「は……?」
表示された名前を見て、手に持った機器をよく落とさなかったなと後に薫は思った。
クルーゼなる仮面の男の話が終わり、とことん自分達を舐め腐った主催者への怒りが再熱したのが数分前。
これ程近くにいるのに画面越しでは手が届かない。
仮面を叩き割ってやりたい衝動に駆られるも、その機会は直接対峙するまでお預けだろう。
文句と拳をぶつけるのは当分先、一旦怒りは引っ込め情報を得る方へと切り替える。
自分以外の刀使も巻き込まれている可能性は大いにあり、場合によっては合流を方針へ付け加えねばなるまい。
これ程近くにいるのに画面越しでは手が届かない。
仮面を叩き割ってやりたい衝動に駆られるも、その機会は直接対峙するまでお預けだろう。
文句と拳をぶつけるのは当分先、一旦怒りは引っ込め情報を得る方へと切り替える。
自分以外の刀使も巻き込まれている可能性は大いにあり、場合によっては合流を方針へ付け加えねばなるまい。
クルーゼの言葉に嘘は無く、うんともすんとも言わなかったホットラインはこちらの操作を受け付けた。
早速名簿アプリを起動し目を通したところ、案の定知っている名前を複数発見。
舞衣と沙耶香がいてエレンや元親衛隊の二人がいない理由は気に掛かるが、そんなのは些事だと言わんばかりの名が飛び込んで来た。
早速名簿アプリを起動し目を通したところ、案の定知っている名前を複数発見。
舞衣と沙耶香がいてエレンや元親衛隊の二人がいない理由は気に掛かるが、そんなのは些事だと言わんばかりの名が飛び込んで来た。
可奈美と姫和、大荒魂を倒すも隠世から帰れなかった仲間。
タギツヒメ、上記の二人が倒した元凶。
柊篝、姓こそ違うが姫和の実の母にして故人の刀使。
画面上に名が記載されているということはつまり、彼女達も薫と同じ島に連れて来られた。
思いもよらない人選に暫し固まり、金魚のように言葉無く口を開閉するばかり。
タギツヒメ、上記の二人が倒した元凶。
柊篝、姓こそ違うが姫和の実の母にして故人の刀使。
画面上に名が記載されているということはつまり、彼女達も薫と同じ島に連れて来られた。
思いもよらない人選に暫し固まり、金魚のように言葉無く口を開閉するばかり。
「その様子では君の知り合いも参加しているようだな。顔を見る限り、そう単純な話でも無いようだが」
「…あ、お、おう……」
「…あ、お、おう……」
声を掛けられようやく硬直から解かれる。
見れば先程自分を助けた青年、ロロは既にホットラインを仕舞っていた。
呆けている間にテキパキと確認を済ませたらしい。
こちらに向けられる目が説明を求めていると察し、混乱しつつもポツリポツリと話す。
見れば先程自分を助けた青年、ロロは既にホットラインを仕舞っていた。
呆けている間にテキパキと確認を済ませたらしい。
こちらに向けられる目が説明を求めていると察し、混乱しつつもポツリポツリと話す。
「ふむ、死んだ筈の者達が……」
「可奈美達がしくじるとは思えねぇし、それに姫和の母親は…あーいや、芳佳と似たようなのか?」
「可奈美達がしくじるとは思えねぇし、それに姫和の母親は…あーいや、芳佳と似たようなのか?」
死者の蘇生に関してはロロが生き証人である為、有り得ない話ではない。
薫自身の目でタギツヒメが討伐される瞬間を見た訳では無いので、実は生きていたという線も無くは無い。
しかし可奈美と姫和が揃って討ち漏らすとは考え辛く、やはり主催者の手で復活させられた可能性へ傾く。
自分達のこれまでの戦いをあっさり否定するかの所業に、何度目かも分からない怒りが湧くが。
薫自身の目でタギツヒメが討伐される瞬間を見た訳では無いので、実は生きていたという線も無くは無い。
しかし可奈美と姫和が揃って討ち漏らすとは考え辛く、やはり主催者の手で復活させられた可能性へ傾く。
自分達のこれまでの戦いをあっさり否定するかの所業に、何度目かも分からない怒りが湧くが。
篝についても既に宮藤芳佳という参加者を知っているだけに、疑問はすぐ解消。
平行世界出身であるも、芳佳は1946年から来た少女。
となると世界だけでなく時間も異なる参加者が集められている、そう考える方が自然だ。
豊臣秀吉や徳川家康等の名前も、正真正銘の過去の偉人である可能性を笑えない。
わざわざ旧姓で名簿に載せているのは、刀使として現役の頃から連れて来たのか。
これを知った姫和が困惑し、怒りを抱く姿がありありと目に浮かぶ。
平行世界出身であるも、芳佳は1946年から来た少女。
となると世界だけでなく時間も異なる参加者が集められている、そう考える方が自然だ。
豊臣秀吉や徳川家康等の名前も、正真正銘の過去の偉人である可能性を笑えない。
わざわざ旧姓で名簿に載せているのは、刀使として現役の頃から連れて来たのか。
これを知った姫和が困惑し、怒りを抱く姿がありありと目に浮かぶ。
「けど…そっか、あいつらもここにいるんだよな……」
よりにもよって羂索らの手引きで隠世から脱出したのは納得がいかない。
親切心などではなく殺し合いをさせる為とあらば尚更だ。
再会するなら元居た世界の方が良かった。
けれど、もう二度と会えないと思っていた可奈美達の顔をまた見れるのは嬉しくない訳が無い。
散々心配させたのだから、姫和の奴にはこれでもかとナインボディ煽りをしてやろう。
親切心などではなく殺し合いをさせる為とあらば尚更だ。
再会するなら元居た世界の方が良かった。
けれど、もう二度と会えないと思っていた可奈美達の顔をまた見れるのは嬉しくない訳が無い。
散々心配させたのだから、姫和の奴にはこれでもかとナインボディ煽りをしてやろう。
だが一方でこうも思う。
故意で無くとも芳佳を手に掛けた自分が、二人に合わせる顔などあるのだろうか。
いや可奈美達だけではない。
舞衣と沙耶香と再会した時のこと考えると、どうしようもなく心が重くなる。
事情を話せば責める真似はしないだろう、これはあくまで薫の心の問題だ。
手を汚させるよう仕向けた真昼や、根本的な原因を作った羂索達。
悪しき者が誰かと問えば彼らと大多数が口を揃え言っても、そう簡単に自分は悪くないと割り切れなかった。
故意で無くとも芳佳を手に掛けた自分が、二人に合わせる顔などあるのだろうか。
いや可奈美達だけではない。
舞衣と沙耶香と再会した時のこと考えると、どうしようもなく心が重くなる。
事情を話せば責める真似はしないだろう、これはあくまで薫の心の問題だ。
手を汚させるよう仕向けた真昼や、根本的な原因を作った羂索達。
悪しき者が誰かと問えば彼らと大多数が口を揃え言っても、そう簡単に自分は悪くないと割り切れなかった。
(…ま、投げ出す気は更々無いけどよ)
精神的に余裕があるとは口が裂けても言えないが、かといって自暴自棄にもなれない。
ロロに助けられる前はあのまま死んでも良いとさえ思った、だけどもう無理だ。
芳佳の命を奪った挙句、託された想いすらも切り捨てるのは。
ヒーローへの憧れを投げ捨て、最も楽な道に逃げるのは。
自分自身を裏切るという、堕ちる為の一線を超えるのだけは出来そうも無かった。
ロロに助けられる前はあのまま死んでも良いとさえ思った、だけどもう無理だ。
芳佳の命を奪った挙句、託された想いすらも切り捨てるのは。
ヒーローへの憧れを投げ捨て、最も楽な道に逃げるのは。
自分自身を裏切るという、堕ちる為の一線を超えるのだけは出来そうも無かった。
芳佳との情報交換で聞いた彼女の仲間は名簿に載っていない。
若しかすると名前を挙げなかっただけで、芳佳の仲間が参加してる可能性もある。
そうなると事の顛末を伝えねばならず、罪悪感が抑えられない。
かといって芳佳との約束を破るのもお断りだが。
若しかすると名前を挙げなかっただけで、芳佳の仲間が参加してる可能性もある。
そうなると事の顛末を伝えねばならず、罪悪感が抑えられない。
かといって芳佳との約束を破るのもお断りだが。
改めて犯した罪の重さを実感した直後だ。
感傷に浸る時間を木端微塵に砕く、悪逆皇帝の演説が始まったのは。
感傷に浸る時間を木端微塵に砕く、悪逆皇帝の演説が始まったのは。
開けっ放しになった民家の窓から響く声。
リビングに設置されたテレビを通じ、参加者達へ猛烈に己が存在をアピール。
大胆不敵、或いは無謀とも言えるルルーシュに薫はまたもや硬直する羽目になった。
リビングに設置されたテレビを通じ、参加者達へ猛烈に己が存在をアピール。
大胆不敵、或いは無謀とも言えるルルーシュに薫はまたもや硬直する羽目になった。
「……いやいや、何考えてんだアイツ」
放送が終わりテレビ画面は黒一色に逆戻り。
今しがたの映像を見た薫の率直な感想としては、あの青年は実はとんでもない馬鹿なんじゃあないのかというもの。
テレビをジャックして仲間を集める作戦は理解出来る。
馬鹿正直に自分達の根城を教えてしまってるが、それくらいはルルーシュも対策を立てているだろう。
元々持つらしい他者を操る異能に加え、仮面ライダーなる戦士へ変身する道具。
早くも自陣営へ引き込み、傍へ控えさせた綾小路清隆。
何より待ち構えるからには当然テレビ局の守りを固め、拠点兼要塞としての運用も考えている筈。
今しがたの映像を見た薫の率直な感想としては、あの青年は実はとんでもない馬鹿なんじゃあないのかというもの。
テレビをジャックして仲間を集める作戦は理解出来る。
馬鹿正直に自分達の根城を教えてしまってるが、それくらいはルルーシュも対策を立てているだろう。
元々持つらしい他者を操る異能に加え、仮面ライダーなる戦士へ変身する道具。
早くも自陣営へ引き込み、傍へ控えさせた綾小路清隆。
何より待ち構えるからには当然テレビ局の守りを固め、拠点兼要塞としての運用も考えている筈。
問題は参加者へ語った内容。
単に協力を呼び掛けるならいざ知らず、あれでは悪戯に警戒心を広めるだけじゃないのか。
最初の場での様子から尊大な性格なのはある程度分かったが、度が過ぎれば自分の首を絞める結果に繋がる。
単に協力を呼び掛けるならいざ知らず、あれでは悪戯に警戒心を広めるだけじゃないのか。
最初の場での様子から尊大な性格なのはある程度分かったが、度が過ぎれば自分の首を絞める結果に繋がる。
「…成程、あなたはそういう手で来るか」
ルルーシュの真意がイマイチ読めない薫の隣で、感心と呆れ交じりに呟く青年。
放送を行った者と瓜二つの顔を持つロロには、皇帝の狙いが理解できたのか。
放送を行った者と瓜二つの顔を持つロロには、皇帝の狙いが理解できたのか。
「一人で納得すんなよ。ってか、アイツが何考えてんのか分かったのか?自分に酔ってる馬鹿にしか見えなかったぞ?」
「まあ確かに、純粋に協力者を求めるという点では及第点以下の内容だな」
「まあ確かに、純粋に協力者を求めるという点では及第点以下の内容だな」
だがロロはルルーシュが己の力に酔い、あのような放送を行ったのではないとすぐに察した。
平行世界の兄は自分の知るゼロと違って、身一つで機動兵器を破壊する魔王の力は持っていない。
宿すギアスも森羅万象を虚無へ還すザ・ゼロに非ず。
なれど同じルルーシュなら、ブリタニアを幾度も追い詰めた知略の持ち主の筈だ。
今の放送も確固とした狙いがあっての内容に違いない。
平行世界の兄は自分の知るゼロと違って、身一つで機動兵器を破壊する魔王の力は持っていない。
宿すギアスも森羅万象を虚無へ還すザ・ゼロに非ず。
なれど同じルルーシュなら、ブリタニアを幾度も追い詰めた知略の持ち主の筈だ。
今の放送も確固とした狙いがあっての内容に違いない。
「薫、君は今の放送を見て彼の軍門に下りたいと思ったか?」
「な訳ねぇだろ。あんな胡散臭い奴に従ったら、刀使の仕事よりもブラック労働間違い無しだ。
それにアイツ、自分のとこに来るなら仮面ライダーの首持って来いって言いやがったしよ…」
「な訳ねぇだろ。あんな胡散臭い奴に従ったら、刀使の仕事よりもブラック労働間違い無しだ。
それにアイツ、自分のとこに来るなら仮面ライダーの首持って来いって言いやがったしよ…」
これが真昼のような殺し合いに乗った仮面ライダーを殺して来いと言うのなら、納得はしないがまだ分からんでもない。
現実にはそういった条件を一切付けず、全ての仮面ライダーが殺害に当て嵌まると見て良い。
その中には仮面ライダーガッチャードこと一ノ瀬宝太郎も入っている。
羂索へ真っ当な怒りをぶつけ、堀北鈴音を気遣っていた少年だ。
主催者に抗う方針は同じでも、ハッキリ言ってルルーシュよりずっと信用できる。
善良な人間だろう宝太郎までもを、自分の軍団を作る為の犠牲と考えるなど冗談じゃない。
可奈美や芳佳ならそれでもルルーシュを放っては置けないと考えるのだろうけど、あくまで彼の暴挙に等しい行為を止める為。
不要な犠牲を強いるやり方に賛同など出来る筈もなかった。
現実にはそういった条件を一切付けず、全ての仮面ライダーが殺害に当て嵌まると見て良い。
その中には仮面ライダーガッチャードこと一ノ瀬宝太郎も入っている。
羂索へ真っ当な怒りをぶつけ、堀北鈴音を気遣っていた少年だ。
主催者に抗う方針は同じでも、ハッキリ言ってルルーシュよりずっと信用できる。
善良な人間だろう宝太郎までもを、自分の軍団を作る為の犠牲と考えるなど冗談じゃない。
可奈美や芳佳ならそれでもルルーシュを放っては置けないと考えるのだろうけど、あくまで彼の暴挙に等しい行為を止める為。
不要な犠牲を強いるやり方に賛同など出来る筈もなかった。
「そうだな、今の放送を以て兄さ…彼は君のような善良な人物の敵となった。既にある程度の戦力を確保し、放送を真に受けた者がどれだけ集まるかによっては更に巨大な組織と化すかもしれん。
ともすれば、羂索達との直接対決の前に立ち塞がる巨大な壁となるだろう。そんな彼らを倒す為には、他の参加者も共闘を考えねばならなくなる。
狙い通りに、な」
ともすれば、羂索達との直接対決の前に立ち塞がる巨大な壁となるだろう。そんな彼らを倒す為には、他の参加者も共闘を考えねばならなくなる。
狙い通りに、な」
薫や宝太郎のような善良且つ殺し合いに乗っていない参加者達は、ルルーシュを警戒する。
当たり前だ、幾ら打倒主催者を目指していても手段が横暴の極みでは受け入れられない。
放送を見て尚もルルーシュの配下となるのは元々の仲間、恐怖に屈し庇護を求める者、或いは善意では無く利害で動く参加者。
羂索達を倒すためなら過程はどうでもいい、必要ならば犠牲を良しとする危険な軍団が誕生。
結果残るのはルルーシュのやり方を認めない者と、最初から皆殺し以外考えていない危険人物。
それこそルルーシュが望む光景だ。
当たり前だ、幾ら打倒主催者を目指していても手段が横暴の極みでは受け入れられない。
放送を見て尚もルルーシュの配下となるのは元々の仲間、恐怖に屈し庇護を求める者、或いは善意では無く利害で動く参加者。
羂索達を倒すためなら過程はどうでもいい、必要ならば犠牲を良しとする危険な軍団が誕生。
結果残るのはルルーシュのやり方を認めない者と、最初から皆殺し以外考えていない危険人物。
それこそルルーシュが望む光景だ。
「膿を絞り出し自らが引き受け使い勝手の良い駒に変え、尚且つ危機感を煽り善良な参加者の一致団結を促す」
「そうやって二つのグループを作って、主催者の連中を潰すのをやり易くするってのか?強引過ぎだろ……」
「そうやって二つのグループを作って、主催者の連中を潰すのをやり易くするってのか?強引過ぎだろ……」
暴君ルルーシュという悪の存在を利用し反主催者のグループを纏める。
自らを使った策に効果があるかないかで言えば、前者なのだろう。
何せ薫自身、宝太郎に危機が迫っていると分かったら放って置く気は無い。
おまけにロロだって仮面ライダーのベルトが支給されているのだ。
放送を真に受けた者からいつ襲われても不思議は無かった。
自らを使った策に効果があるかないかで言えば、前者なのだろう。
何せ薫自身、宝太郎に危機が迫っていると分かったら放って置く気は無い。
おまけにロロだって仮面ライダーのベルトが支給されているのだ。
放送を真に受けた者からいつ襲われても不思議は無かった。
「こりゃ、のんびりしてらんなくなったな」
可奈美達や芳佳の捜索だけじゃない、宝太郎を見付けるのも優先的な方針に加える。
既に彼は羂索直々に、仮面ライダーガッチャードと言われてしまっているのだ。
ゼアとかいう正体不明の者や、参加者共通のレジスター等ルルーシュが提示した条件は他にもあるがそれでも狙われる可能性は低くない。
既に彼は羂索直々に、仮面ライダーガッチャードと言われてしまっているのだ。
ゼアとかいう正体不明の者や、参加者共通のレジスター等ルルーシュが提示した条件は他にもあるがそれでも狙われる可能性は低くない。
「では、まずは君の仲間や一ノ瀬宝太郎を探しに行くのか?」
「そのつもりだ。あのスカした馬鹿のせいで死なせられるかよ。ロロ、お前も探したい奴がいるなら…」
「気遣いは結構。知っている名はあったが積極的に会いたい者はいない。私の知る者とも限らんのでな」
「そのつもりだ。あのスカした馬鹿のせいで死なせられるかよ。ロロ、お前も探したい奴がいるなら…」
「気遣いは結構。知っている名はあったが積極的に会いたい者はいない。私の知る者とも限らんのでな」
ナナリーも、アリスも、ゼロも、そしてアーニャも不参加。
知っている名はルルーシュ以外に枢木スザクがあったが、薫へ言ったように会いたいとも思わない。
ただ一人、ロロ・ランペルージという人物は少々気になった。
ルルーシュとナナリーが身分を隠していた時に名乗った姓を、どういう訳か自分と同じ名の参加者も使っている。
名簿の並びから見てもほぼ確実に、ルルーシュの関係者。
言うなれば平行世界のロロ、ということか。
知っている名はルルーシュ以外に枢木スザクがあったが、薫へ言ったように会いたいとも思わない。
ただ一人、ロロ・ランペルージという人物は少々気になった。
ルルーシュとナナリーが身分を隠していた時に名乗った姓を、どういう訳か自分と同じ名の参加者も使っている。
名簿の並びから見てもほぼ確実に、ルルーシュの関係者。
言うなれば平行世界のロロ、ということか。
(つくづく趣味が悪いな……)
向こうのルルーシュとどのような関係を結んだのかは知らない。
双子なのかそうでないのか。
血を分けた実の兄弟か、自分と同じクローンか。
ナナリーにしてやったように向こうのロロも愛したのか、そうはならなかったのか。
全く気にならないと言えば嘘になる。
だとしてもピンポイントで自分だけ二つの世界から連れて来るのは、非常に不愉快だった。
双子なのかそうでないのか。
血を分けた実の兄弟か、自分と同じクローンか。
ナナリーにしてやったように向こうのロロも愛したのか、そうはならなかったのか。
全く気にならないと言えば嘘になる。
だとしてもピンポイントで自分だけ二つの世界から連れて来るのは、非常に不愉快だった。
(にしても、レジスターや仮面ライダーはともかく自分の部下まで狩りの標的に選ぶとは…兄さん、一体あなたに何があった?)
ルルーシュが求める忠誠の証の一つに、黒の騎士団の団員の首もあった。
ロロの記憶が正しければ、騎士団がゼロを裏切りシュナイゼルの元へ下った覚えは全く無い。
尤も平行世界ではロロが知るのとは異なる展開になったのかもしれないが。
魔王ではなく皇帝を名乗り、更には名簿に二代目ゼロなる者も登録されている。
経緯は不明だが少なくともあちらの世界では、ルルーシュと騎士団が決裂する程の事態が起きたらしい。
興味が無い訳ではない、さりとてそこまで深く知りたいとも思わなかった。
ロロの記憶が正しければ、騎士団がゼロを裏切りシュナイゼルの元へ下った覚えは全く無い。
尤も平行世界ではロロが知るのとは異なる展開になったのかもしれないが。
魔王ではなく皇帝を名乗り、更には名簿に二代目ゼロなる者も登録されている。
経緯は不明だが少なくともあちらの世界では、ルルーシュと騎士団が決裂する程の事態が起きたらしい。
興味が無い訳ではない、さりとてそこまで深く知りたいとも思わなかった。
「ともかく私の方は気にする必要も無い」
「そうか…おっし!そんじゃあ着替えてからパッパッと――」
「そうか…おっし!そんじゃあ着替えてからパッパッと――」
出発しようぜと、最後まで言う筈だった言葉が出ない。
唐突に口を噤んだ薫の様子を、ロロもまた不自然には思わなかった。
二人の耳が揃って同じ音を捉えたから。
パチパチパチ、一定の感覚で肌をぶつける乾いた拍手。
心を打たれ感動を伝えるのとは違う、籠められた感情は丸っきり正反対。
唐突に口を噤んだ薫の様子を、ロロもまた不自然には思わなかった。
二人の耳が揃って同じ音を捉えたから。
パチパチパチ、一定の感覚で肌をぶつける乾いた拍手。
心を打たれ感動を伝えるのとは違う、籠められた感情は丸っきり正反対。
「皇帝様の有難いお言葉に、熱血少女の決意表明。無料(タダ)で見せてくれるなんざ、随分太っ腹だな」
隠す気もない嘲りを口に出し、ゆったりとした足取りで近付く。
闇を切り取った色を纏い、輝く銀髪が僅かに揺れる。
大通りを歩けば黄色い歓声を一身に浴びるだろう顔はしかし、友好的とは言い難い笑み。
モデルのような細身ながらも、獣を思わせるしなやかな肉付き。
片手にぶら下げた剣は現代日本なら職務質問確定なれど、生憎男は人の尺度で計れる存在に非ず。
闇を切り取った色を纏い、輝く銀髪が僅かに揺れる。
大通りを歩けば黄色い歓声を一身に浴びるだろう顔はしかし、友好的とは言い難い笑み。
モデルのような細身ながらも、獣を思わせるしなやかな肉付き。
片手にぶら下げた剣は現代日本なら職務質問確定なれど、生憎男は人の尺度で計れる存在に非ず。
「皇帝様の演説の後に楽しそうなお喋りが聞こえて来たからな、こうしてわざわざ足を運んでやったんだ。俺も仲間に入れてくれよ」
あからさまに他者を見下した言動。
余程のお人好しでも無い限りは不快感と警戒心を抱かせる、尊大な態度。
先のルルーシュのように目的があってではない、本心から自分以外を低く見ている。
殺し合いという状況で初対面の相手に向けるのは間違いなく悪手。
そう分かっていながら行う男へ、薫達の視線が険しさを増す。
余程のお人好しでも無い限りは不快感と警戒心を抱かせる、尊大な態度。
先のルルーシュのように目的があってではない、本心から自分以外を低く見ている。
殺し合いという状況で初対面の相手に向けるのは間違いなく悪手。
そう分かっていながら行う男へ、薫達の視線が険しさを増す。
「羂索達を討つ為の仲間に入りたいと言うのなら、私では無く彼女に尋ねるといい。君はどう思う?」
「…冗談だろ。好き好んでこんな爆弾みたいなの引き入れられるかよ」
「…冗談だろ。好き好んでこんな爆弾みたいなの引き入れられるかよ」
褒められた言動で無くとも殺し合いに乗っていないならともかく、銀髪の男は確実のその枠から外れる。
タギツヒメに騙されノロを集めた嘗ての親衛隊や、殺し合いに乗った柊真昼。
彼女達のように相容れなくとも、譲れないものを秘めた人間とは明らかに違う。
目を見れば、言葉を聞けば、何より全身の毛穴に突き刺さる痛みが伝えて来る。
この男には信念だとかそういったのが無い、あるのは他者を弄ぶ悪意のみ。
悪童が虫を解体するのと同じ感覚で、人の心へ刃を捻じ込み掻き回す。
崇高な目的とは程遠い悦楽で動く、野放しにはできない存在。
タギツヒメに騙されノロを集めた嘗ての親衛隊や、殺し合いに乗った柊真昼。
彼女達のように相容れなくとも、譲れないものを秘めた人間とは明らかに違う。
目を見れば、言葉を聞けば、何より全身の毛穴に突き刺さる痛みが伝えて来る。
この男には信念だとかそういったのが無い、あるのは他者を弄ぶ悪意のみ。
悪童が虫を解体するのと同じ感覚で、人の心へ刃を捻じ込み掻き回す。
崇高な目的とは程遠い悦楽で動く、野放しにはできない存在。
「あの脳みそヤローと同じなんだよ、お前。見てるだけでムカムカしてくる」
「随分辛辣だなチビ助。パパとママは礼儀正しい言葉遣いも教えてくれなかったってか?」
「随分辛辣だなチビ助。パパとママは礼儀正しい言葉遣いも教えてくれなかったってか?」
羂索と同じ邪悪と断じられ、否定も肯定もしない。
ケラケラと笑い煽り返す姿が、薫の言う通りだと伝えているようだった。
荒魂だからといって問答無用で討伐するのは益子の教えでは無い。
だが、目の前にいるコレは、言葉だけで考えを改めるモノとは違う。
大荒魂と対峙した時にも似た、常に首へ剣を添えられたかの緊張感とおぞましさが、自然と手を得物へと伸ばさせた。
ケラケラと笑い煽り返す姿が、薫の言う通りだと伝えているようだった。
荒魂だからといって問答無用で討伐するのは益子の教えでは無い。
だが、目の前にいるコレは、言葉だけで考えを改めるモノとは違う。
大荒魂と対峙した時にも似た、常に首へ剣を添えられたかの緊張感とおぞましさが、自然と手を得物へと伸ばさせた。
戦闘態勢を取る薫をロロは止めない。
彼の目から見ても、銀髪の男と対話を続行するのは愚の骨頂。
姿を見せ言葉を響かせただけで周囲の空気を支配してみせた、尋常ならざるプレッシャーを知っている。
魔王を名乗る兄と同じ、人の道を外れた存在に他ならない。
彼の目から見ても、銀髪の男と対話を続行するのは愚の骨頂。
姿を見せ言葉を響かせただけで周囲の空気を支配してみせた、尋常ならざるプレッシャーを知っている。
魔王を名乗る兄と同じ、人の道を外れた存在に他ならない。
薫達の警戒心が高まるのを感じ、されど男は余裕の笑みを浮かべたまま。
己の力に絶対的な自信を持つが故か。
異様に喉の乾く空気が、過信した愚か者と断言するのを阻む。
いずれにしろ、戦闘は確実に避けられない。
小柄な体躯で大剣を構えるアンバランスさに、男が失笑を漏らす。
己の力に絶対的な自信を持つが故か。
異様に喉の乾く空気が、過信した愚か者と断言するのを阻む。
いずれにしろ、戦闘は確実に避けられない。
小柄な体躯で大剣を構えるアンバランスさに、男が失笑を漏らす。
「お喋りよりもチャンバラごっこがしたいのか?生憎、ガキの相手は専門外でな」
「言ってろよ、ぶった斬られてから後悔しても遅ぇぞ!」
「言ってろよ、ぶった斬られてから後悔しても遅ぇぞ!」
荒魂で無くとも人に仇為すならば容赦しない。
刀使の使命に翳りは無く、罪悪感を抱えようと敵を前に己が刃は錆び付かせない。
揺るがぬ正義を籠めた一閃が己を打ち砕かんとする光景に、尚も男は嘲笑を浮かべ続ける。
他者の命を守る、そんなつまらないもので剣を振るう輩は腐る程見て来た。
最期は決まって無駄死に、少なくとも己が認めるただ一人を除いては。
刀使の使命に翳りは無く、罪悪感を抱えようと敵を前に己が刃は錆び付かせない。
揺るがぬ正義を籠めた一閃が己を打ち砕かんとする光景に、尚も男は嘲笑を浮かべ続ける。
他者の命を守る、そんなつまらないもので剣を振るう輩は腐る程見て来た。
最期は決まって無駄死に、少なくとも己が認めるただ一人を除いては。
「お前じゃ退屈凌ぎになるかも怪しいが、吠えたからには遊んでやるよ」
正義が悪を滅ぼすのが世の常ならば、悪が正義を踏み躙るのもまた世の理。
嘗て絶望と復讐心から魂を腐らせた魔戒騎士、ジンガが刀使を迎え撃つ。
嘗て絶望と復讐心から魂を腐らせた魔戒騎士、ジンガが刀使を迎え撃つ。
戦闘開始となれば薫に躊躇は無い。
対象に危険性を感じないなら手は出さず、反対に有りと判断した際には刀で以て対処。
益子家の教えに従うなら、ジンガは確実に武力行使が必要な危険人物。
斬るか否か、決断を下し実行へ移すまで時間を掛けるのは悪手。
余計な抵抗をされる前に片を付けるのは、荒魂相手の時と同じだ。
悠長に相手の出方を窺ってはいいられない。
対象に危険性を感じないなら手は出さず、反対に有りと判断した際には刀で以て対処。
益子家の教えに従うなら、ジンガは確実に武力行使が必要な危険人物。
斬るか否か、決断を下し実行へ移すまで時間を掛けるのは悪手。
余計な抵抗をされる前に片を付けるのは、荒魂相手の時と同じだ。
悠長に相手の出方を窺ってはいいられない。
今更改めて確認するまでもないが、薫は普段通りの戦いが可能とは言い難い。
握る得物は破壊力とリーチに優れてこそいても、使い慣れた本来の武器に非ず。
祢々切丸で無ければ、まして御刀ですらない。
刀使としての術が一切使えずS装備も支給されなかった為、最初から不利を強いられている。
頼れるのは術を用いない薫自身の剣の技量のみ。
握る得物は破壊力とリーチに優れてこそいても、使い慣れた本来の武器に非ず。
祢々切丸で無ければ、まして御刀ですらない。
刀使としての術が一切使えずS装備も支給されなかった為、最初から不利を強いられている。
頼れるのは術を用いない薫自身の剣の技量のみ。
(速攻で決めてやる…!)
駆ける姿は弾丸の如し。
迅移を使った時程の速さは無くとも、小柄な体躯を活かしての疾走。
術に頼り切るだけでは足りない、剣術の基本を学び極限まで高めてこその刀使だ。
二つに結んだ髪が揺れ、顔に風の冷たさを感じつつ接近を果たす。
迅移を使った時程の速さは無くとも、小柄な体躯を活かしての疾走。
術に頼り切るだけでは足りない、剣術の基本を学び極限まで高めてこその刀使だ。
二つに結んだ髪が揺れ、顔に風の冷たさを感じつつ接近を果たす。
振り被った剣は薫の背を超える巨大さ。
モンスターの討伐に用いられるハンターの装備だ、決して見せかけだけの張りぼてではない。
長大な刀身を持つ祢々切丸の使い手だけあって、少女とは思えない膂力を誇る。
使い慣れない武器であっても抜群の威力を引き出すことが可能。
一撃で終わらせるつもりで頭上より叩きつけた。
モンスターの討伐に用いられるハンターの装備だ、決して見せかけだけの張りぼてではない。
長大な刀身を持つ祢々切丸の使い手だけあって、少女とは思えない膂力を誇る。
使い慣れない武器であっても抜群の威力を引き出すことが可能。
一撃で終わらせるつもりで頭上より叩きつけた。
「おっと、危ない危ない。もう少しで当たるところだったな」
発するのは苦悶の呻きではない、小馬鹿にする意図をこれでもかと籠められた声だ。
一歩真横に動き、それだけであっさりと回避。
数センチあるかないかの位置に鉄塊が振り下ろされた。
だというのに、ジンガは慌てるどころか軽口を叩く余裕すら見せたではないか。
恐怖を押し隠す為のハッタリか、否、そう断じれる程軟な男じゃあない。
一歩真横に動き、それだけであっさりと回避。
数センチあるかないかの位置に鉄塊が振り下ろされた。
だというのに、ジンガは慌てるどころか軽口を叩く余裕すら見せたではないか。
恐怖を押し隠す為のハッタリか、否、そう断じれる程軟な男じゃあない。
広いリーチの武器と言えども剣である以上、一定の距離まで近付かねば攻撃を当てられない。
薫が距離を詰めたのはそのまま敵の狩猟領域へ入り込んだのを意味する。
踏み込むと同時に右手を突き出し、鞘に納めた魔戒剣が腹部を狙う。
刺殺は免れると思うなかれ、人の皮を被ろうとジンガはホラー。
抜き身の刃で無くとも少女の柔肌を貫くのは容易い。
薫が距離を詰めたのはそのまま敵の狩猟領域へ入り込んだのを意味する。
踏み込むと同時に右手を突き出し、鞘に納めた魔戒剣が腹部を狙う。
刺殺は免れると思うなかれ、人の皮を被ろうとジンガはホラー。
抜き身の刃で無くとも少女の柔肌を貫くのは容易い。
「っ!ク、ソ……!」
迎撃に出るのは間に合わない。
膝を畳んで屈み、ただでさえ低い目線が更に落ちる。
ヒュオンという空気の悲鳴が頭上から聞こえるも、薫自身はノーダメージ。
腕を伸ばした体勢且つ、攻撃を外した瞬間は硬直から逃れられない。
手繰り寄せたチャンスを逃さず、薫は豪快に大剣を振り回す。
膝を畳んで屈み、ただでさえ低い目線が更に落ちる。
ヒュオンという空気の悲鳴が頭上から聞こえるも、薫自身はノーダメージ。
腕を伸ばした体勢且つ、攻撃を外した瞬間は硬直から逃れられない。
手繰り寄せたチャンスを逃さず、薫は豪快に大剣を振り回す。
肉を断ち骨を砕く嫌な手応えは、無い。
代わりに得物が微かに揺れ、両腕に掛かる重さが増加。
顔を上げると原因が即座に判明、刀身という不安定な足場にジンガが立っていた。
代わりに得物が微かに揺れ、両腕に掛かる重さが増加。
顔を上げると原因が即座に判明、刀身という不安定な足場にジンガが立っていた。
「お前…!」
「心配するな、すぐに降りてやるよ」
「心配するな、すぐに降りてやるよ」
但し素直に地面へ足を付けてやる気はないが。
振り落とされるよりも先に駆け、薫の眼前へと到達。
長い脚がブレたかと思えば頬に衝撃が襲い、遅れて鈍痛が走る。
蹴られたと理解したは良いが、脳が揺さぶられ見える景色が二重へと変化。
一時的とはいえ視界が使い物にならず、目で次の攻撃を見極めるのは難しい。
ならばと大剣を滅茶苦茶に振り回し、無理やりにでもジンガを離さんとする。
振り落とされるよりも先に駆け、薫の眼前へと到達。
長い脚がブレたかと思えば頬に衝撃が襲い、遅れて鈍痛が走る。
蹴られたと理解したは良いが、脳が揺さぶられ見える景色が二重へと変化。
一時的とはいえ視界が使い物にならず、目で次の攻撃を見極めるのは難しい。
ならばと大剣を滅茶苦茶に振り回し、無理やりにでもジンガを離さんとする。
「おいおいどこを狙ってる?透明人間でも斬るつもりか?」
挑発が聞こえた方へ腕を動かすには遅い。
斬り付けるのもドレインタッチで体力を奪うのも、敵に先手を取られれば無意味。
脇腹に拳が叩き込まれ、唾液と短い悲鳴が吐き出された。
靴底が地から離れ宙へと身を投げ出す薫に、追撃を掛けるべくジンガもまた踏み込み、
斬り付けるのもドレインタッチで体力を奪うのも、敵に先手を取られれば無意味。
脇腹に拳が叩き込まれ、唾液と短い悲鳴が吐き出された。
靴底が地から離れ宙へと身を投げ出す薫に、追撃を掛けるべくジンガもまた踏み込み、
「変身」
『RIDER TIME』
『KAMEN RIDER ZI-O!』
鳴り響く電子音声が動きを阻害、薫が立て直す時間を稼いだ。
そういえばいたなと頭の片隅から引っ張り出し、音の正体を視界に入れる。
腕時計をモチーフにした装甲に、時計針を思わせる形状のアンテナ。
張り付いた「ライダー」の四文字が何よりも特徴的な、偽りの魔王。
本来の変身者とは異なる者、ロロが仮面ライダージオウに姿を変えた。
そういえばいたなと頭の片隅から引っ張り出し、音の正体を視界に入れる。
腕時計をモチーフにした装甲に、時計針を思わせる形状のアンテナ。
張り付いた「ライダー」の四文字が何よりも特徴的な、偽りの魔王。
本来の変身者とは異なる者、ロロが仮面ライダージオウに姿を変えた。
「彼女だけでは少々手に余るようなのでな、私も参加させてもらう」
行く末を見届けると言った手前、助力に出てやっても問題は無いだろう。
ジオウの力を使いこなしておく良い機会でもあるし、何より今後を考えればジンガは邪魔な存在。
始末しておいて損は無い。
返答を待たずに両手を跳ね上げ、二つの銃口で睨み付ける。
ジオウの力を使いこなしておく良い機会でもあるし、何より今後を考えればジンガは邪魔な存在。
始末しておいて損は無い。
返答を待たずに両手を跳ね上げ、二つの銃口で睨み付ける。
一つはNPC相手にも使ったジオウ専用装備、ジカンギレード。
もう一つは宮藤芳佳の支給品であったDVディフェンダー。
刀使にとって銃は専門外、自分が持つよりはとロロに譲渡していた。
芳佳の遺品ではあるが、立ち直る切っ掛けを作ってくれたロロにならばと考えた結果である。
もう一つは宮藤芳佳の支給品であったDVディフェンダー。
刀使にとって銃は専門外、自分が持つよりはとロロに譲渡していた。
芳佳の遺品ではあるが、立ち直る切っ掛けを作ってくれたロロにならばと考えた結果である。
得物は二つとも遠距離形態に変形。
引き金を引き、供給されたエネルギーがジンガへと放たれる。
高周波エネルギー弾と、高出力のレーザービームが冷えた早朝の空気を熱し殺到。
共にアナザーライダーやロンダーズファミリーと言った、人外相手を想定し生み出された武器だ。
人間社会に浸透する銃火器の類とは、威力も連射性能も段違い。
ロロに二丁拳銃を扱うスキルは無いが、そこはジオウの機能が解決済み。
二本のデータ収集装置が敵の回避・攻撃タイミング、間合いや射撃の瞬間を的確に割り出す。
引き金を引き、供給されたエネルギーがジンガへと放たれる。
高周波エネルギー弾と、高出力のレーザービームが冷えた早朝の空気を熱し殺到。
共にアナザーライダーやロンダーズファミリーと言った、人外相手を想定し生み出された武器だ。
人間社会に浸透する銃火器の類とは、威力も連射性能も段違い。
ロロに二丁拳銃を扱うスキルは無いが、そこはジオウの機能が解決済み。
二本のデータ収集装置が敵の回避・攻撃タイミング、間合いや射撃の瞬間を的確に割り出す。
「ハッ、カッコ付けるならもっとしっかり狙えよ」
敵が単なるNPCの群れなら、或いは凡百の力しか持たないなら。
今頃蜂の巣になっただろうがジンガをその枠に収めるのは大間違い。
踊るように動き回り、服の端にすら掠めさせない。
合間を縫って薫が剣を振るえば案の定躱し、刀身を掴んで銃撃に対する盾に使用。
無論、自分の武器を利用されるのを薫が許す筈は無くジンガの手を振り払おうとする。
しかしどれだけ引いてもガッチリと掴まれた大剣はビクともせず、反対にジンガへ良いように使われてばかり。
パッと手を離せば唐突な解放によろけ、すかさず蹴りが飛び吹き飛ばされた。
地面を転がる少女には見向きもせず、ここで遊び相手を変更。
吹雪のように叩きつける光線の間を泳ぎ、難なくロロを剣の間合いへ閉じ込めた。
今頃蜂の巣になっただろうがジンガをその枠に収めるのは大間違い。
踊るように動き回り、服の端にすら掠めさせない。
合間を縫って薫が剣を振るえば案の定躱し、刀身を掴んで銃撃に対する盾に使用。
無論、自分の武器を利用されるのを薫が許す筈は無くジンガの手を振り払おうとする。
しかしどれだけ引いてもガッチリと掴まれた大剣はビクともせず、反対にジンガへ良いように使われてばかり。
パッと手を離せば唐突な解放によろけ、すかさず蹴りが飛び吹き飛ばされた。
地面を転がる少女には見向きもせず、ここで遊び相手を変更。
吹雪のように叩きつける光線の間を泳ぎ、難なくロロを剣の間合いへ閉じ込めた。
「チッ…!」
銃身を鞘が叩き照準をズラされた。
再度狙いを合わせるのを呑気に待ってやらず、魔戒剣を抜刀。
距離が開いているならまだしも、ここまで近付かれては銃では却って不利。
咄嗟の判断でジカンギレードを変形したのは正解だ。
「ケン」の二文字が刻まれた刀身と、ソウルメタル製の刃が激突。
使い手がホラーに堕ちようとも、魔戒剣は古今東西の名刀が鈍ら同然の強度と切れ味を持つ。
対するジカンギレードもまた高圧エネルギーを送り込み、魔戒剣と渡り合う。
再度狙いを合わせるのを呑気に待ってやらず、魔戒剣を抜刀。
距離が開いているならまだしも、ここまで近付かれては銃では却って不利。
咄嗟の判断でジカンギレードを変形したのは正解だ。
「ケン」の二文字が刻まれた刀身と、ソウルメタル製の刃が激突。
使い手がホラーに堕ちようとも、魔戒剣は古今東西の名刀が鈍ら同然の強度と切れ味を持つ。
対するジカンギレードもまた高圧エネルギーを送り込み、魔戒剣と渡り合う。
武器の性能が互いに引けを取らないならば、勝敗は使い手の技能によって左右されるだろう。
袈裟斬りを弾いた魔戒剣が返す刀で首を狙い、数歩の後退で回避。
逃しはせぬと踏み込みつつ腹部へ切っ先を走らせるも、間一髪のタイミングでジカンギレードが防ぐ。
刀身から金属同士の衝突を感じたその時より、既にジンガは次なる攻撃へと移行。
宙へと身を乗り上げ一回転、胸部目掛けて蹴りを叩き込んだ。
生身で放ったとは思えない威力だ、靴底が与える衝撃に大きくたたらを踏む。
軽量ながら鋼鉄の200倍の強度を誇るジオウの装甲があったからこそ、この程度で済んだ。
変身していなかったらロロの細い胴体など、枯れ枝よりも簡単に折られた二違いない。
袈裟斬りを弾いた魔戒剣が返す刀で首を狙い、数歩の後退で回避。
逃しはせぬと踏み込みつつ腹部へ切っ先を走らせるも、間一髪のタイミングでジカンギレードが防ぐ。
刀身から金属同士の衝突を感じたその時より、既にジンガは次なる攻撃へと移行。
宙へと身を乗り上げ一回転、胸部目掛けて蹴りを叩き込んだ。
生身で放ったとは思えない威力だ、靴底が与える衝撃に大きくたたらを踏む。
軽量ながら鋼鉄の200倍の強度を誇るジオウの装甲があったからこそ、この程度で済んだ。
変身していなかったらロロの細い胴体など、枯れ枝よりも簡単に折られた二違いない。
「全く、下賤な輩だ…!」
吐き出されるのは悪態だけではない、左手のDVディフェンダーからレーザーもだ。
下手に二刀流などやったところで技量が追い付かない、故に片方はそのまま銃として使う。
更に先程までと違ってバルカンモードへチェンジさせている。
連射性能を引き上げ、パルス光線が休む間も無く発射された。
下手に二刀流などやったところで技量が追い付かない、故に片方はそのまま銃として使う。
更に先程までと違ってバルカンモードへチェンジさせている。
連射性能を引き上げ、パルス光線が休む間も無く発射された。
「良い玩具だな、誕生日プレゼントで買ってもらったのか?」
尤も命中するかどうかは別。
地面を転がり、時にはジグザグに動き回って躱し続ける。
ロロの銃撃に避けるしか出来ないのではない。
その証拠に見よ、戦闘が始まってから一切変わらない余裕の笑みを。
華麗にステップを踏み、戦場をダンスステージに見立てパルス光線を当てさせない。
跳躍し、銃口が再び捉えるまでの僅かな間にロロの傍らへ降り立つ。
地面を転がり、時にはジグザグに動き回って躱し続ける。
ロロの銃撃に避けるしか出来ないのではない。
その証拠に見よ、戦闘が始まってから一切変わらない余裕の笑みを。
華麗にステップを踏み、戦場をダンスステージに見立てパルス光線を当てさせない。
跳躍し、銃口が再び捉えるまでの僅かな間にロロの傍らへ降り立つ。
「俺一人に躍らせるなよ。折角だ、お前も踊ってみせろ」
嘲りの言葉へ言い返す暇は無い、視覚装置に煌めく刃が映り込む。
再度剣と剣が奏で合い、苛烈な歌を響かせる。
急所へ迫る魔戒剣を防ぐロロは、自身の圧倒的な不利を嫌と言う程に感じていた。
魔王ゼロのように己が肉体を用いてKMFを相手取った事も無ければ、刀使のように剣術を身に着けてもいない。
武芸に秀でた訳でないロロがこうもジンガと渡り合えるのは、偏にジオウに変身しているからこそ。
何より、敵は明らかに本気を出していない。
再度剣と剣が奏で合い、苛烈な歌を響かせる。
急所へ迫る魔戒剣を防ぐロロは、自身の圧倒的な不利を嫌と言う程に感じていた。
魔王ゼロのように己が肉体を用いてKMFを相手取った事も無ければ、刀使のように剣術を身に着けてもいない。
武芸に秀でた訳でないロロがこうもジンガと渡り合えるのは、偏にジオウに変身しているからこそ。
何より、敵は明らかに本気を出していない。
挑発的な態度を繰り返してはいても、ジンガの剣術は達人の域を凌駕して有り余る。
剣に関して素人のロロですら理解してしまう程に強い。
にも関わらず未だ自分を仕留められないのは、意図的に手を抜いているからだろう。
剣に関して素人のロロですら理解してしまう程に強い。
にも関わらず未だ自分を仕留められないのは、意図的に手を抜いているからだろう。
(屈辱だが、その遊びによって未だ命は繋がっているか…)
ギアスを使えば戦況を変えられるだろうが、ロロにとっての本命は自分をエデンバイタルから引き戻した主催者達。
ジンガ一人の為に全力を出し、結果塵に還るのは御免だ。
反作用という無視できないリスクが存在する以上、乱発は可能な限り避けたい。
幸いと言うべきか、ジンガと戦うのはロロ一人では無い。
ジンガ一人の為に全力を出し、結果塵に還るのは御免だ。
反作用という無視できないリスクが存在する以上、乱発は可能な限り避けたい。
幸いと言うべきか、ジンガと戦うのはロロ一人では無い。
(もらった…!)
ジンガの意識がロロに割かれたタイミングを逃すような素人では無い。
背後からバッサリとは正々堂々と言い難い、しかし拘っている場合でないと薫にも分かる。
ならば躊躇は放り投げて疾走、がら空きの背中目掛けて大剣が食らい付く。
背後からバッサリとは正々堂々と言い難い、しかし拘っている場合でないと薫にも分かる。
ならば躊躇は放り投げて疾走、がら空きの背中目掛けて大剣が食らい付く。
薫には見えない、しかし真正面のロロにはジンガが失笑を漏らす姿が見えた。
両足を軸に、腰の捻りを加えた回転斬りを繰り出す。
咄嗟の判断で行われたジカンギレードの防御が崩され、胸部を刃が噛み千切った。
大量に散る火花には目もくれず、視界は吹き飛ぶジオウから外れる。
振り返った先で剣を翳し、大剣の一撃を何でも無いように防ぐ。
咄嗟の判断で行われたジカンギレードの防御が崩され、胸部を刃が噛み千切った。
大量に散る火花には目もくれず、視界は吹き飛ぶジオウから外れる。
振り返った先で剣を翳し、大剣の一撃を何でも無いように防ぐ。
「くっ…動かねぇ…!」
「おいおいまさか、これで踏ん張ってるつもりか?それとも、わざと手を抜いてくれてるのか?」
「おいおいまさか、これで踏ん張ってるつもりか?それとも、わざと手を抜いてくれてるのか?」
薫の持つ防衛隊炎型大剣をマトモに受け止めようものなら、大抵の刀剣類は砕け散る。
それ以前に相手が力負けし得物共々吹き飛ばされるだろう。
しかし現実には大剣よりもずっと細い武器に阻まれ、ほんの数ミリすら動かせない。
真昼の時と同じだ、得物と使い手の両方が尋常ならざる脅威。
大きいだけの武器など、玩具同然に見なしているのではないか。
それ以前に相手が力負けし得物共々吹き飛ばされるだろう。
しかし現実には大剣よりもずっと細い武器に阻まれ、ほんの数ミリすら動かせない。
真昼の時と同じだ、得物と使い手の両方が尋常ならざる脅威。
大きいだけの武器など、玩具同然に見なしているのではないか。
鍔迫り合いを続けても埒が明かない。
一旦剣を離し身を引きかけるも、ジンガに逃がす気は無い。
刀身を踏み付け固定、モデルのような脚にどれ程の力が籠っているのかまるで動かなかった。
一旦剣を離し身を引きかけるも、ジンガに逃がす気は無い。
刀身を踏み付け固定、モデルのような脚にどれ程の力が籠っているのかまるで動かなかった。
「テメ…んなっ…!?」
後頭部に手を回され、強引に顔を近付けられる。
額同士がぶつかり、互いの息が当たる程の至近距離で視線が交差。
いきなりの行動に凍り付き、抗議の声も喉奥で留まったまま。
額同士がぶつかり、互いの息が当たる程の至近距離で視線が交差。
いきなりの行動に凍り付き、抗議の声も喉奥で留まったまま。
「……嫌なモンを持ってるな。まぁ、肝心の引き出し方を分かって無いようだが」
僅かに顔を顰めて語った内容は、何のことか薫にはサッパリだ。
困惑は徐々に男への拒否感へと変わり、離れようと藻掻く。
が、後頭部を掴む手は視線を逸らすことをまだ許してはくれない。
紫苑色の瞳を真っ直ぐに射抜かれ、薫の背を言いようの無い感覚が駆け巡る。
困惑は徐々に男への拒否感へと変わり、離れようと藻掻く。
が、後頭部を掴む手は視線を逸らすことをまだ許してはくれない。
紫苑色の瞳を真っ直ぐに射抜かれ、薫の背を言いようの無い感覚が駆け巡る。
「……っ」
抜き身の刃のように鋭い、息が止まる程におぞましい黒が見えた。
珠鋼を奪われ怨嗟に囚われた荒魂よりも激しく、どこまでも広がる暗黒の海。
これを見続けるのは駄目だ、視界に入れるのを止めなくてはマズい。
心の内で叫び声を上げるも逃げられない。
珠鋼を奪われ怨嗟に囚われた荒魂よりも激しく、どこまでも広がる暗黒の海。
これを見続けるのは駄目だ、視界に入れるのを止めなくてはマズい。
心の内で叫び声を上げるも逃げられない。
「ああ…感じるぞ。紙切れの鎧で必死に隠したお前の邪心を……」
「…は?急に何言ってんだ…?」
「お仲間を斬られた時、俺に怒りを抱いたな?だがそれだけじゃない、そうだあれは…恐怖だ」
「…は?急に何言ってんだ…?」
「お仲間を斬られた時、俺に怒りを抱いたな?だがそれだけじゃない、そうだあれは…恐怖だ」
ドクンと、心臓が嫌な音を立てた。
見当違いな戯言、自分を見下す為の言葉遊び。
相手にする必要は無い筈なのに、否定の為の声が上手く出せない。
見当違いな戯言、自分を見下す為の言葉遊び。
相手にする必要は無い筈なのに、否定の為の声が上手く出せない。
「俺と会う前に誰を喪った?いや、こう言い換えた方が良いか?」
肌と制服を汚す赤を眺め、ソレを告げる。
「誰を殺した?」
「…っ!!」
「…っ!!」
脆い鎧を破り捨て、剥き出しの肌に手を当て、胸の奥へと突き刺す。
宝物でも見付けたように、薫の罪を引き摺り出し笑う。
違うとは言えない、言える筈も無い。
宮藤芳佳を手に掛けたのは、若き魔女の未来を奪い去ったのは紛れも無い事実なのだから。
宝物でも見付けたように、薫の罪を引き摺り出し笑う。
違うとは言えない、言える筈も無い。
宮藤芳佳を手に掛けたのは、若き魔女の未来を奪い去ったのは紛れも無い事実なのだから。
「図星みたいだなぁ?どんな奴を殺したんだ?男か女か、善人か悪人か。お前を、心の底から信頼してた奴か?」
思い出される。
ウィッチになろうと思った理由を語る彼女の姿が。
共に戦いたいと言ってくれた彼女の姿が。
可奈美に負けず劣らずの頑固でお人好しな、芳佳の姿が。
ウィッチになろうと思った理由を語る彼女の姿が。
共に戦いたいと言ってくれた彼女の姿が。
可奈美に負けず劣らずの頑固でお人好しな、芳佳の姿が。
血を吐き出し、真っ赤な水溜まりに沈んだ、自分が殺した少女の最期が。
託された想いを忘れたつもりは無い。
芳佳を裏切らない為に、自分の憧れに背を向けない為に。
まだ戦うと決意したのに嘘は無い。
だけど、犯した罪がどれだけ重いかに改めて向き合わされ――
芳佳を裏切らない為に、自分の憧れに背を向けない為に。
まだ戦うと決意したのに嘘は無い。
だけど、犯した罪がどれだけ重いかに改めて向き合わされ――
『FINISH TIME』
『ZI-O!GIRIGIRI SLASH!』
魔王の剣がこれ以上の暴挙を許すまじと叫ぶ。
何やら好き勝手に語っているようだが、ロロからすれば聞く価値の無い戯言。
ダメージはあるが動けない程の重傷でもなく、駆け出すと同時にライドウォッチを装填。
必殺のエネルギーを刀身に纏わせ振り被る。
何やら好き勝手に語っているようだが、ロロからすれば聞く価値の無い戯言。
ダメージはあるが動けない程の重傷でもなく、駆け出すと同時にライドウォッチを装填。
必殺のエネルギーを刀身に纏わせ振り被る。
「空気を読めよ」
気怠く振り返り、わざとらしいくらいに大きなため息を吐く。
ジンガの意識が外れた瞬間、薫も我に返る。
好き勝手されたがここからは自分達が反撃する番だ。
ジンガの意識が外れた瞬間、薫も我に返る。
好き勝手されたがここからは自分達が反撃する番だ。
「そっちから近付いたんだ、文句は聞かないからな!」
敵がここまで近くにいる状況はむしろ好都合。
ジンガに掌を押し付けドレインタッチを発動、瞬く間に体力と魔力を奪う。
急な倦怠感にはジンガも顔を顰め、跳び退き薫のスキルを強制的に中断。
しかしこのまま逃がしはしない。
地を蹴りロロが跳躍、ブーツに搭載された反重力ソールの作用でジャンプ力を大幅に引き上げる。
横薙ぎの一撃に合わせ時計の針がエフェクトとして出現。
見せかけでは無い、実体を持ちジカンギレードの一閃同様に敵を切り裂く。
アナザービルドを一度は下した大技だ、並大抵の防御では防げやしない。
ジンガに掌を押し付けドレインタッチを発動、瞬く間に体力と魔力を奪う。
急な倦怠感にはジンガも顔を顰め、跳び退き薫のスキルを強制的に中断。
しかしこのまま逃がしはしない。
地を蹴りロロが跳躍、ブーツに搭載された反重力ソールの作用でジャンプ力を大幅に引き上げる。
横薙ぎの一撃に合わせ時計の針がエフェクトとして出現。
見せかけでは無い、実体を持ちジカンギレードの一閃同様に敵を切り裂く。
アナザービルドを一度は下した大技だ、並大抵の防御では防げやしない。
「キエエエエエエエッ!!!」
腹の底からの叫びで、敵の言葉に惑わされた己に喝を入れる。
頭上を取った魔王一人には押し付けられないと薫も動いた
写シは使えずとも今の薫が出せる全力の勢いで、ロロ同様に頭上から剣を振り下ろす。
頭上を取った魔王一人には押し付けられないと薫も動いた
写シは使えずとも今の薫が出せる全力の勢いで、ロロ同様に頭上から剣を振り下ろす。
同時に攻撃し逃げ場を封じる。
防衛隊炎型大剣は言わずもがな、ジカンギレードもライドウォッチのエネルギーを纏いリーチが増加。
落下の勢いを乗せた二本の刃はこれまで以上の破壊力を発揮可能。
互いに慣れない武器であり即席のチームワークながら、悪い手では無い。
敵によってはこれで決着が付いただろう。
防衛隊炎型大剣は言わずもがな、ジカンギレードもライドウォッチのエネルギーを纏いリーチが増加。
落下の勢いを乗せた二本の刃はこれまで以上の破壊力を発揮可能。
互いに慣れない武器であり即席のチームワークながら、悪い手では無い。
敵によってはこれで決着が付いただろう。
迫る刃を見上げ、ジンガは目を細める。
自身へ終わりを齎す剣に、感じ入るものがあったのか。
逃れられない最後の瞬間を受け入れ、全てを諦めたのか。
刀使と偽りの魔王が勝利し、ホラーが脱落者に名を連ね幕切れとなるのか。
自身へ終わりを齎す剣に、感じ入るものがあったのか。
逃れられない最後の瞬間を受け入れ、全てを諦めたのか。
刀使と偽りの魔王が勝利し、ホラーが脱落者に名を連ね幕切れとなるのか。
そんな都合の良い展開が、来る筈も無い。
この程度の児戯で自分を倒せるなどと思い上がった人間へ、呆れから思わず笑みを消しただけだ。
この程度の児戯で自分を倒せるなどと思い上がった人間へ、呆れから思わず笑みを消しただけだ。
「がぁっ!?」
「うわあああ!?」
「うわあああ!?」
何が起きたかをロロも薫も即座に分からなかった。
剣を振り下ろした筈が、何故かジンガの元から吹き飛んでいる。
反撃を受けたとようやく理解したのは、無様に叩きつけられた後のこと。
視界に赤良い異形らしき者が映り込み、次の瞬間にはもうこのザマだ。
ほんの一瞬ホラーの力を解放し、返り討ちにした。
ジンガがやったのはそれだけだ。
剣を振り下ろした筈が、何故かジンガの元から吹き飛んでいる。
反撃を受けたとようやく理解したのは、無様に叩きつけられた後のこと。
視界に赤良い異形らしき者が映り込み、次の瞬間にはもうこのザマだ。
ほんの一瞬ホラーの力を解放し、返り討ちにした。
ジンガがやったのはそれだけだ。
「ちくしょ…ぐっ!?」
魔戒剣で刀身を撫でられたに過ぎないとはいえ、ホラー化して行えば薫など木の葉と変わらない。
背中から地面に激突し、間髪入れずに頭部へ痛みが襲った。
何時の間に近付いたのかジンガが髪を掴み、先と同じく至近距離で顔を覗き込む。
背中から地面に激突し、間髪入れずに頭部へ痛みが襲った。
何時の間に近付いたのかジンガが髪を掴み、先と同じく至近距離で顔を覗き込む。
「お前……!」
「良いねぇ、お間のその目。お仲間を傷付けた俺を許せない、だがそれ以上に……弱い自分自身が許せないんだろう?」
「良いねぇ、お間のその目。お仲間を傷付けた俺を許せない、だがそれ以上に……弱い自分自身が許せないんだろう?」
聞いては駄目だと分かっているのに、ジンガの言葉の侵入を拒めない。
大剣を振るおうにも踏み付けられ動かせない。
ドレインタッチで体力を奪い尽くしてやろうにも、伸ばし掛けた腕を掴まれ阻止された。
大剣を振るおうにも踏み付けられ動かせない。
ドレインタッチで体力を奪い尽くしてやろうにも、伸ばし掛けた腕を掴まれ阻止された。
「俺好みの美しさだよ、お前の目は!弱い自分が憎い、何も守れない自分が憎い、お仲間を殺してしまった自分が憎い、陰我が溜まってホラーには格好の餌だ」
「…っ!気色悪いんだよ…!」
「…っ!気色悪いんだよ…!」
見当違いも良いところと否定すればいいのに、心の何処かでジンガの言うことに頷く自分がいた。
もっと自分が強ければ真昼を止められた、芳佳を殺すことも無かった。
可奈美と姫和を隠世から引き戻すのだって、出来たかもしれないのに。
なのにどうして、自分はこんなに弱いのか。
もっと自分が強ければ真昼を止められた、芳佳を殺すことも無かった。
可奈美と姫和を隠世から引き戻すのだって、出来たかもしれないのに。
なのにどうして、自分はこんなに弱いのか。
こんなに弱い奴が、ヒーローになる資格なんて本当にあるのか。
「役に立たない光なんか捨てて、お前も俺と同じ方に来い。ホラーになれば、罪悪感なんざ馬鹿らしく感じるぞ」
「…意味分かんねぇこと、言ってんじゃねぇ!オレは、お前みたいな奴を倒すヒーローとして戦うってアイツに…!?」
「…意味分かんねぇこと、言ってんじゃねぇ!オレは、お前みたいな奴を倒すヒーローとして戦うってアイツに…!?」
言葉の途中で何かが顔に吹き掛かり、思わず咽る。
何をしたと睨み付けるも、ジンガからの返答は得られなかった。
答える気が無いからではなく、会話を強制的に中断させられたからだ。
猛スピードで迫り来る、鉄の馬を駆る魔王によって。
何をしたと睨み付けるも、ジンガからの返答は得られなかった。
答える気が無いからではなく、会話を強制的に中断させられたからだ。
猛スピードで迫り来る、鉄の馬を駆る魔王によって。
「空気の読めない男は嫌われるぞ?」
跳び退き呆れ交じりに呟くジンガを無視し、カオルの襟首をむんずと掴み上げる。
素っ頓狂な声を無視しマシンを急発進。
黒いボディに紫炎の意匠が施されたモンスターバイクも、ジオウに変身中なら乗りこなすのも難しくは無い。
けたたましいエンジン音と共にジンガの元を離れて行く。
素っ頓狂な声を無視しマシンを急発進。
黒いボディに紫炎の意匠が施されたモンスターバイクも、ジオウに変身中なら乗りこなすのも難しくは無い。
けたたましいエンジン音と共にジンガの元を離れて行く。
「お、おいロロ!アイツを無視して逃げんのは…!」
「頭を冷やせ。無茶をすれば勝てる可能性もあるだろうが、君の目的はここで果てることでは無いだろう。私に語った決意を嘘にするつもりか?」
「…っ、悪い……」
「頭を冷やせ。無茶をすれば勝てる可能性もあるだろうが、君の目的はここで果てることでは無いだろう。私に語った決意を嘘にするつもりか?」
「…っ、悪い……」
冷静に窘められ黙り込んだのを確認し、バイクの速度を引き上げる。
ジンガから逃げるのはロロにとっても屈辱だが、撤退の必要性を理解していない訳ではない。
何よりロロもまたジンガ相手に死力を尽くすのが第一目標に非ず。
故にここは退く、主催者達を殺す前に命を投げ出せないのだから。
ジンガから逃げるのはロロにとっても屈辱だが、撤退の必要性を理解していない訳ではない。
何よりロロもまたジンガ相手に死力を尽くすのが第一目標に非ず。
故にここは退く、主催者達を殺す前に命を投げ出せないのだから。
「……」
俯く薫はただ自分の不甲斐なさを痛感するばかり。
ロロの判断は間違っていない。
放置するには大きな抵抗を抱く敵であろうと、退き時というものはある。
現状の戦力を考えずに無茶を重ねたとて、待っているのは何も為せない末路。
芳佳に託されておきながらこの始末だ、もし自分一人なら果たしてどうなっていたやら。
ロロの判断は間違っていない。
放置するには大きな抵抗を抱く敵であろうと、退き時というものはある。
現状の戦力を考えずに無茶を重ねたとて、待っているのは何も為せない末路。
芳佳に託されておきながらこの始末だ、もし自分一人なら果たしてどうなっていたやら。
(もっと、強ければ……)
ジンガの言葉が棘のように突き刺さって抜けない。
真に受ける必要は無いと分かっているのに。
なのにどうしても、燻るナニカを無視出来なかった。
真に受ける必要は無いと分かっているのに。
なのにどうしても、燻るナニカを無視出来なかった。
◆◆◆
逃げて行った二人はもう影も形も見えないが、惜しいとは思わなかった。
既に仕込みは済んだ。
この先薫がどう転ぶか、出来れば自分の望む光景が現実となって欲しい。
同じホラーとして迎え入れるのも良いが、やはり上質な餌として育てるか。
人間をたらふく食ったホラー程、美味いものはない。
既に仕込みは済んだ。
この先薫がどう転ぶか、出来れば自分の望む光景が現実となって欲しい。
同じホラーとして迎え入れるのも良いが、やはり上質な餌として育てるか。
人間をたらふく食ったホラー程、美味いものはない。
望む光景が実現しなかった場合は、つまらないがまあその時はその時だ。
薫自身は気付いていないが内に秘めたあの光、アレは間違いなく自分と対極に位置する者。
力に目覚めた時は本当の意味で、自分の敵となる。
その時に殺し合うの一興ではあるか。
薫自身は気付いていないが内に秘めたあの光、アレは間違いなく自分と対極に位置する者。
力に目覚めた時は本当の意味で、自分の敵となる。
その時に殺し合うの一興ではあるか。
尤も、己の心を激しく焼き潰す光はもう知っている。
案の定と言うべきか、自身を二度打ち負かしたアイツも参加していた。
当たり前だ、自分がいてアイツがいない筈がない。
枷を填め駒扱いするのを許す気は無いが、アイツをこの地に招いたことは評価してやっても良い。
案の定と言うべきか、自身を二度打ち負かしたアイツも参加していた。
当たり前だ、自分がいてアイツがいない筈がない。
枷を填め駒扱いするのを許す気は無いが、アイツをこの地に招いたことは評価してやっても良い。
「俺はここにいる、どっかの馬鹿共のせいで死に損なった。俺が何をやるかは今更言うまでもないだろ?それが嫌なら――」
斬ってみろ、黄金騎士。
目の前にいない男への言葉が必ずや届くと、疑いようも無く信じていた。
目の前にいない男への言葉が必ずや届くと、疑いようも無く信じていた。
【エリアG-5/租界/9月2日午前6時】
【益子薫@刀使ノ巫女】
状態:疲労(中)、ダメージ(小)、精神的ダメージ(大)、闇のパルファムの影響(小)、ジンガの言葉への動揺(中)、託された想いからの再起、適能者(デュナミスト)に選ばれた、乗車中
服装:長船女学園の制服(血塗れ)
装備:防衛隊炎刃型大剣@モンスターハンターワールド:アイスボーン
令呪:残り三画
道具:エボルトラスター@ウルトラマンネクサス、マークツヴォルフの起動鍵@蒼穹のファフナーEXODUS、ホットライン×2、宮藤芳佳のレジスター
思考
基本:芳佳の分までこの殺し合いに抗う
01:とりあえずロロと行動する。今は退く。
02:…芳佳やオレの知り合いに遭ったらと思うと…不安はまだあるな。けど可奈美達にはやっぱり会いてぇ…。
03:真昼はオレの手で止める。他に手段がねえのなら…この手で…。
04:…どうであれ、オレの罪は消えねえ。けれど、オレにできることはまだまだある以上…死んでやる気はない。
05:結局オレは、ヒーローへの憧れを捨てれねえみたいだ。
06:一ノ瀬宝太郎って奴はなるべく早めに見付けた方が良いよな。
07:…それはそれとして、着替えが欲しいな…シャワーも浴びたい。
08:この起動鍵を…オレは、使えるんだろうか…。
09:祢々切丸があって欲しい所…だけどなあ。
10:もし、俺にもっと力があれば……
参戦時期:第24話「結びの巫女」にて、可奈美と姫和が未帰還な事を知り涙目で祢々切丸をぶん投げた直後から。
備考:※支給されていたソードスキルによりドレインタッチ@この素晴らしい世界に祝福を!を習得しています。
※適能者(デュナミスト)に選ばれましたが遺跡の夢を思い出せてないので現時点ではウルトラマンネクサスには変身不能です。きっかけがあれば思い出し変身可能となる他、制限によりサイズは等身大限定となります。
※真昼の呪符により精神面に干渉を受けていましたが、取り敢えず立ち直りました。
※ストライクウィッチーズ世界についてある程度把握しました。
※闇のパルファムの影響により陰我が溜まりやすくなっています。
状態:疲労(中)、ダメージ(小)、精神的ダメージ(大)、闇のパルファムの影響(小)、ジンガの言葉への動揺(中)、託された想いからの再起、適能者(デュナミスト)に選ばれた、乗車中
服装:長船女学園の制服(血塗れ)
装備:防衛隊炎刃型大剣@モンスターハンターワールド:アイスボーン
令呪:残り三画
道具:エボルトラスター@ウルトラマンネクサス、マークツヴォルフの起動鍵@蒼穹のファフナーEXODUS、ホットライン×2、宮藤芳佳のレジスター
思考
基本:芳佳の分までこの殺し合いに抗う
01:とりあえずロロと行動する。今は退く。
02:…芳佳やオレの知り合いに遭ったらと思うと…不安はまだあるな。けど可奈美達にはやっぱり会いてぇ…。
03:真昼はオレの手で止める。他に手段がねえのなら…この手で…。
04:…どうであれ、オレの罪は消えねえ。けれど、オレにできることはまだまだある以上…死んでやる気はない。
05:結局オレは、ヒーローへの憧れを捨てれねえみたいだ。
06:一ノ瀬宝太郎って奴はなるべく早めに見付けた方が良いよな。
07:…それはそれとして、着替えが欲しいな…シャワーも浴びたい。
08:この起動鍵を…オレは、使えるんだろうか…。
09:祢々切丸があって欲しい所…だけどなあ。
10:もし、俺にもっと力があれば……
参戦時期:第24話「結びの巫女」にて、可奈美と姫和が未帰還な事を知り涙目で祢々切丸をぶん投げた直後から。
備考:※支給されていたソードスキルによりドレインタッチ@この素晴らしい世界に祝福を!を習得しています。
※適能者(デュナミスト)に選ばれましたが遺跡の夢を思い出せてないので現時点ではウルトラマンネクサスには変身不能です。きっかけがあれば思い出し変身可能となる他、制限によりサイズは等身大限定となります。
※真昼の呪符により精神面に干渉を受けていましたが、取り敢えず立ち直りました。
※ストライクウィッチーズ世界についてある程度把握しました。
※闇のパルファムの影響により陰我が溜まりやすくなっています。
【ロロ・ヴィ・ブリタニア@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
状態:疲労(中)、ダメージ(中)、主催者たちへの怒り(大)、ジオウに変身中、運転中
服装:いつも通りの服装
装備:ジクウドライバー&ジオウライドウォッチ@仮面ライダージオウ、DVディフェンダー@未来戦隊タイムレンジャー、ライドチェイサー@仮面ライダードライブ
令呪:残り三画
道具:ランダム支給品0~1、ホットライン
思考
基本:何にせよ…どのような手段であれ主催者達には滅びを与えるまでだ。
01:とりあえず薫の行く末を見届ける。志半ばで斃れるならその時はその時だ。
02:エデンバイタルへ還るチャンスを無為にした主催者達は赦さん。よりにもよって私への当て付けのような支給品をリュックに入れた以上尚更だ。
03:私の知るルルーシュ兄さんやナナリーはいないか。枢木スザクは…どっちの場合でも積極的に会いたいとは思わん。
04:私の知らないギアスを使うルルーシュ兄さん、か…積極的に探す気は無いが。随分大胆な手に出たな。
05:ロロ・ランペルージなる者が少々気になる。
06:ヴィンセントの起動鍵があるなら欲しい所だ。
07:ジ・アイスは使い所を考えるべきだろうな。
参戦時期:死亡後。
備考:※ジ・アイス使用による反作用での肉体崩壊がどれくらいで訪れるかは採用された場合後続にお任せします。
※量子シフトは起動鍵を所持していないと使えないとします。
状態:疲労(中)、ダメージ(中)、主催者たちへの怒り(大)、ジオウに変身中、運転中
服装:いつも通りの服装
装備:ジクウドライバー&ジオウライドウォッチ@仮面ライダージオウ、DVディフェンダー@未来戦隊タイムレンジャー、ライドチェイサー@仮面ライダードライブ
令呪:残り三画
道具:ランダム支給品0~1、ホットライン
思考
基本:何にせよ…どのような手段であれ主催者達には滅びを与えるまでだ。
01:とりあえず薫の行く末を見届ける。志半ばで斃れるならその時はその時だ。
02:エデンバイタルへ還るチャンスを無為にした主催者達は赦さん。よりにもよって私への当て付けのような支給品をリュックに入れた以上尚更だ。
03:私の知るルルーシュ兄さんやナナリーはいないか。枢木スザクは…どっちの場合でも積極的に会いたいとは思わん。
04:私の知らないギアスを使うルルーシュ兄さん、か…積極的に探す気は無いが。随分大胆な手に出たな。
05:ロロ・ランペルージなる者が少々気になる。
06:ヴィンセントの起動鍵があるなら欲しい所だ。
07:ジ・アイスは使い所を考えるべきだろうな。
参戦時期:死亡後。
備考:※ジ・アイス使用による反作用での肉体崩壊がどれくらいで訪れるかは採用された場合後続にお任せします。
※量子シフトは起動鍵を所持していないと使えないとします。
【ジンガ@牙狼-GARO- 神ノ牙-KAMINOKIBA-】
状態:疲労(小)
服装:着崩した黒い服(いつもの)
装備:ジンガの魔戒剣@牙狼-GARO- 神ノ牙-KAMINOKIBA-
令呪:残り三画
道具:闇のパルファム@牙狼-GARO- ハガネを継ぐ者、ランダムアイテム×0~1、SA・ホットライン
思考
基本:好きにやる
01:やっぱりお前もいるよな?道外……
02:さっきの奴(克己)がどう暴れるか少し期待
03:薫がホラーになるのを期待。
参戦時期:流牙に敗北後~メシアに挑む前。
備考
状態:疲労(小)
服装:着崩した黒い服(いつもの)
装備:ジンガの魔戒剣@牙狼-GARO- 神ノ牙-KAMINOKIBA-
令呪:残り三画
道具:闇のパルファム@牙狼-GARO- ハガネを継ぐ者、ランダムアイテム×0~1、SA・ホットライン
思考
基本:好きにやる
01:やっぱりお前もいるよな?道外……
02:さっきの奴(克己)がどう暴れるか少し期待
03:薫がホラーになるのを期待。
参戦時期:流牙に敗北後~メシアに挑む前。
備考
【ライドチェイサー@仮面ライダードライブ】
魔進チェイサー専用バイク。
元々プロトドライブ用に製作されたマシンが、プロトゼロとともにロイミュードに改造されたものである。
チェイスが仮面ライダーチェイサーになった後も引き続き使用されており、シンゴウアックスを収納できるように改良された。
魔進チェイサー専用バイク。
元々プロトドライブ用に製作されたマシンが、プロトゼロとともにロイミュードに改造されたものである。
チェイスが仮面ライダーチェイサーになった後も引き続き使用されており、シンゴウアックスを収納できるように改良された。
【闇のパルファム@牙狼-GARO- ハガネを継ぐ者】
甘い匂いで人間の陰我を増幅させ、闇へ誘う働きを持つ香り。
破滅ノ門の中に隠された禁断の果実が発生源である。
本ロワでは主催者が用意した特注の香水瓶に匂いを封じ込められ支給された。
また参加者の精神状態によっては、陰我の増幅を跳ね除けることも可能になっている。
甘い匂いで人間の陰我を増幅させ、闇へ誘う働きを持つ香り。
破滅ノ門の中に隠された禁断の果実が発生源である。
本ロワでは主催者が用意した特注の香水瓶に匂いを封じ込められ支給された。
また参加者の精神状態によっては、陰我の増幅を跳ね除けることも可能になっている。
004:冥黒ホシノ:エンディング | 投下順 | 006:無謀の中に光は宿った |
時系列順 | ||
候補作185:声にならぬ声/2024:再起-スタンド・アップ・ アゲイン- | 益子薫 | 029:波瀾Ⅰ:その戦いはなぜ始まったのか |
ロロ・ヴィ・ブリタニア | ||
候補作082:Dを敷く者/跪け世界よ | ジンガ |