洞窟発見直後
告死鳥襲撃
告死鳥襲撃後
あれ以来、チュナはずっと眠ったままだ。
体の怪我もひどかったが、意識が戻らない。
死にこそしないものの、目覚めることはない。
【パリス】
「あ……○○か」
「なあ、どうしたらいいのかな、
オレたちは。
神殿の婆様や、薬売りの爺さんも──」
体の怪我もひどかったが、意識が戻らない。
死にこそしないものの、目覚めることはない。
【パリス】
「あ……○○か」
「なあ、どうしたらいいのかな、
オレたちは。
神殿の婆様や、薬売りの爺さんも──」
回想
【アダ】
「……手を尽くしてはみたが
目覚めさせるのは無理のようじゃ」
「同じ症状の子供が、何人もいるよう
だから、遺跡が原因で起きている
異変の一部なのじゃろう……」
【デネロス】
「儂の薬草の技でも、その子を
目覚めさせることはできんようだ」
「夜種に付けられた傷が原因のようだが
詳しいことはわからん。遺跡の奥になら
手がかりにもあるかもしれんが──」
【パリス】
「──日頑張そうにしてる連中も、
ぜんぜん頼りにならないと来た。
ははっ、どうしようもねえな」
「なあ、○○、オレたちは
どうしたらいいんだ?」
「おふくろが死んだ後、このカスみたいな
町でやってこれたのは、お前ら兄弟が
いたからだ」
「血は繋がってなくても、本物の家族
みたいに、オレたちを守ってくれて……」
「オレ、こいつのことを
見捨てたりしたくねぇよ」
「オレたちは、どうしたらいいんだ…?」
「……手を尽くしてはみたが
目覚めさせるのは無理のようじゃ」
「同じ症状の子供が、何人もいるよう
だから、遺跡が原因で起きている
異変の一部なのじゃろう……」
【デネロス】
「儂の薬草の技でも、その子を
目覚めさせることはできんようだ」
「夜種に付けられた傷が原因のようだが
詳しいことはわからん。遺跡の奥になら
手がかりにもあるかもしれんが──」
【パリス】
「──日頑張そうにしてる連中も、
ぜんぜん頼りにならないと来た。
ははっ、どうしようもねえな」
「なあ、○○、オレたちは
どうしたらいいんだ?」
「おふくろが死んだ後、このカスみたいな
町でやってこれたのは、お前ら兄弟が
いたからだ」
「血は繋がってなくても、本物の家族
みたいに、オレたちを守ってくれて……」
「オレ、こいつのことを
見捨てたりしたくねぇよ」
「オレたちは、どうしたらいいんだ…?」
そのとき、誰かが屋根裏部屋に上がってきた。
【ピンガー】
「よっ、邪魔するよ。
お元気?」
【パリス】
「あっ……。ビンガーさん?
どうも。お久しぶりッす」
「よっ、邪魔するよ。
お元気?」
【パリス】
「あっ……。ビンガーさん?
どうも。お久しぶりッす」
この男は、ビンガー。
ホルムの町近辺での水運と交易を仕切っている男だ。
ホルムの町近辺での水運と交易を仕切っている男だ。
【ピンガー】
「何か騒ぎになってるみたいじゃないか。
いいねえ、チャンスだね!
お前らにも働いてもらうよ」
「お前たち若い衆が余所者を追い出して
くれるから、ボクが商売を独占して
いられるんだ」
「今回も、よその業者さんに情熱的な
説得を頼むよ!」
【パリス】
「それが、ピンガーさん……
今はちょっと……」
「何か騒ぎになってるみたいじゃないか。
いいねえ、チャンスだね!
お前らにも働いてもらうよ」
「お前たち若い衆が余所者を追い出して
くれるから、ボクが商売を独占して
いられるんだ」
「今回も、よその業者さんに情熱的な
説得を頼むよ!」
【パリス】
「それが、ピンガーさん……
今はちょっと……」
パリスは状況を説明した。
【パリス】
「オレたちは、妹を助けて
やりたいんです……!」
【ピンガー】
「あっそう、フーン。大変だね」
「…………」
「よし、ボクもお前たちのために
一肌脱いでやろうじゃないか」
「ボクは大神殿の聖者様や、神秘の山の
妖術師たちとも取引があるからね。
何とか助けてくれるよう頼んでみるよ」
「このチンケな町の神殿じゃ何も
できなくても、本場の大神官の
神通力なら助けられるかもよ?」
【パリス】
「ほ、ホントですか?」
【ピンガー】
「あー、でもそういう聖者や隠者は
気難しいから、頼み事をするには
ご機嫌取らないとね」
「遺跡で珍しい骨董品を見つけたら、
港にあるボクの店に持っておいで。
特別価格で買い取ってやろう」
「頭のいい坊やは、きっとそういう
風雅な珍品に目がないから、
贈り物にもってこいだ」
【パリス】
「……そう上手く、いくんですか?」
【ピンガー】
「何だ、ボクが嘘をついてるってのかい?
ボクがお前らを騙したりしたことが
あったかい?」
【パリス】
「いえ、そんなわけじゃ……。
すいません」
【ピンガー】
「いつでもボクはお前たちを助けてきた
じゃない。野良犬みたいに暮らしてた
お前らに、素敵な仕事を世話したりね」
「さあ、善は急げだ。
他の仕事はいいから、頑張って遺跡から
お宝を掘り出してきなさい」
【パリス】
「は、はぁ。
わかりました」
【ピンガー】
「じゃ、頑張ってね。
さあ忙しくなるぞお。
キャハハハッ」
「オレたちは、妹を助けて
やりたいんです……!」
【ピンガー】
「あっそう、フーン。大変だね」
「…………」
「よし、ボクもお前たちのために
一肌脱いでやろうじゃないか」
「ボクは大神殿の聖者様や、神秘の山の
妖術師たちとも取引があるからね。
何とか助けてくれるよう頼んでみるよ」
「このチンケな町の神殿じゃ何も
できなくても、本場の大神官の
神通力なら助けられるかもよ?」
【パリス】
「ほ、ホントですか?」
【ピンガー】
「あー、でもそういう聖者や隠者は
気難しいから、頼み事をするには
ご機嫌取らないとね」
「遺跡で珍しい骨董品を見つけたら、
港にあるボクの店に持っておいで。
特別価格で買い取ってやろう」
「頭のいい坊やは、きっとそういう
風雅な珍品に目がないから、
贈り物にもってこいだ」
【パリス】
「……そう上手く、いくんですか?」
【ピンガー】
「何だ、ボクが嘘をついてるってのかい?
ボクがお前らを騙したりしたことが
あったかい?」
【パリス】
「いえ、そんなわけじゃ……。
すいません」
【ピンガー】
「いつでもボクはお前たちを助けてきた
じゃない。野良犬みたいに暮らしてた
お前らに、素敵な仕事を世話したりね」
「さあ、善は急げだ。
他の仕事はいいから、頑張って遺跡から
お宝を掘り出してきなさい」
【パリス】
「は、はぁ。
わかりました」
【ピンガー】
「じゃ、頑張ってね。
さあ忙しくなるぞお。
キャハハハッ」
ビンガーは高笑いしながら去っていった。
【パリス】
「…………はははっ」
「良かったよな、○○。
助けてもらえそうで」
「…………」
「……分かってるよ。怪しいのは。
でも、今は話に乗るしかないじゃないか……」
「…………はははっ」
「良かったよな、○○。
助けてもらえそうで」
「…………」
「……分かってるよ。怪しいのは。
でも、今は話に乗るしかないじゃないか……」
3つの塔のうち1つ攻略後
パリスの家
【ピンガー】
「おーい、お前ら。
帰ってきたんだって?」
【パリス】
「あ、ピンガーさん?」
【ピンガー】
「とっくに野垂れ死んだかと思って
心配したよ。いやホントに」
「ま、無事で良かったってワケで、
またジャンジャンバリバリ働いてよ!
キャハハッ」
【パリス】
「あの……。
例の話、どうなってます?」
【ピンガー】
「例のって、なに?」
【パリス】
「…………!」
「妹たちを助けるため、偉い聖者とかに
話を付けてくれるって言ってたじゃ
ないっすか!」
「忘れてたんですか!?」
【ピンガー】
「ちょ、待て待て!
あのアレは! ちゃんと覚えてるよ!」
「怖いなあ。もっとクールに行こうよ。
遺跡で殺し合いやりすぎて、
気が立っちゃってるんじゃない?」
【パリス】
「…………」
【ピンガー】
「それで、今の進捗状況だけどね。
大河神殿の総本山と話をして、
少し興味を持って貰ったってカンジ」
「立派な聖戦士様が視察に来たんで、
歓待してたトコだよ」
【パリス】
「そうっすか……」
【ピンガー】
「それとは別にね、さる高貴な方が、
奇病や異変の大研究所を
この町に作ろうとしてるんだよ」
【パリス】
「へえっ……?
そりゃあ……良くわかんないけど、
凄そうっすね」
【ピンガー】
「凄いんだよ。
行き場のない魔術師を集めて
大学問所を設立しようとしてるのさ」
「でも残念なことに、ここの領主が
反対しててね。
このままじゃ無理っぽいんだ」
【パリス】
「領主って……。
あの伯爵ですか?」
【ピンガー】
「そ。ホルム伯カムール様。
むかし、お前らの義い親を
無実の罪で処刑した人さ」
【パリス】
「…………っ」
「あの野郎……。
こんな所でまで邪魔を……」
【ピンガー】
「………………」
「なあ。
いっそのこと、殺っちゃわない?」
【パリス】
「は?」
【ピンガー】
「だから〜、領主が邪魔をしてるんだから
そいつを殺っちゃわない?
って言ってるの」
「捕まったりしないように守って
くれるって、件の高貴なお方が
言ってらっしゃるし」
「お前らの親の仇討ちだし、
世間のみんなのためにもなる。
こりゃもう正義だよ」
【パリス】
「え……?
いや、それは……」
【ピンガー】
「何だよパリス、びびってんの?
あ〜あ、見込み違いだったかな。
歴史を動かす大物だと思ってたのに」
【パリス】
「違っ、ビビってなんか……」
【ピンガー】
「ヴァンはどう?
やる気ある?」
「おーい、お前ら。
帰ってきたんだって?」
【パリス】
「あ、ピンガーさん?」
【ピンガー】
「とっくに野垂れ死んだかと思って
心配したよ。いやホントに」
「ま、無事で良かったってワケで、
またジャンジャンバリバリ働いてよ!
キャハハッ」
【パリス】
「あの……。
例の話、どうなってます?」
【ピンガー】
「例のって、なに?」
【パリス】
「…………!」
「妹たちを助けるため、偉い聖者とかに
話を付けてくれるって言ってたじゃ
ないっすか!」
「忘れてたんですか!?」
【ピンガー】
「ちょ、待て待て!
あのアレは! ちゃんと覚えてるよ!」
「怖いなあ。もっとクールに行こうよ。
遺跡で殺し合いやりすぎて、
気が立っちゃってるんじゃない?」
【パリス】
「…………」
【ピンガー】
「それで、今の進捗状況だけどね。
大河神殿の総本山と話をして、
少し興味を持って貰ったってカンジ」
「立派な聖戦士様が視察に来たんで、
歓待してたトコだよ」
【パリス】
「そうっすか……」
【ピンガー】
「それとは別にね、さる高貴な方が、
奇病や異変の大研究所を
この町に作ろうとしてるんだよ」
【パリス】
「へえっ……?
そりゃあ……良くわかんないけど、
凄そうっすね」
【ピンガー】
「凄いんだよ。
行き場のない魔術師を集めて
大学問所を設立しようとしてるのさ」
「でも残念なことに、ここの領主が
反対しててね。
このままじゃ無理っぽいんだ」
【パリス】
「領主って……。
あの伯爵ですか?」
【ピンガー】
「そ。ホルム伯カムール様。
むかし、お前らの義い親を
無実の罪で処刑した人さ」
【パリス】
「…………っ」
「あの野郎……。
こんな所でまで邪魔を……」
【ピンガー】
「………………」
「なあ。
いっそのこと、殺っちゃわない?」
【パリス】
「は?」
【ピンガー】
「だから〜、領主が邪魔をしてるんだから
そいつを殺っちゃわない?
って言ってるの」
「捕まったりしないように守って
くれるって、件の高貴なお方が
言ってらっしゃるし」
「お前らの親の仇討ちだし、
世間のみんなのためにもなる。
こりゃもう正義だよ」
【パリス】
「え……?
いや、それは……」
【ピンガー】
「何だよパリス、びびってんの?
あ〜あ、見込み違いだったかな。
歴史を動かす大物だと思ってたのに」
【パリス】
「違っ、ビビってなんか……」
【ピンガー】
「ヴァンはどう?
やる気ある?」
はい
いいえ
いいえ
はいを選択
【ピンガー】
「お〜、さすがだね!
【パリス】より強いってウワサは
ホントだったかな」
【パリス】
「え!?
誰だ、そんな噂してるのは……」
【ピンガー】
「違うの?
じゃあパリスがやる?」
【ピンガー】
「お〜、さすがだね!
【パリス】より強いってウワサは
ホントだったかな」
【パリス】
「え!?
誰だ、そんな噂してるのは……」
【ピンガー】
「違うの?
じゃあパリスがやる?」
いいえを選択
【ピンガー】
「フーン、こっちも腑病風か」
「この調子じゃ大研究所を作るのは
無理っぽいね。
妹さんを助けるのも駄目だろうな」
【パリス】
「いや、やらないとは言ってない
っすけど……」
【ピンガー】
「じゃあやるの?」
【ピンガー】
「フーン、こっちも腑病風か」
「この調子じゃ大研究所を作るのは
無理っぽいね。
妹さんを助けるのも駄目だろうな」
【パリス】
「いや、やらないとは言ってない
っすけど……」
【ピンガー】
「じゃあやるの?」
【パリス】
「…………」
【ピンガー】
「まあいいや。
もうちょっと考えててよ。
次に来る時までに覚悟決めてね」
【パリス】
「……ヴァン……
どうする?」
「…………」
「……明日、ひばり亭のオハラの所に
行って、話をしてみよう」
「あいつは、オレたちのお役のダチ
だったから、いい知恵貸してくれる
かもしれない」
「ひばり亭のオハラの所に
行って、相談してみよう」
「…………」
【ピンガー】
「まあいいや。
もうちょっと考えててよ。
次に来る時までに覚悟決めてね」
【パリス】
「……ヴァン……
どうする?」
「…………」
「……明日、ひばり亭のオハラの所に
行って、話をしてみよう」
「あいつは、オレたちのお役のダチ
だったから、いい知恵貸してくれる
かもしれない」
「ひばり亭のオハラの所に
行って、相談してみよう」
酒場
【パリス】
「ちーす」
【オハラ】
「あら。
あんたたち、どうかしたの?」
【パリス】
「それが、ちょっと……。
内緒の話なんだけど、いいか?」
【オハラ】
「ふうん? いいわよ。
厨房の方にいらっしゃい」
「……それで、どうかしたの?」
【パリス】
「えーとさ、偉い連中がこの町に、
魔法使いたちの研究所? みたいなの
作るって話があるらしくてさ」
「この話が本当なのか、
知りたいんだけどよ。
聞いたことあるか?」
【オハラ】
「んー? 研究所とかは知らないけど、
最近テオル殿下が魔法使いを集めてる
って話は聞いたことあるわよ」
【パリス】
「そうか……」
「…………あのさ、オハラ。
もしこの町の領主が死んだら、
オレたちのお袋は喜ぶかな」
【オハラ】
「何よいきなり。
……領主を、どうにかする気なの?」
【パリス】
「………………」
【オハラ】
「……あんたたちの親を……レナを
死なせたのは、ここの領主だもんね。
恨んで当然か」
【パリス】
「あんたは恨んでないのか?
お袋とはダチだったんだろ」
【オハラ】
「友達っていうか、相棒ね。
今のあんたたちみたいに、組んで仕事を
したり、たまには張り合ったり……」
「特に若い頃には、美少女義賊コンビ
として西シーワァのあたりで鳴らした
もんだわ」
【パリス】
「………………………。
何だこれ」
【オハラ】
「イメージ画。
左があたしね」
【パリス】
「図々しいなあ!」
【オハラ】
「人の思い出にケチ付ける気!?」
「ちーす」
【オハラ】
「あら。
あんたたち、どうかしたの?」
【パリス】
「それが、ちょっと……。
内緒の話なんだけど、いいか?」
【オハラ】
「ふうん? いいわよ。
厨房の方にいらっしゃい」
「……それで、どうかしたの?」
【パリス】
「えーとさ、偉い連中がこの町に、
魔法使いたちの研究所? みたいなの
作るって話があるらしくてさ」
「この話が本当なのか、
知りたいんだけどよ。
聞いたことあるか?」
【オハラ】
「んー? 研究所とかは知らないけど、
最近テオル殿下が魔法使いを集めてる
って話は聞いたことあるわよ」
【パリス】
「そうか……」
「…………あのさ、オハラ。
もしこの町の領主が死んだら、
オレたちのお袋は喜ぶかな」
【オハラ】
「何よいきなり。
……領主を、どうにかする気なの?」
【パリス】
「………………」
【オハラ】
「……あんたたちの親を……レナを
死なせたのは、ここの領主だもんね。
恨んで当然か」
【パリス】
「あんたは恨んでないのか?
お袋とはダチだったんだろ」
【オハラ】
「友達っていうか、相棒ね。
今のあんたたちみたいに、組んで仕事を
したり、たまには張り合ったり……」
「特に若い頃には、美少女義賊コンビ
として西シーワァのあたりで鳴らした
もんだわ」
【パリス】
「………………………。
何だこれ」
【オハラ】
「イメージ画。
左があたしね」
【パリス】
「図々しいなあ!」
【オハラ】
「人の思い出にケチ付ける気!?」
ネル同行時
【ネル】
「オデコ広いなー」
【ネル】
「オデコ広いなー」
【オハラ】
「とにかくあたしとレナは、盗んだり
冒険したり、遊んだり悪党を倒したり
あとたまに人助けしたり大活躍……!」
【パリス】
「はいはい」
【オハラ】
「そうやって暮らしてたんだけど、
つまらない事で仲違いしてね。
別々に仕事するようになったの」
「久しぶりに会った時には驚いたわ。
子供たちを拾って育ててたんだもの。
しかも楽しそうに」
「とにかくあたしとレナは、盗んだり
冒険したり、遊んだり悪党を倒したり
あとたまに人助けしたり大活躍……!」
【パリス】
「はいはい」
【オハラ】
「そうやって暮らしてたんだけど、
つまらない事で仲違いしてね。
別々に仕事するようになったの」
「久しぶりに会った時には驚いたわ。
子供たちを拾って育ててたんだもの。
しかも楽しそうに」
ラバン同行時
【ラバン】
(さっきとの落差がすごいな)
【ラバン】
(さっきとの落差がすごいな)
【オハラ】
「片方の子は、河を流れてるのを拾って。
もう一人は、物取りに両親を殺された
のを助けて……」
「レナって真面目で、余計な苦労を
背負い込みやすい性格だったけど……」
「あそこまでだとは思わなかったわ。
自分の子供の頃を思い出して、
みなし子を放っとけなかったのかしら」
【パリス】
「まあ、育ててはくれたけど、
あんま優しくはなかったよ」
【オハラ】
「あはは。
不器用な奴だったしね」
「ちなみにあたしはその頃、
死にかけの年寄りをたらぶらかして、
このひばり亭を手に入れてました」
【パリス】
「最低だなあんた!!」
【オハラ】
「あたしだって安定した生活が
欲しくなったりもするわよ!」
「でもレナは、まだヤバい事に
首っこんでたらしくて。
西シーワァ王国から手配されてたのよ」
「片方の子は、河を流れてるのを拾って。
もう一人は、物取りに両親を殺された
のを助けて……」
「レナって真面目で、余計な苦労を
背負い込みやすい性格だったけど……」
「あそこまでだとは思わなかったわ。
自分の子供の頃を思い出して、
みなし子を放っとけなかったのかしら」
【パリス】
「まあ、育ててはくれたけど、
あんま優しくはなかったよ」
【オハラ】
「あはは。
不器用な奴だったしね」
「ちなみにあたしはその頃、
死にかけの年寄りをたらぶらかして、
このひばり亭を手に入れてました」
【パリス】
「最低だなあんた!!」
【オハラ】
「あたしだって安定した生活が
欲しくなったりもするわよ!」
「でもレナは、まだヤバい事に
首っこんでたらしくて。
西シーワァ王国から手配されてたのよ」
【パリス】
「え?
オレはそのへんの話、
あまり知らなかったけど……」
「よその国から追われるなんて、
お袋は一体なにをやったんだ?」
【オハラ】
「……さあ?
あたしも詳しい事情は知らないわ」
「で、あたしの所に逃げ込もうとして、
ここの領主に捕まって、
そのまま処刑されちゃったわけ」
【パリス】
「…………」
【オハラ】
「あの後、あんた達を探したんだけど
見つからなくてさ。
死んだかと思ったわ」
【パリス】
「領主のやつ、オレたちも捕まえて、
森番の夫婦に預けやがったんだよ」
「こき使われてばかりで嫌になったから、
逃げ出してやったけど」
【オハラ】
「……それで、最初の話に戻るけどね。
レナがここの領主を恨んでるかは
分からないわ」
【パリス】
「相棒だったのか?」
【オハラ】
「いくら元相棒でも、
あたしにとっては他人の心だもの。
だいいちもう死んでるし」
【パリス】
「相変わらず冷たいよな、【オハラ】は」
【オハラ】
「まあね。
ていうかさ、誰かに何か吹き込まれた?
領主をどうこうしようなんて」
「あんたらは、そんなこと考えるほど
思い詰める人間じゃないでしょ。
くすぶってるのがお似合いなタイプ」
【パリス】
「うるさいな」
【オハラ】
「ひょっとして、ピンガー?」
【パリス】
「……………」
【オハラ】
「呆れた。あんなに奴には
関わらないよう言ったのに」
「仕事が欲しいなら、あたしが何とか
してやるって、いつも言ってるのにさ」
【パリス】
「あんたがくれるのって、
つまらない下働き仕事ばかりだろ。
もっと立派な仕事がしたいんだ」
【オハラ】
「それで、ピンガーに唆されて
奴の商売敵を殴ったりしてたわけだ。
ふーん、男らしくてご立派だこと」
【パリス】
「……………」
【オハラ】
「あたしが知らないと思った?
舐めないでよね」
【パリス】
「……余計なお世話だ。
オレだって、ちゃんと考えて
やってんだよ」
【オハラ】
「そうかしら?
とにかくね、人にそそのかされて
手を汚すような真似はお勧めしないわ」
「やるんなら、自由にカッコよく
やらなきゃつまんないでしょ」
「昔のあたしたちみたいに!」
【パリス】
「それはもういいって!!」
「え?
オレはそのへんの話、
あまり知らなかったけど……」
「よその国から追われるなんて、
お袋は一体なにをやったんだ?」
【オハラ】
「……さあ?
あたしも詳しい事情は知らないわ」
「で、あたしの所に逃げ込もうとして、
ここの領主に捕まって、
そのまま処刑されちゃったわけ」
【パリス】
「…………」
【オハラ】
「あの後、あんた達を探したんだけど
見つからなくてさ。
死んだかと思ったわ」
【パリス】
「領主のやつ、オレたちも捕まえて、
森番の夫婦に預けやがったんだよ」
「こき使われてばかりで嫌になったから、
逃げ出してやったけど」
【オハラ】
「……それで、最初の話に戻るけどね。
レナがここの領主を恨んでるかは
分からないわ」
【パリス】
「相棒だったのか?」
【オハラ】
「いくら元相棒でも、
あたしにとっては他人の心だもの。
だいいちもう死んでるし」
【パリス】
「相変わらず冷たいよな、【オハラ】は」
【オハラ】
「まあね。
ていうかさ、誰かに何か吹き込まれた?
領主をどうこうしようなんて」
「あんたらは、そんなこと考えるほど
思い詰める人間じゃないでしょ。
くすぶってるのがお似合いなタイプ」
【パリス】
「うるさいな」
【オハラ】
「ひょっとして、ピンガー?」
【パリス】
「……………」
【オハラ】
「呆れた。あんなに奴には
関わらないよう言ったのに」
「仕事が欲しいなら、あたしが何とか
してやるって、いつも言ってるのにさ」
【パリス】
「あんたがくれるのって、
つまらない下働き仕事ばかりだろ。
もっと立派な仕事がしたいんだ」
【オハラ】
「それで、ピンガーに唆されて
奴の商売敵を殴ったりしてたわけだ。
ふーん、男らしくてご立派だこと」
【パリス】
「……………」
【オハラ】
「あたしが知らないと思った?
舐めないでよね」
【パリス】
「……余計なお世話だ。
オレだって、ちゃんと考えて
やってんだよ」
【オハラ】
「そうかしら?
とにかくね、人にそそのかされて
手を汚すような真似はお勧めしないわ」
「やるんなら、自由にカッコよく
やらなきゃつまんないでしょ」
「昔のあたしたちみたいに!」
【パリス】
「それはもういいって!!」
3つの塔のうち2つ攻略後
パリスの家
その夜──。
【ピンガー】
「やーやーやー。
お前ら元気してた?」
【パリス】
「ピンガーさん……」
【ピンガー】
「それで、覚悟決まったかい?
領主様に天誅を下して、
町を助ける覚悟がさ」
領主を暗殺する
依頼を断る
【ピンガー】
「やーやーやー。
お前ら元気してた?」
【パリス】
「ピンガーさん……」
【ピンガー】
「それで、覚悟決まったかい?
領主様に天誅を下して、
町を助ける覚悟がさ」
領主を暗殺する
依頼を断る
依頼を断るを選択
【ピンガー】
「フーン、駄目なんだ。
○○にはガッカリだな。
とんだ腰抜けだね」
【パリス】
「……オレは、やります。
一人でも」
「悪い、○○。
チュナを治すのに必要な事なら、
やった方がいいと思ったんだ」
「……相手があの領主なら、
気が咎めないで済みそうだしな」
【ピンガー】
「おや、さすがだねパリス!
いいねいいね、期待持ちだよ」
パリスを止める
黙って見送る
「フーン、駄目なんだ。
○○にはガッカリだな。
とんだ腰抜けだね」
【パリス】
「……オレは、やります。
一人でも」
「悪い、○○。
チュナを治すのに必要な事なら、
やった方がいいと思ったんだ」
「……相手があの領主なら、
気が咎めないで済みそうだしな」
【ピンガー】
「おや、さすがだねパリス!
いいねいいね、期待持ちだよ」
パリスを止める
黙って見送る
パリスを止めるを選択
【パリス】
「何だよ……どけよ」
「オレは、やるって決めたんだ。
邪魔するなら、腕ずくでも通るぞ!」
「何だよ……どけよ」
「オレは、やるって決めたんだ。
邪魔するなら、腕ずくでも通るぞ!」
*バトル勝利時
【パリス】
「クッ……やっぱお前、強えな……」
「でもオレは……こうする事が……
お前らのために必要だって、
オレなりに考えて……!」
【ピンガー】
「えい」
いきなり後頭部に衝撃が走り、
気が遠くなっていった……。
【パリス】
「ちょっ、なっ!?
何するんすか!」
【ピンガー】
「いやね、じれったいから、ついね。
この金貨が詰まった革財布で
ドスッとね」
「大丈夫、死んでないから。
それとも、いいところで邪魔して
悪かった?」
【パリス】
「…………いえ。
いいですよ。別に」
「……じゃあな、○○。
チュナのこと頼んだぜ」
【ピンガー】
「後は、ボクの店の方で
計画について相談しよう」
【パリス】
「今からですか?」
【ピンガー】
「善は急げってやつさ。
さあ、来な、パリス。
ボクは案内させてやるよ」
「クッ……やっぱお前、強えな……」
「でもオレは……こうする事が……
お前らのために必要だって、
オレなりに考えて……!」
【ピンガー】
「えい」
いきなり後頭部に衝撃が走り、
気が遠くなっていった……。
【パリス】
「ちょっ、なっ!?
何するんすか!」
【ピンガー】
「いやね、じれったいから、ついね。
この金貨が詰まった革財布で
ドスッとね」
「大丈夫、死んでないから。
それとも、いいところで邪魔して
悪かった?」
【パリス】
「…………いえ。
いいですよ。別に」
「……じゃあな、○○。
チュナのこと頼んだぜ」
【ピンガー】
「後は、ボクの店の方で
計画について相談しよう」
【パリス】
「今からですか?」
【ピンガー】
「善は急げってやつさ。
さあ、来な、パリス。
ボクは案内させてやるよ」
港
【ピンガー】
「さて突然だが、この部屋の中には
お前に会わせたい人がいる」
【パリス】
「え? 誰っすか?」
【ピンガー】
「依頼主さ。
失礼します、テオル殿下」
【テオル】
「来たか。
その者が我らの勇者という訳か?
確かに探索者なら刺客に丁度良いな」
【パリス】
「……なっ……!?」
【ピンガー】
「ほら、ちゃんとご挨拶しなよ。
すいませんねえ、殿下。
こいつバカで」
【テオル】
「いや、構わん。
これからの時代に必要なのは、
礼儀作法ではなく信念と実力だ」
【パリス】
「……あの……石の中に閉じこめられた
ガキたちを治すための研究をするって、
本当なんすか?」
【テオル】
「ああ。その問題に限らず、遺跡が原因で
起きた現象を詳しく調べたための機関を
この町に作りたいと考えている」
「だが、ホルム伯カムールは臆病でな。
城内を魔術師が相談し、
危険な魔術の研究を行うのが恐ろしいらしい」
【ピンガー】
「ある種の魔法は、神殿からご法度に
されてますしねぇ。
誰でも異端狩りは怖い。キャハハッ」
【テオル】
「この伯爵領は彼の領地。
いかに己が次公の息子と言えど、
彼の許可を得ずに好き勝手はできない」
「現在でさえ、反発は強い。
これ以上やれば、伯爵は諸侯を
味方に付けて、己と敵対しかねない」
【パリス】
「だから……殺すんすか?」
【テオル】
「そうだ。
必要な時に、必要な手を打たぬのは
愚か者の選択」
【パリス】
「……オレは、そういうのは
どうでもいいし、よく分かんねえです」
「でも本当に、町の連中を助けるために
必要なことだっていうなら……
オレの腕を好きに使って下さい」
【テオル】
「なるほど、勇者の言葉だな。
真の勇気がなければ、そうは言えぬ。
まさに、この大業にふさわしい」
【パリス】
「……は、はあ、どもっス」
【テオル】
「……さて。
ホルム伯カムールは、早朝に
城館内の礼拝所へ行く習慣がある」
「これから礼拝所内に忍び込み、
朝まで待機して、
やって来た伯爵を仕留めよ」
【パリス】
「わ、わかりました」
【テオル】
「失敗は許されん。
一太刀で楽にしてやれ」
「さて突然だが、この部屋の中には
お前に会わせたい人がいる」
【パリス】
「え? 誰っすか?」
【ピンガー】
「依頼主さ。
失礼します、テオル殿下」
【テオル】
「来たか。
その者が我らの勇者という訳か?
確かに探索者なら刺客に丁度良いな」
【パリス】
「……なっ……!?」
【ピンガー】
「ほら、ちゃんとご挨拶しなよ。
すいませんねえ、殿下。
こいつバカで」
【テオル】
「いや、構わん。
これからの時代に必要なのは、
礼儀作法ではなく信念と実力だ」
【パリス】
「……あの……石の中に閉じこめられた
ガキたちを治すための研究をするって、
本当なんすか?」
【テオル】
「ああ。その問題に限らず、遺跡が原因で
起きた現象を詳しく調べたための機関を
この町に作りたいと考えている」
「だが、ホルム伯カムールは臆病でな。
城内を魔術師が相談し、
危険な魔術の研究を行うのが恐ろしいらしい」
【ピンガー】
「ある種の魔法は、神殿からご法度に
されてますしねぇ。
誰でも異端狩りは怖い。キャハハッ」
【テオル】
「この伯爵領は彼の領地。
いかに己が次公の息子と言えど、
彼の許可を得ずに好き勝手はできない」
「現在でさえ、反発は強い。
これ以上やれば、伯爵は諸侯を
味方に付けて、己と敵対しかねない」
【パリス】
「だから……殺すんすか?」
【テオル】
「そうだ。
必要な時に、必要な手を打たぬのは
愚か者の選択」
【パリス】
「……オレは、そういうのは
どうでもいいし、よく分かんねえです」
「でも本当に、町の連中を助けるために
必要なことだっていうなら……
オレの腕を好きに使って下さい」
【テオル】
「なるほど、勇者の言葉だな。
真の勇気がなければ、そうは言えぬ。
まさに、この大業にふさわしい」
【パリス】
「……は、はあ、どもっス」
【テオル】
「……さて。
ホルム伯カムールは、早朝に
城館内の礼拝所へ行く習慣がある」
「これから礼拝所内に忍び込み、
朝まで待機して、
やって来た伯爵を仕留めよ」
【パリス】
「わ、わかりました」
【テオル】
「失敗は許されん。
一太刀で楽にしてやれ」
領主の館
夜明け前。
領主の館内部、礼拝所。
パリスは祭壇の陰に隠れていた。
【パリス】
(……まだか?)
【パリス】
(本当に、ヤツは来るのか?)
【パリス】
(!)
カムールが礼拝所にやって来た。
確かな日課になっているらしく、
簡潔な所作で蝋燭に灯をともして、
祈りはじめる。
やがて沈黙のうちに礼拝を終えると、
そのまま立ち去ろうとした。
領主の館内部、礼拝所。
パリスは祭壇の陰に隠れていた。
【パリス】
(……まだか?)
【パリス】
(本当に、ヤツは来るのか?)
【パリス】
(!)
カムールが礼拝所にやって来た。
確かな日課になっているらしく、
簡潔な所作で蝋燭に灯をともして、
祈りはじめる。
やがて沈黙のうちに礼拝を終えると、
そのまま立ち去ろうとした。
【パリス】
「……待て」
「……待て」
【カムール】
「誰だ?」
【パリス】
「…………」
【カムール】
「お前は確か、探索者の……。
何故ここに?」
【パリス】
「悪いが、死んでもらう」
【カムール】
「理由は?」
【パリス】
「…………」
【カムール】
「理由もなく、私を殺すか」
【パリス】
「……理由があれば、殺していいのかよ。
お袋を処刑したみたいによ!!」
【カムール】
「くっ、剣が……」
【パリス】
「覚悟しやがれ!」
【カムール】
「……待てっ。
処刑とは、何の話だ」
【パリス】
「ああ、お前の方は忘れたんだろうな。
十二年も前の事だ」
【カムール】
「十二年前……。
お前、まさか、あの女盗賊の子か?
私を……恨んでいるのか」
【パリス】
「…………」
「……おい、殺す前に聞いてやる。
お袋は何をしたんだ?
処刑されるような事をしたのか?」
【カムール】
「……そうか。
お前はまだ知らなかったか……」
「あの女は、西シーウァ王家の宝を
盗んだ罪人として手配されていて、
偶然このホルムで捕らえられた」
「だが、その罪状は嘘だ。
彼女は西シーウァ王家の秘密に関わる
赤ん坊を拾ったために追われたのだ」
【パリス】
「……え?
な、何だそれ……」
【カムール】
「連れ戻されれば、赤ん坊の命はない。
西シーウァが彼女を捕らえれば、拷問で
子供の居場所を吐かせていただろう」
「……だが、再三圧力をかけられ、
ネスの大公からも命令を受けて、
もう庇いきる事はできなくなった」
「だからといって、捕らえた彼女たちを
逃がすことはできない。
戦のきっかけになる可能性があった」
「私は……和平が破られることを恐れた。
ただこの町が、再び戦災に蹂躙される
ことが恐ろしかったのだ」
「臆病だったこと。
それが……私の罪だ」
【パリス】
「…………」
【カムール】
「……だから彼女を処刑し、
死体だけを西シーウァに送って、
それ以上の追求を逃れた」
「彼女の連れていた赤ん坊と子供たちは、
死んだということにした上で、
城下に住む森番に預けて、隠した」
「だが、その三人の子供たちは……
数年後に失踪した、と聞かされた」
「西シーウァの手の者に見つかり、
殺されたと思っていたが……。
生きていたのだな」
【パリス】
「…………くそっ!
道で拾っても吠いてんじゃねえよ!
誰でも良かったのか!? 命乞いかよ!」
【カムール】
「そんな気は無い。
お前に、事実を教えるべきだと
思っただけだ」
「それと、あと二つ、教える事がある」
【パリス】
「何だ?」
【カムール】
「一つ。礼拝堂の音は上の階に聞こえる。
二つ。暗殺をする気なら、黙って殺せ。
相手の話など聞かぬことだ」
【ゼベック】
「――お館様!
ご無事ですか!」
【パリス】
「はっ!?
ぐあっ!」
吹き抜けから飛び降りてきた執事が、二刀でパリスを吹き飛ばした!
【パリス】
「こ……こんな素早いデブ、
初めて見た……」
【ゼベック】
「年寄りと思って甘く見るな。
覚悟せよ、曲者!」
【カムール】
「待て、ゼベック。
その者の命は、かつて一度
助けたもの。死なせたくはない」
「……お前は、ただ復讐に来たのか?
それとも誰かに、私を殺せと
命令されたのか?
正直に話せば、罪は問わぬ」
【パリス】
「…………。
それは……」
【テオル】
「やれやれ。
しくじったか。
元々期待はしていなかったが」
【カムール】
「テオル殿下?
なぜここに……」
【テオル】
「やれ、ギュスタール」
【カムール】
「くっ……!?」
背後から忍び寄った影が、カムールの背を
深々と刺し貫いた!
【ギュスタール】
「――――」
【ゼベック】
「お館様!」
【テオル】
「おっと、お前もだ」
(テオルが剣先で宙に文字を描きながら呪文を唱えると、
魔術による暗闇が生まれて執事の体を包み、
その生命力を奪った)
ゼベック
「ぐあっ……!
ギュスタール、貴様ら――」
【ギュスタール】
「…………」
「誰だ?」
【パリス】
「…………」
【カムール】
「お前は確か、探索者の……。
何故ここに?」
【パリス】
「悪いが、死んでもらう」
【カムール】
「理由は?」
【パリス】
「…………」
【カムール】
「理由もなく、私を殺すか」
【パリス】
「……理由があれば、殺していいのかよ。
お袋を処刑したみたいによ!!」
【カムール】
「くっ、剣が……」
【パリス】
「覚悟しやがれ!」
【カムール】
「……待てっ。
処刑とは、何の話だ」
【パリス】
「ああ、お前の方は忘れたんだろうな。
十二年も前の事だ」
【カムール】
「十二年前……。
お前、まさか、あの女盗賊の子か?
私を……恨んでいるのか」
【パリス】
「…………」
「……おい、殺す前に聞いてやる。
お袋は何をしたんだ?
処刑されるような事をしたのか?」
【カムール】
「……そうか。
お前はまだ知らなかったか……」
「あの女は、西シーウァ王家の宝を
盗んだ罪人として手配されていて、
偶然このホルムで捕らえられた」
「だが、その罪状は嘘だ。
彼女は西シーウァ王家の秘密に関わる
赤ん坊を拾ったために追われたのだ」
【パリス】
「……え?
な、何だそれ……」
【カムール】
「連れ戻されれば、赤ん坊の命はない。
西シーウァが彼女を捕らえれば、拷問で
子供の居場所を吐かせていただろう」
「……だが、再三圧力をかけられ、
ネスの大公からも命令を受けて、
もう庇いきる事はできなくなった」
「だからといって、捕らえた彼女たちを
逃がすことはできない。
戦のきっかけになる可能性があった」
「私は……和平が破られることを恐れた。
ただこの町が、再び戦災に蹂躙される
ことが恐ろしかったのだ」
「臆病だったこと。
それが……私の罪だ」
【パリス】
「…………」
【カムール】
「……だから彼女を処刑し、
死体だけを西シーウァに送って、
それ以上の追求を逃れた」
「彼女の連れていた赤ん坊と子供たちは、
死んだということにした上で、
城下に住む森番に預けて、隠した」
「だが、その三人の子供たちは……
数年後に失踪した、と聞かされた」
「西シーウァの手の者に見つかり、
殺されたと思っていたが……。
生きていたのだな」
【パリス】
「…………くそっ!
道で拾っても吠いてんじゃねえよ!
誰でも良かったのか!? 命乞いかよ!」
【カムール】
「そんな気は無い。
お前に、事実を教えるべきだと
思っただけだ」
「それと、あと二つ、教える事がある」
【パリス】
「何だ?」
【カムール】
「一つ。礼拝堂の音は上の階に聞こえる。
二つ。暗殺をする気なら、黙って殺せ。
相手の話など聞かぬことだ」
【ゼベック】
「――お館様!
ご無事ですか!」
【パリス】
「はっ!?
ぐあっ!」
吹き抜けから飛び降りてきた執事が、二刀でパリスを吹き飛ばした!
【パリス】
「こ……こんな素早いデブ、
初めて見た……」
【ゼベック】
「年寄りと思って甘く見るな。
覚悟せよ、曲者!」
【カムール】
「待て、ゼベック。
その者の命は、かつて一度
助けたもの。死なせたくはない」
「……お前は、ただ復讐に来たのか?
それとも誰かに、私を殺せと
命令されたのか?
正直に話せば、罪は問わぬ」
【パリス】
「…………。
それは……」
【テオル】
「やれやれ。
しくじったか。
元々期待はしていなかったが」
【カムール】
「テオル殿下?
なぜここに……」
【テオル】
「やれ、ギュスタール」
【カムール】
「くっ……!?」
背後から忍び寄った影が、カムールの背を
深々と刺し貫いた!
【ギュスタール】
「――――」
【ゼベック】
「お館様!」
【テオル】
「おっと、お前もだ」
(テオルが剣先で宙に文字を描きながら呪文を唱えると、
魔術による暗闇が生まれて執事の体を包み、
その生命力を奪った)
ゼベック
「ぐあっ……!
ギュスタール、貴様ら――」
【ギュスタール】
「…………」
【テオル】
「……『暗殺をする気なら、黙って殺せ』
まさにその通りだな」
「そして、罪をかぶる者を
用意しておくのも当然のこと」
「ホルム伯カムールは、かつて処刑した
罪人の子の逆恨みによって殺された。
犯人もその場で死亡」
「こういう事にしておけば、
すべて丸く収まるとは思わんか?」
【パリス】
「あんた……最初からそのつもりで……」
【テオル】
「言っただろう?
必要なことならば、
己はいくらでも罪を犯す」
「己も、お前も、死んだ伯爵も――
その点ではみな同類。
罪人だ」
「……『暗殺をする気なら、黙って殺せ』
まさにその通りだな」
「そして、罪をかぶる者を
用意しておくのも当然のこと」
「ホルム伯カムールは、かつて処刑した
罪人の子の逆恨みによって殺された。
犯人もその場で死亡」
「こういう事にしておけば、
すべて丸く収まるとは思わんか?」
【パリス】
「あんた……最初からそのつもりで……」
【テオル】
「言っただろう?
必要なことならば、
己はいくらでも罪を犯す」
「己も、お前も、死んだ伯爵も――
その点ではみな同類。
罪人だ」
【パリス】
「くっ……!」
「くっ……!」
その時、遠くで鐘楼の鐘が鳴り響くのが聞こえた。
【兵士】
「領主様、大変です、襲撃が――
ヒッ!? 何だこれは!?」
【テオル】
「……ホルム伯はみまかられた。
報告は己にせよ。
襲撃だと?」
【兵士】
「は、はい……。
西シーウァ軍が国境を越え、
こちらに向かってきております!」
「それに河からも、神殿軍の軍船が!」
【テオル】
「なにっ
奴らめ、思い切ったことを――!」
【パリス】
(何だかわかんねぇけど、
この隙に――)
【テオル】
「む……?
チッ、逃したか……」
「だが、今は小者に構っている暇はない。
騎士団を召集せよ。迎撃に出る!」
「領主様、大変です、襲撃が――
ヒッ!? 何だこれは!?」
【テオル】
「……ホルム伯はみまかられた。
報告は己にせよ。
襲撃だと?」
【兵士】
「は、はい……。
西シーウァ軍が国境を越え、
こちらに向かってきております!」
「それに河からも、神殿軍の軍船が!」
【テオル】
「なにっ
奴らめ、思い切ったことを――!」
【パリス】
(何だかわかんねぇけど、
この隙に――)
【テオル】
「む……?
チッ、逃したか……」
「だが、今は小者に構っている暇はない。
騎士団を召集せよ。迎撃に出る!」
西シーウァ王国と神殿の軍勢がホルムの町を襲い、
守備隊と騎士団を打ち破って、占領した。
その後数日間、混乱が続く。
あなたは下町に身を隠し、
状況の変化を見守った……。
守備隊と騎士団を打ち破って、占領した。
その後数日間、混乱が続く。
あなたは下町に身を隠し、
状況の変化を見守った……。
パリスと会話する
暗殺同行
暗殺非同行
パリスは領主暗殺の顛末を話した。
【パリス】
「……大見得切って出ていったのに、
利用されるだけだったなんて……。
我ながら、ざまぁねぇよな」
「……敵軍に襲撃されたおかげで、
オレが助かった……。
なんか納得いかねぇ……」
【パリス】
「……大見得切って出ていったのに、
利用されるだけだったなんて……。
我ながら、ざまぁねぇよな」
「……敵軍に襲撃されたおかげで、
オレが助かった……。
なんか納得いかねぇ……」