牛型汎用破壊兵器ゼロ号

【名前】 牛型汎用破壊兵器ゼロ号
【読み方】 うしがたはんようはかいへいきぜろごう
【登場作品】 宇宙戦隊キュウレンジャー
【登場話】 Space.34「謎の覆面戦士、現る」
【所属】 宇宙幕府ジャークマター
【出身】 ジャークマターラボ
【装備】 180mm猛牛火呑(カノン)、30mm猛牛魔震貫(マシンガン)、猛牛風米嵐(ブウメラン)
【分類】 牛型ロボット
【プロフィール】 反則大好き禁じ手大好きの宇宙のラフファイター
【秘密情報】 ある目撃証言によれば、「ゼロ号が敵に猛進する様は、モー凄かった」という。
【モチーフ】 牛、チャンプ?

【詳細】

ジャークマターラボが開発した、チャンプのプロトタイプに当たる破壊兵器。

オウシブラックにスターチェンジする前のチャンプに近いシルエットをしているが、よく見なくてもあまり似ていない。
全身は軽量ながら頑丈な牛型外骨格で覆われており、無機質な兵器然とした見た目をしている。
内蔵されたAIによってターゲットの生命反応をゼロにするまで半永久的に戦闘を行う機能を持つ。
右肩にある180mm口径のビーム砲「猛牛火呑」、腕に内蔵された30mm口径の「猛牛魔震貫」といった火器はもとより、
頭から「猛牛風米嵐」というブーメラン状のエネルギーカッターを射出するなど全身がまさに破壊兵器。
突進力や純粋なパワーも高く、チャンプが習得しているロボレスをベースとしたあらゆる技テクニックをインストールされ、肉弾戦でも猛威を振るう。
また、金属配列を暴走させることで自ら50m超の巨体に変形することが可能。

ジャークマターラボではインダベーインダ)やツヨインダベーといった侵略の尖兵を量産しているが、このゼロ号はそれらに比べると戦闘力はもとよりキョダインロウに頼らず自力で巨大化出来るなど圧倒的に性能が高い。
その上でそれなりに量産性も備え、一度に複数体登場したこともある。
またアントンブレインが入ったケースを持ち、悪のアントン博士の移動手段としてこき使われている個体もいた。
だがSpace.33でククルーガらに発見されるまではどういうわけか封印されていた様子。

AIとはいえ明確な自意識や価値観を持ち、「正義」のためキュウレンジャーの一員として戦う感情豊かなチャンプとは対象的に、
声も発さず、製作者やフクショーグン等の命令をただ聞いて破壊活動を行うこの兵器の存在はチャンプに大きなショックを与えることになった。

Space.33ラストでラボにあったゼロ号をククルーガアキャンバーが発見して起動。
この時点で既にチャンプと瓜二つの外見になっており、アントン博士が偽装を施したのか、発見したフクショーグン達がチャンプに見せかけるために偽装をしたのかは不明。
そして続くSpace.34でククルーガが「面白いおもちゃを持ってきた」としてチャンプに偽装した姿でキュウレンジャーの前にキュータマに似た移動マシンに乗って現れる。

チャンプの外見で油断させたキュウレンジャーを右肩のビーム砲で攻撃。
ハミィとスパーダを負傷させ、他のメンバーも追撃しようとするが、そこをチャ…謎の覆面戦士が妨害し、「そいつは俺の敵だ」として乱入。
ヤギュウジュウベエを名乗るオウシ…謎の覆面戦士は偽装ゼロ号を攻撃し外装を破壊。
正体がバレたことで猛牛火呑を乱射して攻撃を始めるが、ヤギュウジュウベエが押さえ込みキュウレンジャーから引き離した。

そして離れた地点で戦い始めるが、突如ほとばしる電流に苦しみだしたヤギュウジュウベエの突撃で大きく吹き飛ばされてしまう。
どうやらそのまま撤退したようで、ヤギュウジュウベエはオオカミブルーとサソリオレンジに抑え込まれ正気に戻るが、
執拗にゼロ号にこだわり、手を出すなとまで告げ撤退したゼロ号を探して歩き回っていた。

追いかけてきたスティンガーとガルに対しヤギュウジュウベエは過去にあったことを告げ、
アントン博士の正体と、ゼロ号と自分…もといロボレス仲間のチャンプとの関係を話し始める。
自分がジャークマターが開発した破壊兵器であり、恩人だったアントン博士が悪の科学者としてジャークマターに長年貢献してきた人物であったことを知り、
「正義のロボットでなかった以上、キュウレンジャーである資格がない」と考えたチャンプは姿を隠した…ということらしい。

そしてククルーガと共に3人の前に現れ攻撃を再開。
自分が食い止めるから逃げろというヤギュウジュウベエだったが、しかしガルがその考えに怒り、スティンガーの語る言葉に考えを改める。
そして小太郎、ラッキー、ツルギが乗り込んだシシボイジャーによる不意打ち攻撃を受け倒れ込み、その間にヤギュウジュウベエはチャンプとしての正体を明かす。

改めて絆を確認したキュウレンジャー達と戦闘を再開。
ククルーガがモライマーズロボを2体呼び出すも、そちらをリュウテイオーが対処し、ククルーガはシシレッド、コグマスカイブルー、ホウオウソルジャーと交戦し、
ゼロ号はオウシブラック、サソリオレンジ、オオカミブルーと交戦。
だが前を向いたオウシブラック達の猛攻に押され、アルデバランインパクトを受け大きく吹き飛ばされる。
そしてインフィニッシュブラストとオールスタークラッシュの合わせ技でククルーガ共々撃破された(それと同時にモライマーズロボもリュウテイオーが撃破した)。

その直後金属配列を暴走させ、ヒカエオローを発動したククルーガと共に巨大化。
既に合体していたリュウテイオーに加え、キュウレンオー、ギガントホウオー、オリオンバトラーも参戦し、
究極の救世主達の巨大戦力勢揃いの前には為す術なく追い込まれ、最後はオリオンビッグバンキャノンでククルーガと共に葬られた。

Space.39では思惑が外れたアントンブレインがスティンガー達を始末するために投入。
ペルセウス座系のカローになっていたメカマーダッコと共にキュウレンジャーと戦うも、イッカクジュウアームを装備したサソリオレンジと、
己の正義を見つめ直したオウシブラックに圧倒され、即座に別個体も増援として出現するが叶わず路地裏に追い詰められ、インフィニッシュブラストとオールスタークラッシュを受け敗北。
直後に巨大化したが、スーパーキュウレンオーとオリオンバトラーに瞬殺された。

その後もジャークマターの戦力としてSpace.41や42に登場しているもキュウレンジャーたちに撃破されていき、Space.47ではチャンプに「我輩の出来損ない」とまで言われてしまった。

またSpace.45ではアントンブレインに体を乗っ取られたアントンゼロが登場した。

【余談】

モチーフは牛。

チャンプのプロトタイプということもあり、身体全部を装甲が覆っているチャンプに比べるとケーブルがむき出しになっていたり不完全な印象を受ける。
なお身長はチャンプよりも少し高く、偽装した状態でも右肩に猛牛火呑が露出していたりよく見るとチャンプとは細部が違う。

デザインした久正人氏のコメントによると、頭部はテスラコイルから発せられる電流の意匠があるとのこと。

ちなみに牛の頭部を模した部分に赤い瞳が2つあるように見えるが、それは首元でつながっており、ラインセンサーのようなものだと思われる。

最終更新:2021年11月10日 01:27