スター・ツアーズ社は、少なくともクローン戦争期から新共和国時代にかけて存在した旅行会社の名称である。
歴史
- スター・ツアーズ社はクローン戦争期の時点ではすでに存在しており、惑星コルサントでグリー・アンセルム行き直行便の広告を打ち出していた。帝国時代に入っても勢いを弱めることはなく、1BBYにはアース星系のスペースポートTHX1138内に新たなターミナルを構え、そこから30を超える星に宇宙船を飛ばしていた。
- THX1138就航に先立ち、秘密裏に反乱軍の一員として活躍するレイマス・アンティリーズは2体のドロイドを労働力としてスター・ツアーズ社に提供した。C-3POとR2-D2である。しかし偶然か意図的か、就航初日に彼らを乗せて発進してしまったスター・ツアーズ1401便には反乱軍スパイが搭乗していた。帝国軍の追跡を振り切って逃走した1401便は無事にスパイを目的地に届けることに成功したが、問題を起こした2体のドロイドはアンティリーズ艦長のもとへ返却された(→反乱軍スパイ騒動)。
- 0ABYには、スター・ツアーズ社が所有するラグジュアリー・ヨットのTzarinaがダソミアで墜落事故を起こし、乗客1名を残して他の全員が死亡した。この生存者の証言により銀河中に事故の全容が伝わり、この凄惨な事故が船を操縦するパイロット・ドロイドの過失によるものだと判明した。
- エンドアの戦いから数ヶ月後、スター・ツアーズ社は銀河中から注目を集めているエンドアの月へ直行便を出航することを決定した。かつて問題を起こしたC-3POとR2-D2もスター・ツアーズ社に再び貸し出されることになり、R2-D2はエンドア・エクスプレスのナビゲーターを担当することになった。パイロットには修理から戻ってきたRX-24が就任した。このフライトが初飛行となる彼は、コースを間違えて何度も危機に遭遇した上、最終的に新共和国と帝国残党の戦闘区域に突入する。第3デス・スターの破壊に寄与して無事に帰還したものの、乗客を危険に晒した挙句エンドアへたどり着くことはできなかった。
特徴
- スター・ツアーズ社は、同じくスペースポートTHX1138内にターミナルを構える5つの旅行会社とともに銀河観光協会へ加入しており、その恩恵としてSACUL工業グループから技術の提供を受けた。スタースピーダー1000はもちろん、G2シリーズ、IMシリーズなどの様々なドロイドもSACULグループ傘下の製品である。
- スター・ツアーズ社はその経営状況について様々な面で問題を抱えていた。代表的なものはドロイドの杜撰な管理体制である。本来、スタースピーダー1000にはRXシリーズ・パイロット・ドロイドが搭乗する予定だったが、欠陥が見つかったため修理に出されることになった。しかし、スター・ツアーズ社はRXの修理を後回しにして、新たにACシリーズ・パイロット・ドロイドを導入することで本来のプランを続行した。RXシリーズを含む破損したドロイドは、乗客から見えるところに放置されている。また、スター・ツアーズ社はリペア・ドロイドであるG2シリーズ・ドロイドに修理以外の業務を与えていた。特にG2-4Tはセキュリティ・チェックだけでなくチケットやトラベル・ビザの対応など多くの業務を任されていた。しかしながら、少なくともG2-4TとG2-9Tは与えられた仕事に誇りを持っているようだった。
- 広告を見る限り、宣伝の仕方にもいくつかの問題があった。広告の中で他社のツアーを直接的に貶める、広告の最後で注意事項を早口でまくし立てる、など枚挙に暇がない。余談だが、広告の中で「とっても気さく」と紹介されたAC-38が仕事仲間に対してはぶっきらぼうな態度をとっている。乗客にだけはいい顔をしているのだろうが、こちらもよろしくない。