戦に当たることはある。
最終更新:2010年02月24日 01:15