6人はフラックスを元に戻す方法を考えたが、なかなか思いつかない。その時、漆黒の衣をまとった白髪の男「ブラフマン」が天から舞い降り、「精神は肉体を変化させる。虹の麓に精神世界への入口がある。」というアドバイスをくれる。メルヴィナはグリムのラボで見た虹色の光を思い出し、ロウジャックへと向かう。ラボの扉を開くと、虹色の光の円が以前より大きくなっていた。6人は思い切って虹色の光のなかに飛び込んだ。
そこはシャボン玉のように虹色にゆらめく球状の空間の内側だった。中央には、純白の衣をまとった黒髪の女「アートマン」がいて、ここがどこだか教えてくれた。
ここは物質世界ペリクルのすべての心(クオリア)が集積された「心の結晶」であり、「精神世界
ペコロス」というらしい。怒りなどの感情はもちろん、寝ている時に見る夢、将来の夢、原風景など、「クオリア」はすべてペコロスにあるという。クオリアとは、「主観的体験が伴う質感」のことである。
メルヴィナは、フラックスの心を感じることができるのかと尋ねると、アートマンは「もちろん、あなたが願うのなら。」と答えた。メルヴィナが強く念じると、フラックスの心は父を殺したメルヴィナへの憎しみで満ちていた。しかし、わずかな感情がそれと戦っていた。メルヴィナは祈り続けた。
すると暗転して、
ヤマタノオロチのみが存在する虹色の空間(フラックスの心)へと切り替わる。次の瞬間、ヤマタノオロチからヌルリとフラックスが抜け落ちた。フラックス1人でヤマタノオロチと戦闘開始。
1つの頭を倒しても再生してしまうので、8つの頭すべてのHPをギリギリまで減らして、必殺技「天羽々斬」で8つの頭のHPを同時に0にすれば倒せる。
死に際、ヤマタノオロチは渾身の力で激突してきて、フラックスは倒れ込んでしまった。
フラックスの心は嵐の後のごとく晴れわたった。メルヴィナたちがペコロスを出てペリクルに戻ると、グリムのラボではフラックスが倒れていた。メルヴィナは彼を抱きかかえ号泣する。しかし、フラックスの左半身は元通りだが、右半身は
モンスターのままという「オルガ・キマイラ」になっていた。メルヴィナはそんなこと気にもとめず泣きわめいた。目を覚ましたフラックスは半開きの目で笑っていた。
襲いかかってくるダイナソロイドたちを倒して問い詰めると、彼らの長は「虹色の真珠」を探しているという。また、北の丘に母船が泊まっているということも聞き出せた。
スターライトヒルには、有機体でできた巨大な宇宙母船が泊まっていた。(カニの甲羅のようなボディーに目玉のカメラがたくさん付いているイメージ。)
警備のダイナソロイドたちを倒し、宇宙母船に乗り込む。船内も有機体でできており、魔界のようなおどろおどろしい雰囲気だった。最深部の船長室へと向かう。
船長室には、色とりどりの六角柱状の宝石の鱗が目を引く巨大なドラゴンが鎮座していた。ドラゴンは
ファフニールと名乗り、「ダイナモンド」という民族の長だという。ファフニールは、ペリクルから宇宙へと移住したダイナモンドこそがペリクルの先住民であると主張した。
トロオドンという知能が高かった恐竜は、ダイナソロイドへと進化を遂げ、約6500万年前、ペリクルへの巨大隕石衝突を予測したため、宇宙へと移住した。一方、ペリクルに残った恐竜は鳥類へと進化を遂げた。
キヅツキーは飾り羽をアンテナとしてダイナモンドと交信していた。そして、鳥人へと変異した
キヅツキー・チョウゾがダイナモンドを呼び寄せたというのである。
ファフニールは虹色にゆらめくペコロスをいただく代わりに、ダイナモンドをペリクルから撤退させるという提案をした。ファフニールは美しい宝石を集めることが何よりの生きがいだという。しかし、ペコロスが奪われると、ペリクルの生物は心を失い、「真のロボット」になってしまう。メルヴィナは断固反対だったので、戦闘開始。
すると、ホーネストの目がルビー色に変わり、ファフニール側についてしまう。実は、虫はダイナモンドが開発した情報収集生物だったのである。ダイナモンドの生命工学はかなり高度なものだった(人間の機械工学との対比。ダイナソロイドは肉体を操作することに嫌悪感がなかった)。ホーネストがさまざまな方言を覚えているのも、メテオが使えるのもこのためである。ホーネストは技「スペシャルインジェクション」を習得。
色とりどりの宝石の流星群を降らせるファフニールの必殺技「ラグナゲドン」は、全体を毒・麻痺・風邪・火傷・凍傷・融解・混乱状態にするという凶悪な効果を持っており、防御力がだだ下がりするため、すぐにやられてしまう。また、ファフニールは防御力がべらぼうに高く、
状態異常にして防御力を下げても、すぐにホーネストのスペシャルインジェクションで治癒してしまうから、まったく歯がたたない。ホーネストを倒しても、ファフニールの技「バイオテクノロジー」でホーネストを生き返らせることができる。
味方6人の「呼びかける」などの特殊コマンド(呼び戻し方は未定)でホーネストを呼び戻すと、メルヴィナはラグナゲドンと同じく敵全体を毒・麻痺・風邪・火傷・凍傷・融解・混乱状態にするという必殺技「七色の矢」を習得する。防御力が下がった隙に一斉攻撃を繰り返して倒す。
すると、ファフニールの身体から宝石の鱗がバラバラと崩れ落ちた。そこから現れたのは、なんと腰の曲がったヨボヨボの老婆の恐竜人だった。バイオテクノロジーによる不老不死の鎧が剥がれてしまったのである。彼女は魔法やシャーマニズムをモチーフにした攻撃をする。
真のファフニールを倒すと閃光が走り、白い斑点のある黒い球体「ミクロコスモス」が現れた。(ちなみに僕たち人間が住む地球がある宇宙です。)インナースペースは宇宙系の攻撃をする。
激闘の末、ミクロコスモスを倒す。1つの宇宙を滅ぼし、ペリクルの心を救った。
フラックスはペコロスの存在を知り、自分も行きたいという。7人で再びペコロスへ。
ペコロスにて、フラックスは泣きながらビクタに謝っていた。ビクタの怨念は成仏。
最後に、メルヴィナは自分の心の結晶と対面し、今回学んだことを整理する。
ロボットは操作することによって見た目も中身も、そして将来さえも思いのままに変えることができる。
しかし、それはただの変化であって、成長ではない。
満開の花だけが花ではないのだ。
人間は心も体も変わりやすい。
さらに言えば、変えやすいし、なにかによって変えられやすい。
そしてその不安定さこそが美しい。
怒り、悲しみ、笑い、学び、心を痛め、病に苦しみ、道に迷い、恋に落ち、腹が鳴り、シワが増えてこそ人間なのだ。
~ゲームクリア~
最終更新:2013年11月01日 22:41