ここは・・・どこ?
真っ暗で見えない・・・。
一体、どうしたのだろう・・・・・。
「・・・おい・・なあ、起きろよ!・・起きろ!!」
誰かの声がする。
その声が聞こえて、一人の少女は眼を開いた。
そこには、空気の良い自然の森と、ポケモン・・・
「ってええーーー?!ポ・・ポケモ・・?」
「・・ああ、なんだ?・・ところでよう。君、生きてたんだ!良かった~!」
「普通に生きてますよ!!てか、ここはどこよっ!」
少女はポケモンに聞いた。
そのポケモンはため息をつきながら
「・・・ここは、『小さい森』だけど・・君、ここで倒れてたから・・・。」
「あっそう・・そりゃあ、ありがと。でも、なんでポケモンがそんなにペラペラとしゃべれんのさ?」
「・・え、あーっ!そりゃさあーオイラ達、ポケモン同士なんだしー、しゃべれんのは当たり前だよ?」
この時、少女はぴくっと石のように固まってしまった。
なぜって、この少女は人間だから、自分がポケモンだって言うのはおかしいと思っていたからなのである。
「・・・あのさ、あなた、ちゃんと見てないの?私は・・・人間じゃっ!」
少女はポケモンに空手チョップを喰らった。
「うぎゃっ!いてて・・・でもさあ・・・。」
ポケモンは少女の体をちらちらと見ながらため息をついた。
「・・・でもさあ、君、どぉ見ても、アチャモにしか見えないんだよなー。それは眼の錯覚かなー?」
ポケモンは横目で少女の体を見た。
少女は激怒して「変態!」と言ってポケモンの顔をピンタし、自分の体を調べてみた。
どう見ても、ポケモン、アチャモの体になってる。
「うっ、嘘・・・本当にアチャモになっちゃってるぅ~~!?」
「ってどうしたんさっ!様子がおかしいぞっ?!」
「おかしくは無いわ!!私、本当に人間だったのよ!昨日までは・・・ってあれ?」
「・・・どうしたの?アチャモ?」
(嘘・・・人間の頃の記憶が無い・・どうして?!)
「・・・やっぱり、おかしいんじゃないか?」
「おかしくはないよ!・・おかしくは無いけど・・・人間の頃の記憶が無い・・。」
「嘘っ!人間の記憶が無いって!・・・まあ大丈夫でしょっ!」
ポケモンがあっさり言った。
(今の状況で大丈夫じゃねぇよっ!!)
それに対し、少女はポケモンの一言でショックどごろが逆にイライラしていた。
「とりあえず、オイラの名はパタ。パタ=アクリロ=シマネって言うんだっ」
「待てや」
「は?何、文句あんの?」
「あのさぁー!名の無い私をなんであっさりと自己紹介すんだよ?」
「・・・あっ!じゃあ、人間の頃の記憶が無いなら名前も忘れていたんだよねっ!ごめんごめん。」
「今更、気がついても遅いわっ!私の名が無ければ単なる『名無しのアチャモ』になっちゃうじゃないっ!!(汗」
「・・・うーん、じゃあオイラが考えてあげようか?」
「あん?聞きたくねぇわっ!!どうせ変な名前付ける癖に!」
「初対面なのに失礼な奴!!」
「なんだと!この水色の悪ワニ!!」
と、ポケモンのパタと少女を喧嘩しているうちに、
向こうからバタフリーがあわてて飛んできた。
「たっ助けてくださーいっ!!私の・・私の子供が大変なんです!!」
「ああん?(ギロリ)」
それを聞いて、パタと少女はバタフリーに向いてにらみつけた。
「(うっ!)・・えーと、実は・・私の・・子供が・・キャタピーちゃんが・・洞穴に落っこちちゃったのよっ!!」
「嘘ぉ~!?」
「本当です!私は、キャタピーちゃんを助けようと思ったのですが・・ポケモン達が突然襲われて・・きっと我を忘れてるのですっ!」
「うーん・・そりゃあ困ったね・・・。」
「・・・アチャモ!とりあえず!行こうっ!!」
「うんっ!パタ!」
少女とパタは洞穴に向かった。
キャタピーが居る場所に・・・・
小さな森の多分中央らへん。
アチャモの女の子とパタと名を乗るワニノコの男の子は肩を並べてキャタピーを助けに向かっていました。
ところが・・・
「おいっ!クソ水ワニッ!どこぶつかってんだよっ!」
「そっちこそ、足踏まないでよねっ!!」
「何よぉーっ!赤黒の眼しやがってぇーーっ!!」
「なんだってーー?!」
あの出会い方のせいかまだ喧嘩している。
その時、突然後ろから何かが一直線で突進してきた。
そして、生意気な女の子に命中っ!最悪なダメージが受けられた。
「ぐ・・・だっ誰?!」
「・・・もっもしや・・。」
「・・・くくくく、誰かと思ったら、弱っちぃアチャモとワニノコか・・。」
「まさか、ポッポ族で一番凶暴な・・。」
「いかにもっ!私はポッポ族のボス!ソーラン様だーーっ!!」
「(名前が)そのままじゃん。」
女の子はとりあえず名前の事でつっこんだ。
「・・・・んだと?名前がおかしいのだと・・上等じゃごらーーーっ!!」
「おっ、落ち着いて・・とりあえず、今、おいら達が探しているキャタピーちゃん知らない?」
「・・・ん?キャタピーだと・・ふん、キャタピーならすでに・・あそこにいるっ!!」
ソーランは指を指した。目の前にはキャタピーが雑草を絡まれていた。
「なっ、なんで雑草に絡まれているのよ・・?」
女の子はソーランに尋ねて見た。その時、ソーランは笑いながら
「面白かっただけさ。こいつがピエーピエー泣くからさ。」
「なっ!なんだって?!こらっ!ソーラン!人を虐めちゃだめだっ!!」
「虐めただけで何が悪い!面白いだけで何が悪い!」
「いい加減にしてよねっ!キャタピーちゃんが可愛そうじゃないのっ!!」
「・・・ちっ、しつこい奴め・・ならば、力尽くで・・・。」
「えいっ!!」
女の子がゴローンの石を投げた。
なんと、ゴローンの石をぶつけたたけでソーランKOになった。
「・・意外と弱いわね。このポッポ。」
「とりあえずキャタピーちゃんを雑草から開放しなくちゃっ!さあ行くよ!ミナミっ!」
「・・・へ?『ミナミ』・・・?」
「うん、今日から君の名前はミナミだっ!」
「・・なんか微妙な名前だけど・・とりあえず嬉しいや・・ありがと。パタ。」
二人はちょっとテレながらキャタピーを助けた。
小さな森入り口―。
「私のキャタピーちゃんを助けてくれて、ありがとうございますっ!!」
「いーよ、いーよ。それにバタフリーさんの娘さん、ケガが無くて良かったよ^^」
「だね。パタ。」
ミナミとパタはおたがいに顔を笑顔で見合わせた。
きっと、もう仲直りしたと言うのだろうか。
「・・・ところでそこの女の子。見かけない顔だったね、名前は・・?」
「あっ!この子は『ミナミ』。この子がいないとキャタピーちゃんが助けられなかったんだよ。」
「(かっこいい・・)ありがとうございますっ!パタさんっミナミさんっ!!」
「どういたしましてw(今頃照れてる」
この後、バタフリーさんからお礼をもらって去りました。
ところがここからが問題。
ミナミはこの後どうすればいいのか?それを悩んでました。
「・・・どうしよ・・この後・・なんか帰る場所がなくなっちゃったし・・(涙」
「・・・ミナミ・・ちょっと来てもらえないかな?」
「へ?どうして?」
「うん、ミナミ、家が無いなら丁度良いタイミングだよっ!ちょっとついてきて!」
「・・・うん・・(なんだろ・・)」
ミナミとパタは小さな森から歩き去りました。
一方、ソーランとは言うと・・・
「ぎぃやぁーーーっ!助けてくれぇーーっ!」
他のポケモンに人質になったと言うわけでした☆
最終更新:2007年02月16日 20:41