「プロネミンス」


 我々の前には接近した二つの恒星がある。
静寂が支配する宇宙の中で、二つの太陽は活発に活動を続けている。
まるでこの場所の時間だけが進んでいるかのように感じた。

 そして我々の前には、時おり紅い炎の柱が立ち上る。
そのさまは獲物を狙う獰猛な野獣であり、
疑うことを知らない、純真無垢な情熱のようでもあった。

見とれていると思わず吸い込まれそうになるが、
巻き込まれたらひとたまりも無いだろう。

 敵が現れた。戦闘文明の艦隊だ。また戦わなければなるまい。

*


戦闘文明の艦隊を撃退


 二つの恒星の間隙を戦場として、戦闘文明の艦隊を撃退した。
 彼らの攻勢は激しさを増している。
我々は彼らのテリトリーに侵入しているのだろうか?
それとも、彼らが太陽系へ侵攻しているのだろうか?

 どちらにせよ、我々は地球を目指すのみである。
我々はこの宙域から離脱した。


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最終更新:2009年12月15日 21:44