ジェネレーションエクス コードリアライズ
part73-9~16
9ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 14:57:50.61ID:L+SoJy5s0
前スレのコードブレイカーに続きコードリアライズいきます
今回もまず用語をちょこっとだけ
【CPO】……『現化物理学会』の略で異形などによるハザード事件を捜査研究している機関であり、プレイヤーもここに属する。
【XPD】……CPOに所属する特殊警察でやはりハザード事件の捜査などを行うが、異形と直接戦うコードライズ能力は無い。
【特務隊エクス】……コードライズ能力(ほとんどが十代の日輪学園生)で異形と戦う特殊部隊で、プレイヤー達のことでもある。
【御舟アリス】……特務隊エクスの現隊長だが、今作では前二作の特務隊と共にニューヨークに派遣されている。
【シズラー】……ランダム時空体と呼ばれる異世界の存在でSIZ・RAS・ILITHの三人からなり、エクスを支援してくれている。
【バベルスフィア】……東京日輪区の地下深くにある未知のアビス空間で、謎が多く村正教授や真麻もここにいる。
【村正天明】……バベルスフィアにいる現化物理学の巨匠であり、かつては旧陸軍に所属していた。
【ドータシリーズ】……村正教授が造った機械人形であり、真麻も厳密にはこれに属する。
20XX年 新春 東京
その超人的な能力で幾多の敵と戦って来た――エクス。
世間を騒がせた怪事件は、すでに過去の話となっていた。
沈黙を続けるアビスタワーをよそに、平穏な日常を繰り返す街。
人知れず戦うエクスにも平凡な学園生活が訪れようとしていた。
――しかし、突如として起こる異変。
天空に現れた巨大な胎児――エンブリオ
推定全長3000kmを超える謎の物体。
終末の兆しか、それとも福音なのか……
世界が騒然とする中、事態を重く見た国連はCPOへの協力を要請。
エクスは全隊員の投入を決断する。
だがそれと時を同じくして、異変は足元からも迫ろうとしていた。
何も知らず、街を行く人々――
そんなどこにでもいる彼らの、すぐそばで――
20XX年01月某日――
東京都内の繁華街でヒカルと名乗る少女と出会った生徒達は、突如エンブリオから舞い降りてきた巨大な竜に襲われた。
駆け付けた日々野規子隊員のおかげもあって竜は去って行ったが、生徒達は半ば強制的に日輪学園内の秘密の部屋へと連れられた。
「僕の表の顔は、諸君も知る通り日輪学園学長の神崎剣一……だが実はもう一つ、今君達のいるCPO局長としての顔も持っていたと
いうわけさ。エンブリオ……ラグランジュポイント付近に突如出現した、推定全長3000kmの異常物体。今我々CPOと、そこに所属する
特務隊エクスはこの未曾有の現象に対処するため、ニューヨークの国連本部に駐留しているんだ。今のところエンブリオ自体に変化は
ないが、これは全人類的な危機といえる。我々としても全面的に協力せざるを得ない。だがその矢先に、我々の本拠地である東京で
再びハザード事件が起こり始めた。ちょうど今日、諸君が遭遇したような事件がね」
「あれが私たちエクスの武器、コードライズ能力です。異常な存在である異形と戦える、ほとんど唯一の力なんです」
「そして君達こそが、その稀な素質コードライズ能力の持ち主という訳さ。政府上層部がなかなか定数増にゴーサインを出してくれなくてねぇ」
生徒達はニューヨークに出向いている熟練隊員に代わり、エクスに入隊して戦うこととなった。
(前作からの引き継ぎで始めてもその隊員はまだ使うことができないためここで隊員を作成する)
10ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 15:01:57.86ID:L+SoJy5s0
【任務:葵神宮調査任務】
「葵神宮の跡地は、学園の敷地の一部として雑木林が広がっていました。そこにある日突然、江戸時代の遺構がアビス化して復活した
というわけです。恐らくこの現象にはエンブリオの出現が関係しているのでしょうが……今はまだ憶測に過ぎません」
初の任務となる特務隊が日々野規子隊員の同行を受けて葵神宮の調査に向かうと、そこには入口から深部に向かう大きな血痕があった。
そしてさらに先行する規子を追いながら内部に踏み込むと、XPD隊員の遺体を引き摺って奥に行くドータシリーズの人形を発見した。
(ドータファンネルと戦闘)
このまま進むのは危険との指示を受けて入口に戻ると、そこには虚ろな目をしたあのヒカルと名乗った中等部の少女の姿があった。
「……ココ……チガウ……ムカエ……カ……?」
規子が駆け付けて来ると少女は正気に戻ったがなぜここにいたのかの記憶はなく、特務隊は少女を保護して帰還した。
「あ、あの……皆さん……どこかで会った事、ありません?わたし、七世ヒカルと言います。ずっと外国で暮らしてたんだけど、
最近中等部に転入して来たんです。今日は手続きがあって学園に来たのに、なぜかあんな場所に……ふふ、何だか不思議……
初めて会った人と、こんな普通に話せちゃうなんて……皆さんのこと、ずっと昔から知ってるような感じするんです」
【任務:新アビス情報調査】
「葵神宮の存在は一般には伏せられていますが、どこからか情報が漏れたのかも知れません。ですので今回は皆さんに、学園内での
情報収集を行って欲しいんです。あくまで調査は『学童公園の噂』という形で進めて下さい。規子さんにも同行してもらいましょう」
特務隊と規子が教室に行くとそこにヒカルが現れ以前の礼を言ったため、一緒に帰るよう誘いなぜ葵神宮にいたのかを聞いてみた。
「それは……だって……声が……したから……呼ばれたんです、お母さんに。はっきり聞こえたの。『こっちに来て』って……でも、
これはヒカルが悪いんです。お母さんがいなくなった事が、まだ信じられなくって……たぶん、それで声が聞こえたんです」
叔母さんのアパートを借りて電車で通学している、というヒカルとは駅で別れた。
【任務:葵神宮警備要請】
「正体不明の大型異形が、女性らしき人物を拉致して葵神宮内へと逃走した模様です!エクスには同異形の追跡と捜索を要請します!」
葵神宮の警備を命じられていた特務隊は緊急入電を受けて深部に踏み込み狐の大型異形を排除したが、被害者は既に死体となっていた。
「怪奇スポットの噂を聞きつけて興味本位で来たんだろうが……あの死体はキレイすぎる。大抵、異形に連れ去られたガイシャは
骨までバリバリやられるもんだ。それが今回は致命傷になった傷しかない。連中がこんなお上品に人を殺すとはな。ここには何があるのか……」
【課題:学園七不思議調査指令】
「もしよかったら放課後、遊びに行きませんか?あと、相談したいことがあるんですけど……」
学園の空き教室の噂を調査していた特務隊にヒカルからのメールが届き、特務隊は日輪ビッグシティでこれに付き合うことになった。
「……はぁ、ダメだな。またお母さんの事、考えてる……よく考えると、お母さんの事ってよく知らなかったりしません?
一緒にいるのが当たり前すぎて、印象がないのかな……すごく大好きで、部屋にいっぱい写真を飾ってるのに……どんな人?って
聞かれると急にぼやけちゃって答えられない……ちょっと怖い感じなんです。なんだか最近は、自分自身までそんな感じで……
前に助けてもらった時のこと、おぼえてます?事件のことはぼんやりしててほとんど覚えてないけど……実は私……あの後も何度か、
知らない場所に行ってたみたいなんです……ヒカルのことを呼ぶ声がして……気が付くと、見た事もない場所に一人で立ってる……
けど、どうやって行ったのかぜんぜん覚えてないんですよ?なんか恐くって…………まるで……自分が自分じゃないみたいな……」
その時緊急の通信が入り、特務隊は地下鉄で帰るというヒカルと別れて帰還し局長からの通信を聞いた。
「国連派遣部隊が帰国準備を進めていた事は諸君も知っている事と思う。だが、先ほど米国防総省から連絡が入ってね……
アリスたち派遣部隊を乗せた特別機が、太平洋上で消息を絶ったそうだ。エスコート機からの報告によると、問題の機体は空中で
消滅したとの事だ。どうやら『敵』はこちらの事をよく知っているらしい。とにかく僕もすぐ東京に戻るよ」
動揺するCPOのもとに、さらにハザード事件が進行中という緊急通信が届いた。
11ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 15:03:23.59ID:L+SoJy5s0
【任務:閉鎖車両救助要請】
「先ほど、地下鉄六本木線にてハザードが発生!同路線内は一気にアビス化した模様です!一部車両はアビス空間内に取り込まれ、
現在に至るも所在は不明のままです。発生当時、車内には多数の乗客がいたと推測されます。乗客の救助のため、出動を要請します!」
特務隊は地下鉄アビス線に突入しなんとか生存者を救護したが、車両内ではヒカルらしき女子が不明のままになっていた。
【特務:地下鉄アビス線調査指令】
ヒカルを探していた特務隊が不自然な扉から車両を飛び降りると、未知な無機質空間へと辿り着いた。
その空間の中心にあった奇妙な光る装置に近付くと異形の大群が現れたが、待っていたかのように黒髪の少女が現れその大群を撃滅した。
「ここは帝都の核の絶対防衛圏……お父様の命にかけ、あのような者の跳梁を許すわけには参りません!」
少女は特務隊がエクスと知ると村正真麻と名乗ったが、それ以上を訊く間もなく巨大な異形が姿を現した。
「この敵の姿がご覧になれるでしょうか?これこそ、空より迫りし『七つの手』。お父様が築き上げた帝都の核を脅かさんとする、
悪しき者たちなのです。この者たちを討ち果たすことこそが、今のわたくしの使命……」
(雑魚異形と戦闘)
巨大な異形と戦っていた真麻は止めを刺そうとしたが、突如現れた別の大型異形がそれを遮るとともに奇妙な装置を止めてしまった。
さらにその大型異形は反撃する真麻を一撃で消滅させ、救援にやってきた規子をも同く塵のように消滅させてしまう。
その矛先は特務隊にも向いたが、あわやというところで突然空間が光り真麻によく似た謎の少女が立ちはだかった。
「空間サーチ完了。リアライズコアの停止を確認しました。残念、間に合いませんでしたね……でも、せめてエクスの人たちは私が……!」
12ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 15:04:47.15ID:L+SoJy5s0
空間が強く光って気が付くと、特務隊はコードブレイクされた上で今までの空間とは別のさらに異様な空間にいた。
「あの、皆さん……さっきの攻撃……元素崩壊はなんとかガードできました。でも、その代わり皆さんの時空と全然ちがう別の
ブレーンワールドに飛ばされたみたいで……失礼しました、自己紹介まだですね。私はILITH。ランダム時空体SIZURAの一人です。
この身体の持ち主は真麻さん?でしたっけ。構成元素が私と近かったので、リアライズの素体に使わせてもらいました。真麻さんの
人格構造物が修復されるまで、しばらくお借りします。まずはこのブレーンワールドから脱出する方法を見つけないといけません」
元の時空と切り離された場所であるそのブレーンワールドを探ると、やがて近くから発せられていたアリスの信号を受け取った。
「なるほど、私たちと同じですね。簡単にデリートできない邪魔者は別の時空にワープさせられるんです」
「……え……つ、通信……!?こちらアリスよ!一体、どういう事?司令部にもつながらないのに……本当に、アイリスなの!?」
「私達の宇宙は、皆さんの世界とは遠く離れた別の場所……だから今までは通信でエクスの皆さんに協力してきました。でも今回は、
大異変の発生を察知したので直接こちらに来たんです。でも次元の壁で遮られてますから、実際に会うのは不可能だと思います」
「私達は帰国途中の機内でやられて、気が付いたらこの世界にいた……話を聞く限り、そっちと似たような場所ね。私を含めエクスは
全員無事だけど、コードブレイクされてる。今のところ、出口らしきものは見つけてないわ。それで、どうすればいいのかしら?」
特務隊はなんとか脱出可能な地点を見付けたが、情報量が大きいほど脱出の危険が大きく時間もかかるためアリス達は断念する他なかった。
そこで特務隊とアイリスのみがブレーンワールドから脱出したが、着いた先は見た事もない荒廃した街だった。
「ここは東京都の日輪区です……遅かったんです。すべて、無くなってしまいました。何が起きたのか……わかりますか?こうなる前から、
異変は感じていたはずです……町は『元に戻った』のです。皆さんの居た日輪区、そこに住んでいた人々は、すべてコード技術で作られた存在……
むしろ今、皆さんが見ているのがあの場所の本当の姿なんです。そう……日輪区はコードブレイクされたんです」
特務隊とアイリスは残っていたCPO旧司令部へと行き、アイリスが退避させておいたコードライザーデータの復旧を行った。
「コードブレイクの瞬間は、何百万もの人たちが消去されてしまった……このままにしてたら、次はこの星が……皆さんが見付けた
あのコアは、現化東京を安定化させるための装置……これがあったおかげで、町は情報劣化を免れ安定した状態を保って来ました。
しかし、そこにコアを停止しようとする敵が現れました……そう、エンブリオです。エンブリオは七つの手を地球にのばし、それで
コアを止めようとしました……もちろん、現化東京を消滅させるためです。彼らはある目的から、地中深くに存在するバベルスフィアと
接触したいのですが……それには皆さんの町が邪魔だったのです。私たちがマザーブレーンに閉じ込められている間に、おそらく
他のコアも停止したのでしょう……現化東京の安定性は完全に失われてしまった。最後はエンブリオからのコードブレイカー照射で
日輪区は消滅……何の障害もなければ、エンブリオはバベルとの融合を行うはずです。あれはエンブリオによって埋め込まれたガン細胞
みたいなものなんです。時間をかけて星そのものに根を張っていき、星であるエンブリオの来訪を待ち続ける……エンブリオは融合を
果たす事で、知性体を星ごと分解吸収すると考えられています。私たちの故郷も、それで……」
そのとき修復中の真麻の人格から信号が入り、未だ残っていたアビスタワーで村正教授が呼んでいることを伝えてきた。
13ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 15:06:16.43ID:L+SoJy5s0
【特務:アビスタワーへ】
教授の試練の場だというアビスタワーの最上階中心へ特務隊が着くと、そこにはアイリスが借りているはずの真麻の姿があった。
「わしの名は村正天明……お前達がここにいるという事は、即ち帝都は消え去ったという事……いや、あれは既に滅んでいたのだ。
先の大戦で帝都の中心部は新型爆弾の光を浴び、灰と化した……その時、一人娘の真麻を失ったわしは絶望のあまり狂気に手を染めた……
自らが見出したバベルの力を用い、死した都心と人々とを元通り再生する……それから半世紀……バベルの力は濫用され、
原子物理と同じように覇権を巡る戦いへと利用されていった……それがいつか大いなる者を目覚めさせる事にも気付かずに……
お前達を、今一度試させてもらおう。ヒトに生きる価値のある事を、どうかこの愚か者に教えてくれ……」
(Gドータと戦闘)
「どうやら、わしは最後の最後で正しい道を選んだらしい……偽りの帝都が滅び大いなる者が到来するのも、それもまた宇宙の摂理だろう。
しかし、偽りから真実が生まれる事もある。わしが蘇らせた帝都の人々……その血を引くお前達は半ば生身、半ば現化物質の奇形の赤子……
土より生まれし人とは違う、第二の創世で生まれたコードライザーという新たな人類……だがそんなお前達が、元の人間と変わりなく
日々笑い
泣き生きている。だからわしはお前達のために一本の塔を、過去への道しるべとなるアンテナを建てた。どうか、この娘のことをよろしく頼む」
そこで村正教授の話は終わり、特務隊は塔の機能を使って消滅前の東京日輪区へと時を溯った。
(過去へ戻る)
気が付くとそこは日輪ビッグシティであり、ヒカルと一緒に居た所にかつての通り緊急通信が入ってきた。
そこで一緒に溯って来ていたアイリスが通信に割り込んで地下鉄の停止を要請し、六本木線のアビス化を防ぎつつ特務隊も本部に戻った。
「特務隊の諸君、いずれ機会を見て僕の方から改めて真実を伝えたいと思う。ここでは諸君が経験した事実だけを報告してくれたまえ」
現化東京の真実は最高機密であったが、未来を知ったCPOは『セブンハンド』とエンブリオ打倒のための作戦を開始した。
【特務:7Hアビス線】
特務隊はかつて停止を止められなかったアビス線のコアに向かったが、コアは既に停止させられていた。
七つあるコアが一つ停止させられても東京が崩壊することはなかったが、特務隊はコアを停止させた巨大情報体を追って六本木に向かう。
そこにはかつて地上に現れた竜の異形とヒカルがおり、なぜか自らそれに近付いて行ったヒカルは掴まれ連れて行かれてしまった。
(銀座に移動し7Hカエサルと戦闘)
大型異形を倒してもヒカルは行方不明のままで、特務隊はヒカルがこれらの敵と何か関係があるのではないかとの疑問を抱いた。
(さらに葵神宮で7Hに憑依されたドータと遊霊病棟で7Hに憑依された空斗を倒す特務があるが特筆すべき点はないので省く)
【特務:7Hグリーンミュージアム】
六本木にある屋内型植物園グリーンミュージアムが突如アビス化し、救助に向かって孤立したXPD突入隊の捜索に特務隊が向かった。
そこでXPD突入隊の救助に成功した特務隊は、原因であるセブンハンドの打倒と逃げ遅れたという中学生の女の子を追い深部へと進む。
(7Hファラオンと戦闘)
7Hを倒した特務隊がコアの元へ行くと、そこでは虚ろなヒカルがコアを見つめており声をかけると気を失ったのでこれを保護した。
「原子レベルでスキャンしましたが、どこも異常ナシです。ヒカルさんは全くただのヒトですね。コードライザーですらありませんでした」
今回のことでCPOもいよいよヒカルへの不審を深めたが、アイリスの解析でも何ら証拠は出ず疑惑は暗礁に乗り上げていた。
(ここでもGHQ墓地とジオマトリクスで7Hを倒す特務があるが特筆すべき点はないので省く)
14ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 15:07:44.68ID:L+SoJy5s0
六体目のセブンハンドを倒した特務隊が帰還すると、収容されていたセキュリティ付きのICUからヒカルが消えてしまっていた。
そのヒカルから空メールを受け取った特務隊が探しに行くと、果たしてヒカルは学園の屋上で空を見上げていた。
「皆さん…………本当の事、教えて下さい。ここにいるのは、皆さんの知ってるヒカルですよね?外国に住んでたけど、ヒカルは
日本人だし……みんなと同じ、中等部の生徒で……お、お母さんが大好きで……いっぱい写真も飾ってて……それに、それに……
みんなと同じ、ニンゲンなんです!お願いッ!!そうだって言って!!そうだって言ってください……ヒカルは普通の子だよ……
どこもおかしくなんかない……で、でも……でも……あれが…………呼ぶんだ……ヒカルは……エンブリオの……」
その時、調査していたみはるからヒカルの部屋の写真立てが全て空であるとの報せが入ると同時にヒカルは消えてしまった。
【特務:7H不忍プリズン】
「普段は人間として行動させておき、必要な時だけ情報を再構成してコード生命体へと変化させる……道理で何も異常を発見できなかった
わけです。彼女は密かにエクスのデータを収集し、エンブリオに転送していたと考えられます」
ヒカルのことはともかくとして、特務隊は最後のセブンハンドの存在が確認された遊葉町の地下監獄不忍プリズンへと向かった。
「オイラはムーラ。オマエたちの言うセブンハンドの一人サ。ま、オイラはちょっとばかし特殊な存在なんだガ……」
(黒馬に乗ったラ’ムーラと戦闘)
「オイラはしばらく動けねェ。けどよ、楽しみにしとけヨ……きっと目ん玉が飛び出すくらい、楽しい事になると思うぜェ……」
同時に緊急通信が入り、エンブリオが日輪区の真上に収縮再現化して降下を始め都から戒厳令が発令されたという報せが届いた。
【特務:エンブリオ阻止作戦】
「すでにエンブリオは高位次元経由でバベルとの接触を開始しています。ですからその『腕』を通って行けばエンブリオ中枢に入れる
はずなんです。これからバベルの進入口をリライトして直接そちらへ飛べるようにします。皆さんはすぐバベルに向かってください」
特務隊はバベルスフィアの隠された空間を通ってエンブリオコネクトに進入し、さらにコアを守るエンブリオシェルへと辿り着いた。
「こちらアリス!ようやくマザーブレーンから脱出できたわ!私もこのままエンブリオ内の探索を進めるわ。それじゃ、コアで合流しましょう」
脱出に成功したアリスと同時に特務隊はコアを目指しやがてエンブリオ本体のあるコアホールに着いたが、そこにいたのはヒカルだった。
「どうして……来たの……知りたくなかった。こんな事……知らなくてよかった……お母さんが、教えてくれたの……ニンゲンは何も知らないって。
まだ生まれたばかりだから、知らないんだって……ヒカルも、お母さんに会って初めてわかった……命は何のために
生まれて、何を目指して生きていくのか……みんな、それが分かる?ヒカルは、知ってるつもりだったよ……でも、お母さんは……
違うって……お母さんは教えてくれた……もっと大きな世界……大きさがないぐらい大きな世界を……そして……ヒカルをそのために
生んでくれたんだって……小さな世界のことは忘れて、もっと大きな世界に生きる……大きくて自由で……そして永遠な……でも……
そんなこと……ヒカルは知りたくなかった……みんなを消したくない……誰も消したくないよ……でも、ごめん…………ヒカルは
お母さんが大切なの……みんなも……同じでしょ?」
ヒカルの姿が、かつてリアライズコアを停止させ真麻や規子を一瞬で消滅させたあの大型異形に変わった。
「自分を作ってくれたお母さん……生まれた星と、その上にあるすべてのもの……それが宇宙で一番タイセツだって、ヒカルにもわかる。
だからヒカルは…………ご・め・ん・ね・み・ん・な…………み・ん・な・の・こ・と…………忘・れ・な・い…………」
(ヒ・カ・ルと戦闘)
戦いが終わるとアリスが合流してきたが、そこにアイリスも現れ瀕死のまま人間の姿に戻っていたヒカルに止めを刺そうとした。
「そこをどきなさいッ!これが……エンブリオが……!私たちの世界を消し去ったんですッ!だから、最期は私が……」
人間であるヒカルに止めを刺すのをアリスが制止したが、突如コアホール内にエネルギーが満ちてヒカルは消滅してしまう。
そして現れた機械の卵のようなエンブリオの実体が地球との融合を目指して地表への降下を始めたため、特務隊はこれを追撃した。
(落下しながらデウス・エクス・マキナと戦闘)
15ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 15:09:17.37ID:L+SoJy5s0
世界の存亡を賭けた戦いはエクスの勝利に終わった。
「デウス・エクス・マキナ」を失った「エンブリオ」は、はるか高位次元へと退避。
禍々しい胎児は空から姿を消し、世界には再び平穏が訪れた。
一方、捕われの隊員たちはマザーブレーンより生還。
CPO司令部に懐かしい檄が響く。
遥かなる知的生命との遭遇。
「七世ヒカル」と過ごした日々。
それは同時に自らの境界をゆるがす戦いでもあった。
バベルスフィアの真実。
現化された東京。
コード生命体の存在……
果たして現実とは、そして人間とは何なのか。
あの戦いの後、ヒカルから届いたメールを見るたび問いは繰り返される。
「さようなら」
彼らにはまだ彼女の声が聞こえる……
そして……
エンブリオ消滅の翌日。
戦いの後に眠ったままだった特務隊が目覚め、一方で落下する特務隊を救出したアイリスは休眠しており代わりに真麻が目覚めていた。
「ヒカル様の事、お聞きいたしました。わたくしも大変残念に思います。あの方には、どこか近いものを感じておりましたので……
しかし、決してあきらめないで下さい。もしかすると、まだ何か打つ手が残っているかも知れません。お父様が用意して下さった
物を用いれば、あるいは……その時には、きっと皆様のお力添えが必要となりますので……」
【任務:マスコット捕獲指令】
「わたくしの大切なお友達を、探してきて頂きたいのです。ある時不意にいなくなり、以来ずっと行方知れずに……」
真麻は村正教授と共にアイリスの世界を援けに行く事を決めており、アイリスが回復次第出発することになっていた。
そこで特務隊は今ムーラがいるというブレーンホールに行き、やはり黒馬に乗ったままのムーラを発見した。
「エンブリオを追い払っていい気になってるみてえだガ……オイラたち超高度知性体にはヨ、時間や距離なんて関係ねぇんダ。
何億回だって来てやらァ。オマエら、目障りなんだヨ。今はザコだが、このままいかれちまうと数億年後には無視できねぇわけサ。
だから始末させてもらうゼ。この宇宙はオイラたちのもんダ。小汚ねぇ有機体どもには渡さねぇゼ」
(やはり黒馬に乗っているラ’ムーラと戦闘)
「チキショウ……やってくれやがったナ。だがオイラには命なんてモンはねぇ。何度だってまた現れ……」
「さぁて、それはどうかしらッ!あんたが不死身なのは、単なる情報体だからよね?」
現れたアリスが制御できるようになっていたアブリエルの力を使うと、ムーラは実体化の枷を填められ口の悪いマスコットと成り下がった。
(ムーラの乗っていた黒馬こそが本来の7Hでありムーラがこれを乗っ取っていたのが敵情報を見るとわかる)
16ゲーム好き名無しさん2020/12/10(木) 15:11:28.04ID:L+SoJy5s0
【任務:七世ヒカル救出作戦】
「本作戦では本当にヒカルさんの救出を目指します。ただし、それは過去の世界からの救出です」
「まず私と真麻さんは、封印されているアビスタワー内部に向かいます。タワーに封印されている全エネルギーを解放……
皆さんをデウス・エクス・マキナとの決戦直前までワープさせます。同時にこのエネルギーを使って、私と真麻さんはシズラーの世界へと
空間的ワープを実行……その際に発生する反動エネルギーで、タワーをデコードし元の姿(東京タワー)へと再現化します」
特務隊が教室に集合すると、シズラーの世界からエンブリオが撤退したという通信が入りアイリス・真麻・ムーラは別れを告げた。
(屋上へ行くと作戦通り時空間ワープでヒ・カ・ルとの戦闘直後に飛び、アリスがアイリスを妨げた所まで前記の通りになる)
「させないわ!だって、この子はあなたの敵じゃないもの。本当の敵は……見えない所に隠れてるコイツよ!」
(前回同様に落下しながらデウス・エクス・マキナと戦闘)
特務隊は気が付くと学園屋上におり、そこには友達と打ち解けているヒカルの姿があった。
「どうやら今のヒカルさんは、埋め込まれていた人生の記憶を全て失っているようです。そんなもの、無くなってしまった方が彼女に
とっては幸せでしょう。そうすれば、ヒカルさんはこれからの人生を普通の少女として生きていけるはずです」
ヒカルも今後はCPOの管理を兼ねて規子の家に同居することになり、特務隊はある日その買い物に付き合った。
「他の人には『忘れた』って言ったけど……本当は……全部おぼえてる。でも、それは夢だったの。目が覚める前の、怖くて楽しい……
今はヒカルにも分かるよ。みんなと一緒にいるこの瞬間、この場所だけが……ヒカルにとって、たった一つの本当の事なんだって」
【課題:アリスからの呼び出し】
「私がアメリカ支部に転属になるって話、もう聞いてるかしら?今朝、正式な辞令が届いたわ。新しいポストは、これから本格始動する
CPO北米支局の隊長よ。実績のあるコードライザーがいないらしくて、私に白羽の矢が立ったみたい。だから、今日は試させてもらうわ。
本当にこの町を任せられるのか、最後に確認してから旅立ちたいの……最初で最後の真剣勝負よ」
(空き教室でアンリミテッドアリスと戦闘)
「よくここまで強くなったものね。悔しいけど、これで心置きなくあっちに行けるわ……自分の力を信じるのよ。あなた達なら、
どんなに困難な状況になってもきっと乗り越えていける……これからのエクスを、よろしく頼むわ」
こうして……アリスは旅立った。
コード技術と共に歩む事を選んだ人類。
だが近い将来、ハザード事件は世界各地をおびやかす脅威となる。
数年後……
ロンドン、パリ、ニューヨーク……事件のスクランブルにXPOが急行。
だがその現場には、いとも簡単に異形を倒す者たちの姿があった。
世界を、そしてこの星の未来を守る少年少女たち。
そう、彼らの名は……
GENERATION XTH
(スタッフロール)
任務はこれで終わりで、これ以上は消滅はしていないエンブリオ再討伐などのおまけのようなDLCイベントだけになります。
ちなみにリメイク作である『オペレーションバベル』ではエンブリオ関連の設定がかなり違っていて特にヒカルは完全に別人ですが、
追加キャラ『キエル』と終盤の展開を見るに付け個人的には劣化していると思います。
またG-XTH三部作はこれで終わりですが、日輪区とエクスの話はさらに続編の『迷宮クロスブラッド』へと続きます。