東方と言えば、~する程度の能力、という言い回しが独特です。
要するに、そのキャラクターが固有で持つ能力ということですよね。まあ、文の「風を操る程度の能力」は、天狗の団扇で起こしているんじゃないの? ある程度高位の天狗なら誰でも持ってそうとか、にとりの「水を操る程度の能力」も河童ならどいつも持ってそうだよなー、とか思ったりはしますが。
いわゆる能力バトルものは、こうした限定的な能力を所持しているキャラクター同士の戦い、ということが多いですよね。ただ、それにも種類があると思います。
たとえば、特殊能力は限定的なものしか存在しないもの。
『NEEDLESS』なんかはこれですね。二ードレスはフラグメントという特殊能力を1つだけ有し、そのフラグメント以外に超常的な力は存在しない。力のフラグメントなら怪力、重力作成のフラグメントなら重力を操り、エネルギー吸収のフラグメントならエネルギーの吸収・放射、といった感じで。まあ例外として、特別な遺伝子を継ぐ2人だけ、あらゆる能力を覚えて使いこなすことができますが。
『DARKER THAN BLACK』も、契約者は1つだけ特殊能力を有しますね。このアニメの場合、能力を使うことで対価を払わなければならないというのが特徴的でした。「接触した対象物の水分を凍結させる」能力を持つ契約者は、嫌煙家なのに対価は「喫煙」。「人体の瞬間移動」能力を持つ契約者の対価は「キス」とか。「小石を正確に並べる」とか「子供の生血を啜る」なんて対価もありましたね。
『キディ・グレイド』『キディ・ガーランド』も、Esメンバーが有する特殊能力は一つだからここに分類されますかね。
それ以外の場合は、特殊能力が存在する世界で、その中でもその人ならではの固有能力があるというパターンで、そちらの方が圧倒的に多い気がします。東方もこれですよね。
ついでに、能力を無効化する能力。
最近では『とある魔術の禁書目録』の主人公が有名ですが、私としては1989年に1巻が出たコバルト文庫の『ハイスクール・オーラバスター』シリーズの主人公が最初に出てきます。無効ではなく中和という表現ですが。あれ、まだ続いているんですかね? 途中までしか読んでないですが、面白かったなあ……。
そういえば、『絶対可憐チルドレン』の皆本。読み切り時は、ESP中和を中和する超能力者でしたね。本連載時に、完全に一般人としての方が皆本の立場が分かりやすいということでその設定はなくなりましたが。
『エム×ゼロ』も主人公が無効化能力所持者か。
あとは『魔法先生ネギま!』の明日奈があらゆる魔法的な効果を無効果する能力保持者というのぐらいですかね、私が思いつくのは。そういや、もはや魔法先生関係ないですよね。どこまで迷走するんだろう、ネギま。
やはり、無効化は強力すぎる能力なため、基本的に主人公格専用ですかね。ただ、超能力の場合、対ESP専用兵器というのが唸るほどあるのはなぜだろう。
最終更新:2009年11月26日 18:13