「ここは……、はっ、私もとうとう地獄行きかい。」
暗闇に星々が輝く宇宙のような空間の中、白銀の生地に天に昇る龍が金糸で刺繍されたチャイナドレスを着た老婆がいた。
彼女の名はカイレ、スレイン法国にて「真なる神器」と呼ばれる「傾城傾国」を任されるという大役を背負った人物であり、破滅の竜王の復活に対処するため護衛に漆黒聖典をつけて出撃した所、ヤツメウナギのような見た目をした未知のアンデットと遭遇し、隊長の指示で傾城傾国をアンデットに使用したものの、アンデットの反撃によって重傷を負い、必死の治療も虚しくそのまま死亡したはずなのだ。
彼女にはここに来た理由がまるで見当がつかなかったが思い当たる節が一つだけあった。
漆黒聖典の護衛の元で任務に向かう途中、先行していた第十二席次「天上天下」が虹色に光る金平糖のような形状の石を3つ発見し、回収したことがあったのだ。
最初は未知のマジックアイテムだと思い、第七席次「占星千里」の道具鑑定魔法で鑑定しようとしたのだが彼女でもどのようなマジックアイテムだったのか全く分からなかったため、とりあえず危険は無いと判断し3つとも自身が預かっていたのだがまさかあのマジックアイテムの効果でこの場所に転移したのでは……、とカイレの頭の中に様々な可能性が浮かび上がっていた。
その時、突如として声が虚空から響いてきた。
漆黒聖典の護衛の元で任務に向かう途中、先行していた第十二席次「天上天下」が虹色に光る金平糖のような形状の石を3つ発見し、回収したことがあったのだ。
最初は未知のマジックアイテムだと思い、第七席次「占星千里」の道具鑑定魔法で鑑定しようとしたのだが彼女でもどのようなマジックアイテムだったのか全く分からなかったため、とりあえず危険は無いと判断し3つとも自身が預かっていたのだがまさかあのマジックアイテムの効果でこの場所に転移したのでは……、とカイレの頭の中に様々な可能性が浮かび上がっていた。
その時、突如として声が虚空から響いてきた。
「半分正解で半分不正解だ。」
「!?だ、誰だい!?姿を見せな!!」
カイレは声の主を探して辺りを見回すがその姿を見ることは出来ない。高位の隠蔽魔法か伝達魔法でも使っているのか、カイレはそう考えつつも声の主はそんなカイレの様子を気にせず言葉を続ける。
「!?だ、誰だい!?姿を見せな!!」
カイレは声の主を探して辺りを見回すがその姿を見ることは出来ない。高位の隠蔽魔法か伝達魔法でも使っているのか、カイレはそう考えつつも声の主はそんなカイレの様子を気にせず言葉を続ける。
「まずご老人。星晶石に導かれたというあなたの考え、そのことに関しては正解だ。
だが、ここは地獄では無い。寧ろ、蘇るチャンスを与えられた天国に近い場所。
例えるなら、「予選会場」という言い方が正しいだろうか。石はそのチケットみたいなものだ。
……だからあなたにはまず『予選』を勝ち抜いてもらわなければならない。」
だが、ここは地獄では無い。寧ろ、蘇るチャンスを与えられた天国に近い場所。
例えるなら、「予選会場」という言い方が正しいだろうか。石はそのチケットみたいなものだ。
……だからあなたにはまず『予選』を勝ち抜いてもらわなければならない。」
「予選……?何だいそれは?」
カイレがそう問いかけたとき、突如としてカイレの目の前に円形の魔法陣が描き出され、そこから黒い人型の影のようなものが現れる。
「!?召喚魔法か!!」
カイレは目の前の現象には見覚えがあった。何故なら漆黒聖典の第五席次であるクアイエッセ・ハゼイア・クインティアが召喚魔法と召喚したモンスターの使役に特化したビーストテイマーであり、それ以外にも第三席次と第十一席次が召喚魔法を使うことが出来たため、彼らが召喚魔法を使うのを何度か見たことがあることからカイレは目の前の出来事が召喚魔法によるモンスターの召喚だと理解することが出来たのだ。
カイレがそう問いかけたとき、突如としてカイレの目の前に円形の魔法陣が描き出され、そこから黒い人型の影のようなものが現れる。
「!?召喚魔法か!!」
カイレは目の前の現象には見覚えがあった。何故なら漆黒聖典の第五席次であるクアイエッセ・ハゼイア・クインティアが召喚魔法と召喚したモンスターの使役に特化したビーストテイマーであり、それ以外にも第三席次と第十一席次が召喚魔法を使うことが出来たため、彼らが召喚魔法を使うのを何度か見たことがあることからカイレは目の前の出来事が召喚魔法によるモンスターの召喚だと理解することが出来たのだ。
「察しが早いな。それは『シャドウ』というサーヴァントのなり損ないだ。彼を倒せば晴れて予選突破となる。」
「はあっ!?冗談じゃないよあたし一人でどうやって戦えと言うんだい!!」
男の言葉に対しカイレは抗議する。彼女は装備しているワールドアイテムを除けば全く戦闘能力を持たない老婆であり、だからこそ任務に就く際にはその弱点を補うために漆黒聖典の護衛を付ける必要があったのであるが今は漆黒聖典もいない彼女一人の状態である。
だがそんなカイレの抗議に答えるかのように男は言葉を続ける。
「安心したまえ。あなたの手にはあなたの代わりに戦う古今東西の英雄の写し身『サーヴァント』を召喚するために必要なカード『セイントグラフ』がある。」
「?ひょっとしてこれかい?」
「はあっ!?冗談じゃないよあたし一人でどうやって戦えと言うんだい!!」
男の言葉に対しカイレは抗議する。彼女は装備しているワールドアイテムを除けば全く戦闘能力を持たない老婆であり、だからこそ任務に就く際にはその弱点を補うために漆黒聖典の護衛を付ける必要があったのであるが今は漆黒聖典もいない彼女一人の状態である。
だがそんなカイレの抗議に答えるかのように男は言葉を続ける。
「安心したまえ。あなたの手にはあなたの代わりに戦う古今東西の英雄の写し身『サーヴァント』を召喚するために必要なカード『セイントグラフ』がある。」
「?ひょっとしてこれかい?」
カイレは自分の手を見るといつの間にかトランプ程の大きさのカードがカイレの手の中に収められていた。
「シャドウはサーヴァントでしか倒すことが出来ない。そのセイントグラフでサーヴァントを召喚し、敵を倒したまえ。」
「……はっ、アタシもようやく要領というものが掴めてきたよ。」
実を言うとカイレも男の言う『セイントグラフ』と似た効果を持つマジックアイテムの存在を知っていた。
「シャドウはサーヴァントでしか倒すことが出来ない。そのセイントグラフでサーヴァントを召喚し、敵を倒したまえ。」
「……はっ、アタシもようやく要領というものが掴めてきたよ。」
実を言うとカイレも男の言う『セイントグラフ』と似た効果を持つマジックアイテムの存在を知っていた。
陽光聖典の隊長であるニグンがガゼフ・ストロノーフ抹殺の密命を帯びた際、神官長から『サモン・エンジェル・7th/第七位階天使召喚』が封じられたマジックアイテム「魔封じの水晶」を授かって出撃したことがあり、謎の魔法詠唱者と交戦した際に使用(結果は惨敗だったらしいが)したことをカイレは知っていた。
恐らくこの『セイントグラフ』というマジックアイテムは魔封じの水晶と同じ要領で使用するものだとカイレは認識していた。
恐らくこの『セイントグラフ』というマジックアイテムは魔封じの水晶と同じ要領で使用するものだとカイレは認識していた。
だがそうこうしている間にシャドウは手にした弓に矢を番え始める。
カイレは手に持ったセイントグラフを掲げて叫んだ。
「来な、アタシのサーヴァント!我が声に応じ、目の前の敵を討ち滅ぼせ!!」
……だがそんな叫びも虚しく、セイントグラフは何の反応も示さなかった。
そしてそんなカイレの事情に構うことなく、シャドウは番えた矢をカイレの足に向かって射る。
「チクショウ!何でサーヴァントが召喚出来な……ぐあっ!」
射られた矢はカイレのゴボウのような足を貫通し、カイレはその痛みから膝をつく。
カイレは手に持ったセイントグラフを掲げて叫んだ。
「来な、アタシのサーヴァント!我が声に応じ、目の前の敵を討ち滅ぼせ!!」
……だがそんな叫びも虚しく、セイントグラフは何の反応も示さなかった。
そしてそんなカイレの事情に構うことなく、シャドウは番えた矢をカイレの足に向かって射る。
「チクショウ!何でサーヴァントが召喚出来な……ぐあっ!」
射られた矢はカイレのゴボウのような足を貫通し、カイレはその痛みから膝をつく。
(何故召喚出来なかった!?……まさかあの男、アタシに嘘ついたっていうのかい!?それともこのマジックアイテムには何か発動条件があるとでもいうのか!?)
カイレはセイントグラフの発動条件が何なのか必死に思案したが、シャドウは再び弓に矢を番え、番えた矢をカイレのもう一方の足に向かって射る。
「ぐっ……」
射られた矢はカイレの足を貫通し、両足を矢で射られたカイレは痛みからその場でうずくまり、動けなくなる。
カイレはセイントグラフの発動条件が何なのか必死に思案したが、シャドウは再び弓に矢を番え、番えた矢をカイレのもう一方の足に向かって射る。
「ぐっ……」
射られた矢はカイレの足を貫通し、両足を矢で射られたカイレは痛みからその場でうずくまり、動けなくなる。
そしてシャドウは動けなくなったカイレにトドメを刺すべく、弓に矢を番え始めた。
(ははっ……あたしもここで終わりかい……)
カイレは自らの死を覚悟した。だがその時、カイレの脳内に謎のアンデットの攻撃を喰らった時の光景がフラッシュバックする。
(冗談じゃないよ……折角チャンスを掴んだんだ……何も出来ずにむざむざと死んでたまるかい……)
カイレの中にアンデットに対する強い怒りと憎しみの感情が燃え上がった時、手に持ったセイントグラフが妖しく光り始める。
(何より……あのアンデットに対してまだお礼参りもしてないからねぇ!!)
カイレの中の怒りと憎しみの感情が最高潮に達した瞬間、セイントグラフが宙を舞い、辺りは大きな光に包まれた。
その光にシャドウは攻撃を中断して後方へ下がる。
(ははっ……あたしもここで終わりかい……)
カイレは自らの死を覚悟した。だがその時、カイレの脳内に謎のアンデットの攻撃を喰らった時の光景がフラッシュバックする。
(冗談じゃないよ……折角チャンスを掴んだんだ……何も出来ずにむざむざと死んでたまるかい……)
カイレの中にアンデットに対する強い怒りと憎しみの感情が燃え上がった時、手に持ったセイントグラフが妖しく光り始める。
(何より……あのアンデットに対してまだお礼参りもしてないからねぇ!!)
カイレの中の怒りと憎しみの感情が最高潮に達した瞬間、セイントグラフが宙を舞い、辺りは大きな光に包まれた。
その光にシャドウは攻撃を中断して後方へ下がる。
光が消え去った後、カイレとシャドウの間に巨大な怪物が現れていた。
その怪物は翼のない二足歩行の巨大なドラゴンのような姿をしていた。100メートルを優に超えるであろう巨体を持ち、体形こそ人間に酷似しているものの、全身銀色で口吻の短い竜のような頭部を持ち、四本指の手に長く強靭な四肢を持ち、背中には板状の背びれが生え長い尻尾を持っていた。
その怪物は翼のない二足歩行の巨大なドラゴンのような姿をしていた。100メートルを優に超えるであろう巨体を持ち、体形こそ人間に酷似しているものの、全身銀色で口吻の短い竜のような頭部を持ち、四本指の手に長く強靭な四肢を持ち、背中には板状の背びれが生え長い尻尾を持っていた。
カイレは恐らく目の前の怪物が、自身が呼び出したサーヴァントであろうことを察する。
(……何だいこいつは?まさかアタシは竜王を召喚したとでも言うのかい?)
カイレは自身が召喚したサーヴァントの正体を考察していた。カイレが住んでいた世界は大昔は強大な力を誇るドラゴンたちが支配していた。だが500年前に現れた八欲王と呼ばれる存在によってドラゴン達のほとんどは倒され、現在では戦いに参加しなかった一部のドラゴンが生き残っているのみとされていた。
(……何だいこいつは?まさかアタシは竜王を召喚したとでも言うのかい?)
カイレは自身が召喚したサーヴァントの正体を考察していた。カイレが住んでいた世界は大昔は強大な力を誇るドラゴンたちが支配していた。だが500年前に現れた八欲王と呼ばれる存在によってドラゴン達のほとんどは倒され、現在では戦いに参加しなかった一部のドラゴンが生き残っているのみとされていた。
恐らく召喚したのは生き残った竜王の中の一体とカイレは考えたのだが、法国が存在を把握していたのは白金の竜王「ツァインドルクス=ヴァルシオン」を始めとしたアーグランド評議国の永久評議員の5匹の竜王、自身の任務に大きく関わっている破滅の竜王、既に滅んだとされている朽棺の竜王「キュアイーリム=ロスマルヴァ―」、地下の巨大な洞窟に籠っているとされている常闇の竜王、本国は死亡したと判断している吸血の竜王、竜王国の女王であるドラウディロン・オーリウクルスの曽祖父である七彩の竜王、詳細が不明な聖天の竜王と千刃の竜王、そしてツァインドルクス=ヴァルシオンの父親である竜帝であるが、目の前の怪物は法国の情報の中にあったそれらの竜王たちの特徴のどれにも合致しなかった。
強いて言えばドラゴン・キンと呼ばれるドラゴン種が逆三角形の体格、人間とドラゴンを融合させたような骨格、大木のような尻尾を持った直立した翼のないドラゴンに似た容姿と目の前の怪物と合致した特徴を持っていたのだが、恐らくドラゴン・キンの中で突然変異で生まれた個体が力をつけ、竜王となったのが自身が召喚した怪物の正体であり、表舞台に出てこなかったため法国も存在を把握していなかったのだろうとカイレは考えていた。
「まあ、こいつの正体はどうでもいいさね。こいつの実力を見ればそれもハッキリすることさ。さっ、アンタは私が召喚したんだから私がご主人様だよ。まずは目の前のコイツを倒しな。」
……がカイレの指示に対し、怪物は微動だにもしなかった。
「?どうしたんだい?アタシの命令が聞こえなかったのかい?」
だが怪物は目の前のシャドウ……ではなく、カイレの方に振り向いてきた。
……がカイレの指示に対し、怪物は微動だにもしなかった。
「?どうしたんだい?アタシの命令が聞こえなかったのかい?」
だが怪物は目の前のシャドウ……ではなく、カイレの方に振り向いてきた。
「!?おい!アンタは敵味方の区別もつかないのかい!?」
(くっ……仕方ないね、これを使うしか……)
攻撃される、そう判断したカイレは自身に装備されたワールドアイテム「傾城傾国」の使用を決断する。カイレが念じると傾城傾国に刺繍された龍が光り、そこから光の龍が飛び出し怪物に直撃する。
だがそれと、怪物が腕を振り上げカイレを叩き潰そうとしたのはほぼ同時だった。
そして怪物は振り上げた腕をカイレに向かって振り下ろし、カイレを叩き潰そうとする。
(くっ……仕方ないね、これを使うしか……)
攻撃される、そう判断したカイレは自身に装備されたワールドアイテム「傾城傾国」の使用を決断する。カイレが念じると傾城傾国に刺繍された龍が光り、そこから光の龍が飛び出し怪物に直撃する。
だがそれと、怪物が腕を振り上げカイレを叩き潰そうとしたのはほぼ同時だった。
そして怪物は振り上げた腕をカイレに向かって振り下ろし、カイレを叩き潰そうとする。
……が、振り下ろされた腕はカイレの眼前スレスレで停止していた。傾城傾国による洗脳支配がギリギリの所で間に合ったのである。
「……ふう、危ないところだったよ。傾城傾国が無かったらアタシは今頃ミンチになっていた所さね。」
カイレは自身の眼前にいる怪物を見上げる。怪物はカイレの指示があるまで待機状態に入っているのか、その場から微動だにもしなかった。
「兎に角、今度こそこれでアタシはアンタのご主人様だよ。さっ、まずは最初の命令を与えるよ。あの「シャドウ」とかいう黒い影みたいなやつを叩き潰しな。」
カイレの指示に反応したのか、怪物はシャドウの方に向き直ると左脚を振り上げる。
「……ふう、危ないところだったよ。傾城傾国が無かったらアタシは今頃ミンチになっていた所さね。」
カイレは自身の眼前にいる怪物を見上げる。怪物はカイレの指示があるまで待機状態に入っているのか、その場から微動だにもしなかった。
「兎に角、今度こそこれでアタシはアンタのご主人様だよ。さっ、まずは最初の命令を与えるよ。あの「シャドウ」とかいう黒い影みたいなやつを叩き潰しな。」
カイレの指示に反応したのか、怪物はシャドウの方に向き直ると左脚を振り上げる。
シャドウはその場から逃げ出そうとするがそれよりも早く怪物はシャドウに向かって左脚を振り下ろし、全体重を乗せて踏み潰す。
そしてシャドウが脚を上げるとそこにはシャドウの姿はなく、ただ消滅したということが伺えた。
「ふっ、どうやらこいつの実力は本物みたいだね。」
カイレは自らが呼び出したサーヴァントの実力に満足していた。
そしてシャドウが脚を上げるとそこにはシャドウの姿はなく、ただ消滅したということが伺えた。
「ふっ、どうやらこいつの実力は本物みたいだね。」
カイレは自らが呼び出したサーヴァントの実力に満足していた。
ドラゴン・キンは特殊能力をほとんど持っていないモンスターであるがその剛腕となかなか尽きない体力は上位モンスターに匹敵すると言われており、恐らくこの怪物も特殊能力の代わりに単純な体力とパワーを追及していった結果、それだけで竜王たちと同等、もしくはそれを凌駕する力を得た特殊個体であろうとカイレは推察していた。
制御できないという点は大きな欠点であったが、傾城傾国による洗脳支配が成功した以上、その点に関しては心配はいらないとカイレは判断していた。何故なら傾城傾国による洗脳支配を解除する方法はカイレが知る限りでは存在せず、サーヴァントそのものが消滅するかもしくは使用したカイレ自身が死ぬまで洗脳支配は有効であり、それまでこのサーヴァントは自身に忠実であり続けるだろうとカイレは考えていた。
しばらくすると、現在いる空間の明かりは消えていき、辺りは暗闇に覆われた。
徐々に光が構成されていき、風景らしきものが表示されていった。
しばらくすると、現在いる空間の明かりは消えていき、辺りは暗闇に覆われた。
徐々に光が構成されていき、風景らしきものが表示されていった。
晴れた先にあった施設は、素朴でありながらも広々とした礼拝堂であった。
室内にはサーヴァントはいない。背後のガラスの先には、召喚されたサーヴァントが見えている。
どうにも図体は礼拝堂に入りきらないと判断してか、外に分けられたということらしい。
「……はっ、召喚魔法の次は転移魔法かい。どうにもこの『聖杯戦争』の主催者とやらは高位の魔法詠唱者らしいね。」
室内にはサーヴァントはいない。背後のガラスの先には、召喚されたサーヴァントが見えている。
どうにも図体は礼拝堂に入りきらないと判断してか、外に分けられたということらしい。
「……はっ、召喚魔法の次は転移魔法かい。どうにもこの『聖杯戦争』の主催者とやらは高位の魔法詠唱者らしいね。」
カイレは自身とサーヴァントに行使された魔法として「上位転移」の魔法の可能性を考えたのだが、「上位転移」は第七位階魔法であり、更にカイレの住んでいた世界では「逸脱者」ですら第六位階魔法の行使が限界であるため、恐らくこの聖杯戦争の主催者はかつての六大神や八欲王と同等、もしくは凌駕する力を持った高位の魔法詠唱者であろうとカイレは考えていた。
「────ようこそ、試練を乗り越えた聖杯戦争のマスターよ。」
「!?その声はさっきの!!」
突如としてカイレの耳に予選の時に聞こえてきた声と同じ声が聞こえてくる。
「私は、言峰綺礼。此度の聖杯戦争において監督役を務めている者だ。」
カイレが声が聞こえてきた方向を向くと、そこには背の高い神父のような服装をした男がいた。
カイレは男の外見から、恐らく第四席次「神聖呪歌」と同じ信仰系魔法詠唱者ではないかと考える。
「!?その声はさっきの!!」
突如としてカイレの耳に予選の時に聞こえてきた声と同じ声が聞こえてくる。
「私は、言峰綺礼。此度の聖杯戦争において監督役を務めている者だ。」
カイレが声が聞こえてきた方向を向くと、そこには背の高い神父のような服装をした男がいた。
カイレは男の外見から、恐らく第四席次「神聖呪歌」と同じ信仰系魔法詠唱者ではないかと考える。
「……あんた、魔法詠唱者だね?それも信仰系の。」
カイレの問いかけに対し、男はフッと笑うと、
「なに、私は魔術師としては平凡でね。治癒魔術こそ得意だがそれ以外の魔術は平凡な物しか使えない。……その代わりに八極拳やアンデット退散には精通しているつもりだが。」
「……やっぱりアンタは信仰系魔法詠唱者じゃないか。」
カイレは治癒魔術やアンデットに対する退散能力、近接格闘に精通していることから、恐らく言峰はクレリックの職を修めているのではないかと考える。
カイレの問いかけに対し、男はフッと笑うと、
「なに、私は魔術師としては平凡でね。治癒魔術こそ得意だがそれ以外の魔術は平凡な物しか使えない。……その代わりに八極拳やアンデット退散には精通しているつもりだが。」
「……やっぱりアンタは信仰系魔法詠唱者じゃないか。」
カイレは治癒魔術やアンデットに対する退散能力、近接格闘に精通していることから、恐らく言峰はクレリックの職を修めているのではないかと考える。
「さて、そろそろ解説に入りたいところだが……その前に、サーヴァントを霊体化してもらいたい。このまま立たされていても迷惑なのでな。」
「……霊体化?アタシが召喚したのはドラゴン系だろ?アストラル系でも無いのにどうしてそんなことが出来るんだい?」
カイレの疑問に対し、言峰は説明する。
「サーヴァントは実体を持った幽霊の類だ。意思によって物質的な肉体を分解し、物理的に消すことができる。」
「……霊体化?アタシが召喚したのはドラゴン系だろ?アストラル系でも無いのにどうしてそんなことが出来るんだい?」
カイレの疑問に対し、言峰は説明する。
「サーヴァントは実体を持った幽霊の類だ。意思によって物質的な肉体を分解し、物理的に消すことができる。」
言峰の説明に対し、カイレはサーヴァントの正体について考察する。カイレが知る限りでサーヴァントに近い特性を持つモンスターは60レベル程の強さを持つ上位アンデットのペイルライダーであるが、このモンスターは実体と非実体を使い分けることが出来、空を飛ぶこともできる厄介なアンデットであり、対処できるのは漆黒聖典でも神人である隊長か番外席次のみという強力なアンデットである。恐らくサーヴァントというのは死んだモンスターをアンデッド作成でペイルライダーの種族特性を持ったアストラル系のアンデッドとして蘇らせ使役させた存在なのであろうと思われた。で、あれば自身が召喚したサーヴァントの正体が何なのかも自ずと分かってくる。恐らく正体は過去に八欲王に戦いを挑み、敗北して死亡した竜王の中の一体なのであろうとカイレは考えていた。
カイレは試しに自身のサーヴァントに対し、霊体化の命令を与える。
すると怪物はカイレの命令を受けると体を非実体の霊体と化し、物理的に姿を消した。
「……驚いたね。あんたの言ったことは本当のようだ。」
「理解してもらえたかなミセス・カイレ。……さて、あなたのサーヴァントから聖杯戦争について聞くのは難しいだろう。代わりに私が聖杯戦争について一通りあなたに解説してあげよう。」
そしてカイレは言峰から聖杯戦争の説明を受けることとなった。
すると怪物はカイレの命令を受けると体を非実体の霊体と化し、物理的に姿を消した。
「……驚いたね。あんたの言ったことは本当のようだ。」
「理解してもらえたかなミセス・カイレ。……さて、あなたのサーヴァントから聖杯戦争について聞くのは難しいだろう。代わりに私が聖杯戦争について一通りあなたに解説してあげよう。」
そしてカイレは言峰から聖杯戦争の説明を受けることとなった。
聖杯によって選ばれた(今回の場合は星晶石が招待状)参加者であるマスターとそのサーヴァントが生き残りをかけて戦うということ。
聖杯はどんな願いでも叶える願望機であり、手に入れられればありとあらゆる願いを叶えることが可能だということ。
そして聖杯にアクセスするためには令呪の存在が必要不可欠であり、3画全て失えば失格となるということ。
聖杯はどんな願いでも叶える願望機であり、手に入れられればありとあらゆる願いを叶えることが可能だということ。
そして聖杯にアクセスするためには令呪の存在が必要不可欠であり、3画全て失えば失格となるということ。
「……成程。そして最後の一組になればその『聖杯』とやらが手に入るって訳かい。」
カイレは言峰の説明を聞き、ニヤリと口を歪める。
カイレが言峰の言う『聖杯』の存在を信じたのには理由があった。
カイレは言峰の説明を聞き、ニヤリと口を歪める。
カイレが言峰の言う『聖杯』の存在を信じたのには理由があった。
スレイン法国では法国を建国した六大神とドラゴンの大半を殺し世界を支配した八欲王に関する伝承が数多く残されていた。現在自身が装備している「傾城傾国」も六大神が遺した「ワールドアイテム」と呼ばれる最高級のマジックアイテムであるが、六大神が伝え残した資料によると「ワールドアイテム」は傾城傾国以外にも複数存在しており、その中でも『二十』と呼ばれるものは世界そのものに影響を与えるほどの強大な力を持つとされ、かつて『始原の魔法』しか魔法が存在しなかった世界に位階魔法が広まったのは八欲王が『二十』を使用して世界の法則を歪め、『始原の魔法』が失われ世界中の人間やモンスターの間で使われる魔法として位階魔法を主流にさせたという文献があったからだ。
それに蘇生魔法でも蘇生が不可能だった自身をこうして蘇らせ、ワールドアイテムごとここに呼び寄せるなんてことは同じワールドアイテムでも不可能な事であり、『聖杯』が「二十」に匹敵、下手したらそれすら上回りかねない力を持つアイテムであることは明白であった。
そのことから世界の法則、常識、事実それら全てを改変して使用者の願いを叶える力を持つという言峰の話も眉唾ではないとカイレは考えていた。
そのことから世界の法則、常識、事実それら全てを改変して使用者の願いを叶える力を持つという言峰の話も眉唾ではないとカイレは考えていた。
「さてミセス・カイレ。あなたは死者だ。その魂だけがこの場に召し上げられている。聖杯戦争を辞退することも可能だがその場合魂は霧散し消滅する。よってあなたに与えられた選択肢は二つ、この聖杯戦争に勝ち残って最後の勝利者となって聖杯を手に入れるか、それとも自ら自決し命を断つか、さあどうする?」
言峰の問いに対しカイレは
「自決だって?冗談じゃないよ。」
そう即答するとカイレはニヤリと笑いながら、
「この聖杯戦争、アタシも乗ってやろうじゃないか。」
「ほう……」
カイレは聖杯戦争への参加を表明し、言峰は笑みを浮かべる。
言峰の問いに対しカイレは
「自決だって?冗談じゃないよ。」
そう即答するとカイレはニヤリと笑いながら、
「この聖杯戦争、アタシも乗ってやろうじゃないか。」
「ほう……」
カイレは聖杯戦争への参加を表明し、言峰は笑みを浮かべる。
カイレは聖杯に対し叶えたい願いがあった。カイレには自身を殺したアンデッドに対する強い怒りと憎しみの気持ちがあり、また法国周辺には人間種に害をなす亜人種や異形種が数多く存在していたため、自身の蘇生と共に現在自身が従えている竜王と共に元の世界に帰還、自身を殺したアンデッドに対する報復と、人間種に害をなす亜人種や異形種共の殲滅に自身が従えた竜王を用いるつもりでいた。
「では汝、自らの力を以って最強を証明せよ。奇跡を欲するならばな。」
「はっ、あんたには世話になったね。これで失礼させてもらうよ。付いてきな、ライダー。」
カイレは言峰に背を向け、教会の出入り口である扉を開き、礼拝堂を後にする。
その後ろをカイレの命を受けたサーヴァントである怪物がただ黙って随伴していった……
「では汝、自らの力を以って最強を証明せよ。奇跡を欲するならばな。」
「はっ、あんたには世話になったね。これで失礼させてもらうよ。付いてきな、ライダー。」
カイレは言峰に背を向け、教会の出入り口である扉を開き、礼拝堂を後にする。
その後ろをカイレの命を受けたサーヴァントである怪物がただ黙って随伴していった……
◇ ◇ ◇
ここは月海原学園の校長室、そこに一人の年老いた女性がいた。カイレである。
彼女に与えられたロールは『月海原学園の校長先生』であり、表向きは生徒思いの優しい校長先生として振る舞っていた。
カイレはおもむろに部屋の奥にある校長のみが座ることを許された立派な装いの机と椅子に向かって歩き、椅子に腰を下ろして座る。
サーヴァントは霊体化させて学校付近に待機させていた。もし他のマスター、サーヴァントと接触した場合、直ぐに駆け付けられるようにするためである。
彼女に与えられたロールは『月海原学園の校長先生』であり、表向きは生徒思いの優しい校長先生として振る舞っていた。
カイレはおもむろに部屋の奥にある校長のみが座ることを許された立派な装いの机と椅子に向かって歩き、椅子に腰を下ろして座る。
サーヴァントは霊体化させて学校付近に待機させていた。もし他のマスター、サーヴァントと接触した場合、直ぐに駆け付けられるようにするためである。
カイレは椅子に背を預けながら今後の方針について考えていた。
自身に支給された端末で確認したルールによると、NPCを大量殺害して魂喰いをした場合、監督役のサーヴァントであるルーラーから他の参加者であるマスター全員に討伐令が下されるということが書いてあった。
カイレは自身のサーヴァントの強さに自信を持っていたがだからといって他のマスターとサーヴァント全員を相手にして勝てると考えるほど彼女も愚かでなかった。
自身に支給された端末で確認したルールによると、NPCを大量殺害して魂喰いをした場合、監督役のサーヴァントであるルーラーから他の参加者であるマスター全員に討伐令が下されるということが書いてあった。
カイレは自身のサーヴァントの強さに自信を持っていたがだからといって他のマスターとサーヴァント全員を相手にして勝てると考えるほど彼女も愚かでなかった。
そうでなくても自身のサーヴァントの巨体では否応なしに目立ってしまい、他のマスターやサーヴァントに目を付けられる可能性は常に考えなくてはならないことなのだ。
カイレは自身のワールドアイテムである「傾城傾国」を自身のサーヴァントの制御に使い続けているため、他のマスターやサーヴァントに傾城傾国を使用することが出来なくなっていた。
そのため今のカイレはサーヴァントを従えている事以外は何の戦闘能力も持たないただの非力な老婆に過ぎないため、自身を直接狙われたら成す術がなく、そのことも考慮した上で慎重に立ち回る必要があった。
カイレは自身のワールドアイテムである「傾城傾国」を自身のサーヴァントの制御に使い続けているため、他のマスターやサーヴァントに傾城傾国を使用することが出来なくなっていた。
そのため今のカイレはサーヴァントを従えている事以外は何の戦闘能力も持たないただの非力な老婆に過ぎないため、自身を直接狙われたら成す術がなく、そのことも考慮した上で慎重に立ち回る必要があった。
カイレは机の棚を開けるとその中から生徒名簿を取り出す。
幸いにして今の自分のロールである校長の立場を利用すれば、月海原学園に通う全ての生徒の情報を顔写真付きで把握することが出来た。
自分のような老婆が参加者として参加している以上、まだ未成年の子供も参加者として参加しているかもしれない。
その中には月海原学園の生徒というロールを与えられ、この学園に通っているものもいる可能性があった。
幸いにして今の自分のロールである校長の立場を利用すれば、月海原学園に通う全ての生徒の情報を顔写真付きで把握することが出来た。
自分のような老婆が参加者として参加している以上、まだ未成年の子供も参加者として参加しているかもしれない。
その中には月海原学園の生徒というロールを与えられ、この学園に通っているものもいる可能性があった。
だからこそ自身に与えられた校長の立場を利用して生徒として学園に通っている参加者を見つけ出し、確実に始末するつもりでいた。
そしていずれ不要と判断すれば今の地位を捨て、他のマスターやサーヴァントが疲弊したところを狙って排除し、優勝を狙うつもりでいた。
カイレは生徒名簿を机の中にしまうと立ち上がり、後ろの窓を開けて外の景色を眺めながら一人呟いた。
「待ってなよ法国に仇なす異形種共。アタシが竜王と共に帰還するその時まで精々首を洗って待ってな。」
そしていずれ不要と判断すれば今の地位を捨て、他のマスターやサーヴァントが疲弊したところを狙って排除し、優勝を狙うつもりでいた。
カイレは生徒名簿を机の中にしまうと立ち上がり、後ろの窓を開けて外の景色を眺めながら一人呟いた。
「待ってなよ法国に仇なす異形種共。アタシが竜王と共に帰還するその時まで精々首を洗って待ってな。」
【サーヴァント】
【CLASS】
ライダー
ライダー
【真名】
MECHAGODZILLA
MECHAGODZILLA
【出典】
GODZILLAvsKONG(2021年版)
GODZILLAvsKONG(2021年版)
【性別】
なし
なし
【ステータス】
筋力 A+++ 耐久 A++ 敏捷 B+ 魔力B 幸運 D 宝具A+
【属性】
秩序・狂
秩序・狂
【クラス別能力】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:EX
乗り物を乗りこなす能力。MECHAGODZILLAはそれ自体が人間が搭乗して操る乗り物そのものであるため、彼(?)はこれ以上の騎乗を必要としない。本来は人間である芹沢漣が搭乗して制御し操るロボットであるためそれが彼(?)がライダークラスである所以なのだが現在は後述するスキルにより制御下を離れ自律している。
乗り物を乗りこなす能力。MECHAGODZILLAはそれ自体が人間が搭乗して操る乗り物そのものであるため、彼(?)はこれ以上の騎乗を必要としない。本来は人間である芹沢漣が搭乗して制御し操るロボットであるためそれが彼(?)がライダークラスである所以なのだが現在は後述するスキルにより制御下を離れ自律している。
狂化:EX
理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。身体能力を強化するが、理性や技術・思考能力・言語機能を失う。元々は前述の通り芹沢漣が搭乗して操るロボットで自らの意思を持たなかったのだが、インターフェースに使用されていた生体スーパーコンピューターにゴジラに倒されたギドラのDNAが使用されていたため、起動と同時にギドラの意思が目覚め、自らの意思を持ちパイロットの芹沢の制御を離れ目に付くもの全てを破壊する狂戦士と化してしまっている。現在はマスターであるカイレのワールドアイテム「傾城傾国」により何とか制御下に置くことに成功しているが、万が一カイレの身に何かあった場合、再び制御を離れ暴走する危険性を秘めている。
理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。身体能力を強化するが、理性や技術・思考能力・言語機能を失う。元々は前述の通り芹沢漣が搭乗して操るロボットで自らの意思を持たなかったのだが、インターフェースに使用されていた生体スーパーコンピューターにゴジラに倒されたギドラのDNAが使用されていたため、起動と同時にギドラの意思が目覚め、自らの意思を持ちパイロットの芹沢の制御を離れ目に付くもの全てを破壊する狂戦士と化してしまっている。現在はマスターであるカイレのワールドアイテム「傾城傾国」により何とか制御下に置くことに成功しているが、万が一カイレの身に何かあった場合、再び制御を離れ暴走する危険性を秘めている。
単独行動:EX
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。ランクEXならば、マスター不在でも長期間現界可能。ただし、宝具を最大出力の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。MECHAGODZILLAの場合、本来パイロットである芹沢漣の操縦が必要なロボットであったのだが、起動と同時に自らの意思を持ちパイロットの制御を離れ、単独でゴジラ及びコングと死闘を繰り広げたためこのスキルを有する。このスキルにより万が一カイレの制御下から解放された場合、暴走するMECHAGODZILLAを倒して止める必要がある。
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。ランクEXならば、マスター不在でも長期間現界可能。ただし、宝具を最大出力の使用などの膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要。MECHAGODZILLAの場合、本来パイロットである芹沢漣の操縦が必要なロボットであったのだが、起動と同時に自らの意思を持ちパイロットの制御を離れ、単独でゴジラ及びコングと死闘を繰り広げたためこのスキルを有する。このスキルにより万が一カイレの制御下から解放された場合、暴走するMECHAGODZILLAを倒して止める必要がある。
【保有スキル】
無辜の怪獣:EX
スキル『無辜の怪物』が変化したイデススキル。人類によって創り上げられた人造タイタンであるMECHAGODZILLAはハリウッドの映像技術によりミサイルを放ち、口からビームを撃ってジェット噴射で駆け回り、全身が格闘兵器と化している。その在り方はまさに鋼鉄の怪獣。このスキルを使った時、本人(?)はテーマソングが流れてほしいと密かに思っている。
無辜の怪獣:EX
スキル『無辜の怪物』が変化したイデススキル。人類によって創り上げられた人造タイタンであるMECHAGODZILLAはハリウッドの映像技術によりミサイルを放ち、口からビームを撃ってジェット噴射で駆け回り、全身が格闘兵器と化している。その在り方はまさに鋼鉄の怪獣。このスキルを使った時、本人(?)はテーマソングが流れてほしいと密かに思っている。
怪力:A++
魔物としての能力。自身の筋力を向上させる。自身と同等の大きさ、重さの怪獣を軽々と持ち上げ振り回すMECHAGODZILLAの筋力は自身の大きさと相まって最上級のものとなっている。
魔物としての能力。自身の筋力を向上させる。自身と同等の大きさ、重さの怪獣を軽々と持ち上げ振り回すMECHAGODZILLAの筋力は自身の大きさと相まって最上級のものとなっている。
メイサーパワーコア:A+
MECHAGODZILLAの動力源となっているパワーコアで、MECHAGODZILLAにメーサーエネルギーを供給し、自身の活動に必要なエネルギーを常時生成し続けている。また爪や四肢にエネルギーを供給することで自身の格闘攻撃の威力を向上させることもできる。
MECHAGODZILLAの動力源となっているパワーコアで、MECHAGODZILLAにメーサーエネルギーを供給し、自身の活動に必要なエネルギーを常時生成し続けている。また爪や四肢にエネルギーを供給することで自身の格闘攻撃の威力を向上させることもできる。
アルファコール:B
自身以外のサーヴァントに対する命令権を行使できるスキル。元々はタイタン(怪獣)に対する命令権を行使できる能力だったのだが、サーヴァント化にあたって「サーヴァントに対する命令権の行使」というスキルに置き換わっている。元々はギドラが有していた能力であったがMECHAGODZILLAの生体コンピューターにはギドラのDNAが使用されているため、ギドラから引き継ぐ形でこのスキルを所有している。
このスキルを用いて命令を与えることで自身よりもずっと弱いサーヴァントを従順させ、命令に従わせることが出来る。ただし令呪による絶対命令権よりは優先権は劣るほか、一定以上の強さを持つサーヴァントを従わせることも出来ない。
自身以外のサーヴァントに対する命令権を行使できるスキル。元々はタイタン(怪獣)に対する命令権を行使できる能力だったのだが、サーヴァント化にあたって「サーヴァントに対する命令権の行使」というスキルに置き換わっている。元々はギドラが有していた能力であったがMECHAGODZILLAの生体コンピューターにはギドラのDNAが使用されているため、ギドラから引き継ぐ形でこのスキルを所有している。
このスキルを用いて命令を与えることで自身よりもずっと弱いサーヴァントを従順させ、命令に従わせることが出来る。ただし令呪による絶対命令権よりは優先権は劣るほか、一定以上の強さを持つサーヴァントを従わせることも出来ない。
【宝具】
『A-74プロトンスクリームキャノン』
ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:1~80 最大補足:800人
MECHAGODZILLAの口から発射される宝具。口から赤色の熱線を放ち、高熱で敵を焼き尽くしたり高熱刃の要領で敵を焼き切って両断することもできる。威力が劣る代わりに連続使用を可能とした『低出力モード』と、高い威力を誇る代わりに連続使用が不可能な『高出力モード』の二つを使い分けることが出来、高出力モードの威力は地殻を貫き地球の中心にまで通じるほどの大穴を開けるゴジラの熱線と同等以上となる。
『A-74プロトンスクリームキャノン』
ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:1~80 最大補足:800人
MECHAGODZILLAの口から発射される宝具。口から赤色の熱線を放ち、高熱で敵を焼き尽くしたり高熱刃の要領で敵を焼き切って両断することもできる。威力が劣る代わりに連続使用を可能とした『低出力モード』と、高い威力を誇る代わりに連続使用が不可能な『高出力モード』の二つを使い分けることが出来、高出力モードの威力は地殻を貫き地球の中心にまで通じるほどの大穴を開けるゴジラの熱線と同等以上となる。
【weapon】
全身に装備されたミサイル、三つの鋼鉄の指がついた手を回転させ敵にパンチする「ロータークロウズ」、尻尾についたドリルを回転させ敵を貫く「テイルドリル」、機械の体や四肢を使った格闘能力
全身に装備されたミサイル、三つの鋼鉄の指がついた手を回転させ敵にパンチする「ロータークロウズ」、尻尾についたドリルを回転させ敵を貫く「テイルドリル」、機械の体や四肢を使った格闘能力
【人物背景】
巨大テクノロジー企業「エイペックス・サイバネティクス」が怪獣たちの出現によって地球の支配者の座から蹴り落された人類を万物の霊長に返り咲かせるために開発した対怪獣用決戦兵器。コントロール源としてかつての闘いでゴジラに噛み千切られたギドラの頭部の頭蓋骨を使用したDNAコンピューターが採用されており、外部に置いたギドラの頭骨を改造したコクピットに当たる空間の中に乗り込んだパイロットの芹沢漣との精神リンクによって精密かつ確実な遠隔制御が可能という究極のマンマシーンインターフェースを実現している。
そのためゴジラはメカゴジラをギドラ同然の存在と認識し、これの開発が進められていた同社の施設の襲撃、破壊活動を繰り返していた。
建造当初の出力が40%しか出せない不完全な状態でもかつてコングを苦しめたスカル・デビルを一蹴出来るほどの高い戦闘能力を有していたが、同社CEOのウォルター・シモンズはその結果に満足せず、メカゴジラを完全なものとするため地球の地下奥深くの巨大空間にある未知のエネルギー源に目をつけ、モナークが検討していたコングの地下空間への移住計画に協力する形で、娘のマイア・シモンズを含めた自社の人間と機器を地下空間に送り込み、マイア・シモンズから送信された地下空洞のエネルギーのサンプルデータを基に再現したエネルギーを用いることで出力不足の問題を解決、完成にこぎつける。時を同じくしてメカゴジラの存在を察知したゴジラがメカゴジラが収容されている香港の本社に迫ってきため、迎撃のためにウォルターは起動を強行するがDNAコンピューターに使用されていたギドラの意思により自我が芽生え、パイロットである芹沢の制御を受け付けなくなり暴走、ウォルター・シモンズを殺害、芹沢を感電死させ、香港の住民たちを虐殺しながらゴジラに戦いを挑む。
当初はゴジラが直前のコングとの戦いで消耗していたこともあり終始ゴジラを圧倒、トドメを刺そうとするが復活したコングによって妨げられる。それでも2対1の状況ながらもゴジラとコングのタッグを相手に互角以上に渡り合うが人間側の機転で制御システムのコンピューターにウィスキーがかけられたことで機器が故障、一時的に機能低下する。
その隙をついてゴジラがコングの斧に熱線を放ってエネルギーをチャージ、威力を最大限に高められた斧による猛攻をくらって機体のほとんどを失うほどの大ダメージを負い、最終的にコングに頭部を引きちぎられ、機能停止する。
巨大テクノロジー企業「エイペックス・サイバネティクス」が怪獣たちの出現によって地球の支配者の座から蹴り落された人類を万物の霊長に返り咲かせるために開発した対怪獣用決戦兵器。コントロール源としてかつての闘いでゴジラに噛み千切られたギドラの頭部の頭蓋骨を使用したDNAコンピューターが採用されており、外部に置いたギドラの頭骨を改造したコクピットに当たる空間の中に乗り込んだパイロットの芹沢漣との精神リンクによって精密かつ確実な遠隔制御が可能という究極のマンマシーンインターフェースを実現している。
そのためゴジラはメカゴジラをギドラ同然の存在と認識し、これの開発が進められていた同社の施設の襲撃、破壊活動を繰り返していた。
建造当初の出力が40%しか出せない不完全な状態でもかつてコングを苦しめたスカル・デビルを一蹴出来るほどの高い戦闘能力を有していたが、同社CEOのウォルター・シモンズはその結果に満足せず、メカゴジラを完全なものとするため地球の地下奥深くの巨大空間にある未知のエネルギー源に目をつけ、モナークが検討していたコングの地下空間への移住計画に協力する形で、娘のマイア・シモンズを含めた自社の人間と機器を地下空間に送り込み、マイア・シモンズから送信された地下空洞のエネルギーのサンプルデータを基に再現したエネルギーを用いることで出力不足の問題を解決、完成にこぎつける。時を同じくしてメカゴジラの存在を察知したゴジラがメカゴジラが収容されている香港の本社に迫ってきため、迎撃のためにウォルターは起動を強行するがDNAコンピューターに使用されていたギドラの意思により自我が芽生え、パイロットである芹沢の制御を受け付けなくなり暴走、ウォルター・シモンズを殺害、芹沢を感電死させ、香港の住民たちを虐殺しながらゴジラに戦いを挑む。
当初はゴジラが直前のコングとの戦いで消耗していたこともあり終始ゴジラを圧倒、トドメを刺そうとするが復活したコングによって妨げられる。それでも2対1の状況ながらもゴジラとコングのタッグを相手に互角以上に渡り合うが人間側の機転で制御システムのコンピューターにウィスキーがかけられたことで機器が故障、一時的に機能低下する。
その隙をついてゴジラがコングの斧に熱線を放ってエネルギーをチャージ、威力を最大限に高められた斧による猛攻をくらって機体のほとんどを失うほどの大ダメージを負い、最終的にコングに頭部を引きちぎられ、機能停止する。
【サーヴァントとしての願い】
全ての存在の破壊
全ての存在の破壊
【方針】
(制御下にある限りは)カイレの意向に従う。
(制御下にある限りは)カイレの意向に従う。
【把握媒体】
モンスターバースシリーズ4作目『GODZILLAvsKONG(2021年版)』をご参照ください。レンタルDVD、ブルーレイが全国のTSUTAYA及びGEOで絶賛レンタル中です。
動画配信サイトではU-NEXTやFODプレミアムやAmazonプライムビデオ等で絶賛配信中なのでそちらでご覧になってもいいかもしれません。
モンスターバースシリーズ4作目『GODZILLAvsKONG(2021年版)』をご参照ください。レンタルDVD、ブルーレイが全国のTSUTAYA及びGEOで絶賛レンタル中です。
動画配信サイトではU-NEXTやFODプレミアムやAmazonプライムビデオ等で絶賛配信中なのでそちらでご覧になってもいいかもしれません。
【マスター】
カイレ
カイレ
【出典】
オーバーロード
オーバーロード
【性別】
女性
女性
【能力・技能】
なし
なし
【weapon】
「傾城傾国」
スレイン法国を建国した六大神が遺した「真なる神器」とも呼ばれる最高級のマジックアイテム「ワールドアイテム」の一つで見た目は白銀の生地に天に昇る龍が金糸で刺繍されたチャイナドレス。
効果は使用した相手を洗脳し支配するものであるが、この効果は相手の耐性を無視して絶対に洗脳支配するという超凶悪なものであり、またこの効果で洗脳支配されてしまうと最上位魔法である超位魔法「星に願いを」の力を以てしても解除することが出来なくなってしまう。そのため対処するには他のワールドアイテムをあらかじめ装備して「世界の守り」と呼ばれる特殊なバフ効果で耐性を得るか、ワールドチャンピオンのスキルをタイミング良く使用して防ぐか、「二十」と呼ばれる上位のワールドアイテムの効果で解除するか、もしくは洗脳支配されたものを殺すしか解除する方法はない。
ただしこの効果で相手を洗脳支配している間、洗脳した相手が死ぬなどして効果が解除されるまで他の相手に使用することは出来なくなる。
当聖杯戦争において、カイレは自身のサーヴァントであるMECHAGODZILLAを制御する手段としてこのワールドアイテムを用いているため、他のマスターやサーヴァントに対して使用することが実質出来なくなっている。
「傾城傾国」
スレイン法国を建国した六大神が遺した「真なる神器」とも呼ばれる最高級のマジックアイテム「ワールドアイテム」の一つで見た目は白銀の生地に天に昇る龍が金糸で刺繍されたチャイナドレス。
効果は使用した相手を洗脳し支配するものであるが、この効果は相手の耐性を無視して絶対に洗脳支配するという超凶悪なものであり、またこの効果で洗脳支配されてしまうと最上位魔法である超位魔法「星に願いを」の力を以てしても解除することが出来なくなってしまう。そのため対処するには他のワールドアイテムをあらかじめ装備して「世界の守り」と呼ばれる特殊なバフ効果で耐性を得るか、ワールドチャンピオンのスキルをタイミング良く使用して防ぐか、「二十」と呼ばれる上位のワールドアイテムの効果で解除するか、もしくは洗脳支配されたものを殺すしか解除する方法はない。
ただしこの効果で相手を洗脳支配している間、洗脳した相手が死ぬなどして効果が解除されるまで他の相手に使用することは出来なくなる。
当聖杯戦争において、カイレは自身のサーヴァントであるMECHAGODZILLAを制御する手段としてこのワールドアイテムを用いているため、他のマスターやサーヴァントに対して使用することが実質出来なくなっている。
【人物背景】
オーバーロードの作中世界に存在している国家「スレイン法国」に所属している高齢の女性で前述のワールドアイテムを任されていることと神人である漆黒聖典の隊長に様付けで呼ばれていることから法国でも高い地位に就いていると思われる。
作中では陽光聖典のニグンを監視していた土の巫女姫が謎の爆発で死亡したため、破滅の竜王の復活と判断した上層部からの命令で漆黒聖典の護衛付きで出撃、その途中でシャルティア・ブラットフォールンと接触、交戦状態に入ったため隊長の指示でワールドアイテム「傾城傾国」を使用、シャルティアの洗脳に成功するがシャルティアの反撃をくらって重傷を負い、シャルティアを放置して本国に撤退するもその後死亡する。
オーバーロードの作中世界に存在している国家「スレイン法国」に所属している高齢の女性で前述のワールドアイテムを任されていることと神人である漆黒聖典の隊長に様付けで呼ばれていることから法国でも高い地位に就いていると思われる。
作中では陽光聖典のニグンを監視していた土の巫女姫が謎の爆発で死亡したため、破滅の竜王の復活と判断した上層部からの命令で漆黒聖典の護衛付きで出撃、その途中でシャルティア・ブラットフォールンと接触、交戦状態に入ったため隊長の指示でワールドアイテム「傾城傾国」を使用、シャルティアの洗脳に成功するがシャルティアの反撃をくらって重傷を負い、シャルティアを放置して本国に撤退するもその後死亡する。
【マスターとしての願い】
MECHAGODZILLAを従えたまま元の世界で生き返らせてもらい、MECHAGODZILLAの力で自身を殺したアンデット(シャルティア)と法国や人類に害をなす異形種共を皆殺しにする。
MECHAGODZILLAを従えたまま元の世界で生き返らせてもらい、MECHAGODZILLAの力で自身を殺したアンデット(シャルティア)と法国や人類に害をなす異形種共を皆殺しにする。
【方針】
序盤は自らの立場を利用して情報収集と対象への接近を行い、一人ずつ確実に排除する。
だが、不要と判断すれば地位を切り捨て、独力で勝利を狙っていく。
魔力喰いなどで悪目立ちするようなことはなるべく避け、複数のサーヴァントから袋叩きにあうような事態は避けるようにする。
序盤は自らの立場を利用して情報収集と対象への接近を行い、一人ずつ確実に排除する。
だが、不要と判断すれば地位を切り捨て、独力で勝利を狙っていく。
魔力喰いなどで悪目立ちするようなことはなるべく避け、複数のサーヴァントから袋叩きにあうような事態は避けるようにする。
【ロール】
月海原学園の校長先生
月海原学園の校長先生
【令呪の形・位置】
右手甲の位置。スレイン法国の国旗のイラストと同じ形をしている。
右手甲の位置。スレイン法国の国旗のイラストと同じ形をしている。
【把握媒体】
小説「オーバーロード」及びそのアニメ版と漫画版をご参照ください。カイレは原作小説では3巻、漫画版は4巻、アニメでは1期10話に出てくるので最低限それだけ見ればカイレの把握は可能です。
小説「オーバーロード」及びそのアニメ版と漫画版をご参照ください。カイレは原作小説では3巻、漫画版は4巻、アニメでは1期10話に出てくるので最低限それだけ見ればカイレの把握は可能です。