Carte Blanche
概要
『Carte Blanche』(カルト・ブランシュ)は、2025年2月にPlaydateの公式ストア(
Catalog)およびitch.ioで配信された、非常に上品で居心地の良い(コージーな)トランプゲーム集です。夫婦によるインディーデベロッパー「How Seven!」が開発を手掛けており、2025年のPlaydate Community Awardsでは「Best Sim/Strategy Game」にノマド(ノミネート)されました。
一言で言えば「ソリティア(一人遊び)ではない、古典的な対人トランプゲームをカラスの店主とゆったり楽しむポケット雀荘(カードルーム)」のような、静かで極上のリラックスタイムを提供する作品です。
1. 1羽の洗練されたカラス「ブランシュ」との対戦
プレイヤーは、静かなカードサロンのオーナーであり、上品で博識なカラスの「ブランシュ(Blanche)」に招かれ、彼女と1対1でテーブルを挟んで向かい合います。
- 極めて丁寧なチュートリアル
- 収録されているゲームはどれもルールが奥深いものばかりですが、未経験のゲームであってもブランシュが非常に親切かつストレートにルールをイチから教えてくれます。数分の解説ですぐに実戦に飛び込めるため、ボードゲームやトランプゲームの初心者でも全く迷いません。
- 心地よいAIの強さ
- ブランシュのプレイングは、しっかりと戦略を練ってプレイヤーを悩ませてくる歯ごたえを持ちつつも、理不尽さはなく「次は勝てるかも」と思わせる絶妙なバランスに調整されています。
2. 収録されている「5つの古典的トランプゲーム」
世に溢れる簡素なトランプゲーム集とは異なり、本作には歴史があり、対人戦での戦略性が非常に高い伝統的な5つのゲームが厳選して収録されています。
- Cribbage(クリベッジ)
- 17世紀英国発祥の伝統ゲーム。手札や共通の場で特定の合計数(15や31など)を作り、専用のボード(ペグ)で得点を競う、戦略とカウンティングの傑作。
- Gin Rummy(ジン・ラミー)
- カードを引いて捨てるを繰り返し、同じ数字や連番のグループをいち早く作る、麻雀の原型とも言われるスピード感あふれる2人用ゲーム。
- Spades(スペード)
- トリックテイキングゲームの代表格。本作は2人プレイ用にアレンジされており、最初に13枚のカードをドラフト(選択)し、自分が何回勝てるかを予測する心理戦。
- Cassino(カッシーノ)
- 手札のカードを使って、場にあるカードを「足し算」などの条件でマッチさせて獲得していく、古風で頭を使うフィッシング(魚釣り)系ゲーム。
- Spite & Malice(スパイト&マリス)
- 市販ゲーム『SKIP-BO(スキップボ)』の原型。自分の前にある目標山札を、手札や共通の場を利用してライバルより先にすべて出し切る対戦型ソリティア。
3. ご褒美としての「ペニー・アンテ(スロットマシン)」
カードゲームで勝利したり、プレイを重ねたりすると、ブランシュからゲーム内通貨である「ペニー(銅貨)」が報酬として支払われます。
- カラスの集めたガラクタ(プライズ)
- 貯まったペニーは、サロンに置かれたレトロなスロットマシン(Penny Ante machine)に投入できます。スロットを回すと、ブランシュがどこからか拾ってきた「カラスにとってのお宝(キラキラしたボタンやちょっとしたガラクタなど)」や、プレイヤーのカスタム用のアバターといった、クスッと笑えるコレクションアイテム(景品)が手に入ります。
4. 視認性の高いクリーンな1bitデザイン
Playdateの小さなモノクロ画面でもストレスなく遊べるよう、UIやカードのグラフィックデザインが非常に洗練されています。カードの絵柄やスート(マーク)が大きめに描かれているため、特にカードの絵柄管理が命となる『Gin Rummy』などでも誤認が起きず、美しい
アニメーションと共に快適にプレイできます。
総評:ノスタルジックで豊かな時間を過ごせる名作
子供の頃におじいちゃん・おばあちゃんの家で、淹れたてのコーヒーの匂いを嗅ぎながらトランプを教えてもらった」ような、インターネットやSNSを忘れて静かな泡の中にこもるような心地よさ(Cozy)を持ったゲームです。
1ゲーム10分程度でサクッと遊べるため、就寝前の読書代わりにPlaydateを開いて、ブランシュと静かにカードをめくる……といった、大人のための贅沢な暇つぶしに最適な一本です。
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最終更新:2026年06月05日 00:05