なぜ東方でTRPGをしようと思ったのかを簡単に説明します。

 皆さんもご存じの通り、東方Projectの舞台は幻想郷です。
 そして、その世界観は原作だけにおさまらず、実に様々な2次、3次創作をうみだすに至りました。そうした色々な作品に触れていくうちに、幻想郷という世界に憧れを抱き、幻想郷での様々な出来事を妄想したりする経験がある人は少なくないでしょう。
 場合によっては、二次作品を自ら生み出す人もいるでしょう。私の場合は、創想話でSS投稿したりしています(宣伝)。

 幻想郷での仮想生活、ということを可能にするツールとして、TRPGが非常に相性がよいものです。なぜなら、幻想郷を舞台に、幻想郷で生活をしているキャラクターを演じることになるわけですから。

 また、TRPGは、基本的に自分の分身となるオリジナルキャラクターを作成することになります。
 こうしたオリキャラというものは、とかく二次創作の世界では迫害を受けがちです。基本的にファンが二次創作に求めるものは、自分たちが好きなキャラクターたちが織りなす出来事ですから、そこに赤の他人が考えたポっと出のキャラが出しゃばっていたら、それは気分を害するのは当然とも言えます。
 しかし、オリキャラを作るという魅力は抗いがたいものがあります。そして、えてしてそういうものは、自分の妄想だけにとどめておくことができず、外に向けて配信したくなるものです。
 もちろん、それは一筋縄にはいきません。基本的に「自分のブログで勝手にやれ」という言葉が返ってくるでしょう。オリキャラというものは、大概隔離された板で細々と活動されていくものです。

 で、TRPGはオリキャラ作成が前提ですから、オリキャラを生み出すツールとしても使えるわけです。
 基本的にオリキャラを作成するとはいっても、通常ならキャラ設定を書きつづることしかできません。そして、自分が創造したオリキャラは非常に愛着がわくものですが、他人から見たらぶっちゃけ興味ないことが大半なんですよね。絵を描けたらまた変わるのですが。実際、可愛い絵がつくだけでオリキャラに対する反応は劇的に変わるものです。
 他の手段としてSSがあります。やはり、設定だけでは他人はそのキャラクターを認識しづらいですから。しかし、このSSの難易度がルナティックです。オリキャラがいるSSというだけで敷居がすごく高くなってしまいますから。オリキャラを使い、なおかつ他人が共感を覚えるSSを書ける人もいますが、普通はなかなか難しいです。

 TRPGの場合は、ルールにのっとってキャラが作成されます。これによって、同じ経験点等を使って作成すれば、能力の差異や得意分野で違いは出るものの、トータルとしての能力は大体同じになります。つまり、抜きん出て強力なキャラを作成して周囲の空気と明らかに異なるものができあがる、という事態は起こりづらくなります。
 また、統一されたルールがあるので、他人が見て、そのキャラがどういう能力を持っているのか分かりやすくなります。
 さらに、実際にそのキャラを用いてゲームまでできます。これが一番大切ですね。自分が創造した幻想郷のキャラが、幻想郷でのびのびと動き回る。それを考えただけでも、わくわくしませんか?
最終更新:2009年11月26日 00:17