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ポケモン強弱の変動記/タイプ別/じめん - (2018/11/04 (日) 21:31:58) の編集履歴(バックアップ)


地面タイプの歴史



地面タイプの性能

攻撃面 防御面
弱点 ほのお・でんき・どく・いわ・はがね 弱点 みず・くさ・こおり
半減 くさ・むし 半減 どく・いわ
無効 ひこう 無効 でんき
技の特徴 特性が「ふゆう」の相手には無効相性として扱われる。
わざ「でんじふゆう」の効果時間中の相手には無効相性として扱われる。
わざ「じゅうりょく」の効果時間中はひこうタイプ、特性「ふゆう」による無効相性が等倍になる。
相手のもちものが「くろいてっきゅう」の場合はひこうタイプ、特性「ふゆう」による無効相性が等倍になる。
相手の持ち物が「ふうせん」だと無効化される。
その他 砂嵐のダメージを受けない。
「でんじは」が効かない。

攻撃面

飛行タイプや特性ふゆうなどで無効にされる機会もかなり多いが、そのデメリットを覆す程に有効な相手が多く、
古くから現在に至るまで変わらずサブウエポンとしての人気が非常に高いタイプ。
基本的に全てのタイプでサブウエポンとして採用される可能性を秘めており、
中でもとりわけノーマル、炎、氷、毒、飛行、岩、竜、妖などのポケモンは相性補完として地面技が優れる。

格闘とは範囲がかなりかぶっていることで有名であり第4-5世代ではお互いにサブとしての採用は少なかったが、
第6世代ではギルガルドの台頭で格闘ポケモンが地面技を採用するケースも増え、
同時に厄介なメガガルーラを早急に片付けるため、地面ポケモンが格闘技を所持する機会もあった。
また水ともやや範囲がかぶり気味であり、サブウエポンとしては水より地面が人気な他、
時代によっては水地複合タイプが地面技を優先し水技を入れないというケースまで存在した。
電気に唯一弱点を突けるタイプであるが、メジャーな電気複合は、古くは第2世代のサンダーに始まり飛行複合やふゆう持ちも多い。

地面タイプのポケモンは、地面半減の草・虫・飛行のうち2つに有利な炎・氷・岩タイプのいずれかの技を覚えるポケモンが多く、相性補完が行いやすい。
特にストーンエッジ等の岩技を覚えるポケモンが非常に多く、格闘と同様に岩が相性補完に向くタイプである。
複合タイプにより一致技だけで広い攻撃範囲を誇るポケモンも多い。

技の面では、初代から「じしん」という威力も命中も安定した高性能技(しかも技マシンまで完備)を保有しており、
初代の物理タイプとしては珍しく、ノーマルと共にかなり優遇されていたタイプであった。
第4世代の技の物理特殊分離では「だいちのちから」という特殊汎用技もしっかり登場し、
当初は習得者がやや少なかったものの、教え技登場以降はこちらも一致・サブに関わらず広く使用されるようになっている。
ただし岩ポケモンほどではないが特殊よりも物理のステータスに偏り気味。

防御面

半減2つ、無効1つ。
お世辞にも多いとは言い難いが、何と言っても電気無効がセールスポイント。
鈍足も多いものの、一部の素早い地面にとっては電磁波をスカせる点も大きい。
電気への完封性能が高いため、第二世代以降は電気ポケモンが地面対策でめざパ氷を持たせるのは常套手段となっている。
また、岩に強い点が評価されることも多く、+飛行などの特定の複合でより強さを発揮する。

地面の弱点は全体的にメジャーかつ特殊寄りであり、地面タイプは総じて防御>特防で鈍足な者も多いため、
弱点を突かれると脆い傾向にあり、得意不得意がハッキリしたタイプと言える。
サブウエポンを用意していても、先手必勝でやられてしまう場合が少なくない。

各世代ごとの変更点(簡易版)

第1世代
  • わざマシン26「じしん」は当時から皆勤賞、かつ威力命中ともに変動なし。当時から高い使用率を誇った。
  • じめんポケモン自体は耐性面では特に需要がなく、地面では唯一素早さが高かったダグトリオ一強だった。
  • フィールド技でもある「あなをほる」は当時はなんと威力がじしんと同じ。あなをほる待機中はじしんが命中するというシステムも未実装。
第2世代
  • ガラガラに専用アイテム「ふといホネ」追加。それまでほぼ上位互換であったサンドパンをほぼ劣化に追い込み、一躍メジャーになった。
  • 設置技「まきびし」登場。
  • 岩タイプの天候「すなあらし」登場。岩・地面・鋼タイプ以外に毎ターンスリップダメージ。
  • 「あなをほる」の威力が60に急低下。また、穴に潜っている最中は技「じしん」「マグニチュード」の威力が2倍で命中するようになった(タイプ相性で無効の場合を除く)。
第3世代
  • ダグトリオが特性「ありじごく」を獲得し、独自の役割で復権。
  • じめん技を無効にする特性「ふゆう」が登場し多くのポケモンに配られた。マタドガス、ゲンガーのように地面弱点を克服したポケモンもいる。
  • 「じしん」はダブルでは全体攻撃にも関わらず威力がシングルと変わらないというとんでもない性能で猛威を振るった。
  • 地面タイプ初の禁止級伝説であるグラードンが登場。
第4世代
  • 特殊技「だいちのちから」登場。HGSSより教え技化。また、「マッドショット」「どろかけ」が特殊技に変更。
  • ダブルバトルでの全体技の威力の仕様が変化し、じしんが前世代ほどの壊れ性能ではなくなった。
  • 天候「すなあらし」が全体的に強化、使用率が増加(特性「すなおこし」を持つバンギラスの強化とカバルドンの登場による)。
  • 「あなをほる」の威力が80に上昇。
  • 5ターンの間じめん技が無効になるでんきタイプの技「でんじふゆう」が登場。使用率はあまり伸びなかった。
  • ひこうタイプの回復技「はねやすめ」登場。先制ではねやすめを使うとそのターンのみ使い手のひこうタイプが消えるという性質を持つ。
第5世代
  • 物理技「ドリルライナー」「じならし」登場。
  • アイテム「ふうせん」登場。持たせると攻撃を受けるまでは地面技が無効になる。
  • 相手をふゆうさせ地面無効にする技「テレキネシス」登場。ちなみにダグトリオはこの技が無効という特別扱いを受けている。
  • 岩技「うちおとす」登場。サブ技に仕込む事でひこうタイプやふゆうに地面技を当てられるようになる。
第6世代
  • フィールド技「グラスフィールド」登場、発動中は技「じしん」の威力が半分になるように。しかし当時はフィールド技は非常にマイナーだった。
第7世代
  • グラスフィールドを展開する特性「グラスメイカー」を持つカプ・ブルルが登場し、じしんの使い手に影響を及ぼすように。
  • 物理技「10まんばりき」登場。じしんより威力が僅かに劣るが、グラスフィールド下でも半減されない。

地面タイプの平均種族値

HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 合計
平均 90 106(104) 98(96) 73(72) 78(77) 69(68) 513(508)
最大 115 170((212)) 200 120 120 120 700
最小 35 56 50 45 55 30 405
パラメーターを正しく指定してください。内は太い骨もちガラガラの攻撃252振り、V時の実質の値。
()内はグラードンを除いた時。
(最終進化系29種、平均値切り捨て ミノマダム砂地のミノ含む)

大地のイメージ通りに物理系に強い傾向。
また、ダグトリオなどを除けばほとんどはすばやさが平均~低めで、これもイメージ通りだろう。
また第3世代以降は第2世代以前に比べ特殊系の能力が高めになっている半面、防御がやや劣る傾向にある。

種族値ランキング

合計値

順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ゲンシグラードン 770 12 マンムー 530
2 メガガブリアス 700 13 ドダイトス 525
3 グラードン 670 カバルドン
4 メガラグラージ 635 15 フライゴン 520
5 メガハガネール 610 16 ワルビアル 519
6 ガブリアス 600 17 ハガネール 510
ランドロス化 グライオン
ランドロス霊 19 ガマゲロゲ 509
ジガルデ 20 ドリュウズ 508
10 ラグラージ 535
ドサイドン

能力別

HP 特攻
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ドサイドン 115 1 ゲンシグラードン 150
2 トリトドン 111 2 メガバクーダ 145
3 ナマズン 110 3 メガガブリアス 120
マンムー 4 ランドロス化 115
ドリュウズ 5 バクーダ 105
6 マッギョ 109 ランドロス霊
7 カバルドン 108 7 グラードン 100
ガブリアス 8 メガラグラージ 95
メガガブリアス 9 トリトドン 92
ジガルデ 10 ニドキング 85
ラグラージ
ガマゲロゲ
攻撃 特防
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ゲンシグラードン 180 1 ネンドール 120
2 メガガブリアス 170 2 メガラグラージ 110
3 メガラグラージ 150 3 メガバクーダ 105
グラードン 4 マッギョ 99
5 ランドロス霊 145 5 メガハガネール 95
6 ドサイドン 140 メガガブリアス
7 ドリュウズ 135 ジガルデ
8 サイドン 130 8 ラグラージ 90
ガブリアス グラードン
マンムー ゲンシグラードン
防御 素早
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 メガハガネール 230 1 ダグトリオ 120
2 ハガネール 200 2 ガブリアス 102
3 イワーク 160 3 ランドロス化 101
ゲンシグラードン 4 フライゴン 100
5 グラードン 140 5 ディグダ 95
6 ゴローニャ 130 グライオン
ドサイドン ジガルデ
8 グライオン 125 8 ワルビアル 92
9 ジガルデ 121 メガガブリアス
10 サイドン 120 10 ランドロス霊 91
ドンファン

種族値ランキング(ワースト)

最終形態のみが対象。

合計値

順位 ポケモン 種族値
1 ダグトリオ 405
2 ホルード 423
3 ミノマダム 424
4 ガラガラ 425
5 ヌオー 430
6 サンドパン 450
7 バクーダ 460
8 ナマズン 468
9 マッギョ 471
10 トリトドン 475

能力別

HP 特攻
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ダグトリオ 35 1 サンドパン 45
2 ガラガラ 60 グライオン
ネンドール 3 ダグトリオ 50
ミノマダム ガラガラ
5 バクーダ 70 ドンファン
ドリュウズ
ホルード
攻撃 特防
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ホルード 56 1 ドンファン 50
2 マッギョ 66 2 サンドパン 55
3 ネンドール 70 ドサイドン
4 ナマズン 78 4 マンムー 60
5 ミノマダム 79 ドンファン
防御 素早
順位 ポケモン 種族値 順位 ポケモン 種族値
1 ダグトリオ 50 1 メガバクーダ 20
2 ドリュウズ 60 2 ハガネール 30
3 トリトドン 68 メガハガネール
4 バクーダ 70 4 マッギョ 32
5 ナマズン 73 5 ヌオー 35

地面タイプをもつ複合タイプとその主なポケモン

複合タイプ 主なポケモン 複合タイプ 主なポケモン
バクーダ、ゲンシグラードン(1+2) エスパー ネンドール(1)
ラグラージ、トリトドン等(5+1) ミノマダム(砂地)(1)
ドダイトス(1) ゴローニャ、ドサイドン(2)
電気 マッギョ(1) ゴースト ゴルーグ(1)
マンムー(1) ドラゴン フライゴン、ガブリアス、ジガルデ(3+1)
ニドクイン、ニドキング(2) ワルビアル(1)
飛行 グライオン、ランドロス(2) ハガネール、ドリュウズ(2+1)
ノーマル ホルード(1)

複合の組み合わせは格闘とフェアリーを除く全15タイプ、最終進化系24種とかなり多めだが、+水を除いて同タイプの種族数は少ない。
弱点の一つである草が半減されやすいこと、耐性のある電気・岩がサブウエポンとして使われやすいことから
何らかの弱点を相殺できている組み合わせが多い。
弱点があっても、大抵はサブウエポンと組み合わせてなんとか対処できるが、
特殊攻撃で弱点をつかれると撃沈しやすいので過信は禁物。
ちなみに地面単色はサンドパン、ダグトリオ、ガラガラ、ドンファン、グラードン、カバルドンの6体で、うち2体が天候変化特性持ち。

地面タイプの主な技

技名 直接攻撃 分類 威力 命中 PP 範囲 追加効果・備考
じわれ × 物理 --- 30 5 単体 一撃必殺
じしん × 物理 100 100 10 相手・味方複数 穴掘り状態の相手にも当たる
じならし × 物理 60 100 20 相手・味方複数 100%で素早さ↓
だいちのちから × 特殊 90 100 10 単体 10%で特防↓
技名 直接攻撃 ↓は変化 威力 命中 PP 範囲 追加効果・備考
まきびし × 変化 ‐‐‐ ‐‐‐ 20 相手の場 飛行、浮遊以外が出る度に最大値の1/16→1/8→1/4ダメージを与える
たがやす × 変化 ‐‐‐ ‐‐‐ 10 味方全体 草タイプのポケモンの攻撃↑特攻↑

ホネブーメランはカラカラ種専用でドリルライナーは習得者が限られることから、メインの攻撃技は実質物理・特殊ともに一択の者が多い。
しかし物理技のじしんは集団戦では味方をも巻き込む上に威力が75%に下がるというクセの強い性質があるため、まともな威力の単体地面物理技を覚えない地面タイプが多いのが難点。

↓は使用者が少ない。
技名 直接攻撃 分類 威力 命中 PP 範囲 追加効果・備考
ホネブーメラン × 物理 100(50×2) 90 10 単体 2回連続攻撃・ガラガラ系統専用技
グランドフォース × 物理 90 100 10 相手複数 ジガルデ専用技
あなをほる 物理 80 100 10 単体 1ターン目で地中に潜り、2ターン目に攻撃
ドリルライナー 物理 80 95 10 単体 急所に当たりやすい
すなじごく × 物理 35 85 15 単体 4~5ターン拘束
マッドショット × 特殊 55 95 15 単体 100%で素早さ↓

登場ポケモン早見表

太字はメガシンカ、ゲンシカイキ可能
  • 第1世代
サンドパン、ニドクイン、ニドキング、ダグトリオ、ゴローニャ、ガラガラ(+イワーク、サイドン)
  • 第2世代
ヌオー、ハガネール、ドンファン(+グライガー、イノムー)
  • 第3世代
ラグラージバクーダ、フライゴン、ナマズン、ネンドール、グラードン
  • 第4世代
ドダイトス、ミノマダム(砂地)、トリトドン、ガブリアス、カバルドン、ドサイドン、グライオン、マンムー
  • 第5世代
ドリュウズ、ガマゲロゲ、ワルビアル、マッギョ、ゴルーグ、ランドロス
  • 第6世代
ホルード、ジガルデ

第1世代

当時は水や氷が全盛だったため防御面では不遇だった。
ただ地面技で弱点を突けるタイプが結構多く、初代から人気のある電気タイプの弱点を唯一突ける点、
威力・命中共に安定している地震の存在など、攻撃面ではかなり優秀だった。
また、サブウエポンには岩雪崩が有ったが、実はこの頃はひるみ効果は無かった。

初代地面は単でサンドパン、ダグトリオ、ガラガラ、+岩でゴローニャ、イワーク、サイドン、+毒でニドキング、ニドクイン。
この中で特にダグトリオが多く使われた。
素早さが高く耐久が低いという地面ポケでは珍しい存在だが、もともと氷技が全盛だったため耐久は気にせず、
ほぼ必ず急所に当たる切り裂く、タイプ一致で安定打の地震、素早さ依存の地割れを武器に、電気・ゲンガーキラーとして活躍した。
その他、ゴローニャが97カップで使われていた。この頃のスターミーは水技を使わないことも多いので
吹雪を耐えて大爆発で相打ちに持ち込めたり、サンダースを安定して倒せたりとそれなりに活躍が出来る。
99カップでは対物理に強いサンドパン、サイドンが活躍をしていた。
対電気として使え、電磁波が無効、大抵のペルシアンをタイマンで倒せるのは共通している。
必ず急所に当る切り裂くと、地割れがより多くに当るサンドパンと
バブル光線や波乗りライチュウに弱いが、99カップ最強の攻撃を誇るサイドンで人気を二分していた。
その他、技が豊富で巧みな立ち回りが可能なニドキングが優勝者の手持ちとして注目された。

イワークは当時最大のポケモンだが、防御、素早さ以外の全てがポッポと大差ない能力なので見掛け倒しだった。
ガラガラもサンドパンに比べ全てのステータスにおいて劣っていた。
ニドクインは当時の素早さが重要すぎる仕様のせいかニドキングの方が使いやすかったらしく、いまひとつ振るわなかった。
この時代、砂かけはノーマルタイプの技だった。

第2世代

新タイプの鋼にも弱点がつけて合計5つのタイプに弱点を突けるようになった。
新勢力はタイプが優秀な水のヌオー、攻撃高めの氷のイノムー、物理面が強い地面単のドンファン、
イワークの進化形で全ポケモン第2位の防御を持つ鋼のハガネール、珍しい飛行のグライガーだった。

ガラガラ専用道具の「太い骨」が現れたのもこの時代。
今までサンドパンの劣化でしかなかったガラガラはこの道具で一気に立場を逆転し、草タイプやエアームドでないと止まらなかった。
めざパの効果が発覚し、めざパ虫がHPが下がらない(バレない)のが分かるとナッシーすら突破するようになった。
その後ヘラクロスらの対策に飛行を持つケースも増え、リフレクターの無い草ではもはや止まらなくなった。
ついにはエアームド級の物理受けでないと止められなくなり、クリスタル版で剣の舞を覚えるとそれすら突破してしまった。
勿論ニンテンドウカップ2000でもカビゴンに次ぐほどの使用率で大活躍をしていた。
逆に前の世代でメジャーだったダグトリオはマイナー化した。

新ポケモンのうち、イノムーは対電気としてはめざ氷が半減で全ての電気の弱点をタイプ一致でつけるため非常に優秀だった
ちなみにめざ氷以外だと突破される可能性があるが、ポケモンスタジアムだとHPの関係で相手を見れば分かるため
安定して受けることが出来る(もちろん、相手のHPが見えないGBでは使えない手段である)。
シナリオの壁となり得るハガネールは電気だけでなくカビゴンなどの受けもでき、イワークとは比べ物にならない強さ。
グライガーはまともなタイプ一致技がないという悲惨なポケモンだったが、
ポケスタ金銀裏のクリアのオマケで地震持ちグライガーが手に入る
ドンファンはそこそこの強さだったが、配布でアンコールドンファンが誕生したことで注目された。
ちなみにドンファンが水鉄砲とアンコールを覚えたのはこの時期だけである。
ヌオーは対電気には強かったが、能力が微妙なせいかそこまで強力ではなかった。

新しい技は命中率ダウンの泥かけ、撒き技のまきびし、ランダムダメージのマグニチュード。
中でもまきびしはこの世代の後半から昆布戦法に組み込まれて使用された。
また、サブウェポンの岩雪崩にひるみ効果がついたのはこの世代から。

第3世代

水タイプに水の御三家ラグラージと遺伝でスパークが使えるナマズン、炎には元祖噴火使いのバクーダ、
エスパーに耐久のネンドール、ドラゴンには技レパートリーが広めのフライゴンが登場。
禁止伝説に「日照り」の特性を持つグラードンが登場した。

ラグラージは現在まで御三家最高の合計種族値で高い攻撃力と耐久力、優秀な技、一つしかない弱点と
文句なしでメジャー級の強さを持っている。
また、ネタ方面でもミズゴロウの進化した姿とは思えないギャップからキモクナーイの愛称で親しまれる。
そのラグラージがメジャーすぎるせいでスパーク、地割れぐらいしか取り得のなかったナマズンは全く目立たなかった。
フライゴンは高いステータスである程度の強さを持っていたが、全てのステータスが同じか上回るボーマンダの影にやや隠れていた。
ただし地震の威力は上回るので、そこそこ使われている。
ネンドール、バクーダは地味な印象を受けるが、ネンドールは格闘受け、バクーダは電気受けが可能だった。

ポケモンリーグ2004では、何と本来禁止級のグラードンが使用可能なため大暴れしていた
ポケモンリーグ2005では、新たに「避雷針」を手に入れたガラガラ、サイドンがギャラドスと共に活躍していた

この時代、物理特殊がタイプで分かれていた関係で、物理技はノーマルを除くと軒並み低威力またはクセのある技ばかりだった。
その中で「命中100 威力100」のじしんは素晴らしい性能で、ほぼすべての物理アタッカーにメインまたはサブで入っていた。
さらに、ダブルバトルの地震は威力100で全体攻撃という高性能で、味方が守るか浮いてるかすればかなりの強力技だった。
しかし、エメラルドが発売されるまで技マシン26は終盤にしか拾えない一品モノで、レア技マシンの代表格だった。
ただし、地面ポケモンは鈍足が多いため、多くの鈍足の地面ポケモンは使われることが少なかった。

地震のメジャーさを見越してか、今世代から技マシン26を後付けで使用可能になった旧世代のポケモンが非常に多い。
その中でもギャラドスは龍の舞や威嚇の獲得もありかなりの強化を遂げている。
第2世代ではポケスタ金銀のクリア報酬限定だったグライガーも普通にマシンで地震を習得可能になった。

素早さダウンのマッドショットが登場したのもこの時代。
前作で冷遇されたダグトリオは特性「蟻地獄」を引っさげ電気狩りとしての役割を背負って帰ってきた。
ヌオーが「貯水」を手に入れたため、カイオーガやランターン受けに使われるようになった。
なお初代でダグトリオのカモであったゲンガーは、特性「浮遊」で地面技を克服、地面タイプのポケモンでは相手をしにくいポケモンとなった。
この特性「浮遊」の影響は大きく、タイプ一致の地面技が効かず岩技を使う必要が出たり、その岩も半減する相手が増えてきた。

第4世代

この時代になって強豪が続出。
ほぼ永久に砂嵐を吹かせるカバルドン、攻撃も耐久も高い新600属のガブリアス、同じく砂パーティに多く高い物理耐久を持つ新進化のグライオン、
タイプ優秀且つ技にポテンシャルを秘めたトリトドン、HP攻撃防御の高い新進化のドサイドン、霰パーティに多く攻撃高めで氷の礫もち新進化のマンムー、
スキルスワップや地割れを持つミノマダム、そして草御三家のドダイトスが登場した。

ドンファンが氷の礫を得て強化され、ハガネールはジャイロボールを得て攻撃が強化された。
だが、今まで有利だった電気タイプが電磁浮遊、ラスターカノン、気合玉や氷の物理技など
新たな技を覚え始めたため、対電気では今までより厳しくなった。
プラチナだと更にサンダーが熱風を使ってくるので、
金銀で電気受けとして安定していたイノムー(マンムー)やハガネールは先制で大ダメージを受けることも多くなった。

ダブルではじしんの威力が低下してしまったが、トリックルームを利用することで素早さを補えるようになり、
今まで使われにくかった鈍足の地面たちも活躍できるようになった。
地震は弱体化したが、威力が1.5倍になった岩雪崩、噴火が一致で使える連中もいる。逆に言えば早い地面があまり得をせず、
ダブルにおいては攻撃技のすべてが下方修正されているガブリアスは火力の低さや砂パの弱さ故に当初ダメリアスなどと呼ばれがっかり扱いされていたが…
結局バンギラス解禁までがっかり扱いされたままだった。(シングルでは相当強いのだが)ガブリアスでこれなので基本的にトリパで使えない地面タイプはじしん弱体化をもろに食らい、
だいちのちからを使えたフライゴンや鈍足でトリパに使えるガラガラ、ドサイドン、カバルドン等の地面以外は厳しい環境だった

砂パ自体はダブルでは最弱の天候といわれることも多いが、ポケモンリーグ2007、日米交流戦のジュニアのチャンピオンは
共にカバルドンを使った砂トリパである。

わざでは特殊技として「だいちのちから」が追加された。地面版サイコキネシスといった性能だが、地面タイプのポケモンは攻撃が高いポケモンが多いため
地震を選ぶポケモンが多く、それ以前に覚えるポケモンが少ないこともあり、ダイパの時点では選択肢とされることは少なかった。
また変化技として、一時的に無効相性を突破して地面技を与えられる「じゅうりょく」が登場したが
同じく一時的にふゆうの効果を得られる「でんじふゆう」も登場した。ダイパの時点では両者とも覚えるポケモンは少なかったが、
タイプ一致技が無効化されるでんじふゆうは十分脅威となった。じゅうりょくもPT次第では強力な基点となる技である。

岩技だが、多くの地面タイプのポケモンが覚えられる、交換時ダメージを確実に与える「ステルスロック」
いわなだれ以上の威力の岩版クロスチョップの「ストーンエッジ」は新たな選択肢として活用された。
また、鈍足のポケモンの多い地面タイプには、数ターン素早さの低いポケモンから行動できる「トリックルーム」の登場で
遅さを生かした戦法をとることができるようになり、活躍の場が増えた。

これまでは1ターン回避の代わりに相手に隙を与えていた「あなをほる」は、威力が60から80に増し
更にチャージを1回分補えるもちもの「パワフルハーブ」の登場で
じしんの無いポケモンでも、即座に地面技による奇襲ができるようになった。

そしてプラチナから、だいちのちから、でんじふゆうが教え技となり、使用者も増えてきた。
だいちのちからの教え技化は岩タイプが主に恩恵を受けているとの見方もある。
また、ダブルバトルでは大幅に弱体化したじしんに代わり、ラグラージやトリトドンなどのメイン技として採用され、
並み以上の特攻を持つ一部の地面タイプは救済されることになった。
でんじふゆうは困ったことに、電気タイプならほぼ全てのポケモンが習得でき
一部の鋼タイプのポケモンも覚えられるようになってしまった。
耐久のあるポケモンや、早いポケモン、中でもアンコールを覚えるポケモンがでんじふゆうを得たのは
地面タイプにとっての脅威が増えたと言える。

GSではグラードンが解禁。カイオーガに押されて不遇だろうという当初の予想に反し
ジュニアシニアともに世界優勝を決めている。04を含めればなんと3連覇である。

第5世代

新たな地面タイプに鋼複合アタッカーのドリュウズ、お馴染水複合のガマゲロゲ、
新しく悪タイプ複合のワルビアル、電気複合で見た目もタイプも驚異的なマッギョ、
初見でタイプを見抜くのが難しいゴースト複合のゴルーグ、地面初の準伝説で飛行複合のランドロスが登場。
最終進化形は全て複合タイプで、新たな組み合わせが多い。そして水複合は定番化している。

ドリュウズは「すなかき」か「すなのちから」の特性を持ち、どちらも砂パで活躍できる新特性である。
ゴルーグは典型的な物理アタッカー。特性は「てつのこぶし」か「ぶきよう」だがほぼ前者が採用される。技の候補は少なめだったが、BW2で三色+ドレインパンチを習得し特性をフル活用できるようになって範囲が広がり、夢特性ノーガード解禁で爆裂パンチが使いやすくなった。
準伝説ポジションのランドロスはグライオンと同じ飛行複合。
ダブルトリプルでは味方の地震をかわせるが氷4倍が痛い。
特性は「すなのちから」でバンギラスとのコンビが注目されている。
さらにBW2では霊獣フォルムが登場、素早さが下がったもののガブリアスを越える攻撃力と威嚇を手に入れ、さらに夢特性のちからずくで特殊型が強化されたために活躍の場を増やしている。

新たな地面技に攻撃範囲が地震と被るが当たると素早さ下げるじならし、単体物理技のドリルライナー等が登場。
しかしじならしはじしんに威力が劣り、攻撃範囲が被っているくせに穴掘り中の敵に当たらないと言う謎仕様で使いづらい。
ドリルライナーも威力が若干低く、覚えるポケモンも少ない。
一応BW2で教え技化されたが、やはり恩恵を受けるポケは多くなかった。

特性方面では砂嵐版すいすいのすなかき、砂嵐下で地面/岩/鋼技の威力が上がるすなのちからが登場。
砂パが強化されたと言える。

その他では新岩技のうちおとすによって飛行、ふゆう持ちの相手に攻撃が当てられるようになった、
新アイテム「ふうせん」によってふゆうと同じ効果を得て地面技を無効化されるようになった。
後は3世代と同じく常に砂嵐の砂漠エリアがあるのとと、初代以降いなかった地面タイプのジムリーダーが登場した事とか。

ダブルにおいては第4世代では微妙だった砂パだが、バンギラスの正式な解禁によりようやく日の目を見ることになった。
先のドリルライナーは貴重な単体攻撃でじしんを上回る威力となる優秀な技になる。
ドリュウズやランドロスのような砂パのアタッカー、ガブリアスのような砂隠れで回避型も出そろい第4世代から大きく躍進し、砂パの本領を発揮した。

トリトドンはよびみずが水無効&特攻アップに変更されたため大きく強化され、種族値で上回るはずのラグラージを差し置いて高い使用率を誇る。

第6世代

新ポケモン自体が少なめだが、中でも地面はたった2体の追加となり、一般にノーマル複合のホルード、禁止級にドラゴン複合のジガルデのみ。
ホルードは今作の序盤ノーマル枠であり、それ故に能力自体は控えめだが、夢特性が力持ちのため火力は高く、また一致技の範囲も非常に広い。
ジガルデはマイナーチェンジ版の顔となる雰囲気を匂わせており、XYの段階ではBW時代のキュレムを連想させる力を抑えているような能力値を持つ。
また新技「グランドフォース」は威力を少し控えた代わりに味方を巻き込まなくなった地震であるが、覚えられるのはジガルデだけとなっている。

今作においても相変わらず地面技は抜群を取れる相手が多いため、一致サブ問わず高い人気を誇っている。
特にギルガルドが台頭したことは地面技の使用率上昇を引き上げていると言え、格闘ポケモンが地震を持つことも前作より増えた。
ただし炎はファイアローやメガリザードンY、ヒートロトムといった地面無効の使用率が高めなため、炎対策としてはやや不安が残る。
シングルでのガブリアスは、ドラゴンが弱体化した今作においてもその強烈な範囲を駆使してレート使用率上位に生き残り続けている。

更に新タイプのフェアリー技が半減される炎・毒・鋼に対し地面技は全て抜群を突くことが可能といった、
さすがは伝統人気サブウエポン王者の貫禄とも言えるような要素が増えており、フェアリーとの相性も抜群である。
ただし実際に地震を覚えるフェアリータイプはグランブルのみ。

第7世代


歴代の主な地面使い

第一世代にサカキ、第四世代にキクノ、第五世代にヤーコンが登場した。
サカキはロケット団のボスでもあり、説明書でもジムリーダーであることは伏せられていたため、多くのトレーナーを驚かせた。
FRLGでは切り札がまさかのサイホーンであり、さらに驚かせた。
キクノは四天王の一人だが、守るを二連続で使うなど、プレイヤーをイライラさせた。
ヤーコンはサカキ以来久々のジムリーダー。企業人としての性格を持つ。

一般トレーナーでは、やまおとこやいせきマニア、さぎょういんに岩タイプと共に好んで使われている。

ご意見所


グラードンと第四世代の強ポケでかなり地位を上げたよな
第2世代までは他の旧物理タイプ同様に地味なタイプだったのに
ガブリアスも最近じゃ地面タイプとして運用されてることが多い
第三世代の「じしん」についてって特筆するほどじゃないかな?
ほとんどの物理系のポケモンのメインウエポンはじしんだったし、物理系でまず要求されるのが「じしんを覚えられるか」だった
ダブルでも凄まじい強さを誇ってたし、第三世代はじしんゲーって言われることも多い
地面タイプのポケモンの話じゃないけど・・・。
↑その反動での第4での落ち目っぷりも追加してみた。ついでに表でじしんの威力が75%になることが書いてなかったので追加
まぁプラチナでだいちのちからが解禁されてラグラージとかは救済されるんだけどね

[ゴルーグは電気/ノーマル/格闘の3タイプを無効化出来るちょっと凄いタイプ。コイツを初見で相手にするのは自殺行為ともいえる。]
これはちょっと言い過ぎじゃないか・・・
↑変更してみた

主な技のところでだいちのちからの追加効果発動率が20%になってたけど10%な。修正しといた。

補修って表記変だったので補正に書き換えました

グラードンは種族値合計680じゃなくて670なので修正しといた。

ドリルライナーって、ダブルなら味方を巻き込まない分地震より使いやすいと思ってたんだけど、ダブルでもやっぱり使いにくいの?
↑地震とライナーは選択かなー?味方を浮いてるやつにすれば問題ないし。
そもそも覚えるやつが少ないから、もっぱら地震が使われるわけなんだけど。
でも逆にこれが地面版ギガインとかエッジだったらぞっとするけど。
↑↑両立が一般的だと思われ。技スぺが浮くからね…って何をマジレスしてんだ俺?
↑全部 それ含めて追加しといた

第5世代のところ常に砂嵐の砂漠エリアってルビーサファイアにもなかったっけか
↑それどころか第4世代でも普通にある。リゾートエリア上の228番道路