歴史

113 :ウズメ@原始人:2006/01/17(火) 17:40:18 ID:mBgQCy93
ある日、いつものように猫にエサをやりに行こうと森の入り口まで来た所・・・
「みゃ~~~ぉう・・・」森の下草の中からなんだか聞きなれた声が聞こえます
良く見ると、2~3ヶ月くらいでしょうか、仔猫を連れたいつもの猫がこっちを見ています
{あれ~?猫でねーだか・・・よくこんな遠くまで来ただねぇ~」
仔猫は全く人見知りする様子も無く、こっちに興味を示して寄って来ようとします
それを親が咥えて、いっぴきづつ藪の中へ隠します
「何もしねーだよ、こんなに村の近くに来てくれたなら、エサやりが楽でいいだ」
ウズメは仔猫の分も含めて多めにえさを置きました

毎日エサを与えているうちに、猫はウズメが来るのを当てにするようになっていました
また、猫は子供が生まれると、点々と住処を変える習性があります
仔猫がある程度大きくなると、親猫は餌場を教える性質も有るようです
たまたま村の近くに引っ越してきたのか、ウズメの来る方向を知っていて
そっちに行けばもっとエサにありつけると思ったのか、それはわかりません
仔猫が乳離れして、もっとエサが必要になったのは確かなようです

「ウズメ~なにやってんの~?」村の子供達がやってきました「きゃ~なにこれ~?」
「シーーー!猫って言うだよ」
「ぬこ~~ぬこ~~~~」小さな子はろれつが回ってません
子供達大喜びです
「村を守ってくれる大事な動物だから、苛めないでやって欲しいだ」
「ちっちゃいの触ってみたい~」
「だめだめ!猫は子供を大事にするらしーから、怒られるだよ~~」
「おめーのかあちゃんとおんなじなんだって」
「おれのかあちゃん、ちっともおれのこと大事にしてくれてねぇぞ」
「大事にしてるだよ・・・あたいにはわかってるだ」ウズメは子供に微笑んで見せた
「そ~かな~~・・・」子供は納得行かない様子である
「さ、みんなも一緒にエサあげてみるだよ」


114 :ウズメ@原始人:2006/01/17(火) 17:41:18 ID:mBgQCy93
さて、村に猫がやって来ました
家猫のルーツは一般的にヨーロッパヤマネコの亜種であるリビアヤマネコが近い
と言われていますが実はよく分かっていません
最古の記録はエジプトの壁画やミイラなのですが
そのうちのいくつかの身体的特徴はリビアヤマネコが近いようです
また、アフリカヤマネコは夜行性という性質が現在の猫に近いようです
昼行性のヨーロッパヤマネコと夜行性のアフリカヤマネコの交配種とも言われています
エデンのヤマネコはエデンの原種なのか、他の地域との雑種なのかは・・・謎です

猫と人間が関わるようになったのは、人間側からというよりも
猫側からの事情で、人間の蓄えるようになった穀物を狙ったネズミを目当てに
人間のそばに住むようになったと言う説が有力なようです
ウズメはネ申の言い付け通りに猫を餌付けして、うまく村へ誘導出来たようですが
これからうまいこと村に定着してくれる事を祈ります

「名前付けただよ」
「親猫がニャーコで、仔猫が・・・ぷにー、ぬこ、ぽまちね、もふもふ」
「なんか意味わかんないけど、頭に浮かんだだよ」


参照(猫)

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最終更新:2006年01月17日 20:08