第三話『悪魔が悪魔に』
「どこ行ってたですか!みんな心配してたですよ!!」
雛苺へと駆けより、本物である事を確かめ抱きしめた
「真紅も今nのフィールドを捜索中ですぅ!とにかく事情を説明するです!」
だが雛苺は黙ったまま、ただ一点を見つめていた
「チビ苺…?」
その視線の先には雪華綺晶
「あぁ…あんまり見るモンじゃねぇです。襲って来やがったからお仕置きしたまでですぅ」
四肢を草に固定され、体は殴られた後でボロボロ、服はびしょ濡れ、おまけに膣には如雨露
どう見ても戦っていたという風には見えず、もう少し駆けつけるのが遅ければ、雪華綺晶は二度と言葉を話せなくなっていたかもしれない
雛苺は何か煮えたぎるような感情が湧き上がってきた
「────せない…」
「え?なんか言ったです…?」
「許せない…許せない!!」
雛苺の言葉を聞き取れた瞬間、翠星石は宙を舞い壁に叩きつけられた
「うぐぇっ!」
状況は理解できないが、雛苺に殴り飛ばされた事は理解できた
「何…する…です…!!」
目の前に迫り来る雛苺
フック!フック!アッパー!!
目にも止まらぬ高速パンチは翠星石にクリティカルヒットする!
「いぎっ!!」
再び宙を舞い、次は床に叩きつけられた
百戦錬磨
一騎当千
何か強そうな単語や熟語が翠星石の頭の中を迸る
(こいつ…操られてるです!!)
完全に間違った結論へと辿り着いた翠星石は雪華綺晶へと詰め寄る
しかし!雛苺はそれを許さない!!
「雛苺の洗脳を解きやが…うぶほぁ!!」
「ヒナのきらきーに手を出すななの!!」
まさに電光石火!
明らかに翠星石の方が雪華綺晶に近かった
だが雛苺はそれを追い越し跳び蹴りをお見舞いする!
「うぐ…コイツは厄介な洗脳ですぅ…まずは雪華綺晶に近づかないとです…」
少々アッパッパーな頭の翠星石はこの後に及んでもまだ気づかない!
さらに雛苺は苺の蔓を繰り出した!
間一髪で避ける翠星石
「こっちだけ武器がないのは辛いです…とにかく如雨露を!」
その如雨露は雪華綺晶の膣に刺さっている
はい、自分で刺しました
完璧に絶望的です
だがこのまま負けたらそれこそシャレにならない
「てぇぇ~い!」
意を決して飛びかかる翠星石
しかし怒り狂った雛苺の前ではもはや無力!
「これ以上いじめるななのー!!翠星石なんか大嫌いなのーー!!」
「ごふぁっ!!」
前蹴りが見事に翠星石の腹に命中する!
雪華綺晶の絶対的守護者兼保護者!!
雛苺がいる限り雪華綺晶には指一歩触れさせない!!
「…完…敗…です」
乙女に似つかわしくない格闘で、翠星石は見事にKOされた
体の節々が…痛い
と、言うより…動かない
どうなったか…思い出せない…
そういえば確か…雪華綺晶と名乗るドールと戦い…途中からチビ苺が…そうだ!
「────チビ苺!?」
気がついたのは見たこともない部屋と、
ベッドの上、手足は縛られている事だった
「おはようなの翠星石!」
「チビ苺!これはどういう事です!?」
雛苺は横にいた
ベッドに上がってきて顔がくっ付かんばかりの距離で見下ろす
「ヒナの部屋にようこそなの」
「チビ苺の部屋!?だったらさっさとこれをほどくですぅ!!」
「それはできないの。翠星石にはお仕置きなの」
「お仕置きって…何の事です…?」
「きらきーにHな事してイジメたの」
「きらきーって…雪華綺晶…?」
「きらきーは痛がって喚いて泣いてたの…それぐらいの苦痛を翠星石も受けるの!」
「チビ苺!?まだ操られて…あっ!!」
ベッドから生える苺の蔓が、翠星石の服へと侵入する
「やめろですぅ!正気になれですぅ!!」
「ヒナは正気なの」
抵抗は無駄
そう悟った翠星石は、遠くに見える雪華綺晶に叫んだ
「雛苺の洗脳を解けですぅぅぅ!!」
しつこいようだが翠星石はまだそう思っている
普通に考えたら、先ほどの攻防で苺>翠>雪が成り立ち、
雪華綺晶が雛苺を操るということに疑問が生まれそうだが、正常な思考ができない今の翠星石には、到底辿り着けない答えであった
「やめぇ…です!ひぁっ!」
「翠星石のおっぱい大きいのー!」
「あっ…あっ!んぐぅ!」
雛苺は翠星石の唇を奪う
かつて雪華綺晶にしたような下手クソなディープキスではなく、
包み込むような甘いキスだった
「んっ…くぅ!」
「ん…ふぅ…」
「ケホッ!ケホッ!…チビ苺!何しやがるですか!!」
「ヒナは上手だった?」
「んなわけねぇです!!」
「ん~…やっぱり蒼星石の方がいいの…?」
「そりゃあ…って…何を…」
雛苺は翠星石にもたれるように体を横に乗せ、
片手で頭を固定し、もう片手で顎を持ち上げる
その顔は普段の雛苺からは見れない、妖艶な色気を放っていた
「あ…ぅ…」
「ヒナね…見ちゃったの」
「な、何を…です…?」
「翠星石と蒼星石がHな事をしてるとこ…ジュンの家の物置で…」
「!!」
「いつもあんな大胆にしてるの?」
「ななな…」
「赤くなって可愛いの」
服に侵入していた蔓がいっせいに動き出す
胸に巻き付くもの、乳首を抓るもの、首筋を刺激するもの、そして…足を開くもの
「ひゃっ!やめろです!」
「翠星石…これ…」
「!!それは…!」
雛苺が持っていたものは如雨露
翠星石の頭に、嫌な予感が走った
「やめるです…やめてくれです…」
「敵に許しを求めるのは薔薇乙女の恥なの…」
「す、翠星石が悪かったです!雪華綺晶にも謝るです!もううにゅーにもイタズラしないです!お願いですぅ!」
ついに泣き出す翠星石
しかし、雛苺に許す気など元よりなかった
第四話へ
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