――かもしれない何かの話 ◆ARe2lZhvho
to:都城王土
発信しますか?
⇒はい
いいえ
タン
とぅるるるるるるる……
ピッ
「俺だ」
「現在はどちらに?」
「学園の西、まだエリア内だ」
「では、そのまま西へ向かってクラッシュクラシックへ向かってください」
「用件は?」
「先ほどと同じく参加者と接触を。『例のもの』を渡してしまっても構いませんよ、もうこちらで持っておく必要もなくなりましたので」
「そうか。で、誰になりそうなんだ?『それ』を渡すことになるかもしれないのは」
「
戦場ヶ原ひたぎ、でなければ
零崎人識、ですね」
「ほう、その二人か。ともかく了解だ」
「終わりましたら連絡お願いしますね、では」
プツッ――ツーツーツー……
「さて、と……」
カタカタカタ……………………
to:戦場ヶ原ひたぎ
送信しますか?
⇒はい
いいえ
タン
■ ■
これからどこへ向かうか考えて、先ほどは立ち寄れなかったクラッシュクラシックを目的地に定めたそのときだった。
ポケットに入れていた携帯電話が震える。
この辺りは見通しが良いとはいえいつ何が起こるかわからないバトルロワイアルというこの場所で着信音を鳴らすような馬鹿な真似はしない。
マナーモード一択よ。
他にも携帯電話が支給されているだろうことは算段がついていたので私と同じようにランダム機能を使ってかけたのかと思ったけれど違った。
画面に表示されていたのは着信を示すものではなくメールの受信画面。
少し戸惑ったけれど、電話と違って迷う理由もないし開く。
……これは、どういうつもりなのかしら?
from:策士
title:主催からの贈り物
text:エリアB-2にとある参加者のデイパックがあります。
武器になるものはありますが拾うかどうかはあなた次第。
携帯電話もありますので探す際には手掛かりにどうぞ。
0X0-XXXX-XXXX
電話帳に策士などという名前は登録されていないのは最初に確かめてある。
つまり、『この』、いや、おそらくは『会場にある』携帯電話にはあらかじめ電話帳とは別のどこかに登録されてあるってこと?
外部――主催からの干渉からだってわかるように。
そして、探知させないように。
返信しようとしてもできないしアドレスを表示させようとしてもエラーが起こる。
全く、随分と手の込んだことしてるわね。
それにしても、本当に意図が読めない。
わざわざ『武器になるものはある』と付け加えるなんて。
……これを私に拾わせたいということ?
そもそもここは『殺し合い』、私のようにマーダ―が参加者を減らすことを望んでるはず。
だから、私の装備が心許ないことを知ってて戦力強化のために送った?
はたまた近くには強力な対主催がいてその人(達)に拾われせないため?
……考えても仕方ないわ、ここは一か八か向かいましょう。
武器があるのならいただきたいし携帯電話も他の参加者の情報を得るには役立つはずでしょうし。
私は、進路を東から北東に変更した。
■ ■
「うっ…………」
メールで教えられたB-2エリアに踏み入れてしばらくした頃、漂ってきた腐臭に思わず顔を歪める。
アンモニアがかかったときも中々きつかったけれど、今度は有機的な腐臭。
例えるなら『腐った卵のような』と形容される硫化水素に近い臭い――と言ってもそれ不快感は以上のものだけれど。
一体何を使えばこんな臭いを生み出せるのか知り……たくはないわね。
メールで教えられた番号に発信してみる。
……何も聞こえない。
まだまだ先にあると判断して歩を進め、沼のようにぬかるんだ地面の淵を辿った末――ついに見つけた。
『贈り物』を。
まずは不在着信があったことを知らせる点滅を繰り返す携帯電話を手に取る。
――私の番号、確かにこれで間違いないようね。
それで、他にはお菓子(持っておいても損はないけど食べるのは躊躇するわね、スナック菓子ばっかりで美容と健康に悪いったらないわ)に、
誰がこんなもの着けられるのよってくらい大きい鎧(賊刀・鎧って言うそうだけれどとても刀には見えないわ……刀と言い張るだなんて頭おかしいんじゃないの)と爆弾。
なるほど、近接用の武器しかない私に遠距離用の爆弾をプレゼントってこと?
といっても説明書を読んだ限りじゃ殺傷力はそこまで高くないようだし、ある程度弱らせるためか不利に陥ったときの逃走用ってとこかしら。
どういう意図かは知れないけれど中身だけ全てありがたく頂戴してクラッシュクラシックに向かいましょうか。
本当に、どういう意図かは知れないけれど――
■ ■
クラッシュクラシックに到着した私が遭遇したのは、一言で言うなら『奇抜』な青年だった。
髪の毛はどんな染髪料を使ったのかって聞きたいくらいまだら、どんなことをしたらそんな色になるのかってくらい深い瞳。
それ以上に目立つのは顔の右側に施された刺青――これは、もしかして……?
「お、これはこれはきれーなおねーさんじゃねーか。こんな死体しかないところに何の用ですかい?」
私の反応などどこ吹く風で、青年がフレンドリーに話しかけてくる。
爆弾を手に入れたといっても手段は乏しい以上、まずは様子見ね。
彼が襲いかかってくるという感じはしないし。
「死体が中にあるの……?あなたが殺したわけじゃ、ないのよね?」
「もちろん。つーか俺なんかに曲識のにーちゃんが殺されるわけねーっての」
曲識っていうのね、死体になってるその人。
確か最初の放送で最初に呼ばれていなかったかしら――まあ、死んでしまっている以上どうでもいいんだけれど。
それで、その曲識さんを『にーちゃん』呼ばわりするということは……
「犯人はわかってるの?『零崎』さん」
「それがわかれば苦労しねーんだけどな。とりあえず、あんたが油断ならない相手だってのはわかった」
「心外ね。まだ高校生の小娘がたかが名字を当てただけじゃない」
「え、おねーさんだと思ってたのに俺より年下なの?まあ、それくらいはどーってことないんだけどな。だってお嬢さんさあ――」
彼が一旦言葉を切った。
しかし、私のことを年上だと思ってたのね。
なんて考えていたら――
「殺気が隠し切れてないぜ?」
一瞬だけれど体が硬直した。
でもすぐに落ち着く。
今私がするべきことは殺すことじゃない。
逃げることだってできるんだから、今は、落ち着きなさい。
「あら、ばれちゃった?」
「素人が殺気出したところで殺人鬼相手に通用するわけねーだろうが」
「殺人鬼とは物騒なことを言うのね。なら私もここで殺すのかしら?」
「いいや、殺さねーよ。俺は好みのタイプは殺さないって決めてんだ、お嬢さんが年上で更に身長高けりゃ完璧だったな」
「それはどうも。でもね、私には既に恋人がいるのよ」
「そいつは残念だ。まあ、俺にも好きだったやつがいたんだがもう死んじまった」
「奇遇ね、私の恋人も実は殺されてしまったわ」
「ご愁傷様だ」
「あなたは仇を取ろうとは思わないの?」
「取る必要がないんで全く思わないね」
「それは病死?事故死?それとも……?」
「お嬢さん勘が鋭いよ、って言やわかるだろ」
「そう。それは最高の死に方をしたのね、彼女」
「どうしてそう思うんだい?」
「殺したいくらいに愛されて、愛する人に殺される。最高の死に方じゃない」
「そうかもしれねーな。で、本題は何だい?まさか殺人鬼と談笑するために来たわけじゃあねーだろう」
「ああ、いけない、私としたことが。まあ、単刀直入に言うならば手を組めないかしら?」
「殺し合いに乗ってる、と取ってもいいのかねそれは」
「イエスでもあるしノーであるとも言える。恋人の仇を討ちたいだけなのよ私は」
優勝狙い、とはとても言えないわね。
それはつまり「利用した挙句あなたも殺しますよ」と言っているのと同義なのだから。
「やめとけやめとけ、仇討ちなんて達成したところでその後どうするんだってんだ……なーんて零崎の俺が言っても傑作すぎたな」
「後のことは……まだ考えてなかったわね。満足して死んでいくか主催に抗って運よく生還しましたーなんて道を辿るんじゃないの?」
「他の全員殺して回るって気がないなら結構なこった。まあ、そういうことなら協力してやってもいいぜ。つっても俺これから向かうとこあるんだけどな」
やっぱり、優勝狙いと言わなくて正解だったわね。
運よく協力をこぎつけられたけど、これは恐ろしい。
だって彼、私に協力するって決めた理由が見つからなかったもの。
あえて理由を決めるならば――気まぐれ、かしら。
気まぐれで協力を決めたということは、気まぐれで裏切られることもあるかもしれないということ。
かえって油断できなくなった気もしなくはないけれど、協力者というアドバンテージは大きいわ。
「あ、そういえば肝心の名前聞いてねーじゃん。俺は下の名前人識ってんだけどお嬢さんは?」
「――戦場ヶ原ひたぎよ」
そうしてやっと遅すぎた自己紹介を終えた直後だった。
「そこの二人、特別に俺の話を聞くことを許してやろう」
デイパックを持たず、手には何か長いものを持った『首輪』をつけていない男が現れたのは。
■ ■
「俺は都城王土という。貴様らが俺の名を未来永劫頭に刻むことを許可するぞ」
いきなり出てきて尊大な態度、どういうつもりか聞きたかったけどそんなもの吹っ飛ぶくらいに衝撃が走る。
名簿には無かった都城王土という名前、あるはずななのに無い『首輪』。
間違いなく『参加者』ではない。
つまりは、『主催者』側の人間……!
「いきなり出てきてどういうつもりだ?あんた名前といい首輪つけてねーあたり参加者じゃなくて主催者側の人間だろ?」
あからさますぎる特徴に零崎さんも私と同じ答えに辿り着いたようね。
むしろ気付かない方がおかしいくらいだけれど。
そういえば、さっきのメール……まさか、ね。
割り込むようで悪いけど質問させてもらおうかしら。
「あなたが、『策士』さん?」
「質問することを許した覚えはないのだがな……まあいいだろう、主催側の人間というのはイエス、だが『策士』だというのはノーだ」
「あの女は余計なことを……」なんてぶつぶつ言っているのが聞こえる。
その『策士』さんは女性のようね。
わかったところでどうにもならないけれど。
「それで、その主催側の人間が俺たちに何の用なんだよ、おにーさん?」
「ああ、そうだったな。強力な武器をやるから片手間でいいので協力して欲しいことがある、といったところか」
「生憎だが俺は武器には困ってない状況なんでね、悪いがそこまで魅力は感じない」
「あら、私は内容次第では受けてもいいと思ってるわよ」
零崎さんと目線がぶつかる。
話を聞くくらいは自由だからいいじゃない。
主催側の人間がわざわざ干渉してくるってことはそれなりの価値があるでしょうし。
「俺は今人質を取られていてな――名は行橋未造というんだが。そいつが会場内にいるかもしれないので見つけたら保護して欲しいというのが要求だ」
「なるほど、ね。それでその依頼を受けるにあたっての対価は何なのかしら?」
「この刀だ。斬刀・鈍と言う名前だがその名前に反して斬れないものはないという名刀だ。売れば国一つ買えるだけの価値もあるが、そんなものは今は関係ないな」
「それが本当だとしても手に入れた瞬間約束を反故にしてそのままグサリ、ということもあるかもしれねーってのに易々と渡せるもんなのか?」
「俺は主催側の人間ではあるが完全に主催に協力しているわけではない。人質を取られていることもわかるだろう。それに――」
「「それに?」」
「実際襲われたとしてもお前らを止めることなど簡単だ。……使いたくはなかったが」
持ち物が刀だけなのに『使いたくはない』?
他にも何か隠し持っているのかと訝しんでいたら――
ト マ レ
『止 ま れ』
瞬間、比喩でもなんでもなく全身が麻痺したように動かなくなった。
辛うじて目と口は動かせるけれど、これはまるで――
「戦場ヶ原ひたぎ、貴様は知っているだろう、『これ』を」
「ええ、6時間くらい前に体験したわよ。
黒神めだかが使っていたわよね……!」
嫌が応にも憎い黒神めだかのことを連想させる『異常』。
この人『も』使えるというの……?
「元々は俺の『異常』なのだがな。全く、大した化け物だよあやつは」
「……俺たちがあんたを襲えないということはわかったから解除してくんねーかこれ。ある奴を連想しちまって胸くそ悪いんだが」
「ああ、済まなかったな。それで、要求は呑んでくれるのか?」
体の自由が戻る。
人吉君はよく気合いと根性だなんて古臭いもので対処できたわね……
それで、要求か、要求ね。
零崎さんは乗り気じゃなさそうだけれど嫌そうな顔はしていない。
ふむ、私次第ということかしら。
「見つけられなかったとしても責められないというのなら受けてもいいわよ」
いるかもしれないということはいないかもしれないということでもある。
打算的だけれど、自分の利益を考えるならこれが最善。
手持ちの刃物は包丁と心許ないしその『何でも斬れる刀』が本当なら是非いただきたいもの。
「その答えを聞ければ十分だ。ではさらばだ」
私の答えを聞くと満足そうな笑みを浮かべ刀を袋ごと地面に突き刺すと私たちには目もくれず元来た方向に引き返していった。
■ ■
刀を取る前にまずは情報交換、ね。
そういえば私、人吉君以外に出会った人間が最初に遭った阿久根高貴と喫茶店でちょっと会話した串中弔士君くらいしかいなかったし。
まずはあのことを確かめましょうか。
「ねえ、零崎さんには妹さんがいるのよね?」
「ん?いるにはいるが俺はそんなことを言った覚えはねーぞ」
「
掲示板にあったのよ。顔面刺青だなんて特徴的な人が二人もいるとは思えなかったから」
「そんなのあったのかよ。俺も携帯持ってたけど気付かなかったわ……」
「携帯電話を持っていれば誰でもアクセスできるはずよ。ほら――」
どうせ遅かれ早かれわかることだからこの手のカードは早く切るに限る。
こういうのは画面を直接見せた方が手っ取り早いから操作して、止まった。
4 名前:名無しさん 投稿日:1日目 真昼 ID:bASTOHfm
ランドセルランドで待ちます 委員長
放送直後に見たときにはなかった書き込み。
これ、羽川さん、よね……?
『委員長』という肩書きが通用するのは阿良々木君亡き今おそらく私だけ――
私『だけ』に宛てたメッセージだとでもいうのかしら……
っと、いけないいけない。
今は考えている時間ではなかったわ。
動揺は隠して、目的のレスを見せる。
「ここよ。『現在あなたの妹さんと一緒に行動しています』ってね」
「確かにこいつは俺に向けられた情報でもあるな。まあ、書き込んだ奴にも心当たりはあるし」
「信用はできるの?」
「俺が聞いた限りじゃ物理的には危険な奴じゃねえよ。物理的にはな」
「他の面では危険って言いたそうね」
「詳しくは知らねーが欠陥製品が生きてる内は大丈夫だろうよ。保証はできねーけどな」
「そう……」
このレスを書き込んだ人は掲示板を創設・管理しているようだし繋がりが得られるのであれば損はなさそうなのよね……
私が提供できる情報はもうこれでおしまいだけれど、さっきの都城さんとのやり取りで一つ聞きたいことができた。
「あなたは黒神めだかを知っているの?」
「知らねーな、むしろ俺が聞きたいところだ。呪い名の関係者かなんかか?」
「呪い名?」
ここでようやく本格的な情報交換をすることになった。
ますはお互いの世界における常識。
殺し名呪い名四神一鏡玖渚機関などなどのまるでライトノベルにでも出そうな組織の数々を教えられ、逆に私は怪異についてを話す。
自然、吸血鬼にも触れることとなったからここで阿良々木君の名前も出すことになる。
恋人を殺されて復讐したいって言うからには復讐相手の名前も含めて出さなきゃいけない情報だものね。
ここで驚いたのは零崎さんは阿良々木君を知っていたということ。
なんでも欠陥製品(名簿には
戯言遣いと載っているようね、どう考えても本名じゃなさそうだけれど)から聞いたそうでそこには
八九寺真宵ちゃんも関わっているとか。
最後まで姿を見ることはできなかった彼女もここでは見ることができるのかしら、なんてね。
そして私がさっき拾ったデイパックの持ち主はツナギって人のものだったみたい。
携帯電話にあった発信履歴が戯言遣いさんのものと一致したみたいだから。
他にも零崎さんが探してる相手だとか私がまだ阿良々木君が死んだと微塵も疑ってない頃に人吉君から聞いた箱庭学園についてだとか色々話したところで――
「それで俺はこれから診療所の方に向かおうとしてるんだが構わないよな?」
「もちろん構わないわよ。黒神めだかがどこにいるかわからない以上、どこに向かっても一緒だもの」
それに――ランドセルランドに向かうという選択肢もできたしね。
阿良々木君の仇を討つのが先だけれど。
「そういや、この刀はあんたが持つんだよな?生憎俺は武器に困ってねーし、話してる感じからして武器欲しがってそうだったもんな」
「ではお言葉に甘えて」
地面に刺さったままの状態になっている斬刀が入っている袋を開け、刀だけを戴く。
……見た目だけは本当に普通の日本刀ね。
試しに地面へ振り下ろしてみたら大して力を入れていないのに袋どころか地面もすっぱりと切れた。
確か布ってかなり斬りにくいものじゃなかったかしら……?
『何でも斬れる』って嘘じゃないみたいね。
「あ、そういや一つやっておきてーことあったんだった。悪いが携帯一つ貰ってもいいか?」
「ええ、いいわよ」
掲示板に書き込むIDとかのことを考えたら本当は複数持っておきたかったんだけれど、せっかく得た協力者だもの、これくらいは快諾しないと。
「兄貴への連絡手段が無いからどうしようか困ってたとこだったんだわ。サンキューな」
私から携帯電話を受け取るとクラッシュクラシックの中に入っていく。
大方伝言でも残そうってことかしらね。
ちょっと時間がかかりそうだし――私は私でやることをやらせてもらいましょうか。
掲示板の一番下、『掲示板管理者へ連絡』へアクセス。
出てきたメールフォームに名前、アドレスなどを打ち込んでいく。
こんな掲示板を作るくらいだもの、下手な誤魔化しは通用しないでしょうし正直になるに限るわ。
初めまして、戦場ヶ原ひたぎといいます。
阿良々木暦の知り合い、と言えば十分でしょうか。
現在私はあなたが探しているうちの一人、零崎人識と行動していますので、もしよろしければ連絡いただけないでしょうか。
なんでしたら私の電話番号も送っておきます。
0X0-XXXX-XXXX
送信、と。
さて、どう転ぶのかしらね。
【1日目/午後/C-3 クラッシュクラシック前】
【戦場ヶ原ひたぎ@物語シリーズ】
[状態]健康、強い罪悪感、しかし確かにある高揚感
[装備]
[道具]支給品一式×2、携帯電話@現実、文房具、包丁、炸裂弾「灰かぶり(シンデレラ)」×6@めだかボックス、賊刀・鎧@刀語、斬刀・鈍@刀語、お菓子多数
[思考]
基本:優勝する、願いが叶わないならこんなことを考えた主催を殺して自分も死ぬ。
1:本格的に動く。協力者も得られたし頭を使ってうまく立ち回る。
2:阿良々木君の仇を取るまでは優勝狙いと悟られないようにする。
3:黒神めだかは自分が絶対に殺す。
4:貝木は状況次第では手を組む。無理そうなら殺す。
5:掲示板はこまめに覗くつもりだが、電話をかけるのは躊躇う。管理者と接触できればいいけれど……
6:ランドセルランドに羽川さん……?
[備考]
※つばさキャット終了後からの参戦です。
※名簿にある程度の疑問を抱いています。
※善吉を殺した罪悪感を元に、優勝への思いをより強くしています。
※髪を切りました。偽物語以降の髪型になっています。
※携帯電話の電話帳には零崎人識、戯言遣い、ツナギが登録されています。
■ ■
よーやっと俺の出番か。
期せずして欠陥製品の知り合いの知り合いと一緒になったはいいがあのお嬢ちゃん危なっかしすぎるんだよなー。
昔の俺以上に尖ってんじゃねーのかってくらい殺意ギラギラじゃねーか。
あんなんじゃ見てられねーからつい一緒に行動してもいいって言っちまったけどよ。
余りにも鋭いといつかは自身をも滅ぼすぜ?
尤も、それを承知でいるのかもしれねーが。
ああいうタイプは自棄になったら何しでかすか予想できねーからな。
俺も寝首かかれねーようにしねーと。
ま、携帯がもう一台手に入ったのは僥倖だし、これで心置きなくとまではいかねーがここを離れられるってもんよ。
そういや兄貴が撥ねてった奴の支給品はデスサイズに彫刻刀……か。
デスサイズは石凪のものか?
使い勝手が悪いなんてものじゃないから俺は使わねーけど。
んじゃまあメッセージくらい残していかねーとな。
幸か不幸かこんだけあれば地図や名簿の一枚くらい無駄にしても痛くないしな。
携帯の置き場所は……曲識のにーちゃんのポケットでいいか。
兄貴なら気付いてくれるだろ。
兄貴へ
俺は診療所へ向かうけど連絡手段を置いておいたから何かあったら連絡してくれ
念のため言っとくが俺に殺される前に勝手に死んだら許さねーからな
……なんでこんなこと書いてんだ、俺。
【一日目/午後/C-3 クラッシュクラシック内】
【零崎人識@人間シリーズ】
[状態]健康
[装備]小柄な日本刀 、携帯電話@現実
[道具]支給品一式×6(内一つの食糧である乾パンを少し消費、一つの食糧はカップラーメン一箱12個入り、名簿のみ5枚)、医療用の糸@現実、千刀・ツルギ×2@刀語、
手榴弾×1@人間シリーズ、青酸カリ@現実、S&W M29(6/6)@めだかボックス、大型ハンマー@めだかボックス、グリフォン・ハードカスタム@戯言シリーズ、デスサイズ@戯言シリーズ、彫刻刀@物語シリーズ
[思考]
基本:戯言遣いと合流する。
1:戦場ヶ原ひたぎと行動、診療所へ向かう。ひたぎは危なっかしいので色んな意味で注意。
2:兄貴には携帯置いておいたから何とかなるだろ。
3:真庭蝙蝠、
水倉りすか、
供犠創貴、宇練銀閣を捕まえる。
4:
西東天に注意。
5:事が済めば骨董アパートに向かい七実と合流して球磨川をぼこる。
6:
哀川潤が放送で呼ばれれば殺人をしないつもりはない。
[備考]
※曲絃糸の射程距離は2mです。
※曲絃糸の殺傷能力(切断・絞殺など)は後の書き手さんにおまかせします。
※りすかが曲識を殺したと考えています。
※Bー6で発生した山火事を目撃しました。
※携帯電話の電話帳には戯言遣い、ツナギ、戦場ヶ原ひたぎが登録されています。
※参加者が異なる時期から連れてこられたことに気付きました。
※クラッシュクラシック内曲識の死体のポケットの中にツナギの携帯電話が入ってます。
■ ■
to:萩原子荻
発信しますか?
⇒はい
いいえ
ピッ
とぅるるるるるるる……
ガチャ
「はい、もしもし」
「受け渡しは完了したぞ」
「ご苦労様です」
「一応、お前の『策』通りに行動したが高圧的な態度を取る必要はあったのか?」
「念のため、ですよ。それに四季崎さんったらどうも会場内に全ての完成系変体刀を置いておきたいようですし、だったら何故宇練さんを呼んだのか……」
「愚痴を聞かされても俺には何もできんぞ」
「そうでしたね、失礼しました」
「それで俺はこれからどうすれば?」
「火急の用はないですし……お好きになさってください。こちらからも行橋さんの居場所は探してみますので」
「よろしく頼むぞ」
「何かありましたら連絡しますね」
プツッ――ツーツーツー……
【1日目/午後/D-3】
【都城王土@めだかボックス】
[状態] 健康
[装備] 携帯電話@現実
[道具] なし
[思考]
基本:不知火の指示を聞く
1:行橋未造の安全が確認が出来れば裏切る
2:萩原子荻と協力
[備考]
※「十三組の十三人」編より後からの参加です。
※首輪は付いていません。
※行橋未造が人質に取られているため不知火に協力しています。
※行橋未造が何処にいるかは分かりません。
※この後どうするか、どこに向かうかは後の書き手にお任せします。
支給品紹介
【デスサイズ@戯言シリーズ】
黒神真黒に支給
石凪萌太が使っていた水玉模様のデスサイズ
【彫刻刀@物語シリーズ】
黒神真黒に支給
千石撫子が蛇切縄の呪いを解くために使っていたもの
余談だが女子中学生が蛇を素手で掴むってかなり凄いことだと思う
最終更新:2013年12月17日 10:43