「ハァイホンバーン!」
【名前】 |
シンマイナソー |
【読み方】 |
しんまいなそー |
【声/俳優】 |
不明 |
【登場作品】 |
騎士竜戦隊リュウソウジャー |
【登場話】 |
第11話「炎のクイズ王」 第12話「灼熱の幻影」 |
【所属】 |
ドルイドン |
【属性】 |
海獣型モンスター |
【分類】 |
マイナソー/スクリーン目シン科 |
【発生元】 |
椎名雅章 |
【願望】 |
「火は嫌いだ、本当は映画監督になりたい」 |
【武装】 |
無し |
【鳴き声】 |
「ハイホンバーン!」 |
【分布】 |
霧の楼閣 |
【経験値】 |
496 |
【幻獣モチーフ】 |
蜃 |
【その他のモチーフ】 |
ハマグリ、ホタテ等の二枚貝、映写機 |
【経験値の由来】 |
蜃気楼 |
【詳細】
椎名雅章のマイナス感情から誕生し、幻獣「シン」の伝説を司って実体化したマイナソー。
シンとは中国の伝承に登場する蜃気楼を生み出すとされる幻獣。
龍とも言われるが、蜃とはハマグリの別名であるとされ、その伝承を反映してかハマグリやホタテなど、
様々な種類の二枚貝が寄せ集まった姿をしている。
身体から伸びた口吻から水蒸気を撒き散らし、それに幻を投影することで同士討ちさせたり、
自分自身をまるで別の人間に見せるなど様々に応用が効く能力を持つ。
幻術以外にも、騎士竜に対抗するために作られたためか、かなり好戦的であり、両腕から突き出した棘を使った接近戦も得意。
巨大戦ではビルの影から飛び出してドロップキックを放っていた。
「ハイホンバーン!」という鳴き声を出すが、これは発生元である椎名雅章は、消防学校の生徒ながら火を嫌い、
本当は映画監督になりたいという夢をずっと押し殺して生活していたことが由来。
その抑圧された本心がマイナス感情となり、
クレオンの体液を摂取したことで幻を投影するマイナソーとして誕生する。
「はい、本番!」とは映画監督が口にする一般的なイメージされるセリフからだろう。
元々クレオン、及び
ワイズルーは発見した騎士竜ディメボルケーノを手に入れるべく、
彼が繰り出すクイズのペナルティをどうにか回避する方法を模索していた。
なおリュウソウジャーに先んじて新たな騎士竜を発見したワイズルーは「最高オブ最高オブ最高ー!」とテンションが高かったが、
一方で「パンはパンでも食べられるパンは?」というクイズに「フライパン(食べられないパンは?という問題と勘違いした)」と答え火炎放射を受けていた。
そんな中、消防学校という「火災」に対抗するための技術を学ぶ学校の生徒に目をつけ、クレオンが椎名からマイナソーを生み出した。
実体化して町中に出現し、駆けつけたコウ、メルト、アスナ達を水蒸気で包み込んでお互いに
ドルン兵に見せかけ同士討ちさせていた。
だがメルトが冷静に同士討ちはマイナソーの能力であることを看破した直後、
ワイズルーが現れ彼の手引でその場から撤退する。
ワイズルーは上記の通り、クイズの答えを間違えると炎を吐いてくるディメボルケーノ対策としてこのマイナソーを活用しようと考えていた。
しかし実際にディメボルケーノの元へとマイナソーを連れて来ると、その思惑に反して火を苦手とする発生元の影響か、こっそりその場から立ち去っており、当てが外れることになったワイズルーは新たな火炎対策を迫られる。
その後ディメボルケーノと渡辺遙斗という少年の交流を知ったワイズルーは、彼を人質に取ることを思いついて入院先から連れ去ってしまうのだが、
トワらが遙斗の居場所を突き止めたため、駆けつけたリュウソウジャー達を妨害するべくドルン兵と共に相対する。
幻で再び同士討ちさせようとするも、同じ作戦は二度と通じずディメボルケーノから与えられたメラメラソウルによってリュウソウレッドはメラメラ強竜装へとパワーアップ。
強力な炎の力で霧もろともドルン兵を薙ぎ払われたため、クレオンの判断でその場から撤退した。
その後第12話でも懲りずにディメボルケーノをものにしようとするワイズルー達だったが、「いつも大体同じようなとこにいる(クレオン)」ため、トワとバンバに拠点を探し当てられてしまい、
ワイズルーが二人を相手している間にクレオンと共にその場から逃走。
その戦闘中、エネルギーの供給を受けて巨大化し始めたため、改めて発生元を探そうとするリュウソウジャー達。
放出されたエネルギーをトワが発見したことで関東消防学校にいた椎名が発見され、龍井家に運び込まれる。
一方、巨大化したシンマイナソーにキシリュウオーで対処しようとしたコウ達だったが、彼らがあまりにディメボルケーノを持ち上げるため拗ねたティラミーゴが独断で出撃。
良いところを見せようとして焦るティラミーゴを圧倒し、メルト達が呼び出したアンキローゼとトリケーンに水蒸気をかぶせて自分に見せかけ同士討ちを誘発させる。
ティラミーゴだけでは倒せないと判断したコウがディメボルケーノを召喚したが、ワイズルーはシンマイナソーの能力で雌のディメボルケーノを投影させ懐柔する作戦に出る。
その作戦がハマり、映像に過ぎない異性に惚れ込んだディメボルケーノだったが、偶然椎名が龍井ういの高校時代の同級生だったため、その素性が割れ能力の正体が突き止められる。
彼は父親が消防士だったものの、映像を生み出す仕事に付きたいと考えていた。
しかし親に反対されたのかは定かではないが、消防学校で毎日厳しい訓練に明け暮れており、「本当は映画監督になりたい消防学校生」という現状が嫌だったようだ(アスナ「色々情報が複雑!」)。
能力が見抜かれ騙されたことに怒るディメボルケーノだったが、元はと言えば騎士竜に対抗するためのマイナソーでありスの戦闘力も高く、
突撃していくディメボルケーノを難なくあしらって吹き飛ばし、コウの説得で奮起したティラミーゴとディメボルケーノの合体、キシリュウオーディメボルケーノと巨大戦を開始する。
その強烈なパワーに圧倒されるが、幻でうい、アスナに変化し、偽物とわかっていても攻撃できないキシリュウオーを突いたり投げ飛ばしたりと善戦。
しかしメルトに変身するとキシリュウオーは躊躇なしに一閃し、あまりの即断に地上で気にせずに攻撃しろと声をかけていたメルト本人はショックを受け膝を屈することとなった。
メルト自身は攻撃されることを覚悟してはいたものの、自分の言葉が終わる前に攻撃されたのが駄目だった模様。
多少は葛藤して欲しかったのだろう。
幻が消え去ったため再び霧を吐き出して目をくらませようとするも、バンバの指示で高熱を放ったキシリュウオーの攻撃によって吐き出した水蒸気が高温化し蒸し焼きにされてしまう。
そのスキを逃さずに放たれたボルケーノスラッシュによって切り裂かれ爆散した。
その後マイナソーが倒れたことで椎名は目を覚まし、かつての先輩から「自分の人生を一生懸命生きることが両親への恩返し」であり、映像監督を目指せばいいと励まされる。
この先、彼がどういう人生を生きるのかはわからないが、悔いのないように選択をしていってもらいたいものである。
【余談】
モチーフに選ばれた蜃は上記の通り、蜃気楼を生み出す幻獣であり、ハマグリとも龍とも言われる。
マイナソーは最終的に
マイナソー完全体になるためドラゴンの要素として尻尾があるデザインになっているが、このマイナソーはハマグリが寄せ集まった龍といった姿であり、
元ネタがうまい具合に組み合わさったデザインになっている。
ちなみに両腕に備わっているのは毒の銛を射出して獲物を仕留めることで有名なイモガイ。
なお12話ではワイズルー達は地下駐車場を勝手に改造して基地にすることになるのだが、13話までの時点では、クレオンは自分が生み出したマイナソーを勝手に指揮し己の手柄という顔をしているドルイドン幹部達に対して良い感情を抱いていなかった。
実際、シンマイナソーを使った今回の騎士竜懐柔作戦も、自分が作戦に沿った能力を持つマイナソーを生み出せたから実行できているのに、指揮を取っているのはワイズルーというのが不満のたまりどころだった模様。
作戦中もワイズルーに対して愚痴をこぼしまくっており、第10話の
トロールマイナソーの時も突然現れたワイズルーに愚痴をこぼしてそれを本人に聞かれるといった、
上司と部下といった関係にもヒビが入りつつあった。
それでもワイズルーは高笑い中一緒に笑おうとしてタンクジョウに咎められた経験のあるクレオンに対し、優しく許可を出したり、マイナソーを使った作戦自体も、
クレオンが生み出すマイナソーありきの作戦であって、クレオンをないがしろにしてたわけではなかった。
後に現実として第14話にてクレオンをないがしろにし、彼の能力を鑑みずただ使い潰そうとしたブラック上司の権化たる
ガチレウスが登場したことにより、
第12話までは低かったクレオンのドルイドンに対する忠誠度が爆発的に上がるようになり、
ネクロマンサーマイナソーの力でタンクジョウが復活してから再退場するまでのやり取りや、
ガチレウスが姿を消している間、邪魔なやつがいなくなったので再度地球にやってきたワイズルーとの関係は良好そのものへと改善されている。
ここまでの話と、ここから先の話を見比べてみると、ドルイドン側もリュウソウジャー側も団結力が違ってきているのも興味深い。
やりたいことと、やっていることがちぐはぐだった椎名青年が前を向いて歩きだしたのと同じく、見るものがバラバラだったコウ達もドルイドン族も足並みを揃え同じものを見始める転換点だったと言える。
最終更新:2021年07月21日 02:12