【詳細】
かつて呉島家の使用人として働き、仮面ライダーイドゥンへと変身する女性。
戦極ドライバーと
禁断のリンゴロックシードを使う。
呉島貴虎のことを「貴虎お坊っちゃま」と親しげに呼ぶなど彼とは顔なじみであった。
呉島家の長兄として厳しい教育を受け孤独であった貴虎にとって藤果の存在は数少ない救いであり、彼女もまたそうであった模様。
家事能力の高さは使用人として鍛えられた結果であるが、何故かアップルパイだけは上手く作れず、それは今も変わらない。
指導者や研究者といった表舞台で活躍する人物も出しているが、社会の闇の中で動く工作員もいたなどかなり後ろ暗い組織であり、才能を見出した人間は優遇されるが、才能を見出されなかった子供たちがたどる道は悲惨なものだった。
ロックシードの実験体などに使われ多くの子供達が犠牲となり死んでいった。
藤果はその施設の裏の面も知っており、ユグドラシルや呉島家に対する復讐心を抱いている。
呉島天樹を始末した後、彼が所持していた
禁断のリンゴロックシードを手に入れ、その力を使い復讐を果たすべく行動することとなった。
貴虎が
プロジェクト・アークに携わり、その結果生まれる犠牲について割り切ることが出来ない悩みを抱えていることを知ると、使用人だった頃のようにアップルパイを焼いて彼に提供する。
天樹の行いを調べた結果、その事実に行き着いた貴虎は斬月に変身して彼女と対峙する。
クラックを自在に操り、メロンエナジーロックシードが無いことから斬月・真に変身できない貴虎を翻弄する藤果だったが、ウォーターメロンロックシードを使いアームズチェンジした斬月ウォーターメロンアームズの攻撃を受けエナジーロックシードを落としてしまう。
それを取り戻して斬月・真への変身を許すと最早太刀打ち出来ず敗北。
貴虎の温情からとどめを刺されず見逃され逃走するも、逃げた先に試作品のロックシードのデータ収集に徹していた
戦極凌馬/仮面ライダーデュークが現れ致命傷を受ける。
命の灯火が消える直前、貴虎の名を呟く彼女の脳裏には――――。
【余談】
変身後のイドゥンは北欧神話に登場する「黄金の林檎」を管理する女神に由来する。
また彼女の名も「朱(赤)」、「月(丸い)」、「果(物)」とリンゴ(赤く月のように丸い果物)を示しているかのようなネーミングとなっている。
藤果の名も「不死をもたらす果物」からアンブロシアが由来だろうか。なおアンブロシアは黄金の果実の存在が神話体系に影響を与えた例として戦極凌馬が言及していた。
禁断のリンゴロックシードは試作品故に人体へのフィードバックが大きいとされている。
ガイム外伝仮面ライダーバロンにて使用した際にはその反動に苦しんでいた。
彼女にもその反動によるダメージがあり、戦極凌馬が手をかけずとも長くは生きられなかったらしい。
最終更新:2023年12月26日 23:15