#13 消せないよ
「週刊少年ジャンプ」2026年2号/
単行本2巻収録
エピソード概要
使い捨てカメラを買うために、ふたりはなっちのカフェでバイトするが…!?
お題
| お題 |
大喜利メール |
ラジオネーム |
| 使い捨てカメラの嘘雑学を教えて下さい |
北半球と南半球で回す向きが逆 |
バットばつ悪 |
| 90パーセントは水分でできている |
森にふくろう |
曲
元ネタ解説
- 「席お好きでしょ?どうぞー」「お好きな席へどうぞだよ」
- 「好きな席」とはどこでも任意の席という意味であって、「好きなあの子(に告白する)」のような用法ではない。
- 「お好きでしょ」の言い回しは、1990年に石川さゆりがSAYURI名義で発表した楽曲『ウイスキーが、お好きでしょ』にかけているかもしれない。この曲はサントリーウイスキーのCMソングとして制作されたもので、その後多くの歌手によってカバーされ、たびたびCMで用いられている。
- 使い捨てカメラ
- 代表的には富士フィルムの「写ルンです」。「カメラ」の中でも記録媒体として写真フィルムを用いる「フィルムカメラ」の流れに連なる技術であり、デジタルカメラとは使う感覚が異なる。2025年時点で「写ルンです」が10-20代の若者の間で再ブームになっていると報じる記事が見られ、画質に粗さがある「レトロさ」「エモさ」や、現像するまで確認できない「アナログさ」が受けていると分析されている。
- 20世紀に長らく主流の「カメラ」であったフィルムカメラは、写真機(カメラ)がまずあってそこに記録媒体として写真フィルムをセットする、という形で使われてきた。使い捨てカメラは「レンズ付きフィルム」とも呼ばれる通り、写真フィルムにプラスチック製のレンズやシャッターなど、安価で簡素な機構(ズームなどの機能もない)を取り付けるという、逆転の発想でできている。1986年に発売された初代「写ルンです」(当時の販売価格1380円)は、高価なカメラが無くても簡便に写真が撮れることから大ヒット商品になった。
- デジカメとフィルムカメラの撮影体験の違いとしてまず挙げられるのは、写真フィルムという媒体が存在することによる物理的な制約/効果であろうか。写真フィルムの1本には映像を記録する枠(コマ)が複数あり、その枚数(現在の写ルンですは27枚)まで撮れる。逆に言えばその枚数までしか撮れない。また一度撮影した画像は消せない。現像はフィルム1本単位で行うので、(空きコマがあるともったいないことから)既定の枚数を「使い切る」という発想が出る、など。
- 「ラジオ局って、なんで色んなことやってるんだろう? 舞台、イベントの主催、通販、筋トレにネイルまで…」「最後のはチョコザップじゃない?」
- チョコザップ(chocoZAP)とは、RIZAP株式会社が運営する「24時間コンビニジム」。アパレル商品を扱うオンラインストア、24時間いつでも利用可能なコンビニジム、一部の店舗ではセルフネイルサービスが利用可能。
- 「恥ずかしくて顔から比嘉(ひが)が出ちゃうよ…」「BEGINのボーカルが…?」
- BEGINとは、沖縄県石垣島出身の比嘉栄昇、島袋優、上地等の3人で結成され、1990年にデビュー。比嘉 栄昇さんはボーカルを担当
- 「ミドランはこの路地裏の窓にいるかも!」「そこはもう山崎まさよしが探したと思うよ」
- 山崎まさよしの楽曲「One more time, One more chance」のサビの部分で "君の姿" を探す場所の1つ。#2 面白いよねの天丼
- 「このカメラは、中にフィルムってのが入ってるんだって」「私のお腹には、パルムってのが入ってるけどね」
- パルム(PARM)とは、森永乳業が販売するチョコレートでコーティングしたバーアイス。名前はイタリア語の「手のひら(palma)」に由来している。フィルムとの語呂合わせ
- 「どこにいるか知らないことを知っている ムチムチだね」「無知の知じゃない?」
- 無知の知とは、自らの無知を自覚することが真の認識に至る道であるとする古代ギリシアの哲学者ソクラテスの考え方。
- 「焼きめし食べよう/間違えた/焼き増ししよう」「食べようはダウトだよ」
- 「焼きめし」と「焼き増し」を言い間違えたとしても、「焼き増しを食べる」では意味が通らない。
- 「ダウト」はトランプの「ダウト」ゲームにおいて、相手の嘘を指摘する際の宣言。
- 使い捨てカメラは、カメラ店などに持ち込んで注文して現像・プリントしてもらうことで、モノとしての写真(プリント)になる。オプションで枚数を追加してプリントすることを「焼き増し」という。
- フィルムカメラというものは、カメラのシャッターを作動させることで映像を写真フィルムに記録しているのであるが、そのままでは目に見えない(潜像)。これを薬品などで化学処理して目で見える画像(顕像)にするのが「現像」である。これを印画紙にプリントして、モノとしての「写真」にする過程を「焼き付け」と言う。本格的なカメラ趣味の人は自分で現像とプリントを行うが、設備や器具や時間が必要となるために、一般にはカメラ店のお世話になる。使い捨てカメラの場合は分解の工程があるため、カメラ店に持ち込むのが推奨される(なお、カメラ店で分解した部品のうちまだ使用できるものはリサイクルされるので、資源的に「使い捨て」にしない点でも推奨される)。
大喜利の解説
- 「使い捨てカメラの嘘雑学を教えて下さい」「北半球と南半球で回す向きが逆」
- 北半球と南半球では、台風の渦の向きや水の渦の向きが逆回転になる(コリオリ力)。その影響が機械である使い捨てカメラのフィルム巻き上げダイヤルにも影響するという、もっともらしい嘘雑学
- 「使い捨てカメラの嘘雑学を教えて下さい」「90パーセントは水分でできている」
- 水分が大量に含まれていると、品質保持や長期使用なんかが難しそうだし、使い捨てやむなしかもしれない。
- コンタクトレンズには「高含水コンタクトレンズ」(含水率50%以上)と呼ばれる種類のものがあり、製品によってはレンズ表面の含水率が80%に及ぶものもある。高含水コンタクトレンズは付け心地が良いとされる一方で乾燥に弱く、使い続けることに向かない。逆に1日だけ着用することを前提に手入れ不要の利便性や清潔さが謳われており、「使い捨てコンタクトレンズ」「1day(ワンデイ)コンタクトレンズ」と呼ばれている。
- 水分が90%というと、かなりべちょべちょでは、あるいはほぼ液体では、という印象を受けるかもしれないが、そうでもない。直観に反するかもしれないが、レタスの水分量(95%)は牛乳の水分量(88%。残りはタンパク質・脂質等)よりも多い。90%前後ないしそれ以上の水分を含んでいるものには、野菜(きゅうり、大根、ニンジン)や果物の多くや、こんにゃくなどが挙げられる。
- 人体の場合、新生児の体重の約80%が水分であるが、成長とともに比率が減って成人男性で約60%、成人女性で約55%とされる。
- クラゲは体の90%以上(種類によっては95〜97%)が水分でできている。メタ的には、本編で撮った写真の多くが (水尾) くらげを写したものであったことを読者に思い起こさせる。
お金事情
- 「アカバネ」でのバイトは#4 たのしいふたりで初めて描かれている。「放課後1時間でもバイト来て」ということで、学校帰りに寄って夕食には帰宅するバイトと思われる。
- 漫画なので神経質に現実に合わせなくてもよいと思われるが、2025年度改定時点で、最低賃金の全国加重平均が1121円、東京・神奈川は1220円ちょっと。計算しやすく時給1200円(これになっちが色を付けてくれるかもしれない)という感覚でよいだろうか。#5 お揃いではバイト代として封筒に4000円+硬貨(少なくとも400円)が入っていた。
- なっちがくらげの写真をこっそり手に入れるためミメイに握らせようとしたのは1000円。
- ネットの通販サイトで使い捨てカメラが「2700円」というコマが確認できる(現実の「フジカラー写ルンです 27枚撮り」は富士フィルム公式通販で2990円(税込))。実店舗に行ったミメイは「(その前にもらった)バイト代よりちょっと高い」と言い、くらげの提案で2人で出し合い1つ買った。
- 「数日後」に「カメラのナカムラ」のプリント袋が3つ描かれ、なっちがプリントを眺めていることから、多分カメラ店で3人分のプリントをしてもらっている。「ナカムラ」の名前の元ネタであろう「カメラのキタムラ」に「写ルンです」を持ち込むと、現像代1本950円+Lサイズ(標準サイズ)プリント1枚当たり63円。1本全部をプリントしたとして63円×27枚≒1700円、現像代を3人で大体割ったならばこれに300円ちょっとが加わる。ミメイたちのバイトもう1回分くらいの出費となる。
- なお、ミメイの小遣いは月5000円(#12 繋がってる感)
キャッチコピー&アオリ文
扉絵ページ
ピント、私に合ってるよね?
冒頭ページ
ᯤリスナー仲間・なっちのカフェにて!?
最終ページ
ᯤ眩しすぎる青春が 今日も影を育てる。
作者コメント
肝油ドロップ、おいしいのに1日2個しか食べられない…もっと食べたいのに…
最終更新:2026年06月17日 13:48