ここはフタバタウン。



気温は寒いのだが、空気も良いし環境としては良い感じな村だ。












「・・・よしっ!これで・・いいや。」




家の前でリュックの中を確認している少年がいた。
黒い髪の毛に赤い帽子をかぶっている。
少年は、リュックのチャックを閉めて、マフラーと帽子を整え、歩き出した。



今度は、別の家に立ち止まった。



「おーいっ、ミナルー!いるー?」



ドアをノックしながら呼んでいる。
その時、ドンッ!っと急にドアを開けて何かかぶつかった。
ぶつかった奴も、もう一人の少年。
金髪で変わった髪型をしてオレンジと白のシマシマ模様を着替えた子。
どうやら、こいつはミナルらしい。
「いたたた・・なんだってんだよ!」
「・・こっちこそ。なんでいきなり飛び出すんだよぉ~!」
「あっ、ごめん。急に呼び出されたからさ・・フブキが。」
「しょうがないでしょ、だってそもそも誘ったのはミナルなんだから。」



どうやら、赤い帽子をかぶった少年がフブキと言う名だ。



「・・あっ!そうだな!そういやさ、昨日の特別番組っ見たか?!」
「え?!・・あーのぉ・・。」
フブキは頭を抱えて思い出そうとしていた。



―10分後。



「あっ!見た!」
「遅いっ!てか見たんかよ!」
「え?悪いの?」
「いや、悪くないけどさぁ・・。」
ミナルはため息をつきながら話続けた。
「あのさ、その番組に出てた赤いギャラドスを探そうってなわけ!・・ほら!丁度近くにシンジ湖あるだろ!だからさ、行こうじゃん!」
「ちょっ、ちょっと待ってよ!」
フブキは手をパーにしてそれをミナルにさっと出した。
「・・・なんだよ?異議ありか?」
「うん!だって、危ないと思うよ!しかもギャラドスだし!」
「ああ?なんだよ、お前、怖がっているのかよ?」
ミナルはフブキをにらみつける。
それをフブキは怖がって、手を拳にした。
「・・ううん怖がってないよ!てか、面白そうだしっ!」
フブキは笑顔で言い返す。
ミナルは「本当は怖がってるんじゃねえのかよ」と一人言を言いながら
「まあ、いいや。とりあえず、行こうじゃん!シンジ湖へっ!」



気を取り直して二人シンジ湖へ行くことにした。










そしてシンジ湖に到着。




「うぉーしっ!さっさと探そうぜ!赤いギャラドスをぉおおお!!」
ミナルは大はりきりで湖の方へ向かった。
ところが、フブキは少し怖がっている。むしろミナルの事が心配している。
その時、突然誰かの足音が聞こえてきた。二人ぐらいだろうか。
「ミナル!静かにして!そして隠れて!!」
「はっ?!なんだよぉ!」
フブキはミナルのえりをひっぱって大きい木の後ろに隠れた。
そしてミナルの口を手でふさいだ。
「・・誰かいるよ。」
「ふぁ?!ふぁれふぁふぃるっふぇ?!(はぁ?!誰かいるって?!)」
「とりあえず静かにしてっ!」



入り口の方から、二人が歩き、湖の前に立った。
予想通り、二人。茶色いかばんを持った茶色いコートを来たおじいさんと白いニットをかぶった女の子。
きっといとこか親子程度だろうか。
その時、二人はいつのまに話し始めた。



「・・・おじいちゃん、ここも変わった事は特にないようやで。」
「そうか、今のは・・気のせいだろうか。」
「そんなん?でも、湖を見ただけで気がすんだやろ?」
「・・・だな。」



関西弁をしゃべっている女の子はふふっと笑っていた。
そしてまた話始めた。



「ところで、おじいちゃん。4年ぶりのシンオウはどんな感じなん?」
「うむ、そうだな・・・シンオウには珍しいポケモンが多い、研究のしがいがあるだろうな。」
「ふーん・・・。」
「まあいい、とりあえず戻るぞ!レイナ。」
「・・・はぁーい。」



おじいさんとは先に湖から離れた。
女の子は湖の方にちらっと見ながら湖から離れた。
フブキとミナルは大きい木から顔だし、二人の方に見ながら湖に近ついた。
「なんなんだ?あいつ・・あの女の子、レイナって言う名だったんだけど・・あのおじいちゃんて奴は・・。」
ミナルは少しブツブツと言った。しかし
「まあ、んな事は気にせずに、フブキ!さっさとギャラドスを探すぞっ!!」
「・・・あれ?」
フブキは草原の所にかばんを見つけ、それを近着いた。
「なんだよ?」と言いながらミナルもバックを近着く。
「・・・これ、かばん?まさかさっきの人の落とし物かなー?」
「んな事言ってる場合じゃねえぞっ!さっさと・・・。」
その時、ムックル二匹が二人をつっこんできた。
「うわああ!!なんだってんだよ!ムックルかよっ!!」
「だから嫌だって言ってたのにぃーー!!」
「そんなの関係ねぇーぞ!それに俺達ポケモン持ってないのにぃーーー!!」
二人は二匹から走って逃げた。
しかしムックルの速さは半端ではない。
おかげで二人は疲れてきた。



「ぎゃっ!」
フブキはかばんをつまづいてしまい、倒れてしまった。
その時、かばんがいつのまに開いていた。
かばんの中にモンスターボールが二つあった。
モンスターボールの中にはポケモンらしい物が入っていた。
「よっしゃっ!ラッキーだぜっ!これで戦おうぜ!」
「えっ、でっでもぉー・・勝手に使っちゃったら・・」
「ぐずぐず言ってる場合じゃねえ!さっさとポケモンだせっ!!」



フブキは仕方が無くポケモンを出した。ミナルもポケモンを出した。
そこにはフブキの前にはナエトルが、ミナルの前にはポッチャマがいた。



「よしっ!早速戦おうぜ!ポッチャマ!つつけっ!」
「えっ?!本当に戦う気なの?!・・えーと、ナエトル、たいあたりっ!」
ナエトルとポッチャマは二人の言う通りに攻撃した。
そして、ムックルはダメージを与えた。
「つっ・・次。ナエトル!からにこもるっ!!」
「ポッチャマもう一度つつけっ!!」
ナエトルは殻にこもった。ポッチャマの攻撃をムックルは素速く交わした。
そしてムックルはナエトルとポッチャマに前進して攻撃した。
「負けないでナエトルッ!たいあたり!」
「ポッチャマ!つつく!!」



また攻撃した。
今度は運良く急所に当たり、大きなダメージを喰らった。
そして二匹のムックルは倒れた。



「よっしゃっ!倒れた!」
「はぁー・・怖がったぁ。って、倒したのはいいけど、このポケモンどうするのっ!」
「あっ、そうか。・・・あのおじさんのポケモンだっけな。でもこいつのもっと一緒にいてぇけどさ。」
「だね。・・まあさっさとこっから出よ。ミナル。」





「おい、こら。何してんのお前等。」




「ぎゃあああ!関西弁女レイナッ!!」
「・・・なんであたしの名前が知ってるか分からんが、勝手に人のポケモン使いやがったな!!」
「ひぃっごめんなさい・・。」
「問答無用、さっさとこいや、この虫けらどもっ!!」
「いやぁああああああああ!!」



レイナはフブキとミナルの服をつかみ、ずるずるとすりながら湖の辺に行った。



「て言うかこの後どうなっちゃうの!?僕たちぃいいい!!」
最終更新:2007年02月19日 17:51