Crankin's Time Travel Adventure
Playdateの本体(Season Oneの第1週目)に同梱されている『Crankin's Time Travel Adventure(クランキンのタイムトラベル・アドベンチャー)』は、Playdateというハードウェアのアイデンティティである「
クランク」の可能性を世界に知らしめた、記念碑的なタイムコントロール・
アクションパズルゲームです。
開発を手がけたのは、なんと『塊魂』や『のびのびBOY』を生み出した伝説的なゲームデザイナー、高橋慶太(たかはし けいた)氏率いる uvula。Playdateのローンチを華々しく飾る看板タイトルとして、世界中で絶賛されました。
基本情報
- ジャンル
- タイム操作・アクションパズル
- ディレクション
- 高橋慶太(uvula)
- こんな人向け
- 「クランクというギミックでしか成立しないゲーム」を体験したい人、試行錯誤の末に完璧なタイミングの「美しい1本のタイムライン」を繋ぎ合わせた瞬間のカタルシスを味わいたい人。
Playdateというハードウェアのコンセプトを100%体現した、すべてのPlaydateオーナーが最初に触れるべき、唯一無二の歴史的傑作です。
概要
主人公は、いつも寝坊助な黄色いロボットの「Crankin(クランキン)」。
彼は大好きなガールフレンドの「Crankette(クランケッテ)」とのデートの約束に、毎回大遅刻しています。プレイヤーは、デートの待ち合わせ場所で今か今かとカンカンに怒りながら待っているクランケッテのもとへ、クランキンを無事に送り届けるのが目的です。
高橋慶太氏らしい、カラフルでポップ、そしてどこかトボけた愛らしいキャラクターデザインと、シュールな世界観が1ビット画面で見事に表現されています。
独自の操作システム:十字キーは「禁止」、使うのはクランクのみ
本作の最大の特徴は、「十字キーとA/Bボタンを一切使わず、クランクの回転だけでゲームのすべてを操作する」という極限まで削ぎ落とされたインターフェースです。
- クランクを時計回りに回す| 時間が「進む」(クランキンが前進する)
- クランクを反時計回りに回す| 時間が「戻る」(クランキンが後退する)
プレイヤーが操作しているのはクランキン自身ではなく、「クランキンが置かれている世界の時間そのもの」です。ビデオを早送り・巻き戻しする感覚で、クランキンの歩みをコントロールします。
物理の死角を突くパズル性
ただ道を歩くだけなら簡単なのですが、デートの道中にはクランキンの行く手を阻む様々な障害(敵や罠)が配置されています。
- 障害物の「時間」は巻き戻らない
- ここが本作の最も天才的なゲームデザインです。プレイヤーがクランクを後ろに回すとクランキンは過去(後ろ)に戻りますが、周囲の敵(巨大なイモムシ、飛び跳ねるノミ、飛んでくる鳥など)は、時間が戻ろうが進もうが、常に独自のリアルタイムのタイムラインで動き続けています。
- ポーズ(姿勢)のコントロール
- クランキンは歩く途中で、足を大きく踏み出したり、かがんだり、蝶々を見つけて足を止めたりといった「固定のアニメーション(ポーズ)」を強制的にとります。
- 「鳥が飛んでくるタイミングに合わせて、クランキンがちょうど身を屈めるフレームまで時間を進め、鳥が通り過ぎるまでそのクランクの角度をキープする」といった、自分の体(アニメーションのコマ)と敵の動きのシンクロニシティを見出すパズルが展開されます。
少しでも敵やトゲに接触するとクランキンは気絶し、ステージの少し前からやり直しになります。後半のステージ(全50ステージ)になるほど、ミリ単位のクランクの往復(細刻みのシェイク)が求められる、非常に歯ごたえのある「死にゲー」へと変貌していきます。
プレイヤーを惹きつける演出
- クランケッテの怒りのビジュアル
- ステージをクリアするとデートの合流シーンになります。遅刻した秒数に応じて、クランケッテの頭の上の「怒りメーター(炎)」が巨大化。あまりに遅れると信じられないほど不機嫌になりますが、そのコミカルなやり取りが次へのモチベーションになります。
- 心地よいサウンドトラック
- クランクの回転スピード(時間の進み方)に合わせて、BGMのピッチや再生速度がリアルタイムに変化します。クランクをガチャガチャと往復させているだけでも耳が楽しい、インタラクティブな音響設計になっています。
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最終更新:2026年06月09日 08:08