バルバトスと遭遇するのを避けるように、
同時に色々落ち着いて話がしたいのもあって、
近場に見つけた家、地図で表示される禪院家へと三人は避難していた。
道中にサビルバラが見慣れた魔物、もといNPCはいくらかいたが、
戦闘経験豊富な二人に初心者とは言え堀北が得た多彩なソードスキル。
有象無象程度の魔物に後れを取ることなんてことはなく、
何事もなく荘厳な屋敷、禪院家へと辿り着く三人。
同時に色々落ち着いて話がしたいのもあって、
近場に見つけた家、地図で表示される禪院家へと三人は避難していた。
道中にサビルバラが見慣れた魔物、もといNPCはいくらかいたが、
戦闘経験豊富な二人に初心者とは言え堀北が得た多彩なソードスキル。
有象無象程度の魔物に後れを取ることなんてことはなく、
何事もなく荘厳な屋敷、禪院家へと辿り着く三人。
(にしても、徳川家康ね……)
縁側を歩きながら、堀北は前方の男を見やる。
徳川家康。豊臣の後に天下統一を果たした天下人。
江戸幕府の開設など、歴史を大きく動かした存在と言ってもいい。
当然歴史の授業で出ないことはなく、堀北も知ってる存在だ。
なのだが、堀北の目の前にいる青年がそれだとは余り思えなかった。
格好も現代にいてもそこまで違和感のない格好の青年に近しい。
これが狸親父と呼ばれるような人物と言うには中々に無理があるだろう。
徳川家康。豊臣の後に天下統一を果たした天下人。
江戸幕府の開設など、歴史を大きく動かした存在と言ってもいい。
当然歴史の授業で出ないことはなく、堀北も知ってる存在だ。
なのだが、堀北の目の前にいる青年がそれだとは余り思えなかった。
格好も現代にいてもそこまで違和感のない格好の青年に近しい。
これが狸親父と呼ばれるような人物と言うには中々に無理があるだろう。
三者は一先ず休息を行いつつ、情報を共有していく。
と言っても、二時間経過するまで大体が堀北の話になったのだが。
厳密には堀北ではなく堀北が持っているソーディアン・ディムロスのこと、
それとディムロスの言うバルバトス・ゲーティアと剣が呼んでいた男のことだ。
と言っても、二時間経過するまで大体が堀北の話になったのだが。
厳密には堀北ではなく堀北が持っているソーディアン・ディムロスのこと、
それとディムロスの言うバルバトス・ゲーティアと剣が呼んでいた男のことだ。
「喋る剣か。わしのいた団にもおるから別に慣れとるがイエヤス、おんしはどうだ?」
「長年愛用した武器に魂が宿るとは言うが、
それとは異なる、技術によって誕生しているのか。
別の世界の技術には驚かされるな……元親が見たら驚くだろうなぁ。」
それとは異なる、技術によって誕生しているのか。
別の世界の技術には驚かされるな……元親が見たら驚くだろうなぁ。」
思いのほか剣をあっさり受け入れる二人。
理解が速くて助かる一方で、どんな世界で生きてるんだと思いたくなる堀北。
仮にも一人は戦国時代だろう。戦国時代の機械と言えばからくり人形とかその程度のものだ。
現代日本の科学でも追いつかないようなオーバーテクノロジーをそう簡単に受け入れられるのか。
続けてサビルバラと家康の自己紹介も済ませていくと、ラウ・ル・クルーゼの放送が始まった。
情報の解禁、新たなNPC、事実上ここからがスタートなのだということを理解する。
サビルバラは似たようなものを持っていた人物がいたようなのでホットラインは扱えたが、
流石に戦国時代で生きた家康にはうまく扱えず、堀北が教えながら操作を覚えていく。
操作を覚え、リストを眺めていると家康の手が止まり、静かに呟いた。
理解が速くて助かる一方で、どんな世界で生きてるんだと思いたくなる堀北。
仮にも一人は戦国時代だろう。戦国時代の機械と言えばからくり人形とかその程度のものだ。
現代日本の科学でも追いつかないようなオーバーテクノロジーをそう簡単に受け入れられるのか。
続けてサビルバラと家康の自己紹介も済ませていくと、ラウ・ル・クルーゼの放送が始まった。
情報の解禁、新たなNPC、事実上ここからがスタートなのだということを理解する。
サビルバラは似たようなものを持っていた人物がいたようなのでホットラインは扱えたが、
流石に戦国時代で生きた家康にはうまく扱えず、堀北が教えながら操作を覚えていく。
操作を覚え、リストを眺めていると家康の手が止まり、静かに呟いた。
「秀吉殿……貴方が此処にいるとは。」
今まで快活な青年、と言うイメージが強かった家康が初めて表情に影を落とす。
まるで懐かしむかのような、同時に哀惜のような、複雑な表情で画面を見つめる。
まるで懐かしむかのような、同時に哀惜のような、複雑な表情で画面を見つめる。
「そのヒデヨシと言う奴とはどんな関係ぜよ。」
「……ワシがこの手で殺めた者の名だ。」
「えっ。」
晩年の秀吉は明(みん)への朝鮮出兵をするなどして最終的に病に伏せて亡くなった。
だが家康が語った話では半兵衛を亡くしたこともあり迷走を始めた秀吉は、
天下統一後海外にもその武力を広げようと朝鮮出兵しようとしたところを、
家康達徳川軍が謀反を起こしてその際に死亡。これにより再び戦国乱世が訪れた。
そして最終的には石田三成率いる西軍と徳川家康率いる東軍による、
関ヶ原の戦いが始まろうとしていた所で、彼は此処に招かれたという。
だが家康が語った話では半兵衛を亡くしたこともあり迷走を始めた秀吉は、
天下統一後海外にもその武力を広げようと朝鮮出兵しようとしたところを、
家康達徳川軍が謀反を起こしてその際に死亡。これにより再び戦国乱世が訪れた。
そして最終的には石田三成率いる西軍と徳川家康率いる東軍による、
関ヶ原の戦いが始まろうとしていた所で、彼は此処に招かれたという。
(頭が痛いわ。)
歴史と近しいように見えて実際の内容が違いすぎる。
秀吉も容姿を聞けば六尺三寸(190cm)以上の巨漢と歴史の印象とは別物だ。
此処まで行くと流石に堀北も、自分とは異なる世界の徳川家康なのだと割り切った。
丁度隣には戦国時代の歴史すら存在しない空の世界の民がいて、
逆に天上人と戦ったとされる喋る剣がいたりもしてただでさえ頭を悩ませる。
これ以上深く考える行為は無駄と割り切り、家康のことについて考えるのはやめた。
問題は秀吉がこの場においては危険人物という点が大事なことである。
力を求めるならば優勝を考えるかもしれないし、そうでなかったとしても、
家康と手を取り合うことは難しい。そうなれば堀北とサビルバラの身柄の安全は保障されない。
かといって家康は謀反した身だし、武力で治めるという秀吉の方針には従えないだろう。
状況は芳しくないとなっているところに、更に悪報がやってくる。
秀吉も容姿を聞けば六尺三寸(190cm)以上の巨漢と歴史の印象とは別物だ。
此処まで行くと流石に堀北も、自分とは異なる世界の徳川家康なのだと割り切った。
丁度隣には戦国時代の歴史すら存在しない空の世界の民がいて、
逆に天上人と戦ったとされる喋る剣がいたりもしてただでさえ頭を悩ませる。
これ以上深く考える行為は無駄と割り切り、家康のことについて考えるのはやめた。
問題は秀吉がこの場においては危険人物という点が大事なことである。
力を求めるならば優勝を考えるかもしれないし、そうでなかったとしても、
家康と手を取り合うことは難しい。そうなれば堀北とサビルバラの身柄の安全は保障されない。
かといって家康は謀反した身だし、武力で治めるという秀吉の方針には従えないだろう。
状況は芳しくないとなっているところに、更に悪報がやってくる。
「綾小路君……!?」
近くのテレビが映り、動揺せずにはいられなかった。
自分に謎の力を使った青年、ルルーシュの近くにいたのはあの綾小路清隆。
参加者にいるのは知っていたが、ルルーシュの配下になってることに驚きは隠せない。
綾小路は表立って功績を出さず、主に人知れず盤面をひっくり返す行動が多い人物。
故にクラスでは目立たず、龍園と言った限られた人物のみが彼の実力を理解している
今のようにテレビに出て、右腕を名乗るような行為と言うのには酷く違和感が残るものだった。
自分に謎の力を使った青年、ルルーシュの近くにいたのはあの綾小路清隆。
参加者にいるのは知っていたが、ルルーシュの配下になってることに驚きは隠せない。
綾小路は表立って功績を出さず、主に人知れず盤面をひっくり返す行動が多い人物。
故にクラスでは目立たず、龍園と言った限られた人物のみが彼の実力を理解している
今のようにテレビに出て、右腕を名乗るような行為と言うのには酷く違和感が残るものだった。
「となると、スズネが受けた能力と関係してる可能性は高いぜよ。」
当然、素直に自分が受けた異能を受けた可能性も視野に入れる。
ルルーシュはあの様子だと相当頭の回る人物だということは伺えた。
自分の居場所を大々的に知らせ、敵を無駄に作るように先導する物言い。
無策でやるならば愚かでしかないが、綾小路もいて愚策など考えるはずもなく。
武力、知力、恐らく彼の傘下に入るため人員も今後は増えていくだろう。
ルルーシュの命令を順守させる異能を前に逆らうことは難しい。
そのパフォーマンスは既に最初の時点でやっているし、
堀北は未だギアスの影響を受けていて実証済みだ。
ルルーシュはあの様子だと相当頭の回る人物だということは伺えた。
自分の居場所を大々的に知らせ、敵を無駄に作るように先導する物言い。
無策でやるならば愚かでしかないが、綾小路もいて愚策など考えるはずもなく。
武力、知力、恐らく彼の傘下に入るため人員も今後は増えていくだろう。
ルルーシュの命令を順守させる異能を前に逆らうことは難しい。
そのパフォーマンスは既に最初の時点でやっているし、
堀北は未だギアスの影響を受けていて実証済みだ。
「でも人員が欲しいのはもう一つ理由があるかもしれないわ。」
「理由? なんだスズネ。その理由って。」
「『命令を順守させる力の上限』、それを危惧している……か?」
「ええ、そのとおりよ。」
家康の言葉に頷く。
異能が命令できる内容の上限だけの制限とは思えない。
有効範囲、有効時間、そして使うことのできる回数にも上限があるかもしれない。
彼はそれを理解、或いは警戒している。だから今の放送は異能で傘下を増やすためではなく、
その切り札である異能を保険として残しておくためにやっているようにも伺える。
勿論推測でしかないし、最悪命令の強度だけの可能性なのは気を付けていた。
異能が命令できる内容の上限だけの制限とは思えない。
有効範囲、有効時間、そして使うことのできる回数にも上限があるかもしれない。
彼はそれを理解、或いは警戒している。だから今の放送は異能で傘下を増やすためではなく、
その切り札である異能を保険として残しておくためにやっているようにも伺える。
勿論推測でしかないし、最悪命令の強度だけの可能性なのは気を付けていた。
「しかしルルーシュと言う名に人を操る力か……団長の知り合いにいた気がするが、
わしは会ったことがないし、当人かもわからん。ついでに言い損ねておったが、
わしの知り合いは恐らくおらんから、方針については知り合いのいるおんしらに任せる。」
わしは会ったことがないし、当人かもわからん。ついでに言い損ねておったが、
わしの知り合いは恐らくおらんから、方針については知り合いのいるおんしらに任せる。」
忘れ形見のガランサラスも、同郷のミリンも、同じ騎空団の団員もいない。
ドラえもんや緑谷、キャルは聞いたことがある気はするが出会ったことがないので除外した。
こんな催しに知り合いがいない方がいいので、いないことは嬉しいところではあるが。
ドラえもんや緑谷、キャルは聞いたことがある気はするが出会ったことがないので除外した。
こんな催しに知り合いがいない方がいいので、いないことは嬉しいところではあるが。
「君のいる組織に僕は甚だ疑問しかでてこないんだけど。」
喋る剣を持った剣士もいるし、ルルーシュと似たような奴が仲間にもいる。
恐らく語ってないだけでもっと特異な人間がいたりするのだろう。
団長はよくそんな人物をまとめられているなと疑問を持たざるを得ない。
どんな団長なのか興味が出てくるが、今聞くべきことではないのでスルーした。
恐らく語ってないだけでもっと特異な人間がいたりするのだろう。
団長はよくそんな人物をまとめられているなと疑問を持たざるを得ない。
どんな団長なのか興味が出てくるが、今聞くべきことではないのでスルーした。
「サビルバラ殿はなく、ワシは秀吉だけだ。堀北は知り合いは何人いるんだ?」
「五人ね……最初に亡くなった須藤君、そしてさっきテレビに映った綾小路君含めて。」
「彼らが行きそうな場所は?」
「ケヤキモールぐらいでしょうけど、
流石にここからだと遠すぎるし、綾小路君がああなってる今、
あまり集合場所としてあてにすることはできないと思っているわ。」
流石にここからだと遠すぎるし、綾小路君がああなってる今、
あまり集合場所としてあてにすることはできないと思っているわ。」
残る知り合いは龍園、軽井沢、一之瀬の三人だが、
龍園は自分達と合流するような性格ではないし、軽井沢も似た性格だ。
よくて一之瀬穂波だが、肝心のケヤキモールはほぼ反対側に位置している。
その一人の為だけに離れた場所へ移動は時間がかかりすぎてしまう。
家康とサビルバラは体力はあるからいいとしても、足並みが揃えられない。
龍園は自分達と合流するような性格ではないし、軽井沢も似た性格だ。
よくて一之瀬穂波だが、肝心のケヤキモールはほぼ反対側に位置している。
その一人の為だけに離れた場所へ移動は時間がかかりすぎてしまう。
家康とサビルバラは体力はあるからいいとしても、足並みが揃えられない。
「個人的意見だけど、
僕は今の目的地はアッシュフォード学園にするべきだと思ってるわ。
学園なら食料とか設備も整ってる以上ある程度の拠点として向いているはず。
近くはないけどテレビ局へ向かおうとする参加者を引き留めるにも向いてるわ。」
僕は今の目的地はアッシュフォード学園にするべきだと思ってるわ。
学園なら食料とか設備も整ってる以上ある程度の拠点として向いているはず。
近くはないけどテレビ局へ向かおうとする参加者を引き留めるにも向いてるわ。」
学園ならばパソコンもあるかもしれない。
パソコンが会場の何処かと繋がっていれば、
距離が離れた相手とも協力することができる。
先手を打ったルルーシュの計画の阻止するには必要な一手だ。
パソコンが会場の何処かと繋がっていれば、
距離が離れた相手とも協力することができる。
先手を打ったルルーシュの計画の阻止するには必要な一手だ。
「それに家康さんの武力なら、
近くの橋から来るルルーシュの傘下に入ろうとする人を制圧することだって……」
近くの橋から来るルルーシュの傘下に入ろうとする人を制圧することだって……」
「いや、ワシは交渉で武力は余り頼らないぞ。」
「え?」
「武力とは、人の絆を断ち切るものだ。ワシはそれを望まない。
できることなら話し合うことで解決させたい。無論、無理な相手がいるのも分かっているさ。
この舞台においてどれだけの人がワシの絆を受け入れてくれるかは分からない。
だが、恐怖や武力で人を抑圧する……それではダメなんだ。」
できることなら話し合うことで解決させたい。無論、無理な相手がいるのも分かっているさ。
この舞台においてどれだけの人がワシの絆を受け入れてくれるかは分からない。
だが、恐怖や武力で人を抑圧する……それではダメなんだ。」
バルバトスのような存在だっている。
三成のように敵になってはどうにもならない存在だっている。
絆とは、すべての人間と結ぶことができないことぐらいは理解してるつもりだ。
それでも。振りかざす武力だけに頼っていては、信長や秀吉の先へ行くことはできない。
三成のように敵になってはどうにもならない存在だっている。
絆とは、すべての人間と結ぶことができないことぐらいは理解してるつもりだ。
それでも。振りかざす武力だけに頼っていては、信長や秀吉の先へ行くことはできない。
「だからワシは武器を捨てた。そして、これまでに殴った数も忘れることはない。」
堀北は家康を快活な青年と言う認識をしていたが、それは改めた。
この人は異質だと。掲げた絆と言う名目のためだけにそこまでできるのかと。
史実の家康は薄情で、寧ろ絆と言うものとは縁遠い面が強いギャップもあるかもしれない。
信用できる人物なのは間違いない。殺し合いを止める人材としても間違いなく正解だ。
けれど、何かいい得も知れない不気味さ、異質さがそこに見受けられる。
それが何かは分からない。ただ。底知れぬ人物であることだけは分かった。
この人は異質だと。掲げた絆と言う名目のためだけにそこまでできるのかと。
史実の家康は薄情で、寧ろ絆と言うものとは縁遠い面が強いギャップもあるかもしれない。
信用できる人物なのは間違いない。殺し合いを止める人材としても間違いなく正解だ。
けれど、何かいい得も知れない不気味さ、異質さがそこに見受けられる。
それが何かは分からない。ただ。底知れぬ人物であることだけは分かった。
「イエヤスが言いたいのはつまり、話し合いがしたいと言うことか?」
「ああ。武力で脅すと言ったことはなるべくしたくない。」
「まあこの中で誰よりも強いアンタの言うことだ。わしはそこは気にせんが。」
「それで、アッシュフォード学園に行く方針だけど、
バルバトスを警戒するとなると東の橋を経由した方が……」
バルバトスを警戒するとなると東の橋を経由した方が……」
『いや、早めにバルバトスを叩くことを勧める。
あの男は闘争を求める。人の通りの多い場所を、
橋に陣取っている可能性は十分にあり得るだろう。
北上して早期に決着をつけるべきだ。』
あの男は闘争を求める。人の通りの多い場所を、
橋に陣取っている可能性は十分にあり得るだろう。
北上して早期に決着をつけるべきだ。』
黙っていたディムロスからの提案。
滝の流れからバルバトスが陣取っている可能性は拭えない。
だから迂回の提案をしたが、逆に直行を推奨してくるとは思わなかった。
バルバトスの攻撃を、家康は籠手で斧を受け止められる頑強さを持つ。
恐らく、一対一で戦えばまずバルバトスには負けないことは予想できる。
令呪など不確定要素があるので絶対とまでは言い切れないが。
滝の流れからバルバトスが陣取っている可能性は拭えない。
だから迂回の提案をしたが、逆に直行を推奨してくるとは思わなかった。
バルバトスの攻撃を、家康は籠手で斧を受け止められる頑強さを持つ。
恐らく、一対一で戦えばまずバルバトスには負けないことは予想できる。
令呪など不確定要素があるので絶対とまでは言い切れないが。
「でも、彼は最悪僕たちを利用するでしょうね。」
だが足手まといを二人連れて戦場に向かわせても、利用される可能性の方が高い。
勝つためであれば武士道や騎士道にさほど拘ることはせず、
利用できるものは利用することはあのジェノサイドブレイバーで確認済みだ。
だからこそ戦闘することを避け、迂回することを提案しようとしていた。
勝つためであれば武士道や騎士道にさほど拘ることはせず、
利用できるものは利用することはあのジェノサイドブレイバーで確認済みだ。
だからこそ戦闘することを避け、迂回することを提案しようとしていた。
「ん? ディムロス殿から話でも聞けたのか?」
「ええ。バルバトスを早めに倒したいって。」
『公私混同しているのは否定しない。
だがあの男を放っておいたまま仲間を増やせば、
それだけ家康にかかる負荷は大きくなるだろう。
人数が少ない今だからこそ実行できる最善策だ。』
だがあの男を放っておいたまま仲間を増やせば、
それだけ家康にかかる負荷は大きくなるだろう。
人数が少ない今だからこそ実行できる最善策だ。』
ディムロスの言葉に一理はあることだ。
これから何人も抱えていけば、よりバルバトスや他の敵と戦う時の足枷が増えていく。
今しかないと言われれば、そうなのは間違いではないだろう。
これから何人も抱えていけば、よりバルバトスや他の敵と戦う時の足枷が増えていく。
今しかないと言われれば、そうなのは間違いではないだろう。
「意見が別れるところね……サビルバラさんと家康さんは?」
「わしはディムロスに賛成ぜよ。ルルーシュの甘言で動く人間も多いが、
バルバトスはあっちと違って見境がない。見境ない相手をわしはよう知っとる。
速めに決着つけると言う意見を否定する気はどこにもない。」
バルバトスはあっちと違って見境がない。見境ない相手をわしはよう知っとる。
速めに決着つけると言う意見を否定する気はどこにもない。」
あの目は餓えている、そして狂っている。
狂っている奴の目は決して忘れることはない。
妹を殺し、義弟を狂わせたあの男のように。
アレを野放しにするのは、私情含めてもできないことだ。
狂っている奴の目は決して忘れることはない。
妹を殺し、義弟を狂わせたあの男のように。
アレを野放しにするのは、私情含めてもできないことだ。
「ああ、わかっている。ただ堀北の言うように拠点は欲しいところだ。
早急に学園を押さえ、そこを本拠地に活動するのが得策だと思っている。
道中でバルバトスと出会ったならこれを迎え撃つ、いなければ一度学園に行き、
その後でバルバトスの行方を捜索する……それでいいな?」
早急に学園を押さえ、そこを本拠地に活動するのが得策だと思っている。
道中でバルバトスと出会ったならこれを迎え撃つ、いなければ一度学園に行き、
その後でバルバトスの行方を捜索する……それでいいな?」
南西のエリアでは色々手狭であり、参加者の行き来も少ないだろう。
できることなら施設が偏っている、東の現代都市エリアを優先しておきたくもあるのだが、
やはりルルーシュのことを考えるとアッシュフォード学園にしておくのが無難でもある。
H-5の橋を経由してやってくる参加者なら、敵でも味方でも学園に足を休めるか向かうはずだ。
できることなら施設が偏っている、東の現代都市エリアを優先しておきたくもあるのだが、
やはりルルーシュのことを考えるとアッシュフォード学園にしておくのが無難でもある。
H-5の橋を経由してやってくる参加者なら、敵でも味方でも学園に足を休めるか向かうはずだ。
「ところで、すまんが学園とは学び舎のことであってるのか?」
「ええ。戦国時代と比べたら異常なまでの進歩してると言いたいけど、
君の戦国時代は僕のと異なるからちょっと分からないかもしれないわ。」
君の戦国時代は僕のと異なるからちょっと分からないかもしれないわ。」
(しかし、二人とも強いな。)
家康については言うまでもないことだ。
一人では苦戦するバルバトスを相手に果敢に立ち向かい、
東軍の総大将だけあって堀北の提案や意見をすぐに理解している。
一人では苦戦するバルバトスを相手に果敢に立ち向かい、
東軍の総大将だけあって堀北の提案や意見をすぐに理解している。
堀北は稽古をつけた程度で決して戦いでは強くない。
既に日常とは大きくかけ離れており、学友も失っている。
けれど、その中で自分にできることをしっかりと見据えており、
団長とそう年は変わらないであろうにこの状況でも物事を考える冷静さを持つ。
肉体的な強さは自分が上だとしても、精神的な強さは二人に負けず劣らずだろう。
言うなれば、この中で何もできてないのは自分だけなのだと。
既に日常とは大きくかけ離れており、学友も失っている。
けれど、その中で自分にできることをしっかりと見据えており、
団長とそう年は変わらないであろうにこの状況でも物事を考える冷静さを持つ。
肉体的な強さは自分が上だとしても、精神的な強さは二人に負けず劣らずだろう。
言うなれば、この中で何もできてないのは自分だけなのだと。
(ワシも、負けてられんぜよ。)
だからと言って卑屈になるような性格はしてない。
堀北の状況判断は優秀だが彼女自身の剣技は初心者だし、
家康は間違いなく強く頼もしいが、何処か甘いきらいがある。
そういった面を自分がカバーすればいい。苦労は絶えないだろうが、
若者ばかりに役割を押し付けてるのだからそれぐらいは受け入れるつもりだ。
堀北の状況判断は優秀だが彼女自身の剣技は初心者だし、
家康は間違いなく強く頼もしいが、何処か甘いきらいがある。
そういった面を自分がカバーすればいい。苦労は絶えないだろうが、
若者ばかりに役割を押し付けてるのだからそれぐらいは受け入れるつもりだ。
「改めて方針を確認しよう。
バルバトスを捜索もかねて橋は北を優先、
見つけた場合は倒すことを第一に、見つからなかった場合、
アッシュフォード学園で一度拠点を構えてから次の行動に出る。それでいいな?」
バルバトスを捜索もかねて橋は北を優先、
見つけた場合は倒すことを第一に、見つからなかった場合、
アッシュフォード学園で一度拠点を構えてから次の行動に出る。それでいいな?」
「ええ。」
「わしも異論はない。」
『我も異論はない』
「では、向かおうか!」
話は纏まり、三者は動き出す。
この暗雲立ち込めるこのゲームにおいて、
全てを照らす光となるために。
この暗雲立ち込めるこのゲームにおいて、
全てを照らす光となるために。
【エリアI-3/禪院家/9月2日午前6時】
【堀北鈴音@ようこそ実力至上主義の教室へ】
状態:絶対遵守のギアス(極大)
服装:高度育成高校の制服(女子)
装備:ソーディアン・ディムロス@テイルズオブデスティニー(DC版)
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2(武器以外)、SA・ホットライン
思考
基本:このゲームから生還する。
00:『一人称は僕、二人称は君を使う』
01:須藤君……なんてこと。
02:羂索にルルーシュ・ヴィ・ブリタニア……。まさか魔法が実在したなんて。
03:戻った時に何て言われるかしら。
04:喋る剣に、小柄な三十代に、徳川家康……頭が痛いわ。
05:アッシュフォード学園を拠点にしたい。
参戦時期:少なくとも髪を切る前
備考
※絶対遵守のギアスをかけられました。
異能力解除の異能力をかけられない限り一人称が僕、二人称が君のままです。
※ソーディアン・ディムロスにスタン・エルロンの術技がソードスキルとして内包されてます。
状態:絶対遵守のギアス(極大)
服装:高度育成高校の制服(女子)
装備:ソーディアン・ディムロス@テイルズオブデスティニー(DC版)
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2(武器以外)、SA・ホットライン
思考
基本:このゲームから生還する。
00:『一人称は僕、二人称は君を使う』
01:須藤君……なんてこと。
02:羂索にルルーシュ・ヴィ・ブリタニア……。まさか魔法が実在したなんて。
03:戻った時に何て言われるかしら。
04:喋る剣に、小柄な三十代に、徳川家康……頭が痛いわ。
05:アッシュフォード学園を拠点にしたい。
参戦時期:少なくとも髪を切る前
備考
※絶対遵守のギアスをかけられました。
異能力解除の異能力をかけられない限り一人称が僕、二人称が君のままです。
※ソーディアン・ディムロスにスタン・エルロンの術技がソードスキルとして内包されてます。
【徳川家康@戦国BASARA3】
状態:疲労(小)
服装:いつもの(籠手含む)
装備:家康の籠手@戦国BASARA3
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、SA・ホットライン
思考
基本:絆の力でこの戦いを止める。
00:アッシュフォード学園に向かう。
参戦時期:赤ルート、関ケ原前。
備考
※籠手が支給品の代わりとなってます。
状態:疲労(小)
服装:いつもの(籠手含む)
装備:家康の籠手@戦国BASARA3
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、SA・ホットライン
思考
基本:絆の力でこの戦いを止める。
00:アッシュフォード学園に向かう。
参戦時期:赤ルート、関ケ原前。
備考
※籠手が支給品の代わりとなってます。
【サビルバラ@グランブルーファンタジー】
状態:ダメージ(大)、疲労(小)
服装:いつもの(ゲーム上における火SSRの恰好)
装備:蛍丸@刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、SA・ホットライン
思考
基本:汚れ仕事はやる。だが殺し合いには乗らん。
00:アッシュフォード学園へと向かう。
01:バルバトスは早く倒しておきたい。
02:二人のサポートに回る。それがわしの役割ぜよ。
参戦時期:「待雪草祈譚」終了後以降。
備考
※男性のため御刀の力は引き出せません。
※ギアスコラボ、ドラえもんコラボ、ヒロアカコラボ、プリコネコラボには出てないため、
ルルーシュやドラえもんの名前はうろ覚え程度の扱いになってます。
状態:ダメージ(大)、疲労(小)
服装:いつもの(ゲーム上における火SSRの恰好)
装備:蛍丸@刀使ノ巫女 刻みし一閃の燈火
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、SA・ホットライン
思考
基本:汚れ仕事はやる。だが殺し合いには乗らん。
00:アッシュフォード学園へと向かう。
01:バルバトスは早く倒しておきたい。
02:二人のサポートに回る。それがわしの役割ぜよ。
参戦時期:「待雪草祈譚」終了後以降。
備考
※男性のため御刀の力は引き出せません。
※ギアスコラボ、ドラえもんコラボ、ヒロアカコラボ、プリコネコラボには出てないため、
ルルーシュやドラえもんの名前はうろ覚え程度の扱いになってます。
005:罪/力 | 投下順 | 007:さいごに心の中でデレる真贋ロワのアーニャさん |
時系列順 | ||
候補作068:百日草想話 | 堀北鈴音 | 064:sideA Puppets Can't Control You |
徳川家康 | ||
サビルバラ |