「裏切り者め…」
【名前】 |
イロキ |
【読み方】 |
いろき |
【声】 |
雛形あきこ |
【登場作品】 |
王様戦隊キングオージャー 映画王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘヴン |
【登場話】 |
第37話「イロキの乱」 |
【所属】 |
トウフ |
【分類】 |
先代女王 |
【名前の由来】 |
キイロスズメバチ |
【詳細】
豪奢な着物を着込み頭は髪を結い上げて左右4対の笄を差した女性。唇や爪は黒を塗っている。
チキュー随一の食糧生産国であるトウフを女手一つでまとめ上げていた女傑。
しかし
神の怒り事件の際にトウフの食料を独占するという悪政に走り、カグラギ・ディボウスキーに討ち取られた…とされている。
映画版にて初登場。
既に故人であることから
ハーカバーカのタキタテ城に居た。
死した状況が再現された状態で固定されているのか城は燃え盛っておりその中でも威圧的な佇まいで訪れたカグラギを出迎えた。
かつての因縁からかカグラギに対しては数々の恨み節をぶつけていたものの、その言葉に揺らぐことはなく「民と国を得た」と言い切った彼を見て姿を消した。
その後本編第37話にて
グローディ・ロイコディウムの能力で蘇生しトウフの女王として再び君臨していた。
自身を蘇らせたグローディを小突くなど映画版での振る舞いは変わりない。
そして彼女が討ち取られた際の「イロキの悪政」の真実が明かされる。
彼女が神の怒りの当時食料独占に走ったのは、実はトウフの米にグローディが毒を混ぜていたためであった。
グローディの毒入り米は少量で致死に至る
シュゴッド由来の猛毒であり、まかり間違って他国に流出しようものなら風評被害で国の屋台骨へのダメージは必須。
そして自国の国民が食べてもそれは同様であり、被害を拡大させないために米を一箇所に集める必要にかられたことが、食料独占の理由であった。
故に神の怒りと食料独占はたまたま時期が被っただけで、未曾有の大災害の際にトウフの国民達は自国の食料がタキタテ城にあり、集めたのが女王であるイロキであることを知ることになる。
どっちの出来事もグローディが関わっているあたり、トウフとグローディの関係は因縁めいたものを感じる。
決起しようとした民を落ち着かせ城に出向いたのは当時一般市民に過ぎなかったカグラギ・ディボウスキであった。
カグラギの優れた米作りの技術を評価したイロキは、彼を城に呼び手ずから教育を施していた。
そういった繋がりからイロキの説得を買って出て城に出向いた際に、彼女の悪政の真実を知ることとなる。
カグラギに真実を語った後、イロキは自ら毒入りの米を食したうえで全ての罪を被り討ち取られることを望む。
王の証をカグラギに渡し、彼に毒が周り死ぬ前の介錯をするように指示を出すも結局カグラギはイロキを手に掛けることはできず。
そうこうするうちに毒で苦しむイロキが灯りを倒したことで城は火に包まれた末、彼女は城と運命を共にする。
結果として彼女が回収した毒入り米は城と共に燃やし尽くされ、彼女が守ろうとした国の体面は保たれた。
しかし死にゆくイロキの願いを果たせなかったカグラギは、彼女にとっての「裏切り者」――――
これが劇場版にてハーカバーカでカグラギと再会したイロキの発した言葉の全てである。
そうして劇場版より2年後、イロキの死より17年の年月を経た今、何の因果か自分を国を追い詰め滅ぼしかけた怨敵であるグローディの手によって蘇った彼女は、再度自分を滅するようカグラギに頼む。
だがハチオージャーへと王鎧武装したカグラギは、再び17年前失敗した毒入り米の流通を目論むグローディと戦い始める。
その様子を眺めるイロキは次第にその身体が消滅していき(グローディの能力が解除されたのか)、そのまま自分の後継者の”今”を見届けるとどこか楽しげに上記の台詞を遺し消えていったのだった。
「とっとと立て。グズめ!借りるぞ」
負傷し、治療中のカグラギの前にイロキは立つ。それはハーカーバーカよりの援軍として現れた
デボニカの連れてきた心強い味方であった。
彼のオージャカリバーを手に、同じく死の国より舞い戻った
カーラス・デハーンと共に王鎧武装を宣言。
カーラス「お互い後継者が不甲斐なくて苦労するな。」
イロキ「まぁ、おかげで死んだ無念の憂さ晴らしが出来る…!」
「「王鎧武装!!」」
かつてチキューを支えた女王二人が宇蟲王の軍勢に刃を向ける。
食料補給をする後継者達を背に、チキューの今を守るための戦いに身を投じた。
その行いは、王様戦隊が宇蟲王を断つための力となった。
時間制限があったためその後ハーカバーカに戻ったと思われる。
【余談】
名前の由来はキイロスズメバチ。
演じた雛形あきこ女史は平成ライダー対昭和ライダー
仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊にて葵咲役として出演経験があり、スーパー戦隊シリーズへは初参加。
グローディ役の天野浩成氏の妻であり、第37話では夫婦共演が実現している。
天野氏は劇場版の宣伝を自身のTwitterで頻繁にしており、当時公開カウントダウンに勝手に参加していた。
そういった振る舞いは特撮ファンも知るところだったが、天野氏の方も
宇蟲五道化の一人としてレギュラー出演することは事前告知が無かったため多くの驚きの声があがった。
最終更新:2024年11月15日 01:58