このゲームが伝えたいこと

※すべての内容が未確定の(仮)であり、柔軟に改善しますので、アイデア・根本的な改変の提案・疑問点・問題点・難点・矛盾点・稚拙な点・文章の欠陥・誤字・違和感・ご感想など、どんな些細なことでも自由にレスしていただけると大変嬉しいです。
このプロジェクトに興味を持っていただき、本当にありがとうございます!


このゲームは、「海賊王になる!」などといった明確な最終目的がはじめからあるわけではありません。
主人公メルヴィナは、さまざまな問題に直面するたび、鮮やかな感情が溢れだし、折に触れて「自分が生きる意味」を見つけていきます。
「人間の生きる意味」は、何か一つのことを成し遂げることでパッとわかるものではないと思います。

本作はSFの世界設定をベースに、「心理描写を重視」することに挑戦しています。
それは、僕たち人間が現実で直面するようなリアルな問題に対する心の動きです。
よくあるSFでは、エイリアンなどの「甚大な脅威」に立ち向かい、焦りや守るべき人への愛情などといった心理描写が多いと思います。
しかし、本作は先に触れたとおり、現代の日常生活でも身近な問題に着目することを目的としております。
すなわち、巨視的よりも微視的な描写に重点を置きたいのです。

メルヴィナは、感情を抑制していたBR-AKEが取り外された時、泉のように湧き出る喜怒哀楽愛憎などのビビッドな感情に突き動かされます。
すると、BR-AKEが組み込まれていた時の自分はまるでロボットのようだったと実感します。
同時に、有機体と機械体でつくられた己の身体と、改ざんされた記憶に疑念が生まれ、アイデンティティが拡散してしまいます。
さらに、それぞれのバックストーリーをもった登場人物とのふれあいからも多くを学び取ります。
結局、「自分が生きる意味」は「人間とロボットの違い」を明らかにすることで見えてきます。

そして、物質世界ペリクル(pellicle:タマネギの薄皮)から、心の結晶である精神世界ペコロス(Picolos:小タマネギ)に入り込みます。
これは心を視覚的に体験するということを意味します。
自分の真意やトラウマと向き合うことによって、メルヴィナは生きる喜びに涙を流し、フラックスは心の隅にあったビクタへの負い目を直視し、泣きながら懺悔するのです。

要するに、自分の心と向き合い、自分の生身の意思と対話し、今まで目をそらしてきた過去や隠された本意を見つめることによって、大事なことを知るというわけです。
最終更新:2013年11月01日 18:13