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創作発表板 ロボット物SS総合スレ まとめ@wiki

eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― Act.11C

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匿名ユーザー

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 白銀の巨人の顔に当たる部分。
 そこにあるのは深淵の闇を湛える冥き“面”。
 その内、縦横無尽に紅い閃光が一瞬だけ走り、直後闇の内より現世を覗く、ヒトならざる、モノならざる、尋常ならざる一対となった蒼く鋭い眼が現出した。
 同時に外界を見つめ、己が主の視覚を初めあらゆる感覚と同調(リンク)する。

「…………」

 巨人の眼より見た怪異の姿は、ヒトの目で見たモノより情報量が段違いに多い。
 その姿は3次元空間に浮かぶ2次元体。ただそれは外見上での話。実際は留まる事無く刻一刻と流動的に姿を変える、セカイ外の理論で構築された超次元的存在だ。
 少なくとも、ここにあっていいモノじゃあない。

<イリーガルコードソート……該当データ無し。>
「……って事は、アレが何なのか分からないっていう事か。」
<イリーガルコードには多種多様な形質がある。該当データがある方が珍しいが、どんな相手でもやる事は変わらん。>

 そう言いつつアリスはソートギガンティックの視覚野を調整する。
 ラジオの周波数を合わせるように、ブレて、捩れて、次に定まった映像が出力された時、そこには先程に輪をかけて奇妙な光景が現れていた。

「――――ッ」

 怪異を包み揺らめく虹色の内に、確固たる形状を持って伸びる幾千もの光の道筋。それらは複雑怪奇に交じり合い、とある一点において収束していた。そう、それは

 無機的でありながら有機的に
 整然としつつも混沌に
 静止していながら轟々と

まるで生物の血管の如く、まるで精密機械内の電子の流れの如く、怪異の内にて乱れ狂う。


「――これは周囲に放出されている力の流れから奴内部の構造を逆算し、視覚化したものだ。光の収束している場所に奴の中枢……セカイの楔、そして力の根源たる星界式輪転炉が存在するものと思われる。」
「じゃあそいつを潰せば……!」
「そう。ただ高領域にて活性化している輪転炉は物理的に破壊する事が極めて困難だ。よって摘出するか、前も行ったように直接“破壊”の式を叩き込むしかない。」

 なるほど。確かにやる事は変わらないらしい。
 なら話は早い。さっさと引きずり出してバケモノに唆されてふやけたその頭に冷や水をぶっかけてやる。ペーネからの頼み事でもあるしな。

「――――よし。」

 力強く、一歩を踏み出す。
 鈍重な着圧は地上にて暴風を巻き起こし、周囲の建物を揺らしガラスを悉く粉砕していくがこの際仕方ない。

 更に一歩、一歩と歩む。
 歩む度に次の一歩への間隔は短くなり、機体の速度は加速度的に伸びていく。

 それを脅威と見たか怪異の表面に輪転炉に近い力の収束が現れる。
 こちらの方向を向いたそれは確実に敵意と殺意を持って向けられていた。

「――!」

 反射的に両腕を顔の前に出し、防御の姿勢を取る。
 瞬間、機体を飲み込む超高温の熱線。地面を抉り、大気をプラズマ化させ、悉くを焼き尽くす――が

「効くかぁ――――ッ!!!」

 そんな物でソートギガンティックの歩みは止まらない。止められない。
 熱気冷め止まぬ白い闇の内を尚も加速しつつ怪異に向かって猛進していく。狙うは1つ。輪転炉のみ。

 怪異の直前。勢いそのままに狙いを定めつつ右腕を振り上げ、怪異目掛けて殴りかかる。だが

 揺らめく極光の内――それは唐突に現れた。

「な――ッ!」

 白銀の拳を受け止める、漆黒の拳。
 ソートギガンティックと同程度の大きさを持ち、影のように実在感は薄いものの確固たる質量と、イグザゼンの一撃を受け止める力を内包する。
ならばと左腕も振り下ろすが、そちらも極彩色の内より現れた闇によって阻まれた。

「くっ……!」

 丁度力比べに似た状態となった怪異とイグザゼン。
 両者同等。押しも圧されぬが、2体の超越的存在がぶつかり合う衝撃によって周囲は悉く薙ぎ払われていく。

<――向こうがどうかは知らんが、こちらは制限時間付きだ。いつまでもこうしてはいられん。>
「ああ。分かってんっよ――ッ!!」

 俺の思考に呼応して輪転炉が更にエネルギーを汲みだす。
 それはアリスによって制御され、全身へと行き渡る。
唸りを上げ、漲る力。徐々にイグザゼンは怪異を押し退けていく。

「このっ!!」

 遂には怪異の両腕を握り潰す。
 バラバラに砕け、四散する影。こちらを阻むモノはもはや無い。再度振り上げた拳の狙いを光の中心に定め――

<っ! ディー、後ろだ!>

 言われた時には既に遅い。
 背後にて連続で巻き起こる小爆発。
 前方よりもこちらに向かい何かが突っ込み

「くっ、目が……!」

 丁度それは顔面に直撃したらしい。
 一瞬だが断たれる視覚。その隙を突いて全方位よりそれは猛攻を仕掛けてきた。

「な、何だ……!?」
<距離を取れ!危険だ!>

 言われるままに飛び退き、回復した視覚を頼りに周囲を見渡す。そこにあったのは

「ビルド、グランデ……?」


 そう、忘れもしないあの機械球。
 スチームヒルにて俺達と戦ったアレにそっくりで大きさを10分の1ほどに小さくしたモノが、無数に怪異の周囲に浮遊していたのだ。



――Build- Slave_Materialize



<ビルドスレイブ、だと……?>

 耳を劈く電子音。
 確かに奴はそう言った。

「こいつらは一体……!?」
<イリーガルコードソート。該当データ有り……確かに構成しているのはビルドグランデの物だが、発現している「解」が必要最小限の物のみだ。しかしそれでも、オーバードフェノメオンをここまで同時に顕現化するとはな……>

 アリスの声色が僅かに剣呑を帯びる。
 これがどういう事か。アリスとは違って俺にははっきりとは分からないが、とにかく禄でもない事だけは確かだ。それはイグザゼンを通して痛いほどに強く感じる。

「まったく、ややこしいな――ッ!!」

 そうこう言っている内に、周囲を包囲するビルドスレイブより放たれるネイルガンの嵐が装甲表面にて弾かれ、豪雨の内にいるような騒音を轟かせる。
 1体1体、一撃一撃はソートギガンティックの敵ではない。だが、こちらは後数分しか稼動出来ず、その間に決着をつけなければならないという制約がある。

「さっさと、終わらせねぇとな……!」

 地面に突き刺さり針山の様を呈した巨大の釘の群れを蹴散らしながら、イグザゼンは突き進む。それを阻むように進行方向に集まるビルドスレイブ。

「邪魔すんなっ!!」

 おもむろに巨腕を振り上げ、叩き落そうとするが

「――!」

 悪寒。
 ゾッ、とするような背筋を過ぎる冷たい感覚。

「アリス。こいつぁ……」
<……解析完了。ああ、大方お前の考えている通りだ。>

 視界に映ったのは地面に転がる鉄塊。
 恐らく先程までマシンダムとそれに乗った人を核とした励起獣だったのだろう。その背部がぱっくりと裂け、その直上にはビルドスレイブが浮遊している。つまりこれは……

<これらのセカイの楔には先程まで励起獣だった者達が用いられている。丁度アビスワンにウェルが捕らえられていたように、な……>
「――――ッ!!」

 下手にビルドスレイブに手を出せば中の人まで傷付けかねない。
 だが手を出さないとなるとあの怪異の場所まで辿り着けない……


――その様子では、八方塞と言ったところかな?


 不意に、声が聞こえた。
 その主は虹色の怪異。その内よりほくそ笑むように、嘲笑うように、声は聞こえる。


「……レェン、マジェノ!!」

――ほう、私の名「だった」モノを知っているのか?それはそれは光栄の極み。ただ、もはや私には意味の無い言葉の羅列に過ぎんが。

<超越的存在の内にあっても自我を保つか……否、保たされていると言ったほうが正しいか。>

――見方によればそれらはどちらも正解だよ、ナンバー28。「彼ら」は私を必要とした。私も「彼ら」を必要とした。故に互いに最も効果的な点を模索した結果がこれだ。

<そのような醜い怪異に成り果て、あの者達と公平に取引が出来ただと……?ハッ、笑わせる。貴様はただの尖兵。あの者達の走狗でしかない。>

 怒気の篭るアリスの声。
 ただ奴はそんな事何処吹く風と喜色を込めて言葉を続ける。


――尖兵で結構。走狗で結構。私は私の望む事が出来れば、それ以上は望むまい。

「その望む事が、自分のジャンクヤードに住む人達をみんな怪物に変える事なのかよ……!」

――それはただの前段階。我が望む世界の礎と成れるのならば皆も本望だろう。そして、真の目的は

 怪異が音も無く上空へと浮上していく。
 その周囲、俺達を包囲する者達を残して、同心円状を描き、怪異と一定の距離を保ちながらビルドスレイブ群も後を追って飛んでいき――


――ここからだ。


「――ッ!!」

 瞬間、吹き荒む強烈な事象励起。
 四方へと高速で散らばるビルドスレイブ。それぞれがネイルガン、エンジンカッター、チェーンソー等を展開し、周囲の建物を破壊し始めた。

<一体何を――>

――……君達もペンタピアの基部へと落下したのならば、恐らく目撃しただろう。あの闇に埋もれた巨大な街を。

「ああ。あんなもんが俺達の住んでいるジャンクヤードの地下にあるなんて知らなかったけど……それがどうしたってんだ!!」

――あれは、太古にこの大地がセカイを駆ける巨大な箱船であった事の何よりの証拠。永き年月の内に忘れ去られ、空の彼方より降り注ぐジャンクの山に埋もれてしまっていたが、な。

「船……?」

――そうだ。かつてこの大地は巨大な船……ある脅威から逃れる為に、当時の人々が叡智を結集し作り出した箱船だった。
これほどのモノを作り出せる文明が尻尾を巻いて逃げるしか無かったと考えれば、その脅威がどれ程のものだったか分かろうもの……そして、今の惨状を見るに健闘虚しくこの船はその怪異より逃げ切る事は叶わなかったようだな。

「――――」

 この世界が、船……?
 あまりに突拍子もない言葉に一瞬動揺するが

<あの者の言葉を真に受けるな。平静を装っているが、奴の精神構造は既に怪異に極めて近いモノとなっている。>
「あ、ああ……」

――……まぁ、すぐに信じられないのも無理は無い。私とて「彼ら」とグレートマインズで出会うまではそのような事考えた事も無かったのでな。

「グレートマインズ……!」


 50年前、原因不明の大事故にて文字通り根こそぎ消滅した巨大なジャンク山。
 奴が行方不明になったのも丁度そこでだ。

――あの時、私は偶然にもジャンクの海よりとある1機の「機械」を掘り当てた。
有機的にして無機質でもある形容し難い形質を持ち、厳重に封印されたそれは当時の私には素晴らしい掘り出し物に見えたものだ。

<……輪転炉、か。>

――そして、早速全体を掘り起こそうとマシンダムを動かした私の耳に、目に、脳裏に、「彼ら」の姿が現れ、私に真実を教えてくれた!この大地がセカイを行く船であるという真実を!!

 ビルドスレイブの群れは更に無人の街を蹂躙していく。
 彼らが作った街を、自らの手で破壊していく。
 爆炎に煽られ照らされる内、あの怪異は昂揚した声で言葉を続けた。

――そして私は炉の封印を解き、望まれて然るべきセカイへの第一歩を踏み出した!この炉の主……“O‐Regression”の名の通りにな!!

<“回帰”……セカイを元に戻すというのか。>

――その通りだナンバー28!!「彼ら」が示したこの船を襲った「脅威」の再来に備え、全てを“回帰”させ、更にそれ以上の存在とし、セカイの存続を目指す!それが我が望み!!我が願い!!

 怪異の内より深紅の片眼が揺らぐ。
 更に先程破壊した2本の巨腕も再生し、天を仰ぐように構えられる。

「その為に、全てを壊すってのか……!」

――そうだとも!全てのガラクタ、ジャンクヤードを一掃した後はバリード共を再調整し、我らが同志としよう!
そうして全てが回帰した後にはこのセカイは素晴らしき箱船へと再誕し、かつて成しえなかった目的を達成し、そうしてセカイは保たれる!そうしてセカイは救われる!!

<……完全に自分に酔っているな。例え回帰が行えたとして、その脅威に立ち向かえるという道理は何処にある?それに――その「脅威」が“彼ら”であったとしたらどうする?>

 哀れみ、嘲り、そして憂うように口を開くアリス。
 俺はアリスが何を知っているのかは分からない。けど、イグザゼンを介して繋がった俺にはその言葉に嘘偽りが一片足りとて含まれていない事だけは分かった。

――ふん、戯言を!“彼ら”のモルモット風情が何を言うか!!

<信じられぬならそれでいい。それにどう受け止めようと、私達は貴様を止めるのみ。ここはヒトの住むセカイ。怪異が跋扈していい所ではないのでな。>

――は、ははは!止められるのなら止めてみるがいい!お前達にとって大事な「命」を内包し、周囲を包囲するビルドスレイブを傷付けず、その鈍重な図体で天高くを行く私を止められるのならなぁ!!

<承知した……ディー。>
「ああ、やってやるさ。あんなふざけた奴に俺達の世界を、俺達のジャンクヤードを、みんな潰されてたまるもんか……!」

 ロストフェノメオンは論理外の論理を持つ。
 その全てを動員すれば、この状況を打破する術だって絶対にある筈だ。


――――eXar-Xen might access.


 全神経動因。気を抜けば魂ごと吹き飛びそうな、ギリギリの境界の内、猛烈な速度でイグザゼンの「式」を解読し、探していく。
 今出来る、街をこれ以上傷付けず、奴だけを伸せる「解」を――!!




――それは、見覚えの無い……だけど懐かしい光景だった。


 セピア色に染められた昼下がり。豪華な屋敷の一室。ふかふかのカーペットの上で、小さな男の子と女の子が2人無邪気に遊んでいる。

「くらえー!ロケットパーンチ!」

 男の子が手に持っているのは、抱えられるぐらいの大きさの白いロボットのオモチャ。
 その腕の横に付いた突起を押せばバネ仕掛けで拳が飛び出す。飛んだ拳はもう1人の子が持つトゲトゲした黒いロボットのオモチャにぶつかり、軽い音を鳴らした。

「あ、え、えーと……」
「そこはやられたー!だよ!
「う、うん……やられた~!」
「参ったか、オルトー星人のデストロイドめ!いくらやってきてもこのヴィルヴィートがみんなやっつけてやる!」

 そう言いつつロボットに決めポーズを付けさせる男の子。
 それを見た女の子は首を傾げ

「……ねぇ。」
「んだよ?」
「オルトー星人というのはみんな悪い人達なの?」
「勿論だよ。地球征服をしてみんな奴隷にしちゃおうとしてるんだ。」
「ふーん……みんな、ね?」

 オモチャの空箱の裏側の説明を見つつ呟く女の子。

「……でも、本当にみんななのかなぁ?」
「え?」
「この星にだっていい人も悪い人もいるよ?他の星の人だっていい人も悪い人もいるんじゃないかな?」
「えーと、うーん……」

 腕を組み、頭を捻る男の子。
 それを見てクスクスと楽しげに女の子は笑う。


 それはセピア色に染まった昼下がり。
 黒い過去の、白い未来の先にそれは虚ろに消えて行く――――


「――――行ける。」

 思考再開。
 イグザゼンの超越的機関の内、俺は確かに“何か”を捉えた。
 それは「式」における「解」が1つ。脅威を挫く破邪の力。

<時間が無い。勝負は一発だ。確実に決めろよ?>
「当たり前だ……ッ!」


 事象励起。セカイ干渉。
 この世ならざる極光を放つ輪転炉は最大効率でエネルギーを汲み出し、それは漏れなくソートギガンティックのある一点に収束していく。

<構成安定。炉の駆動も上々――行けるぞ。>
「応よ!」

 それは右腕。
膨大なエネルギーが右の拳へと集中していき、蓄え切れなかったモノが間接部より純白の光となって漏れ出でていた。

――!?

 尋常ならざる存在力に、手出し出来まいと高を括っていたらしい奴もこちらを見定めるが、もう遅い。

「てめーの「問題」に対する俺達の「答え」……それがこいつだ!」

 顔の前に拳を持って行き、そこから一気に振り被る。
 正面にビルドスレイブが瞬く間に集まってくるが、そんな物では止められない。



「イグザードブロウ、マテリアライズッ!!!」



 瞬間的に構成変異。
 無数の鋭利なブレード群を側面に持ち、超高速で回転する豪腕がベクトル干渉のレールに乗って進行方向に向けて「直角」に爆音と共に打ち出された。

――な、何ィ!?

<……捉えられると、思うな。>

 それに追いすがるビルドスレイブ。
 だがそれらを白銀の軌跡を残しつつ、UFOの様な奇妙奇天烈な軌道を描き悉く躱し、瞬く間に奴の目の前にまで襲来した。そして。

「ぶちぬけぇぇぇぇぇぇっ!!」

 行く手を阻む奴の両腕を抉って打ち抜き、そのままの勢いで白銀の豪腕は見事に怪異の中央を貫き、内部より名状し難い極彩色を放つ輪転炉をもぎ取った。

――があぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!セカイがぁ!望まれたセカイがぁぁぁぁぁぁぁっ!!!

 そのまま炉を鷲掴みにした状態でこちらへと帰還する右腕。
 その前方では「炉」による制御を失い、崩壊。爆発四散する怪異の姿があった。

 制御を失ったのはビルドスレイブも同じ。
 それぞれゆっくりと降下していき、元の鉄塊や人の姿へと戻っていく。


「やった、のか……?」

 無我夢中。
 ほとんど何が起きたのか分からなかったが、とりあえず最悪の事態は回避出来たのだろうか。
 ドルサルタワーを残し、半ば廃墟と化したものの夜の静寂を取り戻しつつあるペンタピアを眺め、そう考える。

<ああ。まだやるべき事は多々あるがな。>

 そう、まだ俺達にはやるべき事がある。だけど

「――――」

 そうなのに。そうだというのに。
 緊張の糸が吹っ切れた反動か酷く瞼が重い。それこそ鉛を吊り下げたように重い。

<……しばし休め。話はそれからだ。>

 その言葉に促されるように。導かれるように。
 俺の意識は瞬く間に霧散していった……

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