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#36 梟森未明のラジオデイズ②

『週刊少年ジャンプ』2026年28号収録


エピソード概要

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お題

お題 大喜利メール ラジオネーム
「このセミ 前世は人間だな なぜ?」 「5 7 5 で鳴いている」 森にふくろう
- ノイズキャンセリングジャンキー
- ガス代払いたくない
- 森にふくろう
- 文学部倒置法専攻
「真夏の甲子園球児に負けじと叫ぶセミ
今日はセミ(●●)ファイナルだ」
ドキドキ縄文土器
「セミが邪魔する二人の会話
笑うと揺れる 君のセミロング」
森にふくろう

スピッツ 「ラジオデイズ」

元ネタ解説

(天使と悪魔とふつうのくらげ)
  • 心の中の葛藤(善意vs悪意、利他vs利己、道理vs欲望、まじめvsふまじめ…)が、天使と悪魔の姿をとって両方からささやきかけるというのは、漫画やアニメで定番の表現ではある。葛藤しているキャラクターの頭上に天使と悪魔のコスプレをした本人のミニキャラとして現れる、という表現をとることも多い。
  • 天使と悪魔の2項対立に、「ふつうのくらげ」が加わって3項になるのは、「良い子・悪い子・普通の子」のフォーマットかもしれない。
    • 1980年代前半に放送された公開収録型コント番組『欽ドン! 良い子悪い子普通の子』(フジテレビ系)では、司会の萩本欽一が父親役を演じ、3人の息子が「普通の子(平凡な子)」→「良い子(優等生)」→「悪い子(不良学生)」の順にお題に対して三者三様のリアクションをして笑いを取った。このコントの筋書きは、お題に対する視聴者のネタ投稿をベースにしている。
    • 「欽ちゃん」として知られる萩本欽一は、1960年代後半から1980年代にかけて、昭和のバラエティー番組黄金期を築いたコメディアンである。1970年代、ニッポン放送のラジオ番組『欽ちゃんのドンといってみよう!』(通称『欽ドン!』)*1のパーソナリティを務め、視聴者投稿の中から秀逸なものを選び、コントとして披露するという手法を定着させた。のちにはテレビ番組でも同じ手法を展開する(『良い子悪い子普通の子』もそのシリーズの1つ)。芸人でも職業作家でもない「素人」のリスナーにネタ投稿を募るという、リスナー参加型バラエティ番組のフォーマットを作り上げたと言っても過言ではない。
「罪を憎んで 人に肉まん」
  • 「罪を憎んで人を憎まず」とは、「犯された過ちや罪(悪い行為)は厳しく非難すべきだが、その罪を犯した人間そのものまでを憎んではいけない」という意味の言葉
「藤井雨ニモマケズ 藤井風ニモマケズ」
  • 「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」とは、宮沢賢治の詩『雨ニモマケズ』の始まりの一節。病床で彼が自身に課した「理想の生き方への願いと祈り」を綴ったもので、自然の脅威や欲望に屈せず、常に冷静で他者のために献身的に尽くし、どのような状況でも「強くて優しい人間でありたい」という深い覚悟が込められている
  • 藤井風(ふじい・かぜ)とは、スピリチュアルな死生観や愛、平和をテーマにした深い歌詞が国内外で高く評価されるシンガーソングライター
「少年よ 江ノ電に乗れ」 「鎌倉(かまクラ)ーク博士?」
  • 江ノ電(えのでん)とは、神奈川県の藤沢駅から鎌倉駅までの約10kmを結ぶ、江ノ島電鉄が運行する鉄道路線のこと
  • 「少年よ、大志を抱け(Boys, be ambitious.)」は、明治時代に札幌農学校(現在の北海道大学)の初代教頭を務めたアメリカ人教育者、ウィリアム・スミス・クラーク博士が残した言葉。若者たちに対して「目先の利益や名声にとらわれず、人間としてあるべき姿を求めて、大きな目標や理想を持ちなさい」と促すものである。

大喜利解説

「このセミ 前世は人間だな なぜ?」「5 7 5 で鳴いている」
  • 「5 7 5」とは、日本の伝統的な定型詩である俳句や川柳の基本的なリズム
  • セミは種類ごとに鳴き方に特徴があり、例えばアブラゼミは「ジリジリジリ…ジ、ジ、ジ」、ミンミンゼミはミーンミンミンミー」、ツクツクボウシは「ツクツクホーシ、ツクツクホーシ…」など
  • しかし 5 7 5 のリズムは、セミの鳴き声ではなく、俳句的なリズムを理解していると言える
「このセミ 前世は人間だな なぜ?」 「真夏の甲子園球児に負けじと叫ぶセミ 今日はセミ(●●)ファイナルだ」
  • セミの鳴き声と甲子園球児の叫びを重ねつつ、「セミ」と「セミファイナル (準決勝)」を掛けた言葉遊び
  • ただし、セミが人間らしい理由にはあまりなっておらず、お題への回答というよりダジャレ寄りのボケ
  • 大喜利の中盤から後半にかけては、お題の本来のテーマに飽きてきて、こういった「お題無視」の流れになることが多い
「このセミ 前世は人間だな なぜ?」「セミが邪魔する二人の会話 笑うと揺れる 君のセミロング」
  • 夏の恋愛風景を詩的に描きながら、「セミ」と「セミロング」を掛けたダジャレ
  • お題への答えとしては薄いが、前の「セミファイナル」系の語感ボケに乗った回答となっている
  • ネタが採用されたのは、リアルタイムの大喜利では特定の流れができるとそれに追従してウケることが多々あるためと考えられる
  • くらげは、クラゲを思わせるセミロングの髪型をしている(→登場人物#水尾海月)。この回答は、ミメイがくらげと過ごしたこの夏の日々を思い浮かべながら詠んだ、詩のような大喜利とも解釈できる。

キャッチコピー&アオリ文

冒頭ページ
ᯤ天使と悪魔と普通のくらげ…頑張れミメイ!

最終ページ
ᯤお祝いは始まりの公園で!

作者コメント

手作りサンドイッチ食べてたら包み紙も一緒に食べてしまった… おいしさに支障はなかった

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最終更新:2026年06月22日 19:42

*1 なおこの番組は集英社の一社提供で、投稿作品には集英社の雑誌名にちなむ賞が与えられた。『週刊少年ジャンプ』(1968年に隔週刊誌として創刊、1969年から週刊化)にちなんだ「ジャンプ賞」が最高位であったという。