ギルバート・デュランダル(CV:池田秀一)
私はかつて赤い彗星と呼ばれた事も有る男…じゃなくてユニウス条約締結後に就任した最高評議会議長。前代のパトリック・ザラと違い、見た目は非常に穏和である。しかし
ザフト内での求心力がなかったため、シーゲル・クラインの娘(偽物)の
ミーア・キャンベルとパトリックザラの息子を象徴として利用していた。
彼の思想は、原作を見ればわかるように「人間にはそれぞれに適した役割がある」というものだった。
彼は
キラや
アスラン、
シンを兵器としてしか見ていなかったのだ。
物語終盤において、彼は「
デスティニー・プラン」というものを全世界に向け発信する。
それは、人を産まれる前にその人生を運命づけるように遺伝子操作してしまうというものだった。
自らの進む道に苦悩することのない、それぞれが最大の効率で役割を果たす世界。
そうなれば、彼は世界から戦争がなくなると信じていた。
戦争で家族を亡くしたシンも、デュランダル議長の言葉を信じ、アスラン達と戦う決意をする。
シンもまた、戦争のない世界を望んでいたのだからだ。
世界はデスティニー・プランに賛成を示した。
ここに、プランの成立を目指して世界秩序を破壊する大戦まで起こした、彼の周到な計画が実を結んだかに見えた。
しかしこれに対し、オーブは永世中立国の立場から否定の態度を取り、議長ひいてはザフトと全面対決の姿勢すら見せた。
デュランダルは
ネオジェネシスや、連合軍から接収したレクイエムを用いてオーブ軍とオーブ本土を焼き払おうとするがムウの駆るアカツキやアスランの∞ジャスティスによってレクイエムは破壊され、メサイアもキラのSフリーダムとエターナルの攻撃によって陥落する。メサイア司令室でキラと銃を構えながら対話。レイが密かにキラを狙っているのに気づいてほくそ笑むも、キラの言葉に心を動かされたレイによって撃たれる。最期はかつての恋仲である
タリア・グラディス、
レイ・ザ・バレルと運命を共にしている。
死の間際タリアに向けて謝罪の言葉を口にしていることから、彼女だけには最後まで特別な思い入れがあったようだ。
もともと彼は遺伝子工学の研究者であり、過去に
ラウ・ル・クルーゼ、キラが産まれたとされるコロニー・メンデルにいたことがある。そこで
マーチン・ダコスタ達の手によってデスティニー・プランについて書かれたノートが発見されている。
クルーゼとは彼の赤服時代からの友人であり、幻影として登場するシーンがたくさん見られる。レイからは「ギル」と呼ばれ、彼を実の子のように大切にしていた。
小説5巻によると、デュランダルはレイの事も単に駒としてしか見ていなかった(レイもなんとなくその事には気付いていたが、ギルの事を本当の家族のように思っていたのでとても辛かったらしい)。
最終話で
レジェンドがストフリに敗れたのを知っても〝同じクローンであるラウが勝てなかったのだからレイが勝つはずが無いのは最初から分かっていた〝とか〝何故道連れにしてでも倒さなかったのだ〝と、まるでレイが死ぬのを最初から予定していたかのような発言までしていた。
全くない関係が某人斬り剣客の師匠に外見が酷似しているように感じる…。(中の人は同じ)
偶然だろうか?
最終更新:2007年03月10日 22:30