爆ぜる陰謀 ◆IvIoGk3xD6
「十八人ですか」
誰にも聞こえない声で曽根村は呟いた。
それはこのゲームが始まってから今までに死んだ人数。
事態は自分の思っている以上に早く推移している、それが彼の率直な感想だった。
(始めに殺された二人を引いても十六人……。既に四分の一以上が誰かに殺された訳ですか。まあ、その内の一人は鋼なんですがね。
これは私も色々と考えなくてはなりませんね)
誰にも聞こえない声で曽根村は呟いた。
それはこのゲームが始まってから今までに死んだ人数。
事態は自分の思っている以上に早く推移している、それが彼の率直な感想だった。
(始めに殺された二人を引いても十六人……。既に四分の一以上が誰かに殺された訳ですか。まあ、その内の一人は鋼なんですがね。
これは私も色々と考えなくてはなりませんね)
そこで最初に彼が考えたのは今後の自身の身の振り方だった。
水族館時の彼の計画では、強者に身を守ってもらい頃合いを見計らって後ろから事を起こすというもの。
現在でもその考えは概ね変わりない。だが、考えに変わりがなくても状況が当初とは変わってしまっている。
先ほどまでとの何よりの違いは、保護者がいなくなってしまったことだ。
曽根村自身も痛感していることだが、真っ当な方法で彼に何人もの人間を倒す実力はない。
そのため、彼が生き残るためには外敵から身を守ってくれる保護者の存在が必要不可欠なのだ。
水族館時の彼の計画では、強者に身を守ってもらい頃合いを見計らって後ろから事を起こすというもの。
現在でもその考えは概ね変わりない。だが、考えに変わりがなくても状況が当初とは変わってしまっている。
先ほどまでとの何よりの違いは、保護者がいなくなってしまったことだ。
曽根村自身も痛感していることだが、真っ当な方法で彼に何人もの人間を倒す実力はない。
そのため、彼が生き残るためには外敵から身を守ってくれる保護者の存在が必要不可欠なのだ。
続いて考えたのが名簿のこと。
チバヤシ公爵が言ったように、バックの中にはいつのまにか名簿が入っていた。
だが、名簿といってもA4の紙に名前が羅列されてるだけの簡素な代物であったが。
その中で曽根村の知る名前は二つ。
(二朱公人と凡田大介。記憶が正しければ確か彼らはモグラーズの選手だったはず。
凡田の方はよく知りませんが、二朱には多少の因縁がありますね。
けど、この場には関係のないものなので頭の片隅に留めて置く程度にしておきましょうか)
他にも気になる名前が一つ。
『メカ亀田』
(これはカメダが送った刺客と考えるのが妥当でしょうね)
そして、今彼にとって何よりも重要だったのは『高科奈桜』の名前がないことであった。
つまり彼女は偽名を名乗っていたことになる。
このような状況下だ、確かに偽名を名乗るのも分からなくはない。
だが、偽名を使ったシチュエーションが悪かった。
話によれば、彼女は半ばパニック状態のまま水族館に電話をかけたことになる。
そのような者が咄嗟に偽名を名乗るものであろうか。
その点が曽根村には腑に落ちなかった。
(鋼は惜しかったですが、高科奈桜のことを考えてみると水族館を出たのは正解だったかもしれませんね)
チバヤシ公爵が言ったように、バックの中にはいつのまにか名簿が入っていた。
だが、名簿といってもA4の紙に名前が羅列されてるだけの簡素な代物であったが。
その中で曽根村の知る名前は二つ。
(二朱公人と凡田大介。記憶が正しければ確か彼らはモグラーズの選手だったはず。
凡田の方はよく知りませんが、二朱には多少の因縁がありますね。
けど、この場には関係のないものなので頭の片隅に留めて置く程度にしておきましょうか)
他にも気になる名前が一つ。
『メカ亀田』
(これはカメダが送った刺客と考えるのが妥当でしょうね)
そして、今彼にとって何よりも重要だったのは『高科奈桜』の名前がないことであった。
つまり彼女は偽名を名乗っていたことになる。
このような状況下だ、確かに偽名を名乗るのも分からなくはない。
だが、偽名を使ったシチュエーションが悪かった。
話によれば、彼女は半ばパニック状態のまま水族館に電話をかけたことになる。
そのような者が咄嗟に偽名を名乗るものであろうか。
その点が曽根村には腑に落ちなかった。
(鋼は惜しかったですが、高科奈桜のことを考えてみると水族館を出たのは正解だったかもしれませんね)
そして、最後に考えたのは目下の所の重要事項、進藤明日香についてだった。
彼女は曽根村にとっては、鋼の様なお人好しを釣るためのエサでしかない。
だが、当の明日香は先ほどの三橋との接触以来、時折「三橋君が何で……」だの嘆き続け、うつむいたままだ。
そのため、進行速度はかなり遅いものとなってしまっている。
早さ的にはいつ三橋に追いつかれても不思議ではないが、運がいいのか何故かそのような気色はない。
だが、いつまでもこのままではいられない。死者数から考えるに危険人物は三橋でなくても多数いるからだ。
このまま明日香と一緒にいれば自身の行動に大きな支障をきたすのは明白だ。
それならばいっそ自分の手で……、そう思い曽根村が懐に手を差込みながら辺りを見回す。
彼女は曽根村にとっては、鋼の様なお人好しを釣るためのエサでしかない。
だが、当の明日香は先ほどの三橋との接触以来、時折「三橋君が何で……」だの嘆き続け、うつむいたままだ。
そのため、進行速度はかなり遅いものとなってしまっている。
早さ的にはいつ三橋に追いつかれても不思議ではないが、運がいいのか何故かそのような気色はない。
だが、いつまでもこのままではいられない。死者数から考えるに危険人物は三橋でなくても多数いるからだ。
このまま明日香と一緒にいれば自身の行動に大きな支障をきたすのは明白だ。
それならばいっそ自分の手で……、そう思い曽根村が懐に手を差込みながら辺りを見回す。
そして、身長190cmを越えるであろう大女と目があった。
咄嗟に曽根村は銃を向けようとしたが、それより早く女の方が口を開く。
「あ~、怪しいもんとちゃうんで、そんな物騒な物は出さんといてくれますか?」
「あ~、怪しいもんとちゃうんで、そんな物騒な物は出さんといてくれますか?」
□
彼女は大江和那といい、人捜しをしているらしい。
曰く、相方のボケが過ぎているのでそれにツッコミをいれにいくそうだ。
つまり、友人が凶行に走っているのを止めたいということなのだろう。
だが、曽根村にしてみればどうでもいいことであった。
例え、大江が説得に失敗しようが唯の女子高生が一人死ぬだけだからだ。
もちろん、大江はまかり間違っても唯の女子高生ということはないが、曽根村が知る由もない。
ただ、浜野朱里という危険人物が近辺にいるということが分かっただけでも価値のある接触ではあった。
そういえば、とふと高科奈桜のことを思い出す。彼女もこの近くにいるのではなかったか。
もしかしたら彼女の正体は浜野朱里かもしれない。女子高生という点でも一致する。
「大江さん、役に立つか分かりませんが前に気になる電話があったんですよ」
大江に高科のことを話す。
どうやら当たりだったようだ。
高科奈桜は彼女達のクラスメイトであるので、浜野がその名を使うのは充分あり得る話だそうだ。
彼女は大江和那といい、人捜しをしているらしい。
曰く、相方のボケが過ぎているのでそれにツッコミをいれにいくそうだ。
つまり、友人が凶行に走っているのを止めたいということなのだろう。
だが、曽根村にしてみればどうでもいいことであった。
例え、大江が説得に失敗しようが唯の女子高生が一人死ぬだけだからだ。
もちろん、大江はまかり間違っても唯の女子高生ということはないが、曽根村が知る由もない。
ただ、浜野朱里という危険人物が近辺にいるということが分かっただけでも価値のある接触ではあった。
そういえば、とふと高科奈桜のことを思い出す。彼女もこの近くにいるのではなかったか。
もしかしたら彼女の正体は浜野朱里かもしれない。女子高生という点でも一致する。
「大江さん、役に立つか分かりませんが前に気になる電話があったんですよ」
大江に高科のことを話す。
どうやら当たりだったようだ。
高科奈桜は彼女達のクラスメイトであるので、浜野がその名を使うのは充分あり得る話だそうだ。
「いや~曽根村さん、本当にありがとうございました!これであいつを探すのも大分楽になるってもんですよ」
「お役に立てて光栄です」
「それと曽根村さん、行く当てがないんやったら病院に行くとええですよ。
あたしの仲間がおるはずなんで」
「仲間、ですか?」
「はい。得体が知れへんけど八神さんは頼りになりますし、真央はなんか隠しもっとるって感じですね。走太君もいい子ですし」
「そうですか、では病院に行ってみますかね」
「じゃ、ここらでウチは行きますね。さっさとツッコまんといけないんで」
そう言って大江は今にも駆けだそうとする。
「お役に立てて光栄です」
「それと曽根村さん、行く当てがないんやったら病院に行くとええですよ。
あたしの仲間がおるはずなんで」
「仲間、ですか?」
「はい。得体が知れへんけど八神さんは頼りになりますし、真央はなんか隠しもっとるって感じですね。走太君もいい子ですし」
「そうですか、では病院に行ってみますかね」
「じゃ、ここらでウチは行きますね。さっさとツッコまんといけないんで」
そう言って大江は今にも駆けだそうとする。
「待ってください!」
が、それは今まで黙っていた明日香の一言によってすぐに止められた。
「えっと、確か進藤ちゃんやったよね、何?」
「どうして……、どうしてそんなことができるんですか!?」
それは曽根村が聞いてきた明日香の声の中で一番大きく、そして一番気持ちが籠もっていると感じられるものであった。
「そんなことって?」
大江が面を食らいながらも返事を返す。
彼女もまさか明日香がこのような声を出すとは思ってなかったのだろう。
「だから、どうして殺し合いに乗ってしまった友達の所に行けるんですか!?
私は……、私は……あんな三橋君なんて見たくない!!」
それは本心からでた言葉であった。
好意を持っていた幼なじみが殺人ゲームに乗り、自身の知り合いの言葉にも耳を貸さずその人さえも殺す。
明日香にとっては悪夢以外の何物でもなかったのだろう。
だからこそもう二度と見たくないし、思い出したくもないのだ。
が、それは今まで黙っていた明日香の一言によってすぐに止められた。
「えっと、確か進藤ちゃんやったよね、何?」
「どうして……、どうしてそんなことができるんですか!?」
それは曽根村が聞いてきた明日香の声の中で一番大きく、そして一番気持ちが籠もっていると感じられるものであった。
「そんなことって?」
大江が面を食らいながらも返事を返す。
彼女もまさか明日香がこのような声を出すとは思ってなかったのだろう。
「だから、どうして殺し合いに乗ってしまった友達の所に行けるんですか!?
私は……、私は……あんな三橋君なんて見たくない!!」
それは本心からでた言葉であった。
好意を持っていた幼なじみが殺人ゲームに乗り、自身の知り合いの言葉にも耳を貸さずその人さえも殺す。
明日香にとっては悪夢以外の何物でもなかったのだろう。
だからこそもう二度と見たくないし、思い出したくもないのだ。
大江は真摯な態度でその質問に答える。
「ん~、そりゃウチはあいつの相方やからな。あいつがボケたらツッコムのが相方であるウチの仕事や」
「それだけですか?」
「それだけ、やない。それで充分なんや。
確かに他人から見たら馬鹿げた理由かもしれへんけど、あたしとあいつにはそれでええんや。
なんちゅうのか、相方ボケと言われるかもしれへんけど、多分ウチはあいつのこと信じとんねん。
あいつなら分かってくれるって。まあ、ウチらの場合その過程で殴り合いになることは必須やけどな」
「ん~、そりゃウチはあいつの相方やからな。あいつがボケたらツッコムのが相方であるウチの仕事や」
「それだけですか?」
「それだけ、やない。それで充分なんや。
確かに他人から見たら馬鹿げた理由かもしれへんけど、あたしとあいつにはそれでええんや。
なんちゅうのか、相方ボケと言われるかもしれへんけど、多分ウチはあいつのこと信じとんねん。
あいつなら分かってくれるって。まあ、ウチらの場合その過程で殴り合いになることは必須やけどな」
明日香は大江の声に耳を傾け続ける。
「進藤ちゃんが何を悩んでんのかウチは知らんけど、あんま難しく考える必要ないんやで?
あいつを信じとるなんて言うたけど、本当はあたしの我が侭なだけやと思う。
あいつの本心なんて知りようがないしな。
だから、まずは自分が何がしたいか考えるんが先決や。
そうすれば自ずと答えは出てくるんやない?」
「進藤ちゃんが何を悩んでんのかウチは知らんけど、あんま難しく考える必要ないんやで?
あいつを信じとるなんて言うたけど、本当はあたしの我が侭なだけやと思う。
あいつの本心なんて知りようがないしな。
だから、まずは自分が何がしたいか考えるんが先決や。
そうすれば自ずと答えは出てくるんやない?」
「私がしたいこと…………」
答えは既に出ていたのかもしれない。
ただ、それを直視したくなかっただけなのだ。
直視してしまえば三橋が人殺しだという現実を認めなくてはならない。
認めてしまったら三橋のこと信じることができなくなってしまう気がしたから。
だからこそ、ただの逃避だったとしても答えから目を逸らしてきた。
だが、大江の話によって明日香の本心は逃避を止めた。
三橋一郎を止める、それが彼女の願いであったと気付いたから。
そして、何よりも彼女は三橋のことを信じていたいから。
答えは既に出ていたのかもしれない。
ただ、それを直視したくなかっただけなのだ。
直視してしまえば三橋が人殺しだという現実を認めなくてはならない。
認めてしまったら三橋のこと信じることができなくなってしまう気がしたから。
だからこそ、ただの逃避だったとしても答えから目を逸らしてきた。
だが、大江の話によって明日香の本心は逃避を止めた。
三橋一郎を止める、それが彼女の願いであったと気付いたから。
そして、何よりも彼女は三橋のことを信じていたいから。
「大江さん、ありがとうございます。おかげでなんか頭の中がスッキリしました」
「そりゃよかった。それじゃ、進藤ちゃんの悩みが晴れたところでウチはそろそろ行かせてもらいますわ。
曽根村さん、情報ありがとうございました。
それに進藤ちゃんも元気でな」
「ええ、そちらもお友達を止められるといいですね」
「大江さん、本当にありがとうございました。そちらもお元気で」
別れの挨拶も澄まし、大江はこんどこそ出発しようとしたが、何かを思いだした顔をしながら立ち止まり二人の方に振り返る。
「ところで、二人はいつから来た人なん?」
「そりゃよかった。それじゃ、進藤ちゃんの悩みが晴れたところでウチはそろそろ行かせてもらいますわ。
曽根村さん、情報ありがとうございました。
それに進藤ちゃんも元気でな」
「ええ、そちらもお友達を止められるといいですね」
「大江さん、本当にありがとうございました。そちらもお元気で」
別れの挨拶も澄まし、大江はこんどこそ出発しようとしたが、何かを思いだした顔をしながら立ち止まり二人の方に振り返る。
「ところで、二人はいつから来た人なん?」
曽根村と明日香は質問の意味が分からないといった風であったので、大江は説明を開始する。
説明が終わった後、二人の出した答えはもちろんバラバラであった。
「まさか、こんなことが……」
「不思議ですね。大江さんとは歳は変わらないはずなのに、戸籍上は親子ほど違うなんて」
「ウチの方もビックリや。まさか、十年以上違うなんて思いもしなかったわ。
この調子でいったら明治とか大正時代の人もおったりしてな。
それじゃ聞きたいことも聞けたし、こんどこそウチは行きますわ。二人共ご無事で」
そう言い残し、大江はこんどこそ浜野を探しに地を蹴った。
説明が終わった後、二人の出した答えはもちろんバラバラであった。
「まさか、こんなことが……」
「不思議ですね。大江さんとは歳は変わらないはずなのに、戸籍上は親子ほど違うなんて」
「ウチの方もビックリや。まさか、十年以上違うなんて思いもしなかったわ。
この調子でいったら明治とか大正時代の人もおったりしてな。
それじゃ聞きたいことも聞けたし、こんどこそウチは行きますわ。二人共ご無事で」
そう言い残し、大江はこんどこそ浜野を探しに地を蹴った。
大江が去り、その場には明日香と曽根村が残された。
「……曽根村さん、すいませんが病院へは一人で行ってくれませんか?」
明日香が小さくも力強い声で曽根村に告げる。
「三橋一郎を止めに行くんですね?」
「はい……!」
「決意は固いようですね。分かりました、私は一人で病院へと向かうことにしましょう。
ですが進藤さん、ちょっと気負い過ぎてるように感じます。
疲れも抜けてる様に見えませんし、水族館に行く前にあそこの民家で休んではいかがですか?」
そう言って曽根村はある民家を指さし、明日香も疲れを感じていたことは事実だったのでその提案を承諾した。
「……曽根村さん、すいませんが病院へは一人で行ってくれませんか?」
明日香が小さくも力強い声で曽根村に告げる。
「三橋一郎を止めに行くんですね?」
「はい……!」
「決意は固いようですね。分かりました、私は一人で病院へと向かうことにしましょう。
ですが進藤さん、ちょっと気負い過ぎてるように感じます。
疲れも抜けてる様に見えませんし、水族館に行く前にあそこの民家で休んではいかがですか?」
そう言って曽根村はある民家を指さし、明日香も疲れを感じていたことは事実だったのでその提案を承諾した。
民家は極々一般的な造りになっており、明日香は水分を取りながら居間で体を休め、その間曽根村は使えそうなものはないか家捜しをしていた。
(今でも私にはあの優しい三橋君が殺し合いに乗ってしまったなんて信じられない。
けど、三橋君が鋼さんを殺したのは逃げちゃいけない現実。
だったら私はどうすればいいのか?
現実を見ず、空想の中の彼の姿を追い続けるのか?
いや、違う。
答えは最初から出ていたことだ。
彼を止める、それが私の答えだ。
いや、ただ止めたいのだ。
我が侭に過ぎないのかもしれないが、私はこれ以上三橋君が誰かを殺すところなんて見たくない。
だからこそ、彼の真意を計るためにも私は三橋君をの下に戻ろう。
三橋君なら分かってくれる、そう信じて……!)
けど、三橋君が鋼さんを殺したのは逃げちゃいけない現実。
だったら私はどうすればいいのか?
現実を見ず、空想の中の彼の姿を追い続けるのか?
いや、違う。
答えは最初から出ていたことだ。
彼を止める、それが私の答えだ。
いや、ただ止めたいのだ。
我が侭に過ぎないのかもしれないが、私はこれ以上三橋君が誰かを殺すところなんて見たくない。
だからこそ、彼の真意を計るためにも私は三橋君をの下に戻ろう。
三橋君なら分かってくれる、そう信じて……!)
30分ほど経ったであろうか、曽根村も家捜しを終え、明日香も充分とは言えないが疲れを回復させた。
「それではそろそろ行きましょうか」
曽根村が出発を促す。
明日香も黙って首を縦に振り決意を新たに民家を後にした。
「それではそろそろ行きましょうか」
曽根村が出発を促す。
明日香も黙って首を縦に振り決意を新たに民家を後にした。
「それでは進藤さん、私は一足先に病院へと向かわせてもらいます。
三橋君を止められるといいですね」
「はい……!三橋君は絶対に私が止めてみせます!」
「絶対に止める、ですか。希望に満ちていていいですね。
でも、それでは私が困るんですよ」
「えっ?」
三橋君を止められるといいですね」
「はい……!三橋君は絶対に私が止めてみせます!」
「絶対に止める、ですか。希望に満ちていていいですね。
でも、それでは私が困るんですよ」
「えっ?」
明日香が疑問に思う間もなく、パン、と一発の銃声が響く。
それと同時に明日香は胸の当たりに猛烈な熱を感じ、脚から力が抜け、そして崩れ落ちた。
「ど、どういうことですか……曽根村さん……?」
「どういうことって、決まってるじゃないですか。優勝するためですよ。
まあ、もっとも今はそれだけじゃないんですがね。
大江さんの話を聞いて私は心が震えるのを感じました。
考えてもみてください、時間移動ですよ?使いようによっては神にも悪魔にもなれる。
そこから見るとドリルコーポレーションのなんと小さなことか。
だから、ただ優勝するだけではなく、亀田皇帝に気に入られる優勝でなくてはいけないんですよ」
それと同時に明日香は胸の当たりに猛烈な熱を感じ、脚から力が抜け、そして崩れ落ちた。
「ど、どういうことですか……曽根村さん……?」
「どういうことって、決まってるじゃないですか。優勝するためですよ。
まあ、もっとも今はそれだけじゃないんですがね。
大江さんの話を聞いて私は心が震えるのを感じました。
考えてもみてください、時間移動ですよ?使いようによっては神にも悪魔にもなれる。
そこから見るとドリルコーポレーションのなんと小さなことか。
だから、ただ優勝するだけではなく、亀田皇帝に気に入られる優勝でなくてはいけないんですよ」
明日香はただ曽根村の言葉を聞くことしかできなかった。
何かをしようにもどうやっても体に力が入らないからだ。
曽根村の言葉はなおも続く。
「ですから進藤さん、あなたのしようとしていたことは非常に鬱陶しい。
説得に失敗してあなたが死ぬだけなら何でもないのですが、万が一にも三橋が改心してしまってはどうするんですか。
ゲームを積極的に動かす者が少なくなる展開なんて皇帝は望んでないはず。
それにね、新たな保護者の目処が立ちましたので、あなたもう用済みなんですよ。
残念ですね、水族館に行くなんて言い出さなければもう少しは長生きできたのに」
「私は……三橋君を…………」
その言葉を最期に進藤明日香は息を引き取った。
何かをしようにもどうやっても体に力が入らないからだ。
曽根村の言葉はなおも続く。
「ですから進藤さん、あなたのしようとしていたことは非常に鬱陶しい。
説得に失敗してあなたが死ぬだけなら何でもないのですが、万が一にも三橋が改心してしまってはどうするんですか。
ゲームを積極的に動かす者が少なくなる展開なんて皇帝は望んでないはず。
それにね、新たな保護者の目処が立ちましたので、あなたもう用済みなんですよ。
残念ですね、水族館に行くなんて言い出さなければもう少しは長生きできたのに」
「私は……三橋君を…………」
その言葉を最期に進藤明日香は息を引き取った。
明日香を葬った後、曽根村は返り血を浴びたシーツを元あった民家の中に隠し、次の目的地となる病院へと身体を向ける。
「さてと、病院には大江さんの仲間がいらっしゃるんでしたね。
大江さんから話しを聞いたと言えば警戒はされないでしょう」
そこにはいつもと変わらない曽根村の姿があった。
鋼や明日香の死など何でもないように。
「さてと、病院には大江さんの仲間がいらっしゃるんでしたね。
大江さんから話しを聞いたと言えば警戒はされないでしょう」
そこにはいつもと変わらない曽根村の姿があった。
鋼や明日香の死など何でもないように。
【進藤 明日香@パワプロクンポケット 死亡】
【残り41名】
【残り41名】
【G-6/一日目/朝】
【大江和那@パワプロクンポケット10表】
[状態]健康、頭にたんこぶ
[装備なし]
[道具]支給品一式(不明支給品1~3)
[思考]
基本:バトルロワイヤルを止める
1:朱里と出会って説得する
【備考】
※重力操作にかけられた制限の存在に漠然と気付きました
【大江和那@パワプロクンポケット10表】
[状態]健康、頭にたんこぶ
[装備なし]
[道具]支給品一式(不明支給品1~3)
[思考]
基本:バトルロワイヤルを止める
1:朱里と出会って説得する
【備考】
※重力操作にかけられた制限の存在に漠然と気付きました
【曽根村@パワプロクンポケット2】
[状態]右手首打撲
[装備なし]ナイフ、ブロウニング拳銃(3/6、予備弾数30発)
[道具]支給品一式
[思考]
基本:漁夫の利で優勝を目指す
1:病院へ向かい、大江和那の仲間と接触する
2:研究所へと向かう
[状態]右手首打撲
[装備なし]ナイフ、ブロウニング拳銃(3/6、予備弾数30発)
[道具]支給品一式
[思考]
基本:漁夫の利で優勝を目指す
1:病院へ向かい、大江和那の仲間と接触する
2:研究所へと向かう
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| 049:友情 | 大江和那 | 072:FALLEN GIRLS Ⅰ |
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