◆
一撃受ければ自分達はアウト、向こうには何度攻撃しても届かない。
理不尽極まる戦闘の打開策を見付けられないまま、しかし死を受け入れる気には断じてならず。
神が下す裁きを寸での所で躱し一体どれくらい経ったか。
変化を齎す存在が転がり込んで来た。
理不尽極まる戦闘の打開策を見付けられないまま、しかし死を受け入れる気には断じてならず。
神が下す裁きを寸での所で躱し一体どれくらい経ったか。
変化を齎す存在が転がり込んで来た。
「先生!?オーズまで!?」
但し灯悟が望むのとは全く違う形でだ。
吹き飛びアスファルトを転がるのは、知らない筈がない二人の仲間。
マゼンタ色のライダーと、三色で構成された体の異形。
苦し気に声を上げる彼らに何が起きたのか、残念だが詳しく聞く暇はない。
吹き飛びアスファルトを転がるのは、知らない筈がない二人の仲間。
マゼンタ色のライダーと、三色で構成された体の異形。
苦し気に声を上げる彼らに何が起きたのか、残念だが詳しく聞く暇はない。
というより聞くまでもなく、原因が向こうからやって来た。
耳に入れるだけで寒気の走る、無数の羽音を響かせて。
耳に入れるだけで寒気の走る、無数の羽音を響かせて。
『何だ…?虫が飛ぶ音か…?』
鮮血の呟きへ応えるように現れる、大量の蟲。
羽音を一斉に響かせ飛び回る飛蝗の群れ。
農作物を食い荒らす害虫、だがその姿は地球上に存在するどの個体とも一致しない銀色。
羽虫の軍勢を操るソレもまた、全身を銀で覆っていた。
燦燦と照らす太陽光を浴び輝きをより際立たせる、白銀の装甲。
頭部や肩のパーツはブレード状に伸び、触れる者全てを傷付ける。
蛍光イエローの瞳が戦場に立つ者達を言葉なく睨む。
羽音を一斉に響かせ飛び回る飛蝗の群れ。
農作物を食い荒らす害虫、だがその姿は地球上に存在するどの個体とも一致しない銀色。
羽虫の軍勢を操るソレもまた、全身を銀で覆っていた。
燦燦と照らす太陽光を浴び輝きをより際立たせる、白銀の装甲。
頭部や肩のパーツはブレード状に伸び、触れる者全てを傷付ける。
蛍光イエローの瞳が戦場に立つ者達を言葉なく睨む。
正体不明の銀色の怪人、この者こそが先生達を痛め付けた張本人か。
警戒を強める灯悟の耳に、仲間の苦し気な声が届く。
警戒を強める灯悟の耳に、仲間の苦し気な声が届く。
「気を付けてくれ灯悟くん……奴は……」
何故か、彼が言い淀んだ理由は灯悟に分からない。
ただドクンと、心臓が嫌な跳ね方をした。
先生とオーズがいて、残るもう一人の仲間がいない。
その理由が、最も望まない答えが齎される。
ただドクンと、心臓が嫌な跳ね方をした。
先生とオーズがいて、残るもう一人の仲間がいない。
その理由が、最も望まない答えが齎される。
「奴はマコちゃんを殺した……!」
「―――――――――――――――――――は?」
何を言われたのか分からない、分かりたくない。
脳が理解を拒み、だが一方で有り得ない事態ではないと受け入れる自分も確かに存在した。
喪失の痛みを、絆を奪われる絶望を灯悟は知っている。
二度と繰り返したくない、どんなものよりも耐え難い苦痛がじわりと顔を出す。
脳が理解を拒み、だが一方で有り得ない事態ではないと受け入れる自分も確かに存在した。
喪失の痛みを、絆を奪われる絶望を灯悟は知っている。
二度と繰り返したくない、どんなものよりも耐え難い苦痛がじわりと顔を出す。
硬直したヒーローを嘲笑うでもなく、銀色の怪人は一歩また一歩と近付く。
同時に無数の害虫が蠢き、仕留め損ねた連中を喰らおうと襲い掛かった。
同時に無数の害虫が蠢き、仕留め損ねた連中を喰らおうと襲い掛かった。
一ヶ所に固まるや否や、銀に輝く剣へ変化。
横たわったままの標的を貫き殺すべく、刀身が射出。
地面を転がり躱す先生と、跳躍力を活かし上空へ逃れるオーズ。
飛蝗の力を使えるのは敵だけじゃない、しかしその程度では逃げられない。
オーズよりも更に上へ害虫が集まり再び剣へ変化、真下目掛け切っ先が突き出された。
横たわったままの標的を貫き殺すべく、刀身が射出。
地面を転がり躱す先生と、跳躍力を活かし上空へ逃れるオーズ。
飛蝗の力を使えるのは敵だけじゃない、しかしその程度では逃げられない。
オーズよりも更に上へ害虫が集まり再び剣へ変化、真下目掛け切っ先が突き出された。
「悪い奴は…許さない……!」
両腕のクローを交差し咄嗟の盾に使う。
常磐ソウゴを相手取ったアナザーライダーの能力だ、簡単には砕けない。
しかし勢いはまるで殺せず地面へ叩き付けられ、出血代わりにセルメダルが散らばった。
常磐ソウゴを相手取ったアナザーライダーの能力だ、簡単には砕けない。
しかし勢いはまるで殺せず地面へ叩き付けられ、出血代わりにセルメダルが散らばった。
「ぐあ…!」
怪人が降り立つと同時に、蟲達は地を這い回る。
銀色の水溜まりが独りでに動くかの奇怪さは、複数本の剣が飛び出す攻撃の合図。
身を捩って躱すも如何せん非常に速く、おまけに先生の動きを読んでいたとばかりに先回って斬り付けた。
火花を散らしてよろけるも敵は一切の容赦がない、次から次へと銀色の剣が襲来。
銀色の水溜まりが独りでに動くかの奇怪さは、複数本の剣が飛び出す攻撃の合図。
身を捩って躱すも如何せん非常に速く、おまけに先生の動きを読んでいたとばかりに先回って斬り付けた。
火花を散らしてよろけるも敵は一切の容赦がない、次から次へと銀色の剣が襲来。
「や…めろおおおおおおお!!」
仲間達の苦悶の声で我に返り、怪人目掛け灯悟が拳を叩き込む。
火炎を纏った鉄拳は特権魔法の使い手も、一撃でノックダウンさせる威力だ。
装甲を叩き割る一撃は、害虫が集まり銀の盾へ変わった事で届かない。
ならば次だと蹴りを繰り出し、それも無理なら得物を振るう。
生半可な抵抗を許さぬ勢いの連打も、銀の盾が全て的確に防ぐ。
怪人は一歩も動いていない、操る蟲が己が身へ傷を付けさせなかった。
火炎を纏った鉄拳は特権魔法の使い手も、一撃でノックダウンさせる威力だ。
装甲を叩き割る一撃は、害虫が集まり銀の盾へ変わった事で届かない。
ならば次だと蹴りを繰り出し、それも無理なら得物を振るう。
生半可な抵抗を許さぬ勢いの連打も、銀の盾が全て的確に防ぐ。
怪人は一歩も動いていない、操る蟲が己が身へ傷を付けさせなかった。
防御だけが蟲の全てでないことは、痛め付けられた先生達を見れば明白。
怪人が纏う装甲が蠢き、更に追加でバッタが出現。
灯悟を取り囲むように飛び回り、やがて固まり複数本の剣を生成。
数ヵ所からの同時攻撃に万事休す、と諦める気は当たり前だが皆無。
怪人が纏う装甲が蠢き、更に追加でバッタが出現。
灯悟を取り囲むように飛び回り、やがて固まり複数本の剣を生成。
数ヵ所からの同時攻撃に万事休す、と諦める気は当たり前だが皆無。
「鮮血閃刃!」
キズナレッドのスーツが無数の刺突剣に変わり、真紅の爪も生やす。
全方位からの攻撃にも対抗可能となった姿で、銀の剣を弾き返した。
鈍らならば一本残らず砕いてやったが、強度もそこいらの刃物とは比べものにならない。
刃同士が喧しく擦れ合う音が鼓膜を痛めるも、灯悟を止める効果は発揮されない。
蟲を操る張本人を直接叩くべく、ひたすら前進。
それを無駄な足掻きとでも言わんばかりに、銀の盾がより数を増し灯悟を阻む。
全方位からの攻撃にも対抗可能となった姿で、銀の剣を弾き返した。
鈍らならば一本残らず砕いてやったが、強度もそこいらの刃物とは比べものにならない。
刃同士が喧しく擦れ合う音が鼓膜を痛めるも、灯悟を止める効果は発揮されない。
蟲を操る張本人を直接叩くべく、ひたすら前進。
それを無駄な足掻きとでも言わんばかりに、銀の盾がより数を増し灯悟を阻む。
「愚かな……」
重ねた守りが全くの無駄と、直後に怪人は思い知る。
正体が何であれ戦場に顔を出し、あまつさえ武力を行使した時点で邪悪の一人と神に見なされた。
手元に呼び寄せた光球が魔力を放出、蒼炎が地を駆け天をも駆ける馬と化す。
鬣を激しく揺らし突進する神獣へ、灯悟に使った以上の盾を展開。
だが無意味だ、真っ向から粉砕し怪人本人も枯れ葉のように吹き飛ぶ。
正体が何であれ戦場に顔を出し、あまつさえ武力を行使した時点で邪悪の一人と神に見なされた。
手元に呼び寄せた光球が魔力を放出、蒼炎が地を駆け天をも駆ける馬と化す。
鬣を激しく揺らし突進する神獣へ、灯悟に使った以上の盾を展開。
だが無意味だ、真っ向から粉砕し怪人本人も枯れ葉のように吹き飛ぶ。
「ぜりゃああああああアアアアアアアアッ!!!」
直撃を受けた怪人を待ち受けるのは、片太刀バサミを振り被った赤い戦士。
飛蝗を操り迎え撃つか、どうにか身を捩って躱すか、或いはこの勢いを利用し蹴り付けるか。
選択肢は複数あれど、実行へ移すには体が思うように動かない。
神の下す蒼炎の裁きを身に受けた以上、軽い傷の筈もなかった。
飛蝗を操り迎え撃つか、どうにか身を捩って躱すか、或いはこの勢いを利用し蹴り付けるか。
選択肢は複数あれど、実行へ移すには体が思うように動かない。
神の下す蒼炎の裁きを身に受けた以上、軽い傷の筈もなかった。
「マコを…お前は…!!」
何より、仲間を手に掛けた者を灯悟は決して逃しはしない。
受け入れ難い現実が浸透し、湧き上がる怒りとなって刃に宿す。
仲間達を鼓舞し絶望を打ち消す、赤い炎はそこにない。
希望の色など失った黒炎が怪人を焼き潰す。
受け入れ難い現実が浸透し、湧き上がる怒りとなって刃に宿す。
仲間達を鼓舞し絶望を打ち消す、赤い炎はそこにない。
希望の色など失った黒炎が怪人を焼き潰す。
『この力は…灯悟、お前はいったい……』
鮮血が漏らす驚愕の呟きも、今の灯悟には届かない。
耳が拾うのは敵を斬った音、目が映すのは斬ったばかりの敵の姿。
強固な装甲を纏っていようと、神の裁きを受けた直後に強力無比な斬撃を浴びせたのだ。
大量の火花を散らしながら宙を回転、数度のバウンドを経てようやっと止まる。
幾度も衝撃を受けた影響で緩んだのだろう、ベルトが外れ離れた場所へ投げ出された。
どんな名前かは不明だが仮面ライダーらしく、銀の装甲は消失し元の姿を灯悟の前に晒す。
耳が拾うのは敵を斬った音、目が映すのは斬ったばかりの敵の姿。
強固な装甲を纏っていようと、神の裁きを受けた直後に強力無比な斬撃を浴びせたのだ。
大量の火花を散らしながら宙を回転、数度のバウンドを経てようやっと止まる。
幾度も衝撃を受けた影響で緩んだのだろう、ベルトが外れ離れた場所へ投げ出された。
どんな名前かは不明だが仮面ライダーらしく、銀の装甲は消失し元の姿を灯悟の前に晒す。
「え……?」
『なんだと……!?』
『なんだと……!?』
信じられないものを、彼らの目は映し出す。
許し難い敵への怒りも、仲間が使った力への疑問も。
今の今まで抱いていた筈の全てが、驚く程簡単に熱が引く。
許し難い敵への怒りも、仲間が使った力への疑問も。
今の今まで抱いていた筈の全てが、驚く程簡単に熱が引く。
地面に横たわる、銀色のライダーに変身した者。
痛みへ苦し気に呻く声も、身動ぎの度に揺れるおかっぱ頭も。
汚れてはいるが会った時から変わらない制服も。
何もかも全部、知らない訳がない。
痛みへ苦し気に呻く声も、身動ぎの度に揺れるおかっぱ頭も。
汚れてはいるが会った時から変わらない制服も。
何もかも全部、知らない訳がない。
「マコ…………?」
どうして彼女があそこにいる。
殺されたんじゃないのか、何故殺したというライダーの正体が彼女なんだ。
次から次へと疑問が浮かび、焦りに変わってドッと冷や汗が流れる。
マコが殺されたと、そう言った男を探すのすら今は後回し。
脚は彼女の元へと駆け出していた。
殺されたんじゃないのか、何故殺したというライダーの正体が彼女なんだ。
次から次へと疑問が浮かび、焦りに変わってドッと冷や汗が流れる。
マコが殺されたと、そう言った男を探すのすら今は後回し。
脚は彼女の元へと駆け出していた。
「やめろ……」
見てしまったのだ、動けない彼女を静かに視る神を。
次に何が起きるのかを、分かってしまった。
次に何が起きるのかを、分かってしまった。
「やめろ……!」
誰もが彼女の元へ行けない。
あらゆる場所から放たれる熱線が、地面を溶かしながら駆ける神獣が。
皆をその場に固定し、マコの方へ向かわせようとしない。
だから唯一、自分だけが手を伸ばせる。
彼女を助けられる、その筈なのに。
あらゆる場所から放たれる熱線が、地面を溶かしながら駆ける神獣が。
皆をその場に固定し、マコの方へ向かわせようとしない。
だから唯一、自分だけが手を伸ばせる。
彼女を助けられる、その筈なのに。
「やめてくれ……!!」
どうしてこんなにも、遠くに感じてしまうのか。
どうしてこんなにも、彼女の存在を引き戻せないのか。
どうしてこんなにも、彼女の存在を引き戻せないのか。
どうして、間に合わないと理解してしまうのか。
「マコオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
ほんの少し先で。
伸ばした手は何一つ掴めないまま。
伸ばした手は何一つ掴めないまま。
マコの胸を、光が貫いた。
○○○
自他ともに認める劣等生のマコも、流石に理解せざるを得ない。
これは無理だ、自分はもう助からない。
これは無理だ、自分はもう助からない。
危ない目や痛い目に遭ったのは初めてではない。
特に流子が本能寺学園に来て以来、ほぼ毎日が騒動と戦いの連続。
マコ自身、ひやひやする場面は一度や二度で済まなかった。
しかし今回ばかりは駄目だ、自分が死ぬのを分かってしまう。
特に流子が本能寺学園に来て以来、ほぼ毎日が騒動と戦いの連続。
マコ自身、ひやひやする場面は一度や二度で済まなかった。
しかし今回ばかりは駄目だ、自分が死ぬのを分かってしまう。
家族の元へ帰りたかった。
皐月や四天王達が大変な戦いをしてるのに、自分だけこんな場所で死ぬのは嫌だ。
流子と会えないまま、さよならも言えずお別れで悲しくないなんてありえない。
皐月や四天王達が大変な戦いをしてるのに、自分だけこんな場所で死ぬのは嫌だ。
流子と会えないまま、さよならも言えずお別れで悲しくないなんてありえない。
(良かったぁ……)
だけど、マコが真っ先に感じたのは安堵。
先生からもらったベルトで変身した直後、体が言うことを全く受け付けなくなった。
意識はハッキリしてるのに、まるで体は別の誰かが動かしてるかのよう。
止まってと何度思っても効果はなく、暴れ回ってオーズや灯悟をも傷付けた。
先生からもらったベルトで変身した直後、体が言うことを全く受け付けなくなった。
意識はハッキリしてるのに、まるで体は別の誰かが動かしてるかのよう。
止まってと何度思っても効果はなく、暴れ回ってオーズや灯悟をも傷付けた。
あのまま変身解除されなかったらきっと、もっと多くの人を襲ったかもしれない。
灯悟や、流子を殺してしまった可能性だって否定できない。
そうならずに済み、もうすぐ死ぬというのにホッとしている。
灯悟や、流子を殺してしまった可能性だって否定できない。
そうならずに済み、もうすぐ死ぬというのにホッとしている。
「レッドさん……」
こちらへ駆け寄り、必死に自分を抱き起こすヒーローが見えた。
悲しませるつもりはなかったけど、このまま自分が死んだらきっと心に傷を付ける。
そんな真似したくない、でも終わりを無かったことには出来ない。
だから少しでも必要な言葉を伝えようと、口を動かす。
悲しませるつもりはなかったけど、このまま自分が死んだらきっと心に傷を付ける。
そんな真似したくない、でも終わりを無かったことには出来ない。
だから少しでも必要な言葉を伝えようと、口を動かす。
「流子ちゃんを……おねがい……」
自分が死んだと知ったら、きっと流子は物凄く怒る。
怒って、悲しんで、暴れて、自分自身を大きく傷付けてしまう。
大切な友達を任せられるのは、鮮血と絆を結んだヒーローだけだ。
怒って、悲しんで、暴れて、自分自身を大きく傷付けてしまう。
大切な友達を任せられるのは、鮮血と絆を結んだヒーローだけだ。
灯悟だって辛いだろうに押し付けてしまうようで、申し訳ないと思う。
でも、二人が協力すればどんな強い敵にだって負けない。
恐い殺し合いなんて終わらせられる。
灯悟と流子の間に生まれるだろう、絆(なんだかよくわからないもの)の強さを信じたい。
でも、二人が協力すればどんな強い敵にだって負けない。
恐い殺し合いなんて終わらせられる。
灯悟と流子の間に生まれるだろう、絆(なんだかよくわからないもの)の強さを信じたい。
「二人なら絶対に…………」
皆を助けて、美味しいコロッケを食べながら笑い合う。
そんな未来を現実の光景にすると信じ、それっきりマコは動かなかった。
そんな未来を現実の光景にすると信じ、それっきりマコは動かなかった。
【満艦飾マコ@キルラキル 死亡】
◆
「マコ…?マコ!マコ!!」
何度揺さぶっても、二度と瞳は開かない。
声が紡がれる機会は永遠にやって来ない。
生ける者ならば必ず訪れる終焉、それを過ぎれば最早残るのは魂なき空の器。
声が紡がれる機会は永遠にやって来ない。
生ける者ならば必ず訪れる終焉、それを過ぎれば最早残るのは魂なき空の器。
「マコ……っ」
喪失という、灯悟を最も苦しめる痛みが蝕む。
幼い自分を残して逝った両親の顔が浮かぶ。
自分を救って死ぬ予知から逃れられなかった、彼女の最期が思い出される。
癒せない傷口が広がり、何重にも貼り付けた絆創膏へ血が滲む。
ふやけて使い物にならなくった絆創膏は落ち、止められない出血に気が狂いそうだった。
幼い自分を残して逝った両親の顔が浮かぶ。
自分を救って死ぬ予知から逃れられなかった、彼女の最期が思い出される。
癒せない傷口が広がり、何重にも貼り付けた絆創膏へ血が滲む。
ふやけて使い物にならなくった絆創膏は落ち、止められない出血に気が狂いそうだった。
「あっはっはっはっはっ!いやぁ傑作だったね!」
耳障りで、いっそ殺意すら覚える笑い声が聞こえた。
わざとらしく腹を抱えるマゼンタ色の装甲から、出会った時の温厚な雰囲気は微塵もない。
自分と、動かなくなったマコをどんな顔で見ているか。
仮面で素顔が隠れてるのに、醜悪な表情をしてるのが嫌でも分かる。
わざとらしく腹を抱えるマゼンタ色の装甲から、出会った時の温厚な雰囲気は微塵もない。
自分と、動かなくなったマコをどんな顔で見ているか。
仮面で素顔が隠れてるのに、醜悪な表情をしてるのが嫌でも分かる。
「変身した彼女をオーズくん共々、ここまで誘導するのは大変だったよ。私の演技も中々だったろう?生徒達にも自慢したいよ、きっと私を見習って馬鹿な連中を上手く騙そうとするからねぇ」
『何だと…!?貴様はやはり、最初から我々を騙していたのか!』
「おいおい、恨むなら騙された間抜けな自分達と、それにチェイスくんを恨んで欲しいね。善人の仮面を被り、頭の悪い連中を弄ぶ悪魔。それこそが仮面ライダーの在り方って教えてくれたのは、彼なんだからさ」
「先生……アンタは…お前はァッ!!」
『何だと…!?貴様はやはり、最初から我々を騙していたのか!』
「おいおい、恨むなら騙された間抜けな自分達と、それにチェイスくんを恨んで欲しいね。善人の仮面を被り、頭の悪い連中を弄ぶ悪魔。それこそが仮面ライダーの在り方って教えてくれたのは、彼なんだからさ」
「先生……アンタは…お前はァッ!!」
激昂し斬り掛からんとする灯悟だが、背後から迫る猛烈な死の気配へ飛び退く羽目になる。
先生も同じで舌打ち交じりに地面を転がり、神の放った熱線を避けた。
先生も同じで舌打ち交じりに地面を転がり、神の放った熱線を避けた。
「もう少し遊んでも良いけど、流石にあの黒い彼相手はキツそうだ。今回はお開きにさせてもらうよ」
先生が悪人か善人かはアルジュナに関係無い。
武具(ディケイドライバー)を装備し現れた時点で。
否、もっと根本的な部分で存在を認めない。
武具(ディケイドライバー)を装備し現れた時点で。
否、もっと根本的な部分で存在を認めない。
「無数の魂を贄に……生まれ落ちし造物……汝もまた……不出来……」
「……勝手にベラベラ喋んなよ」
「……勝手にベラベラ喋んなよ」
知らぬ者には意味不明な内容、されど「先生」には違う。
何を意味するのか分かるが故に、小声で悪態を吐き捨てる。
とはいえ今言った通り、長居する気はない。
何を意味するのか分かるが故に、小声で悪態を吐き捨てる。
とはいえ今言った通り、長居する気はない。
『ATTACK RIDE ILLUSION!』
ディケイドライバーがカードを読み取り、3体の分身を生み出す。
耐久力以外は本体と同スペックのディケイド達は、揃って同じカードを続けて装填。
ただ単に武器を振り回すだけではない、分身達も本体と同じくライダーカードを使える。
アッシュフォード学園での戦闘と違うのは、複数のライダーの力を取り戻したこと。
カードに秘められた力が解放され、本体を含めた4体のディケイドが姿を変えた。
耐久力以外は本体と同スペックのディケイド達は、揃って同じカードを続けて装填。
ただ単に武器を振り回すだけではない、分身達も本体と同じくライダーカードを使える。
アッシュフォード学園での戦闘と違うのは、複数のライダーの力を取り戻したこと。
カードに秘められた力が解放され、本体を含めた4体のディケイドが姿を変えた。
『KAMEN RIDE RYUUKI!』
『ATTACK RIDE AD VENT!』
殺し合いでは浅倉威も変身したライダー、龍騎の力を使用。
4体全員が同名カードを装填し、契約モンスターのドラグレッダーを呼び出す。
あくまでカード効果による再現だが、力はオリジナルと同等。
分身の龍騎共々襲い掛かり、本体に近付けさせない。
4体全員が同名カードを装填し、契約モンスターのドラグレッダーを呼び出す。
あくまでカード効果による再現だが、力はオリジナルと同等。
分身の龍騎共々襲い掛かり、本体に近付けさせない。
「それじゃ、機会があったらまた玩具にしてあげるよ!私の生徒達にもよろしく言っておいてくれ!」
「なっ、待て…!」
「なっ、待て…!」
斬り掛かって来た分身を力任せに押し退けるも、先生は追跡の手をするりと抜けた。
地面へ落ちた、元は民家の一部だった窓ガラス。
ミラーワールドへ入り込み、そのまま戦場から遠ざかる。
カードデッキを持たない灯悟では、追い掛けたくとも不可能だった。
地面へ落ちた、元は民家の一部だった窓ガラス。
ミラーワールドへ入り込み、そのまま戦場から遠ざかる。
カードデッキを持たない灯悟では、追い掛けたくとも不可能だった。
「失墜せよ……」
「っ!?ぐああああ!」
「っ!?ぐああああ!」
何より、先生からは強制的に意識を外すしかなくなる。
いつの間にやら足元へ配置された光球から、天目掛け柱が生成。
分身数体とドラグレッダーを飲み込み、灯悟をも灼熱の餌食にせんと牙を剥く。
辛くも直撃は避けるが無事とはいかず、四肢と剥き出しの胴へ熱が襲う。
本当に防御機能が生きているのか疑う程の熱量へ、苦悶の叫びを抑えられない。
いつの間にやら足元へ配置された光球から、天目掛け柱が生成。
分身数体とドラグレッダーを飲み込み、灯悟をも灼熱の餌食にせんと牙を剥く。
辛くも直撃は避けるが無事とはいかず、四肢と剥き出しの胴へ熱が襲う。
本当に防御機能が生きているのか疑う程の熱量へ、苦悶の叫びを抑えられない。
「悪い奴は、許さない!」
「オ、オーズ!?待ってくれまだ――!?」
「オ、オーズ!?待ってくれまだ――!?」
膝を付きそうになった灯悟を支え、腰をガッチリとホールド。
何のつもりかを尋ねる前に、視界が地上を遥かに見下ろす位置へ移った。
抜け出そうにも直前に受けた負傷が響き、運ばれるがままを許してしまう。
アナザーオーズが持つ緑のコアメダル由来の脚力、加えてバッタヤミー本来の能力。
それら二つが組み合わさった影響により、一度の跳躍で戦場からは大きく遠ざかった。
何のつもりかを尋ねる前に、視界が地上を遥かに見下ろす位置へ移った。
抜け出そうにも直前に受けた負傷が響き、運ばれるがままを許してしまう。
アナザーオーズが持つ緑のコアメダル由来の脚力、加えてバッタヤミー本来の能力。
それら二つが組み合わさった影響により、一度の跳躍で戦場からは大きく遠ざかった。
「クソッ!どうなってんだこりゃ!?」
熱線のみならず赤龍の吐く炎にも狙われる羽目になり、意識せずとも操縦桿を握る力が強まる。
悪態の原因は終わらない攻撃のみならず、乱入者達が状況を悪い方へ転がしていったのも含まれていた。
詳しい事情はともかく先生とか何とか呼ばれてた奴が、ロクでもない真似をしでかし勝手に逃走。
状況を考えろと怒鳴り付けてやりたい気分の龍園は、
悪態の原因は終わらない攻撃のみならず、乱入者達が状況を悪い方へ転がしていったのも含まれていた。
詳しい事情はともかく先生とか何とか呼ばれてた奴が、ロクでもない真似をしでかし勝手に逃走。
状況を考えろと怒鳴り付けてやりたい気分の龍園は、
「があああっ!?」
突如襲った猛烈な痺れに悲鳴を上げ、急激に意識が遠のく。
モビルワーカーが自身の意志とは無関係に止まり、ハッチが開かれる。
薄れる視界で見えたのは、気を失っていた筈の少女。
スタンガンを手に、こちらへ一瞥もくれることなく逃げ出す後ろ姿。
モビルワーカーが自身の意志とは無関係に止まり、ハッチが開かれる。
薄れる視界で見えたのは、気を失っていた筈の少女。
スタンガンを手に、こちらへ一瞥もくれることなく逃げ出す後ろ姿。
(ロクでもない奴しかいねぇのかよ……)
至極真っ当な嘆きを最後に意識を手放す龍園を、さとうは最早見向きもしない。
密着した状態でスタンガンに手を伸ばせば流石に気付かれると思ったが、モビルワーカーを運転中なのが幸いだった。
破壊され凸凹の地面を走っていれば振動でコックピットも揺れ、さとうが密かに動いてるのも分からない。
龍園から離れるのに見事成功、廃車同然の車へ駆け寄り窓ガラスへカードデッキを翳す。
密着した状態でスタンガンに手を伸ばせば流石に気付かれると思ったが、モビルワーカーを運転中なのが幸いだった。
破壊され凸凹の地面を走っていれば振動でコックピットも揺れ、さとうが密かに動いてるのも分からない。
龍園から離れるのに見事成功、廃車同然の車へ駆け寄り窓ガラスへカードデッキを翳す。
「変身」
バックルへ素早く装填、タイガの装甲を纏うやミラーワールドへと飛び込む。
その際、自身の契約モンスターにある命令を下して。
その際、自身の契約モンスターにある命令を下して。
「龍園!?」
モビルワーカーに起きた異変は姫和にも確認出来た。
ハッチが開き、ぐったりとしたまま動かない龍園が見える。
まさかこんなタイミングで、さとうが暴挙とも取れる行動に移るとは。
驚きは一瞬に留め、急ぎ駆け付けねばならない。
気を失った今の龍園は、モビルワーカー共々ただの的。
ハッチが開き、ぐったりとしたまま動かない龍園が見える。
まさかこんなタイミングで、さとうが暴挙とも取れる行動に移るとは。
驚きは一瞬に留め、急ぎ駆け付けねばならない。
気を失った今の龍園は、モビルワーカー共々ただの的。
「こりゃヤバいか」
状況は甚爾も把握し、簡潔にマズい事になったとため息と共に漏らす。
加勢に来た連中は各々裏切ったり何だりで、全員退散。
さとうも逃げ龍園は気絶、動けるのは自分と姫和の二人だけ。
敵の脅威は呆れ返る程に変わっておらず、最初の時よりも悪くなった。
加勢に来た連中は各々裏切ったり何だりで、全員退散。
さとうも逃げ龍園は気絶、動けるのは自分と姫和の二人だけ。
敵の脅威は呆れ返る程に変わっておらず、最初の時よりも悪くなった。
「ならこっちも、手段は選んでられねぇな…」
唯一残された、安全とは程遠い逃走方法を使うしかない。
自分一人ならともかく、龍園達には危険を強いるので積極的に用いる気は無かった手段だ。
まずは依頼人の元へ行く為に、アルジュナから離れる必要がある。
自分一人ならともかく、龍園達には危険を強いるので積極的に用いる気は無かった手段だ。
まずは依頼人の元へ行く為に、アルジュナから離れる必要がある。
ドラグレッダー二体の尾を片手ずつに掴み、豪快に振り回す目の前の神からだ。
「おいおい可哀想だろ?動物愛護の精神はどこいった?」
最早何でもありな神には笑うしかなく、エンジンブレードを巧みに操り打ち合う。
即席の鞭に使われた挙句、機械仕掛けの大剣で胴を削られ二体の龍からは悲鳴が鳴り止まない。
ご愁傷様と心にもない同情を軽口交じりに叩き、片脚を軸に回転。
サイズが圧倒的に上だろうと関係無い、腰の捻りを加えた斬撃が片方の首を落とす。
使い物にならなくなった赤龍を捨て、神はもう片方を振り下ろした。
即席の鞭に使われた挙句、機械仕掛けの大剣で胴を削られ二体の龍からは悲鳴が鳴り止まない。
ご愁傷様と心にもない同情を軽口交じりに叩き、片脚を軸に回転。
サイズが圧倒的に上だろうと関係無い、腰の捻りを加えた斬撃が片方の首を落とす。
使い物にならなくなった赤龍を捨て、神はもう片方を振り下ろした。
「どっかの呪霊操術使いのガキのが、まだマシな扱いだったな」
アッパーカットでドラグレッダーの顎を打ち、頭部諸共粉砕。
これで両方の得物を失った訳だが、アルジュナには何の痛手にもなってない。
廻剣を組み替えた弓による一閃を走らせ、甚爾もまた大剣で迎撃。
これで両方の得物を失った訳だが、アルジュナには何の痛手にもなってない。
廻剣を組み替えた弓による一閃を走らせ、甚爾もまた大剣で迎撃。
「チッ……」
振るわれた得物は弓だけでなく、舌打ちを零し後退。
光球から魔力を放出し薙ぎ払えば、斬撃となって迫り来る。
光球から魔力を放出し薙ぎ払えば、斬撃となって迫り来る。
『ENGINE!MAXIMAM DRIVE!』
弓を持つのとは反対の手に、光球を確認出来た瞬間よりこっちも対抗策へ出た。
メモリを装填しエンジンブレードの破壊力を上昇。
灼熱のエネルギーを纏わせ、『A』の形に斬撃を放つ。
アクセル単体ならばまだしも、甚爾の力が加わった事で神の刃の勢いを削ぐ。
だが完全に打ち消したかと言えば、残念ながら違う。
未だ健在の魔力が強化皮膚越しに焼き、甚爾をして痛みを感じざるを得なかった。
メモリを装填しエンジンブレードの破壊力を上昇。
灼熱のエネルギーを纏わせ、『A』の形に斬撃を放つ。
アクセル単体ならばまだしも、甚爾の力が加わった事で神の刃の勢いを削ぐ。
だが完全に打ち消したかと言えば、残念ながら違う。
未だ健在の魔力が強化皮膚越しに焼き、甚爾をして痛みを感じざるを得なかった。
「くっ…!まだ来るのか!?」
神の標的は依然として変わらず、姫和と龍園も入ったまま。
光球が取り囲み魔力を充填、熱線の檻を生み出し纏めて葬る。
甚爾は足止めを受ける最中で助けは期待できない、つまり切り抜ける方法は一つ。
光球が取り囲み魔力を充填、熱線の檻を生み出し纏めて葬る。
甚爾は足止めを受ける最中で助けは期待できない、つまり切り抜ける方法は一つ。
「はああああああああああっ!!!」
迷う暇はない、躊躇を抱けば揃って死ぬ。
ならば切るべき手札を、姫和は見誤らない。
令呪一画が消費され、全身から放出された力が原型を留めていない地面を更に捲り上げた。
戦極ドライブ、一時的に全能力を爆発的に高める戦国武将達の切り札。
得物の本来の使い手、石田三成も数々の戦場で使用し危機を脱した能力だ。
写シを張った時を超える力が湧き上がるも、高揚感に身を委ねてはいられない。
自分達を滅ぼす輝きが迫りつつあった。
ならば切るべき手札を、姫和は見誤らない。
令呪一画が消費され、全身から放出された力が原型を留めていない地面を更に捲り上げた。
戦極ドライブ、一時的に全能力を爆発的に高める戦国武将達の切り札。
得物の本来の使い手、石田三成も数々の戦場で使用し危機を脱した能力だ。
写シを張った時を超える力が湧き上がるも、高揚感に身を委ねてはいられない。
自分達を滅ぼす輝きが迫りつつあった。
「死色の翅羽(はね)よ――」
であるならば、
「――私を抉れ!!」
こちらも現状出せる、最大の技で以て防ぐまで。
繰り出すは太刀筋すら目視不可能な、高速かつ無数の斬撃。
敵兵に悲鳴すらも許さず、数百数千の斬滅を果たした三成の奥義。
合戦場へ赤い雨を降らし血の海を作り上げた刃は今、神の裁きを阻む守護の役割を果たす。
敵兵に悲鳴すらも許さず、数百数千の斬滅を果たした三成の奥義。
合戦場へ赤い雨を降らし血の海を作り上げた刃は今、神の裁きを阻む守護の役割を果たす。
『ACCEL!MAXIMAM DRIVE!』
「向こうは向こうで張り切ってんだ。こっちもいい加減、依頼人の護衛をキッチリ果たさねぇとな」
アクセルメモリのエネルギーを右脚に付与。
本来ならば直接的に蹴りを叩き込むが、甚爾が蹴り付けたのは地面。
アスファルトと土が大量に巻き上がり神の視界を一時奪う。
どうせすぐに薙ぎ払われるのは承知の上、ほんの僅かでも隙が作れれば問題無い。
本来ならば直接的に蹴りを叩き込むが、甚爾が蹴り付けたのは地面。
アスファルトと土が大量に巻き上がり神の視界を一時奪う。
どうせすぐに薙ぎ払われるのは承知の上、ほんの僅かでも隙が作れれば問題無い。
地を蹴り一跳びで龍園達の元へ降り立つ。
熱線が止んだ時、そこには五体満足の姫和の姿があった。
令呪一画は安くないが惜しんで死ぬよりは遥かにマシ。
流石にあの熱線を刀一本で凌ぐのは相当に神経を張り詰め、前髪が張り付く程に汗を浮かべていたが。
熱線が止んだ時、そこには五体満足の姫和の姿があった。
令呪一画は安くないが惜しんで死ぬよりは遥かにマシ。
流石にあの熱線を刀一本で凌ぐのは相当に神経を張り詰め、前髪が張り付く程に汗を浮かべていたが。
「おーし、とっととズラかんぞ。死ぬ気で掴まっとけ、安全は保障出来ないからよ」
「あ、ああ分かった…」
「あ、ああ分かった…」
言われるがまま姫和がモビルワーカーにしがみ付くと、ハッチを閉め自身も飛び乗る。
リュックサックから迅速に取り出したのは、ダイヤルらしき部品が付いた緑の葉っぱ。
珍妙な見た目の道具の名はバショー扇、22世紀のひみつ道具の一つ。
ダイヤルの調整により様々な種類の風を吹かせる他、扇を振るう強さによって風の強弱を操れる。
リュックサックから迅速に取り出したのは、ダイヤルらしき部品が付いた緑の葉っぱ。
珍妙な見た目の道具の名はバショー扇、22世紀のひみつ道具の一つ。
ダイヤルの調整により様々な種類の風を吹かせる他、扇を振るう強さによって風の強弱を操れる。
天与呪縛によりフィジカルギフテッドを得た甚爾が、仮面ライダーアクセルのパワーをプラスし、全力で扇げばどうなるか。
「―――――――っ!!!!??!!」
姫和の分かり易い反応がその答え。
エリア全域に及び兼ねない暴風が発生。
瓦礫の山も、運良く破壊を免れた建造物も等しく餌食となり舞い上がる。
災害を巻き起こした本人はモビルワーカー共々風に押し出され、遥か彼方へ吹き飛ばされて行った。
エリア全域に及び兼ねない暴風が発生。
瓦礫の山も、運良く破壊を免れた建造物も等しく餌食となり舞い上がる。
災害を巻き起こした本人はモビルワーカー共々風に押し出され、遥か彼方へ吹き飛ばされて行った。
上空へ舞い上がった瓦礫や建造物はやがて重力に従い、地上へ引き戻される。
落下と破壊の音がそこかしこで響く中、神は表情を変えずに佇む。
排除した悪は一人、残りは各々異なる方法で逃げた。
事実へ悔やむ態度も、積極的に追って殺す気概も見せない。
今殺すか後で殺すか、順序が入れ替わっただけで結局は些事に過ぎないのだから。
落下と破壊の音がそこかしこで響く中、神は表情を変えずに佇む。
排除した悪は一人、残りは各々異なる方法で逃げた。
事実へ悔やむ態度も、積極的に追って殺す気概も見せない。
今殺すか後で殺すか、順序が入れ替わっただけで結局は些事に過ぎないのだから。
「……」
暫し空を見つめ、ややあって無感情に視線を外す。
方針は変わらない、心は依然として波立たない。
絶望の未来から来たZ戦士、13の災害の魔女、術師殺し、二つの世界で奔走した絆の英雄。
実力者達が幾度ぶつかった所で、神に変化は齎さない。
方針は変わらない、心は依然として波立たない。
絶望の未来から来たZ戦士、13の災害の魔女、術師殺し、二つの世界で奔走した絆の英雄。
実力者達が幾度ぶつかった所で、神に変化は齎さない。
邪悪を滅ぼした先に、望みの世界があると信じて一人往く。
これまでも、これからも。
これまでも、これからも。
【エリアE-6/租界/9月2日午前9時30分】
【アルジュナ・オルタ@Fate/Grand Oreder】
状態:疲労(小)、ダメージ(超々軽微)
服装:いつもの
装備:
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1~3、ホットライン
思考
基本:一切の邪悪を断ち、世界を救う
01:全て些末……
02:兵を作る……それも手か……
参戦時期:創世滅亡輪廻ユガ・クシェートラ、19節でカルナと相対する前。
備考
※殺し合いが破綻しない程度に能力を制限されています。
状態:疲労(小)、ダメージ(超々軽微)
服装:いつもの
装備:
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×1~3、ホットライン
思考
基本:一切の邪悪を断ち、世界を救う
01:全て些末……
02:兵を作る……それも手か……
参戦時期:創世滅亡輪廻ユガ・クシェートラ、19節でカルナと相対する前。
備考
※殺し合いが破綻しない程度に能力を制限されています。
◆◆◆
『……灯悟、オーズ、今はとにかくあの男から遠ざかり、少しでも休むべきだ』
鮮血の言葉に灯悟は力なく頷く。
言っていることは何も間違っていない。
傷も疲労も無視するには大きく、このまま戦いを続けてはどこかで力尽きるのがオチ。
並外れた体力を持つ灯悟とて、無茶を繰り返せば無事では済まない。
言っていることは何も間違っていない。
傷も疲労も無視するには大きく、このまま戦いを続けてはどこかで力尽きるのがオチ。
並外れた体力を持つ灯悟とて、無茶を繰り返せば無事では済まない。
オーズの驚異的な脚力のお陰で戦場からは大分遠ざかったが、敵の異常な強さを思えばいつ追い付かれても不思議はなかった。
無論負けるつもりは灯悟も鮮血もないとはいえ、やる気だけでどうにかなる相手でないのは事実。
故に可能な限り距離を取ってから、体力回復に努める。
取り敢えずの方針は決まった。
無論負けるつもりは灯悟も鮮血もないとはいえ、やる気だけでどうにかなる相手でないのは事実。
故に可能な限り距離を取ってから、体力回復に努める。
取り敢えずの方針は決まった。
『済まない灯悟、もっと落ち着いてからの方が良いとは分かっているが……』
「いや、鮮血の言うことは正しいぜ。いざって時戦えるようにしておかないと、本当に何も守れなくなるからさ……」
「いや、鮮血の言うことは正しいぜ。いざって時戦えるようにしておかないと、本当に何も守れなくなるからさ……」
冷徹な判断を促してしまった謝罪へ、どこか弱々しく笑いながら気にしなくて良いと返す。
戦いはまだ何も終わっていない、自分の力が必要な場面はこの先何度もやって来る。
そうなった時疲れてマトモに動けませんでは、自分で自分を許せないだろう。
戦いはまだ何も終わっていない、自分の力が必要な場面はこの先何度もやって来る。
そうなった時疲れてマトモに動けませんでは、自分で自分を許せないだろう。
(俺はまだ、折れる訳にはいかない……)
先生やキヴォトスの生徒達、総司令官の陣営、それにチェイスなる男など倒さなくてはならない敵は多い。
加えて先生の言葉がどこまで本当かは分からないが、仮面ライダーが正義のヒーローとは正反対の存在というなら。
ガッチャードですら最初に見せた姿は参加者を欺く演技だったんじゃないかと、疑いを抱きそうになる。
そんな連中が蔓延る島で、マコから託された流子を、自分の助けが必要な人達を、
何よりも、イドラを放って置く選択など最初から取る気はない。
だからひたすら前へ進む。
傷口から血が溢れて止まらない、絆創膏を張っても血が滲めば濡れて簡単に剥がれる。
苦痛に苛まれたままで、それでも残る絆を奪わせない為に戦う。
加えて先生の言葉がどこまで本当かは分からないが、仮面ライダーが正義のヒーローとは正反対の存在というなら。
ガッチャードですら最初に見せた姿は参加者を欺く演技だったんじゃないかと、疑いを抱きそうになる。
そんな連中が蔓延る島で、マコから託された流子を、自分の助けが必要な人達を、
何よりも、イドラを放って置く選択など最初から取る気はない。
だからひたすら前へ進む。
傷口から血が溢れて止まらない、絆創膏を張っても血が滲めば濡れて簡単に剥がれる。
苦痛に苛まれたままで、それでも残る絆を奪わせない為に戦う。
(灯悟……)
明らかに無理をしている灯悟へ、もっと気の利いた慰めを言えれば良かったのかもしれない。
総司令官達との一件で打ちのめされた時に立ち直らせてくれた、大切な仲間はどこにもいない。
しかも騙されていたとはいえ、自分の手でマコを斬ったのだ。
悔やんでいない筈がない、立ち止まって悲しみに沈んでも責められないだろう。
総司令官達との一件で打ちのめされた時に立ち直らせてくれた、大切な仲間はどこにもいない。
しかも騙されていたとはいえ、自分の手でマコを斬ったのだ。
悔やんでいない筈がない、立ち止まって悲しみに沈んでも責められないだろう。
しかし鮮血もまた、マコの死には動揺を隠せなかった。
流子とマコが友情を結び、二人の間に「なんだかよくわからないもの」が生まれる場面を一番近くで見て来たから。
そんな自分の本来の相棒が友の死を知った時どうなるか。
遠くない内に必ず来るその瞬間へ自分でも不可解な痛みを感じ、灯悟へ掛けるべき言葉を上手く思い付けなかった。
流子とマコが友情を結び、二人の間に「なんだかよくわからないもの」が生まれる場面を一番近くで見て来たから。
そんな自分の本来の相棒が友の死を知った時どうなるか。
遠くない内に必ず来るその瞬間へ自分でも不可解な痛みを感じ、灯悟へ掛けるべき言葉を上手く思い付けなかった。
「オーズもありがとうな。お前には助けられてばっかりだぜ」
「悪い奴は許さない」
「悪い奴は許さない」
灯悟を戦場から連れ出し、助けてくれた異形は同じ言葉を繰り返す。
未だ失われていない絆に安堵の想いを抱くが、大きな間違いだ。
オーズ…バッタヤミーが灯悟を連れて逃げたのは絆や友情などではない。
圧倒的な力を振るうアルジュナより、灯悟と共に戦場を離脱する方がリスクが低い。
自分が死なずに欲望を満たせる正義を選んだだけで、心から灯悟を思っての行動ではない。
未だ失われていない絆に安堵の想いを抱くが、大きな間違いだ。
オーズ…バッタヤミーが灯悟を連れて逃げたのは絆や友情などではない。
圧倒的な力を振るうアルジュナより、灯悟と共に戦場を離脱する方がリスクが低い。
自分が死なずに欲望を満たせる正義を選んだだけで、心から灯悟を思っての行動ではない。
正義を果たし欲望のメダルが増え続けるのも、己の信じる絆が一方通行に過ぎないことも。
灯悟には気付けるだけの余裕がまるでなかった。
灯悟には気付けるだけの余裕がまるでなかった。
【エリアF-6/租界/9月2日午前9時30分】
【浅垣灯悟@戦隊レッド 異世界で冒険者になる】
状態:女体化、疲労(大)、ダメージ(大)、精神的なダメージ(極大)、右乳首欠損(処置済み)、若干の火傷(処置済み)
服装:鮮血@キルラキル
装備:キズナブレス@戦隊レッド 異世界で冒険者になる、片太刀バサミ@キルラキル
令呪:残り三画
道具:ころころダンジョくん@Toloveるダークネス、ライドベンダー@仮面ライダーオーズ/OOO、なんでもそうじゅう機(飛行機タイプ)@ドラえもん、セルメダル数枚@仮面ライダーオーズ/OOO、ホットライン
思考
基本:皆の絆を断とうとする主催陣営を倒し、殺し合いを止める
00:マコ……
01:移動し休める場所を探す。
02:鮮血や《仮面ライダーオーズ》と共に行動する。彼等との“絆”を深めたい。
03:イドラやマコの仲間と合流する。または、殺し合いに反対する者達と“絆”を紡ぐ。
04:絆を奪う者達は許さない。特に『先生』には最大限警戒。
05:衣類には拘らない。俺はヒーローとして、《鮮血》と絆を深める為に、女子高生になる!
06:もしイドラが自分の知らない場所で死んでしまった時は……
07:纏流子と会ったら、マコのことを……
参戦時期:少なくともキズナレッド・バースとの交戦前
備考
※女体化した後の外見はキズナレッド・バースの一人である浅垣灯子と酷似しています。
※元着ていた服はドラゴンに燃やされました。
※女体化している時のみ、鮮血を装備できます。
※情報交換し、キルラキル世界の事を多少知りました。
※纏流子を味方で、鬼龍院羅暁を危険人物と認識しています。
※総司令官と配下のロボ(ロボ子)、パンダの怪物を危険人物と認識し、警戒。
※ロボ子はファイティングジャッカルレイダーに変身していたので、外見を知りません。
※総司令官の語る“英雄”は、ずる賢いタヌキで『子供を駒にする危険人物』と思っています。
状態:女体化、疲労(大)、ダメージ(大)、精神的なダメージ(極大)、右乳首欠損(処置済み)、若干の火傷(処置済み)
服装:鮮血@キルラキル
装備:キズナブレス@戦隊レッド 異世界で冒険者になる、片太刀バサミ@キルラキル
令呪:残り三画
道具:ころころダンジョくん@Toloveるダークネス、ライドベンダー@仮面ライダーオーズ/OOO、なんでもそうじゅう機(飛行機タイプ)@ドラえもん、セルメダル数枚@仮面ライダーオーズ/OOO、ホットライン
思考
基本:皆の絆を断とうとする主催陣営を倒し、殺し合いを止める
00:マコ……
01:移動し休める場所を探す。
02:鮮血や《仮面ライダーオーズ》と共に行動する。彼等との“絆”を深めたい。
03:イドラやマコの仲間と合流する。または、殺し合いに反対する者達と“絆”を紡ぐ。
04:絆を奪う者達は許さない。特に『先生』には最大限警戒。
05:衣類には拘らない。俺はヒーローとして、《鮮血》と絆を深める為に、女子高生になる!
06:もしイドラが自分の知らない場所で死んでしまった時は……
07:纏流子と会ったら、マコのことを……
参戦時期:少なくともキズナレッド・バースとの交戦前
備考
※女体化した後の外見はキズナレッド・バースの一人である浅垣灯子と酷似しています。
※元着ていた服はドラゴンに燃やされました。
※女体化している時のみ、鮮血を装備できます。
※情報交換し、キルラキル世界の事を多少知りました。
※纏流子を味方で、鬼龍院羅暁を危険人物と認識しています。
※総司令官と配下のロボ(ロボ子)、パンダの怪物を危険人物と認識し、警戒。
※ロボ子はファイティングジャッカルレイダーに変身していたので、外見を知りません。
※総司令官の語る“英雄”は、ずる賢いタヌキで『子供を駒にする危険人物』と思っています。
[鮮血(意志持ち支給品)@キルラキル]
状態:軽度の損傷(再生中)
思考
基本:仲間と共に殺し合いの打破。
00:マコの死に動揺、流子がこのことを知ったら…
01:灯悟を導き、共に戦う。
02:流子と合流したい。
03:総司令官の世界の“英雄”は本当に危険人物か?
04:《仮面ライダーオーズ》…。信用出来るのか?
※キズナレッドの世界の事や転生した異世界の事を灯悟から教えて貰いました。
※総司令官と配下のロボ(ロボ子)、パンダの怪物を危険人物と認識し、警戒。
※ロボ子はファイティングジャッカルレイダーに変身していたので、外見を知りません。
※総司令官の語る“英雄”の『危険人物』と言う話を疑問視しています。
状態:軽度の損傷(再生中)
思考
基本:仲間と共に殺し合いの打破。
00:マコの死に動揺、流子がこのことを知ったら…
01:灯悟を導き、共に戦う。
02:流子と合流したい。
03:総司令官の世界の“英雄”は本当に危険人物か?
04:《仮面ライダーオーズ》…。信用出来るのか?
※キズナレッドの世界の事や転生した異世界の事を灯悟から教えて貰いました。
※総司令官と配下のロボ(ロボ子)、パンダの怪物を危険人物と認識し、警戒。
※ロボ子はファイティングジャッカルレイダーに変身していたので、外見を知りません。
※総司令官の語る“英雄”の『危険人物』と言う話を疑問視しています。
〈バッタヤミー(NPCモンスター)@仮面ライダーオーズ/OOO〉
状態:中度の負傷、セルメダル増加中
服装:裸
装備:アナザーオーズウォッチ@仮面ライダージオウ
思考(自我はなく、欲望で動く。)
基本:“正義”を行う。
00:悪い奴は許さない。
01:悪い奴は、許さない。
02:わるいやつはゆるさない。
備考
※「悪い奴は許さない。」としか喋れません。
(「トゥ!!」は掛け声です。)
※欲望を満たすと、身体を構成するセルメダルが増え、怪我の修復や、技の強化に繋がります。
※行う“正義”は主観による物で、それが本当に正しい事かは考えません。
※場合によっては度が過ぎた“正義”(暴力)を行う事があります。
状態:中度の負傷、セルメダル増加中
服装:裸
装備:アナザーオーズウォッチ@仮面ライダージオウ
思考(自我はなく、欲望で動く。)
基本:“正義”を行う。
00:悪い奴は許さない。
01:悪い奴は、許さない。
02:わるいやつはゆるさない。
備考
※「悪い奴は許さない。」としか喋れません。
(「トゥ!!」は掛け声です。)
※欲望を満たすと、身体を構成するセルメダルが増え、怪我の修復や、技の強化に繋がります。
※行う“正義”は主観による物で、それが本当に正しい事かは考えません。
※場合によっては度が過ぎた“正義”(暴力)を行う事があります。
◆◆◆
「あっぶなかったァ…あんな化け物までいるなんざ聞いてないっつーの」
ミラーワールドを経由して適当な民家へ到着。
ソファへだらしなく腰を下ろし、エンヴィーは大きく息を吐いた。
ソファへだらしなく腰を下ろし、エンヴィーは大きく息を吐いた。
雑魚ばかりが参加してるとは思っていなかったが、先の黒い男は強いを通り越して異常。
プライドの高いエンヴィーを以てしてアレとまともな戦いが出来るとは、口が裂けても言えない。
ファイズに変身中キツいのを一発もらい、心臓まで潰れた感覚はハッキリ思い出せる。
もし賢者の石のストックが切れていれば確実に死んでいた。
単独であそこまでの力を持つ存在など、それこそ自分達の創造主くらいだろうに。
あんな奴を参加させて優勝どうのと、一体どの口が言えるのだろうか。
プライドの高いエンヴィーを以てしてアレとまともな戦いが出来るとは、口が裂けても言えない。
ファイズに変身中キツいのを一発もらい、心臓まで潰れた感覚はハッキリ思い出せる。
もし賢者の石のストックが切れていれば確実に死んでいた。
単独であそこまでの力を持つ存在など、それこそ自分達の創造主くらいだろうに。
あんな奴を参加させて優勝どうのと、一体どの口が言えるのだろうか。
「ま、面白いもんが見れたから良いけどね」
ヒーロー気取りの暑苦しい男と、能天気な小娘。
自分の嘘に引っ掛かってお仲間同士傷つけ合い、挙句小娘は死亡。
何回思い出しても傑作だ、どうせなら灯悟の手でしっかり殺していればもっと面白かったが。
自分の嘘に引っ掛かってお仲間同士傷つけ合い、挙句小娘は死亡。
何回思い出しても傑作だ、どうせなら灯悟の手でしっかり殺していればもっと面白かったが。
仮面ライダーに変身可能な道具、その言葉に嘘はない。
重大な欠陥が存在する事を、意図的に黙っていただけだ。
重大な欠陥が存在する事を、意図的に黙っていただけだ。
仮面ライダーゼロワン・メタルクラスタホッパー。
それこそがマコが変身したライダー。
特殊金属・飛電メタル製の装甲を持ち、無数の金属製飛蝗を使役し操るゼロワンの強化形態。
本体のスペックは勿論、攻防一体の固有能力はあらゆるマギアやレイダーを寄せ付けない。
それこそがマコが変身したライダー。
特殊金属・飛電メタル製の装甲を持ち、無数の金属製飛蝗を使役し操るゼロワンの強化形態。
本体のスペックは勿論、攻防一体の固有能力はあらゆるマギアやレイダーを寄せ付けない。
但し、変身者の意識が悪意へ幽閉され、自我を保ったまま体のコントロールを失うというデメリットがある。
嘗てゼロワンの元々の変身者である飛電或人も、制御不能へ陥り幾度も苦しんだ。
マコもまたメタルクラスタホッパーに変身中は自らの意志で体を動かせず、目に入る者達へ襲い掛かる暴走状態に追いやられた。
嘗てゼロワンの元々の変身者である飛電或人も、制御不能へ陥り幾度も苦しんだ。
マコもまたメタルクラスタホッパーに変身中は自らの意志で体を動かせず、目に入る者達へ襲い掛かる暴走状態に追いやられた。
もしほんの少しでも何かが違ったら、灯悟達はマコを助けられたかもしれない。
エンヴィーの嘘を見抜き、善が勝って悪が負ける結末を掴めた可能性はゼロじゃない。
ただ致命的に、状況が悪過ぎた。
アルジュナ・オルタという特大の厄ネタと対峙し、誰もが余裕を削り取られた。
違和感に気付く暇も、冷静に見極める観察眼も奪われ、嫉妬のホムンクルスが主催の人形劇は見事に完成。
エンヴィーの嘘を見抜き、善が勝って悪が負ける結末を掴めた可能性はゼロじゃない。
ただ致命的に、状況が悪過ぎた。
アルジュナ・オルタという特大の厄ネタと対峙し、誰もが余裕を削り取られた。
違和感に気付く暇も、冷静に見極める観察眼も奪われ、嫉妬のホムンクルスが主催の人形劇は見事に完成。
「アンタも酷い奴だよなぁ先生?このエンヴィーに殺されちまったせいで、アンタは今じゃ立派な悪人。大好きな生徒達もさぞ迷惑してるだろうねぇ」
今頃は先生に怒りを燃やしてるだろう灯悟を思い浮かべ、堪え切れずに吹き出す。
とっくに死んだ、しかも善人の男へあらぬ恨みをぶつける様のなんと滑稽な事か。
おまけで自分を不愉快にさせたチェイスと果穂も、徐々に追い詰められる筈。
正義のヒーローが同じヒーローの手で殺される。
人間達には最悪の悲劇であり、エンヴィーには最高の喜劇だ。
とっくに死んだ、しかも善人の男へあらぬ恨みをぶつける様のなんと滑稽な事か。
おまけで自分を不愉快にさせたチェイスと果穂も、徐々に追い詰められる筈。
正義のヒーローが同じヒーローの手で殺される。
人間達には最悪の悲劇であり、エンヴィーには最高の喜劇だ。
「放送までは先生の見た目で遊ぶとして、後はこいつに会ってみるのも良いかもな」
プロフィール付きの名簿を開き、画面越しに名前をコツコツと叩く。
纏流子、マコの友人であり人ならざる存在。
生命繊維なる化け物としての本性を、マコが死んだ事実を使って突いてみようか。
纏流子、マコの友人であり人ならざる存在。
生命繊維なる化け物としての本性を、マコが死んだ事実を使って突いてみようか。
楽しみが広がり、玩具となるだろう者達を嘲笑う。
胸の奥へ隠す自らを象徴する感情には、目を背けて。
流子、マコ、鮮血、灯悟、チェイス、果穂。
人間と怪物が手を取り合い絆を結ぶ、その事実へ掻き毟られる感覚を覚えたと、そう認めないように。
胸の奥へ隠す自らを象徴する感情には、目を背けて。
流子、マコ、鮮血、灯悟、チェイス、果穂。
人間と怪物が手を取り合い絆を結ぶ、その事実へ掻き毟られる感覚を覚えたと、そう認めないように。
【エリアD-6とF-6の境界/租界/9月2日午前9時30分】
【エンヴィー@鋼の錬金術師】
状態:先生@ブルーアーカイブに変身、疲労(大)、苛立ち(中・少し解消)
服装:先生の服装
装備:ネオディケイドドライバー@仮面ライダージオウ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、どこでもドア@ドラえもん、ホットライン(簡易プロフィール付き名簿@オリジナルがインストール)
思考
基本:好きにやる
01:アビドス砂漠方面に向かい、この姿でこいつの生徒に会って遊ぶ。
02:先生と仮面ライダーの悪評を広める。
03:纏流子に会ったらお友達の最期を伝えてやるのも良いかもな。
参戦時期:死亡後
備考
※先生の支給品はエンヴィーが回収しました。
※ネオディケイドライバーは戦闘を重ねる毎に、一枚ずつライダーカードが解禁されるよう細工されています。
現在クウガ~ファイズのカードが使用可能です。
状態:先生@ブルーアーカイブに変身、疲労(大)、苛立ち(中・少し解消)
服装:先生の服装
装備:ネオディケイドドライバー@仮面ライダージオウ
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~2、どこでもドア@ドラえもん、ホットライン(簡易プロフィール付き名簿@オリジナルがインストール)
思考
基本:好きにやる
01:アビドス砂漠方面に向かい、この姿でこいつの生徒に会って遊ぶ。
02:先生と仮面ライダーの悪評を広める。
03:纏流子に会ったらお友達の最期を伝えてやるのも良いかもな。
参戦時期:死亡後
備考
※先生の支給品はエンヴィーが回収しました。
※ネオディケイドライバーは戦闘を重ねる毎に、一枚ずつライダーカードが解禁されるよう細工されています。
現在クウガ~ファイズのカードが使用可能です。
◆◆◆
「……っ」
節々の痛みに顔を顰めながら目を開ける。
気分爽快な目覚めとは到底言い難い。
寮の自室のベッドにあるまじき硬さが背中に伝わり、軽く動かせば関節がパキパキと鳴る。
同じ体勢でいたから、そもそもここは見慣れた自分の部屋ですらない。
チラと背後を見やれば冷たい鉄の壁があり、どうやらそこへ寄りかかって座らせられていたと分かった。
気分爽快な目覚めとは到底言い難い。
寮の自室のベッドにあるまじき硬さが背中に伝わり、軽く動かせば関節がパキパキと鳴る。
同じ体勢でいたから、そもそもここは見慣れた自分の部屋ですらない。
チラと背後を見やれば冷たい鉄の壁があり、どうやらそこへ寄りかかって座らせられていたと分かった。
「起きたか」
声は頭上から聞こえ、首を解すようにガクンと見上げる。
この数時間で見飽きた顔が、背を預ける鉄の上に突っ立っていた。
より正確に言うなら、モビルワーカーのハッチ上部で周囲に視線を向けている。
長刀を腰に下げ油断なく見据える姿は様になっているが、向こうは気付いてるのだろうか。
極端な短さでないとはいえ、平城学館の制服も当然スカート。
こっちが顔を上げねばならない場所へ立ってれば、ストッキング越しに履いた色も見える。
この数時間で見飽きた顔が、背を預ける鉄の上に突っ立っていた。
より正確に言うなら、モビルワーカーのハッチ上部で周囲に視線を向けている。
長刀を腰に下げ油断なく見据える姿は様になっているが、向こうは気付いてるのだろうか。
極端な短さでないとはいえ、平城学館の制服も当然スカート。
こっちが顔を上げねばならない場所へ立ってれば、ストッキング越しに履いた色も見える。
「見えてんぞ」
「…?……っ!!」
「…?……っ!!」
慌ててスカートに手をやり隠す。
出会った時から気難しい表情だったが、流石に羞恥はあるらしく頬が赤い。
恨みがましく睨む姫和に、こいつでもこんな顔するのかと至極どうでもいい事を思った。
出会った時から気難しい表情だったが、流石に羞恥はあるらしく頬が赤い。
恨みがましく睨む姫和に、こいつでもこんな顔するのかと至極どうでもいい事を思った。
「色気のない中坊の下着に食いつく程餓えてねぇよ」
「何だその言い草は!?」
「何だその言い草は!?」
見たくて見た訳でないにしても、あんまりな言い方だった。
飛び降り食って掛かるが、当の龍園は気怠そうに立ち上がり頭を掻く。
先程からもう一人の姿が見当たらない、まさか黒い男相手に下手を打ったのではあるまいか。
飛び降り食って掛かるが、当の龍園は気怠そうに立ち上がり頭を掻く。
先程からもう一人の姿が見当たらない、まさか黒い男相手に下手を打ったのではあるまいか。
「起きて早々、ガキのラブコメやれる元気はあるみてぇだな」
浮かんだ悪い予感は本人がアッサリ顔を出し、ただの杞憂で済む。
三人共に生き延びたと分かり、モビルワーカーをリュックサックへ一旦収納。
近場の民家へ移動し腰を下ろした。
三人共に生き延びたと分かり、モビルワーカーをリュックサックへ一旦収納。
近場の民家へ移動し腰を下ろした。
快適の二文字が明後日の方向へすっ飛んだ空の旅を経て、モビルワーカーは無事着地。
というよりは地面が近くなった頃合いを見て甚爾が先に降り、両手でモビルワーカーを受け止めたのである。
刀使でもここまで出鱈目な動きには出ず、どこか疲れた目を姫和に向けられたがともかく。
ホットラインを使い現在地を見れば、アルジュナとぶつかった場所からおよそ2エリア分離れていた。
油断はしないが幾ら何でもまたすぐ遭遇はないだろうと考え、直後空気を読まずにNPCの集団が出現。
掃除を甚爾に任せ、姫和は気絶中の龍園の元へ残ったのだった。
というよりは地面が近くなった頃合いを見て甚爾が先に降り、両手でモビルワーカーを受け止めたのである。
刀使でもここまで出鱈目な動きには出ず、どこか疲れた目を姫和に向けられたがともかく。
ホットラインを使い現在地を見れば、アルジュナとぶつかった場所からおよそ2エリア分離れていた。
油断はしないが幾ら何でもまたすぐ遭遇はないだろうと考え、直後空気を読まずにNPCの集団が出現。
掃除を甚爾に任せ、姫和は気絶中の龍園の元へ残ったのだった。
「ほらよ、起きたならそろそろ腹になんか入れとけ」
「どっから持って来やがった?」
「わらわら湧く連中を潰したご褒美、ってとこかね」
「どっから持って来やがった?」
「わらわら湧く連中を潰したご褒美、ってとこかね」
渡されたのは熱々の丼と箸。
蓋を開けば、大盛りの白米の上から濃い目の味付けの肉がギッシリ。
天辺の卵をどのタイミングで崩すかは自由、付け合わせで漬物も二つ添えて。
ドロップ品で手に入った中華料理店愛家の看板メニュー、それが見事に三個。
ついでにそこらの販売機を軽く(甚爾基準)小突き、手に入れたミネラルウォーターを渡してやる。
蓋を開けば、大盛りの白米の上から濃い目の味付けの肉がギッシリ。
天辺の卵をどのタイミングで崩すかは自由、付け合わせで漬物も二つ添えて。
ドロップ品で手に入った中華料理店愛家の看板メニュー、それが見事に三個。
ついでにそこらの販売機を軽く(甚爾基準)小突き、手に入れたミネラルウォーターを渡してやる。
「…やけに気遣いしやがるが、どういう風の吹き回しだ?」
「素直に親切心だって受け取れよ。まあ、追加報酬分で少しくらいサービスしてやっただけだ」
「素直に親切心だって受け取れよ。まあ、追加報酬分で少しくらいサービスしてやっただけだ」
ヒラヒラと動かす手には赤いメモリ。
手に入れた過程はどうあれ、仮面ライダーアクセルに変身する道具だ。
100万ぽっちじゃ遠くない内に雇用へ限界が来たが、これで暫くは延長決定。
言い終えると肉丼に口を付け、腹の中へ搔っ込む。
雇い主が食べ始めるまで待つつもりはないらしかった。
手に入れた過程はどうあれ、仮面ライダーアクセルに変身する道具だ。
100万ぽっちじゃ遠くない内に雇用へ限界が来たが、これで暫くは延長決定。
言い終えると肉丼に口を付け、腹の中へ搔っ込む。
雇い主が食べ始めるまで待つつもりはないらしかった。
貰った物を突っ撥ねる気はなく、食って体力を付けるのも間違いではない。
龍園もまた口へ肉丼を運び租借、時折水で喉を潤しながら食べ進める。
龍園もまた口へ肉丼を運び租借、時折水で喉を潤しながら食べ進める。
挨拶も言わずに食べる男二人へ呆れつつ、食事の必要性は姫和とて分からんでもない。
腹が減っては戦は出来ぬとは、逃避行中の可奈美の言葉だったか。
ただついさっき死者が出たのを思うと、食欲が湧こう筈もなく。
一度も会話しておらず、マコという名前なのを知った程度。
それでも灯悟が嘆く姿を見ただけに、あんな死に方をしていい人間でないのは察しが付く。
救えたかもしれない命を取り零し、何も感じない程冷徹じゃあない。
腹が減っては戦は出来ぬとは、逃避行中の可奈美の言葉だったか。
ただついさっき死者が出たのを思うと、食欲が湧こう筈もなく。
一度も会話しておらず、マコという名前なのを知った程度。
それでも灯悟が嘆く姿を見ただけに、あんな死に方をしていい人間でないのは察しが付く。
救えたかもしれない命を取り零し、何も感じない程冷徹じゃあない。
(だとしても、立ち竦む理由にはならないか……)
心にモヤは掛かるが、蹲って戦いを放り投げるような傷に非ず。
もう一度会いたい者達に会うまで、止まれと言われても突き進んでやる。
いただきますと小さく口にし、箸へ手を伸ばす。
ボリューム満点の肉丼へ苦戦しつつも、今後の戦いの為の糧にしておく。
もう一度会いたい者達に会うまで、止まれと言われても突き進んでやる。
いただきますと小さく口にし、箸へ手を伸ばす。
ボリューム満点の肉丼へ苦戦しつつも、今後の戦いの為の糧にしておく。
(収穫はあったが、満足のいく結果とは言えねぇな)
黄身を絡めた肉を米と共に味わいながら、今回の戦闘を龍園は振り返る。
アクセルドライバーを手に入れ、甚爾への報酬上乗せと戦力強化が叶った。
それは良い、これで少なくとも即座に手を切られはしない筈。
同時にもし甚爾が他者に引き抜かれ敵に回った場合、脅威の度合いが増す事にも繋がる。
契約継続の為には今後も仮面ライダーの変身道具や起動鍵、その他報酬になり得るアイテムの確保は必須。
甚爾に渡す報酬だけでなく、龍園自身が使う武器としても多く手に入れ損は無い。
アクセルドライバーを手に入れ、甚爾への報酬上乗せと戦力強化が叶った。
それは良い、これで少なくとも即座に手を切られはしない筈。
同時にもし甚爾が他者に引き抜かれ敵に回った場合、脅威の度合いが増す事にも繋がる。
契約継続の為には今後も仮面ライダーの変身道具や起動鍵、その他報酬になり得るアイテムの確保は必須。
甚爾に渡す報酬だけでなく、龍園自身が使う武器としても多く手に入れ損は無い。
(あの女から根こそぎ奪っとけば良かったか?)
多少の苛立ち交じりにさとうの顔を頭に浮かべる。
別に、あの場で保身を優先したのを強く詰る気は毛頭ない。
何だかんだ自分の命が一番、共倒れは御免。
といった考えを理解不能と断じるつもりはなく、まあそういう奴だっているだろうとは分かる。
だからといってスタンガンを食らわせた件については、流石に腹の虫が据えかねる部分がない訳ではなかった。
とはいえ自分の油断があったのもまた否定出来ず、そこは反省点として受け止める。
別に、あの場で保身を優先したのを強く詰る気は毛頭ない。
何だかんだ自分の命が一番、共倒れは御免。
といった考えを理解不能と断じるつもりはなく、まあそういう奴だっているだろうとは分かる。
だからといってスタンガンを食らわせた件については、流石に腹の虫が据えかねる部分がない訳ではなかった。
とはいえ自分の油断があったのもまた否定出来ず、そこは反省点として受け止める。
(後はアイツらか……)
途中から現れ協力し戦ったが、よく分からない裏切りだ何だが起きて散り散りになった連中。
少なくとも灯悟という女(実際は男)は、話が通じるし次に会っての共闘は不可能じゃない。
如何にもな正義感の強さは龍園と相性が良いとは言えない。
それでもいきなり電撃を浴びせる女よりは、遥かにマシな参加者だろう。
一方で先生と呼ばれた男には警戒が必要。
あんな緊迫した状況で場を引っ掻き回す性根だ、放って置けば今後も何をしでかすやら。
少なくとも灯悟という女(実際は男)は、話が通じるし次に会っての共闘は不可能じゃない。
如何にもな正義感の強さは龍園と相性が良いとは言えない。
それでもいきなり電撃を浴びせる女よりは、遥かにマシな参加者だろう。
一方で先生と呼ばれた男には警戒が必要。
あんな緊迫した状況で場を引っ掻き回す性根だ、放って置けば今後も何をしでかすやら。
(で、一番頭が痛くなるのがあの色黒野郎だな)
正直思い出すだけでうんざりするが、考えない訳にもいかない。
甚爾やグラファイト、斧を持った乱入者も化け物染みた強さである。
しかし黒い男は天災が人間に近い形を取ったような存在。
参加者である以上は自分達と同じく、バグスターウイルスに感染してるのは間違いない。
だったらレジスターの破壊で消滅へ追いやれる、と言うだけなら簡単だが実行に移せるかは全く別の話。
しかも甚爾の話では、あの男と渡り合える女もいたとのこと。
主催者が何を考えて連中を参加させたのか、理解できないししたくもなかった。
甚爾やグラファイト、斧を持った乱入者も化け物染みた強さである。
しかし黒い男は天災が人間に近い形を取ったような存在。
参加者である以上は自分達と同じく、バグスターウイルスに感染してるのは間違いない。
だったらレジスターの破壊で消滅へ追いやれる、と言うだけなら簡単だが実行に移せるかは全く別の話。
しかも甚爾の話では、あの男と渡り合える女もいたとのこと。
主催者が何を考えて連中を参加させたのか、理解できないししたくもなかった。
頭を働かせる間も箸は止めず、やがて三人共に食事を終える。
先程の戦いで散々走らせた甲斐もあって、モビルワーカーの操縦にも大分慣れた。
コックピットに龍園が乗り込み運転を担当、指揮官用に取り付けた座席には姫和が立つ。
閉めたハッチの上には甚爾が寝そべり、出発準備完了。
緊張感の無いリラックスした体勢であっても、奇襲や狙撃があれば即座に対処可能なのが伏黒甚爾という男。
能力の高さに今更ケチを付ける気はなく、呆れつつも文句は飛ばない。
先程の戦いで散々走らせた甲斐もあって、モビルワーカーの操縦にも大分慣れた。
コックピットに龍園が乗り込み運転を担当、指揮官用に取り付けた座席には姫和が立つ。
閉めたハッチの上には甚爾が寝そべり、出発準備完了。
緊張感の無いリラックスした体勢であっても、奇襲や狙撃があれば即座に対処可能なのが伏黒甚爾という男。
能力の高さに今更ケチを付ける気はなく、呆れつつも文句は飛ばない。
「龍園、ここからどう動く?」
「そうだな……」
「そうだな……」
地図を睨みながら考え込む。
他参加者との接触に動くか、だとすればどこへ向かうか。
或いはいっそ放送までの残り数時間を姫和の調伏に使い、手札を増やしておくか。
他参加者との接触に動くか、だとすればどこへ向かうか。
或いはいっそ放送までの残り数時間を姫和の調伏に使い、手札を増やしておくか。
「ああそういや、お前を守る為に十条のお嬢ちゃんは令呪を使ったらしいぜ」
思い出したように欠伸交じりに告げられ、思わず彼女を見上げた。
ハッチが閉まっており顔は見えないが、向こうの声は聞こえる。
ハッチが閉まっており顔は見えないが、向こうの声は聞こえる。
「監視対象とはいえ死んで欲しいと思ってなかっただけだ。それにお前には一度助けられた借りもある、恩着せがましくするつもりはない」
「そうかよ。まあ礼は言っとく」
「そうかよ。まあ礼は言っとく」
暑苦しい友情を築くつもりはなくとも、令呪を切らせたのは事実。
互いにアッサリとしたやり取りだが、特に問題もない。
少なくとも変に畏まられるよりは余程接し易かった。
互いにアッサリとしたやり取りだが、特に問題もない。
少なくとも変に畏まられるよりは余程接し易かった。
【エリアC-7/租界/9月2日午前9時30分】
【十条姫和@刀使ノ巫女】
状態:疲労(大)
服装:平城学園の制服
装備:十種影法術@呪術廻戦、無銘刀・白@戦国BASARA3
令呪:残り二画
道具:治療キット@ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン、ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:殺し合いには乗らない、元の世界に帰る。
01:業腹だが、この男(龍園)の誘いに乗る。あくまで監視のため。
02:可奈美や皆のことが心配。
03:殺すという手段は選びたくないが、もしもの時は……
04:テレビ局周辺で参加者を探すか、調伏で手札を増やすか…
05:レンのことが気掛かり。残して良かったのだろうか。
参戦時期:最終回、隠世から柊篝と別れて可奈美と共に現世へと戻る最中
備考
※十種影法術は現在玉犬、鵺が調伏済みです。
状態:疲労(大)
服装:平城学園の制服
装備:十種影法術@呪術廻戦、無銘刀・白@戦国BASARA3
令呪:残り二画
道具:治療キット@ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン、ランダムアイテム×0~1、ホットライン
思考
基本:殺し合いには乗らない、元の世界に帰る。
01:業腹だが、この男(龍園)の誘いに乗る。あくまで監視のため。
02:可奈美や皆のことが心配。
03:殺すという手段は選びたくないが、もしもの時は……
04:テレビ局周辺で参加者を探すか、調伏で手札を増やすか…
05:レンのことが気掛かり。残して良かったのだろうか。
参戦時期:最終回、隠世から柊篝と別れて可奈美と共に現世へと戻る最中
備考
※十種影法術は現在玉犬、鵺が調伏済みです。
【龍園翔@ようこそ実力至上主義の教室へ】
状態:ダメージ(大)、体に若干の痺れ(時間経過で回復)、精神的疲労(小)、綾小路への怒り
服装:高度育成高校の制服(男)
装備:個性『スティール』@僕のヒーローアカデミア、モビルワーカー(オルガ機)@機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
令呪:残り三画
道具:ホットライン
思考
基本:元の世界に戻る。恐怖に屈するつもりはない。
01:まずは仲間集め。一先ずはこの女を引き入れれたのは上出来か。
02:テレビ局周辺で参加者を探していく。それか、先に十条の調伏に付き合うか?
03:綾小路の野郎、何をやってやがる。
04:他の同じ学園の連中は……まあ、合流する必要もねえか。
05:グラファイトの言う友を探してみる。
06:仮面ライダーに変身する道具や起動鍵を、なるべく多めに手に入れておきたい。
07:蛮野はイマイチ信用出来ないが、レンのお守をする気も無い。
参戦時期:11巻、Bクラスに勝利後
備考
※個性『スティール』により肉体を鉄のコーティングが可能になりました。
状態:ダメージ(大)、体に若干の痺れ(時間経過で回復)、精神的疲労(小)、綾小路への怒り
服装:高度育成高校の制服(男)
装備:個性『スティール』@僕のヒーローアカデミア、モビルワーカー(オルガ機)@機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
令呪:残り三画
道具:ホットライン
思考
基本:元の世界に戻る。恐怖に屈するつもりはない。
01:まずは仲間集め。一先ずはこの女を引き入れれたのは上出来か。
02:テレビ局周辺で参加者を探していく。それか、先に十条の調伏に付き合うか?
03:綾小路の野郎、何をやってやがる。
04:他の同じ学園の連中は……まあ、合流する必要もねえか。
05:グラファイトの言う友を探してみる。
06:仮面ライダーに変身する道具や起動鍵を、なるべく多めに手に入れておきたい。
07:蛮野はイマイチ信用出来ないが、レンのお守をする気も無い。
参戦時期:11巻、Bクラスに勝利後
備考
※個性『スティール』により肉体を鉄のコーティングが可能になりました。
【伏黒甚爾@呪術廻戦】
状態:疲労(中)、軽度~中度の火傷
服装:仕事用の私服
装備:アクセルドライバー&T2アクセルメモリ@仮面ライダーW、エンジンブレード&エンジンメモリ@仮面ライダーW
令呪:残り三画
道具:100万が入ったトランクケース@現実、バショー扇@ドラえもん、ホットライン
思考
基本:生存優先。
01:支払われた報酬分はきっちり働くが、まあ上乗せは欲しいところ。取り敢えず追加分で契約更新。
02:加茂憲倫、と来たか。
03:まさかこんなところで禪院家の術式が見れるとはな。
04:あんな化け物まで参加させたのか?イカレてんな。
参戦時期:死亡後
備考
状態:疲労(中)、軽度~中度の火傷
服装:仕事用の私服
装備:アクセルドライバー&T2アクセルメモリ@仮面ライダーW、エンジンブレード&エンジンメモリ@仮面ライダーW
令呪:残り三画
道具:100万が入ったトランクケース@現実、バショー扇@ドラえもん、ホットライン
思考
基本:生存優先。
01:支払われた報酬分はきっちり働くが、まあ上乗せは欲しいところ。取り敢えず追加分で契約更新。
02:加茂憲倫、と来たか。
03:まさかこんなところで禪院家の術式が見れるとはな。
04:あんな化け物まで参加させたのか?イカレてんな。
参戦時期:死亡後
備考
◆◆◆
逃げ延びた先でさとうは、リュックサックへ新たに手に入れた道具を仕舞う。
飛電ゼロワンドライバーとメタルクラスタホッパープログライズキー。
更には参加者共通で装着されたレジスターもだ。
これらの回収を成し遂げたのは、契約モンスターのデストワイルダー。
ミラーワールドを行き来可能なのはライダーだけじゃない。
元々住まうミラーモンスターも当然の如く、反射物を使って自由に入れる。
地面へ落ちた変身ツールに加え、マコの死体を主の元まで運んで来た。
飛電ゼロワンドライバーとメタルクラスタホッパープログライズキー。
更には参加者共通で装着されたレジスターもだ。
これらの回収を成し遂げたのは、契約モンスターのデストワイルダー。
ミラーワールドを行き来可能なのはライダーだけじゃない。
元々住まうミラーモンスターも当然の如く、反射物を使って自由に入れる。
地面へ落ちた変身ツールに加え、マコの死体を主の元まで運んで来た。
レジスターを切り離された少女の死体を、ご馳走にありついたように貪るモンスターから目を外す。
あの場に残って龍園達に手を貸し、生き延びられるかどうかも分からない戦いを続ける。
さとうからすれば全く価値の見出せない自殺行為だ。
連中と共倒れし、しおとの元の生活が永遠に叶わなくなるなど冗談ではない。
あの場に残って龍園達に手を貸し、生き延びられるかどうかも分からない戦いを続ける。
さとうからすれば全く価値の見出せない自殺行為だ。
連中と共倒れし、しおとの元の生活が永遠に叶わなくなるなど冗談ではない。
必要な物は手に入った。
ライダーに変身する道具とレジスター。
これらに加えてアーリャが持っていたアタッシュケース。
以上を持参すればルルーシュとて邪険には扱わず、融通を利かせてもらえる可能性は低くない。
しおの捜索及び二人揃っての脱出、絶対に譲れない目的の為には自分一人の力では非常に難しい。
都合が良い利用相手であるルルーシュの元へ急いで向かう。
道中、しおが見付かるのが最も理想的な展開だが。
ライダーに変身する道具とレジスター。
これらに加えてアーリャが持っていたアタッシュケース。
以上を持参すればルルーシュとて邪険には扱わず、融通を利かせてもらえる可能性は低くない。
しおの捜索及び二人揃っての脱出、絶対に譲れない目的の為には自分一人の力では非常に難しい。
都合が良い利用相手であるルルーシュの元へ急いで向かう。
道中、しおが見付かるのが最も理想的な展開だが。
「……」
チラとガラスの向こうを見れば食事を終えたのか、そこにもう少女は残骸一つ残っていない。
今更罪悪感は湧かない、名前は知らないし会話だって一度もしなかった。
愛の為に必要だからやった、それだけ。
しおと会ったあの日から何も変わらない、愛の為なら自分は何だって出来る。
今更罪悪感は湧かない、名前は知らないし会話だって一度もしなかった。
愛の為に必要だからやった、それだけ。
しおと会ったあの日から何も変わらない、愛の為なら自分は何だって出来る。
本当にそうか?
先の場に残って龍園達に手を貸すのは、悪手とも言い切れなかったんじゃないか。
タイガへ変身し戦うか、或いは支給品を貸し出し向こうの戦力に充てるだけでも状況が変わった可能性はゼロじゃない。
そうやって恩を売っておけば、向こうもある程度は自分に手を貸したかもしれない。
最初に会った男二人を殺した件で他参加者に警戒されても、場を取りなしてくれたり。
或いはしおの捜索だって、龍園と甚爾はともかく姫和は恐らく引き受けたのではないか。
彼らに借りを作り損はなかったかもしれないと、さとうが気付かない筈がない。
にも関わらず逃げたのは、全滅するリスクを背負いたくなかったから?
それもあるだろうがしかし、本当の理由はもっと別。
タイガへ変身し戦うか、或いは支給品を貸し出し向こうの戦力に充てるだけでも状況が変わった可能性はゼロじゃない。
そうやって恩を売っておけば、向こうもある程度は自分に手を貸したかもしれない。
最初に会った男二人を殺した件で他参加者に警戒されても、場を取りなしてくれたり。
或いはしおの捜索だって、龍園と甚爾はともかく姫和は恐らく引き受けたのではないか。
彼らに借りを作り損はなかったかもしれないと、さとうが気付かない筈がない。
にも関わらず逃げたのは、全滅するリスクを背負いたくなかったから?
それもあるだろうがしかし、本当の理由はもっと別。
黒い神が恐ろしかったから。
一秒でも早くあの場から逃げ出したかったから。
だからしおを見付ける為の先を見据えた方針を無視してまで、逃走を選んだんじゃあないか。
一秒でも早くあの場から逃げ出したかったから。
だからしおを見付ける為の先を見据えた方針を無視してまで、逃走を選んだんじゃあないか。
「違うっ!!」
自分で浮かんだ考えを強く否定する。
そんなことある訳ない、あっていい筈がない。
初めて、初めて本気で好きになった女の子。
自分に本当の愛を教えてくれた、甘くて心をふわふわに満たしてくれるさとうだけの天使。
しおよりも、自身に巣食う恐怖が上だなんて絶対に認めない。
そんなことある訳ない、あっていい筈がない。
初めて、初めて本気で好きになった女の子。
自分に本当の愛を教えてくれた、甘くて心をふわふわに満たしてくれるさとうだけの天使。
しおよりも、自身に巣食う恐怖が上だなんて絶対に認めない。
馬鹿げた妄想を振り払うように、皇帝の根城と化したテレビ局へ足早に向かう。
空っぽだった瓶の中へ、蕩けそうな砂糖菓子とは別に、黒い輝きが生まれたのを気付こうともせず。
空っぽだった瓶の中へ、蕩けそうな砂糖菓子とは別に、黒い輝きが生まれたのを気付こうともせず。
【エリアE-6とE-7の境界/租界/9月2日午前9時30分】
【松坂さとう@ハッピーシュガーライフ】
状態:疲労(大)、ダメージ(中)、ノワルへの嫌悪(大)、アルジュナへの恐怖(大)、不安による焦り(極大)
服装:ファーストリコリスの制服@リコリス・リコイル
装備:仮面ライダータイガのデッキ@仮面ライダー龍騎、キルアのスタンガン@HUNTER×HUNTER
令呪:残り三画
道具:ランダム支給品0~2(確認済み)、ホットライン×2、サバイバルナイフ@現実、ライダーガシャットケース@仮面ライダーエグゼイド、11本のプロトガシャット@仮面ライダーエグゼイド、ヴェルデバスターガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER、飛電ゼロワンドライバー&メタルクラスタホッパープログライズキー@仮面ライダーゼロワン、さとうの制服(Yシャツの一部が引き裂かれている)、レジスター(マコ)
思考
基本方針:しおちゃんと二人で元の世界に戻る
00:私はしおちゃんとの愛を裏切ってなんかない……
01:しおちゃんを探す
02:テレビ局に行きルルーシュの部下になることも検討。
03:↑に並行してしおちゃんと一緒に元の世界に戻る方法を探す
04:邪魔をする存在には容赦しない
05:アタッシュケース(ライダーガシャットケース)に何かある……?
参戦時期:アニメ3話でしおちゃんが家にいないのを気付いた頃
備考
※神戸しおは自身と同じ時間軸から参戦していると思っています。
状態:疲労(大)、ダメージ(中)、ノワルへの嫌悪(大)、アルジュナへの恐怖(大)、不安による焦り(極大)
服装:ファーストリコリスの制服@リコリス・リコイル
装備:仮面ライダータイガのデッキ@仮面ライダー龍騎、キルアのスタンガン@HUNTER×HUNTER
令呪:残り三画
道具:ランダム支給品0~2(確認済み)、ホットライン×2、サバイバルナイフ@現実、ライダーガシャットケース@仮面ライダーエグゼイド、11本のプロトガシャット@仮面ライダーエグゼイド、ヴェルデバスターガンダムの起動鍵@機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER、飛電ゼロワンドライバー&メタルクラスタホッパープログライズキー@仮面ライダーゼロワン、さとうの制服(Yシャツの一部が引き裂かれている)、レジスター(マコ)
思考
基本方針:しおちゃんと二人で元の世界に戻る
00:私はしおちゃんとの愛を裏切ってなんかない……
01:しおちゃんを探す
02:テレビ局に行きルルーシュの部下になることも検討。
03:↑に並行してしおちゃんと一緒に元の世界に戻る方法を探す
04:邪魔をする存在には容赦しない
05:アタッシュケース(ライダーガシャットケース)に何かある……?
参戦時期:アニメ3話でしおちゃんが家にいないのを気付いた頃
備考
※神戸しおは自身と同じ時間軸から参戦していると思っています。
『支給品紹介』
【モビルワーカー(オルガ機)@機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ】
…龍園翔に支給。
厄祭戦後の世界における主要兵器および作業機械。
装甲戦闘車両の延長上にあるメカで、水素エンジンを動力源とする。
CGS乗っ取り後も鉄華団が引き続き使用。両サイドに30mm機銃を装備。
団長のオルガ・イツカが乗る指揮官機であり、後部に搭乗ブロックが設けられ、センサー類が追加されている。
本ロワでは操縦システムがある程度簡易化された状態で支給。
…龍園翔に支給。
厄祭戦後の世界における主要兵器および作業機械。
装甲戦闘車両の延長上にあるメカで、水素エンジンを動力源とする。
CGS乗っ取り後も鉄華団が引き続き使用。両サイドに30mm機銃を装備。
団長のオルガ・イツカが乗る指揮官機であり、後部に搭乗ブロックが設けられ、センサー類が追加されている。
本ロワでは操縦システムがある程度簡易化された状態で支給。
【アクセルドライバー@仮面ライダーW】
…アリサ・ミハイロヴナ・九条に支給。
シュラウドが開発した仮面ライダーアクセルの変身ベルト。外見はバイクのスロットルを模している。
ダブルドライバーと同様に普段はバックルの状態で携帯、腹部に当てることで自動的にベルトが伸長して装着される。
バックル中央のモノスロットにアクセルメモリを装填し、パワースロットルを捻ることで装着者をアクセルに変身させる。
…アリサ・ミハイロヴナ・九条に支給。
シュラウドが開発した仮面ライダーアクセルの変身ベルト。外見はバイクのスロットルを模している。
ダブルドライバーと同様に普段はバックルの状態で携帯、腹部に当てることで自動的にベルトが伸長して装着される。
バックル中央のモノスロットにアクセルメモリを装填し、パワースロットルを捻ることで装着者をアクセルに変身させる。
【T2アクセルメモリ@仮面ライダーW】
アクセルドライバーとセットで支給。
加速の記憶を宿したガイアメモリ。
身体能力を強化し、熱風が生まれるほどの超加速力とオートバイのような形態への変形能力を与える。
T2ガイアメモリ共通の特徴として、人体に直接挿入しドーパントにも変身が可能。
アクセルドライバーとセットで支給。
加速の記憶を宿したガイアメモリ。
身体能力を強化し、熱風が生まれるほどの超加速力とオートバイのような形態への変形能力を与える。
T2ガイアメモリ共通の特徴として、人体に直接挿入しドーパントにも変身が可能。
【エンジンブレード@仮面ライダーW】
…伏黒甚爾に支給。
仮面ライダーアクセル専用の対ドーパント用多機能型大型剣。
20kgもの総重量があり、生身の人間の腕力ではその重さ故に戦闘はおろか携行すらままならない。
鋭利なグランチタン製の刀身・ガイアブレードとその重量により、単体でも相当なダメージを与える斬撃を放つ。
メモリスロットに前述のエンジンメモリを装填しトリガーを引くことで、エンジンパワーを付加した攻撃を繰り出す。
シュラウドが設計した為、Wのガイアメモリとある程度の互換性がある。
…伏黒甚爾に支給。
仮面ライダーアクセル専用の対ドーパント用多機能型大型剣。
20kgもの総重量があり、生身の人間の腕力ではその重さ故に戦闘はおろか携行すらままならない。
鋭利なグランチタン製の刀身・ガイアブレードとその重量により、単体でも相当なダメージを与える斬撃を放つ。
メモリスロットに前述のエンジンメモリを装填しトリガーを引くことで、エンジンパワーを付加した攻撃を繰り出す。
シュラウドが設計した為、Wのガイアメモリとある程度の互換性がある。
【エンジンメモリ@仮面ライダーW】
エンジンブレードとセットで支給。
エンジンブレード専用の多機能型ギジメモリ。
アクセルメモリの触媒としての役割を果たし、ジェット、エレクトリック、スチームの3種類のパワーを引き出す。
エンジンブレードとセットで支給。
エンジンブレード専用の多機能型ギジメモリ。
アクセルメモリの触媒としての役割を果たし、ジェット、エレクトリック、スチームの3種類のパワーを引き出す。
【バショー扇@ドラえもん】
…伏黒甚爾に支給。
22世紀のひみつ道具の一つで、どんな種類の風でもだすことのできる扇。
握りの部分のダイヤルで風の吹き続ける時間、マイクで香りなどの風の種類、扇の振り方で風向きや強さを自在に操ることができる。
…伏黒甚爾に支給。
22世紀のひみつ道具の一つで、どんな種類の風でもだすことのできる扇。
握りの部分のダイヤルで風の吹き続ける時間、マイクで香りなどの風の種類、扇の振り方で風向きや強さを自在に操ることができる。
【飛電ゼロワンドライバー@仮面ライダーゼロワン】
…エンヴィーに支給。
飛電或人が仮面ライダーゼロワンへの変身時に使用するドライバー。
プログライズキーを読み込ませ装填することで、各形態に変身が可能。
飛電インテリジェンス及び飛電製作所社長の或人以外には使えないが、殺し合いでは全参加者が使用可能に調整されている。
…エンヴィーに支給。
飛電或人が仮面ライダーゼロワンへの変身時に使用するドライバー。
プログライズキーを読み込ませ装填することで、各形態に変身が可能。
飛電インテリジェンス及び飛電製作所社長の或人以外には使えないが、殺し合いでは全参加者が使用可能に調整されている。
【メタルクラスタホッパープログライズキー@仮面ライダーゼロワン】
飛電ゼロワンドライバーとセットで支給。
アークの技術を用いて天津垓が構築した、メタルクラスタホッパーに変身するためのプログライズキー。
一度読み込めば拡張ユニットーに内蔵されているプログラムによって、他のプログライズキーの読み込みを阻害する。
この為メタルクラスタホッパー以外の形態への変身が不可能となる。
更に変身者の意識を悪意に満ちたデータ空間に幽閉し、本人の意識はあるものの制御不能になり、敵味方の見境なく強力な攻撃を加える。
飛電ゼロワンドライバーとセットで支給。
アークの技術を用いて天津垓が構築した、メタルクラスタホッパーに変身するためのプログライズキー。
一度読み込めば拡張ユニットーに内蔵されているプログラムによって、他のプログライズキーの読み込みを阻害する。
この為メタルクラスタホッパー以外の形態への変身が不可能となる。
更に変身者の意識を悪意に満ちたデータ空間に幽閉し、本人の意識はあるものの制御不能になり、敵味方の見境なく強力な攻撃を加える。
『ドロップアイテム紹介』
【無銘刀・白@戦国BASARA3】
…伏黒甚爾が入手。
西軍総大将・石田三成の愛刀。
装備するとソードスキルとして三成の使う固有技、固有奥義が使用可能になる他、敏捷性が大幅に強化される。
縦横無尽の斬撃を繰り出すバサラ技も使えるが、連続使用はできない。
また令呪一画を使うことで、全能力を爆発的に引き上げる戦極ドライブを発動可能。
…伏黒甚爾が入手。
西軍総大将・石田三成の愛刀。
装備するとソードスキルとして三成の使う固有技、固有奥義が使用可能になる他、敏捷性が大幅に強化される。
縦横無尽の斬撃を繰り出すバサラ技も使えるが、連続使用はできない。
また令呪一画を使うことで、全能力を爆発的に引き上げる戦極ドライブを発動可能。
【肉丼@ペルソナ4】
…伏黒甚爾が入手。
稲羽市中央通り商店街にある定食屋「中華料理店 愛家」にあるメニューのひとつ。
値段は一杯800円で、主人公は金曜日~日曜日の間に食べることが出来る。
とにかくボリューム満点で、主人公は食べると「寛容さ」が上がるほどだが、肉好きの里中千枝は捜査のついでにペロっと食べてしまう。
…伏黒甚爾が入手。
稲羽市中央通り商店街にある定食屋「中華料理店 愛家」にあるメニューのひとつ。
値段は一杯800円で、主人公は金曜日~日曜日の間に食べることが出来る。
とにかくボリューム満点で、主人公は食べると「寛容さ」が上がるほどだが、肉好きの里中千枝は捜査のついでにペロっと食べてしまう。
『NPC紹介』
058:ファントムパレード(中編) | 投下順 | 059:そうじゃないだろ |
時系列順 | 074:散華 | |
龍園翔 | 093:昨日へは決して進めないから | |
十条姫和 | ||
伏黒甚爾 | ||
松坂さとう | 059:そうじゃないだろ | |
アルジュナ・オルタ | ||
キズナレッド | 073:アナザーオーズ | |
バッタヤミー | ||
満艦飾マコ | GAME OVER | |
エンヴィー |