意識を取り戻し、顔を上げたオレの目前にあるのは、転がったレジスターや銃に起動鍵と、血痕の跡に血で染まったオレの手。
浮かぶのは、アイツが結晶になって砕け散った後、破片が消えて『いなくなった』様……。
夢であって欲しいって考えが、消えねえ。けれどこれは…紛れもない現実で。
……オレが、アイツの未来を、命を…奪っちまった、その証明に他ならない。…こんなはずじゃなかったなんて逃避したくても、突き付けられちまってる以上…できなかった。
──ヒーローに憧れて、だから刀使になって、この殺し合いにも抗おうとして……なのに、このザマだ。
オレが弱かったから、気付けなかったから、短慮だったから…だからアイツは…死んだんだ…!!
浮かぶのは、アイツが結晶になって砕け散った後、破片が消えて『いなくなった』様……。
夢であって欲しいって考えが、消えねえ。けれどこれは…紛れもない現実で。
……オレが、アイツの未来を、命を…奪っちまった、その証明に他ならない。…こんなはずじゃなかったなんて逃避したくても、突き付けられちまってる以上…できなかった。
──ヒーローに憧れて、だから刀使になって、この殺し合いにも抗おうとして……なのに、このザマだ。
オレが弱かったから、気付けなかったから、短慮だったから…だからアイツは…死んだんだ…!!
気付いたら声も涙も、もうオレの意思とは関係なく…零れていた。アイツを刺した時の感触が、アイツの最期がっ、頭ん中から消えない…焼き付いちまったくせに、最期の言葉すら、思い出せねえ。そのせいか、息が苦しくて仕方ない。
NPCが、こっちに来てるみたいだが…動く気力はオレにはもう無かった。
……殺しておきながら、ひとりのうのうと生き残って、それで結局はこれか…。
…悪い、みんな…ねね…■■…オレは……もう──
NPCが、こっちに来てるみたいだが…動く気力はオレにはもう無かった。
……殺しておきながら、ひとりのうのうと生き残って、それで結局はこれか…。
…悪い、みんな…ねね…■■…オレは……もう──
時は少し遡る。刀使の少女益子薫は、仲間2人が帰って来なかったという事実に怒りと悲しみを抱いていたまさにその時…殺し合いに巻き込まれた。
「よりにもよって今巻き込むとか、オレが殺し合いに乗るのを期待でもしての…だとしたら宛が外れたな。あのバカヤロウ共を連れ帰ってやりたい気持ちは山々だが…殺し合いに乗って、皆殺しにして…それでアイツらに顔向けが出来るかよ。優勝出来ると思えるほど、オレは強くねえしな」
そう吐き捨てるかのように薫は呟く。
「第一、オレはヒーロー好きなんだ。なのにこんな悪趣味なもんに乗るわけねえだろ。人選は茅場かクルーゼにとか、あの脳みそは言ってたが…人選ミスにも程があるな」
『人選への文句は私じゃなくてクルーゼか茅場に言ってくれ。』などと言っていた羂索の言葉を思い出しつつ、薫は自分が刀使を志した原点(オリジン)を想起。どちらにせよ主催者達には見る目ってもんが無いなと呆れた様子であった。
「…刀使は荒魂絡みの案件以外には関わんなってルールだったっけな。けど状況が状況だ、あの羂索達をしょっ引く為にも自衛の為にも…まあ振るって大丈夫だろ」
過去に起きた一件で定められた決まりを浮かべつつも、んなもんこんな状況で守ってられるかとし主催の打倒の為剣を振るう事を、薫は決める。
そしてリュックの中身を探すが…。
そしてリュックの中身を探すが…。
「…ねえ!?祢々切丸どころか…御刀すら、ねえのかよ…」
刀使の使用ツールである御刀は彼女のバッグの中には無く、あったのは西洋剣寄りの大剣に、ろくに説明文のない小刀のようなアイテムとソードスキル。その3つがランダム支給品として薫に配られていた。
「…大剣が有るだけまだマシだが…勝手が違うだろうからなー」
刀使としての能力が使えない現状、自らの筋力を活かせる武器があるのは救いだが…だからといって使ったこと等無い西洋剣寄りの大剣を果たして祢々切丸のように振るえるのだろうか、という不安が彼女の中に生じる。
「こっちは…バリア貼れる事くらいしか書いてねえ、ハズレ…いや、写シを使えない今なら間に合うかは兎も角使い道はあるか。
…こっちのソードスキルは…触って発動で、魔力や体力を吸収……ますますゲームみたいだな。オレにとってはありがたいスキルだが…っと」
…こっちのソードスキルは…触って発動で、魔力や体力を吸収……ますますゲームみたいだな。オレにとってはありがたいスキルだが…っと」
ひとまず小刀のような物を手に取れる所へ忍ばせた上で、薫はソードスキルを習得し大剣を手に持つ。
「…祢々切丸か、そうでなくても御刀が見つかるまでは…こいつを振るうしかねえな」
問題無く振るう事は出来たものの、やはり勝手が違うのは否めない。
「とりあえず知り合いが巻き込まれてないか…と、後はあの一ノ瀬宝太郎って奴でも探すか。あの状況であんな啖呵切れる奴なら、殺し合いに乗ってる事はまあ無いだろ。
堀北って奴とルルーシュって奴は…反応からしてあの殺された須藤って奴とニーナって奴の知り合いみたいだからな…。特にルルーシュは…あの異能みたいな力もある、警戒した方が良さそうだな」
(…あのバカ(可奈美)なら、信じてその上で…合流出来ないかとか考えるんだろうけどな…)
堀北って奴とルルーシュって奴は…反応からしてあの殺された須藤って奴とニーナって奴の知り合いみたいだからな…。特にルルーシュは…あの異能みたいな力もある、警戒した方が良さそうだな」
(…あのバカ(可奈美)なら、信じてその上で…合流出来ないかとか考えるんだろうけどな…)
帰ってこなかった2人の仲間の内片方の、ドライな面を持ちつつも基本真っ直ぐで底抜けのお人好しの事を浮かべながらも、方針を定めた薫。
すると背後から響いたのは足音。気付いた薫は警戒しつつも、先んじて声を掛ける。
すると背後から響いたのは足音。気付いた薫は警戒しつつも、先んじて声を掛ける。
「…なんだ?そこに居るのはわかってるんだぞ」
「えっと、ごめんね!驚かせるつもりじゃなかったんだけど…わたしは宮藤芳佳、殺し合いには乗ってないよ。あなたは…」
「…益子薫。殺し合いに乗る気はね……芳佳っつったか、なんだその格好!?」
「えっと、ごめんね!驚かせるつもりじゃなかったんだけど…わたしは宮藤芳佳、殺し合いには乗ってないよ。あなたは…」
「…益子薫。殺し合いに乗る気はね……芳佳っつったか、なんだその格好!?」
自分より一回りは大きいものの、それでも幼げな少女の格好が目に入り、思わず薫はツッコむ。何故なら人懐こそうな少女…宮藤芳佳の下半身は俗に言うスク水のみ、傍から見れば完全に痴女のそれであったからだ。
「ふぇ?これは扶桑国の軍服とズボンだよ、薫ちゃん」
「なるほどズボンか……んなわけねえだろ!?どう見ても下着と言うかパンツだそりゃ!つーか何処だよ扶桑国…」
「…パンツ…?聞いたことないけど、それは…?」
「……マジかよ」
「なるほどズボンか……んなわけねえだろ!?どう見ても下着と言うかパンツだそりゃ!つーか何処だよ扶桑国…」
「…パンツ…?聞いたことないけど、それは…?」
「……マジかよ」
先の羂索の言葉に見知らぬ単語ばかり出ていたのと、元々刀使は異世界である隠世から御刀を通して力を行使しているのもありそんな気はしていたが、目前にいる少女は隠世とはまた別の異世界から来たようだと納得した上で…薫は頭を抑える。
芳佳の居た世界は恐らく、パンツの概念が無くズボンとして認識されている狂った世界だと、彼女は認識したのであった。
芳佳の居た世界は恐らく、パンツの概念が無くズボンとして認識されている狂った世界だと、彼女は認識したのであった。
「わたしと同い年だったんだね、薫ちゃん…てっきり12~13歳くらいかなって」
「…オレもてっきり芳佳は年下だと思ってたけどな、同い年とは思わなかった。
…つーか違い過ぎだろ、オレと芳佳の世界」
「2018年…だったっけ、薫ちゃんの居た世界?の時代」
「ああ、で芳佳が元居た世界と時代が1946年…かなり離れてんな」
「ネウロイやウィッチ、ストライカーユニットとかが無くて、国の名前も違うなんて…」
「オレからしたら、刀使も御刀も無くて荒魂も存在しないって事の方に驚いたな。
…改めて確認するが、本当にお前の世界にはパンツって概念が無いんだよな??」
「うん、パンツにしか見えないって言われても…」
「はぁ。…何か着替えとかあったらズボン以外にも履けよ芳佳」
「なんで?パンツ?じゃないから恥ずかしくないよ?」
「変に誤解されそうで困るんだよオレが!知り合いが巻き込まれてたらって考えると…謂れのない誤解を受けそうで、頭抱えたくなるぞ」
「そう云う物なんだから仕方ないのに…」
「そう言われてはいそうですかって…受け入れる方がおかしいんだからな!」
「…オレもてっきり芳佳は年下だと思ってたけどな、同い年とは思わなかった。
…つーか違い過ぎだろ、オレと芳佳の世界」
「2018年…だったっけ、薫ちゃんの居た世界?の時代」
「ああ、で芳佳が元居た世界と時代が1946年…かなり離れてんな」
「ネウロイやウィッチ、ストライカーユニットとかが無くて、国の名前も違うなんて…」
「オレからしたら、刀使も御刀も無くて荒魂も存在しないって事の方に驚いたな。
…改めて確認するが、本当にお前の世界にはパンツって概念が無いんだよな??」
「うん、パンツにしか見えないって言われても…」
「はぁ。…何か着替えとかあったらズボン以外にも履けよ芳佳」
「なんで?パンツ?じゃないから恥ずかしくないよ?」
「変に誤解されそうで困るんだよオレが!知り合いが巻き込まれてたらって考えると…謂れのない誤解を受けそうで、頭抱えたくなるぞ」
「そう云う物なんだから仕方ないのに…」
「そう言われてはいそうですかって…受け入れる方がおかしいんだからな!」
そこから情報交換がてら互いのここに呼ばれる前の事の話になったものの、芳佳の世界と自らの世界の違いに薫は頭を抱える羽目と相成った。
まず時代が大幅に異なり、国の名前も歴史すらも違う。
荒魂とネウロイで戦っている敵も違えば、時代の差の都合自分達の世界の方が上とはいえ、技術力の進み方が別方向へと伸びているようでもあった。
どちらの世界でも、若い少女が公務員として人ならざる外敵と戦っている事は共通。しかしそれにしたって、刀使とウィッチと全く別種の存在なのだ。
まず時代が大幅に異なり、国の名前も歴史すらも違う。
荒魂とネウロイで戦っている敵も違えば、時代の差の都合自分達の世界の方が上とはいえ、技術力の進み方が別方向へと伸びているようでもあった。
どちらの世界でも、若い少女が公務員として人ならざる外敵と戦っている事は共通。しかしそれにしたって、刀使とウィッチと全く別種の存在なのだ。
(扶桑皇国とやらはオレ達の世界での日本の事だろうけど、こうも色々違うと、言葉がこうして通じてるのが奇跡みたいな話だな…。
…このレジスターの機能に、そういう代物があるとかも考えれるが…こういう機械系には詳しくない以上、言える事はねえな)
…このレジスターの機能に、そういう代物があるとかも考えれるが…こういう機械系には詳しくない以上、言える事はねえな)
考えを打ち切りつつ、ふと思った事を薫は言葉に出す。
「…なあ芳佳。なんでお前はウィッチってのになろうと思ったんだ?」
完全な思いつき、ヒーローに憧れ刀使となった自分のようになにかきっかけがあってなのかという興味本位での問い。
対し芳佳は、少し考え込んだ後答える。
対し芳佳は、少し考え込んだ後答える。
「…わたし、最初は戦争とか銃とかそういう人を傷つける物は嫌いで…お父さんが戦争絡みのせいで死んじゃって、余計に嫌になったんだ。
でも…ウィッチとして戦う才能があるって分かって……守る為に、ウィッチとして戦うって決めた。生きてた頃のお父さんとね、『その力を、多くの人を守る為に』って約束したから。
…今でも、戦争とかそういう物は嫌いだけど…でも、守る為になら…わたしは戦うよ。
…あんな、理不尽に人を殺せちゃう人達とも……ウィッチとして、戦って…抗う」
「……お、おう。思ってたより…重たい物背負ってんだなお前」
でも…ウィッチとして戦う才能があるって分かって……守る為に、ウィッチとして戦うって決めた。生きてた頃のお父さんとね、『その力を、多くの人を守る為に』って約束したから。
…今でも、戦争とかそういう物は嫌いだけど…でも、守る為になら…わたしは戦うよ。
…あんな、理不尽に人を殺せちゃう人達とも……ウィッチとして、戦って…抗う」
「……お、おう。思ってたより…重たい物背負ってんだなお前」
断言する芳佳に、想像よりも重い理由で、ウィッチとして守る為戦う事を決めていたことに薫は面食らう。すると、今度は芳佳が彼女に問いかけた。
「薫ちゃんは、どうなの?」
「…今度はオレが答える番、か。お前みたいに重たい理由は無いが…。
…代々刀使の家系だった…ってのもあるけどな。一番の理由は…憧れたからだよ、ヒーローってのに。人々を守れるそんな存在になりたいって、思ったからだ。
だからあの羂索とかいう脳みそ野郎達に、従うなんてあり得ねえ。殺し合いに乗るとか、ヒーローとして失格だろ」
「…今度はオレが答える番、か。お前みたいに重たい理由は無いが…。
…代々刀使の家系だった…ってのもあるけどな。一番の理由は…憧れたからだよ、ヒーローってのに。人々を守れるそんな存在になりたいって、思ったからだ。
だからあの羂索とかいう脳みそ野郎達に、従うなんてあり得ねえ。殺し合いに乗るとか、ヒーローとして失格だろ」
少しバツが悪そうにしつつも、薫はそう断言する。
その瞳には断固とした…殺し合いに抗うという意思が、決意が宿っていた。
その瞳には断固とした…殺し合いに抗うという意思が、決意が宿っていた。
「わたし達、互いに守る為に戦う事を選んだ同士なんだね。…もしよかったら、薫ちゃんと一緒に戦いたいな」
「…ストライカーユニットってのが手元にあるお前と違って御刀が手元に無い以上、何処まで役に立てるかわからんが…それでいいなら大歓迎だ」
「…ストライカーユニットってのが手元にあるお前と違って御刀が手元に無い以上、何処まで役に立てるかわからんが…それでいいなら大歓迎だ」
こうして2人は共に行動する事を決める。
「とりあえず、互いの知り合いと…後あの一ノ瀬宝太郎って奴でも探すか」
「えっ、堀北さんって人やルルーシュさんって人は?知り合いがあんな事になって…つらくない訳がないのに…」
「生き返らせる為…なんて殺し合いに乗る可能性もあるんだぞ?」
「…その時は、わたしと薫ちゃんでなんとか止めなきゃ」
「…頑固なお人好しめ」
(…あのバカ(可奈美)と会ったら仲良くなりそうだ)
「えっ、堀北さんって人やルルーシュさんって人は?知り合いがあんな事になって…つらくない訳がないのに…」
「生き返らせる為…なんて殺し合いに乗る可能性もあるんだぞ?」
「…その時は、わたしと薫ちゃんでなんとか止めなきゃ」
「…頑固なお人好しめ」
(…あのバカ(可奈美)と会ったら仲良くなりそうだ)
などと思っていた薫だが、こちらへと目掛けて飛んでくる何かに気付く。
(バリア…使ってる暇もねえ、芳佳のシールドって奴も…間に合わねえだろこれ!)
「っ、芳佳伏せろ!」
「う、うん!」
「っ、芳佳伏せろ!」
「う、うん!」
それは斬撃波であり、咄嗟に薫は芳佳を伏せさせ避けた。
「へぇ、避けたんだ。どちらも小学生くらいに見えるけど…人は見かけによらないって事かしら」
「随分なご挨拶だな、いきなり斬撃波ぶっ放してきやがって」
「…乗ってるんですか?この殺し合いに」
「随分なご挨拶だな、いきなり斬撃波ぶっ放してきやがって」
「…乗ってるんですか?この殺し合いに」
声の主は制服を着た高校生くらいの、日本刀を握っている紫とも薄紫とも取れる髪色をしたロングヘアーの少女。
対し薫は殺し合いに乗ってると断定した態度を取り、芳佳は問を投げかけた。
対し薫は殺し合いに乗ってると断定した態度を取り、芳佳は問を投げかけた。
「乗ってるわよ。望みを叶えなきゃ、どうしようもなく詰んでるもの、私」
「…そこまでして、叶えたい望みが…」
「生まれて来た時から何もかも…どういう風に生まれて、いつどこで死ぬのかすら決められて…好きになった人や、たったひとりの守りたい妹と一緒に居ることすら出来ない。
…そんな人生を強いられて…それでも望みに縋る事を、貴女達は悪と断じるのかしら?」
「…そこまでして、叶えたい望みが…」
「生まれて来た時から何もかも…どういう風に生まれて、いつどこで死ぬのかすら決められて…好きになった人や、たったひとりの守りたい妹と一緒に居ることすら出来ない。
…そんな人生を強いられて…それでも望みに縋る事を、貴女達は悪と断じるのかしら?」
言い放った少女に対し、今度はオレの番だと毅然とした様子で薫は答える。
「……お前が重たいもんを無理矢理背負わされて、雁字搦めの中生きて来たのは…なんとなくだがわかった。
…だとしても、殺し合いに乗るってのなら…オレ達はお前を止める。
……だいたい、殺し合いに乗る以外にも…主催者達の技術を奪うとか狙えるだろ、そしてそれをするなら…斬撃波飛ばしてオレや芳佳の首を狙う真似はしないはずだ。
技術狙いなら、殺し合いに乗ってない相手には猫被った方がやりやすいだろうからな」
「……ははっ、よくわかってるみたいじゃない。
…悪いけど、私は貴女達に…正確に言うと妹と好きな人…後ギリギリ暮人兄さん以外には、価値を見いだせないから。レジスターの解析・解除やバグスターウイルスって物の対処が出来る訳でもなさそうだし」
「…イカれてるな」
「そうなるように造られちゃったのよ」
「…芳佳、覚悟決めろよ。コイツは力づくじゃなきゃ止めれない」
「……うん」
…だとしても、殺し合いに乗るってのなら…オレ達はお前を止める。
……だいたい、殺し合いに乗る以外にも…主催者達の技術を奪うとか狙えるだろ、そしてそれをするなら…斬撃波飛ばしてオレや芳佳の首を狙う真似はしないはずだ。
技術狙いなら、殺し合いに乗ってない相手には猫被った方がやりやすいだろうからな」
「……ははっ、よくわかってるみたいじゃない。
…悪いけど、私は貴女達に…正確に言うと妹と好きな人…後ギリギリ暮人兄さん以外には、価値を見いだせないから。レジスターの解析・解除やバグスターウイルスって物の対処が出来る訳でもなさそうだし」
「…イカれてるな」
「そうなるように造られちゃったのよ」
「…芳佳、覚悟決めろよ。コイツは力づくじゃなきゃ止めれない」
「……うん」
目前の少女は退く気は無いとわかった以上、2人の意思はここで…この少女を止めるという事で一致していた。
それもあってか、芳佳はユニットを装着し…使い魔の耳と尻尾が生える。
それもあってか、芳佳はユニットを装着し…使い魔の耳と尻尾が生える。
「じゃあ、そういう事だから」
少女は再び剣を振るい、斬撃波を放つも、芳佳が発生させた障壁…ウィッチが使うシールドによりそれは防がれる。
「こっちだ!」
(クソっ、やっぱり勝手が違うな…!)
(クソっ、やっぱり勝手が違うな…!)
その隙に、薫は支給されてた大剣、防衛隊炎刃型大剣を振りかぶる。しかし本来の武器である祢々切丸とのリーチの違いもあって、思うように使えてるとは言い難く…その一撃も少女の日本刀の元受け止められてしまった。
「あら、不慣れそうなのに私をこれで倒す気なの?」
(…コイツ、強いな…!)
「…これでもヒーローに憧れてんだ、お前みたいな奴放っておく選択肢はねえよ」
「……へえ、そう」
(…コイツ、強いな…!)
「…これでもヒーローに憧れてんだ、お前みたいな奴放っておく選択肢はねえよ」
「……へえ、そう」
剣戟に発展するものの、押され続ける薫。
本来の武器である祢々切丸ならまだしも、今の大剣では使い慣れてなさもあり目前の少女には攻めあぐねてしまい、ただでさえ不足気味の体力をどんどん消耗させられる。このままでは待つのはいずれ押し切られ、首を跳ね飛ばされる末路だろう。
…しかし、彼女はひとりではない。
本来の武器である祢々切丸ならまだしも、今の大剣では使い慣れてなさもあり目前の少女には攻めあぐねてしまい、ただでさえ不足気味の体力をどんどん消耗させられる。このままでは待つのはいずれ押し切られ、首を跳ね飛ばされる末路だろう。
…しかし、彼女はひとりではない。
「薫ちゃんっ…!」
「助かる、芳佳!」
「助かる、芳佳!」
支給されていた銃、西暦3000年という未来の技術を用い造られたDVディフェンダーを構えストライカーユニット震電を装着した芳佳が援護に入った。
ディフェンダーガンとなっているDVディフェンダーから放たれる高エネルギービームを、少女は日本刀で切り払いながら、薫の振るう大剣を紙一重で避け続ける。
ディフェンダーガンとなっているDVディフェンダーから放たれる高エネルギービームを、少女は日本刀で切り払いながら、薫の振るう大剣を紙一重で避け続ける。
「今度はお前が防戦一方だな」
「…投降して下さい、今ならまだ誰も、あなたは…!」
「…そうね、有難いお誘いだけど…遠慮するわ。……もうとっくに、この手は血で塗れてるのよ。薫ちゃんに、芳佳ちゃんだっけ?他の誰かを守りたいのなら…時には選ばなきゃダメなのよ。敵を殺すって選択肢も…!」
「…投降して下さい、今ならまだ誰も、あなたは…!」
「…そうね、有難いお誘いだけど…遠慮するわ。……もうとっくに、この手は血で塗れてるのよ。薫ちゃんに、芳佳ちゃんだっけ?他の誰かを守りたいのなら…時には選ばなきゃダメなのよ。敵を殺すって選択肢も…!」
一瞬思うような所を見せながらも、少女はここで距離を取った後、斬撃波を乱発。
芳佳はウィッチが使用可能な攻撃を防ぐ為のシールドを展開し防ぐので手一杯、一方薫はこれを躱すので手一杯となる。
故に…少女の変身を、2人は止めれない。
芳佳はウィッチが使用可能な攻撃を防ぐ為のシールドを展開し防ぐので手一杯、一方薫はこれを躱すので手一杯となる。
故に…少女の変身を、2人は止めれない。
『オムニフォース!』
「そろそろ、使わせてもらうわね…変身」
「そろそろ、使わせてもらうわね…変身」
リュックから取り出したのだろうベルトを巻き、本のような何かを開きセット。
仰々しい音声が鳴り響く中…少女は姿を変える。
仰々しい音声が鳴り響く中…少女は姿を変える。
『OPEN THE OMNIBUS
FORCE OF THE GOD!
KAMEN RIDER SOLOMON!!
FEAR IS COMING SOON…!』
FORCE OF THE GOD!
KAMEN RIDER SOLOMON!!
FEAR IS COMING SOON…!』
「…いかにもヒーロー物の悪者って感じだな」
音声が響くと同時に少女は、仮面ライダーソロモンへと変身していた。その姿に感想を零しながらも警戒を怠らない薫。芳佳も薫が言ってる事はわからなかったが、警戒した方がいいと察し身構える。
「…そういうのは見ないけど、言いたい事はまあ、何となくわかるわ。だからこそ…私に相応しいと言えるけど」
そう少女は語る。妹の為全てを、世界すらも最愛の人すら欺いてでも、どれだけ自分が血で汚れようとも構わないと決めていた彼女からすれば、悪役のようなこの仮面ライダーのデザインは相応しいという認識があった。
「じゃあ試させて貰うわね」
そこから、日本刀を再び回収した少女は斬撃波を放つ。
「変身したと思ったらまたそれ、かよ……っ!?」
「薫ちゃん!?っ…やらせない!」
「薫ちゃん!?っ…やらせない!」
大剣で再び受け止めにかかった薫だが、先程より威力が増しており危うく受け止めきれず吹っ飛ばされそうになる。変身した事で力が上昇し、またソロモンの纏う甲冑オムニフォースローブが変身者の精神力を糧とし力を与える機能を持つが為であった。
そのまま追撃に移らんとした少女に芳佳はビームを放つも、さしてダメージになった様子は見受けられない。少女は進んで薫に剣を向け…芳佳が割り込む。
そのまま追撃に移らんとした少女に芳佳はビームを放つも、さしてダメージになった様子は見受けられない。少女は進んで薫に剣を向け…芳佳が割り込む。
斬撃波をシールドで受け止めながらも、ガンモードからビームを放つが変わらず通じず。薫も守られてばかりではなく大剣を振るうが全て日本刀に防がれる。
「全部、通じないなんて…!」
「硬すぎだろコイツ!」
「…思ってた以上に高い防御力で、私の方も驚いてるわよ」
「ぁ、ぁぁあっ!?」
「…芳佳っ!?…お前!!」
「…仮面ライダーって力も、存外使えそうね」
「ぐ、あっ…が、っぁ…!…ふざけん、な…何でもアリ、かよっ…!!」
「硬すぎだろコイツ!」
「…思ってた以上に高い防御力で、私の方も驚いてるわよ」
「ぁ、ぁぁあっ!?」
「…芳佳っ!?…お前!!」
「…仮面ライダーって力も、存外使えそうね」
「ぐ、あっ…が、っぁ…!…ふざけん、な…何でもアリ、かよっ…!!」
悪びれもせず言い放ちながら、ここで少女はソロモンの胸部外装であるソロモンキュイラス由来で、ライドブックの力を引き出し本来の変身者が行使したように獄炎を放つ。
芳佳がシールドを展開するもそれでも着弾し爆裂、防ぎ切れなかった芳佳は吹っ飛ばされてしまい、爆裂と衝撃によるものか、装着していたユニットも壊れディフェンダーは手元から離れてしまった。
それを確認する片手間で、怒りのまま斬り掛かった薫の一振りを日本刀で防ぎ、そこから必殺技たるソロモンブレイクを発動。
出現させた無数の隕石を薫目掛けて放ち、彼女もまた吹っ飛ばす。
回避に徹し避け切れこそしなかったが受け身を咄嗟に取り、かつ小刀のようなもの…エボルトラスターによるバリアが間に合ったものの、威力を殺しきれず血を吐く。しかし悪態を吐きつつ、薫は大剣を支えとして立ち上がった。
芳佳がシールドを展開するもそれでも着弾し爆裂、防ぎ切れなかった芳佳は吹っ飛ばされてしまい、爆裂と衝撃によるものか、装着していたユニットも壊れディフェンダーは手元から離れてしまった。
それを確認する片手間で、怒りのまま斬り掛かった薫の一振りを日本刀で防ぎ、そこから必殺技たるソロモンブレイクを発動。
出現させた無数の隕石を薫目掛けて放ち、彼女もまた吹っ飛ばす。
回避に徹し避け切れこそしなかったが受け身を咄嗟に取り、かつ小刀のようなもの…エボルトラスターによるバリアが間に合ったものの、威力を殺しきれず血を吐く。しかし悪態を吐きつつ、薫は大剣を支えとして立ち上がった。
「…どっちから殺そうかな。レジスターのサンプルは必要になりそうだから…」
「…させ、ない…まだ…わたしは…翼は、無くてもっ…!」
「…芳佳、お前っ、その傷で…!…やめろ、お前だけでも…!」
「…させ、ない…まだ…わたしは…翼は、無くてもっ…!」
「…芳佳、お前っ、その傷で…!…やめろ、お前だけでも…!」
立ち上がる芳佳だが、全身はボロボロ、四肢が欠けておらず再び立てるのが奇跡と言ってもいい有様。間違いなく自分よりも重傷なのもあって、薫は彼女を逃がそうとするが…。
「…言ったでしょ…薫ちゃん…わたしは…守るために…ウィッチに…なって…戦う…って…だからわたしが…薫ちゃんを…守るん、だぁぁあっ!!」
そう、満身創痍な身体に鞭を打ち…芳佳は支給されていた起動鍵を使用。
その年齢の割に小さな身体をパワードスーツへ落とし込まれた機体、ノートゥングモデルのファフナーが覆っていき…ファフナー・マークツヴォルフを芳佳は身に纏った。
その年齢の割に小さな身体をパワードスーツへ落とし込まれた機体、ノートゥングモデルのファフナーが覆っていき…ファフナー・マークツヴォルフを芳佳は身に纏った。
「…頑固な奴だよ、お前は…」
「…へえ、あの羂索が言ってたパワードスーツへと落とし込まれた機体かしら」
「…この力で、あなたを止めて…薫ちゃんを守るっ!」
「…へえ、あの羂索が言ってたパワードスーツへと落とし込まれた機体かしら」
「…この力で、あなたを止めて…薫ちゃんを守るっ!」
呆れ半分感心半分と言った様子な薫と、興味を見せる少女。そして芳佳はそう叫ぶやいなや突撃。そのまま三点バースト式のハンドガンデュランダルを放つもソロモンの装甲の前には通じない。
だがこれは陽動で、機動を活かしながらもう片手に取った短刀マインブレードで斬りかかる。
だがこれは陽動で、機動を活かしながらもう片手に取った短刀マインブレードで斬りかかる。
(重傷を負った子の動きじゃない、わね…!)
そう思いつつ少女は日本刀で受け止める。
──芳佳がまるで傷など無いように振る舞えるのは、起動鍵に内蔵されたソードスキル:新同化現象ことSDP「再生(リバース)」による物。デメリットである使用者への同化能力発現が無い代わりに、令呪を用いてもなお、6時間に1回しか使用できない仕様となってる。
その代わりに瀕死の重傷だろうと生きてさえいれば完全回復が可能な異能。
本来の搭乗者である立上芹の発現した能力がソードスキルとして落とし込まれた物なのだ。
──芳佳がまるで傷など無いように振る舞えるのは、起動鍵に内蔵されたソードスキル:新同化現象ことSDP「再生(リバース)」による物。デメリットである使用者への同化能力発現が無い代わりに、令呪を用いてもなお、6時間に1回しか使用できない仕様となってる。
その代わりに瀕死の重傷だろうと生きてさえいれば完全回復が可能な異能。
本来の搭乗者である立上芹の発現した能力がソードスキルとして落とし込まれた物なのだ。
「きえぇぇっ!!」
背後からは大剣を振りかぶった薫。挟撃される形になった少女は一瞬の思考の後に、鍔迫り合いをやめて薫の方に向き防ぐ。結果芳佳のマインブレードはソロモンに刺さり、爆発によりダメージが入ったが大剣で斬られるよりは低く済む…そう判断したが為である。
…だが、それが失策であった事を少女は思い知らされた。
…だが、それが失策であった事を少女は思い知らされた。
大剣と鍔迫り合いになってた筈の日本刀が突如爆発。そのまま明後日の方向へと飛び自身も少なからずダメージを負わされたからである。
(お前が鍔迫り合いに付き合ってくれたおかげだ…!)
「今だ!芳佳っ…!」
「うんっ!!」
「今だ!芳佳っ…!」
「うんっ!!」
薫が持つ防衛隊炎刃型大剣は爆破属性を持ち、同じ部位に何度も当てれば爆発を引き起こせる特殊能力がある。
何度も日本刀で受け、鍔迫り合いを行う形になってたが為に爆発を起こす条件を満たす羽目になってしまったのだ。
それにより出来た隙を、芳佳が見逃す筈も無い。マークツヴォルフの頭部にある特殊装備ショットガンホーンにより、少女を遠くまで吹っ飛ばす。
何度も日本刀で受け、鍔迫り合いを行う形になってたが為に爆発を起こす条件を満たす羽目になってしまったのだ。
それにより出来た隙を、芳佳が見逃す筈も無い。マークツヴォルフの頭部にある特殊装備ショットガンホーンにより、少女を遠くまで吹っ飛ばす。
「…薫ちゃん、今治すからね…!」
少女を引き離したと判断した芳佳は、追撃よりも薫の回復を優先。起動鍵を解除した上で自らのウィッチとしての固有魔法により、彼女の傷を癒した。
「…ありがとな、芳佳」
「ううん、わたしはわたしに出来ることをやっただけだよ、薫ちゃん」
「…それと悪い、体力がそろそろ限界だ……スキル、使わせてもらっていいか…?オレも…オレに出来ること、やらねえと…」
「ドレインタッチってスキル…だっけ?うんっ、いいよ」
「…助かる、ドレインタッチ…!」
「ううん、わたしはわたしに出来ることをやっただけだよ、薫ちゃん」
「…それと悪い、体力がそろそろ限界だ……スキル、使わせてもらっていいか…?オレも…オレに出来ること、やらねえと…」
「ドレインタッチってスキル…だっけ?うんっ、いいよ」
「…助かる、ドレインタッチ…!」
了承を得た上で、薫は習得したソードスキルドレインタッチで芳佳から体力をある程度吸収、これにより再度の襲撃等があった際芳佳だけでなく薫も対応出来るようになった。
「これでまた敵が来ても、芳佳に守られっぱなしなんて事は避けれそうだ。
…ところで芳佳。それ……使って大丈夫だったのか…?」
…ところで芳佳。それ……使って大丈夫だったのか…?」
芳佳が先程使った起動鍵の事を考え、薫は心配を向ける。
制限により誰でも使用可能となる代わりに、使用した参加者にファフナーとの一体化の促進の効果があるらしいシナジェティックコードとやらを形成。以降ファフナー系列の起動鍵を使用する毎に一定確率で同化現象が進行し、最終的には『いなくなる』…との旨が説明書に書かれていたと、彼女から聞いたからであった。
制限により誰でも使用可能となる代わりに、使用した参加者にファフナーとの一体化の促進の効果があるらしいシナジェティックコードとやらを形成。以降ファフナー系列の起動鍵を使用する毎に一定確率で同化現象が進行し、最終的には『いなくなる』…との旨が説明書に書かれていたと、彼女から聞いたからであった。
「…うん、さっき使ったのが初めてだし、少なくとも今、わたしは大丈夫だよ。わたしはわたしのままだし、ここに居る」
「…なら、とりあえずは安心だな」
「…なら、とりあえずは安心だな」
安堵した様子であるものの、自分を助ける為にそんな危険物を使わせてしまった事に申し訳無さを抱く薫。
(…めんどくさいが…出来るだけ、コイツにこれを使わせないよう…頑張らなきゃな)
「とりあえず、アイツを──!?」
「…あら、どうしたの?まるで幽霊でも見たみたいな顔して。あれくらいで私が死ぬと思ったのかしら」
「…いつの間に、あなたは…!?」
「とりあえず、アイツを──!?」
「…あら、どうしたの?まるで幽霊でも見たみたいな顔して。あれくらいで私が死ぬと思ったのかしら」
「…いつの間に、あなたは…!?」
内心決意を固めていた所に現れたのは、先程芳佳が吹っ飛ばした筈の少女。変身は解除しておらず、いつの間にか日本刀をまた持っているようだが、傷を負ってるような様子は見られない。
そのまま少女は、困惑してる最中の芳佳を刺し貫こうとし──
そのまま少女は、困惑してる最中の芳佳を刺し貫こうとし──
「させ…ねえっ!!」
その前に薫が、少女目掛けて大剣を振るい……そして、刺さる。
肉を貫く感覚が、大剣越しに薫に伝わった。
肉を貫く感覚が、大剣越しに薫に伝わった。
何か嫌な予感はした。でも…あのままじゃ、アイツに芳佳が殺されるって、そう思ったら…気付いたら剣を、アイツに突き刺していた。オレに出来たのは咄嗟に、急所を避ける事くらいで……。
……可奈美や姫和…それに元親衛隊の真希や寿々花辺りなら、こんな事せずとも無力化出来たんだろうか。とまで考え剣を引き抜いた後……異常に気付く。
──アイツは変身してた筈なのに、どうして…簡単にその装甲を、オレの剣で貫けたんだ?
…終始日本刀で防ぐに徹してた辺り、見掛け倒しな可能性も無くはない…が……何故か嫌な予感が、取り返しのつかない何かをしてしまった気がしてならない。
……可奈美や姫和…それに元親衛隊の真希や寿々花辺りなら、こんな事せずとも無力化出来たんだろうか。とまで考え剣を引き抜いた後……異常に気付く。
──アイツは変身してた筈なのに、どうして…簡単にその装甲を、オレの剣で貫けたんだ?
…終始日本刀で防ぐに徹してた辺り、見掛け倒しな可能性も無くはない…が……何故か嫌な予感が、取り返しのつかない何かをしてしまった気がしてならない。
「あーあ、ひどいなぁ薫ちゃん。まんまと引っかかっちゃって」
……背後からアイツの声がした。気付きたくない真実をつきつけられる…そんな気がして。
やめろ……オレは…オレはっ、誰を刺したんだ……!?
やめろ……オレは…オレはっ、誰を刺したんだ……!?
「…っ…ぁ……薫、ちゃ…な、ん……で……」
「よし、か…?…っ…違、うっ…オレは…そんな、つもりっ……!!」
「よし、か…?…っ…違、うっ…オレは…そんな、つもりっ……!!」
必死に現実から目を逸らそうとする中、吐かれた血がオレにかかった。血溜まりが、何よりもオレの犯してしまった罪を指していて、けれど気にする余裕もなくて。
「あなたのせいで、そこの芳佳ちゃんは死ぬんだよ薫ちゃん。あなたが刺したせいで」
──目を逸らせなくなった。……オレが刺したのは、アイツじゃなくて、芳佳だった。そしてアイツの言う通り、そのせいで芳佳は死ぬ。
「…嘘、だ…オレはっ、オレは……ごふ、っ……!!」
言葉が出ないまま、オレはアイツに蹴飛ばされた後、そのまま剣を刺される。
バリアが間に合ったとはいえ、血を吐きながら、転がり立てなくなったオレの目に写ったのは、アイツがさっき持ってた日本刀とは別の、西洋剣めいた大剣を持ってる姿。
バリアが間に合ったとはいえ、血を吐きながら、転がり立てなくなったオレの目に写ったのは、アイツがさっき持ってた日本刀とは別の、西洋剣めいた大剣を持ってる姿。
「…手、抜いて……やがった…のか…」
「あなた達が思ってたよりやるみたいだから、試したくなったのよ。
ここまでまんまと引っかかったのは嬉しい誤算かな。
…もう一度言ってあげるわ。あなたのせいで芳佳ちゃんは死ぬ。あなたが短慮で無力だったから…ある筈だった未来を断たれて、ここで死ぬんだよ」
「あなた達が思ってたよりやるみたいだから、試したくなったのよ。
ここまでまんまと引っかかったのは嬉しい誤算かな。
…もう一度言ってあげるわ。あなたのせいで芳佳ちゃんは死ぬ。あなたが短慮で無力だったから…ある筈だった未来を断たれて、ここで死ぬんだよ」
アイツの言葉が、オレに突き刺さる。…オレのせいだ。嫌な予感がした段階で、止めてれば気付いてればこうはならなかった…なのに、オレはこの手で、刀使として守る為振るった筈の…剣で……芳佳をっ…!!!
「そしてあなたも、ここで終わりかな。
…ヒーローに憧れてるなんて言ってたけど…同行者を死なせておいて、そんな資格があなたにあると思うのかしら?力が無ければ……何も、為せないのよ」
…ヒーローに憧れてるなんて言ってたけど…同行者を死なせておいて、そんな資格があなたにあると思うのかしら?力が無ければ……何も、為せないのよ」
……なにも、言い返せねえ。…アイツの言葉がまるで、オレの心に…弱い部分に染み込んでいくみたいで。
…刀使…失格だな…オレは。
そんな考えが浮かぶ中……見えたのは、血だらけで、今にも倒れそうで…なのに、立ち上がった芳佳の姿。
…刀使…失格だな…オレは。
そんな考えが浮かぶ中……見えたのは、血だらけで、今にも倒れそうで…なのに、立ち上がった芳佳の姿。
「…わかったよ、薫ちゃんが…やりたくて…や、った…わけじゃ…ないの、っ……わるいのは…その人、だって……」
「…まだ立てるんだ、あなたの方がよっぽど、ヒーローって感じわね」
「…まだ立てるんだ、あなたの方がよっぽど、ヒーローって感じわね」
…逆の立場なら、オレは…立ち上がれただろうか?
「…あなたを、倒して…薫ちゃん"だけ"でも、助けるっ!!」
「…まさ、か……やめろっ、やめて…くれ、芳、佳っ……!」
「……ますますヒーローらしいんじゃない?自分が死ぬのも覚悟で、私に立ち向かおうだなんて。
けれど、羂索が言ってた事からして、99.9秒過ぎたらあなたは失格で死ぬのよ?勝てるかしら」
「…まさ、か……やめろっ、やめて…くれ、芳、佳っ……!」
「……ますますヒーローらしいんじゃない?自分が死ぬのも覚悟で、私に立ち向かおうだなんて。
けれど、羂索が言ってた事からして、99.9秒過ぎたらあなたは失格で死ぬのよ?勝てるかしら」
オレの制止の声は届かず…芳佳の手から、令呪が『全部』消えた。……オレが、刺して致命傷を負ったせいでアイツは…自分の命を、未来を…投げ捨てちまった。
「やってみなきゃ、わからない…よっ…!」
起動鍵を再び使った芳佳は、全速力で突っ込んで行って…ショットガンホーンを展開。
…制限を脱してるせいか、ユニット無しでもシールドってのを、バカでかい規模で展開しながら…アイツ目掛けて押しつける。
アイツもさっきの西洋剣の引き鉄みたいな部分を押して、でけえ西洋剣のエネルギーを芳佳目掛けてぶつけてきた。
…制限を脱してるせいか、ユニット無しでもシールドってのを、バカでかい規模で展開しながら…アイツ目掛けて押しつける。
アイツもさっきの西洋剣の引き鉄みたいな部分を押して、でけえ西洋剣のエネルギーを芳佳目掛けてぶつけてきた。
「…あなたが、ここに…いたら、っ…薫ちゃんを…助けられないんだ、ぁぁあっ!!!」
同時に激突した2人の攻撃は、少しの間拮抗して…やがて相殺されちまったのか爆発を起こす。
女は変身を解除され、芳佳もまた、解除されていた。
女は変身を解除され、芳佳もまた、解除されていた。
「……手負いの獣程…とは言うけれど。…芳佳ちゃんに免じて、ここは退いてあげるわ。
…私の名前は柊真昼。薫ちゃん、あなたがヒーローへの憧れを貫けるか、ここで終わるか…楽しみに待ってるわね」
…私の名前は柊真昼。薫ちゃん、あなたがヒーローへの憧れを貫けるか、ここで終わるか…楽しみに待ってるわね」
言いたいことを言うだけ言って、女…真昼はいなくなってた。
それと同時に、血が足りなくなってきたのか、オレの意識はだんだん薄れていって……。
それと同時に、血が足りなくなってきたのか、オレの意識はだんだん薄れていって……。
「…ゃ…め、オレのせいで…お前は…だってのに、なんで…っ…!」
「…死なせないよ、薫…ちゃん…あなたの、せいじゃないから…」
「…死なせないよ、薫…ちゃん…あなたの、せいじゃないから…」
芳佳がまた、固有魔法でオレを治す。身体はボロボロで、所々芳佳の身体は結晶になっていた。
…そんな資格、オレにはねえのに。オレのせいで、お前はこんなんになってるのに。
…そんな資格、オレにはねえのに。オレのせいで、お前はこんなんになってるのに。
「…わたしの知り合いが、居たら…助けてあげてね、薫…ちゃん、それと……──」
「…待て、よ…芳佳…芳、佳っぁ…!!」
「…待て、よ…芳佳…芳、佳っぁ…!!」
オレを治した直後、芳佳は99.9秒のリミットを過ぎて…結晶になって、オレの目前で砕け散る。その破片も、跡形も無く消え去った。
……『いなくなった』と同時に、オレの意識も闇に落ちた。
……『いなくなった』と同時に、オレの意識も闇に落ちた。
【宮藤芳佳@ストライクウィッチーズシリーズ いなくなった(死亡)】
「…最後の最後に、痛いしっぺ返しをくらっちゃった。
次誰かに会ったら、最初から全力でやってみようかしら」
次誰かに会ったら、最初から全力でやってみようかしら」
そう少女…真昼は、日本刀であり鬼呪装備であるノ夜を拾い呟いた。
(…鬼呪装備が制限された上で支給されるなんて……もしかしてこの殺し合い、柊家が噛んでたりする?)
先程まで飄々としていた真昼の表情が自然と強張る。母を実験台とし弄んだ挙げ句殺し、産まれた時から自分にロクでもない運命を押し付け感情が欠けた状態で生まれ落ちるようにし、妹を傷付けさせたロクでもない家。
…これが吸血鬼となり関心を持ってた物以外に興味が薄れた頃からなら、そこまで怒りは燃え上がらなかっただろう。
…ヒーローに憧れていたなんてほざくあの少女を、敢えて見逃す事もしなかっただろう。
…これが吸血鬼となり関心を持ってた物以外に興味が薄れた頃からなら、そこまで怒りは燃え上がらなかっただろう。
…ヒーローに憧れていたなんてほざくあの少女を、敢えて見逃す事もしなかっただろう。
(…呪符2枚で、幻覚を見せて精神に作用するようにしたけど…時間経過で解除されるようになってるとか、そういう制限は…まあかかってるでしょうね。
…それまで生き残れるとは思えないけど…また会う時があって、それでも彼女は…ヒーローへの憧れを貫けるかしら)
…それまで生き残れるとは思えないけど…また会う時があって、それでも彼女は…ヒーローへの憧れを貫けるかしら)
真昼は根本的にいたずらっ子な一面も持っている。故の戯れ。死んだら所詮はその程度。変質してしまっていれば、最早興味も無い。だが、それでも貫いて自分の前に立つのなら──。
生まれ落ちた時から既に詰んでいた、ヒーローの救いを端から期待出来なかったがために、ひとり妹のために悪である事を選んだ少女は、微かな期待を抱きつつ会場を彷徨うのであった。
【柊真昼@終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅】
状態:ダメージ(中)、柊家への怒り(再燃)、益子薫への微かな期待
服装:普段の学生服
装備:ドゥームズドライバーバックル&オムニフォースワンダーライドブック@仮面ライダーセイバー、ノ夜@終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅
令呪:残り三画
道具:精神に作用する呪符×10@終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅(残り8枚)、ホットライン
思考
基本:優勝して好きな人(グレン)と妹(シノア)と一緒に、普通の人間として生きれる世界を願う。
01:とりあえず次に会った相手には全力で挑もうかしら。
02:令呪三画…侮れないわね。
03:薫ちゃん、あなたはその憧憬を貫けるかしら?
04:この殺し合いは柊家絡みなのか…それとも…。
05:基本皆殺しだけど、レジスターの解析やバグスターウイルスの対処が出来る人なら話は別かな。
06:…もしグレンやシノアが巻き込まれてたら……その時考えましょう。暮人兄さん?運が無かったと諦めてもらう他ないわね。
07:一ノ瀬宝太郎…一瀬家と何か関係が…いや、気のせいわね。
参戦時期:第一渋谷高校襲撃事件にて離反後、吸血鬼となる前の何処かから。
備考:
状態:ダメージ(中)、柊家への怒り(再燃)、益子薫への微かな期待
服装:普段の学生服
装備:ドゥームズドライバーバックル&オムニフォースワンダーライドブック@仮面ライダーセイバー、ノ夜@終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅
令呪:残り三画
道具:精神に作用する呪符×10@終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅(残り8枚)、ホットライン
思考
基本:優勝して好きな人(グレン)と妹(シノア)と一緒に、普通の人間として生きれる世界を願う。
01:とりあえず次に会った相手には全力で挑もうかしら。
02:令呪三画…侮れないわね。
03:薫ちゃん、あなたはその憧憬を貫けるかしら?
04:この殺し合いは柊家絡みなのか…それとも…。
05:基本皆殺しだけど、レジスターの解析やバグスターウイルスの対処が出来る人なら話は別かな。
06:…もしグレンやシノアが巻き込まれてたら……その時考えましょう。暮人兄さん?運が無かったと諦めてもらう他ないわね。
07:一ノ瀬宝太郎…一瀬家と何か関係が…いや、気のせいわね。
参戦時期:第一渋谷高校襲撃事件にて離反後、吸血鬼となる前の何処かから。
備考:
【支給品解説】
- ドゥームズドライバーバックル&オムニフォースワンダーライドブック@仮面ライダーセイバー
柊真昼に支給。仮面ライダーソロモンへと変身するためのアイテム。2つで1つの支給品扱い。
主武装であるカラドボルグは変身中のみ取り出し・行使可能となっている。
また能力の内、巨大なる終末の書の投影と、巨大カラドボルグをキングオブソロモンへと変形させ使役する機能、オブスキュアマントの攻撃を別世界に受け流す機能は制限により令呪を使用しないと機能しないようになっている。
他に制限対象になる能力があるかは採用された場合後続にお任せします。
主武装であるカラドボルグは変身中のみ取り出し・行使可能となっている。
また能力の内、巨大なる終末の書の投影と、巨大カラドボルグをキングオブソロモンへと変形させ使役する機能、オブスキュアマントの攻撃を別世界に受け流す機能は制限により令呪を使用しないと機能しないようになっている。
他に制限対象になる能力があるかは採用された場合後続にお任せします。
- ノ夜@終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅
柊真昼に支給。真昼自身が作り、一瀬グレンに譲渡した日本刀型の鬼呪装備。これによる攻撃は呪術系統の攻撃に分類される。
斬撃波を放てる他、これを手に取れば身体能力が向上する効果もある。
本来なら内に宿る鬼であるノ夜が持ち主を乗っ取らんと色々干渉するが、この殺し合いでは余程持ち主の精神状態が悪化してない限りは干渉不能という風に制限されている。
斬撃波を放てる他、これを手に取れば身体能力が向上する効果もある。
本来なら内に宿る鬼であるノ夜が持ち主を乗っ取らんと色々干渉するが、この殺し合いでは余程持ち主の精神状態が悪化してない限りは干渉不能という風に制限されている。
- 精神に作用する呪符×10@終わりのセラフ 一瀬グレン、16歳の破滅
柊真昼に支給。作中にて出てきた呪符の内、真昼が使用した物。10枚セットで支給されている。
この殺し合いでは幻覚を見せる効果や対象の心を弱らせたり操らせたりする効果を発揮するが、他者の干渉や自身で打ち破る以外にも、時間経過で解けるようにもなっている。
どれくらいで解除されるかは後続にお任せします。
この殺し合いでは幻覚を見せる効果や対象の心を弱らせたり操らせたりする効果を発揮するが、他者の干渉や自身で打ち破る以外にも、時間経過で解けるようにもなっている。
どれくらいで解除されるかは後続にお任せします。
そして遡っていた時は現在へと戻る。
NPCが近付きその命を奪おうとしてもなお、益子薫は動けずにいた。
傷は無い、宮藤芳佳が治したからだ。体力はある。ドレインタッチで宮藤芳佳からある程度吸収したからだ。しかし心の傷は、宮藤芳佳が自分のせいで、遺体すら遺らない死に方をしてしまったという現実に抉られ、そのせいで何も出来ずにいる。
NPCが近付きその命を奪おうとしてもなお、益子薫は動けずにいた。
傷は無い、宮藤芳佳が治したからだ。体力はある。ドレインタッチで宮藤芳佳からある程度吸収したからだ。しかし心の傷は、宮藤芳佳が自分のせいで、遺体すら遺らない死に方をしてしまったという現実に抉られ、そのせいで何も出来ずにいる。
そのまま薫の命が刈り取られるかと思われたその時……一瞬の後、NPCが突如『凍った』。
そしてそれらは全て、剣により砕かれる。
少女の前に姿を現したのは、顔に「ライダー」と書かれた珍妙な仮面の戦士。
そしてそれらは全て、剣により砕かれる。
少女の前に姿を現したのは、顔に「ライダー」と書かれた珍妙な仮面の戦士。
「…見た所、君は傷を負ってないようだが。何があった?答えてみせるがいい」
「……おま、えは……」
「……おま、えは……」
戦士が変身を解いた後、現れたのは…殺し合い開幕時に目立っていた男、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアに顔も声も瓜二つな青年だった。
『ひとつだけ教えてくれ、造られし我が魂でも…エデンバイタルに…楽園に還ることができるのか……?』
『…わからない……』
『ふふ……つくづくあなたは残酷な人だ』
『…わからない……』
『ふふ……つくづくあなたは残酷な人だ』
「…この殺し合いがエデンバイタルで無い事は、私にも理解出来るが…どうするかだ」
そうルルーシュそっくりな男、ロロ・ヴィ・ブリタニアは呟く。
自らが人工的に造られた実験体と知らぬまま、魔王になろうとしその果てに正体に気付き、自らの異能の反作用で果てた青年は、混乱していた。
明らかに死んだ筈の遺体を行使している脳みそに、出てくる見知らぬ単語、それに自分の知るルルーシュ、魔王ゼロとは全く異なるギアスを行使するルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
自らが人工的に造られた実験体と知らぬまま、魔王になろうとしその果てに正体に気付き、自らの異能の反作用で果てた青年は、混乱していた。
明らかに死んだ筈の遺体を行使している脳みそに、出てくる見知らぬ単語、それに自分の知るルルーシュ、魔王ゼロとは全く異なるギアスを行使するルルーシュ・ヴィ・ブリタニア。
「…私が知らず聞き覚えのない単語については、別の世界の物とした方がとりあえずは良いだろう。
…羂索とやらも、『本来異能力や異形の存在しない世界の者たちにも』等と口走っていたからな。
……となると、あのルルーシュ「兄さん」も、別の世界の存在か」
…羂索とやらも、『本来異能力や異形の存在しない世界の者たちにも』等と口走っていたからな。
……となると、あのルルーシュ「兄さん」も、別の世界の存在か」
一先ず情報を整理したロロの胸中に湧くのは、エデンバイタルへ還れたかもしれなかった所をこんな殺し合いに巻き込まれた事への怒り。
(…還れるかは元から分からなかった。だが…その可能性すらも潰し、私をこうして蘇らせた羂索達主催者には…この手で滅びを与えて後悔させてやろう!…どう動くにせよこれは決定事項だ)
そう主催者の殺害を主目的としたロロ。しかしあくまで決めたのは主催者殺害。
アイデンティティが砕かれた上で一筋の救いを得ただけであり、別に改心した訳でもない以上他の全てを皆殺しとし、優勝した上で主催者たちを引きずり出し鏖殺しても、彼からすれば特に問題は無かった。
アイデンティティが砕かれた上で一筋の救いを得ただけであり、別に改心した訳でもない以上他の全てを皆殺しとし、優勝した上で主催者たちを引きずり出し鏖殺しても、彼からすれば特に問題は無かった。
(…あのルルーシュ兄さんが私の知る方でない上未知のギアスを使う以上、下手に暗躍し貶めようとするのはリスクが高い。
蘇生されてる以上、ジ・アイスは使用可能だろうが、反作用もおそらくそのままだ。量子シフトは先程試したが使用不能…対応する起動鍵とやらが無ければ不可能と考えるべきだろうな。
…ここは、最初に遭遇した相手に合わせていいか)
蘇生されてる以上、ジ・アイスは使用可能だろうが、反作用もおそらくそのままだ。量子シフトは先程試したが使用不能…対応する起動鍵とやらが無ければ不可能と考えるべきだろうな。
…ここは、最初に遭遇した相手に合わせていいか)
悩んだ末、死後からの参加な都合良くも悪くも執着が無い彼が選んだのは受け身の姿勢であった。
その上で、ロロはリュックの中身を見る。
その上で、ロロはリュックの中身を見る。
(ヴィンセントの起動鍵があると良いのだが…あれは私の力にダイレクトに反応する、良い機体だったからな)
愛機に思いを馳せながらも、リュックの中には起動鍵はあらず、あったのは自らとある意味では同じ『偽りの魔王』が使う、ドライバーとウォッチ。
(ヴィンセントの起動鍵ではなく、よりにもよってこれを寄越すか…!!
…やはり羂索に茅場にクルーゼ達主催者には…滅びを与える他はあるまい!)
…やはり羂索に茅場にクルーゼ達主催者には…滅びを与える他はあるまい!)
そう思いつつ、元の持ち主である『常磐ソウゴ』…SOUGOの影武者として見出された王に、何処か同情のような何かを抱くも、些事だなとロロは脳裏から忘れ去った。
そしてドライバーを装着した上で行く宛も無く彷徨っていた所、聞こえて来たのは人目も憚らず響く声。
向かってみればそこには血溜まりと転がったレジスターに銃らしき物に鍵、それに血で汚れた制服を着た、妹であるナナリーよりも幼なげに見える少女が慟哭する姿に、その命を刈り取ろうとせんNPC。
それを見たロロは変身を遂げ仮面ライダージオウとなる。
そしてドライバーを装着した上で行く宛も無く彷徨っていた所、聞こえて来たのは人目も憚らず響く声。
向かってみればそこには血溜まりと転がったレジスターに銃らしき物に鍵、それに血で汚れた制服を着た、妹であるナナリーよりも幼なげに見える少女が慟哭する姿に、その命を刈り取ろうとせんNPC。
それを見たロロは変身を遂げ仮面ライダージオウとなる。
「邪魔だ。心無きNPC共め、失せよ!」
自分と同じ造られし物な事に思う所は少しはあれど、邪魔物である事に変わりはなく…予想通り使用できたジ・アイスで凍らせた後、出現したジオウの武器ジカンギレードであっという間に全てのNPCを屠れてしまった。
そして変身を解いた上で問いかけてみるも、少女は驚いた様子を見せる。
そして変身を解いた上で問いかけてみるも、少女は驚いた様子を見せる。
「…ルルーシュにそっくりなのはどういう事だ、と…言いたいんだろう?
…実の所私も驚いていてね。確かに私は彼に…ルルーシュ兄さんの双子の弟として『造られた』。だがあの場で羂索達主催者に啖呵を切った彼は…私の知るルルーシュ兄さんとは異なる力を使った。
…ややこしいが云わば別の世界の兄みたいな物だろうな、彼は。
自己紹介がまだだったね。私はロロ。ロロ・ヴィ・ブリタニア。元エデンバイタル教団の枢機卿にして、異端審問官だ。
……さて、私は話したぞ。今度は君の答える番だ」
…実の所私も驚いていてね。確かに私は彼に…ルルーシュ兄さんの双子の弟として『造られた』。だがあの場で羂索達主催者に啖呵を切った彼は…私の知るルルーシュ兄さんとは異なる力を使った。
…ややこしいが云わば別の世界の兄みたいな物だろうな、彼は。
自己紹介がまだだったね。私はロロ。ロロ・ヴィ・ブリタニア。元エデンバイタル教団の枢機卿にして、異端審問官だ。
……さて、私は話したぞ。今度は君の答える番だ」
偽りの魔王はそう、ヒーローに憧れたものの今にも砕け折れそうな刀使に催促をした。
ロロと名乗った、ルルーシュそっくりのコイツ。正直オレは怪しいと思ったし、そもそも教団の枢機卿とやらという事はコイツは宗教家の類だろう。従うのは危険…と思っていたんだが、気づけばオレは、堰を切ったように…殺し合いに巻き込まれてからの事を話し出していた。
……誰かに、聞いて欲しいって思ったのもあるのかもなと思いながらも、全部を気付けば吐き出して……。
……誰かに、聞いて欲しいって思ったのもあるのかもなと思いながらも、全部を気付けば吐き出して……。
「…これで、いいんだろ…オレのせいで芳佳は死んだんだ。断罪するってのなら…してくれ。
…このままじゃ…芳佳の知り合いにも、オレの知り合いや仲間にも…合わせる顔がねえんだ…」
「…成程な、事情は大体理解できた。
ひとつ言うと、今の私に君を断罪する権利は無い。人殺しというなら、異端審問官として活動していた私の方が余程君より罪は重くなるだろうな。
それ以上に、あくまで私は元枢機卿兼異端審問官だ。教団も既に壊滅しているだろう。よって君を断罪する事は私には出来ない。
…終わらせてやる事は出来るがな。それが望みなら与えてやっても構わないが…どうする?」
…このままじゃ…芳佳の知り合いにも、オレの知り合いや仲間にも…合わせる顔がねえんだ…」
「…成程な、事情は大体理解できた。
ひとつ言うと、今の私に君を断罪する権利は無い。人殺しというなら、異端審問官として活動していた私の方が余程君より罪は重くなるだろうな。
それ以上に、あくまで私は元枢機卿兼異端審問官だ。教団も既に壊滅しているだろう。よって君を断罪する事は私には出来ない。
…終わらせてやる事は出来るがな。それが望みなら与えてやっても構わないが…どうする?」
そんな弱音が出ていた。けれどロロはそう言って拒否した上で、選択を投げかけてくる。
『…ヒーローに憧れてるなんて言ってたけど…同行者を死なせておいて、そんな資格があなたにあると思うのかしら?力が無ければ……何も、為せないのよ』
…アイツの、真昼の言う通り客観的に見てオレは…ここで、死ぬべきなんだろう。ヒーローに憧れて、人を守るために刀使になったのに…結果は人殺しに成り下がった。ヒーローに憧れる資格なんて、オレにはもう無いのかもしれない。
……けれど、こうして話してみて…気付いたんだ。…それでも、オレはヒーローへの憧れを捨てれてないって。この憧憬の気持ちは…間違いじゃないって…そう思ってる自分が居たんだ。
……けれど、こうして話してみて…気付いたんだ。…それでも、オレはヒーローへの憧れを捨てれてないって。この憧憬の気持ちは…間違いじゃないって…そう思ってる自分が居たんだ。
「…オレは、オレはっ……!!……悪いな…まだ、終われねえ。…結局、ヒーローへの憧れをどうしても、捨てれねえみたいだ。
……芳佳を殺しておいて、んな事言う資格があるわけないって言われるかもしれない…けど、それでも…諦めれねえ」
……芳佳を殺しておいて、んな事言う資格があるわけないって言われるかもしれない…けど、それでも…諦めれねえ」
『…わたしの知り合いが、居たら…助けてあげてね、薫…ちゃん、それと……──』
『それと……薫ちゃんなら…なれる、よ…ヒーローに。…だから…わたしの、分まで…頑張って、ね…後は…任せた、から……』
『それと……薫ちゃんなら…なれる、よ…ヒーローに。…だから…わたしの、分まで…頑張って、ね…後は…任せた、から……』
──それに、思い出したんだ。アイツの…芳佳の、最期に遺してくれた言葉を。
…だから、オレはこの憧れは捨てねえ。芳佳の分まで…ヒーローとして……戦う、そう決めた。
…だから、オレはこの憧れは捨てねえ。芳佳の分まで…ヒーローとして……戦う、そう決めた。
「芳佳が死んだのは…そうさせたのは真昼で、最期にどう死ぬかを決めたのは芳佳で……でも、オレの責任は、罪は間違いなくある。…それを背負って、憧れを貫いて、この殺し合いを止める。それが……オレの望みだ!」
「…その望み、確かに聞き届けたぞ。益子薫。
…私は最終的に主催者の打倒は決めていたが、手段をどうするかで迷っていてな。その望みを何処まで貫けるか、志半ばで倒れるか…見届けてやるのも悪くはない」
「…真昼みたいな事を言うなよ。あー、本当面倒だ……が、託されちまった上にお前にまでそう言われたら、もう仕方ねえか」
「…その望み、確かに聞き届けたぞ。益子薫。
…私は最終的に主催者の打倒は決めていたが、手段をどうするかで迷っていてな。その望みを何処まで貫けるか、志半ばで倒れるか…見届けてやるのも悪くはない」
「…真昼みたいな事を言うなよ。あー、本当面倒だ……が、託されちまった上にお前にまでそう言われたら、もう仕方ねえか」
…正直、オレ自身の知り合いや、芳佳の知り合いに遭った時を考えると…不安はまだある。最も、だからって託された以上、簡単に投げ捨てて逃げる気もねえよ。望みも憧れも、オレ自身の命もな。
「…それと、ありがとなロロ」
「…私は何もしてはいない。ただ聞いただけだ。立ち直ったのはあくまで君自身だろう」
「だとしても、NPCに殺されそうだったオレを助けただろ」
「…最初に遭遇した相手を指針としようと考えていた以上、死なれては困るのでね」
「…私は何もしてはいない。ただ聞いただけだ。立ち直ったのはあくまで君自身だろう」
「だとしても、NPCに殺されそうだったオレを助けただろ」
「…最初に遭遇した相手を指針としようと考えていた以上、死なれては困るのでね」
芳佳の遺した支給品を拾った後にかくして、造られし魔王と立ち直った刀使(ヒーローに憧れし少女)はこの殺し合いを止め主催の打倒を目指す運びとなった。
しかし、少女はまだ気付いていない。あくまで託された物を支えに無理矢理立ち上がっただけであり、真の意味で自分が生きる意味や希望を見つけれた訳では無い事に。
そして気絶した夢の中で、遺跡内部に入り安置されたストーンフリューゲルに触れた事で…適能者(デュナミスト)へと選ばれた事に。
しかし、少女はまだ気付いていない。あくまで託された物を支えに無理矢理立ち上がっただけであり、真の意味で自分が生きる意味や希望を見つけれた訳では無い事に。
そして気絶した夢の中で、遺跡内部に入り安置されたストーンフリューゲルに触れた事で…適能者(デュナミスト)へと選ばれた事に。
少女の戦いはまだまだ、始まったばかりだ。
【益子薫@刀使ノ巫女】
状態:精神的ダメージ(大)、託された想いからの再起、適能者(デュナミスト)に選ばれた
服装:長船女学園の制服(血塗れ)
装備:防衛隊炎刃型大剣@モンスターハンターワールド:アイスボーン
令呪:残り三画
道具:エボルトラスター@ウルトラマンネクサス、DVディフェンダー@未来戦隊タイムレンジャー、マークツヴォルフの起動鍵@蒼穹のファフナーEXODUS、ホットライン×2、宮藤芳佳のレジスター
思考
基本:芳佳の分までこの殺し合いに抗う
01:とりあえずロロと行動する。
02:…芳佳やオレの知り合いに遭ったらと思うと…不安はまだあるな。
03:真昼はオレの手で止める。他に手段がねえのなら…この手で…。
04:…どうであれ、オレの罪は消えねえ。けれど、オレにできることはまだまだある以上…死んでやる気はない。
05:結局オレは、ヒーローへの憧れを捨てれねえみたいだ。
06:…とりあえず一ノ瀬宝太郎って奴はまあ、乗ってないだろ。
07:…それはそれとして、着替えが欲しいな…シャワーも浴びたい。
08:この起動鍵を…オレは、使えるんだろうか…。
09:祢々切丸があって欲しい所…だけどなあ。
参戦時期:第24話「結びの巫女」にて、可奈美と姫和が未帰還な事を知り涙目で祢々切丸をぶん投げた直後から。
備考:※支給されていたソードスキルによりドレインタッチ@この素晴らしい世界に祝福を!を習得しています。
※適能者(デュナミスト)に選ばれましたが遺跡の夢を思い出せてないので現時点ではウルトラマンネクサスには変身不能です。きっかけがあれば思い出し変身可能となる他、制限によりサイズは等身大限定となります。
※真昼の呪符により精神面に干渉を受けていましたが、取り敢えず立ち直りました。
※ストライクウィッチーズ世界についてある程度把握しました。
状態:精神的ダメージ(大)、託された想いからの再起、適能者(デュナミスト)に選ばれた
服装:長船女学園の制服(血塗れ)
装備:防衛隊炎刃型大剣@モンスターハンターワールド:アイスボーン
令呪:残り三画
道具:エボルトラスター@ウルトラマンネクサス、DVディフェンダー@未来戦隊タイムレンジャー、マークツヴォルフの起動鍵@蒼穹のファフナーEXODUS、ホットライン×2、宮藤芳佳のレジスター
思考
基本:芳佳の分までこの殺し合いに抗う
01:とりあえずロロと行動する。
02:…芳佳やオレの知り合いに遭ったらと思うと…不安はまだあるな。
03:真昼はオレの手で止める。他に手段がねえのなら…この手で…。
04:…どうであれ、オレの罪は消えねえ。けれど、オレにできることはまだまだある以上…死んでやる気はない。
05:結局オレは、ヒーローへの憧れを捨てれねえみたいだ。
06:…とりあえず一ノ瀬宝太郎って奴はまあ、乗ってないだろ。
07:…それはそれとして、着替えが欲しいな…シャワーも浴びたい。
08:この起動鍵を…オレは、使えるんだろうか…。
09:祢々切丸があって欲しい所…だけどなあ。
参戦時期:第24話「結びの巫女」にて、可奈美と姫和が未帰還な事を知り涙目で祢々切丸をぶん投げた直後から。
備考:※支給されていたソードスキルによりドレインタッチ@この素晴らしい世界に祝福を!を習得しています。
※適能者(デュナミスト)に選ばれましたが遺跡の夢を思い出せてないので現時点ではウルトラマンネクサスには変身不能です。きっかけがあれば思い出し変身可能となる他、制限によりサイズは等身大限定となります。
※真昼の呪符により精神面に干渉を受けていましたが、取り敢えず立ち直りました。
※ストライクウィッチーズ世界についてある程度把握しました。
【ロロ・ヴィ・ブリタニア@コードギアス ナイトメア・オブ・ナナリー】
状態:主催者たちへの怒り(大)
服装:いつも通りの服装
装備:ジクウドライバー&ジオウライドウォッチ@仮面ライダージオウ
令呪:残り三画
道具:ランダム支給品0~2、ホットライン
思考
基本:何にせよ…どのような手段であれ主催者達には滅びを与えるまでだ。
01:とりあえず薫の行く末を見届ける。志半ばで斃れるならその時はその時だ。
02:エデンバイタルへ還るチャンスを無為にした主催者達は赦さん。よりにもよって私への当て付けのような支給品をリュックに入れた以上尚更だ。
03:知り合いが…特に私の知るルルーシュ兄さんや、ナナリーが居た場合は…その時に考えよう。
04:私の知らないギアスを使うルルーシュ兄さん、か…積極的に探す気は無いが。
05:ヴィンセントの起動鍵があるなら欲しい所だ。
06:ジ・アイスは使い所を考えるべきだろうな。
参戦時期:死亡後。
備考:※ジ・アイス使用による反作用での肉体崩壊がどれくらいで訪れるかは採用された場合後続にお任せします。
※量子シフトは起動鍵を所持していないと使えないとします。
状態:主催者たちへの怒り(大)
服装:いつも通りの服装
装備:ジクウドライバー&ジオウライドウォッチ@仮面ライダージオウ
令呪:残り三画
道具:ランダム支給品0~2、ホットライン
思考
基本:何にせよ…どのような手段であれ主催者達には滅びを与えるまでだ。
01:とりあえず薫の行く末を見届ける。志半ばで斃れるならその時はその時だ。
02:エデンバイタルへ還るチャンスを無為にした主催者達は赦さん。よりにもよって私への当て付けのような支給品をリュックに入れた以上尚更だ。
03:知り合いが…特に私の知るルルーシュ兄さんや、ナナリーが居た場合は…その時に考えよう。
04:私の知らないギアスを使うルルーシュ兄さん、か…積極的に探す気は無いが。
05:ヴィンセントの起動鍵があるなら欲しい所だ。
06:ジ・アイスは使い所を考えるべきだろうな。
参戦時期:死亡後。
備考:※ジ・アイス使用による反作用での肉体崩壊がどれくらいで訪れるかは採用された場合後続にお任せします。
※量子シフトは起動鍵を所持していないと使えないとします。
- 防衛隊炎刃型大剣@モンスターハンターワールド:アイスボーン
益子薫に支給。ブレイズブレイドに似た色合いの異なる大剣。アイスボーン実装時に追加された装備。
爆破属性を持ち攻撃を当て続けた部位に爆発によるダメージを引き起こす事が可能。
どれくらい当て続ければ発生するかは採用された場合後続にお任せします。
爆破属性を持ち攻撃を当て続けた部位に爆発によるダメージを引き起こす事が可能。
どれくらい当て続ければ発生するかは採用された場合後続にお任せします。
- エボルトラスター@ウルトラマンネクサス
益子薫に支給。ウルトラマンネクサスの適能者(デュナミスト)に選ばれた人間が持つ短刀に似た変身アイテム。適能者(デュナミスト)以外には引き抜けない。
この殺し合いでは当初はバリア機能しか使えないが、所有者が意識を失った際夢の中で遺跡内部のストーンフリューゲルに触れる事で、適能者(デュナミスト)に選ばれネクサスへの変身が可能となる。
適能者(デュナミスト)が生きる意味や希望を見出だせた際、該当人物が無意識下に選択した他の参加者を継承対象とする。それにより光は受け継がれこの支給品も該当参加者へと引き継がれる。
この殺し合いでは当初はバリア機能しか使えないが、所有者が意識を失った際夢の中で遺跡内部のストーンフリューゲルに触れる事で、適能者(デュナミスト)に選ばれネクサスへの変身が可能となる。
適能者(デュナミスト)が生きる意味や希望を見出だせた際、該当人物が無意識下に選択した他の参加者を継承対象とする。それにより光は受け継がれこの支給品も該当参加者へと引き継がれる。
なおこの殺し合いでは適能者(デュナミスト)となってもブラストショットやストーンフリューゲルは使用不能。どちらも他参加者に支給されている可能性はある。
- ソードスキル:ドレインタッチ@この素晴らしい世界に祝福を!
益子薫に支給。
触れた相手から体力・魔力を吸収し自身に補充したり、逆に自身の魔力・体力を触れた相手に譲渡したり出来るリッチーのスキルが、ソードスキルへと落とし込まれた物。
両手を使って2人に触れれば自身を媒介として即座に渡し手から受け手へ魔力・体力を渡す事も出来る。触れなければ発動出来ない。
触れた相手から体力・魔力を吸収し自身に補充したり、逆に自身の魔力・体力を触れた相手に譲渡したり出来るリッチーのスキルが、ソードスキルへと落とし込まれた物。
両手を使って2人に触れれば自身を媒介として即座に渡し手から受け手へ魔力・体力を渡す事も出来る。触れなければ発動出来ない。
- DVディフェンダー@未来戦隊タイムレンジャー
宮藤芳佳に支給。
西暦3000年の技術により造られた、タイムファイヤー専用の武器。
ディフェンダーガンとディフェンダーソードを、DVチェンジという音声コードを入力する事により変形させれる。
ガンは高エネルギービームを放つ他、バルカンモードへ切り替えればDVバルカンを放てる。
ソードはファイナルモードにすればDVリフレイザーを発動出来るが、この殺し合いでは令呪を用いなければ圧縮冷凍効果は発揮出来ない。
西暦3000年の技術により造られた、タイムファイヤー専用の武器。
ディフェンダーガンとディフェンダーソードを、DVチェンジという音声コードを入力する事により変形させれる。
ガンは高エネルギービームを放つ他、バルカンモードへ切り替えればDVバルカンを放てる。
ソードはファイナルモードにすればDVリフレイザーを発動出来るが、この殺し合いでは令呪を用いなければ圧縮冷凍効果は発揮出来ない。
- 震電@ストライクウィッチーズシリーズ
宮藤芳佳に支給。
彼女の父である故・宮藤一郎博士が遺した設計図により完成した試作型のストライカーユニット。
この殺し合いでは女性であれば誰でも魔法力の行使が可能となっている。
震電自体は破壊された為意味は無いが。
彼女の父である故・宮藤一郎博士が遺した設計図により完成した試作型のストライカーユニット。
この殺し合いでは女性であれば誰でも魔法力の行使が可能となっている。
震電自体は破壊された為意味は無いが。
- マークツヴォルフの起動鍵@蒼穹のファフナーEXODUS
宮藤芳佳に支給。
読心と同化を行ってくる地球外生命体であるフェストゥムに対抗し作られたファフナー・ノートゥングモデル。本来なら50m前後とかなりの大型だが、パワードスーツとして落とし込まれている都合等身大サイズとなっている。
武装はショットガンホーンにハンドガンのデュランダル、マインブレードにレージングカッター、ナックルガード。
パワードスーツは作中にてエインヘリアル・モデルに換装される前の状態となっている。
読心と同化を行ってくる地球外生命体であるフェストゥムに対抗し作られたファフナー・ノートゥングモデル。本来なら50m前後とかなりの大型だが、パワードスーツとして落とし込まれている都合等身大サイズとなっている。
武装はショットガンホーンにハンドガンのデュランダル、マインブレードにレージングカッター、ナックルガード。
パワードスーツは作中にてエインヘリアル・モデルに換装される前の状態となっている。
またこの起動鍵には元の搭乗者である立上芹が発現した新同化現象ことSDP「再生(リバース)」がソードスキルとして搭載されている。
たとえ瀕死の重傷だろうと生きてさえいれば完全回復が可能だが、令呪を用いてもなお、6時間に1回しか使用できない仕様となっている。
本来のデメリットである使用者への無差別な同化能力発現は無い。
たとえ瀕死の重傷だろうと生きてさえいれば完全回復が可能だが、令呪を用いてもなお、6時間に1回しか使用できない仕様となっている。
本来のデメリットである使用者への無差別な同化能力発現は無い。
この殺し合いでは制限により誰でも使用可能となる代わりに、使用した参加者にファフナーとの一体化の促進の効果があるシナジェティックコードを形成するようにされた。
以降ファフナー系列の起動鍵を使用する毎に一定確率で同化現象が進行し、最終的には結晶となって砕け散り『いなくなる』他、本来より同化現象の進行する速度が早くされている。
なおシナジェティックコードが形成された参加者が令呪を全て使い切った場合、効果時間が過ぎた後に結晶となって砕け散り、そのまま破片も遺らず消滅する仕様となっている。
なお令呪による制限突破時に、ショットガンホーンにワームスフィアーが発生可能な機構が生成されるかは採用された場合後続にお任せします。
以降ファフナー系列の起動鍵を使用する毎に一定確率で同化現象が進行し、最終的には結晶となって砕け散り『いなくなる』他、本来より同化現象の進行する速度が早くされている。
なおシナジェティックコードが形成された参加者が令呪を全て使い切った場合、効果時間が過ぎた後に結晶となって砕け散り、そのまま破片も遺らず消滅する仕様となっている。
なお令呪による制限突破時に、ショットガンホーンにワームスフィアーが発生可能な機構が生成されるかは採用された場合後続にお任せします。
- ジクウドライバー&ジオウライドウォッチ@仮面ライダージオウ
ロロ・ヴィ・ブリタニアに支給。2つで1つの支給品扱い。
仮面ライダージオウに変身するためのアイテム。ジカンギレードは変身後に取り出せるようになっている。
この殺し合いではアイテムさえあれば誰でも変身が可能。
仮面ライダージオウに変身するためのアイテム。ジカンギレードは変身後に取り出せるようになっている。
この殺し合いではアイテムさえあれば誰でも変身が可能。
候補作169:祈りの果てに | 投下順 | 候補作186:innocent starter |
時系列順 | ||
GAME START | 益子薫 | 005:罪/力 |
ロロ・ヴィ・ブリタニア | ||
宮藤芳佳 | GAME OVER | |
柊真昼 | 049:Xmas-catastrophe |