シュヴァルツクベレ設定wiki

魔法使い、魔術師

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集





ネクロノミコン


所有者備考:現世最狂を謳われる【七人の魔法使い】の一人

魔道具:魔法書『ネクロノミコン』 ≪クトゥルー神話にてアブドゥルが製作、所持≫
世界でも指折りの最高峰魔道書の一冊であり、神具や魔神具にも匹敵する宝具
ただし、この宝具もアガレスの『プセウドモナルキア・ダエモヌム』同様、自身の能力を強化するためのものであり、アブドゥル以外が手にしてもあまり意味がない。

この本は、軍王死霊編と世界跳躍編の二編からなり、軍王死霊編では、本来の死霊繰りの能力を数十倍にも増幅させる魔法則が施されている。
かつての〝明の終焉〟戦争の折、自らの領地と勝手に決め込んでいた土地に、神々が侵攻してきた際、軍王死霊編の効果によりリッチ(死霊の王)を八万体製造し、〝ムカつくから〟というだけの理由で、神々に領土(アブドゥルが勝手に言っていただけだが)防衛戦争を挑み、侵略者を打倒したという話が有名である。

世界跳躍編では、〝時間歩行〟という特殊な超魔法を使うことができるようになる。
この魔法は、どの系統にも属さない特殊なものだが、本来、アブドゥルとは、この世に存在しなかった死霊魔術を生み出した、いわば新たな魔術を生み出す異端の天才でもある。
その彼が、旧暦末期に編み出したのが、この〝時間歩行〟魔法なのだが、この技術は、原理は構築されていても、方法自体は世界の法則に〝穴〟をあけるに近いものであったために、アブドゥルにすら実践は不可能であった。
その後、『ネクロノミコン』を作成するにあたり、特殊な儀式魔法を十重二十重と重ね合わせることで、辛うじて法則にトンネルを通す方法を確立する。
この〝時間歩行〟法を発動することで、一瞬のみ世界の時間法則から解き放たれ、時の流れを跳躍することができる。
これは、アブドゥル曰く、〝一瞬先の未来へと繋がる時間の裏側を歩いている〟ためにおこる事象だという。
他者には、彼の〝時間歩行〟を見ることはできず、あたかも、アブドゥルが瞬間移動したかのように見える。
しかも、あくまでも瞬間移動ではなく時間移動であるため、防御法も確立しておらず、彼の〝歩行〟を妨げることは、現在のあらゆる技術、魔術を用いても不可能とされる。
ただし、〝時間歩行〟法が発動できるのは、『ネクロノミコン』の魔法則をもちいても三秒が限界であるらしい。

元々は、過去や未来への自由な〝時間移動〟を可能にする魔法を作る。という理念の下に生み出された魔法であり、アブドゥルにとっては、この〝時間歩行〟法は副次的なものであり、〝時間移動〟に至らなかった失敗作と考えているため、多様することは、己が恥を曝す行為であるとして、滅多なことでは使用しない。
そういった考え方からすると、『ネクロノミコン』自体が、彼にとっては半分が失敗作の魔法書といえる。
もちろん、〝時間歩行〟などという〝トンでも魔法〟を生み出した者は、アブドゥル以外に未だ皆無であり、その時点で偉業中の偉業ではあるのだが、本来構築した理論で〝時間移動〟を行なうつもりだった彼としては、我慢ならないところらしい。

発動方法は、一般的な魔道書同様に、使用者が手にもって、本を開くことで使用することができる。
条件として『ネクロノミコン』の場合、死霊法を使うときは、書物の前半章、軍王死霊編を開き、〝時間歩行〟を行なうときは、後半章の世界跳躍編を開いていないと発動しないという点があるため、二つの能力を同時に発動することはできない。

ただし、軍王死霊編から世界跳躍編にページを移しても、軍王死霊で呼び出した死霊が消えることはない。
しかし、軍王死霊編を開いていないあいだは、呼び出した死霊に命令を下すことが出来なくなり、死霊の動きも止まる。
完全に消し去る方法は〝本を閉じる〟か〝書が使用者の手を離れる〟のいずれか以外には存在しない。
これは、〝使用者が本を開く〟ことが発動のキーになっている魔道書の大半に共通する。

魔道書とは、開くことで発動するものが一般的だが、中には『法の書』のように、中身を消費して使う、ある種の使用回数が限定されたものも存在する。
ただし、魔道書とはいえ、すべてが内容の読める書物であり、その中身自体が、魔術師にとって高度な教本であることに変わりはない。
そのことからも、ページや内容の文字などを消費して発動する類の魔道書は稀である。
宝具の発動条件とは、本来製作者が設定するものだが、自らの作品を消費型にするメリットが皆無であるためだ。

更に、この魔道書は、死霊法を使うときには、自身が死霊法の原理原則と力の流れを理解していなければ発動せず、同じく〝時間歩行〟法の場合も、〝時間歩行〟法の原理原則と力の流れを理解していなければ使用は不可能である。
もしも、他者の手に『ネクロノミコン』が渡っても、使用できないことから、冒頭で述べたように、この魔道書はアブドゥル専用ということになるのだろう。
ただし、アブドゥルの弟子であり、娘でもあるカゴモリが手にすれば、前半章である軍王死霊編に限り使用することができると思われる。




黒の書


所有者備考:現世最凶と恐れられる【七人の魔法使い】の一人

魔道具:魔法書『黒の書』 ≪クトゥルー神話≫ 
読んだ者、音読を聴いた者は死ぬというあまりにも単純かつ最強の魔法書
『黒の書』に記された文字を一節でも読めば死に、また一節でも音読を聴けばやはり死に、紙片を握らされれば狂うといわれる最悪の魔道書である。
あまりにも単純すぎる魔道書だが、『黒の書』を使いこなせた者は未だかつて皆無であった。
なぜなら、製作者でもあり【無銘の祭祀】の二つ名を有した大魔術師フォン=ユンツトですら、自らが作った『黒の書』を目の当たりにして、自身の喉を引き裂くようにして自殺したのだから。

そんな中で、唯一この書物を使いこなす人物が現れる。
それこそが、最凶の二文字で呼ばれ、恐れられる不死者にして魔法使い【青髭】ジル=ド=レイであった。

ジルは、なぜか『黒の書』を読んでも狂わず、また死ぬこともない。
既に不死者だから、などというレベルすら超越している。

その理由は不明だが、ジル=ド=レイという存在が、既に狂った歩く死体であるから、という者もいる。




イペタム


魔道具:短剣『イペタム』 ≪アイヌ伝承≫
〝魔力を喰らう者〟という意味がある。
放たれる魔力を喰らうことができるが、制御する口伝(呪文とは違い、魔力がなくとも言葉にするだけで効果を発揮するもので、特定の装具を制御するために稀に存在する言葉)を知らない者には能力を使うことが出来ず。
この口伝が失われると(〝沈黙〟の魔術などにより、一時的に声が出せなくなったりなど)吸収した分の魔力が暴発し、己を襲う。

吸収した魔力は、使い手自身に吸収されるわけではなく、兄弟剣である『エペタム』の攻撃時にのみ『イペタム』が蓄えた魔力を解放することができる。
このため、魔力の暴発を防ぐ意味でも、『イペタム』と『エペタム』の二刀を同時に所有していることが望ましいとされる。

この短剣の特徴としては、魔力の近くにあると、音叉を鳴らしたような音を発する。




エペタム


魔道具:短剣『エペタム』 ≪アイヌ伝承≫
イペタムを作った魔術師が鍛えた兄弟剣〝人を喰らう者〟という意味がある。
敵に攻められた時、口伝を唱え、『イペタム』に吸収されていた魔力を『エペタム』に流し、投擲することで、使い手が敵とみなした相手を貫く、一度に何人もの人間を相手にでき、弾かれても流し込んだ魔力が消滅するまでは、追撃をやめない。
魔力が尽きる瞬間に使い手の手元に戻る。

この剣は、兄弟剣の『イペタム』がなくとも自身の魔力を込めることで使用することができるが、魔力消費の激しい武器であるため、『イペタム』と合わせて、二刀で所持することが望ましい。

この短剣は、旧暦以前の高名な魔術師が、魔弾タスラムに匹敵する武器を作り出そうと考え製作したものだ。
投擲時の剣速はタスラムに匹敵するほど速く、一説には、光の尾を曳きながら飛ぶといわれる。
込めた魔力の量によって威力が変化するところも同じだが、タスラムは本来神族専用の武器であり、力を生み出すために吸収される魔力量は、とても常人の魔力総量で耐えられるものではない。
だが、高名な魔術師は、タスラム級の速度と威力、そして自由度を優先して、魔力の吸収量を抑えなかった。
そのため、補助用の魔力吸収短剣として『イペタム』が作られた。
この兄弟短剣は、二刀で使って初めてタスラムに匹敵する力を発揮する。
よって、一刀で持っていても、あまり高い威力は望めない。

本来の二刀で持つことで、神具に匹敵する威力を発揮するが、この武器も『イペタム』同様、口伝が失われると使い手の制御を放れ、敵味方を無差別に切り刻む凶刃と化す。

補足として、なぜ短剣なのか、という説明を追加する。
大抵、魔術師が自身の使用する武器を作り出す場合、短剣であることが多い。
理由としては、片手には魔力増幅器の役割を果たす〝杖〟を持っていることが多く、何より、肉体の鍛錬を日常的に行わない魔術師には、刀身の長い長剣などは満足に扱うことができないためだ。
ただし、稀に体力的にも充実した魔術師が〝メイス〟などの打撃武器を扱うことはある。だが、剣を使うことは滅多にない。
なぜなら、〝メイス〟などの打撃武器は、叩くだけで効果を発揮するが、剣で他者を斬るという技術は、鍛錬を積んだ者でなければ行うことが難しく、素人が振っただけの剣では、分厚いマントや革の鎧程度でも十分に阻まれてしまうためである。
上記の理由から、魔術師が剣を使うことは滅多にない。
ただし、短剣は別である。
重さも程よく、手に馴染み、扱う際に身体を左右に振られることがないため、素人が使用してもある程度の威力を発揮するからだ。
ただし、魔術師が自身で使うために作る短剣型魔道具は、大抵が補助能力に特化したものであることが多く、刀身などを直接強化した物は稀である。

『エペタム』は、魔力を流し込むことで〝カタカタ〟という音を発する。




カドゥケウス


所有者備考:伝説にのみ語られる神人であり、バベルの塔の管理者とされる。

魔道具:魔法杖『カドゥケウス』 ≪ギリシア神話にてヘルメスが所持したとされる杖≫
魔道具に分類されるが、能力は神具や魔神具にすら匹敵する完成度である。
対象者に絶対的な睡魔をよび、前後の記憶を消し去る。
本来は戦闘用ではなく、探究者以外がバベルの塔を見てしまった場合の措置として使われるもので、ヘルメス自身が製作した。




法の書


所有者備考:もっとも魔法使いに近いとされる若き天才魔術師

神具?:魔法書『法の書』 ≪史実にてアレイスターが自動書記によって記したとされる魔道書≫
【秘密の首領】エイワスが、アレイスターの身体を借りて書き写したといわれる神の書
その話が事実かは定かでないが、実際にこの書物には、神霊級の奇跡を起こすことができる力が備わっている。
その能力は、ページを破いて、他者の身体に押し付けることでページを埋め込み、その者の王になることが出来るというものである。
この本に書かれている〝人は昇華し、いずれ神とならん〟の記述の通り、他者を自らという神に従えさせる信奉者へと変える力がある。
これは、自然魔術や精霊魔術にある魅了や暗黒魔術にある精神の侵食などではなく、より奇跡に近いもので、聖神の中でも〝愛の神〟や〝美の神〟にしか使用できない特殊な奇跡である。

その力は、洗脳の類ではなく、本当に所有者に従おうという気にさせる、いわば強烈なまでの〝心変わり〟を起こさせる宝具なのである。
これにより、ページを埋め込まれた者は、操られているわけではないので、解除は不可能であり、同時に精神操作でもないために精神力で抗うことも魔術で対抗することもできないという、完全に奇跡の領域に達した宝具である。
因みに、この本は三章構成、全二百二十節からなり、全部で三百ページほど、一ページにつき一人の〝心変わり〟を促せる。
ただし、人間には効果絶大だが、これが神に通用するかは解っていない。
恐らく、効果は単純に対象者の神格に左右されるのだろうと思われる。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
人気記事ランキング
ウィキ募集バナー