また、アチャモのままだ・・・
この先一体どうなっちゃうのか・・
一生このままだろうか・・・
元に戻って見せるからっ!!
と言うわけで、明日までお休み~♪
第3話 電磁波の洞窟
次の朝、ミナミは起きあがった。
「・・・うーん。すっきりぃ~!もーホント、ポケモンになってもどーでもいいみたいっ!!」
と、背伸びをしながらドアの前に立ち止まった。
「・・でも、あのオスワニ・・・・パタはなにしてるんだろ、救助隊やろうって約束されたけど・・」
と、一人言を言いながらドアを開いた。
その時、なぜか時が止まったように立ち止まった。・・・なぜなら。
パタがドアの前で寝ているから。
「・・・・・・。」
しばらくおまちください。
バキッ!(気合いパンチ)
「ぐはぁ・・ぐはぁ・・ぐはぁ・・・・」
パタはいつの間にか服に血がついていた。
「・・・あっ、そうだ。確か・・ポストに・・・。」
パタは急いでポストのフタを開いた。
ポストの中には一つのボックスが。
「・・あったっ!救助隊スターターセット!」
「救助隊スターターセット・・て?」
パタはスターターセットを開け、手で探り救助バッチを取り出した。
「救助隊を作るとかならずこれをもらえるんだ。ほら、救助バッチ!付けてみて!」
ミナミとパタは救助隊バッチをつけ、またパタはスターターセットの中をまた探り出す。
「後、道具箱とか、ポケモンニュースがあるんだ。」
「へー、結構便利なのねー!」
「うん!・・・さて、救助依頼は・・・。」
パタはポストの中を調べたのだが、依頼らしい手紙が無かった。
「・・・んー、なかったかー。依頼。」
「でも、パタ。まだ私達、そんなに有名じゃないから手紙なんか・・ん?」
ミナミは空を見上げた。
ペリッパーの男のようだ。しかも空を飛んでいる。
男は一枚の手紙を落としそのまま飛び去っていった。
「・・・何?今の人・・・。」
「ああ、おいらの知り合いだよ。ミズガメって言うんだ。配達屋さんやっていて・・。」
「そんな、説明はいーから、この手紙・・見てよ・・。」
ミナミとパタは手紙を読んでみた。
ビビビ!
キミタチノ コトハ
キャタピーチャン カラ キイタ。
タノム。タスケテクレ。
コイル ガ ピンチ ナノダ。
ドウクツニ フシギナ デンジハガ ナガレタ
ヒョウシニ・・・・・・
コイル ト コイルガ クッツイテ シマッタ
ノダ・・・・・・。
レアコイル トシテ イキテイクニモ イッピキ
タリナイシ コノママデハ チュウトハンパ ダ。
オネガイダ。タスケテクレ。ビビビ。
「・・・て、これ救助依頼だよっ!!チャンスだよミナミ!」
「(どこがチャンスなの・・)まあそうだね。・・・じゃあさっさと行くよ!パタ!」
「うん、そーこなくっちゃっ!ミナミッ!」
ミナミとパタは電磁波の洞窟へ向かっていくのだった。
=電磁波の洞窟=
「ここか・・電磁波の洞窟。」
「ビビビ・・・。君達ガフェザースデスカ・・・・?」
「(こいつガタゴトに言ってるな・・)はい、そうですけど・・。」
「ズイブン遅カッタジャナイカ。仲間ハB8階ニイルカラ早ク助ケテクレ。」
「オ願イダビビ!」
「は、はい・・・(て言うか5分で来ただけで何が遅いってーの!)」
「ミナミ!行こう!!」
「・・・あ、うん。」
ミナミとパタは電磁波の洞窟へ入ったのであった・・・
「・・・さて、どうするか・・。」
パタはそうつぶやいていた。
二人の目の前には二つの分かれ道がある。
どちらかは行き止まりらしいが、矢印も看板もなければどこに行けばいいのか分からなくなってしまった。
「うん・・まず、右の方向に行ってみる?」
「ちょっ、ちょっとまったっ!!」
「・・え?何よーパタ。行って見ないと分からないじゃんっ!」
「でっでっでっでも!途中で乱暴なポケモン達がいたらどうするのぉー!!」
「それは・・・火炎放射で一撃に倒せばいいじゃん?」
「・・ってミナミ?!いつの間に火炎放射覚えてたの?!」
「いや、火の粉を最大パワーで出せば火炎放射じゃないの?」
「無茶だよ!それはっ!!」
「じゃあ、あっちだーー!」
「ええーー?!」
ミナミはパタのつっこみに無視し、左の方向に向かった。
だいだい5分すぎた頃、居た場所は・・・
「ああっ!!コイル?!」
そこにはなぜかくっついてしまった二匹のコイルがいた。
きっと依頼者が言っていたコイルはこの事だろう。
「・・・てか、このストーリー早すぎない?バトルシーンないし・・。」
「あっ、いや、おいらが聞いた事では作者がストーリーを早く進みたいからと言ってバトルシーンとか一部はずしてるらしいって。」
「わかりやすい理由・・だね。」
ミナミはちょっとだけキレていたが、気を取り直しコイルを助ける事にした。
ところが・・
「・・・っ、これ・・・マジで・・重すぎない?!」
「え?!・・うそ、普通はちょっとだけ軽いのに・・。」
「・・まっまさか?!」
「ミナミ・・もしかして・・?」
「コイルが2匹いるんだから重さも二倍になったとか?!」
「小学生にもわかりやすい理由だね?!・・でも、そうかも。」
「でしょ!・・とりあえず、まずこいつを離さないと・・。」
「うん、でもどうやって・・離そう・・か。」
と悩んでいる時・・
「そいつらを・・離してやりたいか?」
「・・・え?!だっ、誰?!」
「そこにいるのは分かってるのよっ!出てきなさいっ!」
「や、分かってないでしょ?ミナミ。」
その時、上から影が落ちてきた。
そこにはエレキットがいた。
「君は誰?・・エレキットみたいだけど・・。」
「ああ、私か・・私はエレキットのキット。ここの番人だ。」
「え?!番人?!まさか、コイルをこんなことになったのはあなたのこと?!」
ミナミはキットに指を指しながら疑った。キットは怪しい笑顔で答えた。
「・・そう、私だ。私がやった。そのコイルは無断にこの洞窟に入ってきた。だからお仕置きとして・・な。」
「キット!無断に入ったのは悪いけど、お仕置きまではひどいと思うよ!!」
「そうだよっ!さっさとコイルを離せ!オカマァ!!」
「・・・な?!オカマ?!き・・きさま・・なめんじゃねぇよっ!!」
キットの左手から電気が集まってきた。
「食らえ!『電気ショック』!!」
「ぐはぁっ!!」
ミナミが電気に当たって少し黒こげになって倒れた。
「・・く、良くも・・オカマめ・・いけっ!『火の粉』!」
「オカマじゃねぇ!正真正銘の女だっ!!食らえ!最大パワーで『電気ショック』!」
「なっ!こっちも最大パワーで『火の粉』!」
「ど根性パワーで『電気ショック』!」
「ウルトラパワーで『火の粉』!」
と繰り返して言ってるうちにお互いの技がパワーアップしていく。
そして、この洞窟が割れそうになっていく。
「あっ・・あわわわ・・ミナミ・・キットォ、落ちつてよー!!」
もう、どうしようもなくとまどっているパタ。
普通に注意しても厳しく注意しても止められなくなった状態についにパタまでキレた。
「・・・お前等・・・いい加減にやめろぉぉおおおおおお!!!」
一方、洞窟の入り口の方。
依頼者のコイル達の耳(?)にもパタの声が聞こえて来た。
「・・アレ?ナンカキコエナカッタビビ?」
「ウーン、空耳ダッダカビビ?」
「アッ!ソンナ事言ッテルウチニ来タビビヨ!」
「オオ!コイルヤァー!・・・デナンジャコリャァァアア!!」
一匹のコイルがなぜか絶叫した。なぜならば・・
「うーん!なんで私達まで引っ付かないといけないのよー!キットなんとかしてーー!!」
「しるかっ!電気が強すぎて私さえもはずせるか!!」
「ウウ・・ビビ・・オモイ・・・」
「タスケテビビ・・。」
「だっ、誰かやったんだよー!これはっ!!」
「パタ、お前しかいねーだろうがっ!!」
ミナミ、キット、パタ、コイル二匹が黒こげになって体が引っ付いて帰ってきてしまった。
なぜって言うと・・・
~3分前~
「・・・お前等・・・いい加減にやめろぉぉおおおおおお!!!」
「きゃーっ!!」
パタのハイパーボイズのおかげか電流が弱くなりコイル二匹がはずれた。
「ヤ・・ヤッタビビィ~!」
「トウトウハズレタビビカ!」
「・・あー、そ。良かったね。」
「まあ、ともあれ、一件落着・・ですね。」
「ミナ、パタサンノオカゲデスヨ!アリガトウコザイマス!」
「え?・・あ、ああ・・とういたしまして・・。」
(私は?!ミナミは?!)
と、みんなが安心しているうちに・・なぜか電流がまた流れてきた。
しかもハイパーボイズより強くなっている。
「えっ?!きゃーー!!」
「うわぁ?!」
「アレ?!」
「エ?!」
「ひーー!!」
なんと5人の体ひっついてしまった。
つまりこれはパタのハイパーボイズが逆効果だったと言う。
~ではでは、現在に戻ります~
「ソッソウダッタノカ・・・。」
「3分前ニタイへンナコトガアッタナンテ・・。」
「そうなの・・って、だから・・誰か、助けてぇーーーー!!!」
この後、みんなの体がはずれて元通りになり、
コイルからお礼をもらって、救助隊『フェザース』の忙しい初めての救助依頼が終わったとさっさ。
最終更新:2007年02月16日 20:53