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ゲーム&ウオッチ図鑑

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いつでもゲームウオッチ、どこでもゲームウオッチ、誰でもゲームウォッチ

此処は任天堂が嘗て発売していた携帯型液晶ゲーム機、ゲーム&ウオッチ全機種を解説していく記事である。

概要

任天堂初の携帯型ゲーム機であり、ゲームソフトが本体内のROMに書き込まれた「1ハード1ソフト」方式の機種。つまり現在のゲーム機のようにカートリッジ(ロムカセット)交換で一つの機種で様々なソフトを実行することはできない。ゲームをしない間は時計として使え、これが商品名「ゲーム&ウオッチ」の由来となった。後にアラーム機能も付属された。
ゲームウオッチとも呼ばれたり、ゲーム&ウォッチと誤記されたりする。
第一作は1980年4月28日発売の『ボール』。手元で遊べる手軽さが受けてヒットし大人にも子供にも人気になった。その後同年に4つの新作を発売した。
当シリーズの大ヒットとその利益により、任天堂は当時抱えていた70億円近くもの莫大な借金を完済できた上に40億円ほどの黒字にもなった。これで得られた利益がファミリーコンピュータの開発に投資された。
1985年発売の『ブラックジャック』を最後に日本での新作発売は途絶えたが、日本国外向けとしては1991年発売の『マリオジャグラー』が最後の作品である。総計で59タイトルが発売された。後にゲームボーイ等の任天堂の後継機で移植されたり、特典として復刻版がプレゼントされたりゲームウォッチ以外のゲームも同時に移植された新モデルが発売されたりした。
販売個数は日本で1287万個、日本国外で3053万個、総計4340万個を記録した。

開発経緯

当時の任天堂社員だった横井軍平が、新幹線の中で暇潰しに電卓のボタンを押して遊んでいる人を見て、「隠して遊べる小型のゲーム機」を発案。その構想を社長の山内博に話す。
そうして向かった会合先で、液晶生産用の新工場を立ち上げたものの電卓の需要が頭打ちで、応用先を探していた当時のシャープ社長に伝わり、「電卓サイズのゲーム機」を作ることに意気投合し、ゲーム&ウォッチの企画は一気に具現化していった。
当時の任天堂には液晶やマイクロコントローラ関連の技術が不足していたのでシャープと共同開発をした。当初は液晶とマイコンの製造は技術的に難しいと断られたが、横井の置いていった試作機をシャープの技術者が遊んだ事で製品化が実現。
横井がゲームのアイデアとゲームデザイン、同じく任天堂社員の岡田智が電子回路の設計とゲームプログラムを担当。
時計機能は、最初は入れる予定はなく、名前も「マイクロゲーム」にする予定だった。3つのボタンに3種類のゲームを入れる予定だったが、1つが面白くなかったのもあり、それを時計ボタンに変えた。時計機能を付けたのは、加えてもコストがあまり高くならず、時計を買う為、ということで大人でも買いやすくなると見込んだ為である。
当初はサラリーマン等が通勤途中に遊べる物、という目的を念頭に、座った時に手を組んだまま「隠して操作できる」ワイシャツのポケットサイズでデザインされた。ゲーム内容も「誰もが説明書を読まなくても遊べるゲーム」を目指し、親指でボタンを押すだけの極力シンプルな操作体系にした「ゲーム付き時計」というコンセプトで開発。然し発売後は小中学生が主な購買層となった為、その後はターゲットを変更し、よりゲーム性が重視されることになった。
液晶画面は、液晶セグメント表示方式でキャラクター等の動きを表現しており、モノクロであった。
本機の開発にあたり採用したチップ(集積回路)は電卓で使われているものだった。電卓のディスプレイのひとつの数字は7セグメントで表示されており、0から9までの数字は、其々が「セグメント」と呼ばれるパーツを7個組み合わせて数字を表示している。8桁の電卓用のチップなら、7セグメント×8桁=56セグメント、及び数字の間の小数点やマイナス等の記号のセグメントを制御できる能力もあった。つまり56個より数個程多い数のセグメントを制御できる能力があった。電卓のチップは72セグメントの其々をオン・オフ出来る仕組みになっていたので、それを数字用の液晶セグメントの代わりに絵の液晶セグメントを制御する為に使うことで、ゲーム&ウオッチを作った。
本機を共同開発したシャープとは元々付き合いがあったが、ファミコン、ゲームボーイ、スーパーファミコン等の技術面の提携関係にあり、ツインファミコン等シャープ製ファミコンを発売する等と、本機のヒット後も両社は親密な関係を続けた。
また『ドンキーコング』に初搭載された十字キーに関して、これまでゲーム機のコントローラは丸・角形ボタンかスティック状のレバーが主流だったが、十字キーはコンパクトながら親指だけで4方向にキーを押す感覚が伝わる操作性で、その後の国内外で発売されるゲーム機に標準採用された。
ゲーム&ウオッチのヒットに習い、他社から多数のLSIゲーム・電子ゲームが発売され、中には名前や外観がゲーム&ウオッチに酷似した物も発売された。他社製品も含めて「ゲームウオッチ」と呼ばれる場合もある。

余談



参照

インターネットアーカイブに載っていた、『ゲーム&ウオッチパーフェクトカタログ』を参照した。各ゲームウオッチの画像も下記のサイトから参照している。
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