流星のロックマン3 シリーズ終了後の展開
概要
『流星のロックマン3』は2008年11月13日に発売され、シリーズ最終作となった。本ページでは、シリーズ打ち切りの経緯、幻の続編「流星のロックマン4」の情報、その後の展開について記述する。
なお、憶測の情報も多く含まれるため、あくまでも都市伝説として聞いていただきたい。
シリーズ打ち切りの経緯
販売本数の推移
流星のロックマンシリーズは、作品を重ねるごとに販売本数が大幅に減少した。
作品名 | 発売年 | 日本国内販売本数 | 前作比 |
流星のロックマン(3バージョン合計) | 2006-2007 | 593,675本 | - |
流星のロックマン2(2バージョン合計) | 2007-2008 | 291,962本 | 約51%減 |
流星のロックマン3(2バージョン合計) | 2008 | 174,426~210,000本 | 約66%減(初代比) |
参考:前身シリーズ『ロックマンエグゼ』は日本で383万本、世界で520万本を記録
打ち切りの要因
- 販売本数の急激な減少
- 開発チームのリソース再配置
- 2009年『ロックマンエグゼ オペレート シューティングスター』の商業的失敗(約6万本)
- 当時の「ロックマン疲れ」による市場の飽和状態
※カプコンからの正式な打ち切り発表は存在しない
幻の続編「流星のロックマン4」(都市伝説)
開発中止の経緯(2019年判明)
2019年6月、情報提供者「The Shadow」がRockman Cornerを通じて、流星のロックマン4に関する重要情報を公開した。
確定情報
- 開発期間
- 2009年~2010年
- 開発状況
- コンセプト段階を超えて実開発に入っていたが、途中で中止
- 中止理由
- 流星3の販売不振とオペレート シューティングスターの失敗
- コンセプトアート
- シリーズアーティスト駒木伸介による本物のアートワークが存在
計画されていた内容
- より「成熟した」雰囲気で年長層をターゲット
- 成長した星河スバル(新しい服装とビジュアライザー装備)
- 新キャラクター「カズマ」(天才ハッカー、光熱斗の家系の直系子孫)
- スバルとカズマが無法ハッカーとなり、サテラポリスに追われる展開
- それぞれ800万ゼニーの賞金首
- 「ハッキング」が主要システム(流星3の「ノイズ」に相当)
開発スタッフの動向
- 堀之内武志(プロデューサー)
- 2009年「新しい計画を進めている」と発言
- 安間雅弘(シリーズディレクター)
- 2011年3月カプコン退社、コンセプトへ移籍
- 稲船敬二
- 2010年10月29日カプコン退社発表
シリーズ終了後の展開
ロックマンエグゼ オペレート シューティングスター(2009年)
- 発売日:2009年11月12日(日本限定)
- 内容:エグゼ1のDS移植版+流星のロックマンとのクロスオーバーシナリオ
- 売上:約6万本(シリーズ史上最低レベル)
- 影響:この失敗が流星4中止の決定打となった
その他の作品への登場
- ロックマンX DiVE(2020-2023):流星のロックマン、ハープ・ノート、ブライが実装
- 大乱闘スマッシュブラザーズ:最後の切りふだとスピリットで登場
- ロックマン Xover(2012):バトルメモリーとして登場
流星のロックマン パーフェクトコレクション(2026年発売予定)
2025年9月12日正式発表
対応機種 | PS4/PS5、Xbox One/Series、Nintendo Switch、PC(Steam) |
発売時期 | 2026年 |
収録内容 | シリーズ全7作品(各バージョン含む) |
新機能 | オンライン対戦・カード交換、デュアルスクリーン表示対応 |
価格 | 未定 |
- 17年ぶりの公式展開として大きな注目を集める
- エグゼアドバンスコレクションの成功(160万本以上)が復活への道筋を作った
ファンコミュニティの動向
復活要望運動
- 2018年:Change.orgで「エグゼ・流星コレクション」要望署名開始(2,548人以上が署名)
- Reddit r/BattleNetwork(8,626人以上)での継続的な議論
流星3の未回収伏線
流星3のエンディングで残された以下の伏線は、続編で回収される予定だったと考えられる:
- ムー・メタルの吸収(隠しボス・シリウス撃破後)
- ソロの「その時が来たら」ムー・メタルを取り戻すという誓い
- シリウスがスバルとソロに課した永遠の対立
憶測と噂
確認されていない情報
- 流星3エンディングの「ラン」という謎の人物(未使用データの可能性)
- 流星4の具体的なゲームプレイシステムの詳細
- レガシーコレクション後の新作開発の可能性
年表(2008-2026)
年 | 出来事 |
2008年11月 | 流星のロックマン3発売、シリウスの伏線を残して終了 |
2009年 | 流星4開発開始?/11月オペレート シューティングスター発売・失敗 |
2010年 | 流星4開発中止決定?/10月稲船敬二退社 |
2011年3月 | 安間雅弘退社 |
2018年 | ファンによるリメイク要望運動開始 |
2019年6月 | 流星4の詳細情報がリーク |
2023年4月 | ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション発売(160万本突破) |
2024年12月 | カプコンが「休眠IPの復活」戦略を発表 |
2025年9月 | 流星のロックマン パーフェクトコレクション正式発表 |
2026年 | パーフェクトコレクション発売予定 |
総括
流星のロックマンシリーズは販売不振により実質的に打ち切られたが、カプコンからの正式な終了宣言はなかった。幻の続編「流星のロックマン4」は実際に開発されていたことが2019年に判明し、ファンの間で大きな話題となった。
2026年のパーフェクトコレクション発売により、17年ぶりの公式展開が実現する。その売上次第では、新作や流星4の企画復活の可能性も期待されている。