戦車のゲームであるWoTをプレイする皆様へ、兄弟ゲームであるWoWsが取り扱う軍艦というものがなにかを紹介するために、このページを立ち上げたわけなのですが、なにを取り上げてよいのかよくわかりません。
軍艦の魅力を伝えるためにも、皆さんのご協力をお願いします。
とりあえずは、軍艦と戦車の違いから斬り込んでいきましょうか・・・
戦車は多くても5名くらいですが、軍艦では小さな駆逐艦であっても100名近くが乗り組んでいます。
この時代の戦艦や空母のような大型艦になると2,000名以上が乗り組むこともあります。
WoWsでは、戦闘部署(航海、砲術、水雷、機関、航空、ダメージコントロール関係等)しか扱っていませんが、現実では、さらに医療(軍医等)、事務を担当する人、乗組員の食事を作る人も乗り組みます。
なお、同規模の艦の場合であっても、砲塔の動力化、電子装備(レーダー等)の運用、各種機器の自動化の程度等、各国の事情によって、乗組員の数に違いがあります。
※軍艦の乗組員の数の一例(出典:Wikipedia)
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スミス級駆逐艦 87名 | クレムソン級駆逐艦 122名 | 磯風型駆逐艦 145名 | シムス級駆逐艦 251名 | ギアリング級駆逐艦 336名 |
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天龍型巡洋艦 337名 | 古鷹型巡洋艦 639名 | アトランタ級巡洋艦 673名 | 最上型巡洋艦 944名 | デモイン級巡洋艦 1,799名 |
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ワイオミング級戦艦 1,063名 | 金剛型巡洋戦艦 2,367名 | ビスマルク級戦艦 2,092名 | ノースカロライナ級戦艦 1,880名 | 大和型戦艦 3,332名 |
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ボーグ級航空母艦 646名 | 龍驤 916名 | 飛龍 1,103名 | レキシントン級航空母艦 2,791名 | ミッドウェイ級航空母艦 4,104名 |
まず、加減速ですが、戦車はアクセルで履帯の回転数とブレーキで調整するのに対し、軍艦はスクリューの回転数のみで速度を調整しています。
戦車はブレーキをかければ地面との摩擦ですぐに停まってくれますが、軍艦にはブレーキが無いので急ブレーキの代用は全速後進で速度を落とします。
次に進行方向の変更は、戦車では両側の履帯の回転速度を変更することで向きを変えていますが、軍艦では舵を使うことで水の抵抗によって変更しています。
そして、進路変更の基準となる箇所が、戦車は履帯の中央付近にあるのに対し、軍艦では船首にあって船尾を振る形で回頭します。
艦船の舵は、いっぱいに舵を取っても35度くらいしか回りません。それ以上、舵が取れるようにすると、現実の艦船では全速前進時に舵をいっぱいに取ると水の抵抗で舵が壊れてしまいます。
また、大きな船では、舵の効きが遅いので、とっさの回避ができません。
戦車の操縦では1名の操縦士たる軍人がすべてを取り扱いますが、この時代の軍艦は1名で舵取りと機関の取り扱いを同時に行うわけではなく、航海を担当する軍人と機関を担当する軍人は別にいます。
戦車の車長に相当する艦長は、航海を担当する軍人に舵取りの詳細を伝え、全く別の離れたところにいる機関を担当する軍人にはエンジンテレグラフで速度の変更を伝えます。
また、軍艦は1人で全方向を目視することは不可能なので、複数の航海担当の水兵が見張りに立ちます。
戦車では射手と装填手の連携で直接照準を基本として行われる砲撃ですが、この時代の軍艦では艦橋の高い位置に設けられた射撃指揮所で目標を観測した結果が各砲に伝えられて照準を合わせる形になっています。
このことによって、軍艦では取り付け位置の違う各砲が同じ位置を狙えるようになっています。
魚雷は「エンジンとスクリューを取り付けた爆弾」で、この時代のものは無誘導が基本で海中を走ってきます。
地中を突っ走ってくる類似のものがないので、海戦独特の武器です。
魚雷は、速度こそ遅いですが、必殺の大ダメージを与える爆弾が海中を走ってくるという特徴があり、発見が遅れれば、軍艦は急停止できず、進行方向の変更にも制限があるので、このような武器でも有効なのです。