晋さんの憲法認識を産経単独インタビューで披歴したもの
憲法を戦後、新しい時代を切り開くために自分たちでつくったというのは幻想だ。昭和21年に連合国軍総司令部(GHQ)の憲法も国際法も全く素人の人たちが、たった8日間でつくり上げた代物だ
国会答弁
のちのち国会でこの発言が追及される
御指摘の私の発言につきましては、現行憲法については、戦後の占領下において、その原案が連合国軍総司令部によって短期間に作成されたものであるとの事実を述べたものにすぎないわけでありまして、総理大臣として事実を述べてはならないということではないんだろう、このように思います。
実際の憲法作成の経過
- 1946年2月4日:明治憲法と大して変わらない松本私案に見切りをつけたGHQが自ら憲法改正案の作成を開始
- 1946年2月12日:GHQによるマッカーサー草案が完成(ここまでが8日間)
- 1946年3月6日:GHQと日本政府の折衝の末、政府の憲法改正草案要綱として発表される
- 1946年4月10日:日本で初めての普通選挙による衆議院選挙が行われる
- 1946年6月20日:衆議院に憲法草案が提出され修正が進む
- 1946年10月7日:成立
- 1946年11月3日:発布
- 1947年5月3日:施行
マッカーサー草案でさえも8日間で急にできたわけではなく、それ以前から日本国内の憲法議論をリサーチしており、後に静岡大学の教授となる鈴木安蔵が主宰していた憲法研究会の「憲法草案要綱」が大きな影響を与えているといわれる(*1)
この経緯は国立国会図書館特設ページや『NHKスペシャル 日本国憲法 誕生』に詳しい