「はぁあああーーーっ!」
亜里紗の大鎌が地面を叩き割る様に振り下ろされ、二体の仮面ライダーを醜悪に歪めた様な怪人たちが飛び退く。
それはつまり、中空で身動きが取れなくなったことを意味した。
それはつまり、中空で身動きが取れなくなったことを意味した。
「“黒鞭”!」
デクの両腕から黒いエネルギーで出来た鞭が迫る。
その先端にはエナジーアイテムが掴まれている。
その先端にはエナジーアイテムが掴まれている。
<<混乱!>>
バッドステータスを付与された2体は平衡感覚を失い、まともな着地も出来ずに地面と熱烈な再開を果たした。
「キリト!」
「バーチカル・アーク!」
闇妖精の羽の飛翔の勢いも上乗せしたV字の2連撃が炸裂する。
キリトが再び空に舞うと2体の異形は呻き声を最後に爆散し、そこには色を失った二枚のカードが残された。
キリトが再び空に舞うと2体の異形は呻き声を最後に爆散し、そこには色を失った二枚のカードが残された。
「これって……」
「再利用されないための細工、ってことかな?」
カードを回収しながらデクが推測を口にする。
「にしても、結構遠くまで来たわね。
今どの辺なのかしら?」
今どの辺なのかしら?」
「そろそろホットライン解禁の時間だからその時にわかるんじゃないか?
てか、このまま協力する気あるのか?」
てか、このまま協力する気あるのか?」
「え?
……べ、別に!
ただホットライン見てる間の見張ぐらいは手間賃代わりにしてもらうから!」
……べ、別に!
ただホットライン見てる間の見張ぐらいは手間賃代わりにしてもらうから!」
「……そうかよ」
今のやりとりに説得の光明を見たでくだったが、視界の端に座り込んだ人影を見つけて直ぐに切り替える。
「大丈夫ですか!?
怪我は?自力で立てますか?」
怪我は?自力で立てますか?」
デクたちがたどり着いたのは租界のショッピングセンターの広場、最初の2時間でゼインによる容赦ない正義の行使が行われた場所だった。
「わ、私……」
その場にずっと残っていた少女、軽井沢恵は幸か不幸かNPCモンスターや他の参加者にで会うことなく最初の2時間を終えていた。
『……現在この世界の標準時刻で9月2日の午前5時15分。
おはよう諸君。
一応、はじめましてと言っておこう。
私の名前はラウ・ル・クルーゼ。
ザフト軍クルーゼ隊隊長にして、羂索から君たちプレイヤーの人選に関してかなりの裁量を与えられていた者だ』
おはよう諸君。
一応、はじめましてと言っておこう。
私の名前はラウ・ル・クルーゼ。
ザフト軍クルーゼ隊隊長にして、羂索から君たちプレイヤーの人選に関してかなりの裁量を与えられていた者だ』
だが、その悪運も、人類全てを裁く権利を行使する魔人により終わりを迎える。
今まではプレイヤーの肩慣らしにして、運営側の最後の詰めをする為の前哨戦でしかなかったのだから。
今まではプレイヤーの肩慣らしにして、運営側の最後の詰めをする為の前哨戦でしかなかったのだから。
『これよりこのバトルロワイヤルはより一層加速していく!
最強のNPCモンスターも投下され、君たちはスタンスに関わらずは否が応でも戦わざるを得なくなることだろう!
掴め!最高のガッチャ!
6時間後にまた会おう!』
最強のNPCモンスターも投下され、君たちはスタンスに関わらずは否が応でも戦わざるを得なくなることだろう!
掴め!最高のガッチャ!
6時間後にまた会おう!』
映像が終了し、ホットラインを確認する前に落ち着ける場所に移動しようと、デクかキリトがどちらともなく提案しようとした時だった。
再び広場真ん中のモニターに映像が流れ出す。
再び広場真ん中のモニターに映像が流れ出す。
ルルーシュ。
その名を知らない参加者はほぼ居ないだろう。
最初に集められた場所で羂索に啖呵を切った1人。
恐らくは洗脳に近い異能力を持つ少年。
その名を知らない参加者はほぼ居ないだろう。
最初に集められた場所で羂索に啖呵を切った1人。
恐らくは洗脳に近い異能力を持つ少年。
『今より我が決定を伝える。
私が羂索たちに代わってこのバトルロワイヤルを支配する。
諸君らには私に膝をつくか、弓を引くか、好きな方を選んでもらう』
私が羂索たちに代わってこのバトルロワイヤルを支配する。
諸君らには私に膝をつくか、弓を引くか、好きな方を選んでもらう』
少年は、自分こそがこの場で最も偉いのだと誇示する様に自らに仕える者に与えるという力をひけらかした。
(力を与えて縛り、心酔させて他者の手で邪魔者を始末する……まるでオール・フォー・ワンだ)
『清隆!変身せよ!』
『イエス。ユア・マジェスティ』
最愛の恋人が、綾小路清隆が真鍋を斬殺した怪人と全く同じ称号を名乗っているのだから。
「いや……いやぁああああああーーーっ!」
「え?ちょ、ちょっと待って!」
すぐさま追いかけるデクだが、火事場の馬鹿力というやつか、軽井沢の足は運動不足の高校生にしては速い。
しかも、軽井沢の悲鳴を聞いて近くにいたNPCモンスターが集まってきてしまった。
しかも、軽井沢の悲鳴を聞いて近くにいたNPCモンスターが集まってきてしまった。
「しまった!」
「デク!飛べる俺が行く!」
「分かったお願い!
成見さん!悪いんだけど……」
成見さん!悪いんだけど……」
「朝ごはん奢ってよね!」
「勿論!」
立ち塞がる4体のグレイズにデクと亜里紗はファイティングスタイルをとった。
どうして清隆があのルルーシュってのに従ってるの?
どうして清隆が私を殺そうとした真鍋や、真鍋を殺したゼインとかいう奴みたいな格好になってるの?
どうして清隆が私を殺そうとした真鍋や、真鍋を殺したゼインとかいう奴みたいな格好になってるの?
なんで?なんで?なんで?
わからない。わからない。わからない。
動揺を消す為だけの衝動的な行動に意味はない。
ただでさえ限界ギリギリだった精神はガリガリと削られていき、仕舞いにはずっとあの場に止まっていた体力すら使い切り
ただでさえ限界ギリギリだった精神はガリガリと削られていき、仕舞いにはずっとあの場に止まっていた体力すら使い切り
「痛っ!どこ見て走ってんだよ!」
最悪の遭遇に至る。
「ヒッ!あ……子供?」
「その子供にぶつかっといてごめんもナシかよオネエチャあン」
見た目だけは子供だ。
長いピンクの髪に起伏のあまり見られない身体つきと左右色違いの瞳。
学生服を着ていなければ小学生にすら見えるかもしれない。
だがその言葉遣いと態度はどんなにやんわり言っても汚らしいオッサンそのもので、少女らしさも女性らしさもまるで感じられない。
長いピンクの髪に起伏のあまり見られない身体つきと左右色違いの瞳。
学生服を着ていなければ小学生にすら見えるかもしれない。
だがその言葉遣いと態度はどんなにやんわり言っても汚らしいオッサンそのもので、少女らしさも女性らしさもまるで感じられない。
「な、なによ!
そっちこそ汚いナリで偉そうに!」
そっちこそ汚いナリで偉そうに!」
「かっ……ちーん。
汚いナリ、ねえ?」
汚いナリ、ねえ?」
そう言って少女(?)は近くにあったビニール傘と傘置きに手を伸ばし
「『万物はこれなる一者(ひとつもの)の改造として生まれうく。』」
呪文を唱えると傘と傘立ては粘土のように変形し、持ち手より先が四角柱になったゲバ棒に再錬成された。
魔王グリオンにより生み出された偽りのホシノを筆頭とする人形たちは高度な錬金術を扱えるのだ。
魔王グリオンにより生み出された偽りのホシノを筆頭とする人形たちは高度な錬金術を扱えるのだ。
「オラァッ!」
軽井沢の弁慶の泣き所を狙って角を立てるようにゲバ棒が振るわれる。
中学時代に受けた壮絶なイジメを想起してしまい、動けなくなった軽井沢に次々ゲバ棒が振り下ろされる。
痛覚が鋭敏に反応し、後も痛みも長く残る妙に手慣れた使い方をする。
中学時代に受けた壮絶なイジメを想起してしまい、動けなくなった軽井沢に次々ゲバ棒が振り下ろされる。
痛覚が鋭敏に反応し、後も痛みも長く残る妙に手慣れた使い方をする。
「たく、ただでさえ殺しはダリィのにつまんねぇなあええ!
ぴーぴー鳴けよ!」
ぴーぴー鳴けよ!」
そう言って冥黒のホシノはゲバ棒を金属糸の鞭に変形させ、横腹を割くように打った。
ブレザーとシャツが破け、痛ましい傷跡が露わになる。
ブレザーとシャツが破け、痛ましい傷跡が露わになる。
「あっれえぇ?
もしかしてオネエチャンお古だったぁ?」
もしかしてオネエチャンお古だったぁ?」
そう言っていやらしく笑うと傷跡を抉る様に鞭を振い続ける。
傷を暴き、痕を抉り、苦痛を刻みつける。
傷を暴き、痕を抉り、苦痛を刻みつける。
「おい」
意外と楽しんでしまっていたのか、偽りのホシノはキリトの接近に気付けなかった。
「んだよあんちゃん」
「何をしてるか分かってるのか?」
「見ての通り犬の散歩中だよ。
ほらあ!犬らしくワンワン鳴けえ!」
ほらあ!犬らしくワンワン鳴けえ!」
鞭をより細く、長く錬成し、軽井沢の首に巻きつけて尻を思い切り蹴飛ばす。
次の瞬間にはホシノの眉間に短い方のシャドーセイバーが突き刺さっていた。
次の瞬間にはホシノの眉間に短い方のシャドーセイバーが突き刺さっていた。
「それでいいのか?遺言は」
「良いわけねえだろうが」
「ぎっ────」
ホシノは額からシャドーセイバーを逆手に引き抜くと、リードにしていた鞭を思い切り引く。
ワイヤーはブレードワイヤーだったらしく、軽井沢の首はあまりに簡単に切り飛ばされてしまった。
ワイヤーはブレードワイヤーだったらしく、軽井沢の首はあまりに簡単に切り飛ばされてしまった。
「お前!」
「次はあんちゃんがこうなる番だぜぇ!」
額から流れ出る血でも脳漿でもない何かを舐め取りながら短い方のシャドーセイバーでホシノはキリトに斬りかかる。
リーチは短いが小柄なホシノはキリトの有利な間合いを潰す様に距離を詰めて攻撃してくる。
リーチは短いが小柄なホシノはキリトの有利な間合いを潰す様に距離を詰めて攻撃してくる。
(本当に嫌な連中を思い出す!)
笑う棺桶(ラフィン・コフィン)。
キリト、そしてこの真贋入り混じるバトルロワイヤルを取り仕切る賢者の1人、茅場晶彦にとっても最初のデスゲーム、ソードアート・オンラインにて数々の悲劇を生んだPK集団。
奴らは揃いの黒いポンチョと短刀で武装していた。
丁度目の前のホシノのように。
キリト、そしてこの真贋入り混じるバトルロワイヤルを取り仕切る賢者の1人、茅場晶彦にとっても最初のデスゲーム、ソードアート・オンラインにて数々の悲劇を生んだPK集団。
奴らは揃いの黒いポンチョと短刀で武装していた。
丁度目の前のホシノのように。
「ふっ!」
だからこの手の相手は慣れている。
足元を狙って放たれた一撃を羽の力で飛び上がって避けて顔面に多段蹴りを叩き込み、怯んだ所に剣道で言う籠手を斬りつけ、離した武器を拾われるより早くキックを叩き込んで距離を作る。
足元を狙って放たれた一撃を羽の力で飛び上がって避けて顔面に多段蹴りを叩き込み、怯んだ所に剣道で言う籠手を斬りつけ、離した武器を拾われるより早くキックを叩き込んで距離を作る。
「オイタはここまでだ」
「ちっ!あんちゃん容赦ねえな」
奪い返したシャドーセイバーを拾うキリトに舌打ちするホシノ。
そこにグレイズを倒し終えたデクと亜里紗も合流する。
そこにグレイズを倒し終えたデクと亜里紗も合流する。
「三対一かよ」
「キリト!」
「悪いデク、間に合わなかった」
「そんなっ!」
「アイツ、なんなの?
頭に穴空いてんのに生きてない?」
頭に穴空いてんのに生きてない?」
「NPCにしちゃ頭が回る。
多分、ギギストみたいな力を持った誰かに造られたんじゃないか?」
多分、ギギストみたいな力を持った誰かに造られたんじゃないか?」
キリトの出したギギストの名前に一瞬反応したホシノだったが、すぐにいやらしい笑みを浮かべる。
「じゃあこいつもよく知ってるわけだ」
「カード?まさか!」
スカートのポケットから取り出したカードを身体から生やした金色の拘束バンドで包み込む。
仰向けになった魔獣をヒトガタが捕らえた様な歪な怪人、ケルベロスマルガムに変身した。
仰向けになった魔獣をヒトガタが捕らえた様な歪な怪人、ケルベロスマルガムに変身した。
「自分が変身した!?」
「我が造物主より頂いた力だ!
これでお前らを餌にしてやる!」
これでお前らを餌にしてやる!」
ケルベロスマルガムは炎、氷、嵐の属性を司る怪人で、三体に分裂することができる。
数の不利を覆し炎がキリトを、氷がデクを、嵐が亜里紗を相手取る。
数の不利を覆し炎がキリトを、氷がデクを、嵐が亜里紗を相手取る。
「言うだけあって強いな!」
「喰われる覚悟はできそうかぁ!?」
「冗談!」
鋭い爪と牙、そして各属性の特殊攻撃。
地味に単純なパワータイプしかいないこの3人には相性の悪い敵と言えた。
地味に単純なパワータイプしかいないこの3人には相性の悪い敵と言えた。
「どうする?
今倒しておきたいがこのままじゃジリ貧だぞ」
今倒しておきたいがこのままじゃジリ貧だぞ」
「そんなこと言ってもなんか手はあるの?」
「ある」
デクは3人を囲む様に距離を詰めてくるケルベロスマルガムたちをそれぞれ見据えながら答えた。
「本当?」
「うん。
正確には制限があるから可能性が一番あるって感じかな。
特定の攻撃でないと倒せない場合は無理だけど、『3人まとめて撃破』とかが条件ならこれでいけるはず」
正確には制限があるから可能性が一番あるって感じかな。
特定の攻撃でないと倒せない場合は無理だけど、『3人まとめて撃破』とかが条件ならこれでいけるはず」
「わかった。俺はお前に賭ける。
何をすれば良い?」
何をすれば良い?」
「逃げて」
「「は?」」
「No.6、“煙幕”全開!」
デクを中心にマゼンタの煙が噴き上がる。
(アイツらの口ぶりから全員特殊能力があっても単純な殴る蹴るかと思ったが、違ったのか?)
だがこの程度の煙錬金術で……そう考えているとケルベロスマルガムを横切ってキリトと亜里紗が走り抜ける。
(三対一でも苦労したのに陰毛頭を1人残して?いや、反対側か?)
デクにとって、そのわずかな動揺があれば十分だったのだ。
「え?」
体を動かす自由は失ったのに無茶苦茶に動き続け、視界は絶えず歪み続ける。
「ぐぅっ!」
そんな中、腹部を思い切り引っ張られる感覚と共に乱高下する視界が収まる。
マトモになった視界が捕らえたのは黒鞭で自分と分身たちを捕まえるデクの姿だった。
慌てて状況を確認する。
足場はない。
全員中空に浮いており、周りの建物は災害にでもあった様に壊れている。
ようやくケルベロスマルガムたちは自分たちが噴き上げられたのだと理解した。
マトモになった視界が捕らえたのは黒鞭で自分と分身たちを捕まえるデクの姿だった。
慌てて状況を確認する。
足場はない。
全員中空に浮いており、周りの建物は災害にでもあった様に壊れている。
ようやくケルベロスマルガムたちは自分たちが噴き上げられたのだと理解した。
(こ、このガキ!
さっきのは煙じゃなくて雲か霧か!?
だとしたこいつの異能力は“天候操作”か!?)
さっきのは煙じゃなくて雲か霧か!?
だとしたこいつの異能力は“天候操作”か!?)
違う。
そんな御大層な物ではない。
だが、積み重ねだ。
シンプルな身体強化、運動エネルギーを蓄積、放出する№3“発勁”、そしてマッスル化とジャンプ強化のエナジーアイテム。
特別便利な力は使ってない。
単体なら超人社会では別段特別でもなんでもない力、エナジーアイテムもプレイヤーなら誰でも享受できる恩恵だ。
だが、組み合わせて築き上げれば巨悪をも撃ち砕く最強の矛にもなる。
そのためだけに時を超え、人を経て、何度でも受け継がれ、幾重にも積み重ね、『悪を討つ』という一念の為だけに培われて来た。
そんな力が、当てつけの姿と借り物の力で出来た土人形に負ける道理はどこにも無い。
そんな御大層な物ではない。
だが、積み重ねだ。
シンプルな身体強化、運動エネルギーを蓄積、放出する№3“発勁”、そしてマッスル化とジャンプ強化のエナジーアイテム。
特別便利な力は使ってない。
単体なら超人社会では別段特別でもなんでもない力、エナジーアイテムもプレイヤーなら誰でも享受できる恩恵だ。
だが、組み合わせて築き上げれば巨悪をも撃ち砕く最強の矛にもなる。
そのためだけに時を超え、人を経て、何度でも受け継がれ、幾重にも積み重ね、『悪を討つ』という一念の為だけに培われて来た。
そんな力が、当てつけの姿と借り物の力で出来た土人形に負ける道理はどこにも無い。
「インパクト調整……」
「ま、待て!」
「擬似100%……」
「よせ!」
「St. Louis……」
「やめろおっ!」
「SMASH!!!!!」
二撃目の破壊の嵐を避けることは構わず、3体の猟犬は今生最後の空の旅を楽しむ羽目になった。
少し離れた場所でキリトと亜里紗はデクの切札を見ていた。
制限をエナジーアイテムで埋めてあの威力。
もし令呪で全開にしたら99.9秒間あの攻撃が襲ってくると考えると思わず敵に同情する。
制限をエナジーアイテムで埋めてあの威力。
もし令呪で全開にしたら99.9秒間あの攻撃が襲ってくると考えると思わず敵に同情する。
「お前の力、デクと同じパワー系なんだよな?
あれ、出来るか?」
あれ、出来るか?」
「無理無理無理。完全に上位互換でしょ。
ビル一棟ブチ抜いてなお吹き飛ばすなんて絶対出来ない」
ビル一棟ブチ抜いてなお吹き飛ばすなんて絶対出来ない」
「だよな。あれ倒せてんのか?」
「あれをマトモに受けて生きてられるとは思わないけど……」
「一応死体を確認してくる。
先にデクと合流しててくれ」
先にデクと合流しててくれ」
「分かった、あとでね!」
キリトが空から向かう先では、かろうじて人の形を保っていたホシノが呻いていた。
直撃を受けた腹部はぐちゃぐちゃに蹴り潰され、円錐状になってしまっており、そこから泥ともタールともつかない黒い何かが溢れている。
直撃を受けた腹部はぐちゃぐちゃに蹴り潰され、円錐状になってしまっており、そこから泥ともタールともつかない黒い何かが溢れている。
「負けたな、ホシノ」
(ぐ、グリオン様……)
そんな彼女を冷ややかに見下ろすのは暁の未来を統べる魔王グリオン。
そして彼がホシノと共に造り出した冥黒のアビドス生が1人、ノノミ。
そして彼がホシノと共に造り出した冥黒のアビドス生が1人、ノノミ。
「あのパワーは流石に予想外だったが、分身があったのにその体たらく。
お前は失敗作だった様だ」
お前は失敗作だった様だ」
そう言ってグリオンは金色のルービックキューブを弄る。
ホシノの体からヨアケルベロスが強制分離され、グリオンの持つブランクカードに封印された。
かろうじて保っていたホシノの肉体が崩れ始める。
ホシノの体からヨアケルベロスが強制分離され、グリオンの持つブランクカードに封印された。
かろうじて保っていたホシノの肉体が崩れ始める。
(お、御慈悲を……どうか御慈悲を!)
冷めた視線すらよこさなくなったグリオンに縋る様に手を伸ばす。
しかし無情にも顧みられずそのまま解ける様に崩れ去った。
しかし無情にも顧みられずそのまま解ける様に崩れ去った。
「お前は……」
キリトが着いたのはまさにその瞬間だった。
「お初にお目にかかる。
私はグリオン。
いずれこのゲームを絶望で彩る者だ。
ホシノを仕留めた者にも伝えておけ。
ノノミ」
私はグリオン。
いずれこのゲームを絶望で彩る者だ。
ホシノを仕留めた者にも伝えておけ。
ノノミ」
「グリオン様の仰せのままに」
ノノミは取り出したワープテラのカードを取り込みプテラノドンマルガムに変身するとグリオン共々姿を消した。
【軽井沢恵@ようこそ実力至上主義の教室へ 死亡】
【エリアG-9/市街地/9月2日午前6時】
【キリト@ソードアート・オンライン】
状態:正常、ALOアバター、疲労(中)
服装:いつもの服装
装備:シャドーセイバー(長)@仮面ライダーBKACK RX
シャドーセイバー(短)@仮面ライダーBKACK RX
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:このゲームを攻略する。
01:態々俺に一対の剣を支給するってことは、間違いなく羂索の言ってた茅場は茅場晶彦だろう。
今回で完全に決着をつけてやる。
02:デクと共にクルーゼや羂索、仮面ライダーを知る者たちを探す。
03:もし呼ばれているならアスナたちやデクの仲間たち、ガッチャードなどの協力できそうな者を探す。
04:グリオン……また厄介そうだな。
05:ごめん、間に合わなかった……。
06:この短剣、もう投げるのはやめとこう。
なんか毎回敵に拾われる。
参戦時期:少なくともマザーズロザリオ編終了後
備考
※アバターはALOの物です。
状態:正常、ALOアバター、疲労(中)
服装:いつもの服装
装備:シャドーセイバー(長)@仮面ライダーBKACK RX
シャドーセイバー(短)@仮面ライダーBKACK RX
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:このゲームを攻略する。
01:態々俺に一対の剣を支給するってことは、間違いなく羂索の言ってた茅場は茅場晶彦だろう。
今回で完全に決着をつけてやる。
02:デクと共にクルーゼや羂索、仮面ライダーを知る者たちを探す。
03:もし呼ばれているならアスナたちやデクの仲間たち、ガッチャードなどの協力できそうな者を探す。
04:グリオン……また厄介そうだな。
05:ごめん、間に合わなかった……。
06:この短剣、もう投げるのはやめとこう。
なんか毎回敵に拾われる。
参戦時期:少なくともマザーズロザリオ編終了後
備考
※アバターはALOの物です。
【緑谷出久@僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト】
状態:正常
服装:デクのヒーロースーツ@僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト
装備:同上
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1~2、ホットライン
レジェンドライダーケミーカード(ゼロワン、電王。失効状態)
思考
基本:羂索らこのゲームを仕掛けた一味を逮捕する。
01:間に合わなかった!ごめんなさい……。
02:キリト、成見さんと行動する。
もし呼ばれているなら皆やプロヒーロー、キリトの仲間との合流を目指す。
03:落ち着けたら羂索たちの狙いや“個性”についてまとめたい。
04:ギギストやステイン、あのケルベロスのヴィラン(冥黒ホシノ)を造った誰かは要警戒
参戦時期:映画終了直後
備考
※“ワン・フォー・オール”は制限されているがエナジーアイテムや“発頸”を活用すれば瞬間最大威力でなら100%を発揮できるようです。
状態:正常
服装:デクのヒーロースーツ@僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト
装備:同上
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1~2、ホットライン
レジェンドライダーケミーカード(ゼロワン、電王。失効状態)
思考
基本:羂索らこのゲームを仕掛けた一味を逮捕する。
01:間に合わなかった!ごめんなさい……。
02:キリト、成見さんと行動する。
もし呼ばれているなら皆やプロヒーロー、キリトの仲間との合流を目指す。
03:落ち着けたら羂索たちの狙いや“個性”についてまとめたい。
04:ギギストやステイン、あのケルベロスのヴィラン(冥黒ホシノ)を造った誰かは要警戒
参戦時期:映画終了直後
備考
※“ワン・フォー・オール”は制限されているがエナジーアイテムや“発頸”を活用すれば瞬間最大威力でなら100%を発揮できるようです。
【成見亜里紗@魔法少女すずね☆マギカ】
状態:切り傷(小)、健康、疲労(中)
服装:魔法少女の服装
装備:大鎌、亜里紗のソウルジェム(穢れ:小)@魔法少女すずね☆マギカ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:殺し合いにはのらないけど、もし天乃鈴音が来ているなら話は別
01:アイツ、間に合わなかったのね……
02:天乃鈴音が来ているなら見つけ出して必ず殺す。
03:邪魔するならギギストだろうが誰だろうが容赦しない。
参戦時期:詩音千里死亡後~奏遥香魔女化までの間のどこか
備考
※グリーフシードは支給されていません。
そのかわりに回復のエナジーアイテムでもソウルジェムの穢れを減らせます。
状態:切り傷(小)、健康、疲労(中)
服装:魔法少女の服装
装備:大鎌、亜里紗のソウルジェム(穢れ:小)@魔法少女すずね☆マギカ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、ホットライン
思考
基本:殺し合いにはのらないけど、もし天乃鈴音が来ているなら話は別
01:アイツ、間に合わなかったのね……
02:天乃鈴音が来ているなら見つけ出して必ず殺す。
03:邪魔するならギギストだろうが誰だろうが容赦しない。
参戦時期:詩音千里死亡後~奏遥香魔女化までの間のどこか
備考
※グリーフシードは支給されていません。
そのかわりに回復のエナジーアイテムでもソウルジェムの穢れを減らせます。
【魔王グリオン@映画 仮面ライダーガッチャード ザ・フューチャー・デイブレイク】
状態:正常、冥黒のアビドス対策委員会を率いる
服装:いつもの服装
装備:金色のルービックキューブ@仮面ライダーガッチャード
令呪:残り三画
道具:ホットライン
テラー世界線のシンシアリティ@ブルーアーカイブ
ガッチャードローホルダー@仮面ライダーガッチャード
ライドケミーカード(ヨアケルベロス、エンジェリード)
思考
基本:このゲームを利用して目的を達成する。
01:まずは悪意を振りまき、抗う者たちを蹂躙する。
02:アヤネに黒見セリカとバイクの少女を追わせる。
03:アビドス高校か。別の歴史の一ノ瀬宝太郎共々絶望を見せてやろう。
04:いずれホシノを仕留めた連中もじわじわと嬲り殺す。
参戦時期:少なくとも本編時間軸にドレットルーパー軍式を送り込み始めた後
備考
※■■■の意■に肉体を■■■られています。
※アヤネ(デスマスク)をムーンマルガムに変身させたうえでセリカたちを追わせました。
※ホシノ(デスマスク)を処分しました。
※ノノミ(デスマスク)をプテラノドンマルガムに変身させました
状態:正常、冥黒のアビドス対策委員会を率いる
服装:いつもの服装
装備:金色のルービックキューブ@仮面ライダーガッチャード
令呪:残り三画
道具:ホットライン
テラー世界線のシンシアリティ@ブルーアーカイブ
ガッチャードローホルダー@仮面ライダーガッチャード
ライドケミーカード(ヨアケルベロス、エンジェリード)
思考
基本:このゲームを利用して目的を達成する。
01:まずは悪意を振りまき、抗う者たちを蹂躙する。
02:アヤネに黒見セリカとバイクの少女を追わせる。
03:アビドス高校か。別の歴史の一ノ瀬宝太郎共々絶望を見せてやろう。
04:いずれホシノを仕留めた連中もじわじわと嬲り殺す。
参戦時期:少なくとも本編時間軸にドレットルーパー軍式を送り込み始めた後
備考
※■■■の意■に肉体を■■■られています。
※アヤネ(デスマスク)をムーンマルガムに変身させたうえでセリカたちを追わせました。
※ホシノ(デスマスク)を処分しました。
※ノノミ(デスマスク)をプテラノドンマルガムに変身させました
- グレイズ(一般量産機)@機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
…ギャラルホルンの主力量産型モビルスーツ。
グレイズ・フレームをベースに汎用性を重視しており、出力以外はガンダム・フレームに勝らずとも劣らず。
背部スラスターユニットは重力圏、無重力圏問わず運用可能。
頭部にはエイハブ・ウェーブや赤外線を感知できる球体センサーが組み込まれている。
整備性や運用効率の観点から対モビルスーツ戦闘は想定していない。
武装はライフル、バトルアックス、シールド、バズーカ、バトルブレードなど。
グレイズ・フレームをベースに汎用性を重視しており、出力以外はガンダム・フレームに勝らずとも劣らず。
背部スラスターユニットは重力圏、無重力圏問わず運用可能。
頭部にはエイハブ・ウェーブや赤外線を感知できる球体センサーが組み込まれている。
整備性や運用効率の観点から対モビルスーツ戦闘は想定していない。
武装はライフル、バトルアックス、シールド、バズーカ、バトルブレードなど。
003:Reverse Position Magician | 投下順 | 005:罪/力 |
時系列順 | ||
候補作057:冥黒のヒーローモドキ | キリト | 057:C♯0 |
緑谷出久 | ||
成見亜里紗 | ||
候補作014:ワタシが正義で仮面ライダー | 軽井沢恵 | GAME OVER |
候補作069:魔王の悪戯、笑えぬ仕業 | 魔王グリオン | 044:命の冒涜者 |
冥黒ホシノ | GAME OVER | |
冥黒ノノミ | 031:ハザードシンボル |