ウロボロス(うろぼろす/ouroboros, uroboros)
直径150kmの巨大隕石。
NASLが調査・研究中であり、その情報は極秘扱いで公にされていない。
通常の隕石に比べて異質な存在で、生き物のように軌道を変え、時折隕石自体が発光して強い点滅を起こし、信号のように点滅のリズムを変化させている。
「ウロボロス」という通称名は、軌道がまるで蛇のように見えた事が由来(「ウロボロス」とは、「死と再生」を意味する蛇の名)。
その気まぐれな軌道や点滅から、
夜科朱鳥は意思(自我)を持っていると推測している。
NASLの研究によれば、作中の2008年7月~8月時点の約1年4ヶ月後に地球と衝突する可能性があるとされているが、その確率は低く、400万分の1~450万分の1であるらしい。
余談だが、CALL.1序盤におけるアゲハのモノローグに、「3年後 隕石が450万分の1の確率で地球に衝突するとか」(なぜズレがあるのかは不明)という一節がある。
サイレン世界の歴史でも予測通り地球から離れたところを通過するはずだった。しかし、突如として軌道を変更し一直線に地球に接近した。
ミサイルによる破壊に成功し隕石片の衝突にとどめることができたが、ウロボロスの中から現れたものによって地球は覆われ、世界は崩壊した。
ウロボロスの中から現れたものの詳細は不明。
どのようにしてかは不明だが軌道を変更させたのは
W.I.S.Eである、とサイレン世界の
天樹院エルモアは推測している。
その正体は、「星を喰う者(クァト ネヴァス)」。人類の生まれる遥か以前から、星を食らい宇宙で生き続けてきた生命体。
力が弱まる度に星を捕食し転生を果たし、喰われた星が新しいウロボロスとなる。
ミスラはクァト ネヴァスの意志を伝える伝達者であり、
約束の涙を手に入れた時に精神が入れ替わり、クァト ネヴァスは地上で行動する身体を得た。
星を捕食する為に竜巻のようなドリルのような形状となり星の外殻を貫き、マーブル模様の角のような形状のものでエネルギーを吸収する。
星の中枢へ到達する為のエネルギーは、弥勒が集めた生命エネルギーを利用する目論見であった。
また、
イルミナは力を餌にサイキッカーの力を吸収する為のものだったようで、クァト ネヴァスによって
禁人種のイルミナは力を失ってしまう。
その時、
クサカベのように異形化した者は灰になって消滅したが、人の形を留めた者は灰にならず力を失うのみに留まった。
その為奇しくも、地球を破壊するクァト ネヴァスの行動によって
タツオらが人間本来の生命活動を取り戻すことになった。
余談ではあるが、弱っている状態でさえ大地を引き剥がし、幾億もの稲妻によって空と大地を反転させ、世界を崩壊させた。また、力の一部を持つ者が死の概念を遥かに越える存在であると称されている。
これよりも強い状態である上記の存在を道連れとはいえ、倒した天城弥勒と
グラナはやはりサイキッカーの中で規格外の存在であると言えるだろう。
【関連語句】
最終更新:2014年08月02日 01:40