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創作発表板 ロボット物SS総合スレ まとめ@wiki

eXar-Xen――セカイの果てより来るモノ―― Act.8D

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irisjoker

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駆けるイグザゼン/俺。
 迎え撃つは車掌帽を被った“何か”の駆る無数のロボットアーム群。
 ペンチ状のモノ、パイル状のモノ、ツイストドリル状のモノなど先端に様々な装備を取り付けられたそれら全てが全て明確な敵意を露わに襲い来る。

「ッ!」

 真正面から突っ込んできたアームを走りながらギリギリで躱し、上方より串刺しにせんと迫るパイル群を加速して潜り抜けて再度ギガラインより奴の元へと飛び移り、そのままの勢いで“何か”に対し袈裟刈りに剣を振るう。

キリリリリリ――

 それを奴は後方へ退き目と鼻の距離で回避。続けて我武者羅に何度も振るうも、どれも紙一重の所で避けられる。

<ダガーの使用を提案……奴は速い。まずはその足を止めねばなるまい。>
「使えるのか?」
<イグザブレイドと同様、以前私が用いていたものを元に基本データの最適化は既に終了している。今のこの状態でも問題無く使いこなせる筈だ。>

 後方へ一旦飛び退く。
そこで独りでに左の手に体全体に広がる力を収束していき、急速に形を成していく。
 掌に広がる燃え立つ青は、青白い光を放ち鋭く透き通った刀身へと姿を変え、見覚えのある武装へと変化していった。

<イグザダガー、顕現化(マテリアライズ)>

 自分の命を一度は救ってくれたものを自分が使うというのは不思議な気分。
 青白い短刀は計5本。それぞれが指と指の間に挟まっていた。
 その刀身は、初めてイグザゼンの姿をしたアリスと出会ったあの時の事を思い出させてくれる。

「おりゃ!」

 一度距離を取った俺達を追い立てるように向けられるアームを飛び越えて躱し、その状態からスナップを利かせまとめて投げつける。が、どうやら見え見えだったようで軽々と飛び越えられ全て躱される。だが――

<ベクトル干渉――貫け!>

 瞬間的な事象励起。この世ならざる力の発露。
 青い刀身はその力を受け、その力に従い、鋭角に軌道を修正しなおも奴に食らいつく。

キリリリリリリ――!?

 予想外の攻撃に奴はアームを使い防御しようとするがもう遅い。
 脚部と腕部に直撃したそれらにより、奴は頭から地面に墜落した。

「よし!」
<まだだ。目標内部より高エネルギー反応……来るぞ。>

リリリリリリリリリリリリリリ010110101001010011――――!!!!

 甲高いベルのような音を立てる奴の周囲に、車両より延びたアーム群が解体されつつ群がる。
 それは瞬く間に奴を取り込み渦を巻いて盛り上がり、とある形を形成していった。

「うわぁ……」
<腕、だな。>

 そう、腕。無数のケーブルやアームの残骸によって形作られた腕。きちんと5本の指もある。
 トンネルの天井すれすれまで膨れ上がり、各部が不気味に蠢くその醜悪な異様は、さっきのガイコツもどきが元になったとは到底思えない。

「こいつぁ……厄介そうだな――っと!」

俺目掛けて振り下ろされた巨大な拳を横飛びで回避し、再び顕現させたダガーを投げつけてみるものの、それらは数本のケーブルを断ち切り貫通するのみ。
 全然堪えてないのを見るに、ダメージらしいダメージはまるで与えられていないらしい。

「ならイグザブレイドで……!」
<あの図体だ。下手な近接は危険が伴う。それに生半可な攻撃は無意味なようだ。そうなるとイグザゼンの力を“楔”に直接打ち込む必要があるが……>
「じゃあその“楔”ってのは何処にある?」
<分からん。>
「分からんて――ッ!?」

強引に横に振られた腕部を飛び退き回避。多少地面を擦れつつブレーキを掛けた。
 更に襲い来る鉄拳制裁。それらを悉く回避しつつアリスの言葉を聞く。

<私とて万能ではない――が、探せないとは言っていない。“楔”のサーチは私に任せろ。お前はその間の時間を稼いでくれ。>
「……どれぐらいだ?」
<多少構造が複雑だが……そうだな。1分あれば十分だ。>
「分かった。やってやる!」

 このままでは埒が明かないと踏んだか奴の掌の部分より無数のケーブル群が飛び出し迫る。
 慌てて回避しようとするもそのどれもが微妙に位置をずらし直撃しないコースを描いて地面に突き刺さる。

「ノーコン!当たんねぇぞ!」
<馬鹿者!良く見ろ!>
「ん…………ぇ!?」

いつの間にか足に雁字搦めに巻きついた地面より伸びる太く真っ黒なケーブル。
 ただまるで感触は無く、それが俺がこの存在に気付かなかった一番の原因だったらしい。 振り解こうにも異様な力で締め付けそれも適わず、剣を振るい何とか突破できたものの

「ッ!!!」

 その一瞬が命取りだったらしい。
 頭上より絶大な質量を伴い猛スピードで振り下ろされる桁外れに巨大な拳。
 食らえばタダでは済まないだろうが、今からでは回避は間に合わない。

<ベクトル干渉……!!>

 イグザゼンより放たれる力場が拳をほんの僅か捕らえ、減速させるものの、いかんせん力不足。瞬く間に突破され更に拳はこちらに迫る。

「くっ……!」

反射的に両手を顔の前で交差させ、防御体制をとり半端では無いであろう衝撃に備える――――が

「な――!?」

 突如至近距離で轟く爆音。ギガラインの方より襲来したそれは、奴へと直に突き刺さり炸裂する。
 その刹那。俺の横すれすれの位置に軌道を「ずらされた」巨腕が振り下ろされた。

「ッッ!!」

 わけも分からないまま奔る衝撃波。なんとかふんばり耐えていると

<……サーチ完了、そちらに出す!一気に決めろ!!>
「ああ!」

 俺の視界が弄られ奴の内部構造が透視したかのように克明に表示される。
 複雑怪奇にケーブル群が絡み合った異形の内部。その全身より異様な力の揺れが赤い光として表現され、強い所ほど濃い色にて現される。そして――

「そこか!」

 狙うはもっとも励起反応の集中している――視界の内では赤い光が集中している箇所。身体の位置で言えば丁度手の甲辺りか。狙いをつけ剣を引くように構え、意識を集中させる。


――――eXar-Xen might access


 ぶれて、吹き飛び、そしてその向こう側で紡がれる意識。
 同時に身体の内より溢れ出る莫大な力。イグザゼンの力。そのほんの一端。
 それが剣に纏わり付き、暗いトンネル内を漏れなく眩く照らす銀の光を放つ。

<輪転炉動作正常――やれるぞ!>
「行けぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!!!」

 チャージ。
 瞬間的に加速。寸分の狂い無く奴の“楔”へと突き立てられる白銀の剣。
吹き上がる紫電、黒雷。それは次第に傷口のみならず全身から溢れるようになり巨腕はゆっくりと崩れ落ち、消失していく。そして――――

「――――――」

 留め止め無く溢れる虚ろの内、それはゆっくりと姿を現した。
 フレームのみで、ぼろぼろで、車掌帽を眼深に被ったその姿。胸には外殻が外れた事で露出したのか、
 古びたその姿に似合わない真新しい銀色の箱が組み込まれており、それにイグザゼンの剣は真正面より突き刺さっていた。

リリ……リリリリ…………

 弱々しい発条を巻く音。
 見ればゆっくりと右腕が動き己の頭部へと向かい、おもむろに被っていた帽子をその手に取った。
 その内にあったのは別に予想外でもなんでもない、赤錆びた鉄製の骸骨といったもの。人の目のように2つあるカメラアイは濃い緑色をしており、こちらを真っ直ぐみつめているようだった。

「………………」

 見つめ合ったのは多分ほんの一瞬だったと思う。
 だけどそれが異様に長く感じた。別に深い意味なんて無い。特別な感情も無い。
 だがその緑の瞳に、俺は「悪意」というものを感じられなかった。

キリ……キキキキキ………………カチッ

 巻き終えた発条。
 ただそれは何の暴力を生む事無く



――レイヲ――――イウ――――――



 ただ1つの言葉を紡ぐのみだった。


<ッ!サブコントロール!>

 現実に引き戻されたのはその直後。“楔”を失い崩壊を始めた黒い車両の上だった。
 俺の意思と関係無くイグザゼンが飛び退き、跳ね飛び、ギガラインへと着地する。
 振り返って見れば1、2度点滅した後ヘッドライトの光を失い失速し、トンネル内の暗黒へと吸い込まれるように消えていくあの列車の姿があった。

「…………」
<…………>

2人してただその光景を眺める。
奴は一体なんだったのだろうか?励起獣?いや、それだけではない。
確かに初めに現れた5体の獣は励起獣には違いないのだが……

だが違う……そう、違う。

 次に対峙したロボットアームを従え車掌帽を被った怪異。
 奴は励起獣でもあの機械球の仲間でもない。根拠も無ければ証拠も無いが、ただ直感的にそう感じる。

「…………」

 手に持った車掌帽を眺める。
 気付けば何故か掴んでいたモノ。使い込まれて古ぼけた紺色のそれは、確かにギガラインの車掌が被る物に違いない。だが何故奴が……

<ディー。>
「?」

不意に口を開くアリス。
何処か不安げで、何か言いたげなそれは更に言葉を続ける。

<お前は奴を倒した時、声を聞いたか?>
「――って事はアリスもか。」
<倒した相手に感謝された事など初めての事。どういう事だ、これは?>
「俺に聞くなよ……」
<そうか。>


「あいつは、もう自分の居場所なんて何処にも無い事を理解してたのだろうねぇ……」


「!」

 答えは背後から。
 そこに居たのはさっきアリスの傍にいたお婆さん。そして彼女に付き従うように後ろに並ぶシャツ一丁の数人のガタイの良い男達。
彼女はかなりの高齢だろうに足場の悪い列車の屋根の上でバランスを崩す事も無く、不敵に佇む。その背後の車両には列車の屋根を真っ二つに裂いて現れていた無骨にして巨大な鉛色の筒――未だ砲門より硝煙を上げる大砲の姿。

<……どういう事だ?>
「そのままの意味だよ。あいつは“迷走列車”。50年以上という時の彼方へ埋もれた筈の亡霊さ。」
「迷走列車?なんだそりゃ?」
「言うと少々長くなる。それに立ち話もなんだ。2人とも付いておいで。」

 そう言うとお婆さんは男達を従え、踵を返して去っていった。
 残されたのは所々に穴の開いた屋根の上にてただ呆然と佇む俺達のみ。

「…………なんだったんだろうな、今の。」
<それこそ私に聞くな。ただ、あの砲撃――どうもあの者達が行ったようだ。>
「みたいだな……助けてもらった礼も言いたいし、さっきの話の続きも気になる。」
<同感だ。それに私も聞きたい事がある。リンク解除後、彼女らの後を追うぞ。>
「ああ。」
<――ソートリターン。>

 アリスの宣言。縦横無尽に奔る白い光の群が白銀の甲冑を埋め尽くす。
 その次の瞬間、甲冑が佇んでいた所にいたのは頭1つ半ほど身長の異なる俺とアリスの姿。
 勿論小さいのはアリスの方。身体も酷くほっそりしており見れば見るほどちゃんと食べているのか心配になってくる。食堂にいた人達が心配するのも無理はないか。

「……?私の顔に何か付いているか?」
「い、いや。」
「そうか。ならば行こう。」

 見上げられて小首を傾げ、まじまじと見られたらどう返していいのか分からない。
 更に立ち入った事を聞かれたらどうしようかと思ったが、幸い彼女は俺の答えで満足したらしく、それだけ言うと行ってしまった。

「…………なんだかなぁ。」

 頭をぼりぼり掻いてその後を追う。
 ベルや馴染みの客達相手になら思ったままに言ってやれるのだろうけど、アリス相手だとどうしても面と向かうと言葉に詰まってしまう。
不思議な感覚。あの子と会ってからいつもこんな調子。勿論理由は自分でも分からなかった。

「っ!しゅん!!……トンネル内は寒ぃんだな…………」


――――そう。その時は、まだ。



「――なるほどなるほど。そうなるのかぁ。」

 彼らの遥か後方。
 通過した巨大列車の残響が残るトンネル内。ただただ暗黒が広がるそこに“それ”は佇んでいた。

「次第点……と言ったところかしら?まだまだ「過去」の残滓を拾うのには創意工夫が必要そう。イグザゼンみたいな大物が近くにいたからあそこまではっきりしたんだろうけどぉ~
 ……“楔”に励起獣じゃなくてオーバードフェノメオンでも使えれば単体でもちょっとぐらいはきっちりしたモノが出来るかしらぁね?」

 くすくすと笑いつつ片足を軸に踊るように回る闇の内にて尚暗く、故にかえって浮かび上がる紅い少女の姿をした怪異。

「まぁいっか……とりあえず今回の結果をアレーティア様に報告ね。遊びたいのを我慢してきちんと言いつけ通りにしたんですもの。きっと褒めてくれるよねぇ?あっははははっ!!」

 それは次の瞬間、旋風となって跡形も無く消え去った。楽しげに、ただし何物よりも冥く紅い笑い声のみをトンネル内に響かせて。

「ようこそ、アタシ達の職場へ。」

 列車の屋根の上にあった鋼鉄製の分厚い扉を潜った先は、無数の砲弾と外へと突き出た大砲の尻等が並ぶ鉄臭い空間――かと思えばハンモックが吊るしてあったりテーブルやキッチンらしい所などもあり、生活臭もする不思議な所。
 砲撃の後片付けだろうか。数人の男達が忙しそうに大砲に向かい何かをしていた。

「ここはアタシ達「防人」の詰め所兼対バリード用砲台。トンネルの開口部から開口部の間の警備なんかを担当するのが本来の役目だから、トンネル内で砲撃なんて無茶をやったのは久々よ。」
「防人……自警団では無いのか?」
「自警団は列車中の秩序を、防人は外からの脅威を、それぞれ守って倒すのが仕事。管轄も違うし、別物と考えてくれて結構よ。それにここの自警団はゴロツキ共に言いくるめられていてロクに仕事もしないしねぇ。」

 そう言いつつテーブルの上にあったカップを取り上げ、中身を飲み干すお婆さん。
 歳の割には若い口調。腰を真っ直ぐ伸ばし、物腰柔らかだが隙の無いその姿。しかし

「その歳で防人とかすげぇなぁ……」
「この職に定年なんて無いからね。あるとすればくたばる時だよ!ふぇっふぇっふぇっ…………っと、自己紹介がまだだったね。アタシはペーネ。ペーネ・マジェノ。ここの長をやっている。」
「俺はディー・リングダム。」
「アリスだ。」
「へぇ……んじゃ、とりあえず座りな。お茶でも淹れてあげるから。」
「いや、お気遣いなく……」
「なぁに、淹れるのはアタシじゃないからさ。」

 とりあえず言われるがままに席に座った俺達。
 その脇へペーネは特に合図もしていないというのに、屈強な男達の内の1人がやってきていた。

「どうぞ。」

 そしてポットを片手に湯気の立つカップをテーブルへと置いていく。
 妙に手馴れた手付き。いい所の執事のような真似をタンクトップ一丁の筋肉モリモリマッチョマンがやってのけるのだから違和感は最高潮。
 ただし一歩下がり礼をし去っていくその姿に突っ込む気すら失せた。普段から彼女に対してこうやっているのだろうか……?

「ど、どうも。」
「うちの奴らはそんじょそこらの鍛え方はしてないからね。内も外も完璧さ。」
「内も、外も……」
「で、何の話だったかな?」
「その前に、だ。私から1つ質問をしていいか?」
「ん?構わないけど、どうしたんだい?」

 正面に座ったペーネに対して射る様に見つめるアリス。
 懐疑的なモノを孕んだその視線。

「ソートアーマー。それがあの白銀の名だ。何故お前は私達のあの姿を見て戸惑わなかった? 何故話しかけようと思った? 私には理解できない。故に私はお前に問う――何故だ?」

 アリスと俺では認識は大幅に異なるだろうが……言われてみれば確かにそうだ。
 大目に見てもあの姿はバリードかその類にしか見えない。大半が高度なAIを持ったまま狂っているバリードに話しかけるような奴は
 この世界には“まともな人間”ではいやしないだろう。いるとすればリョウ並みに酔狂なのぐらいか、それともバリード並みに狂っている奴か……だが、少なくとも目の前にいる彼女が俺にはそのどちらにも思えない。
 ただペーネはその問いに対し、特に変わったそぶりも見せず極々当たり前の対応をするように

「なんだい、そういう事か。あいつの様子を見張っている時にねぇ、集音マイクで音を拾っていたらあの銀色のから、
お前さんらの声が聞こえたってだけさ。あんなのに変身していた理由は勿論知らないし、それでお前さん達にどうこう言うつもりも無い。なんだかややこしい事に首を突っ込んでいるみたいだしね。」

 そうとだけ言ってのけた。
 流石と言うか何と言うか……年の功もあってか肝の据わり具合は俺なんかよりずっと上らしい。

「声、か……では、あの姿に恐怖は無かったのか?」
「なんの、バリードの方がよっぽどおっかないさ。あいつらはまさしく狂っている。どんだけ人を目の仇にしているのか知らないが、
問答無用で襲い掛かってくるしねぇ……それと比べりゃアタシ達を守ってくれたお前さん達を怖がる理由なんてありはしないさ。むしろ感謝したいぐらいだね。」
「そうか……」

 少々腑に落ちないようなアリスの呟き。
 ただしその続きは口に出す事無く、それ以上続く事もなかった。

「で、何の話だったかねぇ?」
「“迷走列車”だっけか。俺達が倒したアレについてだ。出来れば教えてもらいたいんだけど……」
「なるほどなるほど、そういやそういう話でお前さんらを招いたんだっけ?」
「だっけ……?」
「深い理由なんて無いさ。ちょっと懐かしい顔を見たから誰かに昔話をしたいと思っただけでね。ここに招いたのもただの気まぐれ。言いたい事もただの戯言。あんまり難しい事考えない方がいいよ?」
「ふむ……分からんが、まぁいい。」
「歳を取ればいずれ分かるさ。歳を取れば、ね。」
「…………」

 やがて思い出すように、語りかけるように、言葉は紡がれ、吐かれていく。
 50年前の亡霊。それが居た事を、成した事を忘れまいと、失うまいと。
 抗うように、逆らうように――

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