「ニクイッ!」
【名前】 |
ジャックオーランタンマイナソー |
【読み方】 |
じゃっくおーらんたんまいなそー |
【声】 |
草野伸介 |
【登場作品】 |
騎士竜戦隊リュウソウジャー |
【登場話】 |
第32話「憎悪の雨が止む時」 |
【所属】 |
ドルイドン |
【属性】 |
野菜型モンスター |
【分類】 |
マイナソー/カボチャ目ジャックオーランタン科 |
【発生元】 |
虐げられたドルン兵 |
【願望】 |
幹部らにこき使われた不満 |
【武装】 |
飴ビーム |
【鳴き声】 |
「ニクイー!」 |
【分布】 |
憎しみの暗雲 |
【経験値】 |
831 |
【幻獣モチーフ】 |
ジャックオーランタン |
【その他のモチーフ】 |
カボチャ(胴体)、白菜(両腕と腰)、椎茸(両肩)、ニンジン(指)、ナス(武器と踵)、 マッシュルーム(太腿)、キャベツ(ふくらはぎ)、セロリ(すね)、玉ねぎ、魔女 |
【経験値の由来】 |
野菜 |
【詳細】
ドルン兵のマイナス感情から誕生し、幻獣「ジャックオーランタン」の伝説を司って実体化した
マイナソー。
胴体のカボチャを中心に白菜やナス等の様々な野菜で構成された体を持つ。
胴体は革を剥いて果肉が露出したカボチャだが、頭頂部は皮が残りそれが魔女の被っているような帽子を思わせる意匠で、
そこから伸びて曲がりくねったヘタの先が燃えている。
この
マイナソーを生み出したのは幹部らにこき使われ不満を溜め込んでいた
ドルン兵。
それが反映されたこの
マイナソーは、手にしたカゴに入った無数の飴をバラまき、
ヒットした人間から憎しみを抽出して雨雲に変え、そこから七色の雨を降らせる能力を持つ。
この雨を浴びると、いかなる人間でも憎しみに心が支配されてしまい凶暴化して争いを始めてしまう。
人間から吸い取った憎しみを広範囲に撒き散らし、さらにその範囲を広げていくことも可能で
ドルン兵から生まれたとは思えないほど強力な能力となっている。どれだけ不満を溜め込んでいたのやら。
ハロウィンブレラという傘も持ち、空中を浮遊することも可能。雲の上まで飛び上がってそこで悠々とひなたぼっこをするのを好む。
第32話に登場。
ワイズルーと馴れ合い、碌な
マイナソーを生み出さないクレオン(+ドルン兵)らを正座させて説教をする
ガチレウス。ちなみに馴れ合っているという認識は
ガチレウスの主観である。
一時は倒れるほどに酷使してきたこのパワハラ上司がキシリュウネプチューンに破れ宇宙に一時退避
(逃走)していた時は良かったが、最近になってまた地球に戻ってきたたためガチレウスのパワハラが復活しクレオンとドルン兵は疲弊していた。
今ならすごい
マイナソーを生み出せるとつぶやく
クレオンは自分を抱えて移動する
ドルン兵の一体に対して同意を持ちかけるも、どうやら話を聞いていなかったらしく反応が遅れたため、
それに目をつけた
クレオンがドルン兵に無理やり体液を摂取させて
マイナソーを生み出すのだった。
公式サイトの紹介文を読む限り、想像になってしまうが、この時
ドルン兵は不満で頭が一杯で
クレオンの話を聞いていなかった様子。そこから
クレオンのパワハラをまた受けることになるが彼は後々逆襲を果たしているだけまだ救われている方である。
ドルン兵から生み出された
マイナソーは飴を放り投げ、町中で次々に人間達の心から憎しみを吸収して雨を降らせ争わせていた。
その頃
ガイソーグの正体が鎧に宿る怨念に操られていたナダだったことを知ったコウ達は、どうにかして怨念からナダを救おうと考えていた。
しかしいい方法が思い浮かばないため、ひとまずナダを探そうとリュウソウルを使っていた。
メルトは鎧だけ破壊できればとも考えるも、ナダを探そうとしてコウはアスナと共にキケソウルとミエソウルで探索しようとすると、
街中で憎しみに囚われ争う人々の光景を確認する。
そこへカナロから連絡が入り、雨を浴びたオトが凶暴化し龍井家で暴走していた。
「うるせえんだよ青髪!サラサラサラサラ調子乗ってんじゃねぇよ!笑顔超嘘くせえかんな!オラァ!」
と今まで好意を抱いていたメルトに対して凄まじい罵倒を吐くオト。
メルトは周りから無言で肩に手を置かれ「やめろ、泣くぞ…」と心折れかけるも、駆け込んできたティラミーゴの報告を受け、
マイナソーの居場所を察知してその場へ急行する。
人間達から吸い取った憎しみを雨という形で拡散させ、その憎しみをさらに雨雲にし…という無限ループで人類全員を憎しみに染め同士討ちさせようとする
ガチレウス、
クレオン。
思いの外強力な能力を持った
マイナソーが生まれたためか、テンションの高いクレオンはその作戦を叫びながら自分で説明しており、
ガチレウスから「何故全て説明している!」と怒られていた。
駆けつけてきたリュウソウジャーは
マイナソーを倒そうとするも、そこへ鎧に操られたナダが現れる。
「一番強いのは誰だ…お前か…?お前かァ――――!?」
強敵である
ガイソーグの登場から、動揺するバンバとトワを叩きのめした
ガチレウスは「せいぜい潰しあえ!」と吐き捨てその場を後にし、
自分を守ってくれたからか(それとも下級兵たる
ドルン兵から誕生したためか)「ニクイッ!」と言いつつお辞儀してお礼を言う律儀な面を見せるこの
マイナソーも続けてその場から撤退する。
その頃龍井家に残り暴走したオトを心配するティラミーゴは
マイナソーを探そうと決意し、そこへピーたんが声をかけるのだった。
「空、飛んで見る…?」
ナダを
ガイソーグから解放しようと戦い続けるリュウソウジャーだったが、いい方法が無く苦戦する。
と、そこでトワがドッシン強竜装を纏って
ガイソーグへと猛攻を加え始める。
衝撃を貫通させ内部へダメージを与えるドッシンソウルの力で装着者を無力化できれば、鎧は次の主を求めると考えたトワの行動でナダが気絶し、
膝をついた直後、
ガイソーグから黒い煙のようなものが溢れ出て、それが鎧に宿る怨念であると看破したメルトは、その怨念を切り離せばナダを救えるかもしれないと思いつく。
その話を聞いたコウはリュウソウチェンジを解除して鎧へと呼びかけ、彼を次の宿主と認識した
ガイソーグの怨念が流れ込む。
このままではコウが
ガイソーグとして再び動き出すことになると判断したメルトは、ちょうど良く憎しみを吸い出して雨に変えてしまう
マイナソーの能力を利用しようとティラミーゴを呼ぶのだった。
だが……
「ティラミーゴではない!」
「皆、目を見開き、空を見よ! 鳥か? 飛行機か? いやプティラミーゴだ!」
メルト「どうでもいい!!!マイナソーを探してくれ!」
そんなやり取りを挟みつつ、プテラードンと合体したことで飛行能力を得たティラミーゴ、否プティラミーゴはいなくなった
マイナソーを探そうとしたが、
タイミング良く十分なマイナスエネルギーを吸収したことで巨大化したジャックオーランタンマイナソーを発見。
攻撃を加え、鎧の憑依を全員で食い止めていたリュウソウジャーの元へと吹き飛ばし、倒れ込んだ
マイナソーはメルトの呼びかけに応えるように凄まじい憎しみの塊を受け入れたコウへと七色の飴を投げ込んだ。
その直後、空を覆い尽くさんばかりの凄まじい厚さの闇、いや雲が発生し、一仕事終えた気分になったのかハロウィンブレラを開いて上空へと移動する。
上空へ逃げたジャックオーランタンマイナソーを追いかけ、プティラミーゴとパキガルーがリュウソウ合体したキシリュウオージェットに乗り込んだコウは雲の上まで移動、
そこでのんきにひなたぼっこをしていた
マイナソーを発見し猛攻を加え、キシリュウオーブリザードインフェルノで粉砕された
マイナソーは空中で爆散した。
ちなみに無理やり
マイナソーを生み出されたドルン兵は次の話で
クレオンに土下座をさせている。
そしてこの
マイナソーの被害者だが、憎しみを暴力という形で消費したためか優しくなっていたようで、ういらからその話を聞いたバンバは「もう少し倒すのを待てばよかった」と珍しく冗談を口にするのだった。
が、被害者の
ドルン兵は優しくはならなかったようだ。
なお能力が強力だったためか、増幅された憎しみはある程度被害者たちの身体に残留しており、
特別編ではこのエピソードと第33話との間の話が描かれた。
【余談】
スーツは
シンマイナソーの改造。
胸部のカボチャを中心に様々な野菜を組みあわせてデザインされている。
胴体及び頭頂部のパーツが作り変えられており、目と鼻にハロウィンのカボチャがはめ込まれている。
伝承モチーフのジャックオーランタン、ジャック・オー・ランタンとはアイルランドやスコットランド地方に伝わる鬼火のような存在のこと。
「ランタン持ちの男」を意味し、脇道や湿地などに現れ、旅人を迷わせて災厄をもたらす存在とされる。
「ウィル・オー・ザ・ウィスプ」と呼ばれるのはイギリス地方。
日本ではハロウィンにカボチャをくり抜いてランタンを作るが、本来は蕪を利用したもので現在のようなカボチャを使うようになったのは、
アイルランド人がアメリカに移民した際に、アメリカで生産量の多かったカボチャのランタンに変化したと言われている。
ハロウィンイベントの定着に伴い、様々な媒体でジャックオーランタンはキャラクターとして描かれているが、
カボチャ頭の男性である場合が多い。
この
マイナソーは胴体が皮を剥いだカボチャで現在の一般的なハロウィンを思わせるものだが、蕪はパーツとして一切含まれていない。
どことなく本来あるべき場所に頭がなく、本来あるべき皮が無いこの
マイナソーのパーツに、本来ハロウィンに使われるのが蕪なのに、それが一切含まれていないのは興味深い。
現在はカボチャに取って代わられた蕪における、(日本の)ハロウィンの風習を重ねることが出来るかもしれない。
ちなみにこの
マイナソーを生み出したのはドルン兵の1体だが、ドルン兵は鎧を着込んでいるため顔が見えず、この
マイナソーは顔面の皮を剥いだ姿になっているのはある意味発生元との対比となっている。
もとが
ドルン兵故か、幹部の言うことは素直に聞く模様。
デザイナーによれば「ルパパトで(朝加)圭一郎がいつも座ってたベンチの後ろにあったオブジェ」をもとに、
ハロウィンの時期的に秋の収穫祭なので野菜をいっぱい集めたデザインにしたという。
圭一郎が座っていたベンチとは、立地としては神奈川県のみなとみらいにある臨港パークのオブジェのこと。
最終更新:2023年07月08日 03:53