第二話 この素晴らしき世界
三月に入って通常国会は一層の荒れ模様となっていた。
年明けに突如として表れ、世界各国で宣戦布告をおこなった銀河列強諸国。
彼らとの奇妙な戦争状態は、それ以上に奇妙な国体であった『平和国家日本』の屋台骨を、今も震撼させている。
帝政ツルギスタン、セラン諸惑星連合。
日本に宣戦布告した二つの星間国家との限定戦争は既に4回を数え、
その結果は自衛隊の多大な損害に加えて、北海道を帝政ツルギスタンに占領されるという事態にまで発展してる。
その上で、昨日の4戦目。
突如として総理の命令で派遣されたダイガストなるスーパーロボットにより、日本は初めての勝利を得た。
――しかし、どうした訳かこれが新たな火種となった。
「総理、あなたは国民に隠してあのような兵器を作っていたと言うのですか!」
再び野党の首魁に転落した『鳩山田』前内閣総理大臣は、どこを向いているか解らないと定評のある目を
国場総理に向け、最前より的外れな質問を繰り返している。
最大野党 民権主体党――略して民主党――は一時マスコミの絶大な支持を得て与党をやっていたが、この鳩山田の隣人を無差別に愛せよという『YOU愛』政策により、
無差別外国人参政権とか無差別外国人子供手当てとか無差別外国人移住計画とか、ちょっとおかしな路線に舵を切りすぎて国民に総スカンを食らい、早々に野党に逆戻りをしていた。
だが行過ぎたリベラル主義を共有するマスコミの支持は相変わらずであり、今もマスコミ受けする政権叩きに余念がない。なにしろ、
「あのような凶悪な兵器を有すると言う事は、アジアの人々に60年前の侵略戦争の痛みを思いだせます。
早急にアジアの人々に謝罪し、平和的利用方法としてアジア各国との共有を図るべきです!
『YOU愛ロボット構想』です!!わたしはアジアの人々の命を守りたい!命を守りたい!命を守りたい!」
さすがに党員からも取り巻き以外からは拍手があがらない。
国場総理は『どこにでもいそうなおっさん』という寸評通りの外見で、場違いな野党党首の質問に疲れたのか、だるそうに息を吐いた。
政権与党に返り咲いた自立民主党――略して自民党――だったが、前政権が世界不況に無策であった分を取り返すため奔走する筈が、
何の因果か異星の侵略者という冗談のような問題を抱える羽目になっていた。
「あなたは列強諸国との『不平等』戦時協定を覚えていないのか?まぁ忘れているようだから教えて差し上げるが、
一、限定戦争は二週に一度。多数の国家と交戦中である場合、当事国家同士の話し合いで原則は履行される。
二、戦略兵器の使用は禁止。使用の際は戦争犯罪として彼らの法で裁かれる。
三、これは国家の命運をかけた正規戦である。当事国は如何なる軍事同盟の履行も許可されない。
ダイガストの共有は、これの三番に抵触するのでは?」
「なぜそんな不平等条約を勝手に結ぶのですか!?市民に対する裏切りだ!」
「いきなり北海道と太平洋に大使館と言い張る全長1キロ越えの宇宙船が降りて来て、
最初の宣言が戦線布告だった連中と、どうやって戦争意外の話し合いが可能と?
それに対話の努力は今もって続いている」
「ならば直ぐにダイガストを出せば良かったでしょう」
「去年に事業仕分けとか言って関連費用を軒並みカットしたのは誰でしたかな?
ロボットで世界一になる必要はあるんですか、でしたか?
お陰で『大江戸先進科学研究所』でのダイガスト開発は遅延の一途だ」
「ですからEUのように彼らに国体として認めてもらえば良いのです!
アジア共同体です!!私はアジアを守りたい!!」
「元総理の言うアジアとは、どこからどこまでで?
海岸部から焦土作戦を繰り返して後退を続ける中華人民共和国と、先日南北あわせて列強の手に落ちた分断国家ですか?
もしも東南アジアも含めるのなら、関係諸国と、その交戦国の列強と、一体どれだけの国と調整をする必要があるのか、数えて言ってるのでしょうな?
タイムリミットは?また3月ですかな?国民は在日米軍の撤退を、アナタがた民主党の沖縄基地移転問題での不手際だと認識していますよ」
「あれは米帝が自国防衛のために勝手に撤退したのです!後世の市民の皆さんはきっと判ってくれます!
ゼロベースからです!異星人基地なき安保です!
いや、そもそもわたしが聞きたいのは、ダイガストに関する情報公開が余りに少ないことです!
これの理由を聞いているのです!ダイガストは非核三原則に抵触しているのか?
ダイガストによって破壊活動が行われた場合の関係法整備は?
誰が、どのような資格と免許によって動かしているのか?」
そうだそうだ。取り巻き連中から同調の声があがる。
国場は眩暈を覚えた。こいつらは日本の存亡の危機を理解しているのか?自然、眉間の皺は深くなり、睨みつける様な顔になる。
「ダイガストは核動力ではありません。
ダイガストの協力による防衛活動によって生じた国民財産の破壊に関しては、まずは自衛隊の交戦規程と軍法から作成せねばならない。
ダイガストの操縦者達は然るべき訓練と資格を得た者が取り扱っている!」
あまりに馬鹿馬鹿しく、次第に国場の声のトーンが荒々しくなってくる。
「何よりダイガストに関する情報は原則非公開!国会中継もインターネットで配信されている。
ここでの答弁で、あたら銀河列強に利する情報を提供するわけにはゆかない!」
「横暴だ、ファシストめ!私は市民の権利を守るぞ!」
その権利自体が奪われかねない事態であるのだが、鳩山田のように政治活動が権力闘争のみという議員では、
政治というものを声を張り上げるためのツール以外には執れないのだろう。
名前を書いたら死んでくれるノートないかなぁ…先程から漫才のような議事録をせっせと作成している書記官は、ふと、そう思ったという。
三月に入って通常国会は一層の荒れ模様となっていた。
年明けに突如として表れ、世界各国で宣戦布告をおこなった銀河列強諸国。
彼らとの奇妙な戦争状態は、それ以上に奇妙な国体であった『平和国家日本』の屋台骨を、今も震撼させている。
帝政ツルギスタン、セラン諸惑星連合。
日本に宣戦布告した二つの星間国家との限定戦争は既に4回を数え、
その結果は自衛隊の多大な損害に加えて、北海道を帝政ツルギスタンに占領されるという事態にまで発展してる。
その上で、昨日の4戦目。
突如として総理の命令で派遣されたダイガストなるスーパーロボットにより、日本は初めての勝利を得た。
――しかし、どうした訳かこれが新たな火種となった。
「総理、あなたは国民に隠してあのような兵器を作っていたと言うのですか!」
再び野党の首魁に転落した『鳩山田』前内閣総理大臣は、どこを向いているか解らないと定評のある目を
国場総理に向け、最前より的外れな質問を繰り返している。
最大野党 民権主体党――略して民主党――は一時マスコミの絶大な支持を得て与党をやっていたが、この鳩山田の隣人を無差別に愛せよという『YOU愛』政策により、
無差別外国人参政権とか無差別外国人子供手当てとか無差別外国人移住計画とか、ちょっとおかしな路線に舵を切りすぎて国民に総スカンを食らい、早々に野党に逆戻りをしていた。
だが行過ぎたリベラル主義を共有するマスコミの支持は相変わらずであり、今もマスコミ受けする政権叩きに余念がない。なにしろ、
「あのような凶悪な兵器を有すると言う事は、アジアの人々に60年前の侵略戦争の痛みを思いだせます。
早急にアジアの人々に謝罪し、平和的利用方法としてアジア各国との共有を図るべきです!
『YOU愛ロボット構想』です!!わたしはアジアの人々の命を守りたい!命を守りたい!命を守りたい!」
さすがに党員からも取り巻き以外からは拍手があがらない。
国場総理は『どこにでもいそうなおっさん』という寸評通りの外見で、場違いな野党党首の質問に疲れたのか、だるそうに息を吐いた。
政権与党に返り咲いた自立民主党――略して自民党――だったが、前政権が世界不況に無策であった分を取り返すため奔走する筈が、
何の因果か異星の侵略者という冗談のような問題を抱える羽目になっていた。
「あなたは列強諸国との『不平等』戦時協定を覚えていないのか?まぁ忘れているようだから教えて差し上げるが、
一、限定戦争は二週に一度。多数の国家と交戦中である場合、当事国家同士の話し合いで原則は履行される。
二、戦略兵器の使用は禁止。使用の際は戦争犯罪として彼らの法で裁かれる。
三、これは国家の命運をかけた正規戦である。当事国は如何なる軍事同盟の履行も許可されない。
ダイガストの共有は、これの三番に抵触するのでは?」
「なぜそんな不平等条約を勝手に結ぶのですか!?市民に対する裏切りだ!」
「いきなり北海道と太平洋に大使館と言い張る全長1キロ越えの宇宙船が降りて来て、
最初の宣言が戦線布告だった連中と、どうやって戦争意外の話し合いが可能と?
それに対話の努力は今もって続いている」
「ならば直ぐにダイガストを出せば良かったでしょう」
「去年に事業仕分けとか言って関連費用を軒並みカットしたのは誰でしたかな?
ロボットで世界一になる必要はあるんですか、でしたか?
お陰で『大江戸先進科学研究所』でのダイガスト開発は遅延の一途だ」
「ですからEUのように彼らに国体として認めてもらえば良いのです!
アジア共同体です!!私はアジアを守りたい!!」
「元総理の言うアジアとは、どこからどこまでで?
海岸部から焦土作戦を繰り返して後退を続ける中華人民共和国と、先日南北あわせて列強の手に落ちた分断国家ですか?
もしも東南アジアも含めるのなら、関係諸国と、その交戦国の列強と、一体どれだけの国と調整をする必要があるのか、数えて言ってるのでしょうな?
タイムリミットは?また3月ですかな?国民は在日米軍の撤退を、アナタがた民主党の沖縄基地移転問題での不手際だと認識していますよ」
「あれは米帝が自国防衛のために勝手に撤退したのです!後世の市民の皆さんはきっと判ってくれます!
ゼロベースからです!異星人基地なき安保です!
いや、そもそもわたしが聞きたいのは、ダイガストに関する情報公開が余りに少ないことです!
これの理由を聞いているのです!ダイガストは非核三原則に抵触しているのか?
ダイガストによって破壊活動が行われた場合の関係法整備は?
誰が、どのような資格と免許によって動かしているのか?」
そうだそうだ。取り巻き連中から同調の声があがる。
国場は眩暈を覚えた。こいつらは日本の存亡の危機を理解しているのか?自然、眉間の皺は深くなり、睨みつける様な顔になる。
「ダイガストは核動力ではありません。
ダイガストの協力による防衛活動によって生じた国民財産の破壊に関しては、まずは自衛隊の交戦規程と軍法から作成せねばならない。
ダイガストの操縦者達は然るべき訓練と資格を得た者が取り扱っている!」
あまりに馬鹿馬鹿しく、次第に国場の声のトーンが荒々しくなってくる。
「何よりダイガストに関する情報は原則非公開!国会中継もインターネットで配信されている。
ここでの答弁で、あたら銀河列強に利する情報を提供するわけにはゆかない!」
「横暴だ、ファシストめ!私は市民の権利を守るぞ!」
その権利自体が奪われかねない事態であるのだが、鳩山田のように政治活動が権力闘争のみという議員では、
政治というものを声を張り上げるためのツール以外には執れないのだろう。
名前を書いたら死んでくれるノートないかなぁ…先程から漫才のような議事録をせっせと作成している書記官は、ふと、そう思ったという。
「『皇国』の議会には道化師がいるのかね?」
見事なプラチナブロンドを後ろへ撫で付けたカイゼル髭の中年男性は、なんとも渋みのある声でそう評した。
そこは宮廷を思わせる煌びやかな広間だった。天井のシャンデリアも壁の燭台も光源はすべて電灯だが、意匠を凝らしたガラス細工はいかにも大時代的だ。
部屋の中央には縦に伸びた巨大な卓が一つ。卓には10名程の、これまた大時代的な騎兵将校のような制服を着用した男達が着席している。
そして彼等が苦笑やら嘲笑やらを交えて眺めているのが、壁面のモニターに映し出されている日本国の国会中継だった。
「かのロボットに関する質疑応答があると言うから見てみたが、収穫は無いようだな」
カイゼル髭の男、ハンス・グラーフ・ルドガーハウゼン大剣卿――いわゆる大将クラス――は元々期待などしていなかったのだろう、
形ばかりの溜め息をつき、視線を卓に着いた部下たちに向けた。
言うまでもなく、大時代的な格好をした集団とは日本国と交戦状態にある銀河列強、帝政ツルギスタンの将校達であり、
ルドガーハウゼンはその尖兵たる第三外征旅団の総指令官に他ならない。
卓の末席にはアフバルト・シュバウツァーの姿もあり、おそらくは高級将校のみが顔を連ねているのだろう。
居住まいを正したルドガーハウゼンは卓に肘をついて手の指を組むと、席次では中ほどに着席している男に声をかけた。
「それでは分析官の意見を伺おうか。あのダイガストというロボットに関して」
発言を促された分析官はテレビのリモコンほどの携帯端末を操作し、会議室のモニターを昨日の戦闘の映像に切り替える。
アフバルトだけが強く奥歯を噛み締めていた。
「結論から申し上げますと、かのダイガストなるロボットは、極めて攻撃能力にベクトルを偏らせたロボットであります。
その戦闘能力は先日の戦闘でも判明したとおり、対応を誤ればブレーディアンを凌駕します」
とたん、将校達がざわめく。分析官はかまわず続けた。
「まず最初にランツェタイプの儀仗兵を破砕した右腕部を射出する兵装ですが、直撃の瞬間に先端部に視認出来るほどのエネルギーフィールドが発生しています。
これは着弾点より内側に衝撃力が浸透する、いわば道の役割を果たしている攻性の力場です。
ゆえに、ランツェの内部を破壊した衝撃が、内部機構の破壊による爆発を伴い、着弾点の反対側にブラスト炎として噴出したのです。
この力場は後のブレーディアンとの格闘戦にも微量ながら確認されており、
ダイガストの拳に打擲(ちょうちゃく)以上の破壊力を与えていると推測します。
次にダイガストの腰部装甲を楔として射出した兵装ですが、機体と楔をつないでいた力場は、我々の艦艇の錨と同様のシステムだと思われます。
またダイガストの所持武装と思われる誘導弾、大砲、剣ですが、全て機体後方の空間を歪曲・圧縮し、格納している事が確認されました。
こちらもギャラクシー・ダイソン社の吸引力の弱まらない惑星改造掃除機等で用いられるシステムと酷似しています」
モニターでは調度ダイガストの腰裏あたりから、空間に波紋を描くようにしてミサイルの弾頭が顔を覗かせる動画が流れている。
「それはつまり…」
卓の末席の一人が、腕組みしをしながら口を開いた。
「列強のどこかと皇国がつるんでいると?」
忌憚無い意見を述べる場でもないだろうが、その男は不遜な物言いを気にした風もなしに続けた。
「もっと言うのなら、自分達の技術に敗れたわけかい、僕らは?」
ブラウンの髪を奇麗に撫で付け、口髭をたくわえた壮年の男は、なんとも呪わしい可能性を事も無げに言ってのけた。
黙っていれば伊達男だろうが、微かに愉快そうに細められた目や、端だけ器用に歪めた口、
なにより物怖じしない不遜な物言い、どれをとっても『イイ性格』をしているのが窺える。
ヘルマン・ファルケンハイム大刃士。不遜が軍服を着ていると渾名される、第三外征旅団の名物将校だった。
「大剣卿、これは由々しき事態ですな」
「ファルケンハイム、卿(けい)も愉しそうに話の腰を折らないでくれたまえ」
ルドガーハウゼンにぴしゃりと釘を刺されても、ヘルマンは肩をすくめておどけて見せるのみだった。
幕僚たちの中には露骨に顔をしかめるものもいたが、
なにしろヘルマン・ファルケンハイムは武名と浮名の両方をとどろかす伊達者で、GBCの人気投票にも名が挙がる有名人である。
全ての軍事行動が経済活動で括られる銀河列強においては、はっきり言って幕僚よりも影響力が強かった。
そして、誰しもがそんな軍隊を快く思っているわけでは無いという事実が、幕僚たちの表情から窺えた。
分析官は律儀にヘルマンがそれ以上口を開かないことを確認してからレポート用紙の次をめくる。
「…続けます。他にダイガストが用いた武装としては、戦闘機に搭載されている誘導弾に、巨大な大砲、
それに小口径――我々にとってですが――の電磁投射砲がありますが、どれも多少の改良はあれ、地球人の文明レヴェルを逸脱してはいません。
問題は最後の、ブレーディアンを斬り裂いた剣ですが…高確率で、ソルニウム製であるかと」
途端、これまで以上のざわめきが会議室に沸き立った。一様に恐れに近い感情が、各自の口から驚きの語句を伴って出ているようだった。
その動揺を遮り、ルドガーハウゼンは問うた。
「本当かね?」
「自ら発光する金属。発光の正体は分子間結合を崩壊させる波動。このような金属は我々の既知宇宙ではソルニウムの他にはありません」
「200年前の銀河帝国内の紛争で周辺宙域ごと消滅した惑星ソル…
その原因である、惑星を構成した禁忌の物質ソルニウム…皇国人はどこで手に入れたのか、いや、その取り扱いを知っているのか?」
「今の時点ではなんとも」
分析官は首を横に振るう。
何しろデータが少ない。見たものを、見たままに答える他になかった。が、だからこそ分かった事もあった。
「以上の分析結果から、ダイガストは我々列強の技術を取り込んでいると思われます。
しかし光学兵器や粒子兵器の存在が確認できないことから、その技術水準はあくまで地球側がベースであり、おそらくは純粋物理力のみに偏らざるを得なかった…
現にシュバウツァー大刃士の攻撃は全てダイガストに何らかの損害を与えています。
ダイガストの拳を覆っていた力場を応用すれば、防御転用も出来た筈。
それが無いと言う事は、即ち、ダイガストは防御力に欠陥を抱えている、そう断言できます」
おお、と将校たちが賛嘆の声を上げる。その中でも最も声が大きかったのは、アフバルトやヘルマンと同じく、末席に座る中背で筋肉質の男だった。
なんと言うか、獣じみた印象の男だ。
大時代的なツルギスタンの将校団にあって、その容貌は明らかに異質だった。
顎鬚はモミアゲとつながり、両の眉毛も薄っすらと眉間で繋がっている。歪めた口元に見えるのは発達した犬歯。
そう、まるで映画の狼男が、月を見て変わってゆく途中のような。
ゲオルグ・バウアー刃士――いわゆる少尉~中尉と同等――は、勇猛というより獰猛な、第3外征旅団の斬り込み役だ。
彼とヘルマン、アフバルトの3人こそ、栄えある第3外征旅団の機甲部隊隊長。日本人にとっては忌むべき侵略者の現場指揮官達である。
「ならば『俺の獣達』が鎧袖一触に食い破ってくれよう」
ゲオルグが豪胆に言ってのけると、隣に座るヘルマンは片方の眉だけを器用に曲げ、冷ややかに呟く。
「聞いていなかったのかね、かのダイガストの攻撃力は強大であると。
卿の手勢では、みすみす向うの懐に飛び込むようなものだろう」
「ぬかせ。貴様の部隊こそ、あのヒョロヒョロ揃いでは荷が勝ちすぎるわ」
ふん、と荒い鼻息をつく。
どうも前線指揮官達は協調という言葉とは縁が遠いらしい。
確かに銀河列強のような限定戦争では個人技こそが華となり、異なる部隊間では協力する価値も薄くなる。
ダイガストの防御機能は脆弱。軽口が軽口を呼び、楽観論が会議の空気を支配していた。
アフバルトだけがダイガストと切り結んだ経験から難しい顔をしている。
いや、いま一人。ルドガーハウゼン大剣卿は沈思黙考し、場の空気に乗らない。
彼は考えていた。
『いかに脆弱な防御であろうと、外征旅団は儀仗兵に距離をとらせて、鉄の雨を降らすような戦を執れない。
視聴者がそれを許さないし、強い帝室を喧伝し続ける我が国も、たった一機のロボットにそこまでの作戦を容認しないだろう…
結局は正面きって殴りあわざるをえんのだ。絶対足る攻撃性能を持つ単騎…
これほど限定戦争と相性の悪い相手はいない…狙って造られたのか?誰が?』
ルドガーハウゼンには会議室の空気が重苦しいものに感じられてならなかった。
見事なプラチナブロンドを後ろへ撫で付けたカイゼル髭の中年男性は、なんとも渋みのある声でそう評した。
そこは宮廷を思わせる煌びやかな広間だった。天井のシャンデリアも壁の燭台も光源はすべて電灯だが、意匠を凝らしたガラス細工はいかにも大時代的だ。
部屋の中央には縦に伸びた巨大な卓が一つ。卓には10名程の、これまた大時代的な騎兵将校のような制服を着用した男達が着席している。
そして彼等が苦笑やら嘲笑やらを交えて眺めているのが、壁面のモニターに映し出されている日本国の国会中継だった。
「かのロボットに関する質疑応答があると言うから見てみたが、収穫は無いようだな」
カイゼル髭の男、ハンス・グラーフ・ルドガーハウゼン大剣卿――いわゆる大将クラス――は元々期待などしていなかったのだろう、
形ばかりの溜め息をつき、視線を卓に着いた部下たちに向けた。
言うまでもなく、大時代的な格好をした集団とは日本国と交戦状態にある銀河列強、帝政ツルギスタンの将校達であり、
ルドガーハウゼンはその尖兵たる第三外征旅団の総指令官に他ならない。
卓の末席にはアフバルト・シュバウツァーの姿もあり、おそらくは高級将校のみが顔を連ねているのだろう。
居住まいを正したルドガーハウゼンは卓に肘をついて手の指を組むと、席次では中ほどに着席している男に声をかけた。
「それでは分析官の意見を伺おうか。あのダイガストというロボットに関して」
発言を促された分析官はテレビのリモコンほどの携帯端末を操作し、会議室のモニターを昨日の戦闘の映像に切り替える。
アフバルトだけが強く奥歯を噛み締めていた。
「結論から申し上げますと、かのダイガストなるロボットは、極めて攻撃能力にベクトルを偏らせたロボットであります。
その戦闘能力は先日の戦闘でも判明したとおり、対応を誤ればブレーディアンを凌駕します」
とたん、将校達がざわめく。分析官はかまわず続けた。
「まず最初にランツェタイプの儀仗兵を破砕した右腕部を射出する兵装ですが、直撃の瞬間に先端部に視認出来るほどのエネルギーフィールドが発生しています。
これは着弾点より内側に衝撃力が浸透する、いわば道の役割を果たしている攻性の力場です。
ゆえに、ランツェの内部を破壊した衝撃が、内部機構の破壊による爆発を伴い、着弾点の反対側にブラスト炎として噴出したのです。
この力場は後のブレーディアンとの格闘戦にも微量ながら確認されており、
ダイガストの拳に打擲(ちょうちゃく)以上の破壊力を与えていると推測します。
次にダイガストの腰部装甲を楔として射出した兵装ですが、機体と楔をつないでいた力場は、我々の艦艇の錨と同様のシステムだと思われます。
またダイガストの所持武装と思われる誘導弾、大砲、剣ですが、全て機体後方の空間を歪曲・圧縮し、格納している事が確認されました。
こちらもギャラクシー・ダイソン社の吸引力の弱まらない惑星改造掃除機等で用いられるシステムと酷似しています」
モニターでは調度ダイガストの腰裏あたりから、空間に波紋を描くようにしてミサイルの弾頭が顔を覗かせる動画が流れている。
「それはつまり…」
卓の末席の一人が、腕組みしをしながら口を開いた。
「列強のどこかと皇国がつるんでいると?」
忌憚無い意見を述べる場でもないだろうが、その男は不遜な物言いを気にした風もなしに続けた。
「もっと言うのなら、自分達の技術に敗れたわけかい、僕らは?」
ブラウンの髪を奇麗に撫で付け、口髭をたくわえた壮年の男は、なんとも呪わしい可能性を事も無げに言ってのけた。
黙っていれば伊達男だろうが、微かに愉快そうに細められた目や、端だけ器用に歪めた口、
なにより物怖じしない不遜な物言い、どれをとっても『イイ性格』をしているのが窺える。
ヘルマン・ファルケンハイム大刃士。不遜が軍服を着ていると渾名される、第三外征旅団の名物将校だった。
「大剣卿、これは由々しき事態ですな」
「ファルケンハイム、卿(けい)も愉しそうに話の腰を折らないでくれたまえ」
ルドガーハウゼンにぴしゃりと釘を刺されても、ヘルマンは肩をすくめておどけて見せるのみだった。
幕僚たちの中には露骨に顔をしかめるものもいたが、
なにしろヘルマン・ファルケンハイムは武名と浮名の両方をとどろかす伊達者で、GBCの人気投票にも名が挙がる有名人である。
全ての軍事行動が経済活動で括られる銀河列強においては、はっきり言って幕僚よりも影響力が強かった。
そして、誰しもがそんな軍隊を快く思っているわけでは無いという事実が、幕僚たちの表情から窺えた。
分析官は律儀にヘルマンがそれ以上口を開かないことを確認してからレポート用紙の次をめくる。
「…続けます。他にダイガストが用いた武装としては、戦闘機に搭載されている誘導弾に、巨大な大砲、
それに小口径――我々にとってですが――の電磁投射砲がありますが、どれも多少の改良はあれ、地球人の文明レヴェルを逸脱してはいません。
問題は最後の、ブレーディアンを斬り裂いた剣ですが…高確率で、ソルニウム製であるかと」
途端、これまで以上のざわめきが会議室に沸き立った。一様に恐れに近い感情が、各自の口から驚きの語句を伴って出ているようだった。
その動揺を遮り、ルドガーハウゼンは問うた。
「本当かね?」
「自ら発光する金属。発光の正体は分子間結合を崩壊させる波動。このような金属は我々の既知宇宙ではソルニウムの他にはありません」
「200年前の銀河帝国内の紛争で周辺宙域ごと消滅した惑星ソル…
その原因である、惑星を構成した禁忌の物質ソルニウム…皇国人はどこで手に入れたのか、いや、その取り扱いを知っているのか?」
「今の時点ではなんとも」
分析官は首を横に振るう。
何しろデータが少ない。見たものを、見たままに答える他になかった。が、だからこそ分かった事もあった。
「以上の分析結果から、ダイガストは我々列強の技術を取り込んでいると思われます。
しかし光学兵器や粒子兵器の存在が確認できないことから、その技術水準はあくまで地球側がベースであり、おそらくは純粋物理力のみに偏らざるを得なかった…
現にシュバウツァー大刃士の攻撃は全てダイガストに何らかの損害を与えています。
ダイガストの拳を覆っていた力場を応用すれば、防御転用も出来た筈。
それが無いと言う事は、即ち、ダイガストは防御力に欠陥を抱えている、そう断言できます」
おお、と将校たちが賛嘆の声を上げる。その中でも最も声が大きかったのは、アフバルトやヘルマンと同じく、末席に座る中背で筋肉質の男だった。
なんと言うか、獣じみた印象の男だ。
大時代的なツルギスタンの将校団にあって、その容貌は明らかに異質だった。
顎鬚はモミアゲとつながり、両の眉毛も薄っすらと眉間で繋がっている。歪めた口元に見えるのは発達した犬歯。
そう、まるで映画の狼男が、月を見て変わってゆく途中のような。
ゲオルグ・バウアー刃士――いわゆる少尉~中尉と同等――は、勇猛というより獰猛な、第3外征旅団の斬り込み役だ。
彼とヘルマン、アフバルトの3人こそ、栄えある第3外征旅団の機甲部隊隊長。日本人にとっては忌むべき侵略者の現場指揮官達である。
「ならば『俺の獣達』が鎧袖一触に食い破ってくれよう」
ゲオルグが豪胆に言ってのけると、隣に座るヘルマンは片方の眉だけを器用に曲げ、冷ややかに呟く。
「聞いていなかったのかね、かのダイガストの攻撃力は強大であると。
卿の手勢では、みすみす向うの懐に飛び込むようなものだろう」
「ぬかせ。貴様の部隊こそ、あのヒョロヒョロ揃いでは荷が勝ちすぎるわ」
ふん、と荒い鼻息をつく。
どうも前線指揮官達は協調という言葉とは縁が遠いらしい。
確かに銀河列強のような限定戦争では個人技こそが華となり、異なる部隊間では協力する価値も薄くなる。
ダイガストの防御機能は脆弱。軽口が軽口を呼び、楽観論が会議の空気を支配していた。
アフバルトだけがダイガストと切り結んだ経験から難しい顔をしている。
いや、いま一人。ルドガーハウゼン大剣卿は沈思黙考し、場の空気に乗らない。
彼は考えていた。
『いかに脆弱な防御であろうと、外征旅団は儀仗兵に距離をとらせて、鉄の雨を降らすような戦を執れない。
視聴者がそれを許さないし、強い帝室を喧伝し続ける我が国も、たった一機のロボットにそこまでの作戦を容認しないだろう…
結局は正面きって殴りあわざるをえんのだ。絶対足る攻撃性能を持つ単騎…
これほど限定戦争と相性の悪い相手はいない…狙って造られたのか?誰が?』
ルドガーハウゼンには会議室の空気が重苦しいものに感じられてならなかった。
四畳半ほどの部屋には4人掛けのシートが向かい合わせに二つ。
その間には空の大きな油缶が置かれ、室内で消費される大量の煙草の吸殻を飲み込んでいる。
他に何も無い事から、その部屋が専用であり、単能であることは確実だった。
つまりは喫煙室。他人に後ろ指差されながら、好き好んで自分の呼吸器を痛めつける行為を行う、神聖で犯されざる空間である。
そこで『わかば』をうまそうに吸いつつ、携帯電話で会話をしている初老の男は…なんというか、怪人物という表現が最も適切であろうか。
濃い黒髪とすっかりと色の抜けた白髪とがストライプになった頭髪を、首の後ろまで伸ばして講談の由緒正雪みたいに撫で鋤いている特徴的過ぎるヘアスタイル。
白衣を着用しているということは研究者なのだろうが、素足にゾウリ履きという何ともスマートでない格好。
顔に至っては四角四面で、白衣より作業服を着て現場を闊歩しているほうが似合いそうな風体だった。
「ほうほう、それで、いよいよか」
怪人物は親しげに電話の相手と会話していた。
電話口から聞こえる声は男の物で、日本国民なら最近のニュースでよく耳にする声だと思ったろう。その声は言葉少なであるが、厳かだった。
「ああ、決行だ」
「野党の了解は取っていなかったようだが…」
「あそこは前総理の基盤だからな、首を縦に振るわけがないさ。それに、野党の了解を待っていたら取り返しがつかなくなる。
民主党のおかげで官房機密費の自由度は減ったが、こんな時だ、使わせて貰った」
「野党連中には聞かせられん話だな」
「戦争だからな。やるからには『勝つ』さ。例え…」
そこで電話の向こうの男は言葉を区切る。電話口でも逡巡を感じ取れた。
「…例え、焼かれる国民が出たとしてもだ」
「戦後60年、ワシらが伝え損ねてしまった事だ…」
「もう目は背けられない。耳は塞げない。敵はそこにいるんだ。
しかし幸運じゃないか、え?誰憚る事無く言えるんだ、悪いのは異星人だ、なんて」
「そして人々の希望を一身に受ける正義のスーパーロボット。まるで子供の夢じゃないかね」
「君の研究費の明細は悪夢そのものだがね」
「はははは…その件についても頼むよ。ダイガストはまだまだ足りない物ばかりなんだ」
「期待はしないでくれよ。それじゃあ、な、『大ちゃん』」
「またな『国ちゃん』」
実に親しげに互いを呼び合うと電話は切れた。
怪人物はちびた『わかば』を缶に投げ捨て、喫煙室を出る。
開けた視界に飛び込んできたのは、なんとと言うか、案の定というか、巨体を横たえたダイガストの姿だった。
同時に金属の擦過音と人の怒鳴りあいで聴覚が飽和する。
天井の高い工場のような施設には多数の作業員が詰めていて、ダイガストの上を行き来しては装甲の張り替えやら、内部機構のチェックやらに従事していた。
と、怪人物が突然、大きなくしゃみをする。
「…むぅ、また誰かがワシの事を噂しとるな。
どうせ宇宙人連中だろうが、どんだけ雁首揃えたってこの地球が宇宙に誇る碩学、大江戸多聞(オオエドタモン)博士のダイガストに勝てるモンでないわ」
誰が聞いてもいないのに自己紹介をしつつ、怪人物こと大江戸先進科学研究所 所長兼主任研究員、大江戸多聞は『かか』と大笑した。
ちょうどその頃、北海道の大地に降り立った侵略者の宇宙船の中で、
ルドガーハウゼンが確かにダイガストに関して頭を痛めていたのだが、その事を大江戸博士が知る由もない。
それでも大江戸博士は、どこかで、誰かが、自分の天才を褒めちぎっていると思って疑わない。
しかし、ごく一般的な常識を持つ人にとって、大江戸博士とは号して以下の通りである。
天才と何とかの境界である紙一重を、またいで超えてしまった人、と。
その間には空の大きな油缶が置かれ、室内で消費される大量の煙草の吸殻を飲み込んでいる。
他に何も無い事から、その部屋が専用であり、単能であることは確実だった。
つまりは喫煙室。他人に後ろ指差されながら、好き好んで自分の呼吸器を痛めつける行為を行う、神聖で犯されざる空間である。
そこで『わかば』をうまそうに吸いつつ、携帯電話で会話をしている初老の男は…なんというか、怪人物という表現が最も適切であろうか。
濃い黒髪とすっかりと色の抜けた白髪とがストライプになった頭髪を、首の後ろまで伸ばして講談の由緒正雪みたいに撫で鋤いている特徴的過ぎるヘアスタイル。
白衣を着用しているということは研究者なのだろうが、素足にゾウリ履きという何ともスマートでない格好。
顔に至っては四角四面で、白衣より作業服を着て現場を闊歩しているほうが似合いそうな風体だった。
「ほうほう、それで、いよいよか」
怪人物は親しげに電話の相手と会話していた。
電話口から聞こえる声は男の物で、日本国民なら最近のニュースでよく耳にする声だと思ったろう。その声は言葉少なであるが、厳かだった。
「ああ、決行だ」
「野党の了解は取っていなかったようだが…」
「あそこは前総理の基盤だからな、首を縦に振るわけがないさ。それに、野党の了解を待っていたら取り返しがつかなくなる。
民主党のおかげで官房機密費の自由度は減ったが、こんな時だ、使わせて貰った」
「野党連中には聞かせられん話だな」
「戦争だからな。やるからには『勝つ』さ。例え…」
そこで電話の向こうの男は言葉を区切る。電話口でも逡巡を感じ取れた。
「…例え、焼かれる国民が出たとしてもだ」
「戦後60年、ワシらが伝え損ねてしまった事だ…」
「もう目は背けられない。耳は塞げない。敵はそこにいるんだ。
しかし幸運じゃないか、え?誰憚る事無く言えるんだ、悪いのは異星人だ、なんて」
「そして人々の希望を一身に受ける正義のスーパーロボット。まるで子供の夢じゃないかね」
「君の研究費の明細は悪夢そのものだがね」
「はははは…その件についても頼むよ。ダイガストはまだまだ足りない物ばかりなんだ」
「期待はしないでくれよ。それじゃあ、な、『大ちゃん』」
「またな『国ちゃん』」
実に親しげに互いを呼び合うと電話は切れた。
怪人物はちびた『わかば』を缶に投げ捨て、喫煙室を出る。
開けた視界に飛び込んできたのは、なんとと言うか、案の定というか、巨体を横たえたダイガストの姿だった。
同時に金属の擦過音と人の怒鳴りあいで聴覚が飽和する。
天井の高い工場のような施設には多数の作業員が詰めていて、ダイガストの上を行き来しては装甲の張り替えやら、内部機構のチェックやらに従事していた。
と、怪人物が突然、大きなくしゃみをする。
「…むぅ、また誰かがワシの事を噂しとるな。
どうせ宇宙人連中だろうが、どんだけ雁首揃えたってこの地球が宇宙に誇る碩学、大江戸多聞(オオエドタモン)博士のダイガストに勝てるモンでないわ」
誰が聞いてもいないのに自己紹介をしつつ、怪人物こと大江戸先進科学研究所 所長兼主任研究員、大江戸多聞は『かか』と大笑した。
ちょうどその頃、北海道の大地に降り立った侵略者の宇宙船の中で、
ルドガーハウゼンが確かにダイガストに関して頭を痛めていたのだが、その事を大江戸博士が知る由もない。
それでも大江戸博士は、どこかで、誰かが、自分の天才を褒めちぎっていると思って疑わない。
しかし、ごく一般的な常識を持つ人にとって、大江戸博士とは号して以下の通りである。
天才と何とかの境界である紙一重を、またいで超えてしまった人、と。
次回予告
失落する北海道に国場総理が行った窮余の策とは…
そして青森を掛けた限定攻勢に臨むダイガストは、陸上自衛隊に拒絶される。
官と民、軍人と文民。
敵を前にしても立場の壁は越えられないのか?
失落する北海道に国場総理が行った窮余の策とは…
そして青森を掛けた限定攻勢に臨むダイガストは、陸上自衛隊に拒絶される。
官と民、軍人と文民。
敵を前にしても立場の壁は越えられないのか?
次回 地球防衛戦線ダイガスト『たずさえぬ手と手』
この国を好きではいけないのですか?
この国を好きではいけないのですか?