「よし、ここならしばらくは滞在することができそうだ」
ここはC-3の村、二人の男女、
アティと
カーチスが民家を訪れていた。
アティを休ませるため、一番初めに見つけた民家で休息をとることにしたのであった。
「みんなを探さないと……」
自分のことなど省みずに仲間を探すことを提案するアティ。
「駄目だ、今のアンタじゃ仲間を見つける前に敵にやられる。
でもここなら橋や南から来る奴らをすぐに見つけることができる」
「でもっ」
アティの反論を無視するように、
突然何かを民家にあった紙に書き始めるカーチス。
(この首輪を外す方法もじっくり探れるしな)
「……!」
さらにカーチスは紙に文字を紡いでいく。
(一応首輪に盗聴器がしかけられていることを想定して、
脱出や首輪をはずす関連の会話はこうやって紙に書いて伝える)
突然のカーチスの告白に困惑するアティ。
そんなアティをよそにカーチスは沈黙を破るように会話を始める。
「よかったらアンタの支給品を見せてくれ、あの槍の他に何かあるはずだ」
「……そういえば支給品の確認していませんでしたね、私」
歩き詰めで支給品を確認すらしていなかったと今更気づく。
早速アティは支給品を確認し始めた。
「これはロレイラルの世界の物でしょうか?」
黒い機械を取り出し、カーチスに手渡す。
「これは、無線機か?」
カーチスは無線機を手に取り、操作を始めた。
ガ…ガガガ……
「やはり繋がらんか」
しかし台詞の割には落胆の様子は無い。
何か思いついたのだろうカーチスは紙に文字を書く。
(オレはこの無線機を改造して、外部から助けを呼ぼうと思う)
「なっ」
カーチスの無謀とも思われる提案に驚きを隠せないアティだった。
(改造しようとも材料なんてどこにもないじゃないですか!)
アティも紙で言葉を紡ぎ反論する。
(材料ならある)
大きく、そして決意を込めた文字だった。
(オレのこの体だ)
いかに制限が加えられていようとも彼がサイボーグであること、
機械が体に埋め込まれていることには変わりは無い。
(オレはサイボーグ、体に機械が埋め込まれている。
だから体の一部が少しくらい無くなっても問題は無い)
「休む間、情報交換といこうか、
まずはあのディエルゴとかいう奴のことやアンタの仲間について教えてくれ」
無線機をいじる音を掻き消すように会話を始めるカーチス。
「はい、お話します。ディエルゴのこと、仲間のこと、
あの島で起こったこと全てを」
アティもまたカーチスの決意に押されたのか、
音をごまかす為の会話をしながら、
カーチスを手伝いを始めていた────
【C-3/村:東端の民家/一日目・昼】
【カーチス@魔界戦記ディスガイア】
[状態]:(まだ)健康
[装備]:オウガブレード@タクティクスオウガ
[道具]:支給品一式
鍵@不明、無線機@サモンナイト2
[思考]1:無線機を自分の体の部品を使ってでも改造する
2:仲間を集め、脱出方法を見つける
[備考]:死亡直後からの参戦
ディエルゴ、アティの仲間、サモンナイト世界の情報を得ました。
【アティ@サモンナイト3】
[状態]:神経衰弱(大分回復)
[装備]:なし
[道具]:支給品一式
[思考]1:カーチスを手伝い無線機を改造する
2:仲間が心配、特に
ベルフラウ
3:ディエルゴのことが本当ならば、なんとかしなくては
[備考]:カーチスの仲間、ディスガイア世界の情報を得ました。
[共通備考]:村内の
ビジュの死体と
漆黒の騎士の存在には気づいていません。
どこかに短時間のみ無線機の電波が発信されました。
C-4の草原にイービルスピアが落ちたままです。
どう無線機を改造するのか次の書き手様に任せます。
【無線機@サモンナイト2】
耐機・鬼・霊・獣 どこでも通信できる
誓約していないサモナイト石と誓約の儀式により、強力な召喚獣と誓約できるアクセサリ。
機:機竜ゼルゼノン 鬼:鬼龍ミカヅチ 霊:レヴァティーン 獣:エイビス 無:ガイアマテリアル
最終更新:2009年04月17日 09:33