「ザフト風情の若造共がこの俺と対等の口をきくつもりか!」
ガルナハン攻略艦隊総司令イエール・マルセイユは180キロの肥満体を震わせて憤慨する。
彼が怒りを露にするのはラクス子飼いの元ザフト将校イザーク・ジュールとディアッカ・エルスマン両名に対してである。
ヒルダ・ハーケン率いる悪名高い第三特務隊を全滅させたというガルナハンの未確認ガンダム、現地の治安警察幹部を撃破したという情報もあり油断のならぬ相手であるという警告は確かにキサカ将軍から受けている。
だが所詮はゲリラの改造ガンダム一機、正規軍による本格的な討伐軍に対してできる事などたかが知れている。いままでガルナハンのゲリラ共が相手にしてきたのはあくまで現地の少数駐屯部隊に過ぎず、オーブ正規軍の強大な戦力の前ではたいした脅威ではないと断言できる。
ゆえにイエールは一気にガルナハンを包囲殲滅する作戦を立案した、その作戦では例の未確認ガンダムについては特に言及していない。マサムネの30機も回せば問題ないはずだ。
これにイザーク、ディアッカの両名が噛み付いた。敵ガンダムに対する認識が甘い、少なくともその2倍はモビルスーツを回さねば確実に勝つことは難しいと強く主張した。
(歌姫の寵愛をいいことに図に乗りおって!)
元々イエールは大西洋連合系の軍人でザフトの人間が基本的に好きではない、加えてイザーク達とは親子ほども年が離れているので作戦立案に関して口出しされると当然ムカッとくる。
さらに腹がたつのはイエールと対立中である艦隊副指令がその件でイザークらを擁護する立場をとった事である。モビルスーツ部隊は現代戦における最強の切り札であり、ゆえにモビルスーツの優れた乗り手を己の派閥に取り込むことは強力な発言力になりうる。ナチュラル中心である統一連合軍にとって優秀なモビルスーツ乗りを配下におくことは大きなステータスなのである。そのためイエールはこう考えた。
(奴らに匹敵するモビルスーツ乗りを本国から呼ばねばならぬ。)
ガルナハン攻略艦隊総司令イエール・マルセイユは180キロの肥満体を震わせて憤慨する。
彼が怒りを露にするのはラクス子飼いの元ザフト将校イザーク・ジュールとディアッカ・エルスマン両名に対してである。
ヒルダ・ハーケン率いる悪名高い第三特務隊を全滅させたというガルナハンの未確認ガンダム、現地の治安警察幹部を撃破したという情報もあり油断のならぬ相手であるという警告は確かにキサカ将軍から受けている。
だが所詮はゲリラの改造ガンダム一機、正規軍による本格的な討伐軍に対してできる事などたかが知れている。いままでガルナハンのゲリラ共が相手にしてきたのはあくまで現地の少数駐屯部隊に過ぎず、オーブ正規軍の強大な戦力の前ではたいした脅威ではないと断言できる。
ゆえにイエールは一気にガルナハンを包囲殲滅する作戦を立案した、その作戦では例の未確認ガンダムについては特に言及していない。マサムネの30機も回せば問題ないはずだ。
これにイザーク、ディアッカの両名が噛み付いた。敵ガンダムに対する認識が甘い、少なくともその2倍はモビルスーツを回さねば確実に勝つことは難しいと強く主張した。
(歌姫の寵愛をいいことに図に乗りおって!)
元々イエールは大西洋連合系の軍人でザフトの人間が基本的に好きではない、加えてイザーク達とは親子ほども年が離れているので作戦立案に関して口出しされると当然ムカッとくる。
さらに腹がたつのはイエールと対立中である艦隊副指令がその件でイザークらを擁護する立場をとった事である。モビルスーツ部隊は現代戦における最強の切り札であり、ゆえにモビルスーツの優れた乗り手を己の派閥に取り込むことは強力な発言力になりうる。ナチュラル中心である統一連合軍にとって優秀なモビルスーツ乗りを配下におくことは大きなステータスなのである。そのためイエールはこう考えた。
(奴らに匹敵するモビルスーツ乗りを本国から呼ばねばならぬ。)
洋上に停泊する旗艦の甲板に一機のヘリが爆音を立てながら降下する。やがてそのヘリの中から小柄な影が一人分あらわれた。
「本国からはるばるよく来てくれた、暗黒の少女ウミ。」
ホクホク顔でイエールはウミと呼ばれた15歳ほどの少女兵を迎え入れる。
「連合の爺様達から話は聞いてる、私の腕を借りたいのだろう?」 茶色の髪と褐色の肌を持つその少女は挑戦的な瞳でイエールを見上げ、そう言った。
「もちろんそうだ、でなければ戦闘コーディネイターであるお前をわざわざ太平洋くんだりまでなんで呼びつけるものかよ。」
少女の瞳に宿る冷たい何かに射すくめられながらも、イエールはなんとか尊大な態度を維持する。
「まあなんでもいいよ、噂のガンダムちゃんを潰せと言われればそうしてみせる、ついでに背後の薔薇を叩けと言われればそれもやってみせる。けどその前にシャワーを貸してよ、本国からの旅の垢を落としたいんだ、いいだろう?」
まるで簡単なアルバイトをこなすような口調でそういってのける少女はくふふ、と不敵な笑みを漏らした。
彼女の名はウミ・ヒダカ。奇跡の少女ソラ・ヒダカに瓜二つの外見を持つ、褐色の肌の戦闘コーディネイター。
大西洋連合系パイロットの中でも暗黒の少女と呼ばれ畏怖される手だれのパイロットであり、ブルーコスモスの残したとある計画の産物でもある。
いうなれば「ブラック・ソラ」ともいえる恐るべき強敵がガルナハンに近づきつつあった。
「本国からはるばるよく来てくれた、暗黒の少女ウミ。」
ホクホク顔でイエールはウミと呼ばれた15歳ほどの少女兵を迎え入れる。
「連合の爺様達から話は聞いてる、私の腕を借りたいのだろう?」 茶色の髪と褐色の肌を持つその少女は挑戦的な瞳でイエールを見上げ、そう言った。
「もちろんそうだ、でなければ戦闘コーディネイターであるお前をわざわざ太平洋くんだりまでなんで呼びつけるものかよ。」
少女の瞳に宿る冷たい何かに射すくめられながらも、イエールはなんとか尊大な態度を維持する。
「まあなんでもいいよ、噂のガンダムちゃんを潰せと言われればそうしてみせる、ついでに背後の薔薇を叩けと言われればそれもやってみせる。けどその前にシャワーを貸してよ、本国からの旅の垢を落としたいんだ、いいだろう?」
まるで簡単なアルバイトをこなすような口調でそういってのける少女はくふふ、と不敵な笑みを漏らした。
彼女の名はウミ・ヒダカ。奇跡の少女ソラ・ヒダカに瓜二つの外見を持つ、褐色の肌の戦闘コーディネイター。
大西洋連合系パイロットの中でも暗黒の少女と呼ばれ畏怖される手だれのパイロットであり、ブルーコスモスの残したとある計画の産物でもある。
いうなれば「ブラック・ソラ」ともいえる恐るべき強敵がガルナハンに近づきつつあった。