ここは、どこ?

夢の中・・なのかな?

      • 誰かがいる。見たことありそうな感じだけど



思い出せない・・・
見たことありそうなのになにも思い出せない・・


      • !!

何?!地震・・!
夢にしちゃあ随分リアル・・な感じだけど・・



第5話 ハガネ山


「うーん・・」

ミナミは背中をかきながら起きあがった。
この癖は親父くさいがとりあえずいつもの事らしい。

「・・・今の夢なんだったんだろー・・・。」

天井を見ながらボーッとしていた。
これを2~3分ぐらいかかった。

「・・まあいいや、とりあえず、今日も仕事を・・・ってん?!」
ミナミの足の下に手紙らしいものが置いてあった。
それを見てみた。どうやら救助依頼のようだ。




『救助隊フェザースへ

わたくしはダクドリオと言います。

急にすみませんが、救助依頼をお願いしにこの手紙を置きました。

実は、わたくしは息子がいるのです。名前は『ディグタ』。

その息子がエアームドに連れ去られてしまいました

助けに行こうとしても限界があって・・・

だからお願いします。どうかわたくしの息子をお助け下さい。

では、ハガネ山に待ってます。

ダクドリオより』


「(うっわー・・)いきなり・・とりあえず行こうかな。。」


ミナミは黄色いマフラーをかけて外に出た。
その時丁度良いタイミングでパタがやって来た。
「ミナミっおはよう!!・・どうしたの?その手紙。」
「・・・んあ?救助依頼だよ。ダクドリオさんから。」
「おおおっ!依頼っ!んで、どこに?」
「ハガネ山だよ。」
「ハガネ山かっ!・・じゃあ早速行ってみようか!」
「ちょっ、ちょっと待った、お前に質問がある。」
「ん?」


「ディクダって足あんの?」


「え?!・・ちょっちょ?!」
パタはすっかり困りはてていた。
さすがに作者も話をつくりにくくなっていたので・・・

「それは後!救助が先!!じゃ行こうか!!」
「・・・ぶぅ・・。」

疑問を持ちながら
ミナミとパタはハガネ山に向かった。






ついにハガネ山に到着した。
とは言っても意外と近かったと思う。

「ここが・・ハガネ山か。」

名の通り灰色でずいぶん鋼のように硬い岩がつんでいる。
そのとき、目の前からダクトリオが穴から出てきた。
「どうも!あなたたちが救助隊『フェザース』さんですねっ!」
「あっ、はい。ところであなたの息子さんは・・。」
「はいっ!頂上9階にいますっ!」
「9階・・・高そうねー。」
「ここは体力勝負だねっ、ミナミ。」
「そうだな。・・さあて行くとするかっ!!」
二人はハガネ山の入り口に入っていった。








「えいっ!火の粉!!」
「水鉄砲!!」

ばしゅっぼぉーーーっ

「・・・よしっ!だいぶレベルアップしてきた!」
「って特訓している暇ないでしょ?!てか2階しか進んでないし?!」
「それはしょうがない。」
ミナミは救助する時の緊張感がないって言うより楽しんでいる。
パタは仕方がなくミナミを無理やりでも頂上に向おうとした。






ハガネ山 頂上9階。
1時間でやっとついた。

「確か・・ここのどっかにディグダがいるような・・。」
ミナミはあたりを見回す。
「あっ!あれ・・あれ見て!!」
「ん?」
パタは向こうのほうに指をさした。
そこにはディグダがいた。しかもおびえている。
「大丈夫ー?今助けるからそっちに行くねー!」
「・・ダッダメ・・エアームドが・・。」
「へ?」
そのとき横からすごいスピードでミナミたちを突進してきた。
ミナミ、パタはそれをよけた。
「だっ、誰?!」
「このスピードは半端じゃない・・まさかっ!」


「そうっ!そのまさかでザマスッ!!」


エアームドだ。
しかもまつげある。
「あっ!お前か!!ディグダをさらった奴はっ!」
「やいっ人質を解放しなさい!このオカマめっ!!」
「オッオカマですって?!私はれっきとした女ザマスわよ!!」
「んなことよりさっさとディグダを放せ!」
パタはエアームドに向って『水鉄砲』を攻撃した。
しかし、すばやくよけた。
「無駄なことですわっ!しかもそもそもダクドリオやディグダが悪いザマスわ!」
「それはどういう意味よ!おかまエアームド!」
「おだまり!このオレンジひよこ!・・あのダクドリオ達が地震を起こしたせいでおかげで私はおびえながらここを暮らさないといけないのでざます!!」
エアームドは強い風をおこした。
パタは『水鉄砲』で攻撃しながら言った。
「確かにダクドリオ達が悪いけどさ!それほどの地震を起こせないとおもうよ!!」
「そうよ!パタの言うとおりよ!!だから奴を放しなさい!!」
ミナミは『火の粉』を技を出して攻撃をした。
「黙ってらっしゃい!」
エアームドの『風おこし』の威力が強く自分らの技が跳ね返してしまった。

「ちぃ・・!もう一度、『火の粉』!!」
「『水鉄砲』!!」
「そんなことしても無駄ですわ!!」
エアームドがまた『風おこし』をさらに強くし攻撃しはじめた。

「うわあああ!!」

自分らの技を逆に自分に受けてしまった。
『火の粉』『水鉄砲』『風おこし』の威力が強くなっていたおかげで二人が倒れそうになった。

「・・・くぅ。またしても駄目だった・・。」
「諦めないで!まだ方法はあるさ!」
しかし、二人の体が傷ついていて、足すら動けなかった。

救助隊『フェザース』にとって最大のピンチだった。

「さあ、これでとどめですわっ!『吹き飛ばし』!!」
「うわぁあああああ!!」

バーーンッ!!

「え・・?」
「なっ、なんで・・ですの・・。」
エアームドはなぜか麻痺状態になっていた。
「電気技?・・まさか。」


「そう!私だ!!」


空から飛んできたのはなんと電磁波の洞窟にいたキットだった。
「なっ、なんであんたがいるのさ!!」
「しょうがないだろ、助けにきたんだからさ。」
「助けに・・?」
キットは手から電気球をだした。
それを、エアームドに向った。
「ああ、偶然、お前らがピンチになっていたから・・助けた。」
「キット、お前ってやつは・・。」
ミナミはキットの気持ちに感動してしまった。
おかげで痛みをやわらげたみたいに。
「・・よしっ!じゃあやろうじゃねえか!キット!」
「ああ!」
「なっ、何友情ドラマをしているザマス!まだまだザマス!」
「それは・・・どうかな?」
「・・・くぅ!うぉらぁああああ!!『電光石火』!」
エアームドはキットに向って『電光石火』した。
ところがいつもの速さが急に遅くなっていた。
おかげでキットはうまくよけた。
「よっしっ!麻痺の効果が聞いた!」
「なっ、何でザマス・・!そんなはず・・が。」
「いけっ!最大パワーで『火の粉』!!」
エアームドの後ろからミナミの『火の粉』の技を出した。
「うぉっあちいぃ!!!」
エアームドは火傷と麻痺で倒れた。

「「やったぁ!」」
ミナミとキットは互いの手を合わせて喜んだ。
「くぅ・・こんなはず・・じゃ。」
「じゃあ、エアームドッ!ディグダを放してくれるよね?」
パタはふっと苦笑いをしながらエアームドに言った。
もちろん、もうすでに攻撃態勢済み。(笑
「・・ふんっしょうがないザマスわね・・今回は大目に見てやるけど次あったら許さないザマスからね!覚えてらっしゃああいっ!!」
エアームドは弱々しく飛び去った。

「・・・さて、ここから問題ね。」
「うん、ディクダだね。」
「ああ、先には崖があるし、このままだと・・。」
「よっし!ならば私が自力で飛んで見せるわっ!!」
「いやいやいやいや!ミナミ、無理矢理だよ!しかもひよこポケモンだしっ!」
「自力でやればいいのよ!」
「いや、ミナミ、やめたほうがいいって。」


「俺達ガ助ケルビビ!!」


「え?!(あっ、あのガダゴトことばということは・・)」
ミナミ達は空を見上げた。
そこにはコイル二匹がいた。
「あっ!あのときのコイル達だっ!!」
「ふーん、お前達も助けにきたか。」
「ンナ事言ッテル場合ジャナイビビ!」
「トニカク助ケルビビヨ!」






なんとかコイルのおかげでディグダを助けることに成功した。
この後、ダクドリオ達からお礼をもらい
救助隊『フェザース』は無事基地に戻ることにした。


「ふいぃー。なんとか成功したね。」
「うんうん。そうだねー。」
「ジャア、俺タチハソロソロ帰リマスー。」
「ジャア、マタァー」
「バイバイ~!」
「あっ、じゃあ私も帰る・・。」
キットが足を一歩進んだそのとき、
「ちょっと待って!キット!!」
ミナミは突然キットの腕につかんで止めた。
「・・・なんだ?ミナミ。」
「よっよかったらさ・・あたし達の仲間にならない?!」
「・・・仲間?」
「そっ、そうだよ!救助隊の仲間にならない?」
「そうだよ!せっかく助けてくれたし・・お願い!おいら達の救助隊の仲間になってくれっ!」
「・・・。」
キットは黙り込み、ミナミ達の顔を見ながら
また、口が開いた。



「ごめん。駄目だ。」


「え?!なぜ?!」
「・・確かにお前達の・・お前達の救助隊の仲間にやって、一緒にやりたい・・しかし、私は電磁波の洞窟の番人をやっている。・・それ以外の仕事は出来ない。」
「じゃあ、番人辞めればいいじゃん!!」
「・・・じゃあ私の住むところがない。」
「え?!」
「そもそも、電磁波の洞窟は私のふるさとみたいなものだ。もし番人を辞め、あの洞窟から離れるとしたら・・・住むところがない。」

「ごめん。」とつぶやきながらキットは静かに立ち去った。

「・・・キット。」
「住む場所がない・・か。」
「じゃあ、私達でキットを住む場所作ればいいじゃない!」
「いや。おいら達だと住む場所を作るには苦労がある・・・あっ!そうだっ!!」
「え?何?パタ。」
「『友達サークル』に頼めばいいじゃないかっ!」
「・・・『友達サークル』?」
「友達サークルは、友達エリアと言うポケモンたちが住むところを売る店なんだ。」
「なんか不動屋さんみたい・・。」
「(ふっ不動屋さん・・?)まあ、今は店が開いてるけど、明日になればあいてるじゃないかな?」
「ということは、その友達エリアを買うとキットもきっと考えなおしてくれる!」
「そういうことっ!じゃあまた明日!」
「あっちょっと待ってよぉ!その『友達サークル』ってどこにあるのぉ?!」
「ポケモン広場さっ!じゃあまた明日!!」

パタはそのまま走って立ち去った。
ミナミも今回の依頼で疲れきってたので救助基地の中に入りゆっくり眠ることにした。
最終更新:2007年03月17日 09:56