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…そうか、みんな無事で何よりだ」 帝国の兵たちを労うローゲル。 「巨大な鐘の音がしてから ずっと胸騒ぎがしていたが… 思った通りだったな」 「石門の印が輝いている。 …王の認証は得られたということか」 ローゲルは帝国兵たちに笑いかけるが、 その微笑みにはどこか陰りがある。 もうこの巨大な石門がローゲルの行く道を 阻むことはないだろう。 新たな冒険の舞台が今、目の前にある。 「じゃ、行ってくるよ。 …わかってる。殿下は、俺が止める」 帝国兵たちの言葉に応えつつ、 ローゲルは静かに門を見上げる。 周囲にいた帝国兵はみな敬礼し、 扉の奥へ進むローゲルを見送る。 ---- **E-4 兵士たちの恩返し 古き建造物の探索を進めようと 君たちが扉に手をかけると 不意にこちらを呼ぶ声が響く。 そこにいたのは、タルシスから 派遣されてきたであろう 兵士たちの姿だった。 :深霧ノ幽谷の兵士を助けている| 「(ギルド名)! 久し振りだね、私のことを 覚えているかい?」 君たちが、思い出そうと考えていると 兵士は笑いながら、言葉を続ける。 「このヘルムでは無理もない。 私は、かつて深霧ノ幽谷で君たちに 出口の場所を教えてもらった者だよ」 「命の恩人である(ギルド名)の 冒険が佳境だって聞いてね 微力ながら、応援に来たんだよ」 兵士はにっこりほほ笑むと 懐から薬瓶を取り出し それを君たちに差し出す。 |&color(green){ハマオⅡ}を手に入れた| 「それじゃ、頑張ってね君たち。 君たちの勝利を祈っているよ!」 :金剛獣ノ岩窟の兵士を助けている| そう言って兵士が一歩下がると 今度は別の兵士が歩み出て 君たちに言葉を投げかける。 「久しいな、あの節は世話になった。 …フフフ、誰だか分からない という顔をしているな?」 「こんなヘルムを被っているからな。 私は金剛獣ノ岩窟で、仲間とはぐれ 彷徨っていた愚かな兵士だよ」 「辺境伯の命で派遣されてきたのだが どうも、(ギルド名)も来ているらしい という話を聞き、応援に来たのだ」 兵士は照れくさそうに、鼻をかくと 背嚢から薬瓶を取り出し それを君たちに差し出す。 |&color(green){マドラⅡ}を手に入れた| 「必ず勝って街に帰ってこい。 兵士隊にも君たちのファンは 多いんだからな」 :木偶ノ文庫の兵士を助けている| そう言って兵士が一歩下がると 今度は別の兵士が歩み出て 君たちに言葉を投げかける。 「やぁ、(ギルド名)。 久しぶりだね…と言っても そんなに長い時間は経っていないな」 「ヘルムのせいで分かりづらいか…。 ほら、木偶ノ文庫で書物の場所を 教えてくれただろう?」 「あの時に持ち帰った書物のおかげで 昇進できた。おかげで恋人にプロポーズ することができた」 「その報告とお礼も兼ねて、こうして 応援に駆けつけたんだ。 …どうか受け取ってほしい」 言いながら兵士は、背嚢から薬瓶を 取りだすと、君たちに差し出す。 |&color(green){アムリタⅢ}を手に入れた| 「今は大変な時期だけど 互いの為すべきことを頑張ろう」 (以下共通) 兵士たちの激励を受けた君たちは 意気込みを新たに、この迷宮の 探索を再開する。 ---- **C-7 キバガミと帝国兵(パーティにキバガミがいない) 皇子と巫女を追い、先を急ぐ君たちは 植物の蔦が絡まった何かが 無造作に転がっていることに気づく。 君たちはそれに近づき、 その正体をすぐさま理解する! 巨人の呪いをその身に受けた帝国兵だ! 病はかなり進行しているように見える。 「あ…う、う…」 既に目は見えていないようだ。 うわごとのように何かを呟いている。 「…どうした、(ギルド名)。 む、その者は…!」 動けぬ帝国兵と君たちの間に 巨大な人影が割って入る。。 それはイクサビトのモノノフ、 キバガミだった。 彼は手慣れた様子で兵士の具合を調べる。 キバガミは他のモノノフと共に この迷宮を探索していたようだ。 「巨人の呪いの影響が強いと見える… ここに残すのは危険だ。 この者は拙者が責任を持って連れ出そう」 「お主たちは先に行け。 ここより奥にいるならあの皇子、 この程度では済まぬやもしれぬ」 君たちは帝国兵をキバガミに託すと、 先を急ぐことにする。 ---- **C-7 キバガミと帝国兵(パーティにキバガミがいる) 皇子と巫女を追い、先を急ぐ君たちは 植物の蔦が絡まった何かが 無造作に転がっていることに気づく。 君たちはそれに近づき、 その正体をすぐさま理解する! 巨人の呪いをその身に受けた帝国兵だ! 病はかなり進行しているように見える。 「あ…う、う…」 既に目は見えていないようだ。 うわごとのように何かを呟いている。 「いかん…目を開け、帝国兵よ!」 動けぬ帝国兵と君たちの間に キバガミが割って入る。 彼は手慣れた様子で兵士の具合を調べる。。 「巨人の呪いの影響が強いと見える… ここに残すのは危険だ。 だが拙者がここで抜けるわけには…」 眉間に皺を寄せ、拳を握りしめるキバガミ。 しかしそんな彼に 頼もしく、張りのある声がかかる。 「この者は我々にお任せください、 キバガミ様」 背後から声をかけてきたのは イクサビトの一団だった。どうやら彼らも この迷宮を探索していたようだ。 「この者は無事、迷宮から外に 運び出します。キバガミ様はどうか、 先をお急ぎください」 手慣れた様子で帝国兵を担ぐと、 彼らは君たちに会釈して迷宮の入口へと 引き返していく。 そんな彼らを見るキバガミは どこか誇らしげだ。 「あの者ら…頼もしくなったものだ」 「先を急ごう、(ギルド名)。 ここより奥にいるならあの皇子、 この程度では済まぬやもしれぬ」 君たちはキバガミに頷き、 回廊の先を見つめる。 ---- **C-7 キバガミと帝国兵(パーティがキバガミ一人) 皇子と巫女を追い、先を急ぐ君たちは 植物の蔦が絡まった何かが 無造作に転がっていることに気づく。 君たちはそれに近づき、 その正体をすぐさま理解する! 巨人の呪いをその身に受けた帝国兵だ! 病はかなり進行しているように見える。 「あ…う、う…」 既に目は見えていないようだ。 うわごとのように何かを呟いている。 「いかん…目を開け、帝国兵よ!」 動けぬ帝国兵に 躊躇なく駆け寄るキバガミ。 キバガミは手慣れた様子で 兵士の具合を調べる。 「巨人の呪いの影響が強いと見える… ここに残すのは危険だ。 だが拙者がここで引き返すわけには…」 眉間に皺を寄せ、拳を握りしめるキバガミ。 しかしそんな彼に 頼もしく、張りのある声がかかる。 「この者は我々にお任せください、 キバガミ様」 背後から声をかけてきたのは イクサビトの一団だった。どうやら彼らも この迷宮を探索していたようだ。 「この者は無事、迷宮から外に 運び出します。キバガミ様はどうか、 先をお急ぎください」 手慣れた様子で帝国兵を担ぐと、 彼らは君たちに会釈して迷宮の入口へと 引き返していく。 そんな彼らを見るキバガミは どこか誇らしげだ。 「先を急がねば… ここより奥にいるならあの皇子、 この程度では済まぬやもしれぬ」 キバガミは決意を新たに回廊の先を見やる。 ---- **D-2 ウーファンと帝国兵 皇子と巫女を追い、先を急ぐ君たちは 前方から人の声が 聞こえていることに気づく。 緊張し声のする方へ足を進めると、 そこには帝国兵に膝枕し、 解放するウロビトの姿があった。 君たちはそのウロビトに見覚えがある。 方陣師の長、ウーファンだ。 「貴様たちか。巫女を追い 先を急いでいたのだが、倒れている この者にでくわしてな…」 その兵士を見てみると、鎧の隙間から 無数の蔦が伸びている。どうやら 巨人の呪いに冒されているようだ。 病状はかなり悪化しているようで、 とても会話できるようには見えない…。 「巫女はその意識が途切れる瞬間まで 帝国の皇子に手を差し伸べようとしていた …そうだったな?」 「我らウロビトは、巫女の意思を 具現しなければならない。 ならば、私のすべきことは決まっている」 「怒りは今も、私の胸に燃えている。 だが…この拳を彼らに振りおろしたりは しない。巫女に誓おう」 迷いのない瞳を君たちに向けるウーファン。 「行け、(ギルド名)。 この者は、私に任せろ」 君たちはウーファンに頷くと、 回廊を先に進む。 ---- **C-4 立ち込める緑の香り 扉を開き、君たちは足を踏み出す。 その先に広がるのは、 南から北に延びた巨大な回廊だ。 この回廊について、君たちが驚かされたのは そのむせ返るような緑の香りだ。 しかし、どこを見回しても そんな香りを発しそうな物は 見当たらない。 君たちは気を引き締め、 迷宮の探索を再開する…。 ---- **B-4 響く風音と緑の香り 幅の広い大回廊の奥に 君たちは一つの扉を発見する。 扉の奥からは大量の風が行き来する音が 聞こえる。一定の間隔で響くそれは、 巨大な呼吸音のようにも聞こえる…。 またこの回廊にあふれる、むせ返るような 緑の香りの元は、 どうやら扉の奥にあるようだ。 この扉の奥には 何が君たちを待っているのだろうか…? ---- **A-4 皇子と巨人 君たちが入った部屋の奥には 巨大な顔面があった。 見上げんばかりのそれは 巨大な木像のように見えるが、よく見れば わずかに脈動しているのがわかる。 …呼吸しているのだ。 目の前の巨大な人型は明らかに 生きている! 部屋の中央には 皇子が一人、膝をついている。 巫女の姿はない。 気配を感じ取った皇子は振り返る。 かつて澄んでいたその瞳は濁り 呼吸は、この上なく乱れている…。 その様子は尋常ではない。 しかし彼は残る力を振り絞り、 気高く、その顔を上げる。 「…かつて人の手により、 大地は草木も育たぬほど汚れすぎた」 「人々は浄化された、美しき大地を夢見た。 楽園への帰還を望んだ。そして 生み出されたのが世界樹……この巨人だ」 「世界樹と巨人は同じもの。 休眠した巨人は力を蓄えるため、 巨大な樹へとその姿を変えた」 「…かつて希望と共に呼ばれたその名は 失われて久しい」 「彼女を御せなかった者たちは彼女を恐れ すべてを忘れようとした。…だが、帝国により 彼女は再び目覚めようとしている」 「見よ! 力の核たる心臓も、 心たる巫女も、 余の手で世界樹と一つになった」 「冠を携えた余の言葉を、 巫女が聖なる言葉に置き換え彼女に囁く。 見るがいい、&color(orange){楽園への導き手}の復活を!」   皇子が砲剣を抜いて掲げると、 それに呼応するかのように巨人が 身を震わせる。 あたりの壁から緑色の瘴気があふれる。 巨人が活動を開始したのだ! 巨人は腕を振り上げると天井を砕き、 地上に向けて ゆっくりと這い上がっていく。 「彼の者の復活は 我が父…皇帝アルフォズルの悲願。 散っていった騎士たちの希望」 「余は彼らに報い、守らねばならぬ。 彼らの家族を。 そして、彼らが信じた未来を!」 「救世の灯火、余が消させはせぬ。 帝国に仇成す者よ! 皇家の宝剣の前に砕け散れ!!」 皇子が機械仕掛けの剣を 君たちに向けると、鎧の隙間から 緑色の瘴気が一斉にあふれ出す! 瘴気と共に植物の蔦が伸びて 肌を突き破り、 皇子の体を取り巻いていく…。 かつて皇子だった偉業の怪物は 世界樹の瘴気をまとい。 雄叫びを上げながら君たちに襲いかかる! (翠翼の呪皇と戦闘) 君たちの一撃を浴び、その額に飾られていた 硝子玉…巨人の冠が砕け散る。 皇子は、帝国騎士の砲剣を取りこぼす。 それでも彼は頭殻血を流しながら 立ち上がろうとするが、 その時、迷宮全体が激しく揺れる。 地上へ這い上がる巨人の衝撃で 無数の亀裂が床に走り、 その一つが皇子の足元へと伸びる! それは一瞬の出来事だった。 満身創痍だった皇子はその亀裂に足を取られ そのまま奈落の底へと落ちていく。 「オオオオオオオオォォォ!!」 皇子の喪失を悲しむように 巨人は一際大きく吠える。しかし地上を 目指す、その動きは止まらない。 揺れは終わる気配を見せない。 天井や壁のひび割れる音は絶えることなく 周囲から聞こえ続ける…。 ---- *絶界雲上域 **伝承の巨神 君たちが絶界雲上域に出ると同時に 凄まじい咆哮が空を覆い尽くす。 人間の束縛を解かれた巨人は その神々しくも恐ろしい姿を外気に晒す。 それは魔物と呼ぶにはあまりに巨大だ。 ただその上を通り過ぎるだけで タルシス程度の街が壊滅することは 想像に容易い。 …絶望的な気持ちで巨人を見つめる 君たちの前に、一つの小さな明かりが 音もなく姿を見せる。 これまで巫女のいる場所に度々現れ、 君たちを導いてきた蛍のような明かりだ。 明かりは北に向けゆっくり動き、姿を消す。 まるで君たちを 巨人の下へ導いているようだ。 ---- **A-3 最後の戦い :初回| (気球艇名)は巨大な人影に接近する。 皇子やイクサビトを襲った病の影響は 今のところ君たちには見受けられない。 巨人は小さく唸りながら、 周囲を飛び回る君たちに 好奇の眼差しを向けている。 しかし巨大な顔面に迫ろうとしたその時、 巨人はその拳を気球艇に向け振り下ろした! 危うく撃墜されかける(気球艇名)。 :2回目以降、以下共通| これ以上近づけば、戦いは避けられない。 この巨大な魔神と戦う準備が 君たちにはできているだろうか? |&color(orange){巨人に戦いを挑みますか?}| |【 YES 】/【 N O 】| :NO| (終了) :YES| (楽園へのへの導き手、破滅と絶望の右手、怪しき幻惑の左手と戦闘) ---- **エンディング #region(ネタバレの為、閲覧注意) &color(green){私たちは何も理解していなかった。} &color(green){先人たちが過ちに至った理由を。} &color(green){自分たちが目指していた物の正体を。} &color(green){絶望は悪意からは生まれない。} &color(green){良かれと行われる行為の} &color(green){積み重ねを温床に、それは育つ。} &color(green){だが、私たちの試みを誰が否定できよう。} &color(green){糾弾する者がいるなら教えてほしい。} &color(green){明日の為、足掻くことすら諦めるなら} &color(green){その生に何の意味があるのか。} &color(green){   ――煌天破ノ都より見つかった} &color(green){              古い手記より} &color(green){核を打ち砕かれた巨人は膝をつく。} &color(green){そして、} &color(green){無数の蔓が体躯の至る所から生え、} &color(green){君たちに向け伸び始める。} &color(green){蔓は束ねられ、腕の形を取る。} &color(green){その手の平にあるものは…} &color(green){膝を抱え、丸まった巫女だった。} &color(green){彼女はゆっくりと起き上がると、} &color(green){君たちに向け手を振る。} &color(green){「ありがとう。} &color(green){みんなが来てくれるって、信じてたよ」} &color(green){抱き合って喜ぶ君たち。だが、} &color(green){その余韻に浸る間もなく} &color(green){彼女は毅然とした顔で君たちに告げる。} &color(green){「あのね、みんなに連れて行って欲しい} &color(green){場所があるの。手伝って!」} (マルク統治院-辺境伯) 見よ、マルゲリータ。 世界樹が見えるだけが取柄だったこの街も ずいぶん変わったと思わんかね? 迷宮は未だ冒険のネタに事欠かず 今日も新しい冒険者が街門をくぐる… どんな若者が来るか楽しみだな! (街門-ウィラフ) ようこそ、タルシスへ! 初めて見る顔よね、 あなたたちも冒険者なのかしら? (タルシス-キルヨネン) どうだい、立派な広場だろう。 さまざまな夢を抱きながら、 旅人たちがこの広場を横切っていく。 ここは多くの種族と、古の知識で 満たされたこの街の中心なんだ。 気に入ってくれると、僕も嬉しいよ。 (冒険者ギルド-ギルド長) ほう…ではお前たちも(ギルド名)の 噂を聞き、この街を訪れたのか…ふふ。 なに、最近はそういう者も多くてな。 (ベルンド工房-工房の少女) いらっしゃい、当店は冒険者御用達! モノノフの太刀にインペリアルの砲剣… どんな武器でも揃っているよ! (踊る孔雀亭-女店主) ウロビトやイクサビトを見るのは初めて? これだけ色々な人が住む街は、 ちょっと他にはないかも知れないわね。 (踊る孔雀亭-キバガミ) ちょうど帝国の新兵に(ギルド名)が ホムラミズチを倒した話をしておったのだ。 お主らも一緒に聞いていくか? (タルシス-ウーファン) 巫女様にお会いするなら 磁軸、もしくは気球艇を使うといい。 貴様らは冒険者のようだしな。 条件次第では私が案内するが… そうか、自力でどうにかするか。貴様らには いい冒険者の素質がありそうだな。 (カーゴ交易場-港長) 気球艇が欲しい? 悪いんだが、あんたらルーキーに すぐやるわけにはいかねえよ。 (ギルド名)だって 最初は森の廃鉱でミッションを受けたんだ。 手順はしっかり守ってもらわないとな? (セフリムの宿-宿屋の女将) みなさん、明日は初陣だそうですね。 美味しいものを作って、みなさんの帰りを 待っています。がんばってくださいね。 (森の廃鉱-ワールウィンド) ん…どうしたんだい、君たち。 道に迷ってる? そっか… じゃあ、この地図を持っていくといいよ。 大丈夫! 地図を描くのは 君らが心配するほど難しくはないんだぜ。 いいかい、こうやってね… &color(green){「バルドゥール! バルドゥール!」} &color(green){巫女の声が辺りに響き、} &color(green){絶望が覆い尽くす闇から、} &color(green){彼は目を覚ます。} &color(green){「良かった、バルドゥール」} &color(green){黒衣の皇子を抱きしめ、} &color(green){喜びを全身で表現する巫女。} &color(green){多くの顔が彼を覗きこんでいる。} &color(green){帝国の兵だけではない。} &color(green){タルシスの兵や冒険者、} &color(green){彼が世界樹を使い命を奪おうとしていた} &color(green){ウロビトやイクサビトまでいる。} &color(green){皆、瓦礫に埋もれた皇子を助けるため} &color(green){力を尽くした者たちだ。} &color(green){巫女の世界樹への呼びかけで} &color(green){皇子を蝕んでいた病は浄化されていた。} &color(green){既に君たちと剣を交えた時の面影はない。} &color(green){「もう怖いことしないでね…} &color(green){何でも話して?} &color(green){わたしも、みんなも、一緒にいるから。} &color(green){どうしたらいいか考えようよ」} &color(green){震える声で訴える巫女。} &color(green){皇子は口を開くが、} &color(green){その想いは声にならない} &color(green){喉が潰れ、声が出せない彼は} &color(green){腕を伸ばした。} &color(green){彼女の頭を、そっと撫でる。} &color(green){涙をためるその瞳で、少女は見た。} &color(green){皇子の顔には、} &color(green){穏やかな微笑みが浮かんでいた。} &color(green){Thank you for playng} |クリアデータをセーブしますか?| |【 YES 】/【 N O 】| :NO| (セーブせずにタイトルに戻る) :YES| オプションデータをセーブしています ゲームデータをセーブしています ゲームデータをバックアップしています 地図データをセーブしています (セーブ画面の後タイトルに戻り、ロード時にイベント発生) :セフリムの宿| 「おはようございます、みなさん。 昨日はずいぶんお疲れだったようですが ゆっくり休めましたか?」 「…そうですか。今日はまず 統治院に行かれるのでしたよね? 辺境伯が首を長くして待ってますよ」 「でも、慌てることはないですよ。 朝ご飯、できてますから 召し上がっていってくださいね」 :タルシス| この地に住む者すべての命運を握る 巨人との戦いから一夜明けた。 君たちは生還した。 世界樹の底より姿を見せた巨人は 君たちの力の前に膝をついたのだ。 巫女と心臓を失った巨人はその身体を 巨大な樹へ変え、新たな世界樹として 転生を果たした。 その間際、巨人は最後の力を振り絞り 巫女を君たち人間の世界に帰すのだった。 …君たちは事の顛末をまだ領主に 報告していない。気持ちの整理がついたら 統治院を尋ねるのがいいだろう。 #endregion ----
&bold(){[[テキスト集トップへ戻る>テキスト集]] [[ミニイベント>テキスト集・煌天破ノ都ミニイベント]] || [[森の廃鉱>テキスト集・森の廃鉱]] [[碧照ノ樹海>テキスト集・碧照ノ樹海]] [[瘴気の森>テキスト集・瘴気の森]] [[深霧ノ幽谷(1)>テキスト集・深霧ノ幽谷]] [[深霧ノ幽谷(2)>テキスト集・深霧ノ幽谷(2)]] [[金剛獣ノ岩窟(1)>テキスト集・金剛獣ノ岩窟(1)]] [[金剛獣ノ岩窟(2)>テキスト集・金剛獣ノ岩窟(2)]] [[南の聖堂>テキスト集・南の聖堂]] [[風止まぬ書庫>テキスト集・風止まぬ書庫]] [[木偶ノ文庫(1)>テキスト集・木偶ノ文庫(1)]] [[木偶ノ文庫(2)>テキスト集・木偶ノ文庫(2)]] [[煌天破ノ都(1)>テキスト集・煌天破ノ都(1)]] &color(#999999){煌天破ノ都(2)} [[暗国ノ殿>テキスト集・暗国ノ殿]]} ---- *第5迷宮 煌天破ノ都(2) #contents(fromhere) ---- *煌天破ノ都1F **F-4 開かれる石門(パーティにローゲルがいない) 君たちは王の石門を再び訪れる。 扉の前には見覚えのある兵士がおり、 興奮したように話し合っている。 君たちは彼らに歩み寄る…。 「君たちか。お互い無事で何よりだ」 門の前に立ち、君たちを待っていたのは ローゲルだった。 彼は他の帝国兵と共に 巨大な門を見上げている。 「巨大な鐘の音がした後、胸騒ぎがして ここに来てみたんだ。 そうしたら、思った通りだったよ」 「見ての通り、 石門の印が輝きだしたんだ。…これで、 王の認証は得られたようだね」 ローゲルは君たちに笑いかけるが、 その微笑みにはどこか陰りがある。 もうこの巨大な石門が君たちの行く道を 阻むことはないだろう。 新たな冒険の舞台が今、目の前にある。 「君たちにすべてを任せる。 …殿下を頼む。殿下は、もう一人では 止まることができない」 ローゲルに頷くと、君たちは扉に対峙する。 周囲にいた帝国兵はみな敬礼し、 扉の奥へ進む君たちを見送る。 ---- **F-4 開かれる石門(パーティにローゲルがいる) 君たちは王の石門を再び訪れる。 扉の前には見覚えのある兵士がおり、 興奮したように話し合っている。 君たちは彼らに歩み寄る…。 「どうだい、様子は? …そうか、みんな無事で何よりだ」 帝国の兵たちを労うローゲル。 「巨大な鐘の音がしてから ずっと胸騒ぎがしていたが… 思った通りだったよ」 「石門の印が輝いている。 …王の認証は得られたようだね」 ローゲルは君たちに笑いかけるが、 その微笑みにはどこか陰りがある。 もうこの巨大な石門が君たちの行く道を 阻むことはないだろう。 新たな冒険の舞台が今、目の前にある。 「さ、ここからが正念場だ。 …行こう、みんな」 遠くを見るような眼差しで 彼は言い、静かに門を見上げる。 周囲にいた帝国兵はみな敬礼し、 扉の奥へ進む君たちを見送る。 ---- **F-4 開かれる石門(パーティがローゲル一人) 君たちは王の石門を再び訪れる。 扉の前には見覚えのある兵士がおり、 興奮したように話し合っている。 君たちは彼らに歩み寄る…。 「どうだい、様子は? …そうか、みんな無事で何よりだ」 帝国の兵たちを労うローゲル。 「巨大な鐘の音がしてから ずっと胸騒ぎがしていたが… 思った通りだったな」 「石門の印が輝いている。 …王の認証は得られたということか」 ローゲルは帝国兵たちに笑いかけるが、 その微笑みにはどこか陰りがある。 もうこの巨大な石門がローゲルの行く道を 阻むことはないだろう。 新たな冒険の舞台が今、目の前にある。 「じゃ、行ってくるよ。 …わかってる。殿下は、俺が止める」 帝国兵たちの言葉に応えつつ、 ローゲルは静かに門を見上げる。 周囲にいた帝国兵はみな敬礼し、 扉の奥へ進むローゲルを見送る。 ---- **E-4 兵士たちの恩返し 古き建造物の探索を進めようと 君たちが扉に手をかけると 不意にこちらを呼ぶ声が響く。 そこにいたのは、タルシスから 派遣されてきたであろう 兵士たちの姿だった。 :深霧ノ幽谷の兵士を助けている| 「(ギルド名)! 久し振りだね、私のことを 覚えているかい?」 君たちが、思い出そうと考えていると 兵士は笑いながら、言葉を続ける。 「このヘルムでは無理もない。 私は、かつて深霧ノ幽谷で君たちに 出口の場所を教えてもらった者だよ」 「命の恩人である(ギルド名)の 冒険が佳境だって聞いてね 微力ながら、応援に来たんだよ」 兵士はにっこりほほ笑むと 懐から薬瓶を取り出し それを君たちに差し出す。 |&color(green){ハマオⅡ}を手に入れた| 「それじゃ、頑張ってね君たち。 君たちの勝利を祈っているよ!」 :金剛獣ノ岩窟の兵士を助けている| そう言って兵士が一歩下がると 今度は別の兵士が歩み出て 君たちに言葉を投げかける。 「久しいな、あの節は世話になった。 …フフフ、誰だか分からない という顔をしているな?」 「こんなヘルムを被っているからな。 私は金剛獣ノ岩窟で、仲間とはぐれ 彷徨っていた愚かな兵士だよ」 「辺境伯の命で派遣されてきたのだが どうも、(ギルド名)も来ているらしい という話を聞き、応援に来たのだ」 兵士は照れくさそうに、鼻をかくと 背嚢から薬瓶を取り出し それを君たちに差し出す。 |&color(green){マドラⅡ}を手に入れた| 「必ず勝って街に帰ってこい。 兵士隊にも君たちのファンは 多いんだからな」 :木偶ノ文庫の兵士を助けている| そう言って兵士が一歩下がると 今度は別の兵士が歩み出て 君たちに言葉を投げかける。 「やぁ、(ギルド名)。 久しぶりだね…と言っても そんなに長い時間は経っていないな」 「ヘルムのせいで分かりづらいか…。 ほら、木偶ノ文庫で書物の場所を 教えてくれただろう?」 「あの時に持ち帰った書物のおかげで 昇進できた。おかげで恋人にプロポーズ することができた」 「その報告とお礼も兼ねて、こうして 応援に駆けつけたんだ。 …どうか受け取ってほしい」 言いながら兵士は、背嚢から薬瓶を 取りだすと、君たちに差し出す。 |&color(green){アムリタⅢ}を手に入れた| 「今は大変な時期だけど 互いの為すべきことを頑張ろう」 (以下共通) 兵士たちの激励を受けた君たちは 意気込みを新たに、この迷宮の 探索を再開する。 ---- **C-7 キバガミと帝国兵(パーティにキバガミがいない) 皇子と巫女を追い、先を急ぐ君たちは 植物の蔦が絡まった何かが 無造作に転がっていることに気づく。 君たちはそれに近づき、 その正体をすぐさま理解する! 巨人の呪いをその身に受けた帝国兵だ! 病はかなり進行しているように見える。 「あ…う、う…」 既に目は見えていないようだ。 うわごとのように何かを呟いている。 「…どうした、(ギルド名)。 む、その者は…!」 動けぬ帝国兵と君たちの間に 巨大な人影が割って入る。。 それはイクサビトのモノノフ、 キバガミだった。 彼は手慣れた様子で兵士の具合を調べる。 キバガミは他のモノノフと共に この迷宮を探索していたようだ。 「巨人の呪いの影響が強いと見える… ここに残すのは危険だ。 この者は拙者が責任を持って連れ出そう」 「お主たちは先に行け。 ここより奥にいるならあの皇子、 この程度では済まぬやもしれぬ」 君たちは帝国兵をキバガミに託すと、 先を急ぐことにする。 ---- **C-7 キバガミと帝国兵(パーティにキバガミがいる) 皇子と巫女を追い、先を急ぐ君たちは 植物の蔦が絡まった何かが 無造作に転がっていることに気づく。 君たちはそれに近づき、 その正体をすぐさま理解する! 巨人の呪いをその身に受けた帝国兵だ! 病はかなり進行しているように見える。 「あ…う、う…」 既に目は見えていないようだ。 うわごとのように何かを呟いている。 「いかん…目を開け、帝国兵よ!」 動けぬ帝国兵と君たちの間に キバガミが割って入る。 彼は手慣れた様子で兵士の具合を調べる。 「巨人の呪いの影響が強いと見える… ここに残すのは危険だ。 だが拙者がここで抜けるわけには…」 眉間に皺を寄せ、拳を握りしめるキバガミ。 しかしそんな彼に 頼もしく、張りのある声がかかる。 「この者は我々にお任せください、 キバガミ様」 背後から声をかけてきたのは イクサビトの一団だった。どうやら彼らも この迷宮を探索していたようだ。 「この者は無事、迷宮から外に 運び出します。キバガミ様はどうか、 先をお急ぎください」 手慣れた様子で帝国兵を担ぐと、 彼らは君たちに会釈して迷宮の入口へと 引き返していく。 そんな彼らを見るキバガミは どこか誇らしげだ。 「あの者ら…頼もしくなったものだ」 「先を急ごう、(ギルド名)。 ここより奥にいるならあの皇子、 この程度では済まぬやもしれぬ」 君たちはキバガミに頷き、 回廊の先を見つめる。 ---- **C-7 キバガミと帝国兵(パーティがキバガミ一人) 皇子と巫女を追い、先を急ぐ君たちは 植物の蔦が絡まった何かが 無造作に転がっていることに気づく。 君たちはそれに近づき、 その正体をすぐさま理解する! 巨人の呪いをその身に受けた帝国兵だ! 病はかなり進行しているように見える。 「あ…う、う…」 既に目は見えていないようだ。 うわごとのように何かを呟いている。 「いかん…目を開け、帝国兵よ!」 動けぬ帝国兵に 躊躇なく駆け寄るキバガミ。 キバガミは手慣れた様子で 兵士の具合を調べる。 「巨人の呪いの影響が強いと見える… ここに残すのは危険だ。 だが拙者がここで引き返すわけには…」 眉間に皺を寄せ、拳を握りしめるキバガミ。 しかしそんな彼に 頼もしく、張りのある声がかかる。 「この者は我々にお任せください、 キバガミ様」 背後から声をかけてきたのは イクサビトの一団だった。どうやら彼らも この迷宮を探索していたようだ。 「この者は無事、迷宮から外に 運び出します。キバガミ様はどうか、 先をお急ぎください」 手慣れた様子で帝国兵を担ぐと、 彼らは君たちに会釈して迷宮の入口へと 引き返していく。 そんな彼らを見るキバガミは どこか誇らしげだ。 「先を急がねば… ここより奥にいるならあの皇子、 この程度では済まぬやもしれぬ」 キバガミは決意を新たに回廊の先を見やる。 ---- **D-2 ウーファンと帝国兵(パーティにウーファンがいない) 皇子と巫女を追い、先を急ぐ君たちは 前方から人の声が 聞こえていることに気づく。 緊張し声のする方へ足を進めると、 そこには帝国兵に膝枕し、 介抱するウロビトの姿があった。 君たちはそのウロビトに見覚えがある。 方陣師の長、ウーファンだ。 「貴様たちか。巫女を追い 先を急いでいたのだが、倒れている この者にでくわしてな…」 その兵士を見てみると、鎧の隙間から 無数の蔦が伸びている。どうやら 巨人の呪いに冒されているようだ。 病状はかなり悪化しているようで、 とても会話できるようには見えない…。 「巫女はその意識が途切れる瞬間まで 帝国の皇子に手を差し伸べようとしていた …そうだったな?」 「我らウロビトは、巫女の意思を 具現しなければならない。 ならば、私のすべきことは決まっている」 「怒りは今も、私の胸に燃えている。 だが…この拳を彼らに振りおろしたりは しない。巫女に誓おう」 迷いのない瞳を君たちに向けるウーファン。 「行け、(ギルド名)。 この者は、私に任せろ」 君たちはウーファンに頷くと、 回廊を先に進む。 ---- **D-2 ウーファンと帝国兵(パーティにウーファンがいる) 巫女と皇子を追い、先を急ぐ君たちは 前方から人の声が 聞こえてくることに気づく。 緊張し声のする方へ足を進めると、 帝国兵を介護する ウロビトたちの姿がそこにはあった。 君たちと同行するウーファンは 驚きの声を上げる。 彼らは以前、タルシスの広場で帝国兵と 問題を起こしていたウロビトのようだ。 ウロビトの若者たちは その探索の最中、倒れた帝国兵を 見つけたのだそうだ。 その兵士を見てみると、鎧の隙間から 無数の蔓が伸びている。どうやら 巨人の呪いに冒されているようだ。 病状はかなり悪化しているようで、 とても会話できるようには見えない…。 「…よほどそのまま置き去りにしてやろうと 思ったが…ウーファンよ、 我々にはどうしてもそれができなかった」 それを聞き、ウーファンは静かに頷く。 「貴様たちの判断は正しい。 巫女も、きっと同じことをされるだろう」 「巫女はその意識が途切れる瞬間まで 帝国の皇子に手を差し伸べようとしていた …そうだったな?」 「我らウロビトは、巫女の意思を 具現しなければならない。 なら、我々のすべきことは決まっている」 「怒りは今も、私の胸に燃えている。 だが…この拳を彼らに振りおろしたりは しない。巫女に誓おう」 迷いのない瞳を君たちに向けるウーファン。 「行こう、(ギルド名)。 この者は、彼らに任せれば大丈夫だ」 君たちはウーファンに頷くと、 回廊を先に進む。 ---- **D-2 ウーファンと帝国兵(パーティがウーファン一人) 巫女と皇子を追い、先を急ぐ君たちは 前方から人の声が 聞こえてくることに気づく。 緊張し声のする方へ足を進めると、 帝国兵を介護する ウロビトたちの姿がそこにはあった。 ウーファンは驚きの声を上げる。 彼らは依然、タルシスの広場で帝国兵と 問題を起こしていたウロビトのようだ。 ウロビトの若者たちは その探索の最中、倒れた帝国兵を 見つけたのだそうだ。 その兵士を見てみると、鎧の隙間から 無数の蔓が伸びている。どうやら 巨人の呪いに冒されているようだ。 病状はかなり悪化しているようで、 とても会話できるようには見えない…。 「…よほどそのまま置き去りにしてやろうと 思ったが…ウーファンよ、 我々にはどうしてもそれができなかった」 それを聞き、ウーファンは静かに頷く。 「貴様たちの判断は正しい。 巫女も、きっと同じことをされるだろう」 「巫女はその意識が途切れる瞬間まで 帝国の皇子に手を差し伸べようとしていた …そうだったな?」 「我らウロビトは、巫女の意思を 具現しなければならない。 なら、我々のすべきことは決まっている」 「怒りは今も、私の胸に燃えている。 だが…この拳を彼らに振りおろしたりは しない。巫女に誓おう」 迷いのない瞳で ウロビトたちに語るウーファン。 「その者は貴様たちに任せよう。 大丈夫だ。巫女は、私が必ず連れ帰る」 ウーファンはウロビトの同胞に頷くと、 回廊を先に進む。 ---- **C-4 立ち込める緑の香り 扉を開き、君たちは足を踏み出す。 その先に広がるのは、 南から北に延びた巨大な回廊だ。 この回廊について、君たちが驚かされたのは そのむせ返るような緑の香りだ。 しかし、どこを見回しても そんな香りを発しそうな物は 見当たらない。 君たちは気を引き締め、 迷宮の探索を再開する…。 ---- **B-4 響く風音と緑の香り 幅の広い大回廊の奥に 君たちは一つの扉を発見する。 扉の奥からは大量の風が行き来する音が 聞こえる。一定の間隔で響くそれは、 巨大な呼吸音のようにも聞こえる…。 またこの回廊にあふれる、むせ返るような 緑の香りの元は、 どうやら扉の奥にあるようだ。 この扉の奥には 何が君たちを待っているのだろうか…? ---- **A-4 皇子と巨人 君たちが入った部屋の奥には 巨大な顔面があった。 見上げんばかりのそれは 巨大な木像のように見えるが、よく見れば わずかに脈動しているのがわかる。 …呼吸しているのだ。 目の前の巨大な人型は明らかに 生きている! 部屋の中央には 皇子が一人、膝をついている。 巫女の姿はない。 気配を感じ取った皇子は振り返る。 かつて澄んでいたその瞳は濁り 呼吸は、この上なく乱れている…。 その様子は尋常ではない。 しかし彼は残る力を振り絞り、 気高く、その顔を上げる。 「…かつて人の手により、 大地は草木も育たぬほど汚れすぎた」 「人々は浄化された、美しき大地を夢見た。 楽園への帰還を望んだ。そして 生み出されたのが世界樹……この巨人だ」 「世界樹と巨人は同じもの。 休眠した巨人は力を蓄えるため、 巨大な樹へとその姿を変えた」 「…かつて希望と共に呼ばれたその名は 失われて久しい」 「彼女を御せなかった者たちは彼女を恐れ すべてを忘れようとした。…だが、帝国により 彼女は再び目覚めようとしている」 「見よ! 力の核たる心臓も、 心たる巫女も、 余の手で世界樹と一つになった」 「冠を携えた余の言葉を、 巫女が聖なる言葉に置き換え彼女に囁く。 見るがいい、&color(orange){楽園への導き手}の復活を!」   皇子が砲剣を抜いて掲げると、 それに呼応するかのように巨人が 身を震わせる。 あたりの壁から緑色の瘴気があふれる。 巨人が活動を開始したのだ! 巨人は腕を振り上げると天井を砕き、 地上に向けて ゆっくりと這い上がっていく。 「彼の者の復活は 我が父…皇帝アルフォズルの悲願。 散っていった騎士たちの希望」 「余は彼らに報い、守らねばならぬ。 彼らの家族を。 そして、彼らが信じた未来を!」 「救世の灯火、余が消させはせぬ。 帝国に仇成す者よ! 皇家の宝剣の前に砕け散れ!!」 皇子が機械仕掛けの剣を 君たちに向けると、鎧の隙間から 緑色の瘴気が一斉にあふれ出す! 瘴気と共に植物の蔦が伸びて 肌を突き破り、 皇子の体を取り巻いていく…。 かつて皇子だった偉業の怪物は 世界樹の瘴気をまとい、 雄叫びを上げながら君たちに襲いかかる! (翠翼の呪皇と戦闘) 君たちの一撃を浴び、その額に飾られていた 硝子玉…巨人の冠が砕け散る。 皇子は、帝国騎士の砲剣を取りこぼす。 それでも彼は頭から血を流しながら 立ち上がろうとするが、 その時、迷宮全体が激しく揺れる。 地上へ這い上がる巨人の衝撃で 無数の亀裂が床に走り、 その一つが皇子の足元へと伸びる! それは一瞬の出来事だった。 満身創痍だった皇子はその亀裂に足を取られ そのまま奈落の底へと落ちていく。 「オオオオオオオオォォォ!!」 皇子の喪失を悲しむように 巨人は一際大きく吠える。しかし地上を 目指す、その動きは止まらない。 揺れは終わる気配を見せない。 天井や壁のひび割れる音は絶えることなく 周囲から聞こえ続ける…。 ---- *絶界雲上域 **伝承の巨神 君たちが絶界雲上域に出ると同時に 凄まじい咆哮が空を覆い尽くす。 人間の束縛を解かれた巨人は その神々しくも恐ろしい姿を外気に晒す。 それは魔物と呼ぶにはあまりに巨大だ。 ただその上を通り過ぎるだけで タルシス程度の街が壊滅することは 想像に容易い。 …絶望的な気持ちで巨人を見つめる 君たちの前に、一つの小さな明かりが 音もなく姿を見せる。 これまで巫女のいる場所に度々現れ、 君たちを導いてきた蛍のような明かりだ。 明かりは北に向けゆっくり動き、姿を消す。 まるで君たちを 巨人の下へ導いているようだ。 ---- **A-3 最後の戦い :初回| (気球艇名)は巨大な人影に接近する。 皇子やイクサビトを襲った病の影響は 今のところ君たちには見受けられない。 巨人は小さく唸りながら、 周囲を飛び回る君たちに 好奇の眼差しを向けている。 しかし巨大な顔面に迫ろうとしたその時、 巨人はその拳を気球艇に向け振り下ろした! 危うく撃墜されかける(気球艇名)。 :2回目以降、以下共通| これ以上近づけば、戦いは避けられない。 この巨大な魔神と戦う準備が 君たちにはできているだろうか? |&color(orange){巨人に戦いを挑みますか?}| |【 YES 】/【 N O 】| :NO| (終了) :YES| (楽園への導き手、破滅と絶望の右手、怪しき幻惑の左手と戦闘) ---- **エンディング #region(ネタバレの為、閲覧注意) &color(green){私たちは何も理解していなかった。} &color(green){先人たちが過ちに至った理由を。} &color(green){自分たちが目指していた物の正体を。} &color(green){絶望は悪意からは生まれない。} &color(green){良かれと行われる行為の} &color(green){積み重ねを温床に、それは育つ。} &color(green){だが、私たちの試みを誰が否定できよう。} &color(green){糾弾する者がいるなら教えてほしい。} &color(green){明日の為、足掻くことすら諦めるなら} &color(green){その生に何の意味があるのか。} &color(green){   ――煌天破ノ都より見つかった} &color(green){              古い手記より} &color(green){核を打ち砕かれた巨人は膝をつく。} &color(green){そして、} &color(green){無数の蔓が体躯の至る所から生え、} &color(green){君たちに向け伸び始める。} &color(green){蔓は束ねられ、腕の形を取る。} &color(green){その手の平にあるものは…} &color(green){膝を抱え、丸まった巫女だった。} &color(green){彼女はゆっくりと起き上がると、} &color(green){君たちに向け手を振る。} &color(green){「ありがとう。} &color(green){みんなが来てくれるって、信じてたよ」} &color(green){抱き合って喜ぶ君たち。だが、} &color(green){その余韻に浸る間もなく} &color(green){彼女は毅然とした顔で君たちに告げる。} &color(green){「あのね、みんなに連れて行って欲しい} &color(green){場所があるの。手伝って!」} (マルク統治院-辺境伯) 見よ、マルゲリータ。 世界樹が見えるだけが取柄だったこの街も ずいぶん変わったと思わんかね? 迷宮は未だ冒険のネタに事欠かず 今日も新しい冒険者が街門をくぐる… どんな若者が来るか楽しみだな! (街門-ウィラフ) ようこそ、タルシスへ! 初めて見る顔よね、 あなたたちも冒険者なのかしら? (タルシス-キルヨネン) どうだい、立派な広場だろう。 さまざまな夢を抱きながら、 旅人たちがこの広場を横切っていく。 ここは多くの種族と、古の知識で 満たされたこの街の中心なんだ。 気に入ってくれると、僕も嬉しいよ。 (冒険者ギルド-ギルド長) ほう…ではお前たちも(ギルド名)の 噂を聞き、この街を訪れたのか…ふふ。 なに、最近はそういう者も多くてな。 (ベルンド工房-工房の少女) いらっしゃい、当店は冒険者御用達! モノノフの太刀にインペリアルの砲剣… どんな武器でも揃っているよ! (踊る孔雀亭-女店主) ウロビトやイクサビトを見るのは初めて? これだけ色々な人が住む街は、 ちょっと他にはないかも知れないわね。 (踊る孔雀亭-キバガミ) ちょうど帝国の新兵に(ギルド名)が ホムラミズチを倒した話をしておったのだ。 お主らも一緒に聞いていくか? (タルシス-ウーファン) 巫女様にお会いするなら 磁軸、もしくは気球艇を使うといい。 貴様らは冒険者のようだしな。 要件次第では私が案内するが… そうか、自力でどうにかするか。貴様らには いい冒険者の素質がありそうだな。 (カーゴ交易場-港長) 気球艇が欲しい? 悪いんだが、あんたらルーキーに すぐやるわけにはいかねえよ。 (ギルド名)だって 最初は森の廃鉱でミッションを受けたんだ。 手順はしっかり守ってもらわないとな? (セフリムの宿-宿屋の女将) みなさん、明日は初陣だそうですね。 美味しいものを作って、みなさんの帰りを 待っています。がんばってくださいね。 (森の廃鉱-ワールウィンド) ん…どうしたんだい、君たち。 道に迷ってる? そっか… じゃあ、この地図を持っていくといいよ。 大丈夫! 地図を描くのは 君らが心配するほど難しくはないんだぜ。 いいかい、こうやってね… &color(green){「バルドゥール! バルドゥール!」} &color(green){巫女の声が辺りに響き、} &color(green){絶望が覆い尽くす闇から、} &color(green){彼は目を覚ます。} &color(green){「良かった、バルドゥール」} &color(green){黒衣の皇子を抱きしめ、} &color(green){喜びを全身で表現する巫女。} &color(green){多くの顔が彼を覗きこんでいる。} &color(green){帝国の兵だけではない。} &color(green){タルシスの兵や冒険者、} &color(green){彼が世界樹を使い命を奪おうとしていた} &color(green){ウロビトやイクサビトまでいる。} &color(green){皆、瓦礫に埋もれた皇子を助けるため} &color(green){力を尽くした者たちだ。} &color(green){巫女の世界樹への呼びかけで} &color(green){皇子を蝕んでいた病は浄化されていた。} &color(green){既に君たちと剣を交えた時の面影はない。} &color(green){「もう怖いことしないでね…} &color(green){何でも話して?} &color(green){わたしも、みんなも、一緒にいるから。} &color(green){どうしたらいいか考えようよ」} &color(green){震える声で訴える巫女。} &color(green){皇子は口を開くが、} &color(green){その想いは声にならない} &color(green){喉が潰れ、声が出せない彼は} &color(green){腕を伸ばした。} &color(green){彼女の頭を、そっと撫でる。} &color(green){涙をためるその瞳で、少女は見た。} &color(green){皇子の顔には、} &color(green){穏やかな微笑みが浮かんでいた。} &color(green){Thank you for playing} |クリアデータをセーブしますか?| |【 YES 】/【 N O 】| :NO| (セーブせずにタイトルに戻る) :YES| オプションデータをセーブしています ゲームデータをセーブしています ゲームデータをバックアップしています 地図データをセーブしています (セーブ画面の後タイトルに戻り、ロード時にイベント発生) :セフリムの宿| 「おはようございます、みなさん。 昨日はずいぶんお疲れだったようですが ゆっくり休めましたか?」 「…そうですか。今日はまず 統治院に行かれるのでしたよね? 辺境伯が首を長くして待ってますよ」 「でも、慌てることはないですよ。 朝ご飯、できてますから 召し上がっていってくださいね」 :タルシス| この地に住む者すべての運命を握る 巨人との戦いから一夜が明けた。 君たちは生還した。 世界樹の底より姿を見せた巨人は 君たちの力の前に膝をついたのだ。 巫女と心臓を失った巨人はその身体を 巨大な樹へ変え、新たな世界樹として 転生を果たした。 その間際、巨人は最後の力を振り絞り 巫女を君たち人間の世界に帰すのだった。 …君たちは事の顛末をまだ領主に 報告していない。気持ちの整理がついたら 統治院を訪ねるのがいいだろう。 #endregion ----

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