⑥ペリクル政府

メルヴィナたちはノーマンに対する措置に怒り、ペリクル西部の「ペリクル政府」へと殴り込みに行く。厳重なセキュリティをエステリのクラッキングによって突破し、侵入に成功した。

内部では、ロボットのように完全に規律された政治家たちが働いていた(ハイブマインド)。6人はとりあえず最奥部にある総理大臣室を目指す。

総理大臣室に入ると、巨大な甲冑が目に飛び込んできた。総理大臣ルドルフ・スカラーはふかふかのソファに腰掛け、一面ガラス張りの窓から朝焼けのネムレヌシティーを眺めていた。メルヴィナはノーマン・イグノラントに対する措置の情報公開を求めた。しかし話は噛み合わず、管理教の教祖でもあるルドルフは、いきなり彼の気高い思想について演説をはじめた。

「吾輩は完璧な秩序ある世界『ユートピア』の実現を目指している!!そのためには『LOBOT計画』が不可欠なのだ!!LOBOTとは脳にBR-AKEとGPSとリモートシステムを組み込んだヒトのことである!!ペリクル病院はすでに新生児のLOBOT化をはじめている!!容姿・体力・知能のすべてが優れたヒトのみが選別され、『神人類』としてLOBOTを管理し、世界を支配するのだ!!キミたちにわかるかね!?この高潔なる計画が!!ノーマンなど動物と変わらぬ!!殺してしまえ!!」

メルヴィナはユートピアに大反対だった。管理教は、表では秩序ある社会の実現を謳っているが、結局真の目的は権力者による搾取だったからである。

「我輩に逆らうのかね!?いいだろう!!」ルドルフはそう叫ぶと、甲冑がバラバラに飛び散り、彼を取り囲むようにして宙に浮かんだ。ルドルフが大の字になると、甲冑は彼に引き寄せられ、あっという間にパワードスーツとなって装着が完了した。そして両手には、木目状の模様を持つダマスカス鋼の大剣と、赤い亀甲模様を持つ漆黒の大剣を握っていた。(中国の名剣「干将・莫耶」がモチーフ。中国の象徴という意味ではなく、ただカッコイイからです。中国を敵として暗示しているわけではありません。)

ルドルフ・スカラーを倒してペリクル政府を出ると、後ろから轟音が鳴り響いた。振り向くと、議事堂がトランスフォームしていた。(姿は未定。)なんと、この政府の建物自体が統治ロボット「マジェスタ」だったのである。いや、厳密にはロボットではない。マジェスタは政治家を有機体とする「オルガ・メカニカ」だったのだ!しかも、実はルドルフを含むすべての政治家はLOBOTで、マジェスタの操り人形だという。先ほどのルドルフの演説もすべてマジェスタによるものだった。マジェスタは、生殖による再生産が可能なヒトをロボット化し、神人としてゆるやかにペリクルを乗っ取ろうとしていたのだ。

なんとかしてマジェスタを撃破。その時、空から8つの頭を持つ蛇が襲いかかってくる。緑色のドロドロした身体には工場排水のような虹色の模様が浮かんでいた。フラックスはヤマタノオロチと化していたのだ。(よく描かれる形ではなく、+と×を重ねあわせたような形のイメージ。重ね重ねイギリスを暗示しているわけではありません。)8つの頭すべてが攻撃対象だが、1つを倒してもすぐに再生してしまった。しかも、このモンスターを倒せばフラックス本体もおそらく死んでしまう。メルヴィナたちはどうしようもなく逃走した。

最終更新:2013年11月01日 17:55