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サン=ジェルマン=ロワール=エ=シェール

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フランス宮廷に実在した錬金術師の雄

1660年頃誕生と一部に噂があるも、その出自を辿れるものはなく、宮廷において【不死の人】【赤服の男】と呼ばれた。
ある時は老人の姿、ある時は青年の姿で人々の前に現れ、霊薬により不死を得ている身体には食事を必要とせず『霊薬以外を口に入れることはない』と語り、事実彼が人間の食事を口にしたところを見たものは皆無だ。
語学に堪能であり、医学や科学の知識に優れ、優雅に洗練された物腰からフランス宮廷にあって人心を集めた。
その年齢は五千歳以上とも言われる。
かの賢人ヴォルテール曰く『彼は全てを知っている』と語ったとか。
彼の逸話は多く残り、ルイ十五世の依頼によりダイアモンド内部の傷を消したとか、十六世の時代にはフランス革命を予言したなどという話もある。
ソロモン王、シバ王国の女王とも面識があったと言われており、数多の名と顔を持ち(いかに名を変えていても自らを〝伯爵〟と名乗った)数多くの戦役にその姿はあった。
サン=ジェルマンの死は公式に1784年とされているも(この時点でも普通に考えて年齢百二十を越えている訳だが)その一年後の1785年、友人の前に姿を現した彼は『これからヒマラヤに向かう』と告げたという話がある。
更に、1821年には教育家ステファニー=フェリシテ女史が彼に面会したと語った。
驚くべきことに、高名なナポレオン=ボナパルトもサン=ジェルマンの行方を捜索しており、公式にあるサン=ジェルマンの死後であるはずのエジプト遠征やエルバ島追放の際にナポレオンは助言を受けたと語っている。
その後、彼の逸話を聞くことはなく、その足取りを追うことは叶わないが、もしかすれば、サン=ジェルマン伯爵、彼は今もこの世界を歩いているのかもしれない。

【万紅の御服(ばんこうのぎょふく)】の二つ名を有し伯爵の位階を語る【血の三大君主】の一翼

七人の魔法使いの一人であり、その力は七人中随一と言われる。
精霊、暗黒、儀式、囁き文字、自然、古代語の六系統を操ることができ、存命が確認される中でも、もっとも優れた魔法使いの一人。
ただし、古代語には一部欠損があるらしく、使用に耐えない知識だけの代物も多いらしい。

年齢の詳密を知る者はいないが、少なくとも五千歳以上、七千歳に満たないとは神世界において、かつて神が下した結論である。
この世に生まれ出でた化け物の中でも、神が認知した最古の一体であり最初のヴァンパイアである。
サン=ジェルマンが生まれる以前にもオーガやコボルトといった鬼、異形の輩は人間世界に存在していたが、それらは前者は俗に鬼神であり、古くは巨神族の落とし子が人間界に根を張った者だと言われ、卑しくも神の一派に数えれる。
後者は疑うべくもなく精霊の類であり、ユグドラシルが世界に存在した当初より同じく世界に現れた異形であり、言うなれば世の法則の一部でもある。
サン=ジェルマンとはそれ以外の何か、この後、限りなく悪の性質を持つにも関わらず悪魔でもなく、神でもない者たちを端的に神でない鬼として鬼族(デーモン)と呼ばれたが、彼はその最初の一人であり、吸血鬼種ヴァンパイアグレードの最古参である。

因みに、悪魔、魔族をデヴィル、上位悪魔、魔王級悪魔をサタンと呼ぶ。
サタンと呼ばれる同名の悪魔が七大魔王に名を連ねているが、サタンとは本来〝神の敵対者〟を意味し、その教義は悪魔そのものであり、神が地獄に封じた最古の悪魔こそが憤怒のサタンなのである。
逆に言うならば、彼の名が後の上位悪魔の階級としての呼び名として広まったとも考えられる。

旧暦の聖戦時代において、二大血族【紅の血統】を率いたヴァンパイアロード。
〝己の信頼にたる者〟のみを自らの血族に加えるというやり方をとり、人間に対する転化への説明義務と選択権を与える。

人類の搾取を繰り返す【青髭】率いる【蒼の血統】のやり方を良しとせず、聖戦期という二百年にわたる闘争時代を作り出した。
その後、人間と目的を同じくし、それでも手を組むことはなかったが、互いの戦略の中で不足を補う戦術を駆使し【蒼の血統】を壊滅に追い込んだ。
とはいえ、決して人間に対して友好的という訳ではなく、自らの能力を高めることには過分なまでの関心を持っている。そのために聖者の血を啜ることもあり、そこに現れる被害を毛ほども気にしていない。人間に対する義務と権利を与え、同時に奪う矛盾を内包している。

ニブルヘイムがヘルヘイムに統合統治される以前には、ニブルヘイムにて伯爵の位階を持ち、シャンボール城を居城として自らの血族と共に身を寄せていたが、数にして百に満たないと言われていた彼の血族は、今から五年前に終戦を迎えた冥王戦争の折に壊滅的な打撃を受け、彼自身もその行方をくらましている。

戦中にて、現在シュヴァルツクベレ城に身をおく女性であるサトリを手中に収めるべく画策するが、志半ばにして同じく【血の三大君主】の一翼であるヒラサカサナ、当時の彼女を警護していたホムンクルス等の活躍により計画は阻まれている。
現在も、付け狙われている可能性があることから、自領に留まることは命に関わると考えたパラケルススが、古い知己であったヒラサカを通じて、大公爵サトリのシュヴァルツクベレ城入りを願い出たことで現在に至っている。

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