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Fighting Fantasy Deathtrap Dungeon Trilogy
最終更新:
storytellermirror
Fighting Fantasy Deathtrap Dungeon Trilogy
411Fighting Fantasy Deathtrap Dungeon Trilogy2020/06/15(月)
08:27:12.06ID:qPpYGzcg0
パソコン・アイフォン・スマホ・switch等で遊べる、
ゲームブックの金字塔ファイティングファンタジーシリーズを
現代風のシステムや難易度で復活させたゲーム第二弾、
『Fighting Fantasy Deathtrap Dungeon Trilogy』行きます。
少し前までは『Fighting Fantasy portal』とかいうゲーム名でしたが
いつのまにか変わっていたようです。
とあるファンタジー世界、
それも美形キャラが超絶能力で無双するとかではない
暑苦しいオッサンが鈍器でモンスターを叩きつぶし返り血まみれになってそうな
古臭いファンタジー世界でのお話。
(デストラップ・死の罠ダンジョン)
旅をしている主人公がファングという田舎町に向かっていると、道中にいた男が
「あなたもサカムビット公のダンジョンに挑戦なさるのですか?」
と聞いてくるので、そのダンジョンについて聞いてみると
「失礼しました、この時期にファングに来たというのに
ダンジョンの事を知らない人がいるとは思いもしませんでした!」
とクッソ失礼な事を言いつつもダンジョンについて説明してきた。
ファングを治めるサカムビット公は、ある日ファングにダンジョンを作り
精鋭の兵士を何人か送ったが、一人も帰っては来なかった。
次に腕に覚えのある冒険者を何人も招待したが、それらも誰も帰って来なかった。
それ以来、クリアしたら金貨一万枚を与えると宣伝して
毎年ダンジョンに挑戦する冒険者を集めて送り込んだが
今まで誰一人として生還者はいないという。
主人公はそれに挑戦しようと決心しファングに向かった。
ファングに着くと、普段は寂れた田舎なはずなのに
多くの人が集まり、まるで祭りのように賑やかだった。
便利な魔法で探検中の冒険者の様子を見られるというわけでもなく
ただ挑戦した冒険者が帰ってくるのを待つだけだというのに
多くの人がごった返す程にこのイベントは人気らしい。
とりあえず屋台に行ってみると短剣をタダでくれたので、
それを装備してダンジョンに挑戦する主人公。
色んな敵や罠やアイテムと遭遇しながらダンジョンを進んでいくと
スロムという名のダンジョン挑戦者の一人のバーバリアンと遭遇し
「最終的なダンジョンの勝利者は一人だが、途中までは協力しないか?」
と、もちかけられ、それに応ずる主人公。
スロムと一緒に進んでいくと、ドワーフが管理する部屋に着いた。
「この先へ進みたいならいくつかの試練をクリアしてもらおう!」
というわけでスロムと一旦別れ、いくつかの試練をクリアした後に
「さて、最後に彼と戦ってもらおう」
という台詞と共に主人公に襲い掛かったのは、スロムだった。
スロムは唾液をダラダラたらし目も虚ろ。
彼は神経毒に犯され狂ったのだ。
412ゲーム好き名無しさん2020/06/15(月) 08:27:44.80ID:qPpYGzcg0
スロムを倒した主人公に対しドワーフは
「ダンジョンの先へ進む通路を開く装置を使えるのは俺だけだ。
俺に手を出したら先へ進めなくなるがいいのか?」
と挑発的に言ってきて、耐える主人公。
そしてドワーフが通路を開いたのを確認すると
主人公はドワーフに襲い掛かった
「実は君を殺すのは簡単だ、
だがせっかくだから正々堂々と勝負してみようじゃないか!」
と余裕かましてたドワーフだったが以外と弱く、
主人公はドワーフをぶっ殺してスロムの仇をとり、
装備品の上質なチェインメイルを奪って先へ進むのであった。
その後も『この先、武器の持込を禁ずる』と書かれた看板の先で
武器を構えて待ち構えていた挑戦者の一人の汚い忍者と戦ったりした後、
最後に主人公は出口を守る門番と対面する。
「お前はダンジョン内で手に入る4つの宝石を持っているか?」
4つの宝石それぞれを手に入れるためには
分かれ道のうち正しい道を選んだり幸運に恵まれる必要があり
最初にこの場に到達した時点で4つの宝石を持ってる確率は絶望的に低く
4つは揃ってない事を門番に伝えると
「本来ならこの場でダンジョンの挑戦は失敗となるのだが、
私は機嫌が良いからもう一度やり直させてあげよう」
と言うと主人公をダンジョンの入り口へテレポートさせてくれた。
(原作ゲームブックでは必要な宝石が3つな代わりに
ここへ到達した時点でその3つを持ってないと
「君のダンジョンの挑戦は失敗だ!
今後君はダンジョンに住み、ダンジョンの手入れをして生活するのだ!」
という事で奴隷同然の状態になるバッドエンドになるので
やり直させてくれるというのは有難い)
とうと4つの宝石を集めて4つの穴に正しく入れると
最後の扉が開くと同時に門番が出口へ向かって走り出した。
彼もこのダンジョンに挑戦して失敗し、奴隷となったのだろうか?
ならば4つの宝石集めをやり直させてくれたのも納得がいく。
ともかく彼を追いかけると、頭からクロスボウの矢が刺さった状態で
倒れて死んでいるのが見えた。その足元にはスイッチらしきものが。
門番は最後の最後で単純なトラップにかかって死んだのだ。
主人公がダンジョンから出ると、民衆は沸き上がり
サカムビット公はダンジョン攻略者が出た事に驚愕する。
そして主人公は金貨一万枚を賞金として受け取り、
民衆にとってのダンジョン攻略者としてのヒーローであると同時に
ダンジョン内で奴隷にされていた者たちの救出者としての
ヒーローにもなった。
413Fighting Fantasy Deathtrap Dungeon Trilogy2020/06/15(月)
08:28:47.09ID:qPpYGzcg0
(チャンピオンのトライアル)
金貨一万枚を得て、新たなる旅路に出ようとした主人公は
港町で船着場に行く途中、殺人事件の解決を手伝ってほしいという
奇妙な依頼を受け、容疑者の三人へ事情徴収をする。
事件現場の証拠と三人の証言を比べてみると
被害者は正面から刺されたのは確実なのに容疑者の一人が
「俺は被害者が犯人に刺される瞬間を目撃した。
背中から刺されて一瞬で絶命したぜ」
と言ったのに気づき、矛盾した事を言う彼が犯人だと告発した。
すると彼は罪を認め逮捕された。
そして後述するサカムビット公の第二のダンジョンへ挑戦させられ
二度と出てくる事は無かったという。
そんな名探偵気分を味わった後に船に乗り旅立った主人公だったが、
その船はカーナス卿という偉そうな奴が所有する船に攻撃され
主人公を含め船に乗っていた者は全員捕まってしまい、
金貨一万枚も没収されてしまった。
その後主人公たちは、カーナス卿の目的を果たすための
最高の駒を選別するべく、毎日殺し合わされた。
そして主人公と最後に戦い敗れた男は最期に
「頼む、いつの日かカーナスを殺し、俺たちの敵を取ってくれ!」
と言い残すと事切れた。
その後主人公は、田舎町ファングに連れてこられた。
「ここには俺の兄サカムビットが新しく作った第二のダンジョンがある。
俺は兄が嫌いだから、お前にダンジョンを攻略させてやる!
攻略できたらお前は解放してやろう。賞金の金貨二万枚は貰うがな!」
ファングに入るとサカムビット公は何か偉そうな人と話していたので
前回のダンジョンの攻略者が、カーナス卿の手下として
挑戦しようとしているのに気づかれると不都合が起きると考え
サカムビット公に気づかれないうちにさっさとダンジョンに入った。
第二のダンジョンは前回よりも段違いに凶悪だった。
クリアに必要な金の指輪は、なんと9つも集める必要があった。
しかも前回のダンジョンと違い、最後の部屋で魔法使いに
9つの金の指輪を見せられないと
「金の指輪が足りないな、君の挑戦は失敗だ。
そして失敗した挑戦者にする事はひとつだけだ」
と、容赦なく魔法の稲妻で殺そうとしてくる。
414Fighting Fantasy Deathtrap Dungeon Trilogy2020/06/15(月)
08:29:22.61ID:qPpYGzcg0
他にも、
「途中で鉄格子の中に捕らえられ、
脱出するには途中の食料庫のパンに入っているヤスリが必要」
「ダンジョンを進み続けてたどり着いたのは行き止まりで、
そこから先に進むには魔女のアイテムを神頼みで使う必要がある」
と、色々鬼畜なダンジョンを、なんとか9つの金の指輪を集めて
最後の部屋にたどり着いた主人公は、
9つの指輪を手に入れたヒントを元に指定された番号の所に置き、
時計の針を合わせ、ファイアーデーモンと戦ったりして
とうとう最後の部屋を突破した。
ダンジョンから出てきた主人公を見たサカムビット公は
誰にもクリアできないだろうと自身を持って作ったダンジョンが
最初の年で攻略された事と、攻略した者が
前回のダンジョンの攻略者だと知り二重に驚く。
そして約束通り金貨二万枚を主人公に与えた後
サカムビット公は、何か望みは無いかと主人公に問う。
そこで主人公は言ってやった。
「カーナス卿と一騎打ちをして、殺されたみんなの敵を討ちたい!」
カーナス卿は嫌がったが、多数の見物人に阻止され逃げられなかった。
それにカーナス卿がサカムビット公を嫌ってるのと同様に
サカムビット公もカーナス卿を嫌ってるだろう。
こうして決闘の地に立ったカーナス卿は意外にも
強靭な肉体を持ち立派な斧や鎧を身に着けた強力な戦士でもあったが、
ダンジョンで鍛えられた主人公の敵ではなかった。
こうしてみんなの敵を討ち、金貨二万枚を得て自由の身になった主人公は
新たな冒険を求めて旅に出たのであった。
その後サカムビット公は今度こそだれもクリアできない
第3のダンジョンを作ろうとしているらしい。
最後の部屋の魔法使いは、ダンジョンがクリアされた後は
小さな村で魔法の先生になったという。
本来は容赦なく人を殺すような冷酷な人ではないのだろう。
カーナス卿が所有していたあの島は、所有者がいなくなり無人島になり
後に犯罪者が多数流れ着き無法者の巣窟と化した。
そして近隣のリザードマンの襲撃に脅かされながらも暮らしている。
415Fighting Fantasy Deathtrap Dungeon Trilogy2020/06/15(月)
08:30:54.09ID:qPpYGzcg0>>419
(死の軍団)
サカムビット公のダンジョンを二度も攻略した男として有名になった主人公は
旅先の酒場でダンジョンの中の苦労話をしたりしてたが
道中でドレクという親友と会う。
相談があるので人目のない所で話したいというのでついていくと
なんとアグラクスという名のシャドウデーモンが復活し
世界を支配しようと多数の魔物の兵士を率いて進軍してきているというのだ。
なぜそれをドレクが知ってるのか不思議だったが
ともかく魔の軍団に立ち向かう必要があると考えた主人公は
周辺の町を回り、魔の軍団と戦う兵士達を募集すると、
人間やエルフやドワーフの戦士達が名乗りを上げ
かれらは当然賃金を要求したので気前良く払う。
二万枚もあった金貨は五百枚まで減ってしまったが
魔の軍団と戦うための兵力は十分に整った。
味方の一行と出発する前にドレクは真実を告げてきた。
「実はアグラクスが復活したのは俺のせいなんだ。
トレジャーハンターである俺は遺跡の中で素焼きの壺を見つけ
栓を開けると中からアグラクスが復活してしまったんだ!」
それを聞いた主人公は、ドレクのためにもアグラクスを倒そうと思った。
アグラクスを倒すためにはクリスタルと呪文が必要との事だが、
それらを手に入れないまま魔の軍団の所へ到達してしまった一行。
このまま戦ってもこっちの全滅は必至だが
このまま引き返すのも手間だと地図を見ながら考えていると
一行の一人がその地図を見て言ってきた。
「それは私が以前作った魔法の地図ではないですか!」
実はこの地図、いわゆるテレポートアイテムだったのだ。
地図を駆使して旅を続け、道中襲ってきたモンスターの宝物として
貯蔵されていたクリスタルを手に入れ
洞窟に住む預言者から呪文を教えてもらった一行は
とうとう魔の軍団と衝突する。
味方が次々と倒れていく中、何匹もの魔物を倒しつつ敵陣へ進み
とうとうアグラクスの元へたどり着いた主人公がクリスタルを使うと
アグラクスは悲鳴を上げながら逃げていく。
足止めしてくる護衛の狂信者を切り捨ててアグラクスに追いつくと
呪文を唱えてアグラクスにトドメをさした。
こうして魔の軍団は滅び、世界の平和は守られ、
ドレクはこの事に心の底から安堵した。
その後、ドレクはトレジャーハンターを引退して別の仕事に就き、
栓をしてある素焼きの壺には二度と近寄らなかったという。
以上です。>>172さんの書いた通り、死の軍団は日本初翻訳なので
ゲームブックのブーム当時を知ってる人でも楽しめると思います。
お付き合い頂きありがとうございました。